JP4322857B2 - クラッチ制御装置 - Google Patents
クラッチ制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4322857B2 JP4322857B2 JP2005300376A JP2005300376A JP4322857B2 JP 4322857 B2 JP4322857 B2 JP 4322857B2 JP 2005300376 A JP2005300376 A JP 2005300376A JP 2005300376 A JP2005300376 A JP 2005300376A JP 4322857 B2 JP4322857 B2 JP 4322857B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- amount
- deviation
- rotational speed
- transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
機械式の自動変速機は、ギヤの切り替え時以外はクラッチが接続されてエンジンからの動力を伝達することができる構造となっているので、滑りによってロスが生じるトルクコンバータ等を用いた流体式の自動変速機よりも燃費性能が高い傾向にある。
また、ギヤを上位側に切り替えると、変速装置の入力側回転速度は変速前のギヤ比から切り替わった後のギヤ比へと減速される。ギヤの切り替えが終了すると、続いてすぐにクラッチの接続制御が始まり、クラッチ接続制御(半クラッチ)開始時には、ギヤ切り替え前後に相当する、エンジンの回転速度と変速装置の入力回転速度との偏差であるクラッチスリップ量が生じる。そのため、クラッチスリップ量を遅く減少させるようにクラッチ接続制御を行うと、クラッチが早期摩耗するという問題点もあった。
制御手段は、クラッチ接続量演算手段としてクラッチストロークの目標値を設定する目標値設定手段と、クラッチの実ストロークが目標値設定手段により設定されたクラッチストロークの目標値になるようにクラッチアクチュエータに対する制御信号を設定する制御信号設定手段とを備えている。
目標値設定手段は、クラッチ接続時には、エンジン回転数とクラッチ回転数との差の変化率が所定値となるようにクラッチストローク目標値を設定するとともに、エンジン回転数とクラッチ回転数との差の変化率が所定値になったらクラッチストローク目標値を固定している。
また、目標値設定手段は、クラッチの伝達トルクがエンジン出力トルクと一致するようにクラッチストローク目標値を設定している(例えば、特許文献1参照)。
そのため、変速時間短縮のためにクラッチスリップ量を速く減少させるようにクラッチストローク目標値を設定してクラッチ制御を行うと、クラッチが急激に接続され、変速ショックが発生するという問題点があった。
また、クラッチスリップ量を遅く減少させるようにクラッチストローク目標値を設定してクラッチ制御を行うと、クラッチ接続制御時間が長くなり、クラッチの早期磨耗が生じるという問題点もあった。
そのため、さらにクラッチスリップ量の減少が遅くなり、クラッチが早期磨耗し耐久性能が低下するという問題点もあった。
なお、以下の実施の形態では、ギヤを上位側に切り替える場合について説明する。ギヤを下位側に切り替える場合については、ギヤを上位側に切り替える場合と同様であるので説明を省略する。
図1は、この発明の実施の形態1に係るクラッチ制御装置を周辺装置とともに示すブロック図である。
図1において、クラッチ制御装置は、車両のエンジン1(原動機)の動力の伝達を断続する摩耗式で乾式単板のクラッチ2と、クラッチ2の接続量をクラッチ接続量として演算するコントロールユニット3と、クラッチ接続量に基づいてクラッチ2を駆動するクラッチアクチュエータ4とを備えている。
なお、クラッチ接続量とは、クラッチ2の締結力のことを指し、クラッチ接続量が大きければクラッチスリップ量は減少され、クラッチ接続量が小さければクラッチスリップ量は増加される。
また、変速装置5は、内部に設けられたギヤの切り替えが完了した際に、コントロールユニット3に切り替え完了信号を出力する。
また、クラッチアクチュエータ4は、モータの動力を用いて動作する。
変速装置回転速度検出部8は、変速装置5の入力回転速度を変速装置回転速度Niとして検出する。変速装置回転速度変化量演算部9は、変速装置回転速度Niの変化量を変速装置回転速度変化量dNi/dtとして演算する。
また、補正量は、回転速度偏差|Ne−Ni|および変化量偏差|dNe/dt−dNi/dt|から設定される。
図2において、x軸は回転速度偏差|Ne−Ni|であり、y軸は変化量偏差|dNe/dt−dNi/dt|である。x軸およびy軸は、逆に設定されてもよい。
すなわち、回転速度偏差|Ne−Ni|が大きく変化量偏差|dNe/dt−dNi/dt|が小さい場合、すなわち図1の右下領域では、補正量が大きくなるように設定されている。また、回転速度偏差|Ne−Ni|が小さく変化量偏差|dNe/dt−dNi/dt|が大きい場合、すなわち図1の左上領域では、補正量が小さくなるように設定されている。
ここで、目標軌跡の到達点は、原点に設定されている。
まず、外部からコントロールユニット3に入力されるアクセル開度および車速により、変速時期が判断されて変速操作が開始される(ステップS21)。
続いて、コントロールユニット3は、変速装置5から切り替え完了信号を受信したか否かを判定する(ステップS22)。
ステップS22において、切り替え完了信号を受信していない(すなわち、No)と判定された場合には、ギヤの切換を継続して(ステップS23)、再度ステップS21に戻る。
ステップS24において、クラッチ2の接続が完了した(すなわち、Yes)と判定された場合には、図3の処理を終了する。
クラッチ接続量演算部12は、回転速度偏差|Ne−Ni|および変化量偏差|dNe/dt−dNi/dt|を用いて、図2の補正量座標データから補正量を求める。続いて、クラッチ接続量演算部12は、この補正量と基本クラッチ接続量とを加算してクラッチ接続量を演算する。
まず、ギヤ切り替え完了直後は、図4のA部に示すように回転速度偏差|Ne−Ni|が大きく、変化量偏差|dNe/dt−dNi/dt|が小さい。そのため、補正量が大きく設定されてクラッチ接続量は大きくされ、図4のB部に示すようにクラッチスリップ量は急激に減少する。
次に、図4のD部に示すように回転速度偏差|Ne−Ni|および変化量偏差|dNe/dt−dNi/dt|がともに小さくなると、図2に示すように補正量はほぼ0となり、基本クラッチ接続量のみで変速ショックを発生することなくクラッチ2が接続される。
そのため、エンジン回転速度Neが時間とともに曲線状に変化し、変速ショックを発生させることなく、かつ速やかにクラッチ2を接続することができる。
上記実施の形態1では、クラッチ接続量演算部12が、補正量を設定する補正量座標データを記憶していると説明したが、補正量座標データは1種類に限られるものではなく、クラッチ接続量演算部12が、複数種類の補正量座標データを記憶して、運転者からの要求や運転モード等による車両の運転状態に合わせて使用する補正量座標データを切り替えてもよい。
図5において、回転速度偏差|Ne−Ni|を速やかに減少させてキビキビ感を出したい場合には、目標軌跡を実施の形態1に示したものから上方にシフトしてキビキビ仕様とし、補正量を全体的に大きく設定する。また、回転速度偏差|Ne−Ni|を緩やかに減少させてマイルド感を出したい場合には、目標軌跡を実施の形態1に示したものから下方にシフトしてマイルド仕様とし、補正量を全体的に小さく設定する。
その他の構成については、実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
クラッチ接続量演算部12は、車両の運転状態に合わせて補正量座標データを選択し、回転速度偏差|Ne−Ni|および変化量偏差|dNe/dt−dNi/dt|を用いて、補正量を求める。続いて、クラッチ接続量演算部12は、この補正量と基本クラッチ接続量とを加算してクラッチ接続量を演算する。
また、上記実施の形態1および2では、クラッチ2は乾式であるとしたが、湿式であってもよい。また、クラッチ2は単板であるとしたが、多板であってもよい。
これらの場合も、上記実施の形態1および2と同様の効果を奏することができる。
この場合も、上記実施の形態1および2と同様の効果を奏することができる。
Claims (5)
- 車両に設けられた原動機と前記原動機の動力を負荷に応じたトルクおよび回転速度に変換する変速装置との間に設けられ、前記原動機の動力の伝達を断続するクラッチと、
前記原動機の回転速度を原動機回転速度として検出する原動機回転速度検出手段と、
前記原動機回転速度の変化量を原動機回転速度変化量として演算する原動機回転速度変化量演算手段と、
前記変速装置の入力回転速度を変速装置回転速度として検出する変速装置回転速度検出手段と、
前記変速装置回転速度の変化量を変速装置回転速度変化量として演算する変速装置回転速度変化量演算手段と、
前記原動機回転速度と前記変速装置回転速度との偏差を回転速度偏差として演算する速度偏差演算手段と、
前記原動機回転速度変化量と前記変速装置回転速度変化量との偏差を変化量偏差として演算する変化量偏差演算手段と、
前記クラッチの接続量をクラッチ接続量として演算するクラッチ接続量演算手段と、
前記クラッチ接続量に基づいて前記クラッチを駆動するクラッチアクチュエータと
を備え、
前記クラッチ接続量演算手段は、前記回転速度偏差が大きくなるに従って前記クラッチ接続量が大きくなるように、かつ前記変化量偏差が大きくなるに従って前記クラッチ接続量が小さくなるように前記クラッチ接続量を演算すること
を特徴とするクラッチ制御装置。 - 前記クラッチ接続量演算手段は、前記回転速度偏差および前記変化量偏差をそれぞれ直交する軸の成分として前記クラッチ接続量を演算することを特徴とする請求項1に記載のクラッチ制御装置。
- 前記クラッチ接続量演算手段は、前記回転速度偏差および前記変化量偏差が互いに相関して減少するように前記クラッチ接続量を演算することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクラッチ制御装置。
- 前記クラッチ接続量演算手段は、前記回転速度偏差および前記変化量偏差が同時に0になるように前記クラッチ接続量を演算することを特徴とする請求項3に記載のクラッチ制御装置。
- 前記クラッチ接続量演算手段は、前記車両の運転状態に応じて前記クラッチ接続量を演算することを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか1項に記載のクラッチ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005300376A JP4322857B2 (ja) | 2005-10-14 | 2005-10-14 | クラッチ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005300376A JP4322857B2 (ja) | 2005-10-14 | 2005-10-14 | クラッチ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007107654A JP2007107654A (ja) | 2007-04-26 |
JP4322857B2 true JP4322857B2 (ja) | 2009-09-02 |
Family
ID=38033670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005300376A Expired - Fee Related JP4322857B2 (ja) | 2005-10-14 | 2005-10-14 | クラッチ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4322857B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101382347B1 (ko) * | 2008-04-21 | 2014-04-08 | 기아자동차 주식회사 | 하이브리드 차량의 엔진 클러치 제어장치 및 방법 |
-
2005
- 2005-10-14 JP JP2005300376A patent/JP4322857B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007107654A (ja) | 2007-04-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5203401B2 (ja) | ツインクラッチ式変速機 | |
JP6015757B2 (ja) | 車両の変速制御装置 | |
US8784262B2 (en) | Vehicular power transmission control apparatus | |
EP2273145A1 (en) | Clutch control device and correction factor calculating method | |
KR20180121804A (ko) | 하이브리드 dct차량용 변속 제어방법 | |
KR20170096253A (ko) | Dct차량용 변속 제어방법 | |
JP2017137883A (ja) | 車両の制御装置 | |
KR102465897B1 (ko) | Dct 차량의 급가속 시 변속 제어 방법 | |
JP2007239832A (ja) | 自動車の制御装置および自動車の制御方法 | |
JP4987046B2 (ja) | 無段変速機搭載車両及びその制御方法 | |
JP7342736B2 (ja) | ハイブリッド車両の駆動装置 | |
JP4322857B2 (ja) | クラッチ制御装置 | |
EP3848603A1 (en) | Clutch controller | |
KR101988133B1 (ko) | Dct 차량의 변속 제어 방법 | |
JP4023395B2 (ja) | 自動変速機のセレクトショック軽減装置 | |
KR102518232B1 (ko) | 하이브리드 차량용 변속 제어방법 | |
JP6822487B2 (ja) | 車両の制御方法及び車両の制御装置 | |
JP4360221B2 (ja) | 車両用動力伝達装置の制御装置 | |
JP6076754B2 (ja) | 内燃機関制御装置 | |
JP6604227B2 (ja) | 出力制御装置 | |
JP2022114951A (ja) | 車両用駆動装置の制御装置 | |
JP2022127286A (ja) | 車両用駆動装置の制御装置 | |
KR20210110461A (ko) | 차량의 클러치 제어방법 | |
JP2022114950A (ja) | 車両用駆動装置の制御装置 | |
JP2022127285A (ja) | 車両用駆動装置の制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080901 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090106 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090305 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090602 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090603 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120612 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130612 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |