JP4323387B2 - タイヤ用ビードフィラの冷却方法及びその装置 - Google Patents

タイヤ用ビードフィラの冷却方法及びその装置 Download PDF

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Description

本発明は、空気入りタイヤの構成部品であるビード部材の成形工程において、未加硫ゴムを押出成形してなるビードフィラを冷却するタイヤ用ビードフィラの冷却方法及びその装置に関するものである。
一般に、空気入りタイヤの補強材として用いられるビード部材は、環状に束ねられた複数本の金属ワイヤからなるビードコアと、厚み寸法の大きい高さ方向一端部と厚み寸法の小さい高さ方向他端部とを有する断面形状に押出成形されたビードフィラとから構成されている。
ビード部材は、ビードフィラを押出成形した後に冷却するとともに、冷却されたビードフィラを所定長さに切断し、切断されたビードフィラをビードコアの周囲に環状に結合して成形される(例えば、特許文献1参照。)。
また、前記押出成形されたビードフィラを冷却する装置としては、回転する複数の冷却ローラの外周面に押出成形されたビードフィラをその厚み方向一方まはた他方の面が接触するように順次巻掛け、ビードフィラを各冷却ローラとの間の熱交換によって冷却するようにしたものがある。
特開平11−70590号公報
ところで、前記冷却ローラの外周面は軸方向一端側と他端側の外径が等しくなるように形成されているため、冷却されたビードフィラの高さ方向一端部側と他端部側は略均一な長さとなる。このため、ビードフィラを環状に結合させる際、高さ方向一端部側と他端部側との間の周長差によりビードフィラの外周側が反り、タイヤ成形時にビードフィラの結合部が剥離したり、或いはビードフィラの厚み寸法が周方向に不均一になり、タイヤのユニフォーミティを低下させるという問題点があった。特に近年のタイヤの高性能化に伴い、ビード部材にはビードフィラの高さ寸法の大きいものが望まれているため、前記問題点がより顕著に発生するようになってきている。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、環状に結合されたビードフィラの外周側の反りを少なくすることができ、ビードフィラを常に安定した形状に成形することのできるタイヤ用ビードフィラの冷却方法及びその装置を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、厚み寸法の大きい高さ方向一端部と厚み寸法の小さい高さ方向他端部とを有する断面略三角形状に押出成形されたタイヤ用ビードフィラを、その厚み方向一方または他方の面が少なくとも一つの冷却ローラの外周面に接触するように巻掛け、冷却ローラにより冷却するタイヤ用ビードフィラの冷却方法において、外周面に冷却ローラの軸方向一端側から他端側に向かって徐々に外径が大きくなる傾斜部を有する冷却ローラに、ビードフィラの高さ方向一端部側が冷却ローラの軸方向一端側に位置し、その高さ方向他端部側が冷却ローラの軸方向他端側に位置するように、ビードフィラを冷却ローラに巻掛けて冷却するようにしている。
また、本発明は、厚み寸法の大きい高さ方向一端部と厚み寸法の小さい高さ方向他端部とを有する断面略三角形状に押出成形されたタイヤ用ビードフィラを、その厚み方向一方または他方の面が少なくとも一つの冷却ローラの外周面に接触するように巻掛け、冷却ローラにより冷却するタイヤ用ビードフィラの冷却装置において、前記冷却ローラの外周面に、ビードフィラの高さ方向一端部側が冷却ローラの軸方向一端側に接触し、その高さ方向他端部側が冷却ローラの軸方向他端側に接触する傾斜部を設け、傾斜部を冷却ローラの軸方向一端側から他端側に向かって徐々に外径が大きくなるように形成している。
これにより、冷却ローラの傾斜部の傾斜により冷却ローラにおけるビードフィラの高さ方向他端部側の接触する位置が一端部側の接触する位置よりも外径が大きくなるため、冷却ローラに巻掛けられたビードフィラの高さ方向他端部側の周長が予め一端部側よりも長い形状になるように冷却される。よって、冷却後のビードフィラを環状に結合させる際に、ビードフィラの外周側の反りが少なくなる。
本発明によれば、冷却した後のビードフィラを環状に結合させる際、ビードフィラの外周側の反りを少なくすることができるので、ビードフィラを常に安定した形状に成形することができ、タイヤのユニフォーミティの向上を図ることができる。また、高さ寸法の大きいビードフィラの成形が可能になるので、このようなビードフィラを用いた高性能タイヤの製造を実現することができる。
図1乃至図7は本発明の一実施形態を示すもので、図1はビードフィラ冷却装置の正面図、図2はビードフィラ冷却装置の背面図、図3は図1におけるA−A線断面図、図4は冷却ローラの要部断面図、図5は冷却ローラの要部正面図、図6は図5におけるB−B線断面図、図7は図5におけるC−C線断面図である。
本実施形態のビードフィラ冷却装置は、冷却装置本体10と、冷却装置本体10に支持された複数の冷却ローラ20と、冷却ローラ20を回転させるためのモータ30とを備えている。
冷却装置本体10は、ベース11と、ベース11から上方に延びるように設けられた一対の支柱部12と、各支柱部12にそれぞれその両端部を支持された2本の梁部13とから構成されている。各梁部13は互いに上下方向に間隔をおいて配置されるとともに、一方の支柱部12側の方が他方の支柱部12側よりも高くなるように傾斜して支持されている。
各冷却ローラ20は互いにその外周面20aを対向させるように間隔をおいて複数個(本実施形態では5個)配列され、各梁部13に回動自在に支持されている。詳しくは、上側の梁部13には3個の冷却ローラ20が上側の梁部13に沿って互いに間隔をおいて配列され、下側の梁部13には2個の冷却ローラ20が下側の梁部13に沿って互いに間隔をおいて配列されている。また、下側の梁部13に支持された各冷却ローラ20は上側の梁部13に支持された冷却ローラ20の1個目と2個目との間及び2個目と3個目との間に位置するように配置されている。尚、説明する便宜上、図1において、上側の梁部13の右端の冷却ローラ20を第1の冷却ローラ20、中央を第3の冷却ローラ20、左端を第5の冷却ローラ20、下側の梁部13の右側の冷却ローラ20を第2の冷却ローラ20、左側を第4の冷却ローラ20とする。
各冷却ローラ20は、円板状に形成されたローラ部21と、ローラ部21の径方向中央にその一端側が固定された回転軸部22と、回転軸部22の他端側に設けられたスプロケット部23とを有し、回転軸部22の中央部は梁部13に設けられた支持部13aにベアリング24を介して回動自在に支持されている。
ローラ部21は金属材料からなり、その内部には外周面21aの近傍に沿って熱媒体流路としての中空部21bが形成されている。また、ローラ部21の一端面には中空部21bに連通する複数(本実施形態では2個)の連通孔21cが設けられ、ローラ部21の他端面には中空部21bに連通する複数(本実施形態では2個)の連通孔21dが設けられている。また、外周面21aのローラ部21における他端側にはリング状部材21eが着脱自在に取付けられ、リング状部材21eにはローラ部21の軸方向一端側から他端側に向かって所定の傾斜角度αをなすように徐々に外径が大きくなる傾斜部21fが設けられている。また、リング状部材21eの傾斜部21fの傾斜角度αは各冷却ローラ20により異なり、第1の冷却ローラ20のリング状部材21eにおける傾斜角度αを最も小さく形成するとともに、第5の冷却ローラ20のリング状部材21eにおける傾斜角度αを最も大きく形成し、その間で段階的に傾斜角度αを変化させている。さらに、第1、第2及び第3の冷却ローラ20のリング状部材21eは合成樹脂等の熱伝導性の低い材料から形成され、第4及び第5の冷却ローラ20のリング状部材21eは銅等の熱伝導性の高い材料から形成されている。
回転軸部22には、その内部を挿通する第1の流路22aが形成され、第1の流路22a内を別部材で形成された第2の流路22bが挿通している。回転軸部22の一端には第2の流路22bを複数本(本実施形態では2本)に分岐するためのT字型のジョイント22cが取付けられ、第1の流路22aは回転軸部22の一端側において第2の流路22b及びジョイント22cにより閉鎖されている。また、回転軸部22における冷却ローラ20とベアリング24による支持部との間の外周面には、第1の流路と連通する複数(本実施形態では2個)の連通孔22dが設けられている。
回転軸部22のジョイント22cで分岐された第2の流路22bは、それぞれ連通管22e及びローラ部21の各連通孔21cを介して中空部21bに連通している。また、回転軸部22の各連通孔22dとローラ部21の各連通孔21dは連通管22fを介して連通し、ローラ部21の中空部21bと第1の流路22aとが連通している。
第1及び第2の流路22a,22bは回転軸部22の他端側において回転ジョイント22g及びホース25を介して冷却水循環器26に接続されている。回転ジョイント22g及びホース25はその内部に第1の流路と第2の流路が形成され、冷却水循環器26と第1の流路22aとの間及び冷却水循環器26と第2の流路22bとの間をそれぞれ連通させている。また、回転ジョイント22gは、ホース25に対する回転軸部22の回転を許容するようになっている。冷却水循環器26は熱媒体としての冷却水を所定温度に温度調整するとともにポンプにより吐出及び吸入する周知の機器からなり、回転軸部22の第1の流路22a側から吸入する冷却水を所定温度に温度調整して第2の流路22b側に吐出するようになっている。これにより、各冷却ローラ20のローラ部21の外周面21aは所定の温度に調整される。
第1の冷却ローラ20の下方には、支柱12にその支軸を固定された一対のガイドローラ27が設けられている。また、第2の冷却ローラ20と第3の冷却ローラ20との間及び第4の冷却ローラ20と第5の冷却ローラ20との間にも、上側の梁部13にその支軸を固定された一対のガイドローラ28,29がそれぞれ設けられている。
モータ30は回転速度を制御可能なサーボモータ等の周知の機器からなり、ベース11に固定されている。また、その回転軸31にはスプロケット32が設けられるとともに、スプロケット32と冷却ローラ20の各スプロケット23には一本のチェーン33が巻掛けられ、モータ30の回転により各冷却ローラ20が回転するようになっている。尚、第1、第3及び第5の冷却ローラ20がその周方向一方に回転する時は、第2及び第5の冷却ローラ20は周方向他方に回転するようになっている。また、第4冷却ローラ20の左側にはチェーン33を下方に付勢するための補助スプロケット34が配置され、下側の梁部13に回動自在に支持されている。また、各スプロケット23、モータ30、スプロケット32、チェーン32、補助スプロケット34により回転機構が構成されている。
以上のように構成されたビードフィラ冷却装置において、図示しない押出成形機から押出成形されたビードフィラBFを冷却する方法を説明する。尚、ビードフィラBFは厚み寸法が大きい高さ方向一端部と厚み寸法が小さい高さ方向他端部とを有する断面略三角形状に成形されている。
押出成形されたビードフィラBFは一対のガイドローラ27の間を通過して第1の冷却ローラ20の外周面20aに巻掛けられる。この時、ビードフィラBFの厚み方向一方の面が外周面20aに接触するとともに、ビードフィラBFの高さ方向他端部側がローラ部21の軸方向他端側に位置するように巻掛けられる。即ち、ビードフィラBFの高さ方向他端部はリング状部材21eの傾斜部21fに接触し、高さ方向一端部はローラ部21の外周面21aに接触する。ビードフィラBFは図1における第1の冷却ローラ20の反時計回りの回転により移動し、第2の冷却ローラ20に受け渡される。
第2冷却ローラには、ビードフィラBFの厚み方向他方の面が接触するとともに、ビードフィラBFの高さ方向他端部側がローラ部21の他端側に位置するように巻掛けられる。即ち、ビードフィラBFの高さ方向他端部はリング状部材21eの傾斜部21fに接触し、高さ方向一端部はローラ部21の外周面21aに接触する。ビードフィラBFは図1における第2の冷却ローラ20の時計回りの回転により移動し、ガイドローラ部材28の間を通過して第3の冷却ローラ20に受け渡される。
第3及び第5の冷却ローラは第1の冷却ローラ20と同様にビードフィラBFが巻掛けられて回転し、第4の冷却ローラ20は第2の冷却ローラと同様にビードフィラBFが巻掛けられて回転する。
ここで、各冷却ローラ20は傾斜部21fの傾斜により冷却ローラ20におけるビードフィラBFの高さ方向他端部側の接触する位置が一端部側の接触する位置よりも外径が大きくなるため、各冷却ローラ20に巻掛けられたビードフィラBFの高さ方向他端部側の周長が予め一端部側よりも長い形状になるように冷却される。また、第1の冷却ローラ20から第5の冷却ローラまでの間で傾斜部21fの傾斜角度αが段階的に大きくなるため、ビードフィラBFの高さ方向一端部側と他端部側との周長差が徐々に大きくなるように冷却される。尚、各冷却ローラ20によってビードフィラBFが冷却される際、冷却によりビードフィラBFが収縮して各冷却ローラ20の径方向内側に向かって変形しようとするが、各冷却ローラ20の外周面20aによりその変形が規制される。
第1、第2及び第3の冷却ローラ20のリング状部材21eは合成樹脂等の熱伝導性の低い材料からなるため、第1、第2及び第3の冷却ローラ20の傾斜部21fの温度は外周面21aの温度と比較して高くなる。一方、第4及び第5の冷却ローラ20のリング状部材21eは銅等の熱伝導性の高い材料からなるため、第4及び第5の冷却ローラ20の傾斜部21fの温度は外周面21aの温度と同等になる。このため、ビードフィラBFの高さ方向一端部と高さ方向他端部の厚み寸法が異なっていても、第1、第2及び第3の冷却ローラ20ではビードフィラBFの高さ方向一端部側が他端部側よりも低い温度によって冷却されるため、ビードフィラBF全体が均一に冷却される。また、第4及び第5の冷却ローラ20では、ビードフィラBFを確実に冷却するために、ビードフィラを高さ方向一端部から他端部に亘って冷却している。
ビードフィラBFは第5の冷却ローラの図1における左端から外部に送り出されるとともに、送り出されたビードフィラBFは所定長さに切断され、その後図示しないビードコアの周囲に沿って環状に結合される。
このように、本実施形態のビードフィラの冷却装置によれば、各冷却ローラ20の外周面20aにリング状部材21eを取付け、リング状部材21eにローラ部21の一端側から他端側に向かって所定の傾斜角度αをなして徐々に外径が大きくなる傾斜部21fを設け、また、ビードフィラBFの厚み方向一方または他方の面が各冷却ローラ20の外周面20aに接触するとともに、ビードフィラBFの高さ方向他端部側がローラ部21の軸方向他端部側に位置するように、ビードフィラBFを各冷却ローラ20に巻掛けるようにしたので、冷却ローラ20の傾斜部21fの傾斜により冷却ローラ20におけるビードフィラBFの高さ方向他端部側の接触する位置が一端部側の接触する位置よりも外径が大きくなり、冷却ローラ20に巻掛けられたビードフィラBFの高さ方向他端部側の周長が予め一端部側よりも長い形状になるように冷却される。よって、冷却後のビードフィラを環状に結合させる際に、ビードフィラBFの外周側の反りが少なくなる。よって、ビードフィラBFを常に安定した形状で成形することができ、タイヤのユニフォーミティの向上を図ることができる。さらに、高さ寸法の大きいビードフィラBFの成形が可能になるので、このようなビードフィラBFを用いた高性能タイヤの製造を実現することができる。
また、傾斜部21fの傾斜角度αを第1の冷却ローラ20から第5の冷却ローラ20までの間で段階的に大きくなるようにしたので、ビードフィラBFの高さ方向一端部側と他端部側との周長差が徐々に大きくなるように冷却され、冷却後のビードフィラBFの形状を安定させることができる。
さらに、互いにその外周面20aを対向させるように複数(本実施形態では5個)の冷却ローラ20を配列し、各冷却ローラ20のうちの第1、第3及び第5の冷却ローラ20を図1における反時計回りに回転させるとともに、第2及び第4の冷却ローラ20を図1における時計回りに回転させ、第1、第3及び第5の冷却ローラ20にはビードフィラBFの厚み方向一方の面が接触し、第2及び第4の冷却ローラ20にはビードフィラBFの厚み方向他方の面が接触するように、押出成形されたビードフィラBFを第1の冷却ローラ20から第5の冷却ローラ20まで順次巻掛けて冷却するようにしたので、ビードフィラBFにおいて広い面積を有する厚み方向一方及び他方の面が各冷却ローラ20の外周面20aに接触し、ビードフィラが各冷却ローラ20によって効率良く冷却される。また、冷却によるビードフィラBFの各冷却ローラ20の径方向内側への収縮が各冷却ローラ20の外周面20aで規制されるので、押出成形後のビードフィラBFの形状を保持しながら冷却することができ、ビードコアに環状に結合した後のビードフィラBFの形状も安定するとともに、タイヤのユニフォーミティの向上に貢献することができる。
また、各冷却ローラ20のうちの第1、第3及び第5の冷却ローラ20を互いに間隔をおいて一列に配置し、第2及び第4の冷却ローラ20を互いに間隔をおいて一列に配列し、各列を各冷却ローラ20の外周面20aの対向方向に間隔をおいて配置するとともに、第1及び第3の冷却ローラ20の間に第2の冷却ローラ20を配置し、第3及び第5の冷却ローラ20の間に第4の冷却ローラ20を配置するようにしたので、各冷却ローラ20とビードフィラBFとが接触する面積が大きくなり、ビードフィラBFをより効率良く冷却することができる。
さらに、第1、第2及び第3の冷却ローラ20のリング状部材21eを熱伝導性の低い材料から形成することにより、リング状部材21eの傾斜部21fの温度をローラ部21の外周面21aの温度と比較して高くなるようにし、第4及び第5冷却ローラ20のリング状部材21eを熱伝導性の高い材料から形成することにより、リング状部材21eの傾斜部21fの温度をローラ部21の外周面21aの温度と同等になるようにしたので、ビードフィラBFは高さ方向一端部と他端部とで厚み寸法が異なっていても、第1、第2及び第3の冷却ローラ20ではビードフィラBFの高さ方向一端部側が他端部側よりも低い温度によって冷却され、ビードフィラBF全体を均一に冷却することができる。また、第4及び第5の冷却ローラ20では高さ方向一端部から他端部に亘って冷却することにより、ビードフィラBFを確実に冷却することができる。
また、各冷却ローラ20の傾斜部21fを各冷却ローラ20に着脱自在なリング状部材21eによって設けるようにしたので、ビードフィラBFの仕様に応じてリング状部材21eを交換することが可能であり、その交換作業も容易に行うことができる。このため、1台の冷却装置によって仕様の違うビードフィラBFを各仕様に応じた条件で冷却することが可能である。
また、各冷却ローラ20のローラ部21の内部には外周面21aの近傍に沿って中空部21bを形成し、中空部21bに冷却水循環器26により冷却水を流通させるようにしたので、各冷却ローラ20のローラ部21の外周面21aを常に所定の温度に調整することが可能である。
尚、前記実施形態では、各冷却ローラ20のローラ部21の外周面21aを互いにほぼ等しい温度に調整するようにしたが、各冷却ローラ20に冷却水を供給するホース25に図示しない流量制御弁をそれぞれ設け、各冷却ローラ20の外周面21aの温度を任意に調整することも可能である。例えば、第1、第2及び第3の冷却ローラ20の温度を第4及び第5の冷却ローラ20の温度と比較して高く設定することにより、第1、第2及び第3の冷却ローラ20においてビードフィラBFの高さ方向一端部側と他端部側との周長差を有する形状に冷却する際に、ビードフィラBFの材料が変形し易くなり、ビードフィラBFの高さ方向一端部側と他端部側との周長差をより確実に発生させることができる。
また、前記実施形態では、各冷却ローラ20の外周面20aをローラ部21の一端側から他端側に向かって徐々に外径が大きくなるように、ローラ部21の外周面21aにリング状部材21eを取付けるようにしたが、ローラ部21とリング状部材21eとを一体に形成してもよい。
本発明における一実施形態を示すビードフィラ冷却装置の正面図 ビードフィラ冷却装置の背面図 図1におけるA−A線断面図 冷却ローラの要部断面図 冷却ローラの要部正面図 図5におけるB−B線断面図 図5におけるC−C線断面図
符号の説明
10…冷却装置本体、11…ベース、12…支柱部、13…梁部、20…冷却ローラ、20a…外周面、21…ローラ部、21a…外周面、21b…中空部、21c…連通孔、21d…連通孔、21e…リング状部材、21f…傾斜部、22…回転軸部、22a…第1の流路、22b…第2の流路、22d…連通孔、22e…連通管、22f…連通管、22g…ジョイント、23…スプロケット部、25…ホース、26…冷却水循環器、30…モータ、31…回転軸、32…スプロケット、33…チェーン、34…補助スプロケット、BF…ビードフィラ。

Claims (12)

  1. 厚み寸法の大きい高さ方向一端部と厚み寸法の小さい高さ方向他端部とを有する断面略三角形状に押出成形されたタイヤ用ビードフィラを、その厚み方向一方または他方の面が少なくとも一つの冷却ローラの外周面に接触するように巻掛け、冷却ローラにより冷却するタイヤ用ビードフィラの冷却方法において、
    外周面に冷却ローラの軸方向一端側から他端側に向かって徐々に外径が大きくなる傾斜部を有する冷却ローラに、ビードフィラの高さ方向一端部側が冷却ローラの軸方向一端側に位置し、その高さ方向他端部側が冷却ローラの軸方向他端側に位置するように、ビードフィラを冷却ローラに巻掛けて冷却する
    ことを特徴とするタイヤ用ビードフィラの冷却方法。
  2. 互いに間隔をおいて外周面を対向させるように配列された複数の冷却ローラを配列方向一つおきに周方向一方に回転させるとともに、他の冷却ローラを周方向他方に回転させ、
    周方向一方に回転する冷却ローラの外周面にビードフィラの厚み方向一方の面を接触させるとともに、周方向他方に回転する冷却ローラにビードフィラの厚み方向他方の面を接触させながら、ビードフィラを各冷却ローラに順次巻掛けて冷却する
    ことを特徴とする請求項1記載のタイヤ用ビードフィラの冷却方法。
  3. 少なくとも一部の冷却ローラのうち先にビードフィラが巻掛けられる冷却ローラの外周面の温度よりも後にビードフィラが巻掛けられる冷却ローラの外周面の温度を低くする
    ことを特徴とする請求項2記載のタイヤ用ビードフィラの冷却方法。
  4. 厚み寸法の大きい高さ方向一端部と厚み寸法の小さい高さ方向他端部とを有する断面略三角形状に押出成形されたタイヤ用ビードフィラを、その厚み方向一方または他方の面が少なくとも一つの冷却ローラの外周面に接触するように巻掛け、冷却ローラにより冷却するタイヤ用ビードフィラの冷却装置において、
    前記冷却ローラの外周面に、ビードフィラの高さ方向一端部側が冷却ローラの軸方向一端側に接触し、その高さ方向他端部側が冷却ローラの軸方向他端側に接触する傾斜部を設け、傾斜部を冷却ローラの軸方向一端側から他端側に向かって徐々に外径が大きくなるように形成した
    ことを特徴とするタイヤ用ビードフィラの冷却装置。
  5. 少なくとも一部の冷却ローラのうち先にビードフィラが巻掛けられる冷却ローラの外周面の温度よりも後にビードフィラが巻掛けられる冷却ローラの外周面の温度を低く設定した
    ことを特徴とする請求項4記載のタイヤ用ビードフィラの冷却装置。
  6. 前記冷却ローラの内部に冷却用熱媒体を流通させる熱媒体流路を設けた
    ことを特徴とする請求項5記載のタイヤ用ビードフィラの冷却装置。
  7. 互いに間隔をおいて外周面を対向させるように配列された複数の冷却ローラを配列方向一つおきに周方向一方に回転させるとともに、他の冷却ローラを周方向他方に回転させる回転機構を備え、
    周方向一方に回転する冷却ローラの外周面にビードフィラの厚み方向一方の面を接触させるとともに、周方向他方に回転する冷却ローラにビードフィラの厚み方向他方の面を接触させながら、ビードフィラを各冷却ローラに順次巻掛けるように構成した
    ことを特徴とする請求項4、5または6記載のタイヤ用ビードフィラ冷却装置。
  8. 少なくとも一部の冷却ローラのうち先にビードフィラが巻掛けられる冷却ローラの外周面の傾斜角度よりも後にビードフィラが巻掛けられる冷却ローラの外周面の傾斜角度を大きく形成した
    ことを特徴とする請求項7記載のタイヤ用ビードフィラの冷却装置。
  9. 前記各冷却ローラを二列に配列するとともに、ビードフィラを一方の列の冷却ローラと他方の列の冷却ローラに交互に巻掛けるように構成した
    ことを特徴とする請求項7または8記載のタイヤ用ビードフィラの冷却装置。
  10. 前記傾斜部を冷却ローラの外周面と熱伝導性の異なる部材によって形成した
    ことを特徴とする請求項4、5、6、7、8または9記載のタイヤ用ビードフィラの冷却装置。
  11. 少なくとも一部の冷却ローラのうち先にビードフィラが巻掛けられる冷却ローラの傾斜部を冷却ローラの外周面よりも熱伝導性の低い部材によって形成し、後にビードフィラが巻掛けられる冷却ローラの傾斜部を冷却ローラの外周面よりも熱伝導性の高い部材によって形成した
    ことを特徴とする請求項7、8及び9記載のタイヤ用ビードフィラの冷却装置。
  12. 前記傾斜部を冷却ローラの外周面に着脱可能に取付けられるリング状部材により形成した
    ことを特徴とする請求項4、5、6、7、8、9、10または11記載のタイヤ用ビードフィラの冷却装置。

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