JP3111486U - 自動車 - Google Patents

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博司 杉本
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椙 本 明 美
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Abstract

【課題】太陽光に照射されたときに運転者、同乗者等の眩しさを防止するために自動車に取り付けられている防眩手段に調光機能を備えさせる。
【解決手段】調光機能を有する合成樹脂製の板状体よりなる防眩手段を取り付けたことを特徴とする自動車。前記防眩手段は、自動車の車内における運転席の前方に取り付けられるサンバイザー1である。前記防眩手段は、自動車におけるドアの外側上縁に取り付けられるサイドバイザーである。前記防眩手段は、自動車におけるルーフに取り付けられるルーフパネルである。
【選択図】図1

Description

本考案は、調光機能を有する防眩手段を備えた自動車に関するものである。
本出願人等の出願に係る特開2004−306905号公報は、調光材料からなる自動車用ドアガラス(以下「従来の自動車用ドアガラス」という。)を開示している。
この従来の自動車用ドアガラスは、太陽光が照射したときには調光材料が発色して紫外線を遮断するようにした自動車用ドアガラスを更に次のように改良したものである。
即ち、上記従来の自動車用ドアガラスは、
運転者の略目線より上に位置する部分を照射される紫外線の量に応じて自動的に調光する調光材料で構成し、また、運転者の略目線より下に位置する部分を透明材料で形成した自動車用ドアガラスにおいて、
前記調光材料の全透過率の変化巾を前記ドアガラスの上部より下部に向って徐々あるいは段階的に大きくしたことを特徴とする自動車用ドアガラスである。
一方、特開平10−104485号公報は、フォトクロミック機能を有する調光素材を合成樹脂に含有させた材料からなる光ファイバー送通用パイプを開示している。
特開2004−306905号公報 特開10−104485号公報
上記従来の自動車用ドアガラスは、優れた効果を発揮するものである。
しかるに、自動車には太陽光に照射されたときにおける運転者、同乗者等の眩しさを防止するための防眩手段が種々用いられており、本考案は、更に進んで、これらの防眩手段に調光機能を備えさせようとしてなされたものである。
上記課題を解決するために、本考案は、下記の自動車を提供する。
(1)調光機能を有する合成樹脂製の板状体よりなる防眩手段を取り付けたことを特徴とする自動車(請求項1)。
(2)前記防眩手段は、自動車の車内における運転席の前方に取り付けられるサンバイザーである(請求項2)。
(3)前記防眩手段は、自動車におけるドアの外側上縁に取り付けられるサイドバイザーである(請求項3)。
(4)前記防眩手段は、自動車におけるルーフに取り付けられるルーフパネルである(請求項4)。
本考案によれば、自動車が太陽光に照射されたときには、防眩手段を構成する板状体が着色し、太陽光を遮断して十分な防眩効果を発揮する。
太陽光の紫外線の量が減少したときには、これに応じて防眩手段を構成する板状体の色が徐々に退色し、紫外線の量に適した防眩効果を発揮しつつ必要な視認性を確保する。従って、例えば夕日に向って自動車を運転する際等に有用である。
自動車が太陽光に照射されないときには、防眩手段を構成する板状体は、消色した状態となり、完全な視認性が確保される。
また、本考案による防眩手段を構成する板状体は合成樹脂製であるため、自動車の衝突時等における衝撃による破損のおそれが小さく、安全性が高い。
本考案による自動車は、調光機能を有する合成樹脂製の板状体よりなる防眩手段を取り付けている。
板状体を形成する合成樹脂は、一例として、耐衝撃性に優れているポリカーボネートを使用する。
板状体は、好ましくは、フォトクロミック機能を有する調光素材を透明又は半透明の合成樹脂に含有させてなるものとする。なお、板状体は、平板のみならず、曲面板等をも含むものとする。
この調光素材は、光、特に紫外線が照射されると発色し、その紫外線の量が減少するとこれに応じて徐々に消色するフォトクロミック機能材料である。
フォトクロミック機能材料は、有機系、無機系、ガラス系の三つに大別される。
有機系のフォトクロミック機能材料としては、例えば、アゾベンゼン・スチルベン等の光異性化反応を行なうものがある。
無機系のフォトクロミック機能材料としては、例えば、光吸収による結晶格子中の電子移動を起こすハロゲン化銀等がある。
ガラス系のフォトクロミック機能材料としては、例えば、還元雰囲気下で溶融されるCe、Eu、Zrを含むガラス等がある。
次に、調光機能を有する合成樹脂製の板状体よりなる防眩手段について、図1〜図4を参照して説明する。
図1は、防眩手段としてのサンバイザー1の一例を示す。
図1において、サンバイザー1は、自動車の車内における運転席の前方に取り付けられている。図1において、符号3に示すものは運転席のハンドル、符号5に示すものはフロントガラス(ウインドシールド)、符号7に示すものはドアガラスである。
図2は、防眩手段としてのサンバイザー1の別の一例を示す。
図2に示す事例においては、サンバイザー1は、自動車の車内における運転席の前方に取り付けられた不透明なサンバイザー2の下縁に、該サンバイザー2に対し折畳自在に取り付けられている。
図1、図2に示すサンバイザー1においては、例えば、上縁から下方に向って光の透過率が徐々に大きくなるような調光機能を持たせてもよい。
図3は、防眩手段としてのサイドバイザー11の一例を示す。
図3において、サイドバイザー11は、自動車におけるドア13の外側上縁に取り付けられている。
図4は、防眩手段としてのルーフパネル15の一例を示す。
図4において、ルーフパネル15は、自動車におけるルーフ17に2枚取り付けられている。ルーフパネル15には、例えば、前後方向にスライドして開閉し又は上下方向に回動して開閉するものが含まれる。なお、ルーフパネル15は、単数、複数の如何を問わない。
防眩手段としてのサンバイザーの一例を示す斜視図である。 防眩手段としてのサンバイザーの別の一例を示す斜視図である。 防眩手段としてのサイドバイザーの一例を示す側面図である。 防眩手段としてのルーフパネルの一例を示す平面図である。
符号の説明
1 サンバイザー
2 サンバイザー
3 ハンドル
5 フロントガラス
7 ドアガラス
11 サイドバイザー
13 ドア
15 ルーフパネル
17 ルーフ

Claims (4)

  1. 調光機能を有する合成樹脂製の板状体よりなる防眩手段を取り付けたことを特徴とする自動車。
  2. 前記防眩手段は、自動車の車内における運転席の前方に取り付けられるサンバイザーであることを特徴とする請求項1に記載の自動車。
  3. 前記防眩手段は、自動車におけるドアの外側上縁に取り付けられるサイドバイザーであることを特徴とする請求項1に記載の自動車。
  4. 前記防眩手段は、自動車におけるルーフに取り付けられるルーフパネルであることを特徴とする請求項1に記載の自動車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019519412A (ja) * 2016-06-23 2019-07-11 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司Boe Technology Group Co.,Ltd. 車両用バイザー及びそのシステム、車両、並びに、遮断及び表示方法

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