JP4322565B2 - 車両用サンバイザ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ガラス面に沿って取付けられるバイザ本体を備える車両用サンバイザに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用サンバイザは、従来、種々な機能を備えるものが知られていた。
例えば、特許文献1に係る車両用サンバイザが知られていた。
特許文献1に係る車両用サンバイザは、バイザ本体に開口窓を有していた。そしてバイザ本体には、ハーフミラーがスライド可能に取付けられていた。そしてハーフミラーが開口窓を覆う位置と、開口窓を覆わない位置とにスライドされる構成であった。
またハーフミラーは、光を一部透過し、光を一部反射する構成であった。そのためハーフミラーは、開口窓を覆う位置に配置されることで、前方を透視できる透視減光板として利用できた。そして開口窓を覆わない位置にスライドされることで裏面側がバイザ本体により覆われ、ミラーとして利用される構成であった。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−246933号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし特許文献1は、ハーフミラーをミラーとして利用する際に、ハーフミラーの裏面をバイザ本体で覆う必要があった。そしてハーフミラーの裏面を覆うバイザ本体は、光を透過しない構成にする必要があった。そのため光を透過しない部分においては、常に前方を透視することができなかった。そして開口した際の開口窓からは、光がすべて透過してしまい、眩しい場合もあった。そのため車両用サンバイザの使用勝手が良くない場合もあった。
そこで本発明は、バイザ本体が前方を透視できる構成を有し、その構成を有効に利用したミラーを備えた使用勝手の良い車両用サンバイザを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明は、上記各請求項に記載の通りの構成を備える車両用サンバイザであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によると、バイザ本体は、光の一部を透過し前方を透視することのできる半透明部を一領域または全領域に有している。またバイザ本体には、半透明部の表面側と裏面側に配置切換可能にハーフミラーが取付けられている。
そしてハーフミラーは、光の一部を透過し、かつ光の一部を反射する構成であるとともに、半透明部よりも乗員側に配されることでミラーとして利用できる。そして半透明部よりもガラス面側に配されることで前方を透視できる透視減光板として利用できる構成になっている。
【0006】
すなわちバイザ本体は、半透明部を有しており、前方を透視することができる構成になっている。そしてハーフミラーは、半透明部よりも乗員側またはガラス面側に配置切換可能にバイザ本体に取付けられており、配置切換えされることでミラーとしての利用と透視減光板としての利用とに切換えられる構成になっている。
したがってハーフミラーは、半透明部を利用してミラーとしての利用態様と、透視減光板としての利用態様とに切換えられる。かくして車両用サンバイザは、半透明部を有効に利用したミラーを備え、使用勝手が良い構成になっている。
【0007】
また請求項に記載の発明によると、ハーフミラーは、バイザ本体にスライド可能に取付けられている。そしてハーフミラーは、半透明部の一領域の表面側に配されてミラーとして利用されるミラー位置と、そのミラー位置からスライドされバイザ本体に形成された開口部を通って、半透明部の他領域の裏面側に配されて透視減光板として利用される透視減光板位置とに配置切換えされる構成になっている。
すなわちハーフミラーは、スライドされバイザ本体の開口部を通って、バイザ本体の表面側と裏面側に配置切換えされる。
したがってハーフミラーは、容易な構造によってバイザ本体の表面側と裏面側とに配置切換えされる。
【0008】
請求項に記載の発明によると、ハーフミラーは、バイザ本体の外周縁の一部に形成された回動軸に回動可能に取付けられている。そして回動軸を中心に回動されることでバイザ本体の半透明部の表面側と裏面側とに配置切換えされる構成になっている。またハーフミラーが半透明部の裏面側に位置した際に、ガラス面側から入射された光がハーフミラーと半透明部を通過してハーフミラーと半透明部によって減光される構成になっている。
すなわちハーフミラーは、バイザ本体の外周縁を回動中心に回動することで、バイザ本体の表面側と裏面側に移動する。
したがってハーフミラーは、容易な構造によってバイザ本体の表面側と裏面側に配置切換えされる構成になっている。また本構成によると、ハーフミラーを大きな構成にすることが可能である。例えばハーフミラーをバイザ本体の表面積の二分の一以上にする比較的大きな構成にする場合であっても、ハーフミラーをバイザ本体の表面側と裏面側とに移動させることが可能である。そのためハーフミラーによって形成されるミラーを大きな構成にすることができる。
【0009】
請求項に記載の発明によれば、半透明部は、5%〜30%の光の透過率を有する。そしてハーフミラーは、5%〜30%の光の透過率を有する構成になっている。
したがって半透明部とハーフミラーとを重ねた部分の光の透過率は、約2%になる。かくして半透明部とハーフミラーは、ハーフミラーを透視減光板として利用する際に適度な視界性を有し(適度な透視性を形成し)、透視減光板として利用しやすい。
また半透明部とハーフミラーとを重ねた部分は、ハーフミラーをミラーとして利用する際において十分に前方からの光を遮る。そのためハーフミラーをミラーとして利用する際にハーフミラーをミラーとして利用しやすい。
【0010】
請求項に記載の発明によれば、バイザ本体の一領域または全領域には、ハーフミラー部が形成されており、そのハーフミラー部は、光の一部を透過しかつ光の一部を反射し前方を視認できる構成である。
またバイザ本体には、ハーフミラー部の表面側と裏面側に配置切換可能に半透明板が取付けられている。
そして半透明板は、光の一部を透過する構成であるとともに、ハーフミラー部よりも乗員側に配されることでハーフミラー部を前方透視のできる透視減光板として利用可能とし、ハーフミラー部よりもガラス面側に配されることでハーフミラー部をミラーとして利用可能とする構成になっている。
さらに半透明板は、バイザ本体にスライド可能に取付けられており、ハーフミラー部の一領域の裏面側に配されて一領域がミラーとして利用されるミラー位置と、そのミラー位置からスライドされバイザ本体に形成された開口部を通って、ハーフミラー部の他領域の表面側に配されて他領域が透視減光板として利用される透視減光板位置とに配置切換えされる構成になっている。
【0011】
すなわちバイザ本体は、ハーフミラー部を有しており、前方を透視することができる構成になっている。そして半透明板は、ハーフミラー部よりも乗員側に配されることで、ハーフミラー部を透視減光板として利用可能にする。そしてハーフミラー部よりもガラス面側に配されることで、ハーフミラー部をミラーとして利用可能にする。
したがってハーフミラー部は、半透明板を利用してミラーとしての利用態様と、透視減光板としての利用態様とに切換えられる。かくして車両用サンバイザは、ハーフミラー部を有効に利用したミラーを備え、使用勝手が良い構成になっている。
請求項5に記載の発明によれば、半透明板は、バイザ本体の外周縁の一部に形成された回動軸に回動可能に取付けられており、その回動軸を中心に回動されることでバイザ本体のハーフミラー部の表面側と裏面側とに配置切換えされる構成になっている。そして半透明板がハーフミラー部の表面側に位置した際に、ガラス面側から入射された光がハーフミラー部と半透明板を通過してハーフミラー部と半透明板によって減光される構成になっている。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
実施の形態1を図1〜5にしたがって説明する。
車両用サンバイザ1は、図1に示すように略板状のバイザ本体2と、そのバイザ本体2を回動可能に支持する支軸13を有する。そしてバイザ本体2には、ハーフミラー3がスライド可能に取付けられている。
【0013】
支軸13は、略L字状に形成されており、縦軸13aと横軸13bを有する。
横軸13bには、横軸13bの軸周りに回動可能にバイザ本体2が取付けられている。縦軸13aには、縦軸13aの軸周りに回動可能にブラケット14が取付けられており、ブラケット14が車室天井面10に取付けられている。
したがってバイザ本体2は、横軸13b周りに回動されることで、車室天井面10に沿う収納位置と、フロントガラス11のガラス面に沿う遮光位置とに配置切換えされる。そして支軸13とともに縦軸13a周りに回動されることでフロントガラス11のガラス面に沿う遮光位置と、サイドガラス12のガラス面に沿うサイド位置とに配置切換えされる。
すなわちバイザ本体2は、支軸13を介してガラス面に沿って取付けられている。
【0014】
バイザ本体2は、光の一部を透過する光透過材料を素材としており、光透過材料から一体成形されている。光透過材料は、例えば透明あるいは半透明の樹脂材に着色料が混ぜられた材料であって、着色料によって光の透過率が調整される材料である。したがってバイザ本体2は、光の一部を透過する半透明部を全領域に有する構成になっている。
またバイザ本体2は、図1に示すように外周縁を構成する枠部21と、枠部21の枠内を覆う板状の板部20を一体状に有する。
【0015】
枠部21は、図3に示すように断面略円形であって、板部20よりも厚みが厚い構成になっている。したがってバイザ本体2は、枠部21によって剛性が高められた構成になっている。そして枠部21には、図2に示すようにサポート軸24が一体状に設けられている。
サポート軸24は、図1に示すように車室天井面10に取り付けられたフック15に脱着可能に掛け止められる構成になっている。そしてサポート軸24がフック15に掛け止められることで、バイザ本体2がフック15を介して車室天井面10に回動可能に取付けられる。かくしてバイザ本体2は、サポート軸24がフック15に掛け止められることで、フック15と横軸13bを軸中心に回動する。
【0016】
板部20は、図3に示すように一領域において段差状になった落込み領域20bを有する。そして落込み領域20bの表面側(乗員側)にハーフミラー3がスライド可能に取付けられている。
また板部20は、ハーフミラー3の表面側に張出す脱落防止部20cを有する。したがってハーフミラー3は、脱落防止部20cによってバイザ本体2から脱落することが防止されている。
【0017】
また板部20は、図5に示すように落込み領域20bの右端から立設するストッパー20eを有する。したがってハーフミラー3は、ストッパー20eによってスライド量が規制されており、ハーフミラー3を仮想線で示すミラー位置に位置決めする。
また板部20は、落込み領域20bの左端側に開口部23を有する。開口部23は、落込み領域20bと板部20の他の領域(覆い領域20a)との厚み方向の段差を利用した構成であって、ハーフミラー3をスライドさせることで、ハーフミラー3を覆い領域20aの裏面に移動させることができる構成を有する。
【0018】
また板部20は、図4に示すようにハーフミラー3の裏面側に張出す脱落防止部20dを有する。したがってハーフミラー3は、ハーフミラー3が覆い領域20aの裏面に位置した際に、脱落防止部20dによってバイザ本体2から脱落することが防止される。
また板部20は、図2に示すようにハーフミラー3の上下両端に沿って延出する二本のガイド部20fを有する。ガイド部20fは、図3,4に示すように板部20に対して立設しており、ハーフミラー3が上下方向に移動することを防止する。そしてガイド部20fは、ハーフミラー3をスライドさせる際、脱落防止部20c,20dと協働してハーフミラー3をスライド可能に案内支持する。
また板部20は、光を一部透過する構成であって、5%〜30%の光の透過率を有する。好ましくは20±5%の光の透過率を有する。
【0019】
ハーフミラー3は、図1に示すように略板状に構成されており、光の一部を反射しかつ光の一部を透過する構成になっている。そしてハーフミラー3の光の透過率は、5%〜30%、好ましくは10±5%になっている。
またハーフミラー3は、図5に示すように厚みを厚くした把持部30を一端縁に一体状に有している。そして把持部30は、ハーフミラー3をバイザ本体2に対してスライドさせる際に把持される。
また把持部30は、ハーフミラー3を左側にスライドさせた際に板部20の端部に当たる。そのため把持部30は、ハーフミラー3を実線で示す透視減光板位置に位置決めする。
【0020】
したがってハーフミラー3は、バイザ本体2に対してスライドさせることで図1に示すミラー位置に位置決めされる。そしてミラー位置からスライドされることで開口部23を通って図2に示す透視減光板位置に位置決めされる。
そしてハーフミラー3は、ミラー位置においてバイザ本体2よりも乗員側に配設され、ミラーとして利用される。そして透視減光板位置においてバイザ本体2よりもガラス面側に配置され、透視減光板として利用される。以下、ミラーとしての利用態様のメカニズムと透視減光板としての利用態様のメカニズムを説明する。
【0021】
先ず、ハーフミラー3をミラー位置にした際のメカニズムについて説明する。
ミラー位置にした際のハーフミラー3は、図3に示すように落込み領域20bよりも乗員側に位置する。
したがってガラス面側から入射された光L0は、光L0の一部(光L1)が半透明状の板部20とハーフミラー3とを通過する。そして光L1の光量は、光L0の光量に板部20の透過率とハーフミラー3の透過率とを掛けた光量(光L0の約2%)になる。
【0022】
一方、乗員側から入射された光L2は、ハーフミラー3によってその一部(光L3)が反射する。そして残りの光の一部(光L4)がハーフミラー3と板部20を通過する。
そして乗員側に反射した光L3の光量は、ガラス面側から透過した光L1の光量に対して十分に多い。すなわちハーフミラー3と板部20は、協働して前方からの光L1を十分に遮る。そしてハーフミラー3が乗員側からの光L2を多く反射する(光L3)。かくして乗員は、ハーフミラー3をミラーとして利用することができる。
なお乗員側からの光L2の一部(光L4)は、ハーフミラー3と板部20を通過する。
【0023】
次に、ハーフミラー3を透視減光板位置にした際のメカニズムについて説明する。
透視減光板位置にした際のハーフミラー3は、図4に示すように覆い領域20aよりもガラス面側に位置する。
したがってガラス面側から入射された光L0は、光L0の一部(光L1)が半透明状の板部20とハーフミラー3とを通過する。そして光L1の光量は、光L0の光量に板部20の透過率とハーフミラー3の透過率とを掛けた光量(光L0の約2%)になる。
【0024】
一方、乗員側からの光L2は、その一部(光L5)が板部20を透過し、その一部(光L6)がハーフミラー3によって反射される。そして反射された光L6の一部(光L7)が板部20を透過する。
すなわち乗員側に反射される光L7の光量は、ハーフミラー3への往路とハーフミラー3からの復路の両経路において光が板部20を通過することで少なくなっている。
したがって乗員は、ハーフミラー3からの反射する光L7を気にすることなく、ハーフミラー3と板部20を通過する光L1を認識することができる。かくしてハーフミラー3を透視減光板として利用でき、板部20とハーフミラー3を通して前方を視認することができる。
なお乗員側からの光L2の一部(光L4)は、ハーフミラー3と板部20とを通過する。
【0025】
以上のようにして車両用サンバイザ1が構成される。
すなわちバイザ本体2は、光透過材料から成形されており、半透明状に構成されている。換言するとバイザ本体2は、全領域において半透明部を有しており、前方を透視することができる構成になっている。そしてハーフミラー3は、図3,4に示すようにバイザ本体2よりも乗員側またはガラス面側に配置切換可能にバイザ本体2に取付けられており、配置切換えされることでミラーとしての利用と透視減光板としての利用とに切換えられる構成になっている。
したがってハーフミラー3は、半透明状のバイザ本体2を利用してミラーとしての利用と、透視減光板としての利用とに切換えられる。かくして車両用サンバイザ1は、半透明状のバイザ本体2を有効に利用したミラーを備え、使用勝手が良い構成になっている。
【0026】
またハーフミラー3は、図5に示すようにスライドされバイザ本体2の開口部23を通って、バイザ本体2の表面側と裏面側に配置切換えされる。
したがってハーフミラー3は、容易な構造によってバイザ本体2の表面側と裏面側とに配置切換えされる。
また板部20(半透明部)は、5%〜30%の光の透過率を有する。そしてハーフミラー3は、5%〜30%の光の透過率を有する構成になっている。
したがって板部20とハーフミラー3とを重ねた部分の光の透過率は、約2%になる。かくして板部20とハーフミラー3は、ハーフミラー3を透視減光板として利用する際に、適度な視界性を有し(適度な透視性を形成し)、透視減光板として利用しやすい。
また板部20とハーフミラー3とを重ねた部分は、ハーフミラー3をミラーとして利用する際において十分に前方からの光を遮る。そのためハーフミラー3をミラーとして利用する際にハーフミラー3をミラーとして利用しやすい。
【0027】
(実施の形態2)
実施の形態2を図6〜8に従って説明する。
実施の形態2は、実施の形態1とほぼ同様に形成されている。しかし図6に示すようにハーフミラー5がバイザ本体2に対して回動可能に支持されている。そして回動されることでバイザ本体2の表面と裏面とに配置切換えできる構成になっている点が実施の形態1と異なっている。以下、相違する点を中心に実施の形態2に係る車両用サンバイザ1を説明する。
【0028】
車両用サンバイザ1は、図6に示すようにバイザ本体2とハーフミラー5を有する。そしてバイザ本体2は、枠状の枠部21と板部20を有する。
枠部21は、ハーフミラー5を回動可能に支持する回動軸4を有する。回動軸4は、バイザ本体2の下端縁を構成する枠部21の一部を切欠いてその両端に形成された両端部40と、その両端部40に取付けられた軸ピン41とを有する。
また板部20には、ハーフミラー5を回動させる際にハーフミラー5の回動を容易にするために下端縁の一部を切欠いた切欠き部42を有する。
【0029】
ハーフミラー5は、板状の本体部50と、円柱状の軸部51を有する。
本体部50の表面積は、バイザ本体2の板部20よりも小さいが、バイザ本体2の二分の一以上の面積を有しており、比較的大きい。
軸部51は、両端部が軸ピン41を介してバイザ本体2の枠部21に回動可能に取付けられている。
したがってハーフミラー5は、軸ピン41を軸中心として図7に示すように板部20よりも表面(乗員)側に配されたミラー位置と、図8に示すように板部20よりも裏面(ガラス面)側に配された透視減光板位置とに配置切換えされる。
【0030】
ハーフミラー5がミラー位置に移動した場合は、図7に示すように乗員側からの光L2が直接ハーフミラー5に当る。そして光L2の一部(光L3)が反射される。そのためハーフミラー5は、ミラーとして利用され得る。
ハーフミラー5が透視減光板位置の際には、図8に示すように乗員側からの光L2がハーフミラー5への往路と復路において半透明状の板部20を通過する必要がある。そのためハーフミラー5によって乗員側に反射される光L7の光量は、板部20によって少なくなっている。そのためハーフミラー5は、ミラー位置において透視減光板として利用され得る。
【0031】
以上のようにして実施の形態2に係る車両用サンバイザ1が形成される。
すなわちハーフミラー5は、図7,8に示すようにバイザ本体2の外周縁を回動中心に回動することで、バイザ本体2の表面側と裏面側に移動する。
したがってハーフミラー3は、容易な構造によってバイザ本体2の表面側と裏面側に配置切換えされる構成になっている。また本形態によると、ハーフミラー3を大きな構成にすることが可能である。例えばハーフミラー3をバイザ本体2の表面積の二分の一以上にする比較的大きな構成にする場合であっても、ハーフミラー3をバイザ本体2の表面側と裏面側とに移動させることが可能である。そのためハーフミラー3によって形成されるミラーを大きな構成にすることができる。
【0032】
(実施の形態3)
実施の形態3は、実施の形態1とほぼ同様な構成を有する形態である。
しかし実施の形態3は、ハーフミラー部分と半透明部分が実施の形態1と逆の構成を有する。すなわち実施の形態3は、バイザ本体がハーフミラー状に構成され、バイザ本体に対してスライドされる部材が、半透明板(3)によって構成される形成である。以下、図1〜5を援用して実施の形態3に係る車両用サンバイザを説明する。
【0033】
実施の形態3に係るバイザ本体2は、光の一部を透過しかつ光の一部を反射するハーフミラー部を全領域に有している。そしてバイザ本体2の板部20(ハーフミラー部)は、5%〜30%の光の透過率、好ましくは10±5%の光の透過率を有する構成になっている。したがってバイザ本体2は、前方を視認できる構成になっている。
また半透明板(3)は、実施の形態1に係るハーフミラー3に代えてバイザ本体2に対してスライド可能に取付けられている。そして実施の形態1に係るハーフミラー3と同様に、バイザ本体2に対してスライドされることで、バイザ本体2の表面側と裏面側に配置切換えされる構成になっている(図3,4参照)。そして半透明板(3)は、光の一部を透過する構成であって、5%〜30%の光の透過率、好ましくは20±5%の光の透過率を有する構成になっている。
【0034】
したがって半透明板(3)が、(図3参照に示すように)板部20(ハーフミラー部)よりも乗員側に配された際に、半透明板(3)と重なった板部20が前方を透視できる透視減光板として利用され得る。
また半透明板(3)が、(図4参照に示すように)板部20(ハーフミラー部)よりもガラス面側に配された際に、半透明板(3)と重なった板部20がミラーとして利用され得る。
【0035】
以上のようにして実施の形態3が形成される。
すなわちバイザ本体2は、ハーフミラー部を全領域に有しており、前方を透視することができる構成になっている。そして半透明板(3)は、バイザ本体2(ハーフミラー部)よりも乗員側に配されることで、バイザ本体2(ハーフミラー部)を透視減光板として利用可能にする。そしてバイザ本体2(ハーフミラー部)よりもガラス面側に配されることで、バイザ本体2(ハーフミラー部)をミラーとして利用可能にする。
したがってバイザ本体2は、半透明板(3)を利用してミラーとしての利用態様と、透視減光板としての利用態様とに切換えられる。かくして車両用サンバイザ1は、バイザ本体2(ハーフミラー部)を有効に利用したミラーを備え、使用勝手が良い構成になっている。
【0036】
(実施の形態4)
実施の形態4は、実施の形態2とほぼ同様な構成を有する形態である。
しかし実施の形態4は、ハーフミラー部分と半透明部分が実施の形態2と逆の構成を有する。すなわち実施の形態4は、バイザ本体がハーフミラー状に構成され、バイザ本体に対して回動される部材が、半透明板(5)によって構成されている形態である。以下、図6〜8を援用して実施の形態4に係る車両用サンバイザを説明する。
【0037】
実施の形態4に係るバイザ本体2は、光の一部を透過しかつ光の一部を反射するハーフミラー部を全領域に有している。そしてバイザ本体2の板部20(ハーフミラー部)は、5%〜30%の光の透過率、好ましくは10±5%の光の透過率を有する構成になっている。したがってバイザ本体2は、前方を視認できる構成になっている。
また半透明板(5)は、実施の形態2に係るハーフミラー5に代えてバイザ本体2に対して回動可能に取付けられている。そして実施の形態2に係るハーフミラー5と同様に、バイザ本体2に対して回動されることで、バイザ本体2の表面側と裏面側に配置切換えされる構成になっている(図7,8参照)。そして半透明板(5)は、5%〜30%の光の透過率、好ましくは20±5%の光の透過率を有する構成になっている。
【0038】
したがって半透明板(5)が、(図7参照に示すように)板部20(ハーフミラー部)よりも乗員側に配された際に、半透明板(5)と重なった板部20が前方を透視できる透視減光板として利用され得る。
また半透明板(5)が、(図8参照に示すように)板部20(ハーフミラー部)よりもガラス面側に配された際に、半透明板(5)と重なった板部20がミラーとして利用され得る。
【0039】
(他の実施の形態)
また本発明は、実施の形態1〜4に限らず、以下の形態であってもよい。
(1)すなわち実施の形態1,2に係るバイザ本体は、半透明状の半透明部を全領域に有する形態であった。しかしバイザ本体が半透明部を一領域のみに有し、その他の領域が光を透過しない不透明な構成であっても良い。
(2)また実施の形態3,4に係るバイザ本体は、ハーフミラー部を全領域において有する形態であった。しかしバイザ本体がハーフミラー部を一領域のみに有し、その他の領域が光を透過しない不透明な構成であっても良い。
(3)また実施の形態2に係る車両用サンバイザは、バイザ本体の下端縁にハーフミラーが回動可能に取付けらる構成であった。しかしハーフミラーがバイザ本体の左端縁あるいは右端縁に回動可能に取付けられる形態であっても良い。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、バイザ本体が前方を透視できる構成を有し、その構成を有効に利用したミラーを備える車両用サンバイザが構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】車室天井面に取付けられた状態の車両用サンバイザであって、ハーフミラーをミラー位置にした状態を示す車両用サンバイザの斜視図である。
【図2】ハーフミラーを透視減光板位置にした際の車両用サンバイザの正面図である。
【図3】図1のA−A線断面矢視図である。
【図4】図2のB−B線断面矢視図である。
【図5】図2のC−C線断面矢視図である。
【図6】実施の形態2に係る車両用サンバイザの正面図である。
【図7】ハーフミラーをバイザ本体よりも乗員側にした場合における図6のD−D線断面矢視図に相当する図である。
【図8】ハーフミラーをバイザ本体よりもガラス面側にした場合における図6のD−D線断面矢視図に相当する図である。
【符号の説明】
1…車両用サンバイザ
2…バイザ本体(半透明部)
3,5…ハーフミラー
20…板部
20a…覆い領域
20b…落込み領域
21…枠部
23…開口部

Claims (5)

  1. ガラス面に沿って取付けられるバイザ本体を備える車両用サンバイザであって、
    前記バイザ本体は、光の一部を透過し前方を透視することのできる半透明部を一領域または全領域に有しており、前記バイザ本体には、前記半透明部の表面側と裏面側に配置切換可能にハーフミラーが取付けられており、
    前記ハーフミラーは、光の一部を透過し、かつ光の一部を反射する構成であるとともに、前記半透明部よりも乗員側に配されることでミラーとして利用でき、前記半透明部よりも前記ガラス面側に配されることで前方を透視できる透視減光板として利用できる構成になっており、
    前記ハーフミラーは、前記バイザ本体にスライド可能に取付けられており、前記半透明部の一領域の表面側に配されてミラーとして利用されるミラー位置と、そのミラー位置からスライドされ前記バイザ本体に形成された開口部を通って、前記半透明部の他領域の裏面側に配されて透視減光板として利用される透視減光板位置とに配置切換えされる構成になっていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  2. ガラス面に沿って取付けられるバイザ本体を備える車両用サンバイザであって、
    前記バイザ本体は、光の一部を透過し前方を透視することのできる半透明部を一領域または全領域に有しており、前記バイザ本体には、前記半透明部の表面側と裏面側に配置切換可能にハーフミラーが取付けられており、
    前記ハーフミラーは、光の一部を透過し、かつ光の一部を反射する構成であるとともに、前記半透明部よりも乗員側に配されることでミラーとして利用でき、前記半透明部よりも前記ガラス面側に配されることで前方を透視できる透視減光板として利用できる構成になっており、
    前記ハーフミラーは、前記バイザ本体の外周縁の一部に形成された回動軸に回動可能に取付けられており、その回動軸を中心に回動されることで前記バイザ本体の半透明部の表面側と裏面側とに配置切換えされる構成になっており、
    前記ハーフミラーが前記半透明部の裏面側に位置した際に、前記ガラス面側から入射された光が前記ハーフミラーと前記半透明部を通過して前記ハーフミラーと前記半透明部によって減光される構成になっていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  3. 請求項1または2に記載の車両用サンバイザであって、半透明部は、5%〜30%の光の透過率を有し、
    ハーフミラーは、5%〜30%の光の透過率を有する構成になっていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  4. ガラス面に沿って取付けられるバイザ本体を備える車両用サンバイザであって、
    前記バイザ本体の一領域または全領域には、ハーフミラー部が形成されており、そのハーフミラー部は、光の一部を透過しかつ光の一部を反射し前方を視認できる構成であり、
    前記バイザ本体には、前記ハーフミラー部の表面側と裏面側に配置切換可能に半透明板が取付けられており、
    前記半透明板は、光の一部を透過する構成であるとともに、前記ハーフミラー部よりも乗員側に配されることで前記ハーフミラー部を前方透視のできる透視減光板として利用可能とし、前記ハーフミラー部よりも前記ガラス面側に配されることで前記ハーフミラー部をミラーとして利用可能とする構成になっており、
    前記半透明板は、前記バイザ本体にスライド可能に取付けられており、前記ハーフミラー部の一領域の裏面側に配されて前記一領域がミラーとして利用されるミラー位置と、そのミラー位置からスライドされ前記バイザ本体に形成された開口部を通って、前記ハーフミラー部の他領域の表面側に配されて前記他領域が透視減光板として利用される透視減光板位置とに配置切換えされる構成になっていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  5. ガラス面に沿って取付けられるバイザ本体を備える車両用サンバイザであって、
    前記バイザ本体の一領域または全領域には、ハーフミラー部が形成されており、そのハーフミラー部は、光の一部を透過しかつ光の一部を反射し前方を視認できる構成であり、
    前記バイザ本体には、前記ハーフミラー部の表面側と裏面側に配置切換可能に半透明板が取付けられており、
    前記半透明板は、光の一部を透過する構成であるとともに、前記ハーフミラー部よりも乗員側に配されることで前記ハーフミラー部を前方透視のできる透視減光板として利用可能とし、前記ハーフミラー部よりも前記ガラス面側に配されることで前記ハーフミラー部をミラーとして利用可能とする構成になっており、
    前記半透明板は、前記バイザ本体の外周縁の一部に形成された回動軸に回動可能に取付けられており、その回動軸を中心に回動されることで前記バイザ本体の前記ハーフミラー部の表面側と裏面側とに配置切換えされる構成になっており、
    前記半透明板が前記ハーフミラー部の表面側に位置した際に、前記ガラス面側から入射された光が前記ハーフミラー部と前記半透明板を通過して前記ハーフミラー部と前記半透明板によって減光される構成になっていることを特徴とする車両用サンバイザ。
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