JP4324490B2 - 釣り用塗装部品 - Google Patents

釣り用塗装部品 Download PDF

Info

Publication number
JP4324490B2
JP4324490B2 JP2004043989A JP2004043989A JP4324490B2 JP 4324490 B2 JP4324490 B2 JP 4324490B2 JP 2004043989 A JP2004043989 A JP 2004043989A JP 2004043989 A JP2004043989 A JP 2004043989A JP 4324490 B2 JP4324490 B2 JP 4324490B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fishing
component
recess
paint
side plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004043989A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005229926A (ja
Inventor
憲一 川▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP2004043989A priority Critical patent/JP4324490B2/ja
Priority to US10/927,056 priority patent/US7150423B2/en
Priority to SG200404952A priority patent/SG110124A1/en
Priority to TW093127008A priority patent/TWI313581B/zh
Priority to MYPI20043645A priority patent/MY134923A/en
Priority to EP04021448A priority patent/EP1514472B1/en
Priority to DE602004001424T priority patent/DE602004001424T2/de
Priority to KR1020040072124A priority patent/KR101044322B1/ko
Priority to AT04021448T priority patent/ATE332079T1/de
Priority to CNB2004100784918A priority patent/CN100421557C/zh
Publication of JP2005229926A publication Critical patent/JP2005229926A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4324490B2 publication Critical patent/JP4324490B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、塗装部品、特に、釣りに用いられる釣り用塗装部品に関する。
一般に、釣竿に装着されて釣り糸の繰り出し及び巻き取りを行う釣り用リールには、主にスピニングリールと、両軸受リールと、片軸受リールとがある。この種の釣り用リールは、釣竿に装着されるリール本体と、リール本体に装着された糸巻き用のスプールとを有している。たとえば両軸受リールのリール本体は、フレームと、フレームの両側方にねじ止め固定された側カバーとを主に備えている。フレームは、側カバーがそれぞれ装着される1対の側板と、1対の側板を連結する複数の連結部とを有している。このような側板には、側カバーをねじ止めするための取付ねじ孔や、クラッチ機構等の小型のばね部材を装着するための部品係止孔等が先端に形成された突出部が外方に突出するように設けられている(たとえば、特許文献1参照)。突出部は、先端が開口する凹部を有しており、貫通していない凹部になっているものや、あるいは貫通孔になっているものが知られている。
この種の側カバーや側板等の釣り用リールを構成する部品本体は、軽量化を図るために、アルミニウム合金やマグネシウム合金等により形成されている。特に、マグネシウム合金製の部品本体には、耐食性を向上させるために、部品本体の表面に塗料による塗膜が形成されている。このような塗料による塗膜を形成する場合、吹き付け塗装や電着塗装等が行われる。たとえば電着塗装法により塗装を行う場合、一般に部品本体上に陽極酸化被膜層を形成し、この状態で部品本体を塗料槽に浸漬して塗料を付着させる。
特開2000−93053号公報
釣り用リールの部品本体に電着塗装を行う場合、たとえば前述の側板に電着塗装を施す場合、側板全体が塗料槽に完全に浸漬されるため、突出部にも塗料が付着してしまう。この場合、特に、貫通していない凹部が形成された突出部では、突出部の開口から浸入した塗料がねじ孔に溜まってしまうおそれがある。ねじ孔に塗料が溜まると、たとえばねじが最後まで入らず、ねじ孔を再加工する必要が生じる。
また、貫通孔が形成された突出部では、突出部の開口から浸入した塗料が反対側に排出される。しかし、特に、クラッチ機構等の小型のばね部材を装着するための部品係止孔である場合には、突出部に形成された凹部は小径かつ細孔とになるように形成されている。このため、吹き付け塗装や電着塗装を施したときに、凹部が詰まってしまうおそれが生じる。凹部に塗料が詰まると、ばね部材の装着が不完全になるおそれが生じる。
本発明の課題は、凹部が形成された釣り用塗装部品において、塗装の塗料が凹部に詰まりにくくすることにある。
発明1に係る釣り用塗装部品は、釣りに用いられる釣り用塗装部品であって、第1本体部と第1本体部に形成された第1凹部とを有する第1部品本体と、第1部品本体と別体で設けられ第1凹部に装着される第2本体部と第2本体部に第1凹部より小径かつ細孔となるように形成された第2凹部とを有する第2部品本体と、第1部品本体に塗料を付着させることにより形成された塗膜層とを備えている。第2本体部は、第1凹部に装着される小径部と、第1凹部に装着され小径部より大径に形成され第2凹部が形成される大径部とを有している。第1凹部は、塗料が詰まることがないように大径に形成され、小径部及び大径部が装着される段付きの凹部である。
この釣り用塗装部品では、たとえば両軸受リールの側板等の第1部品本体と、第1部品本体と別体で形成され小径かつ細孔となる第2凹部が形成された第2部品本体とを有している。ここでは、第1部品本体に吹き付け塗装や電着塗装を施した後に、第1部品本体に第2部品本体を装着することにより、塗装の塗料が小径かつ細孔となる第2凹部に詰まりにくくなる。さらに、この場合、第2本体部に小径部及び大径部を形成することにより、たとえば小径部を第1凹部に装着したとき大径部を第1本体部に当接させることにより、第2部品本体の第1部品本体に対する装着が確実になる。さらに、この場合、大径部を第1凹部に完全に収納させることにより、各種の機構を収納するためのスペースを確保できる。
発明2に係る釣り用塗装部品は、発明1の釣り用塗装部品において、第1部品本体は、マグネシウム合金、アルミニウム合金、チタン合金のうちのいずれかにより形成されている。この場合、マグネシウム合金、アルミニウム合金、チタン合金の軽金属を用いることにより、部品本体の軽量化を図ることができる。
発明3に係る釣り用塗装部品は、発明1又は2の釣り用塗装部品において、塗膜層は電着塗装法により形成された電着塗膜層である。この場合、第1部品本体に対する塗料の付着性が向上する。
発明4に係る釣り用塗装部品は、発明3の釣り用塗装部品において、第1部品本体と電着塗膜層との間には陽極酸化被膜層をさらに備えている。この場合、第1部品本体の耐食性をさらに向上させるとともに、電着塗膜層の付着性を良好にすることができる。
発明5に係る釣り用塗装部品は、発明1から4のいずれかの釣り用塗装部品において、第1凹部は第1部品本体を貫通する貫通孔である。この場合、第1凹部の形成が容易になるとともに、大径の第1凹部から外部に塗料が排出しやすくなる
発明に係る釣り用塗装部品は、発明1からのいずれかの釣り用塗装部品において、第2本体部は第1凹部に接着固定されている。この場合、接着剤による固定により、第2部品本体の第1部品本体に対する装着が強固になる。
発明に係る釣り用塗装部品は、発明1からのいずれかの釣り用塗装部品において、第1部品本体は釣り用リールのフレームに取り付けられる側板であり、第2部品本体は側板に設けられる部品係止孔、取付ねじ孔及び位置決め孔のうちのいずれかである。この場合、特に、両軸受リールの側板に、部品係止孔、取付ねじ孔または位置決め孔を有するボス部材を別体で設けることにより、塗装の塗料が小径かつ細孔となる部品係止孔、取付ねじ孔または位置決め孔に詰まりにくくなる。
本発明によれば、釣り用塗装部品において、第1部品本体と、第1部品本体と別体で形成され小径かつ細孔となる第2凹部が形成された第2部品本体とを設けることにより、塗装の塗料が小径かつ細孔となる第2凹部に詰まりにくくなる。
本発明の一実施形態が採用された両軸受リールは、図1に示すように、たとえば中型の丸型リールであって、リール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用のハンドル組立体2と、ハンドル組立体2のリール本体1側に配置されたスタードラグ3とを備えている。リール本体1には、スプール15が回転自在に装着されている。リール本体1は、竿取付脚4を介して釣竿Rに装着され得る。
リール本体1は、図2に示すように、フレーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1側カバー13及び第2側カバー14とを有している。
フレーム5は、マグネシウム合金を切削加工することにより得られる。フレーム5は、図1及び図4に示すように、間にスプール15が配置され、スプール15の軸方向に所定の間隔をあけて配置された左右1対の第1側板10及び第2側板11と、第1側板10及び第2側板11を連結する複数の連結部材12とを有している。
第1側板10は、図4に示すように、中心にスプール15がわずかに上方に偏芯して配置される偏芯孔10aが形成されたリング状の部材である。第1側板10の外側面には、外側に開口するねじ穴10bが周方向に間隔を隔てて4箇所設けられている。第1側板10の外周面は円周面である。
第2側板11は、図4に示すように、円形部11aと、円形部11aから径方向前下方に突出した突出部11bとを有し、円形部11a及び突出部11bが滑らかに連続している。第2側板11と第2側カバー14との間には、後述する各種機構を装着するための空間が形成されている。突出部11bは、後述する回転伝達機構を収納するために設けられたものであり、旋削加工しやすいようにオーバハングがない滑らかな凸面で外周面が構成されている。第2側板11の周縁部は軸方向外方に突出するように縁取りされており、この縁取りされた周縁部の外周側には、4つのボス部11cが周方向に間隔を隔てて形成されている。ボス部11cの先端には、ねじ穴11dが形成されている。また、第2側板11の下部には、図4及び図5に示すように、後述するクラッチ操作機構22のばね部材44を取り付けるための装着部材50が装着される貫通孔11gがやや後方に偏倚した位置に形成されている。
貫通孔11gは、図7に拡大して示すように、第2側板11を貫通して形成された段付きの凹部である。貫通孔11gは、装着部材50装着される側が大径に形成された大径部11hと、大径部11hと連通し大径部11hより小径に形成された小径部11iとを有している。大径部11h及び小径部11iは、たとえばドリル径の異なる2回の切削加工により形成されている。
装着部材50は、図4及び図5に示すように、第2側板11と別体で形成された段付きの円柱部材である。装着部材50は、図6及び図7に示すように、大径に形成された頭部50aと、頭部50aより小径に形成された胴部50bと、頭部50aから胴部50bにかけて貫通孔11gより小径かつ細孔となるように形成された装着凹部50cとを有している。
頭部50aは、図7に示すように、大径部11hと略同径になるように形成されており、軸方向長さも略同一になように形成されている。胴部50bは、小径部11iと略同径になるように形成されており、軸方向長さも略同一又は小径部11iより短くなるように形成されている。このため、装着部材50を貫通孔11gに装着したときに、頭部50aの上面が第2側板11と面一になっている。
装着凹部50cは、頭部50aの上面に開口する凹部であって、後述するばね部材44の折れ曲がった端部が装着可能である。装着凹部50cは、大径部11h及び小径部11iより小径になるように形成されている。また、装着凹部50cは、細孔となるように形成されているので、比較的小さいばね部材44の端部を装着することができる。
このような装着部材50を取り付けるには、第2側板11を構成するフレーム5に後述する電着塗装を施した後に、貫通孔11gに接着剤を添付して装着部材50を挿入固定する。ここでは、第2側板11に電着塗装を施した後に、貫通孔11gに装着部材50を装着することにより、塗装の塗料が小径かつ細孔となる装着凹部50c詰まりにくくなる。
第2側板11の円形部11aの中心部よりやや上方に偏芯した位置には、軸受収納部16aが内方に突出して形成されている。軸受収納部16aには、スプール15のスプール軸25を回転自在に支持するための軸受26b(図2参照)が収納されている。また、円形部11aと突出部11bとの境界部分には、軸受収納部16bが形成されている。軸受収納部16bには、ハンドル軸30の一端を回転自在に支持するための転がり軸受26c(図2参照)が収納されている。また軸受収納部16aを挟んで対向する位置には、第2側カバー14の裏面に接触する位置まで延びる丸棒状の1対のガイド部16cが突出しており、軸受収納部16bより前方には、第2側カバー14の裏面に接触する位置まで延びる丸棒状の1対のボス部16dが突出している。これらのガイド部16c及びボス部16dの先端部には、ねじ穴16fが形成されている。
第2側板11の外周面は、図2及び図4に示すように、円周面11eと円周面11eの軸方向外方に位置する非円周面11fとを有している。円周面11eと非円周面11fとはともに旋削加工された面であり、非円周面11fは、円形部11aと突出部11bの外周側に位置している。非円周面11fの第2側カバー14装着部分は他の部分より外径が1段小さく加工されている。
連結部材12は、たとえばリール本体1の後部と下部と上部との3箇所で1対の第1側板10及び第2側板11を連結している。このように第1側板10及び第2側板11と複数の連結部材12とを一体成形することで、リール本体1に大きな荷重が作用しても撓み等の変形が生じがたく、巻上げ効率の低下が抑制される。この連結部材12の外周部も第1側板10及び第2側板11と第1側カバー13と一体で旋削加工されており、円周面となっている。
下部の連結部材12には竿取付脚4が固定されている。竿取付脚4は、フレーム5の第1側板10及び第2側板11間の中心位置Cに沿って配置されている。この中心位置Cは、スプール15の糸巻部分の中心位置でもある。後部の連結部材12には、リールを釣竿とともに保持するための合成樹脂製のサムレスト17が装着されている。
サムレスト17は、連結部材12の上部と後部とに接するように形成され、かつ後部が第1側板10及び第2側板11から径方向外方、つまり後方に突出している。サムレスト17の上面後部は、下方に凸に湾曲しながら傾斜している。また、サムレスト17の上面後部の左端及び右端は、後方への突出量が左側にいくにつれて徐々に減少している。
第1側カバー13は、皿状の部材であり、たとえばマグネシウム合金製である。第1側カバー13の中心部よりわずかに上方に偏芯した位置には軸受収納部13aが内方に突出して形成されている。軸受収納部13aには、スプール15のスプール軸25を回転自在に支持するための軸受26a(図2参照)が収納されている。筒状の第1側カバー13の内側面の周縁部には、ねじ穴10bに対向する位置に内外を貫通する4つの段付きビス孔13bが形成されている。第1側カバー13は、段付きビス孔13bから挿入されねじ穴10bにねじ込まれる4本の取付ビス35によりフレーム5に締結されている。
第2側カバー14は、たとえばマグネシウム合金等の金属薄板をプレス加工して得られた部材であり、側面から見て第2側板11と略同径の円形部14aと、円形部14aから径方向外方に膨出した膨出部14bとを有している。膨出部14bは、側面視太鼓状に形成されており、内部に後述する回転伝達機構が収納されている。膨出部14bは、後述するハンドル軸30の装着部分を中心に軸方向外方にも膨出している。第2側カバー14の円形部14aの周縁部には貫通する4つのビス孔14cが形成されている。このビス孔14cは、第2側板11のボス部11cに対向した位置に形成されている。膨出部14bには、ハンドル軸30が貫通するハンドル孔14dと、後述するスプール軸25が貫通するスプール軸孔14eとが形成されている。さらに、膨出部14bには、スプール軸孔14eを挟んで配置された2つのビス孔14fと、先端側に配置された2つのビス孔14gとが形成されている。ビス孔14fは、ガイド部16cに形成されたねじ孔16eに対向した位置に形成され、ビス孔14gは、ボス部16dに形成されたねじ穴16fに対向した位置に形成されている。第2側カバー14は、ビス孔14cから挿入されて第2側板11のねじ穴11dにねじ込まれる4本の取付ビス36及びビス孔14f、14gから挿入され第2側板11のねじ穴16e、16fにねじ込まれる4本の取付ビス37によりフレーム5に締結されている。
リール本体1を構成するフレーム5、第1側カバー13及び第2側カバー14の各部材は、(以下これらを総称して部品本体90という)は、マグネシウム合金製であり、部品本体90の表面には電着塗装が施されている。図8に示すように、マグネシウム合金製の部品本体90の表面には、陽極酸化処理により陽極酸化被膜層91が形成されている。陽極酸化被膜層91の表面には、電着塗装法により電着塗膜層92が形成されている。
陽極酸化被膜層91は、マグネシウム合金を陽極酸化して形成されるものであって、部品本体90を陽極にして、硫酸等の溶液中で電解すると、陽極に発生する酸素のために被膜が形成される。
電着塗膜層92は、トリアジンチオールの微粉末を電着めっき処理により拡散させることにより形成されている。このように電着塗装を行う場合は、陽極酸化被膜層91を形成した部品本体90を塗料槽に浸漬させ、部品本体90を陰極、塗料層に設けた電極板を陽極として、直流電圧をかけることにより、塗料を電気的に塗着させる。このとき、第2側板11には貫通孔11gが形成されているので、余分な塗料が排出しやすくなる。
ハンドル組立体2は、図1から図3に示すように、ハンドル軸30の先端に回転不能に装着されたハンドルアーム6と、ハンドルアーム6の一端にハンドルアーム6の一端部と直交する第1軸回りに回転自在に装着されたハンドル把手7とを有している。ハンドル組立体2において、ハンドル把手7の基端部の回転平面がハンドルアーム6のハンドル軸30への固定部分の回転平面よりリール本体1側に接近している。このことにより、ハンドル把手7と釣竿Rとの距離が従来に比べて近くなり、ハンドル把手7を回して釣り糸を巻き上げたときの釣竿Rを回す方向のトルクが小さくなり、ハンドル巻き上げ効率の低下を効果的に抑えることができる。
スプール15は、図2に示すように、1対の第1側板10及び第2側板11間に回転自在に配置されている。スプール15の中心にはスプール軸25が貫通して固定されている。スプール軸25は第1側カバー13及び第2側板11に軸受26a、26bを介して回転自在に支持されている。ス
第2側板11と第2側カバー14の間の空間には、ハンドル組立体2からのトルクをスプール15に伝えるための回転伝達機構20と、回転伝達機構20内に設けられたクラッチ機構21と、クラッチ機構21をオンオフ操作するためのクラッチ操作機構22とが配置されている。
回転伝達機構20は、スプール15からハンドル組立体2側にトルクが逆に伝達された場合のトルクを規制するための回転制御機構23を含んでいる。また、第2側板11の中心部には糸繰り出し方向に自由回転するスプール15を制動するための遠心ブレーキ機構24が配置されている。第1側板10の外側で第1側カバー13内には、スプール15回転時に発音させる発音機構や根がかりしたとき等にスプール15を完全にロックして糸切れしやすくするためのロック機構等が配置されている。
回転伝達機構20は、一端にハンドル組立体2が固定されたハンドル軸30と、ハンドル軸30の他端に回転制御機構23を介して連結されたメインギア31と、メインギア31に噛み合うピニオンギア32とを有している。
ハンドル軸30は、スプール軸25と平行に配置されており、一端側が軸受26bにより第2側板11に回転自在に支持されている。メインギア31は、ハンドル軸30の一端側に回転制御機構23を介して相対回転不能に連結することが可能である。このような構成では、クラッチ機構21がオンされた状態では、ハンドル組立体2からのトルクがスプール15に直接伝達される。
クラッチ機構21は、スプール軸25の外周部にスライド自在に装着された筒状のピニオンギア32と、ピニオンギア32の一部に配置された係合溝32aとスプール軸25に配置されたピン33とを有している。スプール軸25に沿ってピニオンギア32を摺動させて、係合溝32aをピン33と係合すれば、スプール軸25とピニオンギア32との間で回転力が伝達される。この状態が連結状態(クラッチオン状態)である。係合溝32aとピン33の係合を外せば、スプール軸25とピニオンギア32との間で回転力は伝達されない。この状態が遮断状態(クラッチオフ状態)である。クラッチオフ状態では、スプール15は自由に回転する。ピニオンギア32は、クラッチ操作機構22により係合溝32aとピン33とが係合する方向すなわちクラッチオン状態に付勢されている。
回転制御機構23は、ハンドル軸30を糸巻取方向にのみ回転させる(糸繰り出し方向の回転を禁止する)ローラ型のワンウェイクラッチ機構55と、スプール15の糸繰り出し方向の回転に対して設定した制動力を作用させるためのドラグ機構57と、ハンドル軸30を糸巻取方向にのみ回転させる爪式のラチェット機構60とを有している。ラチェット機構60は、図5に示すように、ハンドル軸30に回転不能に装着されたラチェットホイール61とラチェットホイールに噛み合い可能なラチェット爪62とを有している。
クラッチ操作機構22は、図4に示すように、リール本体1の第2側カバー14に図3に実線で示す連結姿勢と2点鎖線で示す遮断姿勢との間で揺動自在に装着されたクラッチ操作部材40を有している。また、クラッチ操作機構22は、図5に示すように、第2側カバー14内の空間に配置されたクラッチプレート42、クラッチヨーク43及びばね部材44を有している。クラッチプレート42は、クラッチ操作部材40の揺動により連結位置と遮断位置との間で往復移動する。クラッチヨーク43は、ガイド部16cに案内されてクラッチプレート42の移動によりスプール軸25の軸方向に移動し、ピニオンギア32を連結状態と遮断状態とに切り換える。ばね部材44は、一端がクラッチプレート42に連結され、他端が第2側板11の貫通孔11gに装着された装着部材50の装着凹部50cに係止されており、クラッチプレート42を付勢している。
次に、両軸受リールの使用時におけるリールの動作について説明する。
釣り糸を繰り出す時には、クラッチ操作部材40を連結姿勢から遮断姿勢側に揺動させる。すると、クラッチ機構21がクラッチオフ状態になる。これによりスプール15が自由回転状態になり、ジグ(仕掛け)の自重によりスプール15が糸繰り出し方向に回転し、釣り糸がスプール15から繰り出される。ジグが海底に到達するとハンドル組立体2を糸巻取方向に回転させてバーチカルジギングを開始する。ハンドル組立体2を糸巻取方向に回転させると、図示しないクラッチ復帰機構によりクラッチオン状態になる。
バーチカルジギングを行うときには、たとえば、左の脇に釣竿Rの図示しない後端部を挟み、リール本体1の後部に固定されたサムレスト17に左手の親指を置き、残りの指で釣竿Rを掴んでリールと釣竿Rとを保持し、左手で釣竿Rをしゃくりつつ右手でハンドル組立体2のハンドル把手7をつまみ、高速でハンドル軸30を回すポンピング動作を繰り返す。
ハンドル組立体2を糸巻取方向に回転させると、ハンドル組立体2の回転がハンドル軸30からワンウェイクラッチ機構55、ドラグ機構57を介してメインギア31にそのまま伝達される。このときクラッチ機構21はクラッチオン状態であるため、メインギア31の回転はピニオンギア32からスプール15に伝達されて、釣り糸が巻き上げられる。このとき、ワンウェイクラッチ機構55及びラチェット機構60では、回転が糸巻取方向であるので回転を許容する。
次に、魚の引きなどで釣り糸が繰り出される際には、スプール15の回転がメインギア31に伝達され、ドラグ機構57を介してハンドル軸30およびワンウェイクラッチ機構55に伝わる。ワンウェイクラッチ機構55ではハンドル軸30の逆転が禁止される。魚の引きが弱ければ、スプール15は回転せず釣糸が引き出されることもない。そして、魚の引きが強くなりスプール15の回転力が大きくなると、伝達される回転力がドラグ機構57の設定回転抵抗力を超える。すると、ドラグ機構57で滑りが生じるので、メインギア31を含むスプール15側は回転を始める。このとき、スプール15には常にドラグ機構57から一定の抵抗力すなわちドラグ力が作用する。
このような動作を行うとき、第2側カバー14がフレーム5に直接締結されているので、リール本体1の強度が高くなり、リールに高負荷が作用しても、巻き上げ効率が落ちたり、スプール15の回転効率が落ちたりしにくい。
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、両軸受リールを例にあげて説明したが、これに限定されるものではなく、スピニングリールや、片軸受リールや、電動リールやカウンタリール等の他の釣り用リールにも本発明を適用できる。たとえば、図示しないが、スピニングリールのリール本体の本体部材やそれに装着される蓋部材や、カウンタリールのケース部材に凹部を形成し、この凹部に装着部材50を取り付ける構成にしてもよい。また、釣り用リール以外にも、本発明を適用できる。たとえば、図示しないが、外部表示装置のケース部材に凹部を形成し、この凹部に装着部材50を取り付ける構成にしてもよい。
(b) 前記実施形態では、第2側板11に装着部材50を取り付けていたが、第1側板10や、第1側カバー13や、第2側カバー14に装着部材50を取り付ける構成にしてもよい。また、装着部材50にはクラッチ操作機構22のばね部材44を取り付けていたが、これに限定されるものではなく、他の部品を係止したり、ねじ止めしたり、位置決めしたりするために装着部材50を用いてもよい。たとえば、図示しないが、装着部材50がねじ部材が装着されるボス部である場合には、装着凹部50cに雌ねじを形成してもよい。また、装着部材50の固定方法は接着に限定されず、かしめ固定等他の固定方法であってもよい。
(c) 前記実施形態では、第2側板11に装着部材50を取り付けるための貫通孔11gを形成していたが、図9に示すように、第2側板11を貫通しない凹部11jであってもよい。凹部11jは、装着部材50装着される側が大径に形成された大径部11hと、大径部11hと連通し大径部11hより小径に形成された小径部11iとを有する段付きの凹部である
) 前記実施形態では、リール本体1を構成するフレーム5、第1側カバー13及び第2側カバー14は、マグネシウム合金製であったが、アルミニウム合金やチタン合金等の他の軽金属製であってもよい。また、前記実施形態では、陽極酸化処理の後に電着塗装を施していたが、塗装方法はこれに限定されず、たとえば吹き付け塗装等の他の塗装方法を用いてもよい。
本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの斜視図。 前記両軸受リールの断面図。 前記両軸受リールの側面図。 リール本体の分解斜視図。 図2のV−V断面図。 装着部材の拡大斜視図。 前記装着部材周辺の拡大断面図。 リール本体の拡大断面模式図。 他の実施形態の図7に相当する図
1 リール本体
2 ハンドル
4 竿取付脚
5 フレーム
10 第1側板
11 第2側板
11g 貫通孔
11h 大径部
11i 小径部
11j 凹部
11k 貫通孔
13 第1側カバー
14 第2側カバー
21 クラッチ機構
22 クラッチ操作機構
42 クラッチプレート
43 クラッチヨーク
44 ばね部材
50 装着部材
50a 頭部
50b 胴部
50c 装着凹部
90 部品本体
91 陽極酸化被膜層
92 電着塗膜層

Claims (7)

  1. 釣りに用いられる釣り用塗装部品であって、
    第1本体部と、前記第1本体部に形成された第1凹部とを有する第1部品本体と、
    前記第1部品本体と別体で設けられ、前記第1凹部に装着される第2本体部と、前記第2本体部に前記第1凹部より小径かつ細孔となるように形成された第2凹部とを有する第2部品本体と、
    前記第1部品本体に塗料を付着させることにより形成された塗膜層とを備え
    前記第2本体部は、前記第1凹部に装着される小径部と、前記第1凹部に装着され前記小径部より大径に形成され前記第2凹部が形成される大径部とを有しており、
    前記第1凹部は、前記塗料が詰まることがないように大径に形成され、前記小径部及び前記大径部が装着される段付きの凹部である、釣り用塗装部品。
  2. 前記第1部品本体は、マグネシウム合金、アルミニウム合金、チタン合金のうちのいずれかにより形成されている、請求項1に記載の釣り用塗装部品。
  3. 前記塗膜層は電着塗装法により形成された電着塗膜層である、請求項1又は2に記載の釣り用塗装部品。
  4. 第1部品本体と前記電着塗膜層との間には陽極酸化被膜層をさらに備えている、請求項3に記載の釣り用塗装部品。
  5. 前記第1凹部は前記第1部品本体を貫通する貫通孔である、請求項1から4のいずれか1項に記載の釣り用塗装部品
  6. 前記第2本体部は前記第1凹部に接着固定されている、請求項1からのいずれか1項に記載の釣り用塗装部品。
  7. 前記第1部品本体は釣り用リールのフレームに取り付けられる側板であり、
    前記第2部品本体は前記側板に設けられる部品係止孔、取付ねじ孔及び位置決め孔のうちのいずれかである、請求項1からのいずれか1項に記載の釣り用塗装部品。
JP2004043989A 2003-09-12 2004-02-20 釣り用塗装部品 Expired - Lifetime JP4324490B2 (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004043989A JP4324490B2 (ja) 2004-02-20 2004-02-20 釣り用塗装部品
US10/927,056 US7150423B2 (en) 2003-09-12 2004-08-27 Reel unit for a dual bearing reel
SG200404952A SG110124A1 (en) 2003-09-12 2004-09-01 Reel unit for a dual bearing reel
TW093127008A TWI313581B (en) 2003-09-12 2004-09-07 Reel unit for a dual bearing reel
MYPI20043645A MY134923A (en) 2003-09-12 2004-09-08 Reel unit for a dual bearing reel
DE602004001424T DE602004001424T2 (de) 2003-09-12 2004-09-09 Rolleneinheit für doppelt gelagerte Angelrollen
EP04021448A EP1514472B1 (en) 2003-09-12 2004-09-09 Reel unit for a dual bearing reel
KR1020040072124A KR101044322B1 (ko) 2003-09-12 2004-09-09 이중 베어링 릴의 릴 본체
AT04021448T ATE332079T1 (de) 2003-09-12 2004-09-09 Rolleneinheit für doppelt gelagerte angelrollen
CNB2004100784918A CN100421557C (zh) 2003-09-12 2004-09-10 用于双轴承绕线轮的绕线轮单元

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004043989A JP4324490B2 (ja) 2004-02-20 2004-02-20 釣り用塗装部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005229926A JP2005229926A (ja) 2005-09-02
JP4324490B2 true JP4324490B2 (ja) 2009-09-02

Family

ID=35013510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004043989A Expired - Lifetime JP4324490B2 (ja) 2003-09-12 2004-02-20 釣り用塗装部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4324490B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5135245B2 (ja) * 2009-01-29 2013-02-06 株式会社シマノ スピニングリールのリール本体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005229926A (ja) 2005-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5956741B2 (ja) 釣り用リールのリール本体及び釣り用リール
EP1645184B1 (en) Handle knob and handle assembly for a fishing reel
JP2007159427A5 (ja)
KR101743529B1 (ko) 낚시용 부품
US7104485B2 (en) Spinning-reel sounding mechanism
KR20120023574A (ko) 듀얼 베어링 릴
EP2784353A1 (en) Reel part for fishing reel
JP5291904B2 (ja) 両軸受リールのキャストコントロール機構
KR101044322B1 (ko) 이중 베어링 릴의 릴 본체
JP3772265B2 (ja) 釣り用塗装部品
JP4324490B2 (ja) 釣り用塗装部品
US6533203B2 (en) Spinning reel spool
JP2014212739A (ja) 両軸受リール
TW200840475A (en) Spool assembly for spinning reel
US6966515B2 (en) Handle attachment structure for fishing reel
KR20040097894A (ko) 스피닝 릴의 마스터 기어
EP1108356A1 (en) Spinning reel spool
US10028494B2 (en) Spinning reel rotor and spinning reel
JP4221243B2 (ja) 釣り用リールのスプールのアルマイト処理方法
JP4272489B2 (ja) 両軸受リールのリール本体
JP2001161228A (ja) スピニングリールのスプール
JP2006238713A (ja) 釣り用リールのハンドル把手
JP2001321039A (ja) スピニングリールのフェースギア
JP2000093053A (ja) 両軸受リールのリール本体
JP2001269094A (ja) スピニングリールのスプール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090318

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090519

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4324490

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120612

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120612

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130612

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term