JP4321222B2 - 磁気吸引天井懸垂型搬送台車 - Google Patents

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本発明は、液晶表示パネル、プラズマディスプレー、半導体集積回路などの製造工程における基板搬送システムに関する。
半導体製造工場における製造途中のウエハは、ウエハキャリアであるFOUP(Front Opening
Unified Pod)に収納され、床上を搬送するAGV搬送台車、天井に敷設された軌道から吊り下げ状態でFOUPを把持するOHT(Over head
Hoist Transport)搬送台車、天井に敷設された軌道を走行するOHS(Over Head
Shuttle)などの搬送手段により、製造装置間を搬送される。
前記3つの搬送手段のうち、最近OHT搬送台車、中でも分岐軌道を有する分岐型OHTは,搬送効率向上に寄与するところが大きく、搬送装置の主流として多用されるに至っている。
他方社会の急速な高齢化に伴い、福祉機器、老人介護機器に関する一般の関心が高まり、これら機器の研究開発も盛んとなり、現在様々な介護機器の提案がなされている。
この様な介護機器の一つとして、高齢者歩行介助を目的に、鉄板を敷設した天井に車輪を有する台車を磁力で吸着させ、この台車に高齢者の体重を支えさせ、しかも手元レバー操作で搬送台車の進行方向を自由にコントロールすることで、足の弱った高齢者が歩行時足にかかる重量負担を軽減する、歩行アシスト装置の提案がなされている。
半導体製造工程におけるOHT搬送と、老人介護に於ける歩行をアシストする機器は用途は全く異なり、本来無縁であるが、天井走行させる台車技術に於いて共通点が生じている。
また、OHT搬送システムに於いては、多種多様な搬送軌道レイアウトのニーズが出されているが、軌道分岐形態の制約のため対応不可能な場合も明らかになってきた。
図8は従来技術によるOHT搬送システムにおける軌道例である。(特許文献1、2)軌道は本線軌道31と分岐軌道32から構成されている。搬送台車2は製造装置5が実施する処理の上流工程の処理済みシリコンウエハが収納されたFOUPを積載して本線軌道31上を走行、分岐部30において分岐軌道32に移り、製造装置5まで運搬し、製造装置5の搬入荷受け台6上に積載して来たFOUPを載置する。
特開2001−270435 特願2003−109944
分岐部30における従来技術による分岐軌道への乗移りの状況を図9、10を用い説明する。図9は分岐部30の軌道構造であり、図10は搬送台車2の走行機構部の断面図である。
42はOHT搬送台車が懸垂され走行する軌道で天井64に取付けられている。46は軌道に敷設される永久磁石、47は一次側積層鉄心コアおよびコイル、40は走行ローラ、45はガイドローラ、23は昇降機構で、該昇降機構23の下方にベルト巻き上げ機構、キャリア把持機などが組込まれている。43は分岐用ガイド、44は分岐ローラである。
リニアモータの一次側積層鉄心47に3相交流電流が供給されると、一次側コイルに直線状に移動する進行磁界が発生し、一次側鉄心47と対向配置されている永久磁石46との間の磁気作用で一次側鉄心コア47に推進力が発生する。一次側鉄心コア47と二次側永久磁石46との間は一定間隔に保持されており、発生した推進力で走行ローラ40が従動回転し軌道42上を走行する。
図9において、OHT搬送台車は下方A部より分岐部に進入し、分岐軌道Cに進もうとしている。軌道A部まで直進してきたOHT搬送台車2は分岐ガイドレール43の端部に差し掛かる手前で分岐ローラ44を分岐ガイドレール43の右側となるよう分岐ローラスライドバー48を右側にスライドさせる。さらに軌道を上方に進むに従い分岐ローラ44が分岐ガイドレール43の右側に接触し、OHT搬送台車は該分岐ガイドレール43にカイドされて走行する。これによりOHT搬送台車は分岐動作を完了させ、OHT搬送台車は分岐ガイド43にガイドされC方向に前進する。
以上のように軌道上を走行させる従来技術によるOHT搬送システムに於ける分岐では、分岐点の手前から分岐の準備が必要で、かつ分岐走行路の屈曲度合いも緩やかで、急角度での方向転換は困難である。従って、例えば図11に点線で示す仮想分岐軌道33を敷設しようとした場合、主軌道31から装置5への仮想軌道分岐部34、あるいは装置5の仮想分岐軌道33から主軌道31に合流する仮想軌道合流部35は軌道の敷設角度が急で、現実には台車走行が不可能となり、軌道敷設も不可能となる。従って実際の軌道は図11に実線で示す構造しか採れない。即ち隣接する製造装置個々に独立の分岐軌道を敷設すると狭い領域に分岐と合流の軌道を密にレイアウトせざるを得なくなり、曲がり角度が急となり搬送台車の滑らかな走行が物理的に困難になる。
しかし、図11の実線に示す軌道では新たに次ぎの問題が発生する。即ち、製造装置Aの荷受け台にOHT搬送台車2が停止していると、製造装置B、CにアクセスしようとするOHT搬送台車は製造装置Aの手前で待たされる。さらに、製造装置CにアクセスしようとするOHT搬送台車は、製造装置Bの荷受け台に停止しているOHT搬送台車によっても待たされることになり、点線で示した仮想軌道に比べ搬送効率は著しく低下する。
本発明における第1の技術課題は、図11に点線で示す急カーブ軌道が実現できるOHT搬送システムを提供する所にある。
また、高齢者歩行介助機器として、鉄板を敷設した、天井に車輪を有する台車を磁力で吸着させ、高齢者の体重の一部をこの台車が支え、手元レバー操作で進行方向をコントロールすることで、足の弱った高齢者の足にかかる負担を軽減する歩行アシスト装置の場合、(特許文献3、特許文献4)天井に敷設される強磁性体平板材料の表面状態に異常が発生し、磁石と強磁性体平板材間のギャップが規定値以上に拡大されるかまたは、外部より強力な磁界が負荷されるなどにより、磁気吸引力が急激に減退し、最悪高齢者が走行体と一体に落下する恐れがある。
特許第2517881 特開平7−252100
しかし、従来技術では、過剰重量の荷物積載に対し、定荷重バネで負荷調整を行う方法の提案はあるが、予測し難い磁気吸引力の減退により引起される落下に対しては、何ら対策が為されていない。走行台車の積載する対象が、高齢者の場合は無論、荷物であっても落下する荷物の直下に人が存在した場合など重大な事故に繋がる可能性もある。本発明における第2の技術課題は、走行台車の落下防止に対する保護機能の追加にある。
請求項1に記載の搬送台車には、天井に敷設された強磁性体材料からなる強磁性体平板と接触する3つ以上の走行ローラにより形成される僅かな隙間を設けて、永久磁石が取付けられる。搬送台車は該永久磁石の磁力により吸着し懸垂される。永久磁石の吸引力は十分大きく、搬送台車および搬送台車が懸垂する荷物重量を十分支えることが出来る。走行車輪には走行モータが、また、走行車輪ホルダー軸にはステア角度を制御するステアモータが取付けられていて、コントローラの指令によりステア角度を制御しながら自走できるので、前記搬送台車は荷物を懸垂し、目的場所まで走行方向を必要に応じ切り替えながら前記強磁性体平板表面を走行することができる。
また、この磁気吸引天井懸垂型搬送台車には、落下防止用の吊り部材が取り付けられている。
落下防止用吊り部材の一端は搬送台車に固定され、他端は搬送台車の走行路沿いに強磁性体平板に設けられた溝を貫通して、強磁性体平板の上面まで配置される。貫通部における落下防止用吊り部材の断面寸法は、溝幅より十分小さいので溝に接触することはない。また貫通部より上部は、溝幅以上の幅に形作られ、磁気吸引力が減退し搬送台車が前記強磁性体平板より離隔、搬送台車が落下した場合、前記吊り部材が溝幅以上の幅に変形された部位で強磁性体平板上面に当接し、搬送台車を吊り下げ、搬送台車および搬送台車が積載する荷物が地上まで落下するのを食い止める。これにより、搬送台車直下で作業している人や、機器類の安全が確保される。
請求項2に記載の光学式誘導手段または電子方式認識手段を搭載した搬送台は、請求項1に記載の磁気吸引天井懸垂型搬送台車であって光学センサまたは、無線通信方式の読取り装置を搭載している。また走行路沿い敷設されたバーコードや、光学反射テープなどの光学マーク或いは非接触ICチップを走行台車に搭載した前記光学センサ或いは無線通信方式の読取り装置で読取ることで搬送台車の現在位置を確認しながら、目的地への進行方向を決定できる。
磁気吸引天井懸垂型搬送台車は、コントローラによる走行モータと操舵モータ制御が可能で強磁性体平板上を自走できる。従って、レール上を走行する搬送台車では実現できない、直角横行、斜行、急カーブ走行が可能になり、走行パターンの自由度が増すため、走行方向前方に位置する製造装置荷受け台に停止している走行台車があっても、これを避けて通過できるので、待ち時間が無く、台車稼働率の向上が図れる。
また、落下防止機構を有する走行台車にあっては、強磁性体平板の表面状態の状態変化により、磁石と、強磁性体平板間の隙間変動や、外部からの磁気作用など、予期せぬ状態変化による搬送台車の磁気吸引力低下により搬送台車が落下しても、落下防止装置が強磁性体平板の溝に引っ掛かり、吊り下げ状態となって、床面まで落下することはない。これにより、搬送台車直下で作業している人の安全確保と、搬送台車直下に存在する機器類破損の未然防止が出来る。
以下、本発明に関する第一の実施形態として磁気吸引天井懸垂型搬送台車の実施例を、第二の実施形態として落下防止用吊り部材を取付けた磁気吸引天井懸垂型搬送台車について図面を参照しながら説明する。
本発明による第一の実施例を図1ないし図5を用い説明する。
図1に本発明による磁気吸引天井懸垂型搬送台車の構造を示す。Aは上面図、BはPP’矢視断面である。図1は搬送台車1がFOUP4を把持した状態である。搬送台車1は大別して走行部37、昇降機構23、把持機構38により構成される。走行部37は前輪ユニット10、後輪ユニット20、永久磁石21、前輪ステアモータ18、後輪ステアモータ19およびこれらを固定する保持板39、台車吊軸22と走行部カバー36などからなる。また、把持機構38は昇降ベルト24、把持部25、フィンガー26により構成される。65はCCDバーコード読取りセンサで、走行ルートに敷設されるバーコードを読取る。
次ぎに本発明の主要部である走行部37について詳述する。
まず、前輪ユニット10を構成する走行輪11は回転軸となる走行輪軸12と一体となっている。また走行輪軸12は走行輪軸受13を介して走行輪軸受ホルダー17に回転自由に組み込まれる。
前走行輪11の走行輪軸12には走行モータ54が取付けられ、走行モータ54の外形部は走行モータ取付け部材55により走行輪軸受ホルダー17に固定されている。これにより走行輪11は走行モータ54により回転駆動される。また走行モータ54は台車コントローラ60により回転のON、OFFおよび回転速度が制御される。
また、走行輪軸受ホルダー17は走行輪ホルダー軸27で走行輪ホルダー軸受28に回転自由に組み込まれる。走行輪ホルダー軸受28は保持板39に固定される。走行輪ホルダー軸27にはプーリー14が挿入されセットビスなどで走行輪ホルダー軸27に固定されている。また、保持板39には前輪ステアモータ18が取付けられ、該前輪ステアモータ18の回転軸にはモータプーリ16が挿入されセットビスなどで固定されている。また、プーリー14とモータプーリ16はタイミングベルト15で連結され前輪ステアモータ18の正逆回転により走行輪ホルダー軸27が左右方向のステア角に設定される。
次に後輪ユニットについて述べる。
後輪は2つの後輪ユニット20で構成される。各後輪ユニット20は基本的には前輪ユニット10と同じである。即ち、後輪ユニット20を構成する走行輪11は回転軸となる走行輪軸12と一体となっている。また走行輪軸12は走行輪軸受13を介して走行輪軸受ホルダー17に回転自由に組み込まれる。走行輪軸受ホルダー17は走行輪ホルダー軸27で走行輪ホルダー軸受28に回転自由に組み込まれる。走行輪ホルダー軸受28は保持板39に固定される。走行輪ホルダー軸27にはプーリー14が挿入されセットビスなどで走行輪ホルダー軸27に固定されている。
また、保持板39には後輪ステアモータ19と2つの後輪ユニット20が後輪ステアモータ19を中心として左右対称に取付けられている。該後輪ステアモータ19の回転軸にはモータプーリ16が挿入され、セットビスなどで固定されている。また、走行輪ホルダー軸27に挿入されている左右のプーリー14、14とモータプーリ16はタイミングベルト15で連結され、後輪ステアモータ19の正逆回転により2つの走行輪ホルダー軸27、27も連動して左右方向のステア角に設定される。後輪ステアモータ19はコントローラ60に結線されコントローラ60の制御により正逆回転する。
一方永久磁石21は非磁性体金属材料からなる台車吊軸22の先端部に固定される、永久磁石21および台車吊軸22は台車および、搬送台車が吊る荷物の重量を支えなければならないので、永久磁石21の台車吊軸22への取付け方法も含めこれら重量に十分耐える構造としている。台車吊軸22と永久磁石21との結合部には、必要に応じより強固な結合構造を実現するため強磁性体材料を挿入している。また、永久磁石21と強磁性体平板3とのギャップGは通常数ミリメータ以内に設定している。
なお、本実施例の磁力吸着台車1は、1つの走行モータ54と、2つのステアモータ(前輪ステアモータ18と後輪ステアモータ19)を装備しているが、個々の車輪に走行モータとステアモータを設置することも可能である。また、車輪数を3つとしているが、4つとした場合も3つの場合と同様に実施できる。
また、図1では直方体の永久磁石21がほぼ中央に設けられているが、永久磁石の個数、配置、形状は適用システムに応じ適宜最適化を行う。例えば、リング状の磁石で走行輪を囲むように配置することも可能である。
次に磁力吸着台車1の走行機構により実現できる3つの走行パターンについて図3ないし図5を用い説明を行う。
図3は直角に方向転換する横行の場合である。
直進してきた磁力吸着台車1−aは1−bで直角に方向転換を行う。磁力吸着台車1はP1地点で走行モータ54を停止させて止まる。前輪ステアモータ18と後輪ステアモータ19の両方を同時に作動させ、モータプーリ16にタイミングベルト15を介して連結している走行輪ホルダー軸27、27、27をそれぞれ90度回転させる。
次いで走行モータ54を起動させ、横行による走行でP2地点まで走行し、モータ54を停止させる。次いで前輪ステアモータ18と後輪ステアモータ19の両方を同時に作動させ走行輪ホルダー軸27、27、27をそれぞれ90度逆回転させ走行輪を元の方向に戻し、走行モータ54を起動させ1−cに到る。なお本直角横行による直角走行は、レールを用いた従来技術のOHT搬送台車では通常不可能な走行形態である。
図4は斜行の場合である。
1−aで直進してきた磁力吸着台車1は1−bで斜め方向転換を行う。磁力吸着台車1はP1地点で走行モータ54を一旦停止させて止まる。前輪ステアモータ18と後輪ステアモータ19の両方を同時に作動させ、モータプーリ16にタイミングベルト15を介して連結している走行輪ホルダー軸27、27、27をそれぞれ所定の斜行角度回転させる。次いで走行モータ54を起動させP2地点まで斜行による走行を行い再び走行モータ54を停止させ停止する。次いで前輪ステアモータ18と後輪ステアモータ19を両方同時に作動させ、走行輪ホルダー軸27、27、27をP1地点で回転させた所定斜行角度だけ逆回転させ、走行輪のステア角を元の方向に戻し、走行モータ54を起動させ1−cに到る。
図5はカーブ走行の場合である。
1−aで直進してきた磁力吸着台車1は1−bでカーブ走行動作に入る。磁力吸着台車1はP1地点で走行モータ54の速度を落し、前輪ステアモータ18と後輪ステアモータ19を両方同時に作動させ、モータプーリ16にタイミングベルト15を介して連結している走行輪ホルダー軸27、27、27をそれぞれ一定時間かけ一定速度で90度まで徐々に回転させる。磁力吸着台車1の描くカーブの曲率半径は走行輪ホルダー軸27の回転速度と、走行モータ54の回転速度の比により任意にコントロールできる。走行輪ホルダー軸27、27、27が90度回転し終えたP2点でカーブ動作は完了し、磁力吸着台車1は直線走行に入る。
次に本発明により磁気吸引天井懸垂型搬送台車が図2に示す軌道を走行する場合について説明する。
本実施例1の磁力吸着台車1は強磁性体平板3上を自由に走行できるので、走行用レールは不要である。しかし、運行制御上は一定の定められたルートを走行させる必要があり、これを図11に例示した従来のレール上を走行するOHT走行台車の「軌道」と区別して「ルート」と呼称することにする。従ってルートの場合は物理的なレールは存在しない。
図2において、磁力吸着台車1−Aは製造装置5−Aに未処理基板の収納されたFOUPを配達しようとしており、また、磁力吸着台車1−Bは磁力吸着台車1−Aの後方を、製造装置5−Bから処理済基板の収納されたFOUPを受け取り、図示されていないストッカーまで搬送しようとしている。
磁力吸着台車1−Aは主ルート56を走行し、ルート分岐部58−Aに達する。磁力吸着台車1−Aはルート分岐部58−Aで製造装置5−Aの搬入荷受台6−Aに未処理基板の収納されたFOUPを配達するため分岐ルート57−A側に方向を変更する。この時磁力吸着台車1は「0029」ないし「0031」に述べた「斜行」または「横行」動作に移る。具体的には、分岐部58−Aで走行モータ54を一旦停止させて止まる。前輪ステアモータ18と後輪ステアモータ19の両方を同時に作動させ、モータプーリ16にタイミングベルト15を介して連結している走行輪ホルダー軸27、27、27をそれぞれ所定の斜行角度回転させる。次いで走行モータ54を起動させ分岐入部屈曲点61−Aまで斜行による走行を行い、再び走行モータ54を停止させ停止する。
次いで、前輪ステアモータ18と後輪ステアモータ19を両方同時に作動させ、走行輪ホルダー軸27、27、27を58−A地点で回転させた所定斜行角度だけ逆回転させて走行輪の走行角度を元に戻し、走行モータ54を起動させ搬入荷受台6−Aに至る。磁力吸着台車1−Aは搬入荷受台6−A上に懸垂してきた未処理基板の収納されたFOUPを荷降ろしする。
一方、磁力吸着台車1−Bは磁力吸着台車1−Aに続き分岐部58−Aに到る。この時、磁力吸着台車1−Aは製造装置5−Aの搬入荷受台6−AでFOUPの荷下ろし作業中で、搬入荷受台6−Aに停止している。従って、磁力吸着台車1−Bは分岐部58−Aを磁力吸着台車1−Aに妨害されることなく通過し、分岐部58−Bに到る。分岐部58−Bに於いて磁力吸着台車1−Bは前述の「斜行」または「横行」動作に移り、分岐入部屈曲点61−Bを経て製造装置5−Bの搬出荷受台7−Bに到達する。
他方、搬入荷受台6−Aで製造装置5−AにFOUPを荷下ろした磁力吸着台車1−Aは走行モータ54を起動させ、分岐ルート57−A上を進み分岐出部屈曲点62−Aで走行モータ54を停止させて止まる。前輪ステアモータ18と後輪ステアモータ19の両方を同時に作動させ、モータプーリ16にタイミングベルト15を介して連結している走行輪ホルダー軸27、27、27をそれぞれ分岐部58−Aに於いて回転させた斜行角度に相当する角度を逆方向に回転させる。次いで走行モータ54を起動させルート合流部59−Aまで走行し、再び走行モータ54−Aを停止させる。次いで前輪ステアモータ18と後輪ステアモータ19を両方同時作動させ、走行輪ホルダー軸27、27、27を主ルート走行角度に再設定し、走行モータ54を起動させ主ルート56上を次の目的地まで走行する。
また、処理基板の収納されたFOUPが載置された製造装置5−Bの搬出荷受台7−Bに到達した磁力吸着台車1−Bは、該FOUPを把持懸垂して回収する。 次いで走行モータ54を起動させ分岐ルート57−B上を進み分岐出部屈曲点62−Bで走行モータ54を停止させて止まる。前輪ステアモータ18と後輪ステアモータ19の両方を同時に作動させ、モータプーリ16にタイミングベルト15を介して連結している走行輪ホルダー軸27、27、27をそれぞれ分岐部58−Bにおいて回転させた斜行角度に相当する角度逆方向に回転させる。次いで走行モータ54を起動させルート合流部59−Bまで走行し、再び走行モータ54を停止させ停止する。次いで前輪ステアモータ18と後輪ステアモータ19を両方同時作動させ、走行輪ホルダー軸27、27、27を主ルート走行角度に再設定し、走行モータ54を起動させ主ルート56上を図示されていない次の目的であるストッカーまで走行する。
以上により、磁力吸着台車1−Aが製造装置5−Aに停止中であっても、後続の磁力吸着台車1−Bは磁力吸着台車1−Aの存在に関係なく製造装置5−Bにアクセスできることは明白である。
落下防止用の吊り部材を取付けた磁気吸引天井懸垂型搬送台車について図6,7を用い説明する。
落下防止用吊り部材を装備した磁気吸引天井懸垂型搬送台車を図6に示す。図6は図1に示した磁力吸着台車1にフック51を取付けたもので、基本構造は図1と同じである。従って同一部分については説明を省略する。
図6の落下防止用吊り部材51は丸棒材からなり、一端を走行部カバー36に溶接などの手段により固定され、他端側は強磁性体平板3に設けられた溝50より上部で略直角に曲げられる。折り曲げられた部分の長さは溝50の幅に比べ十分長い。本落下防止用の吊り部材を取付けた磁気吸引天井懸垂型搬送台車の場合、強磁性体平板3の改造が必要となる。即ち、落下防止用に設けられたフック51を通過させるための溝が強磁性体平板3に設けられる必要がある。図6の溝50がこれに該当し、溝50は磁力吸着台車1が走行するルート全域、全長に渡り設けられる。また、溝幅は磁力吸着台車1のフック51が走行中強磁性体平板3に接触することのない、十分にして最小な幅としている。
図7は落下防止用フック51の取付けられた磁力吸着台車1の走行ルートのレイアウト図である。走行ルートは主ルート56と分岐ルート57からなる。また、主ルート56と分岐ルート57に平行して溝50が設けられている。走行ルートにはバーコードなどの光学マーク52が敷設されており、磁力吸着台車1に搭載されたCCDバーコード読取りセンサ65により読み取られる。台車コントローラ60には地図情報が記憶されており、バーコード読取りセンサ65で読取ったバーコードを参照して分岐部、合流部、カーブなどの識別を行うと同時に自己の存在場所を認識する。また、主ルート56および分岐ルート57の周囲に製造装置5およびストッカー53が配置されている。
次に、落下防止用フック51の機能について説明する。
永久磁石21と強磁性体平板3間のギャップGは磁力吸着台車1が荷物を懸垂しても十分吸着できる寸法に維持している、従って通常の状態で磁力吸着台車1が落下することはあり得ないが、何らかのアクシデントで磁力吸着台車1の走行ルートに当たる強磁性体平板3表面に異物が付着し、磁力吸着台車1の走行輪11がこの異物に乗り上げ、永久磁石21と強磁性体平板3間のギャップGが異常に拡大され磁気吸引力が急激に低下し、磁気吸引力が磁力吸着台車1および懸垂荷物重量を支えられなくなった場合落下が起こる。
また、磁気吸引力の低下は永久磁石21と強磁性体平板3間の磁界を打消すような強力な磁界が外部から与えられた場合も発生する。これら予想外のアクシデントで磁力吸着台車1が天井より落下した場合、フック51が無い場合、磁力吸着台車1および懸垂荷物は一体に床面まで落下する。落下地点に作業者が存在した場合や、他の装置が設置されていた場合、落下による被害は一層拡大する。しかし、落下防止用フック51が設けられている場合、落下は起こってもフック51が強磁性体平板3に引っ掛かり、走行台車はフック51に支えられて天井にぶら下がり、床面まで落下することはない。従って、本落下防止用フック51を設けることにより、人身事故、器物破損などの事故を未然に防止することができる。
搬送台車走行用のレールを天井に敷設することなく、天井表面を走行面として搬送台車を走行させ、該搬送台車により荷物を搬送する天井搬送方式を採用した搬送システム、特に荷物を懸垂状態で天井面を走行面として搬送する搬送システム。
磁力吸着型OHT搬送台車外形図 磁力吸着型OHT搬送台車システムのレイアウト図 磁力吸着型OHT搬送台車の横行走行 磁力吸着型OHT搬送台車の斜行走行 磁力吸着型OHT搬送台車のカーブ走行 落下防止用フック付磁力吸着型OHT搬送台車外形図 落下防止用フック付磁力吸着型OHT搬送台車システムのレイアウト図 従来技術によるOHT搬送台車の走行軌道レイアウト図 従来技術によるOHT搬送台車の分岐軌道図 従来技術によるOHT搬送台車走行機構図 従来技術によるOHT搬送台車の軌道図
符号の説明
1.磁力吸着台車
2.レール搬送台車
3.強磁性体平板
11.走行輪
18.前輪ステアモータ
19.後輪ステアモータ
21.永久磁石
27.走行輪ホルダー軸
50.溝
51.フック
52.光学マーク
54.走行モータ
56.主ルート
57.分岐ルート
65.CCDバーコード読取りセンサ

Claims (2)

  1. 天井に敷設された強磁性体材料からなる強磁性体平板の垂直方向下面より3つ以上の走行車輪で接触する搬送台車で、前記強磁性体平板に隙間を隔て配置され搬送台車に取付けられた永久磁石の磁気吸引力で前記搬送台車および前記搬送台車が積載する荷物を懸垂し、前記強磁性体平板表面を走行する搬送台車であって、前記走行車輪に走行駆動用モータ、操舵角度制御用に操舵モータを有し、前記搬送台車に搭載されたコントローラにより自律的に走行制御できるとともに、
    落下防止用の吊り部材を有し、該吊り部材の一端は搬送台車に固定され、他端は天井に敷設された強磁性体平板の搬送台車の走行路沿いに延在して設けられた溝を接触することなく貫通し、強磁性体平板上部まで配置され、強磁性体平板貫通部より上部は溝幅以上の幅となるよう変形され、該搬送台車の磁気吸引力が減退し、該搬送台車の永久磁石が前記強磁性体平板より離隔、搬送台車が落下した場合前記吊り部材が溝幅以上の幅に変形された部位で強磁性体平板上部に当接して搬送台車を吊り下げ、搬送台車および搬送台車が積載する荷物の地上まで落下するのを食い止める機能を有する落下防止部材を設けた磁気吸引天井懸垂型搬送台車。
  2. 請求項1に記載の磁気吸引天井懸垂型搬送台車であって、走行路に沿い、搬送台車誘導のための、バーコード、光学反射テープなどの光学マーク、或いは電子方式認識による非接触ICチップが敷設され、走行台車に搭載した光学センサ或いは無線通信方式の読取り装置で、該光学マーク或いは該非接触ICチップが発信する情報を読取り、読取った情報に基づき走行台車を誘導する光学式誘導手段或いは無線通信による電子式誘導手段を搭載した磁気吸引天井懸垂型搬送台車。
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