JP4319126B2 - 水素の迅速発生方法およびそのための反応器モジュール - Google Patents

水素の迅速発生方法およびそのための反応器モジュール Download PDF

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Description

本発明は水素ガスの発生方法およびその装置に関し、特に迅速に高純度水素ガスを発生させる方法およびそのための反応器モジュールに関する。
従来の技術としての水蒸気を発生させる水蒸気リフォーミング(steam reforming)反応は、外部の加熱系統により反応に必要なエネルギーを大量に供給する必要があると共に、たとえば圧力スイングアブゾーバー(Pressure Swinging Absorber ; PSA)または低温精製(深冷分離)器等の精製装置を付加して、反応後のガスを精製し、純度が95%ないし99.995%の水素ガスを得ている。しかしながらこの付加される装置は通常広い空間を占め、そして生産コストの増加を来すので、水素ガス精製系統中に膜補助水蒸気リフォーマーを付加して製造プロセスを簡単化する方法が開発されている。このほかに、特許文献1および特許文献2には燃料またはリフォーマー中の排気ガスを燃焼させてイン・シチュー(in situ)加熱を行うことが開示されている。該特許文献2では、予め燃料と空気を加熱することによりその温度を自然発火温度以上に上昇させ無火炎的燃焼をさせている。そして特許文献3には、燃料または排気ガスを燃焼させてエネルギーを発生させる燃焼器が開示される。しかしながら、その欠点は開放式火が発生して汚染性を有するNOx生成物が発生することがある点にある。すなわち、上記従来の技術には気相燃焼の危険性と窒素酸化物等の汚染物質発生の欠点が存在する。
アメリカ特許公開第2003/0068260A1号明細書 アメリカ特許公開第2003/0068269A1号明細書 アメリカ特許第5861137号明細書
したがって、出願人は従来の技術の欠点に鑑み、鋭意試験と研究を重ねた結果、ついに本発明の「水素ガスを迅速に発生させる方法およびそのための反応器モジュール」を創造し、純度が99.99%以上に達する水素ガスを製造することが可能となった。さらには、本発明により提供される水素ガスの迅速発生方法およびそのための反応器モジュールは、迅速に所定の反応温度にまで加熱することが可能であり、ひいては反応器内で急速に水蒸気リフォーミング反応を開始できるものである。
すなわち、本発明の目的は純度が99.99%以上の水素ガスを提供することにあり、またこれにより提供される迅速な水素ガス発生方法およびそのための反応器モジュールにおいては急速な所定の加熱温度への到達が可能であり、ひいては迅速に反応器内において水蒸気リフォーミング反応を開始することが可能となる。
上記目的を達成するための水素ガスの発生に用いられる反応器モジュールはケーシングと、このケーシング内における少なくとも一つのパラジウム膜管および水蒸気リフォーミング触媒を備えてなり、 該反応器モジュールは、さらに,支持管上に該反応器の加熱に用いられる貴金属触媒を有する接触燃焼加熱領域を備え、そのうち該少なくとも一つのパラジウム膜管は水蒸気が流れる上流に位置する封じ込み端を有する(請求項1に対応)。
上記本発明の反応器モジュールにおいて、
該モジュールは多孔支持管上に該パラジウム膜管を形成するようにパラジウム膜管が装着され、該パラジウム膜の材質はパラジウム、パラジウム−銀合金およびパラジウム−銅合金のいずれかであり、
該多孔支持管はステンレス鋼からなり、
該パラジウム膜管の長さは3cmないし120cmの範囲にあり、
該反応器には水素ガスを発生させるために、反応器には水蒸気と燃料が供給され、該パラジウム膜管を通過、浸透して出る水素ガスの純度は90%以上であり、
該燃料はメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ヘキサン、ガソリン、メタンおよびこれらの混合物から選ばれるものであり、
該リフォーミング触媒はCuOZnOAl、PdOCuOZnOAlおよびKO、NiO/γ−Alより選ばれたものである(請求項2に対応)。
または上記本発明の反応器モジュールにおいて、
該接触燃焼加熱領域はステンレス鋼からなり、
該貴金属は白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)およびその混合物から選ばれるものであり、
該支持管の材質はγ―アルミナ、チタニア、ジルコニア、シリカ、DASH220(日本NE Chemtec社 製品名)およびN220(日本 S▲u▼dChemical Catalyst社 製品名)から選ばれたものである(請求項3に対応)。
また本発明の反応器モジュールにおいて、さらに起動加熱用の無水燃料を貯蔵する貯蔵器を備えてなる(請求項4に対応)。
さらに上記本発明の目的を達成するための、水素ガス発生器モジュールの組合は、二つの反応部分をケーシング内に具備する反応器を備えてなり、各反応部分には少なくとも一つのパラジウム膜管と少なくとも一つの水蒸気リフォーミング触媒を有する反応器を備えており、
該反応器モジュールは、さらに,支持管上に該反応器の加熱に用いられる貴金属触媒を有する接触燃焼加熱領域を備え、そして
該少なくとも一つのパラジウム膜管はガス流路の上流に位置する封じ込み端を有する(請求項5に対応)。
前記本発明の反応器モジュールの組合において、
該モジュールの組合は多孔支持管上にパラジウム膜を装着してパラジウム膜管を形成し、該パラジウム膜管の長さは3cmないし60cmの範囲内にある(請求項6に対応)。
また前記本発明の反応器モジュールの組合において、
該反応器には該水素ガスを発生させるために、水蒸気と燃料とを供給し、該パラジウム膜管を透過、浸透して出る水素ガスの純度は90%以上であり、
該燃料はメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ヘキサン、ガソリン、メタンおよびその混合物より選ばれたものであり、
該水蒸気リフォーミング触媒はCuOZnOAl、PdOCuOZnOAlおよびKO、NiO/γ−Alより選ばれたものであり、
該反応器モジュールの組合はさらに、支持管上に該反応器の加熱に用いられる貴金属触媒を有する接触酸化加熱領域を備えてなり、
該接触酸化加熱領域はステンレス鋼からなり、
該貴金属は白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)およびその混合物から選ばれるものであり、
該支持管の材質はγ―アルミナ、チタニア、ジルコニア、シリカ、DASH220(日本NE Chemtec社 製品名)およびN220(日本 S▲u▼dChemical Catalyst社 製品名)から選ばれたものである。
さらに、上記本発明の目的を達成するための、加熱のための接触酸化反応を併用する水素の製造方法は、次ぎの以下の工程を具備しており、すなわち、
燃料を反応器モジュール中にフィードし、この工程において該反応器モジュールはケーシングと、このケーシングにおける少なくとも一つのパラジウム膜管および水蒸気リフォーミング触媒とを備えた反応器を具備し、該少なくとも一つのパラジウム膜管はガス流路の上流に位置する封じ込み端を有し、
アルコールまたは炭化水素化合物に対して接触的酸化作用を行うことにより、貴金属触媒で該反応器を加熱する熱エネルギーを提供し、
該燃料を接触的水蒸気リフォーミング反応を行うことにより水素ガスを製造し、および、
貴金属触媒で該水蒸気リフォーミング反応の反応残留物に対して接触的酸化作用を行うことにより、前記反応器を持続的に加熱して該水蒸気リフォーミング反応の温度を維持する(請求項7に対応)。
上記本発明の水素ガス製造方法において、
該水素ガス製造方法は、多孔支持管上に前記パラジウム膜管を形成するようにパラジウム膜が装着され、そして該パラジウム膜の材質はパラジウム、パラジウム−銀合金およびパラジウム−銅合金のいずれかであり、
前記パラジウム−銀合金である場合、パラジウムと銀との比は7/3−11/9であり、および/または
前記パラジウム−銅合金である場合、パラジウムと銅との比は1−1.5である(請求項8に対応)。
また上記本発明の水素ガスの製造方法において、
該パラジウム膜管の長さは3cmないし12cmの範囲にあり、
該燃料はメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ヘキサン、ガソリン、メタンおよびその混合物から選ばれるものであり、
該水蒸気リフォーミング触媒はCuOZnOAl、PdOCuOZnOAlおよびKO、NiO/γ−Alより選ばれたものであり、
該水素ガス製造方法はさらに、支持管上に該反応器の加熱に用いられる貴金属触媒を有する接触酸化加熱領域を備えてなり、
該接触酸化加熱領域はステンレス鋼からなり、
該貴金属は白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)およびその混合物から選ばれるものであり、
該支持管の材質はγ―アルミナ、チタニア、ジルコニア、シリカ、DASH220(日本NE Chemtec社 製品名)およびN220(日本 S▲u▼dChemical Catalyst社 製品名)から選ばれたものである。
本発明によれば、純度が99.99%以上の水素ガスを提供することが可能であり、また急速な所定の反応温度への到達が可能であり、ひいては反応器内において水蒸気リフォーミング反応を迅速に開始することが可能となる。
図1は本発明の水素ガスの製造に用いられる反応器モジュールの好適な例を示す実施例である。反応器モジュール1はケーシング11、入口12、出口13および排気口14を有数反応器15を備え、この反応器において入口12から出口14の方向に流れるガス流路17があり、そしてこの反応器15には複数個のパラジウム膜管16が設けられている。各パラジウム膜管16は多孔性支持管上にパラジウム膜を装着してパラジウム膜管を形成したものであり、水素ガスの精製に用いられる。各パラジウム膜16には、ガス流路17の上流に位置する封じ込み端を有する。反応器モジュール1は反応器15の加熱に用いられる接触酸化加熱領域18を備えてなり、当該接触燃焼加熱領域18中の排気ガスは出口181より排気される。入口12は水蒸気および燃料を受け入れる供給口である。上記燃料は、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、ヘキサン、ガソリンまたはメタンの一種またはそれ以上の混合物が用いられる。燃料が燃料タンク121を経由して入口12に送られた後、接触酸化加熱領域18から供給される熱エネルギーにより該燃料を反応温度にまで加熱して水蒸気リフォーミング反応を行う。しかる後、パラジウム膜管16上のパラジウム膜精製を通して得られる水素ガスは出口13を経由して放出され、反応器内の排気ガス産物である水素ガス、一酸化炭素および二酸化炭素は排気口14を通して放出される。排気口14により排出された排気ガスは降圧器191により降圧された後、連接管19を通して接触酸化加熱領域18に移送され、燃焼を行い、熱エネルギーを加熱器15に供給する。接触加熱領域18において、燃料貯蔵器182、検査バルブ183および該連接管19を経由して空気を該接触酸化加熱領域18に送風して排気口14より排気された排気ガスと混合して燃焼を継続進行させる。接触酸化加熱領域18において燃焼した後の排気ガスは出口181を経由して排出され、または該燃料蒸気と熱交換される。燃料貯蔵庫182中の燃料はメタノールまたは液状炭化水素化合物であっても良く、たとえばガソリン、ヘキサンまたはナフサが用いられる。
反応器15はさらに水蒸気リフォーミング触媒を含み、また該反応器の器壁上には多孔性熱伝導性金属板151が溶接されている。該水蒸気リフォーミング触媒は好ましくはCuOZnOAl、PdOCuOZnOAlまたはKO、NiO/γ−Alのいずれかである。該多孔性熱伝導性金属板151は熱伝導を促して、加熱用反応器の器壁を通して吸熱反応の水蒸気リフォーミング反応器の触媒へ熱を熱伝導し、水蒸気リフォーミング反応の進行に益する。
パラジウム膜管16の製造においては、多孔性ステンレス鋼管上において、電気メッキまたはスパッタリング方式で、パラジウム膜またはパラジウム−銀合金、パラジウム−銅合金膜を該ステンレス鋼管上に沈着する。パラジウム膜管16のパラジウム膜厚さは3μm〜25μmの範囲にある。該パラジウム管16の外径は9.5mmであり、そしてパラジウム膜の長さは150mmである。さらには、本発明のパラジウム膜管が有する封じ込み端はガス流路の上流に位置しているので、該シール端から開放端へ浸透する水素ガス流の流れが加速される。水蒸気リフォーミング反応自体で発生する水素ガスの純度は約60〜75%であるが、パラジウム膜管を経由して精製された水素ガスの純度は99%ないし99.99%に向上する。つまり、本発明は反応器中において、封じ込み端をガス流路上流に設けた該パラジウム膜管は迅速に水素ガスを精製する効果を有する。本発明のパラジウム膜管で行われた水素ガス精製の実験データは以下に示す通りである。
水素ガスと二酸化炭素の混合物からパラジウム膜管で水素ガス精製を行う。
330℃の温度および圧力が0.2、0.3、0.4、0.5MPa(2、3、4、5バール)において、それぞれ0%、20%、80%、30%および75%の二酸化炭素濃度の水素ガス混合物を用いて、パラジウム膜管で水素精製を行った。該パラジウム膜管を透過・浸透して得られた水素ガス流の結果は表−1に示すとおりであり、M/M−hr−11/2で水素ガス浸透率を表している。本実施例で使用されたパラジウム膜管の寸法は、25mmX750mm(外径X長さ)であり、そしてその上に装着されたパラジウム膜の寸法は9.525mmX750mmである。精製する水素ガス混合物をパラジウム膜管外に供給し、該水素ガス混合物がパラジウム膜に作用した後、精製された水素ガスがパラジウム膜を透過して該パラジウム膜管の内部へ至る。
表1. パラジウム膜管でH/COを精製した結果
Figure 0004319126
この実験は330℃下において行ったものであり、使用されたパラジウム膜管上のパラジウム膜の規格は9.575mmODX40mmLである。GC−FIDにより、浸透して出たガスを分析し、またCOとCOはオンラインでCHにメタン化することにより1ppmまで分析した。
水素ガスとその他のガスとの混合物から、パラジウム膜管で水素ガス精製を行う。その他のガスは窒素ガス、二酸化炭素およびシクロヘキサノール(CXL)である。
この実施例2は310℃の温度下で行われ、使用されたパラジウム膜管に装着するパラジウム膜の寸法は9.25mmX30mm(外径X長さ)であって、得られた結果は表2に示すとおりである。純度が99.995%の工業グレードの水素ガスを原料として,パラジウム膜の精製を通して得られた生成物として純度99.9999%の水素ガスが得られた。しかしながら、表2に示すように、原料ガスがそれぞれ水素ガス純度70%、50%、25%であると、パラジウム膜の精製後に得られた生成物として、それぞれ純度が99.98%、99.93%および99.5%の水素ガスであった。
表2 パラジウム膜管によりH/Yの水素ガスを精製した結果
(Y=CO、CXLまたはN) (a)
Figure 0004319126
a:この実験は310℃の温度下で行われ、パラジウム膜管寸法は9.575mmX30mm(外径X長さ)である。生成物はGC−FIDにより分析し、COxおよびその他の有機物からなる不純物を1ppmまで測定可能である。
b:CXL=シクロヘキサノール
c:TCDでパラジウム膜管から浸透して出たガスを分析したが、窒素の感度は0.5%より大である。
本発明により提供される反応器モジュールは少なくとも一つのパラジウム膜管を備え、該パラジウム膜管における封じ込み端はガス流路の上流に位置する。以下実施例3および実施例4は該反応器モジュールにおいて、該パラジウム膜管の封じ込み端がガス流路の上流に位置しているので大幅に精製水素ガスをパラジウム膜管より浸透させて出すことができた。
水素ガスがパラジウム膜管から滲み出る方向
この実施例における反応モジュールにおいて使用されたパラジウム膜管の規格は9.525mmX150mm(外径X長さ)であり、そして該パラジウム膜管の設置方式にはAおよびBの二種のモードを有する封じ込み端が設けられている。モードAにおいて、該封じ込み端は水素ガス流路の上流に置かれ、該パラジウム膜管の内外側にはいずれも水素ガスが流動している。他方モードBにおいて、該封じ込み端は水素ガス流路の下流に置かれ、該パラジウム膜管の内外側にはいずれも水素ガスが流動している。該パラジウム膜管外側の圧力を0.3MPa(3バール)に設定すると、モードAにおいて水素ガスがパラジウム膜管内部から流れ出る速度は210cc/minであり、そしてモードBにおいて、水素ガスがパラジウム膜管内部から流れ出る速度は192cc/minであった。
パラジウム−銀合金からなるパラジウム膜管により水素ガス精製が行われるときに、水素ガスがパラジウム膜管から滲み出る方向
この実施例において反応器モジュール(規格は25.4mmX150mm(内径X長さ))に使用されたパラジウム膜管は、その上のパラジウム膜がパラジウム−銀合金膜であり、パラジウムと銀の比は67/33、パラジウム−銀合金膜の厚さは25μmである。またこのパラジウム膜管の規格はやはり9.525mmX150mm(外径X長さ)であると共に、一端が封じ込まれ、上記と同様にその設置方式にA、Bの二種のモードがある。モードAにおいて、該封じ込み端は水素ガス流路の上流に位置し、該パラジウム膜管の内外側はいずれも水素ガスが流動している。他方、モードBにおいては該封じ込み端は水素ガス流路の下流に置かれ、該パラジウム膜管の内外側にはいずれも水素ガスが流動している。このモードAにおいて、該パラジウム膜管外側の圧力がそれぞれ0.3、0.4、0.6MPa(3、4、6バール)に設定されると、水素ガスのパラジウム管内部から流出する速度はそれぞれ、95、136、189cc/minであった。他方、モードBにおいて、該パラジウム膜管外側の圧力が0.3、0.4、0.6MPa(3、4、6バール)に設定されると、水素ガスのパラジウム管内部から流出する速度は、それぞれ80、112、170cc/minであった。
表1および表2に示すように水素ガス濃度が低い場合、水素ガスのパラジウム膜管内部から流れ出す速度は迅速に降下する。これはパラジウム膜管は水素ガス濃度が非常に低い環境中では水素ガスの精製効果が比較的低下することを意味している。これにより大量の精製を行う場合、使用されるパラジウム管の長さが制限を受けることが見出された。したがって、本発明が使用するパラジウム膜管の長さは長過ぎないようにすべきである。このパラジウム膜管の長さは3cm〜120cmの範囲が好適である。さらには、使用されるパラジウム膜管が長すぎないようにするのが好ましく、本発明は水素ガスを大量生産するために、さらに進んで図2に示すような水素ガスの製造に用いられる反応器モジュールの組合2を提案した。
図2に示すように、該反応器モジュールの組合2はケーシング内に二つの一緒に結合された反応器部位28、29を有するケーシング21と、入口22と、2個の出口24および25と、2個の排気口26および27とを備えてなる。該入口22は、反応器部位28および29の共同供給口であると共に、反応器部位28および29にはそれぞれ入口から出口の方向へ流れるガス流路221および222を有する。該反応器部位28または29に、それぞれ複数個の水素ガスの精製に用いられるパラジウム膜管30を有する。該パラジウム膜管30は多孔性ステンレス鋼管上にパラジウム膜を装着して得られる。このパラジウム膜管はガス流路の上流に位置する封じ込み端を有する。反応器モジュールの組合2はさらに、反応器部位28および29を加熱するための接触酸化加熱領域31を有する。入口22は、水蒸気および燃料の供給口であり、燃料はエタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、ヘキサン、ガソリンまたはメタンが使用される。出口24および25は精製後の水素ガスを放出するためにあり、そして排気口26および27は、水素ガス、一酸化炭素および二酸化炭素の排気ガスを排出するためにある。排気口26および27から排出された排気ガスは連接段(図示せず)を経由して該接触酸化加熱領域31に回収、導入され、燃焼を行い、その後に得られる排気ガスは該接触酸化加熱領域31の出口(図示せず)から排出される。
該反応器モジュールの組合2は、さらに水蒸気リフォーミング触媒および該反応器壁上に溶接された多孔性熱伝導性金属板23を備える。該水蒸気リフォーミング触媒は好ましくはCuOZnOAl、PdOCuOZnOAlまたはKO、NiO/γ−Alが好適であり、多孔性熱伝導性金属板23は比較的高温の反応器壁を経由して反応器内のリフォーミング反応域へ熱を伝導するのを促進する。
本発明によれば、接触酸化加熱領域31は、ステンレス鋼からなり、この接触酸化加熱領域中には少なくとも一つの支持材を有し、その支持材上には該接触酸化加熱領域を加熱するための触媒としての貴金属触媒を有する。該貴金属は白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)およびその混合物から選ばれるものである。該支持材の材質はγ―アルミナ、チタニア、ジルコニア、シリカ、DASH220(日本NE Chemtec社 製品名)およびN220(日本 S▲u▼dChemical Catalyst社 製品名)から選ばれたものである。該接触酸化加熱領域の加熱効果は以下に示すとおりである。
Pt/BN酸化触媒でコールド・スタート加熱を行う。
外径1.27cm(1/2インチ)のステンレス鋼管中に6gのPt/BN/γ―Alの酸化触媒を充填した後、ロック・ウールで絶縁した。測定温度のTaおよびTbのうち、Taは触媒床頂部の温度を代表し、Tbは該ステンレス鋼管外部で且つ接触酸化加熱部位に隣接する部位の温度を代表する。所定の空間速度(WHSV、hr−1)で、適量のメタノールを該ステンレス鋼管中へ送り込むと共に空気を送り込み、ステンレス鋼管内の酸素ガスとメタノールの比が1.65または1.80(理論要求値を10%または20%超えた値に相当する)であるようにする。この結果、反応温度TaおよびTbは室温から急速に約800℃まで上昇した後、空間速度(WHSV)2−4hr−1で導入された酸素ガスとメタノールとのモル比が約1.65または1.8であるとき、反応温度TaおよびTbは約400‐450℃で安定した。このほか、該接触酸化加熱領域の酸化触媒は、Pt/BN−N−220またはPt/BN−Dash−220であってよい。Pt/BN−N−220およびPt/BN−Dash−220の加熱効果ならびにコールド・スタート能力は図3の結果に示す通りである。図のうちTは最高温度を示し、Tは安定温度を示す。
ヘキサンおよびPt/BN−N−220のコールド・スタート接触燃焼により発生した高温
本発明に基づいて、酸化反応の触媒として6gのPt/BN−N−220を接触酸化加熱領域中に充填すると共に、1.66g/分の速度で正ヘキサンを送り込んで燃料とした。しかる後、2.35l/分の速度で空気を導入し、該接触酸化加熱領域中の酸素ガスとヘキサンとの比が10.45(理論要求値の100%過剰)に設定した。その結果,接触酸化加熱域の温度Tは4分以内に630℃まで上昇し、さらに5分後に970℃に上昇した。またさらに10分後、温度Tは960℃ないし980℃の間に到達し、反応が終了するまでその温度を維持した。ヘキサンの燃焼により発生した温度の安定を維持するTの熱量は明らかにメタノールの燃焼により生じる熱量よりも大きい。しかしながら、メタノールを使用する利点は、容易に酸化反応を開始できることにあり、そのためにTの上昇が比較的早く且つTは比較的高い。
本発明はさらに接触的酸化作用により加熱する、水素ガス製造方法を提供する。該水素ガスの製造方法は、次ぎの工程を備えてなるものである。すなわち、(1)燃料を反応器モジュール中にフィードし、このステップにおいて該反応器モジュールはケーシングと、このケーシングにおける少なくとも一つのパラジウム膜管および水蒸気リフォーミング触媒とを備えた反応器を備えてなり、該少なくとも一つのパラジウム膜管はガス流路の上流に封じ込み端を有し、(2)アルコールまたは炭化水素化合物に接触的酸化作用を施すことにより該反応器を加熱する熱エネルギーを提供し、(3)該燃料と接触的に水蒸気リフォーミング反応を行うことにより水素ガスを発生させ、および(4)該水蒸気リフォーミング反応の反応残留物と接触的に酸化作用を行うことにより該反応器を加熱し、持続的して水蒸気リフォーミング反応の温度を安定に維持する。
本発明の水素ガスの発生方法はさらに、接触燃焼加熱領域を有する反応器モジュールが使用され、且つ該接触燃焼加熱領域には支持管材があり、該管材の上には貴金属触媒を装着して反応器を加熱するのに使用される。該貴金属は白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)およびその混合物から選ばれるものである。該支持管材の材質はγ―アルミナ、チタニア、ジルコニア、シリカ、DASH220(日本NE Chemtec社 製品名)およびN220(日本 S▲u▼dChemical Catalyst社 製品名)から選ばれたものである。該パラジウム膜管の長さは3cmないし120cmの範囲にある。該パラジウム膜管は多孔性支持管上に該パラジウム膜管を形成するようにパラジウム膜が装着され、該多孔性支持管はステンレス鋼からなり、そして該パラジウム膜の材質はパラジウム、パラジウム−銀合金およびパラジウム−銅合金のいずれかである。該反応器モジュールは、水、燃料またはその混合物のフィードを受け入れる少なくとも一つの入口があり、且つ精製された水素ガス排出するための少なくとも一つの出口を有する。該燃料は、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ヘキサン、ガソリンまたはメタンの一種またはそれ以上の混合物が用いられる。リフォーミング触媒はCuOZnOAl、PdOCuOZnOAlまたはKO,NiO/γ−Alから選ばれるものである。
液体メタノールを接触燃焼することによりメタノール水蒸気リフォーミング反応のコールド・スタートを行う。
12gのPt/BN−γ−Alを本発明の接触燃料加熱領域に充填し酸化反応の触媒とした。120gのCuOZnOAlを該反応器中に充填し水蒸気リフォーミング触媒とした。しかる後ロック・ウールの厚い層で該反応器を覆い保温した。内側の触媒ゾーンと外側の環状触媒ゾーンはそれぞれ計量ポンプに連結されることにより、それぞれ燃焼用燃料と水蒸気リフォーミング用メタノール−水混合物が供給される。開始時は室温下でWHSV=1.2に相当する7.5ミリモル/分の速度でメタノール燃料を反応器中に供給し、12分間内でO/CHOH比が1.65に近い値で酸素と反応し酸化反応が開始した。該接触燃焼領域において酸化触媒の温度Toxは560℃まで上昇し、これとはほとんど同時に反応器の温度Tsrも380℃ないし390℃に達した。しかる後、15ミリモル/分の速度で液体メタノールを該水蒸気リフォーミング触媒床へ導入すると共に、18ミリモル/分の速度で水を導入し、HOとCHOHの比率を1.2に接近させ、メタノールの吸熱反応の水蒸気リフォーミング反応を行った。反応温度は少し低下して350℃となり次ぎの60分間安定して反応は継続した。水蒸気リフォーミング反応器からは水素と炭素酸化物が製造され、その後メタノール燃料を液体のCHOH−HO混合物に転換した。これにより該接触燃焼加熱領域の温度Toxは420℃ないし460℃に降下し、そしてTsrは310℃まで下がった。該反応はさらに持続的に約30分間安定して継続し、同時にガス生産物を放出した。
メタノールの水蒸気リフォーミング反応
本発明によれば、該反応器モジュール中のパラジウム膜管は9cmの膜面積を有していると共にガス流路の上流の位置に封じ込み端を有している。1.2g/分の速度で液体メタノール(HO/CHOH=1.1)を該反応器に供給した。該反応器には18gのCuOZnOAl(日本 S▲u▼dChemical Catalyst社 製品名:G−66B)が充填されており、空間速度はWHSV=4/hrである。圧力0.45MPa(4.5バール)および温度310℃において反応を行い、全生成物と浸透した純水素ガスの流速はそれぞれ1,160ミリリットル/分、110ミリリットル/分であり、得られた水素ガスの純度は99.98%であった。該反応器内にパラジウム膜管がない場合、全水素ガスの流出速度は1,050ミリリットル/分であった。
ヘキサンの水蒸気リフォーミング反応
本発明に基づいて、圧力が0.9MPa(9バール)、温度が500℃およびWHSVが10,000ないし30,000/hrの条件下でヘキサンの水蒸気リフォーミングを行った。5種類の水蒸気リフォーミング触媒を試験し、それの水素ガスに対する転換率および選択性を比較した。当該5種類の水蒸気リフォーミング触媒の特性は表3に示すとおりであり、その得られた反応効果は表4に示すとおりである。ここで、G−56H−1およびFCR−4−02は市販品であり、そしてY、Y、Yは本発明に従う触媒である。
表3 ヘキサン水蒸気リフォーミング反応に用いた触媒の特性
Figure 0004319126
表4 ヘキサン水蒸気リフォーミング反応に用いた触媒の反応効果
Figure 0004319126
〔a〕:WHSV=2000hr−1、HO/C=1.5、0.9MPa(9気圧)、500℃
〔b〕:上記〔a〕の条件下で、6時間コーキング。
表3および表4に示すように、市販触媒G−56H−1およびFCR−4−02の劣化速度は、3種の本発明の触媒Y、Y、Yと比較して早く、かつこれら3種の触媒Y、Y、Yは比較的高い比表面積を有し、比較的高い水素ガス分圧を生じると共に水素ガス生産物に対する選択性が比較的高い。触媒Yに関しては、パラジウム膜管に使用された場合、その転化率、水素ガス分圧、および水素ガスに対する選択性はさらに高い。
反応器モジュールにより発生する水素ガス
本発明によれば、図1に示す反応器モジュールにおける反応器は外径10cm、長さ25cmのパラジウム膜管を備えており、そして各パラジウム膜管は135cmの膜表面積を有している。WHSV=2で液体メタノールを該反応器中へ供給し、しかる後圧力0.5ないし0.8MPa(5ないし8バール)で、かつ温度340℃下において水蒸気リフォーミングを行った。その結果、該パラジウム膜管から滲み出た水素ガス速度は1,000ミリリットル/分、そして該水素ガスの純度は99.97%以上であった。水素の回収率は供給原料メタノール中の水素原子数の59%であった。
要するに本発明の水素ガスを迅速に生じさせる方法およびそのための反応器モジュールは従来の技術の欠点を克服するのみでなく、迅速に純度が99.97%に達する水素ガスを発生させる効果を奏するので、当然、産業上の利用可能性を有する。
上記実施例に説明された技術的手段は本発明により具体的に理解されるために説明したもので、当然本発明の技術的思想はこれらに限定されるべきでなく、クレームの範囲を逸脱しない限り、当業者による単純な設計、変更、付加、修飾、置換等はいずれも本発明の技術的範囲に属する。
本発明の迅速に水素ガスを製造する反応器モジュールの概略説明図である。 本発明の迅速に水素ガスを製造する反応器モジュールの組合を説明する概略説明図である。 本発明に基づいて室温から開始したWHSV=3.2で種々の酸化触媒と種々の酸素/メタノール比によるメタノールの接触的燃焼を示す温度/時間プロフィールであり、そこでTはピーク温度を示しまたTは安定状態の温度を示す。
符号の説明
1 反応器モジュール 11 ケーシング
12 入口 121 燃料タンク
13 出口 14 排気口
15 反応器 151 多孔性熱伝導性金属板
16 パラジウム膜管 17 ガス流路
18 接触酸化加熱領域 181 出口
182 燃料貯蔵器 183 検査バルブ
19 連接管 191 降圧器
2 反応器モジュールの組合 21 ケーシング
22 入口 221、222 ガス流路
23 多孔性伝導性金属板 24、25 出口
26、27 排気口 28、29 反応器部位
30 パラジウム膜管 31 接触酸化加熱領域

Claims (5)

  1. 水素ガスの発生に用いる反応器モジュールであって、該反応器モジュールは反応器を含み、該反応器は、
    該反応器ケーシング内のガス流路に流れる燃料を受け入れる入口を有した反応器ケーシングと、
    該反応器ケーシング内に配置され、該ガス流路に流れている燃料に水蒸気リフォーミング反応を誘発する水蒸気リフォーミング触媒を有した水蒸気リフォーミング反応器と、
    該反応器ケーシングの外周に設置され、支持管上に該反応器の加熱に用いられる貴金属触媒を有する接触燃焼加熱領域と、
    該反応器ケーシング内に配置され、該ガス流路の上流に位置した封じ込み端を有する少なくとも一つのパラジウム膜管からなり、該水蒸気リフォーミング反応によって生成したリフォーミングガスを精製するパラジウム膜管モジュールと、を備えて成り、
    該接触燃焼加熱領域はステンレス鋼からなり、該支持管の材質はγ―アルミナ、チタニア、ジルコニア、シリカから選ばれたものであり、該貴金属触媒は白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)およびその混合物から選ばれるものであることを特徴とする反応器モジュール。
  2. 前記反応器モジュールは多孔性支持管上に前記パラジウム膜管を形成するようにパラジウム膜が装着され、そして該パラジウム膜の材質はパラジウム、パラジウム−銀合金およびパラジウム−銅合金のいずれかであり、
    前記多孔性支持管はステンレス鋼からなり、
    前記パラジウム膜管の長さは3cmないし120cmの範囲にあり、
    前記反応器には水素ガスを発生させるために、反応器には水蒸気と燃料が供給され、該パラジウム膜管を透過、浸透して出る水素ガスの純度は99%以上であり、
    前記燃料はメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ヘキサン、ガソリン、メタンおよびこれらの混合物から選ばれるものであり、
    前記水蒸気リフォーミング触媒はCuOZnOAl、PdOCuOZnOAlおよびKO,NiO/γ−Alより選ばれたものである、
    請求項1記載の反応器モジュール。
  3. 前記反応器モジュールはさらに、前記反応器ケーシング外に配置され、前記接触燃焼加熱領域の加熱を起動するための無水燃料を貯蔵する貯蔵器を備えてなる請求項1記載の反応器モジュール。
  4. 水素ガス発生用反応器モジュールの組み合わせであって、該反応器モジュールの組み合わせは、
    燃料を受け入れる入口を有し、第1ガス流路が設置された第1反応部分と、該第1ガス流路と相対的に配列された第2ガス流路が配置されて、該第1反応部分と相対的に配置された第2反応部分とを有する反応器ケーシングと、
    該反応器ケーシングの外周に設置された接触燃焼加熱領域とを備えて成り、
    該第1、第2反応部分はそれぞれ水蒸気リフォーミング反応器及び少なくとも一つのパラジウム膜管を有し、該パラジウム膜管は封じ込み端を有し、該封じ込み端はそれぞれ該第1、第2ガス流路の上流に設置され、該接触燃焼加熱領域は該水蒸気リフォーミング反応器の外周に設置されたことを特徴とする反応器モジュールの組み合わせ
  5. 前記反応器モジュールの組み合わせは多孔性支持管上にパラジウム膜を装着してパラジウム膜管を形成し、
    前記パラジウム膜管の長さは3cmないし60cmの範囲内にある、
    請求項記載の反応器モジュールの組み合わせ
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