JP4324418B2 - 基板処理装置および半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

基板処理装置および半導体デバイスの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体デバイス等の基板等を処理するための基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
IC、LSI等の半導体デバイスを製造する工程においては、減圧CVD法(化学的気相成長法)によって、基板上に薄膜を形成することが行われている。この種の基板を処理するに際し、基板や処理室から不純物が生成され、この不純物が様々な悪影響を及ぼす。
【0003】
従来の技術の一つとして、基板にナイトライド膜を形成する場合、石英製の反応管内壁面にポリシリコン膜をコーティングし、反応管内壁の石英と反応管内壁面に付着しようとするナイトライド膜との双方に対する接着強度が強いポリシリコン膜を設け、ナイトライド膜の脱落を防止するようにすることが公知となっている(特許文献1)。
【0004】
また、上記従来例とは別の技術として、SiGe(シリコンゲルマニウム)又はSiGeC(シリコンゲルマニウムカーボン)を用いたHBT(Hetro Bipolar Transistor:異種接合バイポーラトランジスタ)が知られており、これは、高速化、低ノイズ化、低消費電力化が可能であるため注目を集めている。SiGe−HTBまたはSiGeC−HBTでは、図1に示すように、ベース領域にSiと比較してバンドギャップの小さいGeを0〜30%程度の比率で連続的に添加することで、伝導帯に傾斜を設けドリフト電界を形成し、電子を加速させて高速化するものである。
【0005】
また、HBT以外にもキャリア移動度を向上させる歪Siチャネル層の下地としてや、ゲート長の微細化に伴う短チャネル効果抑制のためソース・ドレイン部に選択成長させるなど、MOSFET(Metal OxideSemiconductor Field Effect Transistor)にもSiGeまたはSiGeC膜が用いれている。
【0006】
SiGeまたはSiGeC膜を成膜するには、例えば縦型減圧CVD装置が用いられる。まずウェハカセットにより投入されたウェハ(Si基板)は、基板移載機によりウェハカセットからボート(基板支持体)へ移載される。全ての基板の移載が完了するとボートは処理室内に挿入され、真空排気系により減圧される。そして所望の温度に加熱し温度が安定したところで原料ガスを供給し、基板上にCVD反応によりSiGeまたはSiGeCをエピタキシャル成長させる。このとき、SiGe膜の原料ガスとしてはSiHやSi、SiHCl等のSi含有ガスとGeH等のGe含有ガスが用いられ、キャリアガスとしてHやArが用いられる。SiGeC膜の場合はさらにCHSiH等のC含有ガスが用いられる。
【0007】
【特許文献1】
特開昭63−29522号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述のSiGeまたはSiGeCを用いたHBTやMOSFETの場合、SiGeまたはSiGeCをSi基板上にエピタキシャル成長させる必要があり、その結晶性が重要である。結晶性の良好なSiGeまたはSiGeC膜を形成するためには、エピタキシャル成長膜とSi基板との界面の不純物濃度を下げなくてはならず、とりわけ界面の酸素濃度が重要である。CZ法(チョコラルスキー法)によるSi基板には1×1018(atoms/cm)に近い酸素が混入しているが、エピタキシャル成長膜とSi基板との界面の酸素濃度は少なくともそれと同程度かそれ以下にしなくてはならず、1017(atoms/cm)オーダに抑えることが望まれる。
【0009】
しかし、Geは酸化されやすいため、SiGeまたはSiGeCを成膜させた後、成膜した基板を処理室から払い出す際にボート、断熱板、ダミーウェハ等が大気にさらされ、ボート、断熱板、ダミーウェハ等に成長したSiGeまたはSiGeC膜の最表面が酸化され、GeO等の酸化物を形成してしまう。
【0010】
そこで、本願出願人は、SiGeまたはSiGeCを成膜した後、次バッチの基板を移載する前にボートを処理室内に戻し、SiHやSi、SiHCl等のSi含有ガスのみを流し、ボート、断熱板、ダミーウェハ等をSiでコーティングすることを先に提案した(特願2003−084747号)。これによれば、最表面のGeO等の酸化物が清浄Siで覆われるため、次バッチを処理する際に酸素を放出するのを防止することができ、エピタキシャル成長膜と基板との界面に酸素のピークは観察されず、酸素濃度は1017(atoms/cm)オーダに抑えることができる。
【0011】
ここで問題となるのが、例えばGeHは、例えばSiHガスよりも反応性が高く、350°C程度の低温でもGeが成長してしまうことである。例えば縦型減圧CVD装置の処理炉下部には反応雰囲気中の熱が逃げないようにするための断熱板が挿入されている。SiGeまたはSiGeCを成長させる際、断熱板領域は基板が挿入されている反応雰囲気と比較して温度が低いため、SiHガスはCVD反応に必要とされる十分なエネルギーが得られずほとんど反応に寄与しないが、GeHガスは低温でも反応するため断熱板や断熱板領域のボートにGeが成膜されてしまう。SiGeまたはSiGeCを成膜する際、Geの比率が高いほどGeHガスの分圧は高くなり、Geが成膜しやすくなる。
【0012】
先に出願した発明のように、SiGeを成膜した後にSiコーティングを実施したとしても、例えば断熱板領域のように温度が低い領域においては、SiHガスは反応せずほとんどSiコーティングされない。そのため、このような低温領域に成膜したGeはSiで覆い隠せないため、やはりGeO等の酸化物を形成し、次のバッチを処理する際に酸素を放出し、例えば処理炉下部の断熱板領域に近い基板において、エピタキシャル成長膜と基板との界面の酸素濃度が高くなるおそれがある。
【0013】
本発明の目的は、処理炉内部全体をコーティングすることができる基板処理装置を提供することにある。本発明に係る実施形態においては、SiGeまたはSiGeC等を成膜する際に、成膜処理に先立って処理炉内部全体をコーティングし、エピタキシャル成長膜と基板との界面の酸素濃度が高くなる問題を解決し、結晶性の良いエピタキシャル成長膜を得ることができるようにする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴とするところは、基板を処理する処理室と、前記処理室に所望のガスを供給するガス供給手段と、出力値を独立して変更できる複数の加熱部材で構成される前記基板を加熱する加熱手段と、前記基板を支持する基板支持体と、前記基板支持体を処理室内外に移動させる移動手段と、前記処理室を第一の温度とした状態で前記処理室に少なくともゲルマニウム含有ガスを供給して前記基板支持体に支持された基板を処理する成膜処理と、前記成膜処理された前記基板及び前記基板支持体を、前記処理室内から前記処理室外へ移動して、酸素を含む雰囲気に晒し、該晒された前記基板支持体を前記処理室外から前記処理室内に移動した後、少なくとも基板を前記処理室内に搬入出する搬入出口付近の前記加熱部材の温度を、前記第一の温度よりも高い第二の温度とした状態で前記処理室内にシリコン含有ガスを供給して少なくとも前記処理室内壁及び前記基板支持体に付着されたゲルマニウム酸化物に対してシリコンコーティング処理とをするよう前記加熱手段及び前記ガス供給手段と前記移動手段を制御する制御手段とを有する基板処理装置にある。
【0015】
コーティングに際しては、処理室全体を基板処理温度よりも高い温度としてもよいし、低温となる部分、例えば基板支持体の断熱板付近のみを基板処理温度よりも高い温度としていもよいし、処理室全体を基板処理温度よりも高くし、さらに基板支持体の断熱板付近のみをより高い温度にしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図2及び図3には、本発明の実施形態に係る基板処理装置10が示されている。この基板処理装置10は、例えば縦型であり、主要部が配置された筺体12を有する。この筐体12内部の前面側には、図示しない外部搬送装置との間で基板収納容器としてのカセット14の授受を行う保持具授受部材としてのカセットステージ16が設けられ、該カセットステージ16の後側には昇降手段としてのカセットエレベータ18が設けられ、該カセットエレベータ18には搬送手段としてのカセット移載機20が取り付けられている。カセットエレベータ18の後側には、カセット14の載置手段としてのカセット棚22が設けられ、このカセット棚22はスライドステージ23上に横行可能に設けられている。また、カセット棚22の上方にはカセット14の載置手段としてのバッファカセット棚24が設けられている。このバッファカセット棚24の後側にはクリーンユニット26が設けられ、クリーンエアを前記筺体12の内部を流通させるように構成されている。
【0017】
筐体12の後部上方には、処理炉28が設けられ、この処理炉28内には、基板36に所定の処理を行う処理室88が形成されている。前記処理室28の下側には、半円筒形状の気密室としてのロードロック室30が仕切弁としてのゲートバルブ32により連接され、このロードロック室30の前面にはカセット棚22と対向する位置に仕切手段としてのロードロックドア34が設けられている。ロードロック室30内には、基板36を水平姿勢で多段に保持する基板支持体(ボート)38を、処理室88に昇降させる昇降手段としてのボートエレベータ40が内設され、このボートエレベータ40には蓋体としてのシールキャップ42が取り付けられ、基板支持体38を垂直に支持している。ロードロック室30とカセット棚22との間には図示しない昇降手段としての移載エレベータが設けられ、この移載エレベータには搬送手段としての基板移載機44が取り付けられている。また、ロードロック室30には、パージガスを導入するためのパージノズル46が接続されている。基板支持体38は、基板36を支持する支持部39と、この支持部39の下方に設けられた複数の断熱板41とを有する。基板移載機44は、複数の基板36を一度に搬送できるように複数のツィーザ部を有する。また、処理室88には、ガス供給系43と真空排気系45とが接続され、ガス供給系43から所定のガスが処理室88に供給され、真空排気系45により処理室88から排気される。
【0018】
なお、前記カセット移載機20等の搬送動作を制御する搬送制御手段48がカセットステージ16の下方に設けられている。
【0019】
以下、基板処理装置における一連の動作を説明する。
図示しない外部搬送装置から搬送されたカセット14は、カセットステージ16に載置され、このカセットステージ16でカセット14はその姿勢を90度変換され、更に、カセットエレベータ18の昇降動作、横行動作及びカセット移載機20の進退動作の協働によりカセット棚22又はバッファカセット棚24に搬送される。
【0020】
基板移載機44によりカセット棚22から基板支持体38へ基板36が移載される。この基板36を移載する準備として、基板支持体38が前記ボートエレベータ40により降下され、ゲートバルブ32により処理室88が閉塞され、更にロードロック室30の内部にパージノズル46から窒素ガス等のパージガスが導入される。ロードロック室30が大気圧に復圧された後、ロードロックドア34が開かれる。
【0021】
スライドステージ23はカセット棚22を水平移動させ、移載の対象となるカセット14を基板移載機44に対峙するように位置決めする。基板移載機44は昇降動作、回転動作の協働により基板36をカセット14から基板支持体38へと移載する。基板36の移載はいくつかのカセット14に対して行われ、基板支持体38に所定枚数の基板36の移載が完了した後、ロードロックドア34が閉じられ、ロードロック室30が真空引きされる。
【0022】
真空引きが完了した後に再びパージノズル46よりパージガスが導入され、ロードロック室30内部が大気圧に復圧されるとゲートバルブ32が開かれ、ボートエレベータ40により基板支持体38が処理室88内に挿入され、ゲートバルブ32が閉じられる。尚、真空引き完了後に前記ロードロック室30内部を大気圧に復圧させず大気圧未満の状態で基板支持体38を処理室88内に挿入しても良い。処理室88内で基板36に所定の処理が為された後、ゲートバルブ32が開かれ、ボートエレベータ40により基板支持体38が引き出され、さらにロードロック室30内部を大気圧に復圧させた後にロードロックドア34が開かれる。
【0023】
処理後の基板36は上記した作動と逆の手順により基板支持体38からカセット棚22を経てカセットステージ16に移載され、図示しない外部搬送装置により搬出される。
【0024】
カセット移載機20等の搬送動作は、搬送制御手段48により制御される。
【0025】
次に、本発明の実施形態に係る基板処理装置の処理炉28周辺の構成を図4に示す。
【0026】
気密室としてのロードロック室30の外面に下基板50が設けられ、この下基板50に立設したガイドシャフト52の上端に上基板54が設けられ、下基板50と上基板54間にボール螺子56が回転自在に設けられている。このボール螺子56は上基板54に設けられた昇降モータ58に連結され、この昇降モータ58により回転される。昇降台60は、ガイドシャフト52に昇降自在に嵌合していると共に、ボール螺子56に螺合している。
【0027】
昇降台60には中空の昇降シャフト62が垂設され、昇降台60と昇降シャフト62との支持部は気密となっている。昇降シャフト62はロードロック室30を構成する天板64を遊貫し、この昇降シャフト62の下端がロードロック室30の底面近くに到達するようになっている。天板64の貫通部は昇降シャフト62の昇降動に対して接触することがないよう充分な余裕があり、またロードロック室30と昇降台60との間には昇降シャフト62の突出部分を覆う伸縮性を有するベローズ66が気密に設けられ、このベローズ66は昇降台60の昇降量に対応できる充分な伸縮量を有し、ベローズ66の内径は昇降シャフト62の外形に比べ充分に大きくベローズ66の伸縮で接触することがないようになっている。
【0028】
昇降シャフト60の下端には昇降基板68が水平に固着される。この昇降基板68の下面には駆動部カバー70が取付けられ、駆動部収納ケース72が構成されている。昇降基板68と駆動部カバー70との接合部にはOリング等のシール部材により密閉される。従って、駆動部収納ケース72内部はロードロック室30内の雰囲気と隔離される。
【0029】
また、昇降基板68の下面には基板支持体38を回転するための回転機構74が設けられ、この回転機構74の周辺に冷却手段76が設けられ、この冷却手段76により回転機構74が冷却されるようになっている。
【0030】
電力供給ケーブル78が昇降シャフト60の上端から中空部を通って回転機構74に導かれて接続されている。また冷却手段76と前述したシールキャップ42には冷却流路80が形成されており、この冷却流路80には冷却水を供給する冷却水配管82が接続され、この冷却水配管82は昇降シャフト62の上端から昇降シャフト62の中空部を通っている。
【0031】
昇降基板68の上面には、シールキャップ42が気密に設けられる。昇降モータ58を駆動すると、前述したボール螺子56を回転することで昇降台60及び昇降シャフト62を介して駆動部収納ケース72が上昇、下降するようになっている。
【0032】
昇降台60の上死点近傍で前記シールキャップ42が処理室88の開口部である炉口84を閉塞し、基板処理が可能な状態とする。基板処理が完了すると、昇降モータ58が駆動されて、基板支持体38が降下され、基板36を外部に搬出できる状態となる。
【0033】
本発明の実施形態に係る基板処理装置に用いた処理炉28の詳細を図5に示す。
処理炉28は、上部が閉鎖された円筒状のアウタチューブ86を有し、このアウタチューブ86内に処理室88が形成されている。この処理室88には、上方が開放された円筒状のインナチューブ90が配置され、このインナチューブ90内に前述した基板支持体38が挿入される。アウタチューブ86の外側には、加熱手段92が設けられている。この加熱手段92は、発熱素線と断熱材よりなる例えば5つ加熱部材(ヒータ)94a〜94eから構成されている。これら加熱部材94a〜94eは、縦方向に一定間隔に配置されていると共に、後述する制御装置124からの指示に応じてそれぞれ独立して出力値(温度)を変更できるようになっている。これら加熱部材94a〜94eは、処理室88を例えば5つのゾーンに分けて加熱するようになっており、最下部に配置された加熱部材94eは、基板36の搬入出口付近、即ち、基板支持体38の断熱板41付近のゾーンを加熱する。アウタチューブ86は、円筒状のマニホールド95に支持されている。このマニホールド95には、ガス排気管98が設けられ、シールキャップ42には、前記シールキャップ42を貫通するようガス供給管96が設けられている。ガス供給管96は、開閉バルブ100、102、104、106及びマスフローコントローラ(MFC)108、110、112を介して第1乃至第3のガス供給源114、116、118に接続されており、これらにより前述したガス供給系43が構成されている。一方、ガス排気管98は、排気バルブ120を介して真空ポンプ122に接続されており、これにより前述した真空排気系45が構成されている。ガス供給菅96から処理室88内に導入されたガスは、矢印で示すように、インナチューブ90内を通り、インナチューブ90とアウタチューブ86との間に形成されたガス通路を介してガス排気管98から排気される。
【0034】
例えばコンピュータから構成された制御装置124は、加熱部材94a〜94eによる加熱を制御し、開閉バルブ100,102,104,106、MFC108,110,112、排気バルブ120等のガス供給、排気を制御し、さらに基板支持体38の処理室88への搬入、搬出等を制御するようになっている。
【0035】
次に上記基板処理装置をSiGeまたはSiGeC成膜装置として用いた場合の工程について説明する。
なお、前述した第1のガス供給源114には、Si含有ガスとしてSiH,Si又はSiHClが封入され、第2のガス供給源116には、Ge含有ガスとしてGeHが封入され、第3のガス供給源118にはHが封入されている。SiGeC膜の場合はさらにCHSiH等のC含有ガスが用いられる。
【0036】
図6は、SiGeまたはSiGeC成膜処理フローを示すフローチャートである。
まず、ステップS10において、処理室88をクリーニングガス等によりクリーニングする。次のステップS11において、処理室88内や基板支持体38に付着した副生成物がクリーニングされた後の初回のSiGeまたはSiGeC成膜処理であるか否かを判定する。初回であれば次のステップS12〜S14を飛ばし、ステップS15へ進む。初回でなければ(二回目以降であれば)ステップS12へ進む。このステップS12においては、基板支持体38のみ(基板36を載置していない状態の基板支持体38)を処理室88にロードする。
【0037】
ステップ12により基板支持体38のみを処理室88にロードすると、次のステップS13において、Siコーティングを実施する。即ち、処理室88内の雰囲気を排気し、、MFC108,112の開度を調節し、開閉バルブ100,102,106を開き、第1のガス供給源114及び第3のガス供給源118から処理室88内にSi含有ガス及びHを導入し、所定時間経過後にSi含有ガス及びHを排気する。これにより基板支持体38及び処理室88内壁(アウタチューブ86、インナチューブ90等を含む)に例えば30nm〜1μmの膜厚を有するSi膜をコーティングする。
【0038】
このSiコーティングにおいては、処理室88内の全体の温度をSiGeまたはSiGeCを成膜した温度(例えば450°C〜550°C)よりも高い温度(例えば650°C〜680°C)となるよう加熱部材94a〜94eへの通電を制御する。または、処理室88内の上部4つのゾーンについては、SiGeまたはSiGeCを成膜した温度と同じ温度(例えば450°C〜550°C)とするよう加熱部材94a〜94dへの通電を制御するが、最下部のゾーン(基板の搬入出口付近)については、SiGeまたはSiGeCを成膜した温度よりも高い温度(例えば650°C〜680°C)となるよう加熱部材94eへの通電を制御する。または、処理室88内の上部4つのゾーンについてもSiGeまたはSiGeCを成膜した温度よりも高い温度(例えば650°C〜680°C)となるよう加熱部材94a〜94dへの通電を制御し、最下部のゾーン(基板の搬入出口付近)については、さらに高い温度(例えば700°C〜750°C)となるよう加熱部材94eへの通電を制御する。
【0039】
このようにSiコーティング時に温度を高くする理由は次の通りである。
SiGeまたはSiGeCを成長された温度と同じ温度でSiコーティングを行った場合、SiHガスよりもGeHガスの方が反応性が高くSiが成長しないような低温部でもGeは成長してしまうため、断熱板41等のある処理炉下部の温度が低い領域ではGeO等の酸化物を完全に覆い隠すことができない。そこで、SiGeまたはSiGeCを成長させた温度よりも高い温度でSiコーティングを行えばSiHガスにCVD反応に必要である十分な熱エネルギーを与えられ、また輻射熱により断熱板領域のように温度の低い領域にもSiを成長させることが可能となり、SiGeまたはSiGeCが成長した範囲よりも広い範囲にSiコーティングされ、GeO等の酸化物を完全に覆い隠すことができる。
【0040】
即ち、SiGeまたはSiGeCの成膜時には、基板36が載置される部分の処理室内壁の温度は450°C〜600°Cである。Si膜はSiHを用いた場合は450°C以上で成膜するのに対し、Geは350°C以下の低温でも成膜するので、SiGeまたはSiGeC成膜時、基板支持体38の断熱板41及び基板支持体38の断熱板領域等には多くのGeが成膜する。したがって、Siコーティングする場合、基板搬入出口付近でも十分Si膜が成膜されるように少なくとも断熱板付近の温度を高く、例えば450°C以上になるようにする。
【0041】
次のステップS14において、Siコーティングされた基板支持体38を処理室88からアンロードし、次のステップ15において、アンロードされた基板支持体38に基板36を載置し、次のステップS16において、基板36が載置された基板支持体38を処理室88にロードする。
【0042】
次のステップS17においては水素ベークを実施する。即ち、加熱手段92によって処理室88内を例えば700°C〜800°Cの温度に維持し、MFC112の開度を例えば5slmの流量が流れるように調節し、開閉バルブ100,106を開き、第3のガス供給源118から処理室88内にHガスを導入し、例えば30分経過後にHガスを排気する。これにより基板36の表面に存在する酸素を還元し、基板36の表面の酸素濃度を1017(atoms/cm)オーダまで低下させる。
【0043】
次のステップS18においてはSiGeまたはSiGeCの成膜処理を実施する。即ち、処理室88内の雰囲気を排気し、加熱手段92によって処理室88内を例えば450°C〜600°Cの温度に維持し、MFC108,110,112の開度を調節し、開閉バルブ100,102,104,106を開き、第1のガス供給源114、第2のガス供給源116及び第3のガス供給源118から処理室88内にSi含有ガス、Ge含有ガス及びH(さらにはC含有ガス)を導入し、所定時間経過後にこれらのガスを排気する。これにより基板36の表面にエピタキシャル成長したSiGeまたはSiGeC膜を生成する。
【0044】
次のステップS19において、SiGeまたはSiGeC成膜処理した基板36を載置した基板支持体38をアンロードし、次のステップS20において、ロードロック室30から基板36を払い出し、次のステップS21において、SiGeまたはSiGeC成膜処理が最終回か否かを判定し、最終回でなければステップS11に戻り、最終回であれば処理を終了する。
【0045】
ステップS18において、一度SiGeまたはSiGeC成膜処理を行うと、処理室88の内壁や基板支持体38にGe原子を含む副生成物が付着し、ステップS20において基板支持体38をロードロック室30から搬出する際、処理室88はゲートバルブ32により閉鎖されているので、酸素を含んだ大気雰囲気に直接接触することはないが、基板支持体38は大気雰囲気と接触し、この基板支持体38に付着したGe原子が酸化され、GeOとなって基板支持体38に残る。また、基板支持体38が大気雰囲気に晒された際、前記基板支持体38には、水分などの酸素を含む物質も付着する。そして、前記基板支持体38を処理室88にロードする際、前記基板支持体38に付着したGeOや水分の一部が脱離し、処理室88内壁に付着しているGe原子を酸化する。前記基板支持体38に付着した水分などの酸素を含む物質は処理室88内を排気する際に、処理室88外に容易に排出されるが、GeOは化合物であるため排気によって処理室88外に排出することが困難である。そのままでは次のSiGeまたはSiGeC膜の成膜処理時の熱により、処理室88内壁や基板支持体38に付着したGeOから酸素が脱離し、基板36に取り込まれ、基板36の界面の酸素濃度を増加させる。
しかしながら、この実施形態においては、初回を除いてステップS13において、断熱板付近を含めて処理室88内壁、基板支持体38等の所定部分に対し、Siコーティングを実施しているので、処理室88内壁や基板支持体38に残ったGeO及びGe原子はSiコーティングにより封じ込まれ、GeOから酸素が脱離するのを防止することができる。特にこの実施形態のように、SiコーティングするSi含有ガスをSiGeまたはSiGeC成膜処理に用いるものと同じにすれば、ガス供給源を新たに設ける必要がなく、装置の原価を低減することができる。また、SiとGeは特性(熱膨張係数等)が似ているので、GeO上に形成されたSiコーティングは剥れにくく、パーティクル発生の原因とはならない。また、例えばコーティングとして窒化膜を使用した場合は、SiGeまたはSiGeC成膜時の熱により窒素が脱離し、この脱離した窒素が基板に取り込まれ、SiGeまたはSiGeC膜の結晶性に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0046】
【実施例及び比較例】
次に実施例及び比較例について説明する。
【0047】
【実施例1】
表1で示す条件でSiGe成膜処理し、表2に示す条件でSiコーティングを実施した。即ち、SiGeの成膜時の温度が550°Cであるのに対し、Siコーティングの成膜時には、全ての加熱部材94a〜94eの目標温度を650°Cに設定した。断熱板付近の基板をSIMS(二次イオン質量分析装置)で分析した結果を図7に示す。SiGe膜のSi基板との界面における酸素濃度が1017(atoms/cm)オーダに抑えられていることが理解される。
【0048】
【表1】
Figure 0004324418
【0049】
【表2】
Figure 0004324418
【0050】
【実施例2】
表1で示す条件でSiGe成膜処理し、表3に示す条件でSiコーティングを実施した。即ち、SiGeの成膜時の温度が550°Cであるのに対し、Siコーティングの成膜時には、加熱部材94a〜94dの目標温度を550°C、加熱部材94eの目標温度を650°Cに設定した。実施例1と同様の結果が得られた。
【0051】
【表3】
Figure 0004324418
【0052】
【実施例3】
表1で示す条件でSiGe成膜処理し、表4に示す条件でSiコーティングを実施した。即ち、SiGeの成膜時の温度が550°Cであるのに対し、Siコーティングの成膜時には、加熱部材94a〜94dの目標温度を650°C、加熱部材94eの目標温度を700°Cに設定した。実施例1及び実施例2と同様の結果が得られた。
【0053】
【表4】
Figure 0004324418
【0054】
【比較例】
表1と同じ条件でSiGe成膜処理し、表5に示す条件でSiコーティングを実施した。即ち、SiGeの成膜時の温度と同じ550°CでSiコーティングを実施した。断熱板付近の基板をSIMSで分析した結果を図8に示す。SiGe膜のSi基板との界面における酸素濃度が急激に増加していることが理解される。
【0055】
【表5】
Figure 0004324418
【0056】
また、Siコーティング膜の膜厚は、成膜するSiGeまたはSiGeC膜の用途によって異なる。
即ち、歪Si膜を成膜する場合にSiGe膜をノンドープで成膜するが、この場合のSiコーティング膜の膜厚は30nm以下が好ましい。Siコーティング膜が30nmを越えると、スループット低下の原因になる。
【0057】
また、HBTのベースやエレベーテッドドレンソースにSiGe膜を成膜する場合は、ボロンをドープするが、この場合は、ノンドープの場合に比べてSiコーティング膜をやや厚くし、30nm〜40nmとすることが好ましい。
ボロンドープSiGe成膜の場合は、前回の基板処理時に処理室内壁や基板支持体に付着したボロンが次の基板処理時に脱離し基板に取り込まれるいわゆるオートドーピングが発生する。特にボロンドープSiGe成膜後に別の基板に対しノンドープSiGe膜を成膜すると、前バッチで生成されたボロンが基板とノンドープ膜との界面に取り込まれ、SIMSで分析するとボロンのスパイク状のピークが見られるいわゆるボロンスパイクを生じる。
そこで、上記実施形態と同様にSiコーティング膜を形成すると、GeOと共にボロンを封じ込めることができ、オートドーピングやボロンスパイクの発生を防止することができる。
ただし、Siコーティング膜の膜厚が薄いとボロン封じ込めが十分でなくなるおそれがある。本発明者らは、Siコーティング膜の膜厚を10nmとした場合と30nm〜40nmとした場合におけるボロンドープ量をSIMSで分析した。その結果、Siコーティング膜の膜厚が10nmの場合は、ボロンドープEpi−SiGe膜のボロンドープ量が1019
(atoms/cm)オーダであるとき、Siコーティング後に別の基板に対して行ったノンドープEpi−SiGe膜のボロンドープ量が1018
(atoms/cm)オーダとなり、Siコーティング後のノンドープEpi−SiGe膜にもボロンが出てしまう。一方、Siコーティング膜の膜厚を30nm〜40nmとした場合は、ノンドープEpi−SiGe膜のボロンドープ量が1016〜1017(atoms/cm)オーダに抑えることができた。なお、Siコーティング膜の膜厚が40nmを越えると、スループット低下の原因になるので好ましくない。
【0058】
さらに、上記実施形態においては、SiGeまたはSiGeC成膜処理について説明したが、エピタキシャルに限定されるものではなく、Poly−SiGeやPoly−SiGeC成膜処理やアモルファスSiGeやアモルファスSiGeC成膜処理にも本発明は適用することができる。
例えばPoly−SiGe膜を成膜する場合は、Si基板との界面に多少の酸素が存在してもPoly−SiGe膜を形成することができるが、既にSi基板上に極薄のゲート酸化膜が形成された基板に対し、Poly−SiGe膜を成膜する場合、処理室内壁や基板支持体に付着した酸素が脱離してくると、ゲート酸化膜の膜厚増大につながり、デバイスの特性悪化を招くことになる。そこで、Siコーティング膜を形成して処理室内壁や基板支持体に付着した酸素の脱離を防止することによりこのような不具合を防止することができるものである。
【0059】
以上のように、本発明は、特許請求の範囲に記載した事項を特徴とするが、さらに次のような実施形態が含まれる。
(1)基板を処理する場合の加熱部材の出力値よりも、処理室内壁をコーティングする場合の加熱部材の出力値を高くし、さらに搬入出口付近の加熱部材の温度を、他の部分の加熱部材の温度よりも高くして、前記ガス供給手段から処理室内に所望のガスを供給し、前記処理室内壁をコーティングするよう前記加熱手段及びガス供給手段を制御する制御手段を有することを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
(2)処理室内壁に付着したGe含有物に対してコーティングすることを特徴とする請求項1または(1)記載の基板処理装置。
(3)基板を収容する処理室と、前記処理室に所望のガスを供給するガス供給手段と、前記基板を加熱する加熱手段と、前記処理室にゲルマニウム(Ge)含有ガスを供給して基板を処理する成膜処理と、前記処理室にシリコン(Si)含有ガスを供給して、前記成膜処理により形成されたゲルマニウム(Ge)含有化合物が付着された前記処理室内の所定の部分に対してコーティングするコーティング処理とを行うよう前記ガス供給手段及び前記加熱手段を制御する制御手段と、を具備し、前記制御手段は、前記処理室の少なくとも一部を基板処理温度よりも高くするよう前記加熱手段を制御することを特徴とする基板処理装置。
(4)基板を処理する処理室と、前記処理室に所望のガスを供給するガス供給手段と、前記基板を加熱する加熱手段と、前記基板を支持する基板支持体と、前記基板支持体を処理室内外に移動させる移動手段と、処理室外で酸素を含む雰囲気に晒された基板支持体を処理室内に挿入した状態で、処理室内に処理ガスを供給して前記基板支持体をコーティングするよう前記ガス供給手段、前記加熱手段及び前記移動手段を制御する制御手段と、を具備し、前記制御手段は、前記処理室の少なくとも一部を基板処理温度よりも高くしてコーティングするよう前記加熱手段を制御することを特徴とする基板処理装置。
(5)基板を処理する処理室と、前記処理室に所望のガスを供給するガス供給手段と、前記基板を加熱する加熱手段と、前記基板を支持する基板支持体と、前記基板支持体を処理室内外に移動させる移動手段と、酸素を含む雰囲気に晒された前記基板支持体を処理室外から処理室内に挿入した後、次の基板処理を行う前に処理室内に処理ガスを供給して前記基板支持体をコーティングするよう前記ガス供給手段、前記加熱手段及び前記移動手段を制御する制御手段と、を具備し、前記制御手段は、前記処理室の少なくとも一部を基板処理温度よりも高くしてコーティングするよう前記加熱手段を制御することを特徴とする基板処理装置。
(6)基板を処理する処理室と、前記処理室に所望のガスを供給するガス供給手段と、前記基板を加熱する加熱手段と、前記処理室にゲルマニウム(Ge)含有ガスを供給して基板を処理する第1の成膜処理と、前記第1の成膜処理に続いて前記処理室に所望の処理ガスを供給して前記基板とは別の基板に対し処理する第2の成膜処理と、前記第1の成膜処理と第2の成膜処理との間に、前記処理室にシリコン(Si)含有ガスを供給して、前記処理室内の所定の部分に対し、コーティングするコーティング処理とを行うよう前記ガス供給手段及び前記加熱手段を制御する制御手段と、を具備し、前記制御手段は、前記処理室の少なくとも一部を基板処理温度よりも高くしてコーティングするよう前記加熱手段を制御することを特徴とする基板処理装置。
(8)処理室にゲルマニウム(Ge)含有ガスを供給して基板を処理する基板処理工程と、前記処理室にシリコン(Si)含有ガスを供給して、前記成膜処理により形成されたゲルマニウム含有化合物が付着された前記処理室内の所定の部分に対してコーティングするコーティング処理工程とを有し、コーティング処理工程においては、前記処理室の少なくとも一部を基板処理温度よりも高くすることを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
【0060】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、少なくとも一部を基板処理温度よりも高くしてコーティングするようにしたので、良好な膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】SiGe−HBTの概念図である。
【図2】本発明の実施形態に係る基板処理装置を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る基板処理装置を示す側面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る基板処理装置の処理炉及びその周辺を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る基板処理装置の処理炉を示す断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る基板処理装置の制御装置によって制御される基板処理工程を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施例におけるSIMS分析結果を示すチャートである。
【図8】比較例におけるSIMS分析結果を示すチャートである。
【符号の説明】
10 基板処理装置
28 処理炉
30 ロードロック室
36 基板
38 基板支持体
86 アウタチューブ
88 処理室
90 インナチューブ
92 加熱手段
94a〜94b 加熱部材(ヒータ)
114 第1のガス供給源
116 第2のガス供給源
118 第3のガス供給源
124 制御装置

Claims (3)

  1. 基板を処理する処理室と、前記処理室に所望のガスを供給するガス供給手段と、出力値を独立して変更できる複数の加熱部材で構成される前記基板を加熱する加熱手段と、前記基板を支持する基板支持体と、前記基板支持体を処理室内外に移動させる移動手段と、前記処理室を第一の温度とした状態で前記処理室に少なくともゲルマニウム含有ガスを供給して前記基板支持体に支持された基板を処理する成膜処理と、前記成膜処理された前記基板及び前記基板支持体を、前記処理室内から前記処理室外へ移動して、酸素を含む雰囲気に晒し、該晒された前記基板支持体を前記処理室外から前記処理室内に移動した後、少なくとも基板を前記処理室内に搬入出する搬入出口付近の前記加熱部材の温度を、前記第一の温度よりも高い第二の温度とした状態で前記処理室内にシリコン含有ガスを供給して少なくとも前記処理室内壁及び前記基板支持体に付着されたゲルマニウム酸化物に対してシリコンコーティング処理とをするよう前記加熱手段及び前記ガス供給手段と前記移動手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする基板処理装置。
  2. 出力値を独立して変更できる複数の加熱部材で構成される加熱手段で処理室を第一の温度にした状態で前記処理室に少なくともゲルマニウム含有ガスを供給して基板支持体に支持された基板を成膜処理する工程と、
    前記成膜処理された前記基板及び前記基板支持体を、前記処理室内から前記処理室外へ移動して、酸素を含む雰囲気に晒し、該晒された前記基板支持体を前記処理室外から前記処理室内に移動した後、少なくとも基板を前記処理室内に搬入出する搬入出口付近の前記加熱部材の温度を、前記第一の温度よりも高い第二の温度とした状態で前記処理室内にシリコン含有ガスを供給して少なくとも前記処理室内壁及び前記基板支持体に付着されたゲルマニウム酸化物に対してシリコンコーティングする工程とを有することを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
  3. 前記シリコンコーティング工程後に、前記基板支持体を前記処理室外へ移動して、前記基板支持体に基板を載置し、該基板支持体を前記処理室外から前記処理室内に移動した後、前記処理室に少なくともゲルマニウム含有ガスを供給して、前記基板支持体に支持された基板を成膜処理する工程をさらに有することを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
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