JP4321440B2 - クラッチ内蔵型プーリ装置の製造方法 - Google Patents

クラッチ内蔵型プーリ装置の製造方法 Download PDF

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本発明は、エンジンのクランクプーリに一方向クラッチを内蔵したクラッチ内蔵型プーリ装置に関する。
従来技術として、特許文献1に記載されたクラッチ内蔵型プーリ装置がある。
このクラッチ内蔵型プーリ装置は、エンジンの回転力を伝達する駆動プーリを有すると共に、この駆動プーリとエンジンのクランク軸との間に、両者間のトルク伝達を断続するクラッチを備えている。
クラッチは、クランク軸に固定される内輪から駆動プーリに固定される外輪へのトルク伝達を許容すると共に、外輪から内輪へのトルク伝達を遮断する一方向クラッチとして構成されている。
ところで、始動装置(ベルト駆動式スタータ)のプーリとベルトによって連結されたクランクプーリに一方向クラッチを内蔵する場合、エンジン始動後は、一方向クラッチによってクランクプーリとクランク軸との間が切り離されるが、一方向クラッチの内輪がクランク軸に固定されていると、エンジン運転中、内輪が常時回転することになる。この場合、内輪の外周面に転動体(例えばローラ)が摺動しながら空転するため、内輪とローラとの摺動面が摩耗すると共に、両者の摺動によるトルクロスが発生して燃費の悪化を招くという問題が生じる。
そこで、一方向クラッチの内輪をクランクプーリに結合し、外輪をクランク軸に結合する構成が考えられる。この場合は、エンジン始動後、クランク軸に結合された外輪が常時回転し、クランクプーリに結合された内輪の回転が停止する。これにより、エンジン運転中は、遠心力によってローラが内輪の外周面から浮き上がった状態で空転するので、内輪とローラとの摺動面の摩耗が抑制される。また、内輪とローラとの摺動によるトルクロスを低減できるので、エンジンの燃費向上にも寄与できる。
特開2004−108505号公報
ところが、上記の構成、つまり一方向クラッチの内輪をクランクプーリに結合し、外輪をクランク軸に結合する構成では、外輪の内側に配置される内輪と、外輪の外側に配置されるクランクプーリとを結合するため、一方向クラッチが隠れた状態で組み付け作業を行う必要がある。このため、特許文献1に示される構成(内輪がクランク軸に結合され、外輪がプーリに結合される構成)と比較した場合に、組み付け性が大幅に低下すると同時に、中間工程での性能確認や目視確認が困難であり、製造品質が低下する恐れがある。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、組み付け性が向上すると共に、中間工程での性能確認や目視確認を容易にできるクラッチ内蔵型プーリ装置の製造方法を提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、エンジンのクランク軸にクラッチを介してクランクプーリが取り付けられ、このクランクプーリに始動装置よりベルト伝動によって回転力が伝達されるクラッチ内蔵型プーリ装置であって、クラッチは、クランクプーリと一体に回転可能に設けられる内輪と、クランク軸と一体に回転可能に設けられる外輪とを有し、内輪から外輪へのトルク伝達を許容すると共に、外輪から内輪へのトルク伝達を遮断する一方向クラッチであり、このクラッチをクランク軸に直接または間接に組み付けた後、内輪とは別体に設けられているクランクプーリを内輪に結合して製造されることを特徴とする。
上記の構成によれば、一方向クラッチの内輪とクランクプーリとが別体に設けられているため、一方向クラッチをクランク軸に組み付けた後に、クランクプーリを内輪に結合することができる。これにより、一方向クラッチをクランク軸に組み付ける際に、一方向クラッチがクランクプーリによって隠れることはなく、露出した状態で組み付け作業を実施できるので、組み付け性が大幅に向上する。また、中間工程での性能確認や目視確認も容易にできるので、製造品質の向上に効果がある。
(請求項2の発明)
請求項1に記載したクラッチ内蔵型プーリ装置の製造方法において、エンジンの回転力をベルト伝動によって補機に伝達するための補機用プーリを有し、この補機用プーリがクランク軸に固定され、その補機用プーリにクラッチを組み付けた後、クランクプーリを内輪に結合して製造されることを特徴とする。
エンジンのクランク軸には、通常、オルタネータやエアコン用のコンプレッサ等の補機をベルト駆動するための補機用プーリが取り付けられる。従って、補機用プーリを有する場合には、その補機用プーリにクラッチを組み付けてから、クランクプーリを一方向クラッチの内輪に結合することができる。
(請求項3の発明)
請求項1または2に記載したクラッチ内蔵型プーリ装置の製造方法において、クランクプーリと内輪は、両者の軸芯が一致する様に、インロー嵌合によって組み合わされた後、溶接等の接合手段により結合されることを特徴とする。
この構成によれば、クランクプーリと内輪とをインロー嵌合させることで、両者の軸芯を一致させることができるため、軸芯を合わせるために治具等を使用する必要がなく、組み付け工程を簡略化できる。
(請求項4の発明)
請求項1または2に記載したクラッチ内蔵型プーリ装置の製造方法において、クランクプーリと内輪は、両者の嵌合部に螺子が形成され、その螺子によって結合されていることを特徴とする。
この構成によれば、クランクプーリと内輪とを螺子結合することで、治具等を使用することなく、両者の軸芯を合わせることができる。また、螺子による結合方法は、溶接等による結合方法と比較して、熱の発生が無いため、例えば、一方向クラッチに使用される軸受(内輪と外輪とを相対回転自在に支持するボールベアリング)が熱の影響を受けることはなく、軸受の性能低下を防止できる。
(請求項5の発明)
請求項1または2に記載したクラッチ内蔵型プーリ装置の製造方法において、クランクプーリと内輪は、両者の嵌合部に螺子が形成され、その螺子によって締め付け固定された後、溶接等の接合手段により結合されることを特徴とする。
クランクプーリと内輪とを螺子結合することで、治具等を使用することなく、両者の軸芯を合わせることができ、さらに溶接等の接合手段によって両者を確実に結合できる。
(請求項6の発明)
請求項3または5に記載したクラッチ内蔵型プーリ装置の製造方法において、接合手段は、レーザー溶接であることを特徴とする。
レーザー溶接では、レーザー光を集光して溶接部位に照射するため、溶接部位の周囲に与える熱影響を小さくできる。このため、例えば、一方向クラッチに使用される軸受(内輪と外輪とを相対回転自在に支持するボールベアリング)が熱の影響を受けることはなく、軸受の性能低下を防止できる。
(請求項7の発明)
請求項1〜6に記載した何れかのクラッチ内蔵型プーリ装置は、エンジンの停止及び再始動を自動制御するエンジン自動停止/始動システムに使用されることを特徴とする。
エンジン自動停止/始動システムでは、運転者のキー操作によってエンジンを始動する場合と比較して、エンジンの始動回数が大幅に増加するため、エンジン始動時の騒音低減が大きな課題である。これに対し、本発明のクラッチ内蔵型プーリ装置は、始動装置の回転力がベルト伝動によってクランクプーリに伝達されるので、一般的なギヤ噛み合い式(スタータのピニオンギヤをエンジンのリングギヤに噛み合わせて動力伝達を行う方式)と比較して、エンジン始動時の騒音を小さくできる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1はクラッチ内蔵型プーリ装置の全体断面図、図3はベルト駆動システムを搭載する車両の模式図である。
実施例1に示すクラッチ内蔵型プーリ装置1は、図3に示すエンジン2のベルト駆動システムに使用されるもので、以下に説明する補機用プーリ3、始動用プーリ4(本発明のクランクプーリ)、およびクラッチ5等を備える。
補機用プーリ3は、図1に示す様に、エンジン2のクランク軸2aの端部にボルト6で固定され、クランク軸2aと一体に回転する。この補機用プーリ3には、図3に示す様に、無端ベルト7(例えば、Vリブドベルト)が掛け渡され、そのベルト7を介して補機8の回転軸8aに取り付けられたプーリ9に連結されている。なお、図3では、1つの補機8(例えば、オルタネータ)が示されているが、同一のベルト7によって複数の補機8(例えば、オルタネータ、エアコン用コンプレッサ、ウォータポンプ、油圧ポンプ等)を連結するサーペンタイン方式を採用することもできる。
始動用プーリ4は、図1に示す様に、補機用プーリ3の反クランク軸側(図1の左側)に隣接して配置され、クラッチ5を介して補機用プーリ3に連結されている。この始動用プーリ4には、例えば、タイミングベルト10が掛け渡され、そのタイミングベルト10を介して、始動装置11の出力軸11aに取り付けられたスタータプーリ12に連結されている(図3参照)。
始動装置11は、エンジン始動用のベルト駆動式スタータとして周知であり、内蔵するモータ(図示せず)の回転力を出力軸11aに取り出してスタータプーリ12を回転させることにより、その回転力がタイミングベルト10を介して始動用プーリ4に伝達される。
クラッチ5は、図1に示す様に、一組の軸受13(例えば、ボールベアリング)を介して相対回転可能に支持された外輪5aと内輪5b、および両者間に配置される転動体5c(例えば、円柱形状のローラ)等で構成される。
外輪5aは、始動用プーリ4の内径側に配置されると共に、補機用プーリ3に結合されて、補機用プーリ3およびクランク軸2aと一体に回転する。
内輪5bは、外輪5aの径方向内側に配置されると共に、始動用プーリ4のアーム部4aに結合されて、始動用プーリ4と一体に回転する。
転動体5cは、外輪5aの内周に凹設された楔状のカム室(図示せず)に配設され、図示しないスプリングによってカム室の狭小方向に付勢されている。
このクラッチ5は、内輪5bから外輪5aへのトルク伝達を許容すると共に、外輪5aから内輪5bへのトルク伝達を遮断する一方向クラッチ5として構成されている。具体的には、始動用プーリ4を介して内輪5bに一方向のトルクが伝達された時、つまり、始動装置11の回転力が始動用プーリ4に伝達されて、始動用プーリ4と一体に内輪5bが回転すると、内輪5bと外輪5aとの間で転動体5cがロックされることにより、内輪5bから外輪5aへトルク伝達する。一方、補機用プーリ3を介してクランク軸2aから外輪5aに一方向のトルクが伝達された時、つまり、エンジン2の始動によってクランク軸2aの回転速度が始動用プーリ4の回転速度を上回ると、内輪5bと外輪5aとの間で転動体5cが空転して両者の結合状態を解除することにより、外輪5aから内輪5bへのトルク伝達を遮断する。
次に、クラッチ内蔵型プーリ装置1の製造方法(組立方法)を説明する。
まず、クランク軸2aの端部に補機用プーリ3をボルト6で固定する。
続いて、補機用プーリ3にクラッチ5を組み付ける。具体的には、補機用プーリ3と一体に設けられたサポート板3a(図1参照)とクラッチ5の外輪5aとの間にゴム材等の中間部材14を挟み込んで結合する。この時、クラッチ5は、一組の軸受13に支持された内輪5bと外輪5aとの間に転動体5cを挟み込んで、クラッチユニットとして組み立てられている。
この後、始動用プーリ4のアーム部4aを内輪5bに結合する。つまり、始動用プーリ4は、クラッチ5の内輪5bと別体に設けられており、クラッチ5を補機用プーリ3に組み付けた後、アーム部4aを内輪5bに結合して組み付けられる。
ここで、始動用プーリ4と内輪5bとは、両者の軸芯が一致する様に、インロー嵌合によって組み合わされる。具体的には、図2に示す様に、内輪5bの反クランク軸側(図示左側)の端部に段差凹部が形成され、この段差凹部にアーム部4aの内径側端部をインロー嵌合して組み合わされ、両者の軸芯が一致した状態で、レーザー溶接により接合される。
次に、クラッチ内蔵型プーリ装置1の作動を説明する。
始動装置11がONされて出力軸11aに回転力が発生すると、出力軸11aに取り付けられたスタータプーリ12からタイミングベルト10を介して始動用プーリ4に回転力が伝達されることで、始動用プーリ4が回転する。
始動用プーリ4の回転は、クラッチ5を介して補機用プーリ3に伝達され、さらに補機用プーリ3が固定されたクランク軸2aに伝達される。
クランク軸2aの回転によりエンジン2が始動して、クランク軸2aの回転速度が始動用プーリ4の回転速度を上回ると、クラッチ5の転動体5cが空転することにより、始動用プーリ4と補機用プーリ3及びクランク軸2aとの間が切り離される。
エンジン始動後、始動装置11がOFFされると、始動用プーリ4およびクラッチ5の内輪5bの回転が停止する。これに対し、クラッチ5の外輪5aは、エンジン2の運転中、クランク軸2aおよび補機用プーリ3と一体に常時回転している。この場合、外輪5aの回転によって発生する遠心力が転動体5cに作用するため、転動体5cは、内輪5bのトルク伝達面(内輪5bの外周面)から浮き上がって空転する。これにより、内輪5bと転動体5cとの摺動面の摩耗が抑制されると同時に、内輪5bと転動体5cとの摺動によるトルクロスを低減できるので、エンジン2の燃費向上にも寄与できる。
(実施例1の効果)
実施例1に記載したクラッチ内蔵型プーリ装置1は、クラッチ5の内輪5bと始動用プーリ4とが別体に設けられているため、クラッチ5を補機用プーリ3に組み付けた後に、始動用プーリ4を内輪5bに結合することができる。これにより、クラッチ5を補機用プーリ3に組み付ける際に、クラッチ5が始動用プーリ4のアーム部4aによって隠れることはなく、露出した状態で組み付け作業を実施できるので、組み付け性が大幅に向上する。また、始動用プーリ4を内輪5bに結合する前、つまりクラッチ5が露出した状態での性能確認や目視確認も容易にできるので、製造品質の向上に効果がある。
また、始動用プーリ4のアーム部4aを内輪5bに結合する際に、アーム部4aと内輪5bとをインロー嵌合して組み合わせることにより、両者の軸芯を一致させることができるため、軸芯を合わせるために治具等を使用する必要がなく、組み付け工程を簡略化できる。
更に、実施例1では、アーム部4aと内輪5bとを結合する手段としてレーザー溶接を採用している。このレーザー溶接は、レーザー光を集光して溶接部位に照射するため、溶接部位の周囲に与える熱影響を小さくできる。このため、クラッチ5に使用される軸受13(特に、溶接部位に近いアーム部4a側(図1の左側)の軸受13)が熱影響を受けることはなく、軸受13の性能低下を防止できる。
なお、実施例1に記載したクラッチ内蔵型プーリ装置1は、エンジン2の停止及び再始動を自動制御するエンジン自動停止/始動システム(アイドルストップシステムと呼ぶ)を搭載する車両に適用できる。
アイドルストップシステムは、例えば、車両が交差点での信号ストップあるいは渋滞等で停車した時に、一旦エンジン2を自動停止させ、その後、所定の始動条件が満たされた時(例えば、運転者がブレーキペダルを離した時)に、エンジン2を自動的に再始動させる周知のシステムである。
このアイドルストップシステムを搭載する車両では、停車する度にエンジン2を一旦停止した後、再始動を行うため、アイドルストップシステムを搭載していない通常の車両と比べると、エンジン2の始動回数が大幅に増加する。このため、一般的なギヤ噛み合い式(ピニオンギヤをリングギヤに噛み合わせて動力伝達を行う方式)のスタータをエンジン始動装置として使用すると、再始動の度にギヤ騒音(ギヤ同士が噛み合う時に生じる衝撃音)が発生するため、運転者に不快な感情を与える恐れがある。
これに対し、実施例1のベルト駆動システムでは、始動装置11の回転力がベルト伝動により始動用プーリ4に伝達されてエンジン始動を行うため、ギヤ噛み合い式スタータを使用するエンジン始動方式と比較して、エンジン始動時の騒音を小さくできるので、アイドルストップシステムに対するエンジン始動方式として好適である。
図4は実施例2に係るクラッチ内蔵型プーリ装置1の全体断面図である。
本実施例のクラッチ内蔵型プーリ装置1は、補機用プーリ3とクラッチ5の外輪5aとを別部材15によって連結した一例である。
別部材15は、例えば、剛性を有する金属板を階段状にプレス成形したもので、図4に示す様に、一端側が補機用プーリ3に固定(例えば溶接により接合)され、他端側がクラッチ5の外輪5aに中間部材14を介して結合されている。なお、図4では、別部材15の一端側を補機用プーリ3に固定しているが、クランク軸2aに直接固定しても良い。
この別部材15を用いたこと以外は、クラッチ内蔵型プーリ装置1の基本的な構成は実施例1と同じであり、クラッチ5を補機用プーリ3に組み付けた後に、始動用プーリ4を内輪5bに結合することで、実施例1と同様の効果を得ることができる。
また、別部材15を用いることにより、クラッチ5の外輪5aと補機用プーリ3あるいはクランク軸2aとを直接結合することが困難な場合でも容易に対応できる。
上記の実施例1および実施例2に記載したクラッチ内蔵型プーリ装置1は、補機用プーリ3を有しているが、例えば、図5および図6に示すように、補機用プーリ3を有していないクラッチ内蔵型プーリ装置1にも本発明を適用することができる。
この場合、クラッチ5を直接または別部材15(図6参照)を介してクランク軸2aに固定した後に、始動用プーリ4を内輪5bに結合することで、実施例1と同様の効果を得ることができる。
(変形例)
実施例1では、始動用プーリ4のアーム部4aとクラッチ5の内輪5bとを結合する手段としてレーザー溶接を記載しているが、レーザー溶接以外の溶接(例えば、アーク溶接、TIG溶接等)を用いることも可能である。
また、溶接以外の結合手段として、始動用プーリ4のアーム部4aとクラッチ5の内輪5bとを螺子結合することもできる。例えば、内輪5b側に雄ねじを形成し、アーム部4a側に雌ねじを形成して、両者を螺子結合する方法も可能である。この場合、溶接等による結合方法と比較して、熱の発生が無いため、クラッチ5に使用される軸受13が熱の影響を受けることはなく、軸受13の性能低下を防止できる効果がある。
あるいは、螺子結合と溶接(例えばレーザー溶接)による結合とを組み合わせることも可能である。つまり、始動用プーリ4のアーム部4aとクラッチ5の内輪5bとを螺子結合することで、治具等を使用することなく、両者の軸芯を合わせることができ、さらに溶接することで両者を確実に結合できる。
クラッチ内蔵型プーリ装置の全体断面図である(実施例1)。 始動用プーリのアーム部とクラッチの内輪との結合部を示す拡大断面図である(実施例1)。 ベルト駆動システムを搭載する車両の模式図である。 クラッチ内蔵型プーリ装置の全体断面図である(実施例2)。 クラッチ内蔵型プーリ装置の全体断面図である(実施例3)。 クラッチ内蔵型プーリ装置の全体断面図である(実施例3)。
符号の説明
1 クラッチ内蔵型プーリ装置
2 エンジン
2a クランク軸
3 補機用プーリ
4 始動用プーリ(クランクプーリ) 5 クラッチ
5a 外輪
5b 内輪
11 始動装置

Claims (7)

  1. エンジンのクランク軸にクラッチを介してクランクプーリが取り付けられ、このクランクプーリに始動装置よりベルト伝動によって回転力が伝達されるクラッチ内蔵型プーリ装置であって、
    前記クラッチは、前記クランクプーリと一体に回転可能に設けられる内輪と、前記クランク軸と一体に回転可能に設けられる外輪とを有し、前記内輪から前記外輪へのトルク伝達を許容すると共に、前記外輪から前記内輪へのトルク伝達を遮断する一方向クラッチであり、このクラッチを前記クランク軸に直接または間接に組み付けた後、前記内輪とは別体に設けられている前記クランクプーリを前記内輪に結合して製造されることを特徴とするクラッチ内蔵型プーリ装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載したクラッチ内蔵型プーリ装置の製造方法において、
    前記エンジンの回転力をベルト伝動によって補機に伝達するための補機用プーリを有し、この補機用プーリが前記クランク軸に固定され、その補機用プーリに前記クラッチを組み付けた後、前記クランクプーリを前記内輪に結合して製造されることを特徴とするクラッチ内蔵型プーリ装置の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載したクラッチ内蔵型プーリ装置の製造方法において、
    前記クランクプーリと前記内輪は、両者の軸芯が一致する様に、インロー嵌合によって組み合わされた後、溶接等の接合手段により結合されることを特徴とするクラッチ内蔵型プーリ装置の製造方法。
  4. 請求項1または2に記載したクラッチ内蔵型プーリ装置の製造方法において、
    前記クランクプーリと前記内輪は、両者の嵌合部に螺子が形成され、その螺子によって結合されていることを特徴とするクラッチ内蔵型プーリ装置の製造方法。
  5. 請求項1または2に記載したクラッチ内蔵型プーリ装置の製造方法において、
    前記クランクプーリと前記内輪は、両者の嵌合部に螺子が形成され、その螺子によって締め付け固定された後、溶接等の接合手段により結合されることを特徴とするクラッチ内蔵型プーリ装置の製造方法。
  6. 請求項3または5に記載したクラッチ内蔵型プーリ装置の製造方法において、
    前記接合手段は、レーザー溶接であることを特徴とするクラッチ内蔵型プーリ装置の製造方法。
  7. 請求項1〜6に記載した何れかのクラッチ内蔵型プーリ装置は、
    前記エンジンの停止及び再始動を自動制御するエンジン自動停止/始動システムに使用されることを特徴とするクラッチ内蔵型プーリ装置。
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