JP4321023B2 - ブラシレスモータ用セラミックコイル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セラミックグリーンシート上にコイルパターンを構成する導体線路を印刷形成したものを多数枚積層焼結して作製したセラミックコイルに関し、特に回転機の界磁コイルなどに適用することのできるセラミックコイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
小型電子機器に用いるモータとして、積層コンデンサや積層インダクタのようにセラミックシートと電極パターンの積層技術を用いてセラミックグリーンシート上に界磁コイルとなるコイルパターンを印刷形成したものを積層して積層体とし一体焼結したセラミックコイルからなる固定子と、永久磁石回転子とを組み合わせたものが、特開昭64−59902号公報、特開平6−38460号公報などに開示されている。
【0003】
前記セラミックグリーンシートを構成するセラミック材として高温系の材料として窒化アルミニウムやアルミナ、低温系の材料としてホウケイ酸ガラス系、アルミナガラス系のようなものがあり、高温系の材料にはタングステン、低温系の材料には金、銀、銅、ニッケルなどの金属又は合金がコイルパターンを構成する導体線路の構成材料として用いられる。
【0004】
このようなセラミックコイルは耐熱性があり、また熱伝導率が高いため環境温度差やモータ自身での発熱に対して安定した特性となり、また複数の層に形成されたセラミックコイルを接着材など用いることなく構成できるので、低コストで、かつセラミックコイル間の電気的接続を信頼性良く行うことが出来るものである。
【0005】
このセラミックコイルに駆動電流を供給すると磁界が発生し、この磁界がモータの回転子のマグネットの磁界と作用して電磁力を発生する。これによって回転子とセラミックコイルとの間にトルクが発生し、その結果回転子は所定の角度回転する。そして、駆動電流を各相のコイル極に順次印加することにより回転子が連続して回転する。この際、高いトルク特性を得ようとすれば、前記セラミックコイルを少なくとも数十ターン巻き回して構成することが必要である。
【0006】
しかしながら、高いトルク特性を得ようとしてセラミックコイルを多層化して形成するとともに、多層化による厚み増加を極力少なくするように、コイル間に介在するセラミックグリーンシートを薄層化すると、コイルパターンを構成する導体線路の厚みの影響が無視できなくなる。
【0007】
前記セラミックコイルにおいては巻き数を多くするようにコイルパターンを平面的に複数ターン導体線路を巻き回しスパイラル形状とするのが一般的である。例えば、ハードディスクの磁気ディスク駆動用のモータなどでは、凡そ80〜120μmの間隔をもって導体幅が80〜240μmの導体線路が2〜6ターン巻き回されてコイルパターンを形成する。また、コイルパターン間のセラミックグリーンシートの厚みは15〜20μmに設定される。このようなセラミックグリーンシートを図14に示す積層状態のように多数枚積層して、各セラミックグリーンシートに形成されたコイルパターンを重ならせて圧力を加えて一体の積層体とするとともに、セラミックグリーンシートに形成されたスルーホールを介してコイルパターンを相互に接続し、これを焼結して数十ターンのセラミックコイルを形成する。このようなセラミックコイルの断面は図15に示すように、コイルパターン82が積層方向に重なり合う部分(コイル形成部)とコイル非形成部分とで段差が生じ、コイル形成部は厚くコイル非形成部は薄く形成されてしまう。またコイル形成部においても、コイルパターン82が積層方向に重なり合う部分とそうでない部分とでおうとつが生じる。このような段差やおうとつが生じる原因は、セラミックグリーンシートとコイルパターンの圧力に対する変形能が大きく異なることが要因となり、積層体を圧着する際に、コイル形成部とコイル非形成部とに均一に圧力を作用させることが困難であるためである。
【0008】
圧着圧力が作用しにくいコイル非形成部が剥離しない程度に圧力を与えて圧着すると、積層体内で、積層方向に重なり合うコイルパターンに高い圧力が作用し、その部分のセラミックグリーンシートの密度がコイル非形成部よりも高くなる。また前記部分に発生する内部応力を開放するように、クラックが発生したり、コイルパターンがセラミックグリーンシートの面方向にずれ(歪み)たりすることがあった。このためモータのトルク特性に寄与するセラミックコイルの線路有効長部を精度良く形成することが困難であったり、ずれが著しい場合にはコイルパターンが断線してしまうことがあった。
【0009】
またコイル非形成部では圧着圧力が十分に作用せずに、密度が低くセラミックグリーンシート間の密着力が弱いものとなる。このような積層体を焼結すると、デラミネーションなどの構造欠陥が発生し易く、積層体内での密度が不均一で各部の収縮率が異なりセラミックコイルに大きな変形が生じる問題があった。
【0010】
このような問題を改善する方法として、特開2001−126951号には、内部電極を印刷したセラミックグリーンシートのシート面に重ねて、内部電極の印刷パターンに相応する面部分を除いた印刷面を有するスクリーン製版により、内部電極とセラミックグリーンシートとの段差を埋めるようにセラミックペーストを所定の厚みに印刷し、これを複数積層して積層セラミック部品を得ることが開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
特開2001−126951号の方法によれば、コイル非形成部の密着力を上げ、積層体内におけるコイル形成部との密度差を小さくすることが出来るものの、モータ用のセラミックコイルにおいては、コイル形成部での密度差や密着力により生じる変形や、コイルパターンのずれといった問題が残される。
【0012】
そこで、本発明の目的とするところは、クラックやデラミネーションを防止し、導体線路に生じる歪みを少なくした健全なセラミックコイルを提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、コイルパターンを印刷形成した複数枚のセラミックグリーンシートを積層して一体に焼結したブラシレスモータ用セラミックコイルにおいて、各セラミックグリーンシートのコイルパターンが導体線路を所定の線路間隔をもってスパイラル状に巻き回してなり、そのコイルパターンの導体線路、積層方向に隣接する他のセラミックグリーンシートが持つコイルパターンの導体線路の間にあるセラミックグリーンシート部分に重ねて複数枚のセラミックグリーンシートを積層・加圧して一体に焼結して、各コイルパターンの導体線路が積層方向に隣接する他のコイルパターンの導体線路の間にあるセラミックと交互に重なって形成されていることを特徴とするものである。
【0014】
ここで各セラミックグリーンシートのコイルパターンの導体線路が、積層方向に重なって隣接する他のセラミックグリーンシートが持つコイルパターンの導体線路の間にあるセラミックグリーンシート部分に重なった位置に設けられている状態を説明する。図16に示すコイル断面図は異なるセラミックグリーンシートに形成された2つのコイルパターン42a、52aの積層体内での配置関係を示している。コイルパターン42a、52aはそれぞれ所定の間隔Lをもって、例えば2ターン巻き回されている。ここでは便宜上、2つの導体線路の断面として示されるコイルパターン42aを、れぞれ導体線路42a1、42a2とし、コイルパターン52aを、れぞれ導体線路52a1、52a2として示す。
【0015】
例えば、コイルパターン42aの導体線路42a1は、異なるセラミックグリーンシートに形成された導体線路52a1、52a2の2本の導体間(L部)と積層方向に重なり合う位置に積層配置される。図16においては、導体線路42a1の線幅Wを導体線路52a1、52a2の2本の導体間に配置するようにしているが、導体線路の幅方向中央部が2本の導体線路間にあれば良く、少なくとも導体線路の全幅Wの0.3倍以上が異なるセラミックグリーンシートに形成された導体線路の2本の導体間(L部)と積層方向に重なり合うようにすれば、密度や密着力の不均一さから生じる不具合を解消するとともに、積層方向に隣接するコイルパターン同士が、コイルパターンのずれを阻止するように機能させることが出来るので好ましい。積層方向に隣接するコイルパターンの導体線路の一部が重なりあう場合も本発明の範囲内である。
【0016】
本発明のセラミックコイルにおいては、セラミックグリーンシートの一面上にコイルパターンを回転対称に設けて構成するのが好ましい。そしてセラミックグリーンシートのコイルパターンが印刷形成される一面上において、コイルパターンが形成されていない部分にセラミックペーストを印刷したセラミックグリーンシートを複数枚積層して一体に焼結するのがより好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明のセラミックコイルを固定子に用いている永久磁石モータ(ブラシレスモータ)について、以下図面を参照しながら詳しく説明する。図1と図2は本発明の一実施例に係るセラミックコイルを用いた永久磁石モータ全体を示すもので、図1は平面図、図2はその永久磁石モータを印刷回路基板上に取り付けた状態を示す断面図である。
【0018】
永久磁石モータ100は複数の界磁コイルを内部に持つ板状セラミックコイルからなる固定子10と、回転中心のところに取り付けられた回転軸95で保持されている永久磁石回転子90からなるものであり、印刷回路基板200には回転軸95を通す開口が形成され、これをまたぐように固定子10が印刷回路基板200上にハンダなどで固定されている。
【0019】
固定子10の実装面側に印刷回路基板200上の電力供給プリント線(図示せず)との接続端子が形成されており、Sn−Ag系やSn−Ag−Cu系等のPbフリーハンダを用い、ハンダ15で固定子10を印刷回路基板200上に容易に取り付けることが出来るので好ましい。また、前記接続端子を実装面の反対面側に形成し、前記プリント線と導線でハンダ接続することは可能であるが、この場合には接着等の印刷回路基板への固定手段が必要となる。
【0020】
固定子10には、永久磁石回転子90の回転中心に対応した位置に開孔19が開けられており、その開孔19に軸受18が取り付けられて、回転軸95が軸受18によって回転自在に固定子10に保持されている。そして永久磁石回転子90には板状セラミックコイルからなる固定子と面同士が対向するように永久磁石91が設けられている。
【0021】
ここで用いる永久磁石91としては、Nd−Fe−B焼結磁石、Sm−Co焼結磁石等の希土類焼結磁石、Nd−Fe−B、Sm−Fe−N、Sm−Co等の希土類ボンド磁石あるいはフェライト焼結磁石等の保磁力の高い永久磁石材料を使用する。好ましくは固有保磁力Hijが残留磁束密度Brより高い永久磁石材料を使用することで磁石厚さを薄くできる。永久磁石91の形状としてはリング状あるいは、リングを分割した扇形のものを用いることができる。永久磁石91は、モータ回転中心に関してN極とS極が回転対称に形成されていることが望ましい。
【0022】
永久磁石モータ100に用いられている固定子10の外観斜視図を図3に示す。固定子10はほぼ正方形をした平板状セラミックコイルであり、その厚さは数百μmである。その一方端面の4個の隅部に接続端子22,23,24,25がそれぞれ設けられている。固定子10はその接続端子の付いている側の端面が印刷回路基板200の実装面と対向するようにし、前記接続端子を印刷回路基板上の電力供給プリント線(図示せず)にハンダ接続して、永久磁石モータ100の界磁コイルに電力を供給するとともに、印刷回路基板200と固定子10とを固定する。4個の接続端子は固定子10の端面上でその中央にある開孔19に関して回転対称の位置に設けられていることが好ましい。
【0023】
固定子10の内部に設けられている界磁コイルは、図4に示すように6個の界磁コイルを有し、各2個の界磁コイルを直列接続して構成される3組の界磁コイルが、それぞれモータの各相となっており全体で3相となっているのがよい。これら3組の界磁コイルそれぞれの各一端が4個の接続端子のうち3個の接続端子22,23,24それぞれに接続されており、これら3組の界磁コイルの他の一端は共通となって接続端子25に接続されているのが望ましい。
【0024】
固定子10の構造を説明するために、図5に固定子に用いているセラミックコイルを分解斜視図で示している。図5は焼結前のセラミックグリーンシート積層品を示しており、複数の接続端子を一面に設けた外部端子用セラミックグリーンシート20と、複数の界磁コイルを持ったコイルシート積層品30とからなる。そしてセラミックグリーンシート積層品の略中央部には積層方向に貫通する開孔19を有している。
【0025】
コイルシート積層品30は、ほぼ正方形をしたセラミックグリーンシート40〜50′、60を10〜20枚積層したものであり、各セラミックグリーンシートは固定子10に界磁コイルを設けるために、セラミックグリーンシート40〜50′、60上にAgペーストを主体とする複数の扇形コイルパターン42〜52′、62をその開孔19に関して回転対称に印刷で形成したものである。
【0026】
コイルパターンを形成したセラミックグリーンシートは2種類のものがあり、ここで上から奇数番目のセラミックグリーンシート40,40′に付けられたコイルパターン42,42′は外周から左回りに内側に向かって渦を巻いており、上から偶数番目のセラミックグリーンシート50,50′(偶数番目のセラミックグリーンシートを本明細書では「第二のセラミックグリーンシート」と呼ぶことがある。)に付けられたコイルパターン52,52′は外周から右回りに内側に向かって渦を巻いている。最下段のセラミックグリーンシート60にあるコイルパターン62は、この例では奇数番目にあるシートと同じコイルパターンを有している。
【0027】
ここで各セラミックグリーンシートには6個のコイルパターンが印刷形成されており、各セラミックグリーンシートに形成されたコイルパターンに図5の左端にあるものから時計廻りの順にa,b,c,d,e,fと符号を付ける。セラミックグリーンシート40に形成されたコイルパターンは42a、42b、42c、……42fと呼び、その下にある第二のセラミックグリーンシート50のコイルパターンは52a、52b、……52fと呼ぶ。
【0028】
セラミックグリーンシート上に印刷形成されたコイルパターンの構造を示すために、セラミックグリーンシート40のコイルパターン42a、42b、42c、……42fの平面図を図7に、第二のセラミックグリーンシート50のコイルパターン52a、52b、……52fの平面図を図8に示す。上から奇数番目のセラミックグリーンシートのコイルパターンは図7に示したものと同じで、上から偶数番目のセラミックグリーンシートのコイルパターンは図8に示したものと同じである。
【0029】
セラミックグリーンシート40ではコイルパターン42a、42c、42eのコイル内側端のところにスルーホールがセラミックグリーンシートの厚さ方向に開けられていて、各コイルパターン内側端からスルーホールを介して各シートの他面まで導体を通している。またコイルパターン42b、42d、42fのコイル外側端のところにスルーホールがそのセラミックグリーンシートの厚さ方向に開けられていて、各コイルパターン外側端からそのスルーホールを介して各シートの他面まで導体を通している。以下奇数番目のセラミックグリーンシートには同様にスルーホールと導体が形成されている。偶数番目のセラミックグリーンシート50ではコイルパターン52a、52c、52eのコイル外側端のところにスルーホールがそのセラミックグリーンシートの厚さ方向に開けられていて、各コイルパターン外側端からそのスルーホールを介して各シートの他面まで導体を通している。またコイルパターン52b、52d、52fのコイル内側端のところにスルーホールがそのセラミックグリーンシートの厚さ方向に開けられていて、各コイルパターン内側端からそのスルーホールを介して各シートの他面まで導体を通している。以下偶数番目のセラミックグリーンシートは同様にスルーホールと導体が形成されている。
【0030】
このように扇形コイルパターン、スルーホール及び導体を形成したセラミックグリーンシート40〜50′、60を、図5にあるように重ねてコイルシート積層品30とすると、コイルパターン42a、52a、……42′a、52′a、62aが重なり、コイルパターン42b、52b、……42′b、52′b、62bが重なり、以下同様に各セラミックグリーンシートの対応する位置にあるコイルパターンが重なることになる。そして、コイルパターン42aの内側端がコイルパターン52aの内側端に、コイルパターン42aの内側端のところにセラミックグリーンシート40を通して設けたスルーホールと導体によって接続される。コイルパターン52aの外側端がその下にあるコイルパターンの外側端に、コイルパターン52aの外側端のところでセラミックグリーンシート50を通して設けたスルーホールと導体によって、接続される。以下同様に上下にあるセラミックグリーンシートのコイルパターン同士が接続されて、コイルパターン42a、52a、……42′a、52′a、62aが接続されたコイルとなる。同時に、他の5個のコイルパターンについても、同様にコイルが形成される。
【0031】
そして、最下段のセラミックグリーンシート60のコイルパターン62を形成した面と反対側面には、図6に斜視図で示すように第一の導体パターン72,73,74が印刷で形成されている。
【0032】
図6はセラミックグリーンシート60を図5と反対側(底面側)から見た斜視図である。第一の導体パターン72,73,74はセラミックグリーンシート60の上面にあるコイルパターン間を接続する。すなわち、第一の導体パターン72は、セラミックグリーンシート60のコイルパターン62aの内側端からそこに開けられたスルーホールを通ってそのシートの裏面まで行っている導体と、コイルパターン62dの外側端からそこに開けられたスルーホールを通ってそのシートの裏面まで行っている導体とを接続する。また、第一の導体パターン73はコイルパターン62bの外側端とコイルパターン62eの内側端とを接続し、第一の導体パターン74はコイルパターン62fの外側端とコイルパターン62cの内側端とを接続している。
【0033】
第一の導体パターン72,73,74は、回転中心すなわち開孔19に関して180°離れている2組の界磁コイルを接続しているので、各第一の導体パターンは開孔19の周りに円弧状に180°以上に延びている。図6から明らかなように各第一の導体パターンは半径の違った2個の円周に沿って延びた2段となっている。そして第一の導体パターンは互いに角度方向に少なくとも部分的に重複して設けられている。
【0034】
このようにしてコイルパターン42a、52a、……、42′a、52′a、62aが接続されたコイルと、コイルパターン42d、52d、……、42′d、52′d、62dが接続されたコイルとが第一の導体パターン72によって直列に接続される。すなわち2個の界磁コイルによって1組の界磁コイルが作られる。他の第一の導体パターン73,74についても同様である。
【0035】
本実施例のような3相モータ用のセラミックコイルである場合には界磁コイルのそれぞれは、60°未満で40°以上、好ましくは約50°の開角度で形成される。界磁コイル幅は対向する回転子に用いられている永久磁石の幅との関係で適当な値とするが、永久磁石の磁極数を6極としたときに、各磁極を完全に各界磁コイルでカバーできて、隣の磁極まで同時には覆わない大きさとして、40°以上60°未満としている。また界磁コイルのセラミックグリーンシート1枚当たりの巻き数は2〜4回が適当である。駆動トルクを上げるためには巻き数を多くするのがよいが、巻き数を多くすると抵抗が大きくなってコイルを流れる電流が減少するので2〜4回としている。
【0036】
本実施例においては、奇数番目のセラミックグリーンシート例えば40のコイルパターン42aと偶数番目のセラミックグリーンシート例えば50のコイルパターン52aとを重ねると、コイルパターン42aの各導体がコイルパターン52aの隣り合う2本の導体間に対応するセラミックグリーンシート40上の位置に設けて、図9に示すように構成している。
【0037】
図9では、上側にあるコイルパターン42aを実線で、下側にあるコイルパターン52aを破線で示している。コイルパターン42aの各直線部や各円弧部を構成している導体がコイルパターン52aの各直線部や各円弧部を構成している2本の導体の間に、あるいはその横に位置して、コイルパターン42aの導体とコイルパターン52aの導体とが重ならないようになっている。コイルパターン52aの各導体から見てもコイルパターン42aの各導体との関係は同様である。そこでセラミックグリーンシート40,50,……40′,50′、60を上に述べたように積層したとき、図9のX−X線における断面は図10に示すように、奇数番目のセラミックグリーンシート40、……40′、60のコイルパターン導体と偶数番目のセラミックグリーンシート50,……50′のコイルパターン導体とが互いに相手の間に位置するようになる。
【0038】
上に述べた実施例では、コイルシート積層品を形成しているセラミックグリーンシートのうち、外部端子用セラミックグリーンシートから最も反対側にあるセラミックグリーンシート60の扇形コイルパターンを形成した面と反対側面に複数の第一の導体パターンを形成した。セラミックグリーンシート60に代えて、扇形コイルパターンを持たないセラミックグリーンシートを用いて、そのシートのセラミックグリーンシート50′と対向する面に第一の導体パターンを形成したものを用いてコイルシート積層品とすることもできる。
【0039】
複数のコイルパターンを持ったセラミックグリーンシートを複数枚積層したものの上に、外部端子用セラミックグリーンシート20が重ねられる。外部端子用セラミックグリーンシート20は、印刷形成した接続端子22,23,24,25及び第二の導体パターン26をコイルシート積層品と対向する側と反対側面に持っている。4個の接続端子22,23,24,25は外部端子用セラミックグリーンシート20の一方端面の4個の隅部にそれぞれ設けられている。第二の導体パターン26は開孔19の周りを囲むように環状に設けられて、第二の導体パターン26は別の導体パターンによって接続端子25と接続されている。
【0040】
接続端子22,23,24それぞれは延長部を持っており、その先端が、セラミックグリーンシート40の上に印刷形成された扇形コイルパターン42a、42c、42eの外側端に対応した位置まで延びている。また中央の第二の導体パターン26は半径方向に延びた部分を持っていて、その先端それぞれが、セラミックグリーンシート40上に印刷された扇形コイルパターン42b、42d、42fの内側端に対応した位置まで延びている。
【0041】
外部端子用セラミックグリーンシート20には接続端子22,23,24それぞれから延びている延長部先端及び第二の導体パターン26から半径方向に延びた導体パターンそれぞれの先端のところにスルーホールが開けられていて、各スルーホールに通された導体によって、接続端子22,23,24及び第二の導体パターン26それぞれが外部端子用セラミックグリーンシート20の裏と電気的に接続されている。外部端子用セラミックグリーンシート20をコイルパターンを持ったセラミックグリーンシートの積層したものの上に重ねることによって、接続端子22,23,24それぞれがコイルパターン42a、42c、42eの外側端と接続され、コイルパターン42b、42d、42fの内側端が第二の導体パターン26を経由して接続端子25と接続される。その結果として図4に示す結線となる。
【0042】
外部端子用セラミックグリーンシート20と、複数のコイルパターンを持ったセラミックグリーンシート40,50,……40′,50′、60を10〜20枚積層したコイルシート積層品30とを積層して、加圧をかけて一体化した上で焼結する。焼結をすることによって、これらセラミックグリーンシートは一体の焼結体の平板状セラミックコイルとなって、図3に示す如きものとなる。図3に示す板状セラミックコイルからなる固定子上面は接続端子22,23,24,25の表面を除いて全面に絶縁層を被覆してある。また、固定子の第一の導体パターン72,73,74が設けられている端面に絶縁層を被覆しておくことが好ましい。
【0043】
セラミックグリーンシートを積層したものを焼結して、コイルパターン導体がセラミックで囲まれたセラミックコイル(固定子10)となる。積層したセラミックグリーンシートは焼結することで一体になり、ほぼ台形をした断面であった導体が楕円断面となって図11に断面図で示す如きものとなる。
【0044】
図9,図10に示したように奇数番目のセラミックグリーンシートに印刷形成されていたコイルパターン導体と偶数番目のセラミックグリーンシートに形成されていたコイルパターン導体とが互いに相手側シートにある2本の導体間に位置するように積層しているので、圧着後、焼結したセラミックコイルの楕円断面をした導体が同じ位置で重なることがなく、いわば千鳥配置となっている。
【0045】
このようにセラミック中でコイルパターン導体を千鳥配置にすることによって、焼結前あるいは焼結中に圧力をかけたときの導体の潰れや歪みを低減し、デラミネーションの発生を抑制して健全なセラミックコイルとすることができる。
【0046】
セラミックグリーンシートは、ZnO-MgO-SiO2を主成分とした材料、SiO2-B2O3-Al2O3を主成分とした材料、Al2O3-CaO-SiO2-MgO-B2O3を主成分とした材料、Al2O3-SiO2-SrOを主成分とした材料などに、バインダー、可塑剤、溶剤を加えてドクターブレード法などで10μm〜数10μm厚としたものである。このセラミックグリーンシートにAgペーストなどでコイルパターンを印刷形成した上で、積層して、9.8MPa〜19.6MPaの圧力を加えて一体化している。その後適当な雰囲気中、850℃〜1000℃程度の温度で焼結される。このように大きな圧力をかけて一体化するので、導体線路が重なっている部分が大きいと、圧力がそのままに導体に加わるので導体が大きく変形をしたりする。またその部分のセラミックが薄くなるので導体間にあるセラミックにクラックが生じたりすることがある。しかし本発明のようにコイルパターン導体の位置を積極的にずらすことによって、その部分に介在するセラミックが厚くなるのでセラミックが緩衝となって割れなどが生じることがない。
【0047】
本発明のセラミックコイルにおいては、焼結前のセラミックグリーンシート上面でコイルパターンの存在しない領域に、そのセラミックグリーンシートとほぼ同じ材料からなるセラミック部(以下の説明で「カウンター」と呼ぶことがある。)を形成しておくことがより好ましい。
【0048】
図12はコイルパターンの存在しない領域に前記セラミック部を形成したセラミックグリーンシートの平面図である。図12ではセラミック部45(カウンター)に微細なドットでハッチングを付けて示している。コイルパターン中央の空いた所と、コイルパターンの周りにセラミック部45が設けられている。
【0049】
セラミック部45は、例えばセラミックグリーンシートを構成する誘電体粉末を樹脂(エチルセルロース)、可塑剤(ジメチルフタレート)、溶剤(BCA、エタノール、ブタノール)とともに所定量混合してペースト化した誘電体ペーストを、印刷して形成している。このセラミック部45はコイルパターン部を除いたセラミックグリーンシート全面に設けておくと良い。セラミック部の厚さはコイルパターンの導体厚さの約50〜100%とすることが望ましい。
【0050】
図13にセラミック部45を形成したセラミックグリーンシートを複数積層し、圧着前の状態での断面図を示す。ここでコイルパターン導体同士の間隔はその導体幅とほぼ同じレベルで100μm程度なので、コイルパターン導体間にはセラミック部を設ける必要はない。このように、セラミック部45を設けることによって、圧着したときに内部圧力分布を均一化することができて、セラミックグリーンシートを積層したときの密着性が更に良くなり、セラミックコイルの平坦度が更に向上し、コイル導体の潰れや歪みの発生を防ぐことができる。
【0051】
またコイル形成部とコイル未形成部との厚さの差を小さくし、セラミックグリーンシートの平坦度を向上するので、不所望な変形、デラミネーション、クラックを防止することができる。
【0052】
なお、セラミック部45はすべてのセラミックグリーンシートに設ける必要はなく、例えば偶数層のみ、奇数層のみに設けたりしても良く、グリーンシートの厚さや、コイルパターンの導体厚さ、積層数により適宜設ければ良い。また、コイルパターン導体間にも必要に応じてセラミック部を設けることは本発明の範囲内である。
【0053】
【実施例】
セラミックグリーンシートの一方の面に、Agペーストによってコイルパターンを印刷形成して図9及び図10に示すようにコイルパターンを千鳥配置となるように、合計11枚を交互に積層し、85℃で、10.8MPaの圧力を均一に600秒間かけて一体化して図5に示すセラミックグリーンシート積層品とした。そして、大気雰囲気の焼成炉に入れて約13時間かけて約900℃まで昇温し、その温度で約1時間半保持した後、約5時間かけて常温まで冷却して焼結し、外観寸法が8mm×8mmの本発明のセラミックコイルを作製した。
【0054】
前記セラミックグリーンシートは、主成分がAl,Si,Sr,Tiの酸化物で構成され、Al,Si,Sr,TiをそれぞれAl23、SiO2、SrO、TiO2に換算し合計100質量%としたとき、Al23換算で50質量%、SiO2換算で36質量%、SrO換算で10質量%、TiO2換算で4質量%以下のAl,Si,Sr,Tiを含有し、前記合計100質量%に対し副成分として、Bi23換算で2.5質量%のBiを含有する誘電体セラミックスを用い、これにバインダ、可塑剤、溶剤を加えて混合し、粘度調整してセラミックスラリーとした。
【0055】
このセラミックスラリーを用いてドクターブレード法などの公知のシート成形方法によって20μm厚のセラミックグリーンシートを作製した。このセラミックグリーンシートの一面にAgペーストを用いて図7に示すコイルパターン及び図8に示すコイルパターンをそれぞれ印刷形成して2種類のシートとした。扇形コイルパターンはセラミックグリーンシート中央からの見込む角度を約50°とし、コイルパターン導体の厚さを20μm、導体幅を200μm、導体と導体との間隔を100μmとした。
【0056】
このようにして作製したセラミックコイルの厚さと変形量を10個測定し、その結果を表1に「本発明(千鳥配置)」として示す。なお、厚みはセラミックコイルを樹脂に埋め込み、これを切断研磨した断面を50倍の工具顕微鏡により計測しその最厚部の厚みとし、変形量は前記最厚部の厚みと最薄部の厚さの差とし、これを一試料において0.5mm間隔で16断面について評価した。以下厚み、変形量は同様に評価している。
【0057】
次に、上記工程で作製した図7及び図8に示すセラミックグリーンシートの上に、セラミックグリーンシートに用いたものと同じ誘電体材料粉末をペースト化した誘電体ペーストを用いて、コイルパターンの部分を除いてセラミック部(カウンター)を図12及び図13に示すようにスクリーン印刷で形成した。各カウンターはコイルパターン端から約30μm離れて形成し、その厚さは約15μmで一様とした。このようにカウンターを形成したセラミックグリーンシートを用いて上の例と同様に合計11枚を積層してセラミックグリーンシート積層品とした。これを前記と同様に加圧した上で焼結してセラミックコイルとした。
【0058】
別に比較例のセラミックコイルを作製した。上記実施例と同様にセラミックグリーンシートにコイルパターンを、その積層方向に重なるコイルパターンの導体同士が図14の断面図にあるように上下に重なるようにして作製して、これらのセラミックグリーンシートを合計11枚交互に重ねてセラミックグリーンシート積層品とした。この積層品について上と同様に加圧した上で焼結してセラミックコイルとした。
【0059】
それぞれ評価結果を表1に「本発明(千鳥配置)」、「本発明(千鳥配置+カウンター)」、「比較例」として示す。
【0060】
【表1】
Figure 0004321023
【0061】
表1に示すように、本発明のセラミックコイル(千鳥配置)は比較例の場合と比べて変形量を1/2以下と著しく低減している。さらにカウンターを設けたものは、厚みが増加するものの、更に変形を低減することが出来た。
【0062】
さらに工具顕微鏡での断面観察倍率を500倍として観察したところ、本発明のセラミックコイルではデラミネーションやクラックなどの構造結果は見られなかったが、比較例のものではデラミネーションやクラックが発生した。また、比較例のものではセラミックコイルが積層方向にくの字状にずれて形成されていた。
【0063】
以上本発明のセラミックコイルを永久磁石モータの固定子に適用した例に基づいて、本発明を説明したが、本発明は界磁コイル以外のスパイラルコイルを有するコイル部品例えばインダクターなどにも適用できることは明らかであろう。
【0064】
【発明の効果】
本発明のセラミックコイルは、クラックやデラミネーションの生じないまた導体パターンの潰れや歪みを低減した健全なものなので、モータのように加重や振動の加わる用途に応用できるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミックコイルを用いた永久磁石モータの平面図である。
【図2】本発明のセラミックコイルを用いた永久磁石モータを印刷回路基板上に取り付けた状態を示す断面図である。
【図3】永久磁石モータに用いている固定子(セラミックコイル)の外観斜視図である。
【図4】本発明の一実施例に係る固定子(セラミックコイル)における界磁コイルの結線を示す結線図である。
【図5】図3に示す固定子(セラミックコイル)の分解斜視図である。
【図6】固定子の裏面にある第一の導体パターンの斜視図である。
【図7】コイルパターンを印刷形成したセラミックグリーンシートの平面図である。
【図8】コイルパターンを印刷形成した第二のセラミックグリーンシートの平面図である。
【図9】コイルパターンの位置関係を示す平面図である。
【図10】コイルシート積層品の断面図である。
【図11】焼結後の本発明によるセラミックコイル(例えば固定子)の断面図である。
【図12】セラミック部(カウンター)を設けたセラミックグリーンシートの平面図である。
【図13】セラミック部(カウンター)を設けたコイルシート積層品の断面図である。
【図14】セラミックグリーンシートを積層した比較例の断面図である。
【図15】焼結後の比較例のセラミックコイルの断面図である。
【図16】本発明の一実施例に係るセラミックコイルにおけるコイルパターンの配置関係を示す断面図である。
【符号の説明】
10 固定子(セラミックコイル)
15 ハンダ
19 開孔
20 外部端子用セラミックグリーンシート
30 コイルシート積層品
40,50,40′,50′,60、80 セラミックグリーンシート
22,23,24,25 接続端子
26 第二の導体パターン
42,52,42′,52′、62 コイルパターン
45 セラミック部(カウンター)
72,73,74 第一の導体パターン
82 コイルパターン
18 軸受
90 永久磁石回転子
91 永久磁石
95 回転軸
100 永久磁石モータ
200 印刷回路基板

Claims (3)

  1. コイルパターンを印刷形成した複数枚のセラミックグリーンシートを積層して一体に焼結したブラシレスモータ用セラミックコイルにおいて、
    各セラミックグリーンシートのコイルパターンが導体線路を所定の線路間隔をもってスパイラル状に巻き回してなり、そのコイルパターンの導体線路、積層方向に隣接する他のセラミックグリーンシートが持つコイルパターンの導体線路の間にあるセラミックグリーンシート部分に重ねて複数枚のセラミックグリーンシートを積層・加圧して一体に焼結して、
    コイルパターンの導体線路が積層方向に隣接する他のコイルパターンの導体線路の間にあるセラミックと交互に重なって形成されていることを特徴とするブラシレスモータ用セラミックコイル。
  2. セラミックグリーンシートの一面上にコイルパターンが回転対称に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ用セラミックコイル。
  3. セラミックグリーンシートのコイルパターンが印刷形成される一面上において、コイルパターンが形成されていない部分にセラミックペーストを印刷したセラミックグリーンシートを複数枚積層して一体に焼結したことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のブラシレスモータ用セラミックコイル。
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