JP4324113B2 - トグル式型締装置 - Google Patents

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Description

本発明は、射出成形機のトグル式型締装置に関するものである。
従来、加熱シリンダ内にて溶融可塑化された樹脂を、型締装置に取り付けられて全閉さ
れた金型装置のキャビティ内に射出充填し、その後、冷却固化して成形品を取り出す射出
成形において、トグル式型締装置、金型装置および射出装置をもった射出成形機が知られ
ている(例えば、特許文献1参照)。
図4は特許文献1に開示される射出成形機の断面図、図5は型締装置のトグル機構部の
断面図および図6は型締装置の型厚調整装置部の断面図である。これらの図を参照して、
電動式射出成形機について簡単に説明する。
図において、射出用サーボモータ180の回転は回転伝動部材を介してボールねじ軸1
81に伝えられる。該ボールねじ軸181にはプレッシャプレート183に固定されたボ
ールねじナット182が螺合しており、プレッシャプレート183にはベースフレーム1
87上に固定されたガイドバー186(通常複数本であるが1本のみ図示)が通されてい
る。
したがって、前記ボールねじ軸181が回転するとプレッシャプレート183はガイド
バー186に沿って前進、後退する。また、該プレッシャプレート183の前進、後退運
動は、プレッシャプレート183に取り付けられた射出軸184を介してスクリュー19
0に伝えられる。
射出軸184には、回転伝動部材を介してスクリュー190を回転させるための回転用
サーボモータ193が、射出フレーム部188には外周にヒータ(図示せず)を装着した
加熱シリンダ191が配設される。該加熱シリンダ191の内部にはスクリュー190が
回転かつ摺動自在に配設され、該加熱シリンダ191の後部には、可塑化部に樹脂を供給
するホッパ192が配設される。
また、前記射出フレーム部188には、ベースフレーム187に固定された可塑化移動
用モータ185により回転されるボールねじ軸に螺合するボールねじナットが配設されて
おり射出装置全体を前進、後退可能としている。
前記ベースフレーム187上に固定プラテン101が固定され、該固定プラテン101
に対向して可動プラテン102が、また、可動プラテン102の反射出装置側にはトグル
サポート103がそれぞれ配設されている。
該固定プラテン101、可動プラテン102およびトグルサポート103を貫通して4
本のタイバー104が配設されている(上下2本のみ図示)。該タイバー104の両端には
それぞれねじ部が形成され、その一端は固定プラテン101へ嵌入されてタイバーナット
105により固定プラテン101に固定され、他端のねじ部104aには、トグルサポー
ト103に支持された調整用ナット146が回転可能に螺合されている。
金型装置125は、固定プラテン101に固定された固定金型部127と、可動プラテ
ン102に固定された可動金型部126とから形成されている。
可動プラテン102の金型取り付け面とは反対の面に、ブシュ117が打ち込まれたア
ーム取り付け部があり、該アーム取り付け部に、アーム109の一端が、取り付けボルト
118にて固定されたピン114を介して回転自在に取り付けられている。
アーム109の他端は、ブシュ116が打ち込まれたトグルレバー108の一端に、取
り付けボルト119にて固定されたピン113を介して回転自在に取り付けられている。
また、ブシュ115が打ち込まれているトグルレバー108の他端は、取り付けボルト
120にてトグルサポート103のレバー取り付け部に固定されたピン111を介して回
転自在に取り付けられている。
また、同様の構造でクロスヘッド106にはピン110を介してトグルレバー107が
取り付けられており、該トグルレバー107の他端はピン112を介してトグルレバー1
08に取り付けられている。
したがって、これらのピンとブシュ間には回転を許容することによる機械的ガタh1、
h2、h3(3箇所のみ表示)がそれぞれ存在することになる。
また、トグルサポート103には、型締用サーボモータ130が配設されており、該サ
ーボモータ130は回転伝動機構を介してボールねじ軸131の一端に連結され、該ボー
ルねじ軸131を回転させる。該ボールねじ軸131はトグルサポート103を貫通して
おり、その他端にはクロスヘッド106に固定されたボールねじナット132が螺合して
いる。
したがって、ボールねじ軸131を回転しボールねじナット132を直線運動させるこ
とにより、クロスヘッド106やアーム、レバーなどからなるトグル機構を介して型閉動
作および型開動作をさせることができる。
さらに、トグルサポート103には型厚調整装置部140が配設されている。トグルサ
ポート103を貫通してタイバー104が配設されており(4箇所あるが、1箇所のみ図
示)、該タイバー104のトグルサポート103貫通部の外周面にはタイバーねじ部104
aが形成されている。該タイバーねじ部104aには調整用ナット146が螺合しており
、この調整用ナット146はトグルサポート103と、該トグルサポート103に固定さ
れた押さえフランジ145に外周を支持されながら回転可能に取り付けられている。
さらに、各タイバー104にそれぞれ配設されている調整用ナット146の端面には小
歯車144が取り付けられており、それらの小歯車144は型締装置の中心軸芯を回転中
心として回転する大歯車143に噛み合っている。
一方、トグルサポート103には型厚調整用モータ141が配設されており、その出力
軸に駆動歯車142が配設されて、前記大歯車143と噛み合っている。したがって、型
厚調整用モータ141を駆動することにより、前記駆動歯車142を介して大歯車143
が回転され、さらに、大歯車143と噛み合っている小歯車144を介して4個の調整用
ナット146が同期しながら回転し、タイバー104をガイドとしてトグルサポート10
3、レバーなどのトグル機構およびこれらと連結された可動プラテン102を前進、後退
(図中、左右方向)させることができる。
この場合、調整用ナット146は回転を許容されているため、型締装置の軸芯方向には
機械的ガタh4が存在することになる。
135は製品を突き出すためのエジェクタを作動させるエジェクタ用モータである。
次ぎに、図4、図7、図8により型締寸開2位置成形について説明する。
一般的な射出成形においては、成形準備段階として金型装置125を型締装置に取り付
けた後、型厚調整用モータ141を駆動して、該金型装置125を使用して成形するとき
に必要とされる型厚および型締力を調整設定する。その後、実成形工程に入り、型締用サ
ーボモータ130を駆動して型閉動作を行い固定金型部127と可動金型部126を密着
させた後、さらに、型締用サーボモータ130を駆動してトグル機構を後退させてタイバ
ー104を伸ばす。伸ばされたタイバー104はもとの長さにもどろうとして反発力を生
じ、その反発力が両金型間に作用して高型締力をかける。その後、射出装置を駆動して金
型装置125のキャビティ間に溶融樹脂を射出充填する。
しかしながら、光学系の射出成形品、例えばDVD等光学特性の要求が高い光ディスク
などの成形においては、光学特性(複屈折と転写)と機械特性(板厚)の両方を満足させ
ることが求められることから型締寸開2位置成形が行われる場合がある。
図7、図8において、tは最終製品板厚、gは最適寸開量、αは当初見込み量、hは機
械的ガタ(h1+h2+h3+h4+・・)の合計量である。
従来の射出成形機を用いて型締寸開2位置成形をする場合、型全開位置より型締用サー
ボモータ130を駆動して型閉を開始し、固定金型部127と可動金型部126間の距離
がg+αである第1の設定位置(図7a)で型閉動作を一旦停止し、その後、必要なタイ
ミングでキャビティ内に溶融樹脂の射出充填を開始する。
このとき、射出充填された樹脂の反力で可動金型部126はトグルピンなどの機械的ガ
タの合計分hだけ反型閉方向(図中左方向)に開くことになる。次ぎに、型締用サーボモ
ータ130を再度起動して型閉動作を再開し、両金型間の距離が最適寸開量gである第2
の設定位置(図7b)で型閉動作を再度停止する。そして、さらに金型装置を型全閉位置
(図7c)まで閉じて充填樹脂を圧縮する。
このように、第1の設定位置、第2の設定位置、型全閉位置をもった成形方法を型締寸
開2位置成形方法といい、図8において、型の開き状態を型全開位置から第1の設定位置
までは実線で、第1の設定位置から第2の設定位置までは破線で、第2の設定位置から型
全閉位置までは実線でそれぞれを示す。
特開2002―28929号公報
前記のように、従来の射出成形機で型締寸開成形を行う場合、型閉工程に入ると型締装
置部の機械的ガタは可動部重量に慣性力が作用することにより型閉方向(図中右側)に集
積し、次の工程の射出充填時には溶融樹脂の充填圧により反対方向の反型閉方向(図中左
側)に集積しなおされ、その時点で両金型間の距離は機械的ガタ分開くことになる。
そのため、光ディスクなどの光学特性の1つである複屈折を満足させるための第2の設
定位置である最適寸開量gの位置に可動金型部126を停止させ続けることができないの
で、当初見込み量αだけさらに広めの第1の設定位置に設定し、溶融樹脂の充填圧により
機械的ガタ分を反型閉方向に寄せてから、複屈折を満足させる第2の設定位置である最適
寸開量gにもっていき、その後、金型装置125を型全閉位置まで閉じて充填した樹脂を
圧縮することで転写を満足させる型締寸開2位置成形方法をとっている場合がある。
しかしながら、この両金型間に機械的ガタ分開く現象が発生した時点でディスク基板の
機械特性(板厚)にムラが出るという問題が生じ、また、第1の設定位置から第2の設定
位置への再型閉タイミングの制御も、サイクルタイムが短い光ディスクなどの成形におい
ては、その精度に問題があった。
本発明は、従来の射出成形機を用いた型締寸開2位置成形時の問題点を解決して、光デ
ィスクなどの光学特性と機械特性の両方を満足できる射出成形機を提供することにある。
そのために、本発明の型締寸開成形を行う射出成形機のトグル式型締装置においては、可動プラテンの位置保持精度を高めるために、反型閉方向に力を付勢する付勢部材を配設した。該付勢部材は、可動プラテンとトグルサポート間に配設した。
また、前記付勢部材は、固定金型部と可動金型部とが全閉する直前の区間から、または両金型部が型閉する全区間にわたり反型閉方向に力を付勢するものとした。

前記付勢部材を設けたため、トグル機構部などの機械的ガタを射出充填開始前にあらか
じめ反型閉方向に集積することができ、射出充填反力による可動金型部の機械のガタ分の
開き現象がなくなるため、機械特性(板厚)を確保できると同時に、光学特性の1つであ
る複屈折を満足させる第2の設定位置である最適寸開量位置gに最初から可動金型部12
6を停止させることができる。
したがって、タイミング制御のむずかしい型締寸開2位置成形をする必要がないトグル
式型締装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態における型締装置の断面図、図2は本発明の他の実施の形態
における型締装置の説明図、図3は本発明のさらに他の実施の形態における型締装置の説
明図で、いずれの図も、中心軸線より上半分側の図は可動プラテンが型閉方向に閉まり、
両金型間の距離が第2の設定位置である最適寸開量gの位置で停止した状態を、下半分側
の図は可動プラテンが型全開位置まで開いた状態をしめし、図8は可動プラテンの位置の
推移を表すタイムチャートである。
図1において、ベースフレーム43上に固定プラテン1が固定され、該固定プラテン1
に対向して可動プラテン2が、また、可動プラテン2の反固定プラテン1側にはトグルサ
ポート3がそれぞれ配設される。該固定プラテン1、可動プラテン2およびトグルサポー
ト3を貫通して4本のタイバー4が配設される(上下2本のみ図示)。該タイバー4の両端
にはそれぞれねじ部が形成され、1段細く形成された固定プラテン1への嵌入部のねじ部
にはタイバーナット5がねじ込まれて締付けられ、固定プラテン1とタイバー4は固定さ
れる。他端のねじ部には型厚調整用モータ41により駆動される型厚調整装置部40が配
設される。金型装置25は、固定プラテン1に固定された固定金型部27と、可動プラテ
ン2に固定された可動金型部26とで形成される。
可動プラテン2の金型装置取り付け面と反対側の面にアーム取り付け部があり、該取り
付け部にアーム9の一端が回転自在に取り付けられている。アーム9の他端はトグルレバ
ー8の一端に回転自在に取り付けられ、該トグルレバー8の他端はトグルサポート3のレ
バー取り付け部に回転自在に取り付けられている。
また、クロスヘッド6にはトグルレバー7の一端が回転自在に取り付けられ、該トグル
レバー7の他端はトグルレバー8の取り付け箇所に回転自在に取り付けれらている。
また、トグルサポート3には、型締用サーボモータ30が配設されており、該サーボモ
ータ30は回転伝動機構を介して、トグルサポート3を貫通して設けられたボールねじ軸
31の一端に連結される。該ボールねじ軸31の他側はクロスヘッド6に固定されたボー
ルねじナット32と螺合している。したがって、サーボモータ30を駆動し、ボールねじ
軸31を回転することによりクロスヘッド6を前進、後退させてアーム、レバーによるト
グル機構を伸縮させ、型閉動作および型開動作をさせることができる。
トグルサポート3には型厚調整用モータ41により駆動される、図6で説明した従来型
と同機構の型厚調整装置部40が配設され、該型厚調整用モータ41を駆動することによ
り、タイバー4をガイドとしてトグルサポート3およびこれとレバーなどで連結された可
動プラテン2等からなるトグル機構全体を前進、後退(図中、左右方向)させることがで
きる。
トグルサポート3には、取り付けボルト51にて固定されたブラケット50を介して、内部にコイルバネ55を装設したバネケース52が可動プラテン2の方向に向って配設さ
れる。一方、可動プラテン2には、取り付けボルト58にてブラケット53が固定され、
該ブラケット53を介して、一端にバネ当接部材56を有し、他端には取り付けねじ部を
もったロッド57がトグルサポート3の方向に向って、前記のコイルバネ55に挿入され
て、ロッド取り付けナット54により、前記バネケース52と同一軸線上に配設される。
以上説明した実施例は付勢部材を可動プラテン2とトグルサポート3の間に配設したも
のであるが、ブラケット53やロッド57を固定プラテン1または固定金型部27に、ブ
ラケット50やバネケース52を可動プラテン2または可動金型部26に取り付けること
で、該付勢部材を固定プラテン1と可動プラテン2の間に、または固定金型部27と可動
金型部26の間に配設しても良い。また、以上説明した実施例はコイルバネを用いた構造
のものであるが、コイルバネ55に替わり板バネやウレタンゴム等の弾性部材を用いても
よい。
次に、本願発明の作用について説明する。
型閉工程開始時、型全開の状態では、バネケース52内に装設されたコイルバネ55は
自由長状態にあり、さらに、該コイルバネ55とバネ当接部材56間には余裕空間が存在
している。型締用サーボモータ30を駆動開始することにより可動金型部26を取り付け
た可動プラテン2は前進(図示右行)して型閉動作を開始し、バネ当接部材56によりコ
イルバネ55が圧縮されはじめる。コイルバネ55は圧縮量に応じて反力を発生するので
、これによりロッド57を介して可動プラテン2および可動金型部26は反型閉方向に引
っ張られる。
この力により、トグル機構部の機械的ガタは反型閉方向に集積されはじめる。両金型間
の距離が第2の設定位置である最適寸開量gに達した状態で型締サーボモータ30を一旦
停止させ、次いで金型装置25のキャビティ空間に射出装置(図示せず)により溶融樹脂
の射出充填を開始する。
可動金型部26には射出充填力により反型閉方向に力が作用するが、コイルバネ機構に
より機械的ガタは反型閉方向にすでに集積されているので、両金型間の距離は変化しない。
したがって、最初から第2の設定位置である最適寸開量gの位置まで型閉でき、その位
置で射出充填し、そのまま型全閉位置まで型閉でき、図8の実線で示すようなフローで成
形工程を実施できる。
図2において、付勢部材は、可動プラテン2とトグルサポート3の間に配設され、型全
閉直前位置から作用する油圧または空圧シリンダ機構を使用する方式ものである。
図において、トグルサポート3には、取り付けボルト51にて固定されたブラケット5
0を介して、油圧または空圧シリンダチューブ60が可動プラテン2の方向に向って配設
される。該油圧または空圧シリンダチューブ60は油空圧供給制御装置75に接続するた
めの給排気装置接続口63をもち、可動プラテン2側にチューブ小径部65が形成される。
一方、可動プラテン2には、取り付けボルト58にてブラケット53が固定され、該ブ
ラケット53を介して、一端にピストンヘッドを有し、他端には取り付けねじ部をもった
ピストンロッド62がロッド取り付けナット54により取り付けられる。前記ピストンロ
ッド62はシリンダチューブ60内に挿入され、シリンダチューブ60と同軸線に取り付
けられている。給排気装置接続口63は油空圧供給制御装置75に連結される。
なお、ピストンヘッド61には前記シリンダチューブ60の小径部65と微少なクリア
ランスをもって重なり合うヘッド大径部64が形成されている。
型全開の状態では、シリンダチューブ60の内径とピストンヘッド61のヘッド大径部
64間のクリアランスは広く開いており、型閉工程の開始初期において可動プラテン2は
抵抗なく前進が可能である。型全閉の直前で、ヘッド大径部64がシリンダチューブ60
のチューブ小径部65に重なり合うクッション位置に達すると、両部材間の微少クリアラ
ンスにより、可動プラテン2側(図右方側)の油または空気は圧縮される。この圧力や可
動プラテン2側の給排気装置接続口63から排出される流量を油空圧供給制御装置75に
より制御することで反型閉方向への力を必要な値に制御することができる。
なお、以上説明した実施例においては、型全閉直前の位置から反力が作用する方式につ
いて説明したが、シリンダチューブ60の全長を小径に形成することで、型閉工程の全区
間にわたって反力が作用する方式としてもよい。
図3に示す例は、付勢部材を固定プラテン1と可動プラテン2との間に配設し、型全閉
直前位置から作用する油圧または空圧シリンダ機構を使用する方式のものである。
図において、固定プラテン1には、取り付けボルト69にてブラケット68が固定され
、該ブラケット68を介して油圧または空圧シリンダチューブ70が可動プラテン2の方
向に向って配設されている。該油圧または空圧シリンダチューブ70は油空圧供給制御置
75に接続するための給排気装置接続口63をもち、固定プラテン1側には内周に小径部
が形成されている。該シリンダチューブ70の内部には、一端にピストンヘッド71をも
ち、他端には当接部材73を有するピストンロッド72が配設されている。
一方、可動プラテン2には、前記当接部材73が当接可能な当接部分をもったブラケッ
ト66が取り付けボルト67にて、前記シリンダチューブ70と同一軸線上に配設されて
いる。
型全開の状態では、ピストンロッド72の先端に取り付けられた当接部材73と、ブラ
ケット66の間は広くあいている。型閉工程に入り、当接部材73とブラケット66が当
接し、ピストンロッド72は型閉方向(図中右方向)に押し込まれるが、この段階ではシ
リンダチューブ70の内径とピストンヘッド71の外径とのクリアランスは広く開いてい
るので可動プラテン2は反型閉方向に力を受けることなく前進可能である。型全閉の直前
でピストンヘッド71の大径部がシリンダチューブ70の小径部と重なり合うクッション
位置に達すると、両部材間の微少クリアランスにより、固定プラテン1側(図示右側)の
油または空気は圧縮されはじめる。
この圧力や固定プラテン1側の給排気装置接続口63から排出される流量を油空圧供給
制御装置75により制御することで反型閉方向へ力を加えることが出来る。この場合、油
圧または空圧シリンダ内のピストン部の重なり合う位置や長さは必要とされる反力やクッ
ション開始位置に応じて決定される。
この図3の例では、トグル機構部のみならず型厚調整装置部の機械的ガタをも反型閉方
向に集積させることができる。
本発明の構成は以上の通りであって、反型閉方向に力を付勢する付勢部材を取り付ける
ことで、型締装置のトグル部の機械的ガタ、さらには型厚調整装置部の機械的ガタを反型
閉方向に集積させることで、可動プラテン2の位置保持精度が高まるため、やむを得ず実
施せざるを得なかった制御上不安定な型締寸開2位置成形をせずに、最初から第2の設定
位置である最適寸開量gの位置まで型閉することにより光学特性(複屈折と転写)と機械特性(板厚)の両方を満足できるトグル式型締装置を提供できる。
なお、本発明は前記実施例の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて
種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の実施の形態における型締装置の断面図 本発明の他の実施の形態における型締装置部の説明図 本発明のさらに他の実施の形態における型締装置部の説明図 従来の射出成形機の断面図 従来の型締装置のトグル機構部の断面図 従来の型締装置の型厚調整装置部の断面図 従来の型締寸開2位置成形の実施の形態における金型の状態図 可動プラテンの位置の推移を表すタイムチャート
符号の説明
1 固定プラテン 60 シリンダチューブ
2 可動プラテン 61 ピストンヘッド
3 トグルサポート 62 ピストンロッド
4 タイバー 63 給排気装置接続口
26 可動金型部 66 ブラケット
27 固定金型部 68 ブラケット
50 ブラケット 70 シリンダチューブ
52 バネケース 71 ピストンヘッド
53 ブラケット 72 ピストンロッド
55 コイルバネ 73 当接部材
56 バネ当接部材 75 油空圧供給制御装置
57 ロッド

Claims (3)

  1. 固定金型部と可動金型部からなる金型装置を用いて型締寸開成形を行う射出成形機のトグル式型締装置において、可動プラテンとトグルサポート間に、前記可動プラテンに対して反型閉方向に力を付勢する付勢部材を備えたことを特徴とするトグル式型締装置。
  2. 前記付勢部材は、前記固定金型部と可動金型部とが全閉する直前の区間から反型閉方向に力を付勢することを特徴とする請求項記載のトグル式型締装置。
  3. 前記付勢部材は、前記固定金型部と可動金型部とが型閉する全区間にわたり反型閉方向に力を付勢することを特徴とする請求項記載のトグル式型締装置。
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