JP4328106B2 - 作業計画作成装置および作業計画作成プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の作業についての、時間に応じて変化する作業工数を表わす作業計画を作成する作業計画作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、製造業では、納期の遵守と、保有する生産ラインの日毎の稼働率の平準化とを両立をするために、綿密な生産計画の作成が不可避であり、その作成を支援する装置の提案もなされている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
上記提案では、計画作成者が数値で入力した生産計画がグラフで表示されるため、作成者は、その生産計画の平準化の達成度合いを視覚的に確認できるようになっている。
【0004】
ところが、同じ製造業ではあっても、作業の進み具合によって、投入して意味のある人員が変化する業態を持つものもある。このような業態を持つ製造業でも、納期の遵守および生産効率の低下の防止のため、受注品の種類や納期などに基づき、その業態の特色に合わせた生産計画が立てられている。このような業態における生産計画は、その受注品を生産するのに必要な作業工程ごとに作業日数と作業総工数とが割り当てられた上で、日ごと変化する作業工数が作業工程ごとに表わされたものである。
【0005】
図1は、受注品およびその受注品の納期に応じて、その受注品を生産するのに必要な作業工程別に作業日数や作業総工数などが割り当てられた場合の一例を示す図である。
【0006】
図1には、作業順序が1番目である作業1については、作業日数‘3日’と作業総工数‘10’が割り当てられており、作業順序が2番目である作業2については、作業日数‘6日’と作業総工数が‘24’、作業順位が3番目である作業3については、作業日数‘4日’と作業総工数‘10’が割り当てられている様子が示されている。
【0007】
図2は、図1に示す作業のうちの作業2について立てられた作業計画を示す図である。
【0008】
図2には、作業総工数‘24’が作業日ごとに割り振られた様子が示されており、作業開始後は次第に作業工数が増加していくが、作業期間の中間点を過ぎると次第に作業工数が減少するような作業計画が立てられている様子が示されている。
【0009】
【特許文献1】
特開平6−75970号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したような、日によって異なる作業工数の割り振りについては、生産計画の作成者の経験などに基づいたものとなっているため、生産計画自体が余裕を見すぎたものとなっているおそれがある。また、作業の遅れによる生産計画の練り直しが必要となった場合には、納期の遵守のために、なおさらその傾向が強まる可能性もあり、これにより生産効率の低下が引き起こされるおそれがある。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑み、適切な生産計画の作成がなされる生産計画作成装置、および、このような生産計画作成装置に好適な生産計画作成プログラムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の作業計画作成装置は、
所定の作業についての、時間に応じて変化する作業工数を表わす作業計画を作成する作業計画作成装置において、
時間に応じて変化する、作業工数の基準関数が作業種類ごとに記憶された基準関数記憶部と、
作業種類と作業総工数と作業に費やす時間とからなる作業情報に応じて、上記基準関数記憶部からの所定の基準関数の抽出、および、この抽出した基準関数に基づく上記作業計画の作成を行なう作業計画作成部と、
上記作業計画作成部において作成された上記作業計画を画像表示する表示部とを備えたことを特徴とする。
【0013】
本発明の作業計画作成装置では、時間に応じて作業工数が変化する作業についての作業計画の作成が、作業ごとに記憶されている基準関数を基に行なわれる。したがって、本発明の作業計画作成装置によれば、従来の、経験というあいまいなものに基づく作業計画と比べて無駄の少ない作業計画を作成することができる。尚、ここにいう作業工数とは、人が行なう作業時間の量だけでなく、生産量、使用電力量、塗装面積、溶接長などといった時間に応じてその達成率が変化するものであり、当しくみにおいて、これらの作業量を1つだけでとらえるのではなく、同時に複数の単位、例えば、作業工数と生産量を組み合わせた作業計画とすることも可能である。
【0014】
ここで、本発明の作業計画作成装置が、上記所定の作業を開始した後の、この作業の、時間に応じた進捗工数を表わす作業実績を取得する作業実績取得部と、上記作業実績取得部で取得した作業実績に基づいて、上記作業計画作成部で作成済の作業計画の未実施の部分を変更する作業計画変更部とを備え、
上記表示部は、過去の作業実績と今後の作業計画を表示するものであることが好ましい。
【0015】
このようにすると、作業計画に対する作業の進捗が認識しやすくなる。
【0016】
また、本発明の作業計画作成装置の上記作業計画変更部は、上記作業計画作成部で作成された作業計画の未実施の部分を、上記作業実績取得部で取得した作業実績と、上記作業計画のうちのこの作業実績に対応する過去の部分との間の相違の程度に応じた態様に変更するものであることが好ましい。
【0017】
このようにすると、例えば、作業計画に対する作業の遅れがある程度以上になってしまった場合には、作業日数の延長をも視野に入れた作業計画の変更を行い、作業の遅れがある程度未満である場合には、作業日数はそのままで日々の作業工数を増やすという計画変更にとどめるといった態様を採ることができる。
【0018】
また、本発明の作業計画作成装置が、上記表示部に表示された作業計画を操作に応じて変更する操作部を備え、
上記作業計画変更部は、上記作業計画を、上記操作部による変更に適合するとともに全体の作業工数を満足する作業計画に変更するものであることも好ましい態様である。
【0019】
このようにすると、途中までの作業実績を示す、例えば曲線などに、作業計画を表わす曲線のうちのその途中までの作業実績に対応する部分を沿わせることで、作業計画のうちの未実施の部分の曲線が作業総工数を満足するように描きなおされるようにすることもでき便利である。
【0020】
ここで、本発明の作業計画作成装置が、上記作業実績取得部で取得された、複数の作業についての複数の作業実績を集計し、この集計した作業実績に基づき作業種類ごとの上記基準関数を修正する作業実績情報集計部を備え、
上記基準関数記憶部は、これまで記憶されていた基準関数に代えてこの修正基準関数を記憶するものであることも好ましい態様である。
【0021】
このようにすると、作業計画を、作業実態に則したものとすることができる。
【0022】
上記目的を達成するための本発明の作業計画作成プログラムは、
プログラムを実行する情報処理装置内で実行され、この情報処理を、所定の作業についての、所定の作業についての、時間に応じて変化する作業工数を表わす作業計画を作成する作業計画作成装置として動作させる作業計画作成プログラムにおいて、
時間に応じて変化する、作業工数の基準関数が作業種類ごとに記憶された基準関数記憶部と、
作業種類と作業総工数と作業に費やす時間とからなる作業情報に応じて、上記基準関数記憶部からの所定の基準関数の抽出、および、この抽出した基準関数に基づく上記作業計画の作成を行なう作業計画作成部と、
上記作業計画作成部において作成された上記作業計画を画像表示する表示部とを備えた作業計画作成装置として動作させることを特徴とする。
【0023】
ここで、本発明の作業計画作成プログラムは、前記情報処理装置を、さらに、上記所定の作業を開始した後の、この作業の、時間に応じた進捗工数を表わす作業実績を取得する作業実績取得部と、
上記作業実績取得部で取得した作業実績に基づいて、上記作業計画作成部で作成済の作業計画の未実施の部分を変更する作業計画変更部とを備えた作業計画作成装置として動作させる作業計画作成プログラムであって、
上記表示部は、過去の作業実績と今後の作業計画を表示するものであることが好ましい。
【0024】
また、本発明の作業計画作成プログラムの上記作業計画変更部は、上記作業計画作成部で作成された作業計画の未実施の部分を、上記作業実績取得部で取得した作業実績と、上記作業計画のうちのこの作業実績に対応する過去の部分との間の相違の程度に応じた態様に変更するものであることが好ましい。
【0025】
また、本発明の作業計画作成プログラムは、前記情報処理装置を、さらに、上記表示部に表示された作業計画を操作に応じて変更する操作部を備えた作業計画作成装置として動作させる作業計画作成プログラムであって、
上記作業計画変更部は、上記作業計画を、上記操作部による変更に適合するとともに全体の作業工数を満足する作業計画に変更するものであることも好ましい態様である。
【0026】
ここで、本発明の作業計画作成プログラムが、前記情報処理装置を、さらに、上記作業実績取得部で取得された、複数の作業についての複数の作業実績を集計し、この集計した作業実績に基づき作業種類ごとの上記基準関数を修正する作業実績情報集計部を備えた作業計画作成装置として動作させる作業計画作成プログラムであって、
上記基準関数記憶部は、これまで記憶されていた基準関数に代えてこの修正基準関数を記憶するものであることも好ましい態様である。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0028】
図3は、本発明の作業計画作成装置の一実施形態の外観図である。
【0029】
図3に示す作業計画作成装置1は、ハードウェア的にはコンピュータシステムで構成されたものであり、このコンピュータシステムは、CPU、主記憶装置、ハードディスクが内蔵された本体部10、本体部10からの指示により、表示画面21上に画像や文字列を表示する表示部20、作業計画作成装置1に利用者の指示を入力するためのキーボード30、表示画面21上の任意の位置を指定することにより、その指定時にその位置に表示されていたアイコン等に応じた指示を入力するマウス40を備えている。また、このコンピュータシステムは、外観上、フレキシブルディスク(以下、FDと省略する)を装填するためのFD装填口11およびCD−ROMを装填するためのCD−ROM装填口12を有する。
【0030】
図4は、図3に示すコンピュータシステムのハードウェア構成図である。
【0031】
図4には、各種プログラムを実行するCPU101、ハードディスク103、ハードディスク103に格納されたプログラムが読み出されCPU101での実行のために展開されるRAM102、FD50が装填され、そのFD50をアクセスするFDドライブ104、CD−ROM51をアクセスするCD−ROMドライブ105が内蔵されており、これらの各種要素と、さらに図3にも示す表示部20、キーボード30、マウス40は、バス110を介して相互に接続されている。
【0032】
図4に示すCD−ROM51には、このコンピュータシステムを作業計画作成装置1として動作させるための、本発明の作業計画作成プログラムの一実施形態が記憶されており、そのCD−ROM51は、CD−ROMドライブ105に装填され、そのCD−ROM51に記憶されたプログラムが、このコンピュータシステムにアップロードされてハードディスク103に記憶される。こうしてこのコンピュータシステムは、作業計画作成装置1として動作する。
【0033】
図5は、本発明の作業計画作成プログラムの一実施形態が記憶されたCD−ROMの概念図である。
【0034】
図5には、内容は後述するが、作業計画作成プログラムの構成要素である、基準関数記憶部511、作業計画作成部512、作業計画情報記憶部513、表示部514、作業実績取得部515、作業計画変更部516、作業実績情報集計部517、および操作部518が示されている。尚、ソフトウェアとしての基準関数記憶部511および作業計画情報記憶部513は、ハードディスク103を、本発明の作業計画装置の基準関数記憶部511および作業計画情報記憶部513として動作させるものである。
【0035】
作業計画作成プログラムの各部の説明については、本発明の作業計画作成装置の一実施形態である作業計画作成装置1の、図5に示す作業計画作成プログラムの各部とハードウェア資源とが組み合わさってなされる各機能を、この作業計画作成プログラムの各部に付されている名前と同じ名前が付された部として表わし、これら各部の動作を図6を用いて説明することによって併せて行なう。尚、以下では、説明の便宜のため、図5に示す作業計画作成プログラムの各部に付された名称と同じ名称が付されているものには、作業計画作成プログラムの各部に付されている符号と同じ符号が付されている。
【0036】
図6は、本実施形態の作業計画作成装置の内部ブロック構成図である。
【0037】
図6には、図5において示す各部の名称と同じ名称が付されたブロックが示されており、まず、基準関数記憶部511は、時間に応じて変化する、作業工数の変化を表わすべジエ曲線を特定する通過点と制御点とからなるベジエ曲線を特定する情報を作業種類ごとに記憶している。
【0038】
作業計画作成部512は、作業種類と作業総工数と作業に費やす時間とからなる作業情報に応じて、上記基準関数記憶部511からの所定のベジエ曲線を特定する情報の抽出、および、抽出したそれら情報に基づく作業計画の作成を行なう。
【0039】
作業計画情報記憶部513は、上記作業計画作成部512で作成された作業計画の記憶を行なっており、表示部514は、上記作業計画作成部512において作成された作業計画をグラフ図および表で画像表示する。
【0040】
作業実績取得部515は、所定の作業を開始した後の、この作業の、日毎の進捗工数を表わす作業実績の取得を行ない、上記表示部514は、この作業実績も画像表示する。作業計画変更部516は、上記作業実績取得部515で取得した作業実績や、作業計画が画像表示されている表示部に対する操作に基づいて、上記作業計画作成部512で作成済の作業計画の変更を行なう。
【0041】
作業実績情報集計部517は、上記作業実績取得部515で取得された作業実績を記憶すると共に、複数の作業についての複数の作業実績を集計し、この集計した作業実績から作業種類ごとに上記ベジエ曲線を特定する情報の修正を行なう。この作業実績情報集計部517において修正された、上記ベジエ曲線を特定する情報は、上記基準関数記憶部511に記憶されている修正前の上記ベジエ曲線を特定する情報と置き換えられて記憶される。
【0042】
操作部518は、表示部514に画像表示されている作業計画を操作に応じて変更する。
【0043】
以下、作業計画作成装置1における作業計画の作成機能、作業計画変更機能、および、作業実績を集計することで作業計画を実際の作業実績が反映されたものにするためのフィードバック機能について詳細に説明する。
【0044】
まず、作業計画の作成機能について説明する。
【0045】
ここでは、図1に示す、作業総工数が‘24’、作業日数が‘6日’である作業種類‘作業2’が作業情報として与えられた場合を代表的に取り上げて説明する。尚、本実施形態では、これら作業情報が利用者によって入力された場合を例に挙げて説明するが、本発明は、このような態様に限るものではなく、上記作業情報の基となる、例えば、生産する製品名と納期とからなる生産情報が入力されることにより、この生産情報から図1に示すような作業情報を展開する生産情報展開機能を備えた態様を採るものであってもよい。
【0046】
図7は、作業種類‘作業2’に対応して基準関数記憶部から抽出された、べジエ曲線を特定する情報である通過点および制御点を示す図である。
【0047】
図7には、2つのべジエ曲線を表わすために、通過点が3点と制御点が4点示されており、第1べジエ曲線の通過点は、a1(0、0)、d1(4、4)であり、制御点は、b1(2、0)、c1(2、4)となっている。また、第2べジエ曲線の通過点は、a2(4、4)、d2(6、0)であり、制御点は、b2(5、4)、c2(5、0)となっている。尚、これら通過点および制御点の座標点は、表示画面上の座標点を示している。
【0048】
べジエ曲線は、以下の式で表わされる。
【0049】
(1−t)3a+3(1−t)2tb+3(1−t)t2c+t3d (0<t<1)
図8は、上述の作業情報により作成された作業計画を示す図である。
【0050】
図8には、図7に示す通過点a1、d1および制御点b1、c1によって表わされる第1べジエ曲線と、図7に示す通過点a2、d2および制御点b2、c2によって表わされる第2べジエ曲線と、格子Aと、作業計画を数字で表した表とが示されている。尚、図8に示す格子は、べジエ曲線の両端点(点a1および点d2)間を作業日数‘6日’に合わせて6等分するものであり、これら2つのべジエ曲線と、この格子Aとによって区切られた面積aから面積fについては後述する。
【0051】
図9は、作業日数‘6日’における作業工数の割り振りを示す図である。
【0052】
図9には、左から、‘作業日’、‘グラフ面積’、‘換算作業工数’、および‘整数化作業工数’の各列が示されており、列‘グラフ面積’には、上述の格子によって6等分された、作業日‘1日目‘から作業日‘6日目’に至るまでの各作業日における作業工数比、すなわちaからfで示される各面積が示されており、この列の最下段にはこれら面積の合計‘11.4’が示されている。
【0053】
列‘グラフ面積’の右隣には列‘換算作業工数’が示されており、この列‘換算作業工数’には、列‘グラフ面積’では‘11.4’だった合計値を、この‘作業2’に与えられている作業総工数‘24’とするための換算結果が作業日ごとに示されている。また、列‘換算作業工数’の右隣の列‘整数化作業工数’には、列‘換算作業工数’に示される値を、その値の少数点第1位で四捨五入した結果である整数が示されている。尚、ここでは、面積aから面積fの算出については、作業日ごとの中間時刻における曲線の高さを面積とみなしているが、曲線式を積分してこの面積を求めるものであってもよい。尚、図8の下方に示す表は、この整数化作業工数に基づいて作成されている。
【0054】
以上説明したように、この作業計画作成装置1では、作業計画の作成が、作業ごとに記憶されている、べジエ曲線を特定する情報を基に行なわれる。したがって、本発明の作業計画作成装置によれば、従来の、経験というあいまいなものに基づく作業計画と比べて無駄の少ない作業計画を作成することができる。
【0055】
次に、作業実績と上記作業計画との間に差異が生じた場合の、作業計画のうちの未実施部分の練り直しを行なう再計画機能について説明する。
【0056】
図10は、作業実績と上記作業計画との間に差異が生じた場合の、作業計画の練り直しの概念を示す図である。
【0057】
図10(a)には、作業計画が網掛けで示されていると共に、作業日数‘6日’のうちの途中までに消化した作業工数が白抜きで示されており、ここには、作業が遅れている様子が示されている。したがって、図10(a)に示すペースでは、作業日数‘6日’が終了した時点で、作業総工数‘24’を消化しきれないおそれもあり、これ以降の作業計画を変更する必要が出てくる。作業計画作成装置1では、このように作業計画に対し遅れが発生している場合には、その遅れの程度によって3つの態様が採られるようになっている。
【0058】
ここで、遅れの程度の定量化について説明する。
【0059】
作業計画作成装置1では、作業日数‘6日’における作業総工数‘24’の割り振りが、‘1’、‘3’、‘5’、‘7’、‘6’、‘2’となっている作業計画において、初日と2日目の作業実績がそれぞれ‘1’と‘1’であるときの、計画に対する遅れを以下における進捗率で表わしている。
【0060】
進捗率=(2日間の作業実績の合計―2日間の計画作業工数の合計)÷作業総工数
したがって、上記の場合は8.3%の遅れとなる。これはすなわち、3日目以降を計画通りに消化しても作業総工数の8.3%は未消化として残ってしまうことを意味している。
【0061】
図10(b)は、上述の進捗率が20%未満の場合に採られる態様の概念図である。
【0062】
図10(b)には、白抜きで示す部分である、途中までの作業実績の右側に、これから先において消化しなければならない残りの作業工数が概念的に示されている。
【0063】
図11は、図10(b)が示す内容を詳細に説明した図である。
【0064】
図11(a)には、作業日数‘6日間’の作業計画、図11(b)には、合計が‘14’となる4日目までの作業実績、図11(c)には、図9にも示す作業日‘5日目’および‘6日目’の作業計画上のグラフ面積‘2.9’および‘1.1’と、消化すべき残りの作業工数‘10’の換算作業工数‘7.25’および‘2.75’と、整数化作業工数‘7’および‘3’とが示されており、図11(d)には、初日から4日間の作業実績と、‘5日目’および‘6日目’の再計画後の作業工数‘7’および‘3’が示されている。
【0065】
図10(c)は、上述の進捗率が20%以上40%未満の場合に採られる態様の概念図である。
【0066】
図10(c)には、白抜きで示す部分である初日から4日目までの作業実績の右側に、5日目と最終日との2日間で消化しなければならない計画上の残りの作業工数が割り増しされている様子が概念的に示されている。
【0067】
図12は、図10(c)が示す内容を詳細に説明した図である。
【0068】
図12(a)には、作業日数‘6日間’の作業計画に対する、合計が‘10’となる初日から4日目までの作業実績が示されており、これにより進捗率は25%の遅れとなっている。さらに、作業計画上では、消化すべき残りの作業工数は、‘14’となるところ、この進捗率を割り増し分としても取り扱うことで消化すべき作業工数は17.5となり、図12(b)には、作業日‘5日目’および‘6日目’の作業計画上のグラフ面積‘2.9’および‘1.1’と、消化すべき残りの作業工数‘17.5’と、換算作業工数‘12.69’および‘4.81’と、整数化作業工数‘13’および‘5’が示されている。図12(c)には、初日から4日間の作業実績と‘5日目’および‘6日目’の再計画された作業工数‘13’および‘5’が示されている。
【0069】
図10(d)は、上述の進捗率が40%以上の場合に採られる態様の概念図である。
【0070】
図10(d)には、白抜きで示す部分である初日から4日目までの作業実績の右側に、計画上消化すべき残りの作業工数と計画上の残りの2日間との双方が進捗率に応じて割り増しされている様子が概念的に示されている。
【0071】
図13は、図10(d)が示す内容を詳細に説明した図である。
【0072】
図13(a)には、作業日数‘6日間’の作業計画に対する、合計が‘6’となる初日から4日目までの作業実績が示されており、これにより進捗率は41.7%の遅れとなっている。さらに、作業計画上では、消化すべき残りの作業工数は、‘18’となるところ、この進捗率を割り増し分としても取り扱うことで消化すべき作業工数は‘25.5’となり、また、作業計画上では、残りの作業日数は、‘2日’となるところ、この進捗率を割り増し分として取り扱うことで作業日数は‘3日’となる。図13(b)には、作業計画上は残りの作業日数が‘5日’および‘6日’の2日間であったのが、作業日数の割り増しにより残りの作業日数が‘3日’となり、作業計画では5日目と6日目の作業工数を表わす面積eと面積fとを併せた面積が、5日目と6日目と7日目の作業工数比を表わす面積gと面積hと面積iとに分割されている様子が示されている。つまり、ここでは、割り増し分を含めた消化すべき残りの作業工数‘25.5’を面積gと面積hと面積iの面積比で割り振ることとなる。図13(c)には、作業日‘5日目’、‘6日目’、および‘7日目’の作業計画上のグラフ面積‘2.2’、‘1.3’、および‘0.4’と、換算作業工数‘14.38’、‘8.5’、および‘2.61’と、整数化作業工数‘14’、‘9’、および‘3’が示されている。図13(d)には、初日から4日間の作業実績と、‘5日目’、‘6日目’、および‘7日目’の再計画された作業工数‘14’、‘9’、および‘3’が示されている。
【0073】
以上説明したように、この作業計画作成装置1では、作業計画に対し作業が遅れている場合に、その遅れの程度に応じた作業計画の練り直しが行なわれる。尚、ここでは、作業計画に対し作業が遅れている場合を例に挙げて説明したが、本発明の作業計画作成装置では、遅れる場合だけでなく先行する場合も同様に作業計画の練り直しがその程度に応じて異なる内容で行なわれるものであってよい。
【0074】
ここで、この作業計画作成装置1は、上記のような計画変更機能のほかに、表示部に画像表示されているべジエ曲線に対する操作に応じた変更を行なう計画変更機能を備えている。
【0075】
図14は、画面上に点線で画像表示された作業計画を、作業実績に沿うように変更した様子を示す図である。
【0076】
図14(a)には、点線で示された作業計画の他、斜線で示された作業開始から3日間の作業実績、および、実線で示された変更後の作業計画が示されており、説明の便宜上、画面上の座標点も表示されている。図14(b)には、図14(a)に点線で示される作業計画を表わすべジエ曲線を特定する情報が示され、図14(c)には、図14(a)に実線で示される変更後の作業計画を表わすべジエ曲線を特定する情報が示されている。作業計画の変更は、作業計画を表わす点線で描かれた曲線のうちの作業実績と対応する部分を、斜線で示される作業実績に沿わせるようにドラッグアンドドロップで移動させることにより行なわれる。これは、このマウスによる表示画面に対する操作に応じて、画像表示しているべジエ曲線が残りの作業日数および消化すべき作業工数を考慮した作業計画を描くようにそのべジエ曲線を特定する情報が変更されて行なわれる。
【0077】
図14(d)には、詳細な計算の説明については、既に図9において説明済みであることから省略するが、作業総工数‘24’はそのままに前半の遅れを挽回するための作業計画が示されている。尚、この作業計画作成装置1では、作業計画の練り直しについて以上に説明した2通りの方法のうちの一方を、ラジオスイッチによって選択するようになっている。尚、この作業計画作成装置1では、図15に示すような作業計画の変更はできないようになっている。
【0078】
図15は、作業計画に対する実施不可能な変更を示す図である。
【0079】
図15に示すような作業計画の変更は、マウスによるドラッグアンドドロップを行っても行なうことができないようになっている。
【0080】
最後に、作業計画作成装置1の、作業実績を集計して、作業計画を実際の作業実績が反映されたものとするフィードバック機能について説明する。
【0081】
図16は、終了した作業についての、作業計画と作業実績とを示す図である。
【0082】
図16(a)には、日々の作業工数で示された作業計画と、その下方に、その作業工数累積とが示されており、図16(b)には、日々の作業実績と、その下方に、その作業工数累績とが示されている。図16(c)には、日ごとの進捗率が示されている。ここでは、この進捗率の標準偏差を計算し、その標準偏差をこの作業実績の値としている。
【0083】
図17は、図9に示す‘作業2’についての作業計画と、この作業についての複数の作業実績とを示している。
【0084】
図17(a)には、上段から作業計画、作業実績1、作業実績2、および作業実績3が示されており、図16に示す作業実績は、ここでは作業実績1として示されている。また、作業実績の右側には、算出された標準偏差が示されていると共に加重値が示されている。この加重値は、その作業実績が参考とするのにふさわしいものであるか否かを数値的に表わすものであり、標準偏差の逆数をその値としている。
【0085】
フィードバックする作業実績の算出は、まず、作業実績ごとに算出された加重率と、対応する作業実績の日々の作業実績工数とを乗算し、乗算した値を作業日毎に作業実績1から作業実績3まで合計してそれを加重値の合計で除算する。図17(b)には、これら演算により算出された値が示されている。また、図17(c)には、作業実績を総合して算出した、この作業についての新しい作業計画が、図8に示すこの作業についてのべジエ曲線と共に画像表示されている。この作業計画作成装置1では、この新しく算出された作業計画を表わすべジエ曲線を特定する情報が、今までのこの作業について記憶されていた情報と入れ替えられて図6に示す基準関数記憶部511に記憶され、これにより、作業計画を、より実際の作業に則した物とすることができる。尚、図17(c)には、図8にも示す格子Aが示されている。
【0086】
図18は、本実施形態の作業計画作成装置において起動されるルーチンのフローチャートを示す図である。
【0087】
ステップS1では、作業種類、作業総工数、および作業日数からなる作業情報の入力があったか否かが判定され、ステップS1において、作業情報の入力があったと判定されると、ステップS2に進み、基本関数記憶部511から該当するべジエ曲線を特定する情報の抽出が行われる。その後、ステップS3に進み、抽出したべジエ曲線の日毎の面積比と作業総工数から日毎の作業工数を演算しての作業計画の作成が行われる。ステップS4では、作成された作業計画の作業計画情報記憶部への記憶が行われる。ステップS5では、作業実績情報の入力があったか否かが判定され、ステップS5において、作業実績の入力がないと判定されると、ステップS6に進み、現在作業計画情報記憶部に記憶されている作業計画、および、作業実績が記憶されている作業実績情報記憶部に記憶されている作業実績の画像表示が行われる。その後、ステップS7に進み、作業計画の練り直しを画面上に画像表示されている曲線を操作することで行うのか、あるいは、作業実績に応じて自動的に行うのかを選択するためのラジオスイッチ(不図示)が、画像表示されている曲線をマウスで操作することで変更する方法を指定しているか否かが判定される。ステップS7において、ラジオスイッチが、計画の練り直しを自動的に行う方を指定していると判定されると、ステップS8に進み、作業計画に対する作業実績の進捗率が20%以上か否かが判定され、ステップS8において、進捗率が20%以上であると判定されると、ステップS9に進む。ステップS9において進捗率が40%以上であると判定されると、ステップS10に進み、残りの作業日数および未消化の作業工数の双方を割増して作業工数の割り振りを行う。その後、ステップS4に戻る。尚、ステップS5において、作業実績の入力があったと判定されると、ステップS17に進み、その作業実績が作業実績情報集計部に記憶され、その後、ステップS18において、作業日数の最終日の作業実績の入力か否かが判定される。ステップS18において、最終日についての作業実績の入力であると判定されると、ステップS19に進み、同一作業についての作業実績が3件分揃ったか否かが判定される。ステップS19において、3件分の作業実績が揃ったと判定されると、ステップS20に進み、これらの集計が行われステップS21では、集計した結果である作業計画を表わすべジエ曲線を特定する情報と、今まで記憶されていた該当する情報との入れ替えが行なわれ、その後、ステップS6に戻る。尚、ステップS18において、最終日の作業実績の入力ではないと判定されると、ステップS6に戻る。また、ステップS7において、ラジオスイッチが、画像表示に対する操作による作業計画の練り直しを行うことが指定されていると判定されると、ステップS13に進み、マウスによる画面表示に対する所定の操作があったか否かが判定され、ステップS13において操作があったと判定されると、ステップS14に進み、その操作の内容の検出が行われ、ステップS15では、操作の内容に合わせたべジエ曲線を特定する情報の変更が行われる。
【0088】
尚、異常の実施形態では、ベジエ曲線を用いて説明したが、本発明では時間軸に対して一義的に値をもとめることのできるものであれば、例えば、直線式あるいは2次式を用いるものであってもよい。
【0089】
その後、ステップS16に進み、未だマウスによる所定の操作があったか否かについての判定が行われ、ステップS16において、操作があったと判定されると、ステップS14に戻り、操作がないと判定されると、ステップS4に戻る。ステップS13において、マウスによる画像表示に対する所定の操作が行われていないと判定されるとステップS5に戻る。ステップS8において、進捗率が20%未満であると判定されると、ステップS12に進み、残りの作業日数において未消化作業工数の割り振りが行なわれ、その後、ステップS4に戻る。ステップS9において、進捗率が40%未満であると判定されると、残りの作業日数において割り増しされた未消化作業工数の割り振りが行なわれ、その後、ステップS4に戻る。
【0090】
(付記1) 所定の作業についての、時間に応じて変化する作業工数を表わす作業計画を作成する作業計画作成装置において、
時間に応じて変化する、作業工数の基準関数が作業種類ごとに記憶された基準関数記憶部と、
作業種類と作業総工数と作業に費やす時間とからなる作業情報に応じて、前記基準作業工数情報記憶部からの所定の基準関数の抽出、および、該抽出した基準関数に基づく前記作業計画の作成を行なう作業計画作成部と、
前記作業計画作成部において作成された前記作業計画を画像表示する表示部とを備えたことを特徴とする作業計画作成装置。
【0091】
(付記2) 前記所定の作業を開始した後の、該作業の、時間に応じた進捗工数を表わす作業実績を取得する作業実績取得部と、
前記作業実績取得部で取得した作業実績に基づいて、前記作業計画作成部で作成済の作業計画の未実施の部分を変更する作業計画変更部とを備え、
前記表示部は、過去の作業実績と今後の作業計画を表示するものであることを特徴とする付記1記載の作業計画作成装置。
【0092】
(付記3) 前記作業計画変更部は、前記作業計画作成部で作成された作業計画の未実施の部分を、前記作業実績取得部で取得した作業実績と、前記作業計画のうちの該作業実績に対応する過去の部分をとの間の相違の程度に応じた態様に変更するものであることを特徴とする付記2記載の作業計画作成装置。
【0093】
(付記4) 前記表示部に表示された作業計画を操作に応じて変更する操作部を備え、
前記作業計画変更部は、前記作業計画を、前記操作部による変更に適合するとともに全体の作業工数を満足する作業計画に変更するものであることを特徴とする付記2記載の作業計画作成装置。
【0094】
(付記5) 前記作業実績取得部で取得された、複数の作業についての複数の作業実績を集計し、該集計した作業実績から作業種類ごとの前記基準関数を修正する作業実績情報集計部を備え、
前記基準関数記憶部は、これまで記憶されていた基準関数に代えて該修正基準関数を記憶するものであることを特徴とする付記2記載の作業計画作成装置。
【0095】
(付記6) プログラムを実行する情報処理装置内で実行され、該情報処理装置を、所定の作業についての、時間に応じて変化する作業工数を表わす作業計画を作成する作業計画作成装置として動作させる作業計画作成プログラムにおいて、
前記情報処理装置を、
時間に応じて変化する、作業工数の基準関数が作業種類ごとに記憶された基準関数記憶部と、
作業種類と作業総工数と作業に費やす時間とからなる作業情報に応じて、前記基準関数記憶部からの所定の基準関数の抽出、および、該抽出した基準関数に基づく前記作業計画の作成を行なう作業計画作成部と、
前記作業計画作成部において作成された前記作業計画を画像表示する表示部とを備えた作業計画作成装置として動作させることを特徴とする作業計画作成プログラム。
【0096】
(付記7) 前記情報処理装置を、さらに、前記所定の作業を開始した後の、該作業の、時間に応じた進捗工数を表わす作業実績を取得する作業実績取得部と、
前記作業実績取得部で取得した作業実績に基づいて、前記作業計画作成部で作成済の作業計画の未実施の部分を変更する作業計画変更部とを備えた作業計画作成装置として動作させる作業計画作成プログラムであって、
前記表示部は、過去の作業実績と今後の作業計画を表示するものであることを特徴とする付記6記載の作業計画作成プログラム。
【0097】
(付記8) 前記作業計画変更部は、前記作業計画作成部で作成された作業計画の未実施の部分を、前記作業実績取得部で取得した作業実績と、前記作業計画のうちの該作業実績に対応する過去の部分をとの間の相違の程度に応じた態様に変更するものであることを特徴とする付記7記載の作業計画作成プログラム。
【0098】
(付記9) 前記情報処理装置を、さらに、前記表示部に表示された作業計画を操作に応じて変更する操作部を備えた作業計画作成装置として動作させる作業計画作成プログラムであって、
前記作業計画変更部は、前記操作部による変更に適合するとともに全体の作業工数を満足する作業計画に変更するものであることを特徴とする付記7記載の作業計画作成プログラム。
【0099】
(付記10) 前記情報処理装置を、さらに、前記作業実績取得部で取得された、複数の作業についての複数の作業実績を集計し、該集計した作業実績から作業種類ごとの前記基準関数を修正する作業実績情報集計部を備えた作業計画作成装置として動作させる作業計画作成プログラムであって、
前記基準関数記憶部は、これまで記憶されていた基準関数に代えて該修正基準関数を記憶するものであることを特徴とする付記7記載の作業計画作成プログラム。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の作業計画作成装置および作業計画作成プログラムによれば、適切な生産計画を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】受注品およびその受注品の納期に応じて、その受注品を生産するのに必要な作業工程別に作業日数や作業総工数などが割り当てられた場合の一例を示す図である。
【図2】図1に示す作業のうちの作業2について立てられた作業計画を示す図である。
【図3】本発明の作業計画作成装置の一実施形態の外観図である。
【図4】図3に示すコンピュータシステムのハードウェア構成図である。
【図5】本発明の作業計画作成プログラムの一実施形態が記憶されたCD−ROMの概念図である。
【図6】本実施形態の作業計画作成装置の内部ブロック構成図である。
【図7】作業種類‘作業2’に対応して基準関数記憶部から抽出された、べジエ曲線を特定する情報である通過点および制御点を示す図である。
【図8】上述の作業情報により作成された作業計画を示す図である。
【図9】作業日数‘6日’における作業工数の割り振りを示す図である。
【図10】作業実績と上記作業計画との間に差異が生じた場合の、作業計画の練り直しの概念を示す図である。
【図11】図10(b)が示す内容を詳細に説明した図である。
【図12】図10(c)が示す内容を詳細に説明した図である。
【図13】図10(d)が示す内容を詳細に説明した図である。
【図14】画面上に点線で画像表示された作業計画を、作業実績に沿うように変更した様子を示す図である。
【図15】作業計画に対する実施不可能な変更を示す図である。
【図16】終了した作業についての、作業計画と作業実績とを示す図である。
【図17】図9に示す‘作業2’についての作業計画と、この作業についての複数の作業実績とを示している。
【図18】本実施形態の作業計画作成装置において起動されるルーチンのフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 作業計画作成装置
10 サーバコンピュータ
11 本体部
11 FD装填口
12 CD−ROM装填口
20 表示部
21 表示画面
30 キーボード
40 マウス
50 FD
51 CD−ROM
511 基準関数記憶部
512 作業計画作成部
513 作業計画情報記憶部
514 表示部
515 作業実績取得部
516 作業計画変更部
517 作業実績情報集計部
518 操作部
110 バス
101 CPU
102 RAM
103 ハードディスク
104 FDドライブ
105 CD−ROMドライブ
Claims (5)
- 所定の作業についての時間ごとの作業工数を表わす計画進捗を作成し、さらに、作業途中で計画進捗を修正する作業計画作成装置であって、
計画進捗の基準となる、作業工数の時間ごとの変化を表わす基準関数としてベジエ曲線を特定する情報が作業の種類ごとに記憶された基準関数記憶部と、
予定の計画進捗作成時に、対象となる作業の作業種類と作業総工数と作業に費やす時間とからなる作業情報に応じて、前記基準関数記憶部からの所定の基準関数の抽出、および、該抽出した基準関数に基づく予定の計画進捗の作成を行なう作業計画作成部と、
前記作業計画作成部において作成された予定の計画進捗を画像表示する表示部と、
作業途中で進捗実績情報を取得し、前記作業計画作成部によって当初計画された予定の計画進捗との差を演算し、進捗遅れに対して予定終了期間で必要とされる作業工程を終わらせることができる過去実績をデータベースからデータ照合し、照合で合致した作業態様を新たに遅れ作業現場の態様と入れ替えた修正計画として計画進捗を修正する作業計画変更部とを備え、
前記表示部は、更に、過去の進捗実績と修正計画を表示することを特徴とする作業計画作成装置。 - 前記作業計画変更部は、更に、進捗実績毎に加重平均を算出し、該加重平均に基づいて、実績が参考とするのにふさわしいか否か判定し、ふさわしいと判定された場合は、前記所定の作業を開始した後の、該作業の、時間ごとの進捗工数を表わす進捗実績を取得することを特徴とする請求項1記載の作業計画作成装置。
- 前記作業計画変更部は、前記作業計画作成部で作成された予定の計画進捗の未実施の部分を、取得した進捗実績情報と、前記計画進捗のうちの該作業実績に対応する過去の部分との間の相違の程度を表す遅れの値が所定の範囲内の場合、残りの作業工数を遅れの値に応じて割り増した作業工数を未実施の部分に割り当て、遅れの値が所定の範囲を越える場合、遅れの値に応じて割り増した作業工数を、未実施の部分の日数に割り当てる様に変更するものであることを特徴とする請求項1に記載の作業計画作成装置。
- 更に、
前記表示部に表示された計画進捗を操作に応じて変更する操作部を備え、
前記作業計画変更部は、前記操作部による操作に基づき、前記計画進捗を、全体の作業工数を満足する計画進捗に変更するものであることを特徴とする請求項1に記載の作業計画作成装置。 - プログラムを実行する情報処理装置内で実行され、該情報処理装置を、
所定の作業についての時間ごとの作業工数を表わす計画進捗を作成し、さらに、作業途中で計画進捗を修正する作業計画作成装置として動作させる作業計画作成プログラムにおいて、
前記情報処理装置を、
計画進捗の基準となる、作業工数の時間ごとの変化を表わす基準関数としてベジエ曲線を特定する情報を作業の種類ごとに記憶する基準関数記憶手順と、
予定の計画進捗作成時に、対象となる作業の作業種類と作業総工数と作業に費やす時間とからなる作業情報に応じて、前記基準関数記憶手順で記憶された基準関数の抽出、および、該抽出した基準関数に基づく予定の計画進捗の作成を行なう作業計画作成手順と、
前記作業計画作成部において作成された予定の計画進捗を画像表示する表示手順と、
作業途中で進捗実績情報を取得し、前記作業計画作成手順によって当初計画された予定の計画進捗との差を演算し、進捗遅れに対して予定終了期間で必要とされる作業工程を終わらせることができる過去実績をデータベースからデータ照合し、照合で合致した作業態様を新たに遅れ作業現場の態様と入れ替えた修正計画として計画進捗を修正する作業計画変更手順とを有し、
前記表示手順は、過去の進捗実績と修正計画を表示する
手順を有する作業計画作成装置として動作させることを特徴とする作業計画作成プログラム。
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