JP4326913B2 - ブレーキ装置 - Google Patents

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本発明は、車両用のブレーキ装置に関する。
ブレーキ装置には、ブレーキペダルの操作量を電気的に検出し、この検出値に基づいて、別途設けられたアクチュエータにより各車輪のホイールシリンダにブレーキ液圧を供給する、いわゆる液圧式のブレーキバイワイヤシステムがある(例えば、特許文献1)。
特表2001−526150号公報
上記した特許文献1のものでは、液圧供給装置にアキュムレータが設けられているが、液圧式のブレーキバイヤシステムにおいては、アキュムレータの信頼性の問題やシステムコストの低減のために、このアキュムレータを廃止する方向にある。しかしながら、このアキュムレータを廃止した場合、急なブレーキ操作時にアクチュエータのポンプの応答性の観点からブレーキの応答遅れが生じる可能性がある。
したがって、本発明は、優れたブレーキ応答性を得ることができるブレーキ装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、ブレーキペダルの踏込みによりブレーキ液圧を発生させる複数の液圧室が設けられたタンデムマスタシリンダと、該タンデムマスタシリンダの一の液圧室に接続されるストロークシミュレータと、車輪にそれぞれ設けられブレーキ液圧により制動力を発生させるホイールシリンダと、車両のコントローラの指示により前記ホイールシリンダへのブレーキ液圧を発生させるアクチュエータと、当該アクチュエータのフェール時に前記複数の液圧室から各液圧室によって前輪及び後輪の前記ホイールシリンダへブレーキ液圧を供給する配管と、これら配管それぞれに設けられ、前記アクチュエータの正常作動時に当該配管の連通を遮断する常開のフェールセーフ弁とを有するブレーキ装置であって、前記一の液圧室に接続される一の配管は、車両の前輪のホイールシリンダに接続され、前記他の液圧室に接続される他の配管は、車両の後輪のホイールシリンダに接続されており、前記ブレーキペダルの踏込み初期において前記他の配管に設けられる他のフェールセーフ弁により前記の配管を遮断させるとともに、前記一の液圧室のブレーキ液圧を車両の前輪のホイールシリンダに供給した後、前記アクチュエータの吐出するブレーキ液圧が前記ホイールシリンダへブレーキ液圧を供給できるようになったときに前記一の配管に設けられる一のフェールセーフ弁により前記一の配管を遮断することを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記ブレーキペダルの踏込み度合を検出する検出手段が設けられ、前記ブレーキペダルの踏込み初期において、当該検出手段による踏込み度合が所定値以下のときには、前記一の配管を前記一のフェールセーフ弁により遮断することを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記各配管の前記各フェールセーフ弁より前記ホイールシリンダ側同士を連通させる連通配管と、該連通配管の途中に設けられ、前記ブレーキペダルの踏込み初期において前記連通配管を連通させて前記一の液圧室のブレーキ液圧をホイールシリンダに供給した後に、前記連通配管を遮断する弁手段とを設けてなることを特徴としている。
請求項4に係る発明は、ブレーキペダルの踏込みによりブレーキ液圧を発生させる複数の液圧室が設けられたタンデムマスタシリンダから前輪及び後輪の車輪にそれぞれ設けられブレーキ液圧により制動力を発生させる複数のホイールシリンダに、前記タンデムマスタシリンダの一の液圧室に接続されるストロークシミュレータ及び車両のコントローラの指示により前記ホイールシリンダへのブレーキ液圧を発生させるアクチュエータを介してそれぞれ連通する各配管の途中に設けられた前記アクチュエータの正常作動時に当該配管の連通を遮断する常開のフェールセーフ弁を開閉弁制御するコントローラを有するブレーキ装置であって、前記一の液圧室に接続される一の配管は、車両の前輪のホイールシリンダに接続され、前記他の液圧室に接続される他の配管は、車両の後輪のホイールシリンダに接続されており、前記コントローラは、前記ブレーキペダルの踏込み初期において、前記他の配管に設けられる他のフェールセーフ弁を閉弁するとともに、一の液圧室のブレーキ液圧を車両の前輪のホイールシリンダに供給した後、前記アクチュエータの吐出するブレーキ液圧が前記ホイールシリンダへブレーキ液圧を供給できるようになったときに前記一の配管に設けられる一のフェールセーフ弁を閉弁することを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、ブレーキペダルの踏込み初期において、タンデムマスタシリンダの一の液圧室のブレーキ液圧を車両の前輪のホイールシリンダに供給し、その後、アクチュエータの吐出するブレーキ液圧がホイールシリンダへブレーキ液圧を供給できるようになったときに一のフェールセーフ弁により一の配管を遮断することになる。このため、ブレーキペダルの踏込み初期において、アクチュエータによるブレーキ液圧が不充分な場合でも、車両のホイールシリンダにタンデムマスタシリンダの一の液圧室の液圧を直接導入することができるので、優れたブレーキ応答性を得ることができる。
請求項2に係る発明によれば、ブレーキペダルの踏込み初期において、検出手段により検出されるブレーキペダルの踏込み度合が所定値以下のときには、一の配管を一のフェールセーフ弁により遮断することになるため、急なブレーキ操作時ではなくアクチュエータで十分対応できる場合には一の配管を一のフェールセーフ弁により遮断してアクチュエータのみで対応することになる。したがって、ブレーキペダルの踏込み度合に応じてホイールシリンダに適正にブレーキ液圧を導入することができる。
請求項3に係る発明によれば、ブレーキペダルの踏込み初期において、タンデムマスタシリンダの一の液圧室のブレーキ液圧を車両の一のホイールシリンダに供給するとともに、連通配管の弁手段により連通配管を連通させて一の液圧室のブレーキ液圧を他の配管を介して他のホイールシリンダに供給し、その後、一の配管を遮断することになる。このため、ブレーキペダルの踏込み初期において、アクチュエータによるブレーキ液圧が不充分な場合でも、各配管に接続されたホイールシリンダにタンデムマスタシリンダの一の液圧室の液圧を直接導入することができる。したがって、優れたブレーキ応答性を得ることができる。
本発明の第1実施形態のブレーキ装置を図1〜図5を参照して以下に説明する。
図1に示す第1実施形態のブレーキ装置は、ブレーキペダル10の操作量を電気的に検出し、この検出値に基づいてコントローラ11が各車輪にブレーキ液圧により制動力を発生させる、いわゆる液圧式のブレーキバイワイヤシステムとなっている。
第1実施形態のブレーキ装置は、ブレーキペダル10の踏込みによりブレーキ液圧を発生させる複数の液圧室12,13が設けられたタンデムマスタシリンダ15を有している。このタンデムマスタシリンダ15は、ブレーキバイワイヤシステムのシステム故障時のバックアップ用のもので、略有底円筒状のシリンダ本体20と、シリンダ本体20内の開口部側に摺動可能に嵌挿されブレーキペダル10に連結されたプライマリピストン21と、シリンダ本体20内の底部側に摺動可能に嵌挿されたセカンダリピストン22とから大略構成されている。また、プライマリピストン21とセカンダリピストン22との間にはプライマリピストンスプリング23が配設され、セカンダリピストン22とシリンダ本体20の底部との間にはセカンダリピストンスプリング24が配設されている。
上記した複数の液圧室12,13は、プライマリピストン21とセカンダリピストン22との間のプライマリ液圧室(一の液圧室)12およびセカンダリピストン22とシリンダ本体20の底部との間のセカンダリ液圧室13となっている。
プライマリ液圧室12には、配管27を介してストロークシミュレータ28が接続されている。このストロークシミュレータ28は、ブレーキペダル10の操作時にこのブレーキペダル10で押圧されるプライマリピストン21の移動によってプライマリ液圧室12から吐出されるブレーキ液を受け入れてブレーキペダル10のストロークを確保する機能を有している。また、ストロークシミュレータ28は、プライマリ液圧室12で発生する液圧を蓄圧してブレーキペダル10に適宜の反力を与えることにより操作感をドライバに与える機能も有している。
この配管27におけるタンデムマスタシリンダ15とストロークシミュレータ28との間には、開閉することで配管27を連通および遮断可能なストロークシミュレータキャンセル弁29が設けられている。このストロークシミュレータキャンセル弁29は、セカンダリピストン22のストロークによって開閉するもので、セカンダリピストン22がブレーキペダル10の操作力が導入されていない初期位置にあるときは開状態にあり、後述するアクチュエータ49が失陥したときにセカンダリピストン22が初期位置からストロークした場合に閉状態となる。
プライマリ液圧室12には配管(一の配管)31が接続されており、この配管31にはプライマリ液圧室12から配管31を介して導入されたブレーキ液圧により車輪に制動力を発生させる前輪の各ホイールシリンダ32が接続されている。ここで配管31は、プライマリ液圧室12から一本で延出しホイールシリンダ32側の分岐点33において二本の分岐配管34に分岐しており、各分岐配管34に車両の前輪側のホイールシリンダ32がそれぞれ接続されている。
そして、配管31上における分岐点33とプライマリ液圧室12との間には、コントローラ11の指示により前輪側の各ホイールシリンダ32へのブレーキ液圧を発生させるアクチュエータ37が設けられている。また、配管31上におけるアクチュエータ37とプライマリ液圧室12との間には、常開の電磁式のフェールセーフ弁(一のフェールセーフ弁)38が設けられている。このフェールセーフ弁38は、アクチュエータ37に失陥等がないシステム正常時にコントローラ11で駆動(励磁)され閉状態となって配管31の連通を遮断する一方、アクチュエータ37に失陥等があるシステム異常時に駆動解除(消磁)状態となり開状態となって配管31を連通させるようになっている。
ここで、アクチュエータ37は、ブレーキ液を給排可能なリザーバ40に配管41を介して接続されている。配管31は、アクチュエータ37の失陥時にタンデムマスタシリンダ15のプライマリ液圧室12から前輪側のホイールシリンダ32へブレーキ液圧を供給するプライマリ液圧室12用のものである。
セカンダリ液圧室13には配管(他の配管)43が接続されており、この配管43にはセカンダリ液圧室13から配管43を介して導入されたブレーキ液圧により車輪に制動力を発生させる後輪の各ホイールシリンダ44が接続されている。ここで配管43は、セカンダリ液圧室13から一本で延出しホイールシリンダ44側の分岐点45において二本の分岐配管46に分岐しており、各分岐配管46に車両の後輪側のホイールシリンダ44がそれぞれ接続されている。
そして、配管43上における分岐点45とセカンダリ液圧室13との間には、コントローラ11の指示により後輪側の各ホイールシリンダ44へのブレーキ液圧を発生させるアクチュエータ49が設けられている。また、配管43上におけるアクチュエータ49とセカンダリ液圧室13との間には、常開の電磁式のフェールセーフ弁(他のフェールセーフ弁)50が設けられている。このフェールセーフ弁50は、アクチュエータ49に失陥等がないシステム正常時にコントローラ11で駆動(励磁)され閉状態となって配管43の連通を遮断する一方、アクチュエータ49に失陥等があるシステム異常時に駆動解除(消磁)状態となり開状態となって配管43を連通させるようになっている。
ここで、アクチュエータ49も、ブレーキ液を給排可能なリザーバ40に配管52を介して接続されている。配管43は、アクチュエータ49の失陥時にタンデムマスタシリンダ15のセカンダリ液圧室13から後輪側の各ホイールシリンダ44へブレーキ液圧を供給する、上記配管31とは異なるセカンダリ液圧室13用のものである。
アクチュエータ37,49は、同様の構成となっており、配管41,52の対応する一方に接続される環状の配管54と、この配管54上に設けられたポンプ55と、配管54上のポンプ55の吐出側に対向する位置に設けられてポンプ55からの吐出方向の液の流れのみを許容する逆止弁56とを有している。また、この逆止弁56のポンプ55に対し反対側には常開の電磁式の切換弁57が設けられるとともに、この切換弁57の逆止弁56に対し反対側には常閉の電磁式の切換弁58が設けられている。そして、切換弁57,58の間から分岐配管60が分岐することになり、この分岐配管60がアクチュエータ37においては配管31に接続されることになり、アクチュエータ49においては配管43に接続されることになる。
このようなアクチュエータ37,49は、切換弁57を駆動せずに開状態とし、切換弁58を駆動せずに閉状態としてポンプ55を駆動することで、リザーバ40からのブレーキ液を配管41,52から配管54上のポンプ55で吸引し配管54上の逆止弁56および切換弁57を介しさらに分岐配管60を介して配管31,43に吐出してホイールシリンダ32,44を加圧する。また、ポンプ55を停止させて切換弁57を駆動して閉状態とし切換弁58を駆動して開状態とすることで、ホイールシリンダ32,44からのブレーキ液を配管31,43から分岐配管60、配管54の切換弁58および配管41,52を介してリザーバ40に逃がしてホイールシリンダ32,44を減圧する。
タンデムマスタシリンダ15には、プライマリピストン21のストローク量を電気的に検出することでブレーキペダル10のストローク量を検出するストロークセンサ62が設けられている。また、前輪の各ホイールシリンダ32には、個々のブレーキ液圧を検出するホイールシリンダ液圧センサ63が設けられており、後輪の各ホイールシリンダ44にも、個々のブレーキ液圧を検出するホイールシリンダ液圧センサ64が設けられている。これらストロークセンサ62およびホイールシリンダ液圧センサ63,64は、コントローラ11に接続されている。
以上のような構成の第1実施形態のブレーキ装置の作動について説明する。
アクチュエータ37,49に失陥等がないシステム正常時に、ブレーキペダル10が操作されたことがストロークセンサ62により検出されると、コントローラ11は、アクチュエータ37,49のポンプ55を駆動する。すると、ポンプ55、常開の切換弁57および常閉の切換弁58によって、リザーバ40からのブレーキ液が配管41,52から配管54および分岐配管60を介して配管31,43に吐出され、ホイールシリンダ32,44に導入される。しかしながら、ポンプ55にはイナーシャによる応答遅れがある。つまり、図2に実線で示すように、ポンプ55の圧力特性は、駆動開始時には上昇速度が低いという問題がある。このため、ブレーキペダル10が操作されたことがストロークセンサ62により検出されると、コントローラ11は、上記と並行して以下の制御を行う。
コントローラ11は、ブレーキペダル10が操作されたことがストロークセンサ62により検出されると(図2におけるt0時点)、ストロークセンサ62の検出値を踏込み開始時から所定時間t1まで微分し、この微分値つまりブレーキペダル10の操作速度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。このブレーキペダル10の操作速度が所定の閾値よりも大きい場合は、急ブレーキ操作であると判定し、ブレーキペダル10の操作速度が所定の閾値以下の場合は、通常のブレーキ操作であると判定する。ここで、図2においては、急ブレーキ操作時のプライマリ液圧室12の圧力特性を一点鎖線で、通常のブレーキ操作時のプライマリ液圧室12の圧力特性を二点鎖線で、所定の閾値でのプライマリ液圧室12の圧力特性を破線で、アクチュエータ37,49のポンプ55による圧力特性を実線で示している。
急ブレーキ操作であると判定した場合には、応答性向上動作を行う。つまり、図3に示すように、フェールセーフ弁38を駆動せず開状態とする一方、フェールセーフ弁50を駆動して閉状態とする。このときフェールセーフ弁50が閉状態とされることでセカンダリ液圧室13からのブレーキ液の行き場はなくなり、よってセカンダリピストン22は移動しないため、ストロークシミュレータキャンセル弁29が開状態に維持される。
そして、ブレーキペダル10の操作により押圧されてプライマリピストン21が移動することにより、プライマリ液圧室12からブレーキ液圧が供給され、その液圧の一部が配管27を介してストロークシミュレータ28に導入されて適宜のペダルフィーリングをドライバに与える。これとともに、フェールセーフ弁38が開状態とされていることから別の一部の液圧が配管31を介して前輪のホイールシリンダ32に導入される。これにより、上記したポンプ55の応答遅れによる前輪のホイールシリンダ32のブレーキ液圧不足を補う。つまり、図2に示すようにポンプ55の応答遅れによる液圧不足(t0〜t2の実線参照)をこれを上回るタンデムマスタシリンダ15のプライマリ液圧室12の液圧上昇で補う(t0〜t2の一点鎖線参照)のである。言い換えれば、応答性改善用の初期液量供給をシステム故障時のバックアップ用のタンデムマスタシリンダ15で行うのである。
ここで、上記のようにストロークシミュレータ28に通じるプライマリ液圧室12に接続されたフェールセーフ弁38のみを開状態としているのは、セカンダリ液圧室13に接続されたフェールセーフ弁50を開状態にするとセカンダリピストン22が移動してストロークシミュレータキャンセル弁29を閉状態としてしまい、以後のストロークセンサ62による検出が困難となってしまうことからこれを回避するためである。
次に、コントローラ11は、アクチュエータ37のポンプ55による吐出圧が十分にホイールシリンダ32に液圧を供給できるようになるまでの所定時間が経過した図2に示すタイミングt2になると、上記した応答性向上動作を終了して通常動作に移行する。つまり、図4に示すように、フェールセーフ弁38を駆動して閉状態とする。上記の所定時間は、ストロークセンサ62の検出値の上記した微分値つまりブレーキペダル10の操作速度から割り出されるプライマリ液圧室12の液圧特性と既定のポンプ55の圧力特性とから算出されるプライマリ液圧室12の液圧をポンプ55の吐出圧が上回るタイミング(図2における実線と一点鎖線との交点)までの時間である。なお、ブレーキペダル10が操作されたことがストロークセンサ62により検出されたタイミングt0からこの所定時間経過したタイミングt2までをブレーキペダル10の踏込み初期とする。
以後は、アクチュエータ37,49が制御に追従できる状態となっているため、コントローラ11は、ストロークセンサ62の検出値に基づいて割り出されるブレーキ液圧が前輪の各ホイールシリンダ32および後輪の各ホイールシリンダ44に導入されるように各ホイールシリンダ液圧センサ63,64の検出値をモニタしながらアクチュエータ37,49を制御する。このとき、フェールセーフ弁38,50が閉状態とされているため、アクチュエータ37が発生させるブレーキ液圧は良好に前輪の各ホイールシリンダ32に伝達され、アクチュエータ49が発生させるブレーキ液圧は良好に後輪の各ホイールシリンダ44に伝達される。
他方、コントローラ11は、ブレーキペダル10の踏込み初期において得られるブレーキペダル10の操作速度から通常のブレーキ操作であると判定した場合には、応答性向上動作を行わずに通常動作を行う。つまり、図4に示すようにフェールセーフ弁38,50をともに駆動して閉状態とする。これは、通常のブレーキ操作である場合には、ポンプ55の応答遅れの影響を無視できるため、ブレーキペダル10の踏込み初期から、ストロークセンサ62の検出値等に基づいて割り出されるブレーキ液圧が各ホイールシリンダ液圧センサ63,64で検出されるように各アクチュエータ37,49を制御して前輪の各ホイールシリンダ32および後輪の各ホイールシリンダ44のブレーキ液圧を制御するのである。
このときも、フェールセーフ弁50が閉状態とされることでセカンダリ液圧室13からのブレーキ液の行き場はなくなり、よってセカンダリピストン22は移動しないため、ストロークシミュレータキャンセル弁29が開状態とされる。そして、ブレーキペダル10の操作により押圧されてプライマリピストン21が移動することにより、プライマリ液圧室12からブレーキ液が吐出され、このブレーキ液が配管27を介してストロークシミュレータ28に導入され、適宜のペダルフィーリングをドライバに与える。
一方、アクチュエータ37,49に失陥等が生じたシステム故障時には、図5に示すようにフェールセーフ弁38,50がともに駆動されずに開状態とされる。このため、ブレーキペダル10の操作により押圧されてプライマリピストン21が移動することになり、プライマリ液圧室12からブレーキ液が吐出される。このとき、フェールセーフ弁50も開状態になっていることでセカンダリ液圧室13からのブレーキ液に行き場が生じ、よってセカンダリピストン22も移動して、セカンダリ液圧室13からブレーキ液が吐出される。各アクチュエータ37,49も切換弁58が駆動されず閉状態となっており逆止弁56も逆止方向となっていることから、プライマリピストン21の移動によりプライマリ液圧室12から吐出されるブレーキ液は配管31を介して前輪の各ホイールシリンダ32に導入されることになり、また、セカンダリピストン22の移動によりセカンダリ液圧室13から吐出されるブレーキ液も配管43を介して後輪の各ホイールシリンダ44に導入される。
ここで、上記のようにセカンダリピストン22が移動することでストロークシミュレータキャンセル弁29が閉状態とされる。よって、プライマリピストン21の移動によりプライマリ液圧室12から吐出されるブレーキ液はストロークシミュレータ28への導入が規制され、その結果、配管31を介して無駄なく前輪の各ホイールシリンダ32に導入されることになる。よって、より効率的にシステム故障時のバックアップブレーキ加圧が可能となる。
以上に述べた第1実施形態のブレーキ装置によれば、ブレーキペダル10の踏込み初期において、タンデムマスタシリンダ15のプライマリ液圧室12に接続される配管31に設けられたフェールセーフ弁38により、配管31を連通させてプライマリ液圧室12のブレーキ液圧を車両の前輪の各ホイールシリンダ32に供給し、その後、配管31を遮断することになるため、ブレーキペダル10の踏込み初期において、車両の前輪の各ホイールシリンダ32にタンデムマスタシリンダ15のプライマリ液圧室12の液圧を直接導入することができる。したがって、優れたブレーキ応答性を得ることができる。
また、ブレーキペダル10の踏込み初期において、ストロークセンサ62により検出されるブレーキペダル10の踏込み度合が所定値以下のときには、通常動作を行うように配管31をフェールセーフ弁38により遮断することになるため、急ブレーキ操作時ではなくアクチュエータ37,49で十分対応できる場合にはアクチュエータ37,49のみで対応することになる。したがって、ブレーキペダル10の踏込み度合に応じて各ホイールシリンダ32,44に適正にブレーキ液圧を導入することができる。しかも、応答性向上動作と通常動作でのペダルフィーリングの差を目立たなくすることができる。
なお、ブレーキの緩急に関わらず、ブレーキペダル10の踏込み初期における所定時間を経過するタイミングt2までフェールセーフ弁38を常に開弁するようにしてもよい。
加えて、応答性向上動作から通常動作に切り換えるタイミングを上記のようにストロークセンサ62の検出値により割り出される操作速度で判断するのではなく、ストロークセンサ62によるストローク値が予め設定された所定値に達した場合に、切り換えるようにしても良い。このように構成すれば、プライマリ液圧室12から供給された液量をモニタして応答性向上動作から通常動作に切り換えるので、初期の液供給量が安定するという利点がある。
さらに、ホイールシリンダ液圧センサ63による検出値をモニタし、この検出値が予め設定された所定値に達した場合に、応答性向上動作から通常動作に切り換えるようにしても良い。このように構成すれば、ホイールシリンダ32の液圧をモニタして応答性向上動作から通常動作に切り換えるので、応答性向上の度合いが安定するという利点がある。
次に、本発明の第2実施形態のブレーキ装置を図6〜図8を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第2実施形態においては、図6に示すように、配管31は分岐せず、この配管31に車両の前輪の一方のホイールシリンダ32およびホイールシリンダ液圧センサ63が接続されており、配管43も分岐せず、この配管43に車両の前輪の他方のホイールシリンダ32およびホイールシリンダ液圧センサ63が接続されている。なお、後輪のホイールシリンダは、図示は略すが、例えば、タンデムマスタシリンダ15によるバックアップを受けず、液圧や電動のアクチュエータで加減圧されるのみの構成とされている。
また、第2実施形態においては、各配管31,43の各フェールセーフ弁38,50よりホイールシリンダ32側同士を連通させる連通配管66を有している。より具体的に、この連通配管66は、配管31におけるフェールセーフ弁38とアクチュエータ37との間と、配管43におけるフェールセーフ弁50とアクチュエータ49との間とを接続させている。
そして、この連通配管66の途中に、ブレーキペダル10の踏込み初期にコントローラ11で駆動(励磁)されて開状態となって連通配管66を連通させる一方、その後、コントローラ11で駆動解除(消磁)されて閉状態となって連通配管66を遮断する常閉の電磁式のアイソレーション弁(弁手段)67が設けられている。
以上のような構成の第2実施形態のブレーキ装置の作動について説明する。
アクチュエータ37,49に失陥等がないシステム正常時に、ブレーキペダル10が操作されたことがストロークセンサ62により検出されると、コントローラ11は、アクチュエータ37,49のポンプ55を駆動する。すると、第1実施形態と同様、アクチュエータ37,49によってブレーキ液が配管31,43に吐出され、その結果、ブレーキ液が前輪の各ホイールシリンダ32に導入されることになるが、第2実施形態では、コントローラ11が上記と並行して以下の制御を行うことでアクチュエータ37,49のそれぞれのポンプ55の応答遅れを必要により補っている。なお、後輪側についてはアクチュエータのポンプでブレーキ液が供給されるのみとなっている。
コントローラ11は、ブレーキペダル10が操作されたことがストロークセンサ62により検出されると、第1実施形態と同様に、急ブレーキ操作であるか通常ブレーキ操作であるか判定し、急ブレーキ操作であると判定した場合には、応答性向上動作を行う。つまり、図7に示すように、フェールセーフ弁38を駆動せず開状態とする一方、フェールセーフ弁50を駆動して閉状態とし、さらに、アイソレーション弁67を駆動して開状態とする。このときフェールセーフ弁50が閉状態とされることで第1実施形態と同様、ストロークシミュレータキャンセル弁29が開状態に維持される。
そして、ブレーキペダル10の操作により押圧されてプライマリピストン21が移動することにより、プライマリ液圧室12からブレーキ液圧が供給され、その液圧の一部が配管27を介してストロークシミュレータ28に導入されるとともに、フェールセーフ弁38が開状態とされていることで別の一部の液圧が配管31を介して前輪の一方のホイールシリンダ32に導入され、さらに別の一部の液圧が配管31、連通配管66および配管43を介して前輪の他方のホイールシリンダ32に供給される。これにより、上記したポンプ55の応答遅れによるホイールシリンダ32のブレーキ液圧不足を補う。つまり、ブレーキペダル10の踏込み初期に連通配管66を連通させてプライマリ液圧室12のブレーキ液圧を前輪の各ホイールシリンダ32に供給する。
次に、コントローラ11は、第1実施形態と同様、ポンプ55による吐出圧が十分にホイールシリンダ32に液圧を供給できるようになるまでの所定時間が経過したタイミングt2になると、応答性向上動作を終了して通常動作に切り換えるため、図8に示すように、フェールセーフ弁38を駆動して閉状態とするとともに、アイソレーション弁67の駆動を解除してこれを閉状態とする。これにより連通配管66が遮断される。
以後は、アクチュエータ37,49が制御に追従できる状態となっているため、ストロークセンサ62の検出値に基づいて割り出されるブレーキ液圧がホイールシリンダ液圧センサ63で検出されるようにアクチュエータ37,49を制御する。また、後輪側も同様に制御する。このとき、フェールセーフ弁38,50が閉状態とされており、アイソレーション弁67も閉状態とされているため、アクチュエータ37が発生させるブレーキ液圧は良好に前輪の一方のホイールシリンダ32に伝達され、アクチュエータ49が発生させるブレーキ液圧は良好に前輪の他方のホイールシリンダ32に伝達される。
他方、コントローラ11は、通常のブレーキ操作であると判定した場合には、第1実施形態と同様、応答性向上動作を行わずに通常動作を行うべく図8に示すようにフェールセーフ弁38,50を駆動して閉状態とするとともにアイソレーション弁67を駆動せず閉状態とする。つまり、通常のブレーキ操作である場合には、ポンプ55の応答遅れの影響を無視できるため、ブレーキペダル10の踏込み初期から、ストロークセンサ62の検出値等に基づいて割り出されるブレーキ液圧がホイールシリンダ液圧センサ63で検出されるようにアクチュエータ37,49を制御する。また、後輪側も同様に制御する。
アクチュエータ37,49に失陥等が生じたシステム故障時には、フェールセーフ弁38,50がともに駆動されず開状態とされるとともに、アイソレーション弁67も駆動されず閉状態とされる。このため、ブレーキペダル10の操作により第1実施形態と同様にプライマリピストン21およびセカンダリピストン22が移動する。したがって、プライマリ液圧室12から吐出されるブレーキ液は配管31を介して前輪の一方のホイールシリンダ32に導入され、セカンダリ液圧室13から吐出されるブレーキ液は配管43を介して前輪の他方のホイールシリンダ32に導入される。この場合も、第1実施形態と同様にセカンダリピストン22が移動することでストロークシミュレータキャンセル弁29が閉状態となり、プライマリ液圧室12から吐出されるブレーキ液が無駄なく前輪の各ホイールシリンダ32に導入されることになる。
以上に述べた第2実施形態のブレーキ装置によれば、ブレーキペダル10の踏込み初期において、タンデムマスタシリンダ15のプライマリ液圧室12に接続される配管31に設けられたフェールセーフ弁38により配管31を連通させてプライマリ液圧室12のブレーキ液圧を車両の前輪の一方のホイールシリンダ32に供給する。また、連通配管66のアイソレーション弁67が連通配管66を連通させてプライマリ液圧室12のブレーキ液圧を配管43を介して前輪の他方のホイールシリンダ32に供給することになる。よって、ブレーキペダルの踏込み初期において、各配管31,43に接続された各ホイールシリンダ32にタンデムマスタシリンダ15のプライマリ液圧室12の液圧を直接導入することができる。したがって、アクチュエータ37,49が各ホイールシリンダ32に対しそれぞれ一つずつ設けられている場合であっても第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第3実施形態のブレーキ装置を図9を参照して第2実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第3実施形態においては、タンデムマスタシリンダ15とアクチュエータ37,49との間の配管上に圧力センサ70が設けられている。具体的には、配管31上のフェールセーフ弁38とアクチュエータ37との間に圧力センサ70が設けられている。そして、第3実施形態においては、この圧力センサ70による検出値をモニタし、この検出値が予め設定された所定値に達した場合に応答性向上動作から通常動作に切り換えるようにしている。
なお、圧力センサ70の配置位置は、タンデムマスタシリンダ15とアクチュエータ37,49との間であれば、例えば、図9において70aで示すように、配管31上のフェールセーフ弁38とタンデムマスタシリンダ15との間に配置したり、図9において70bで示すように、配管43上のフェールセーフ弁50とアクチュエータ49との間に配置したり、図9において70cで示すように、配管43上のフェールセーフ弁50とタンデムマスタシリンダ15との間に配置したりすることが可能である。
次に、本発明の第4実施形態のブレーキ装置を図10を参照して第2実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第4実施形態においては、応答性向上動作時にタンデムマスタシリンダ15からのブレーキ液が流れるタンデムマスタシリンダ15とホイールシリンダ32との間の配管上に流量センサ72が設けられている。具体的には、配管31上の連通配管66の接続位置とアクチュエータ37との間に流量センサ72が設けられている。そして、第4実施形態においては、この流量センサ72による検出値をモニタし、この検出値が予め設定された所定値に達した場合に応答性向上動作から通常動作に切り換えるようにしている。
なお、流量センサ72の配置位置は、配管31上、連通配管66上、連通配管66とホイールシリンダ32との間の配管43上のいずれに設けても良い。
次に、本発明の第5実施形態のブレーキ装置を図11を参照して第2実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第5実施形態においては、配管31に車両の前輪の各ホイールシリンダ32が接続されており、配管43に車両の後輪の各ホイールシリンダ44が接続されている点が第2実施形態と相違している。つまり、第1実施形態と同様に、配管31が分岐点33で二本の分岐配管34に分岐しており、各分岐配管34に車両の前輪側のホイールシリンダ32およびホイールシリンダ液圧センサ63がそれぞれ接続されている。また、配管43が分岐点45で二本の分岐配管46に分岐しており、各分岐配管46に車両の後輪側のホイールシリンダ44およびホイールシリンダ液圧センサ64が、それぞれ接続されている。
そして、第5実施形態において、ブレーキペダル10の踏込み初期に応答性向上動作を行う場合には、フェールセーフ弁38を駆動せず開状態とする一方、フェールセーフ弁50を駆動して閉状態とし、さらに、アイソレーション弁67を駆動して開状態とする。すると、ブレーキペダル10の操作により押圧されてプライマリピストン21が移動することによりプライマリ液圧室12から吐出されたブレーキ液の一部が配管27を介してストロークシミュレータ28に導入されるとともに、別の一部が配管31を介して前輪の各ホイールシリンダ32に導入され、さらに別の一部が配管31、連通配管66および配管43を介して後輪の各ホイールシリンダ44に導入される。つまり、前輪および後輪のすべてのホイールシリンダ32,44にプライマリ液圧室12のブレーキ液圧を供給する。
また、コントローラ11は、応答性向上動作を終了して通常動作に切り換えるためフェールセーフ弁38を駆動して閉状態とするとともにアイソレーション弁67の駆動を解除して閉状態とすると、以後は、ストロークセンサ62の検出値に基づいて割り出されるブレーキ液圧が前輪の各ホイールシリンダ32および後輪の各ホイールシリンダ44に導入されるように各ホイールシリンダ液圧センサ63,64の検出値をモニタしながらアクチュエータ37,49を制御する。このとき、フェールセーフ弁38,50が閉状態とされており、アイソレーション弁67も閉状態とされているため、アクチュエータ37が発生させるブレーキ液圧は良好に前輪の各ホイールシリンダ32に伝達され、アクチュエータ49が発生させるブレーキ液圧は良好に後輪の各ホイールシリンダ44に伝達されることになる。
他方、コントローラ11は、応答性向上動作を行わずに通常動作を行う場合は、フェールセーフ弁38,50を駆動して閉状態とするとともにアイソレーション弁67を駆動せず閉状態とする。そして、ストロークセンサ62の検出値に基づいて割り出されるブレーキ液圧が前輪の各ホイールシリンダ32および後輪の各ホイールシリンダ44に導入されるように各ホイールシリンダ液圧センサ63,64の検出値をモニタしながらアクチュエータ37,49を制御する。
また、アクチュエータ37,49に失陥等が生じたシステム故障時には、フェールセーフ弁38,50がともに駆動されず開状態とされるとともに、アイソレーション弁67も駆動されず閉状態とされる。このため、ブレーキペダル10の操作により第1実施形態と同様にプライマリピストン21およびセカンダリピストン22が移動することになり、プライマリ液圧室12から吐出されるブレーキ液は配管31を介して前輪の各ホイールシリンダ32に導入され、セカンダリ液圧室13から吐出されるブレーキ液は配管43を介して後輪の各ホイールシリンダ44に導入される。
本発明の第1実施形態のブレーキ装置を示す液圧回路図であって、非作動状態を示すものである。 本発明の第1実施形態のブレーキ装置におけるブレーキペダルの踏込み初期における圧力特性を示すグラフである。 本発明の第1実施形態のブレーキ装置を示す液圧回路図であって、応答性向上動作時の状態を示すのものである。 本発明の第1実施形態のブレーキ装置を示す液圧回路図であって、通常動作時の状態を示すのものである。 本発明の第1実施形態のブレーキ装置を示す液圧回路図であって、システム失陥時の状態を示すのものである。 本発明の第2実施形態のブレーキ装置を示す液圧回路図であって、非作動状態を示すものである。 本発明の第2実施形態のブレーキ装置を示す液圧回路図であって、応答性向上動作時の状態を示すのものである。 本発明の第2実施形態のブレーキ装置を示す液圧回路図であって、通常動作時の状態を示すのものである。 本発明の第3実施形態のブレーキ装置を示す液圧回路図であって、応答性向上動作時の状態を示すのものである。 本発明の第4実施形態のブレーキ装置を示す液圧回路図であって、応答性向上動作時の状態を示すのものである。 本発明の第5実施形態のブレーキ装置を示す液圧回路図であって、応答性向上動作時の状態を示すのものである。
符号の説明
10 ブレーキペダル
12 プライマリ液圧室(液圧室,一の液圧室)
13 セカンダリ液圧室(液圧室)
15 タンデムマスタシリンダ
28 ストロークシミュレータ
32,44 ホイールシリンダ
11 コントローラ
37,49 アクチュエータ
31 配管(一の配管)
43 配管
38,50 フェールセーフ弁
62 ストロークセンサ(検出手段)
66 連通配管
67 アイソレーション弁(弁手段)

Claims (4)

  1. ブレーキペダルの踏込みによりブレーキ液圧を発生させる複数の液圧室が設けられたタンデムマスタシリンダと、
    該タンデムマスタシリンダの一の液圧室に接続されるストロークシミュレータと、
    車輪にそれぞれ設けられブレーキ液圧により制動力を発生させるホイールシリンダと、
    車両のコントローラの指示により前記ホイールシリンダへのブレーキ液圧を発生させるアクチュエータと、
    当該アクチュエータのフェール時に前記複数の液圧室から各液圧室によって前輪及び後輪の前記ホイールシリンダへブレーキ液圧を供給する配管と、
    これら配管それぞれに設けられ、前記アクチュエータの正常作動時に当該配管の連通を遮断する常開のフェールセーフ弁とを有するブレーキ装置であって、
    前記一の液圧室に接続される一の配管は、車両の前輪のホイールシリンダに接続され、他の液圧室に接続される他の配管は、車両の後輪のホイールシリンダに接続されており、
    記ブレーキペダルの踏込み初期において前記他の配管に設けられる他のフェールセーフ弁により前記の配管を遮断させるとともに、前記一の液圧室のブレーキ液圧を車両の前輪のホイールシリンダに供給した後、前記アクチュエータの吐出するブレーキ液圧が前記ホイールシリンダへブレーキ液圧を供給できるようになったときに前記一の配管に設けられる一のフェールセーフ弁により前記一の配管を遮断することを特徴とするブレーキ装置。
  2. 前記ブレーキペダルの踏込み度合を検出する検出手段が設けられ、前記ブレーキペダルの踏込み初期において、当該検出手段による踏込み度合が所定値以下のときには、前記一の配管を前記一のフェールセーフ弁により遮断することを特徴とする請求項1記載のブレーキ装置。
  3. 前記各配管の前記各フェールセーフ弁より前記ホイールシリンダ側同士を連通させる連通配管と、
    該連通配管の途中に設けられ、前記ブレーキペダルの踏込み初期において前記連通配管を連通させて前記一の液圧室のブレーキ液圧をホイールシリンダに供給した後に、前記連通配管を遮断する弁手段とを設けてなることを特徴とする請求項1または2記載のブレーキ装置。
  4. ブレーキペダルの踏込みによりブレーキ液圧を発生させる複数の液圧室が設けられたタンデムマスタシリンダから前輪及び後輪の車輪にそれぞれ設けられブレーキ液圧により制動力を発生させる複数のホイールシリンダに、前記タンデムマスタシリンダの一の液圧室に接続されるストロークシミュレータ及び車両のコントローラの指示により前記ホイールシリンダへのブレーキ液圧を発生させるアクチュエータを介してそれぞれ連通する各配管の途中に設けられた前記アクチュエータの正常作動時に当該配管の連通を遮断する常開のフェールセーフ弁を開閉弁制御するコントローラを有するブレーキ装置であって、
    前記一の液圧室に接続される一の配管は、車両の前輪のホイールシリンダに接続され、他の液圧室に接続される他の配管は、車両の後輪のホイールシリンダに接続されており、
    前記コントローラは、前記ブレーキペダルの踏込み初期において、前記他の配管に設けられる他のフェールセーフ弁を閉弁するとともに、一の液圧室のブレーキ液圧を車両の前輪のホイールシリンダに供給した後、前記アクチュエータの吐出するブレーキ液圧が前記ホイールシリンダへブレーキ液圧を供給できるようになったときに前記一の配管に設けられる一のフェールセーフ弁を閉弁することを特徴とするブレーキ装置。
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