JP4318738B2 - アダプティブアレーアンテナ装置及びその指向性制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、アダプティブアレーアンテナ装置及びその指向性制御方法に関し、特に、簡素化した構成の装置及びその指向性制御方法に関する。
複数のアンテナをアレー状に配置したアダプティブアレーアンテナは、その指向性を電波状況の変化に合わせて動的に変更することができ、携帯電話の基地局などで利用されている。図7には、アナログ位相・振幅変更手段(荷重)を持つアダプティブアレーアンテナの基本的構成が示されている。同図において、アンテナAN1,AN2,…,ANMの受信信号は、ダウンコンバータDC1,DC2,…,DCMにおいて周波数を所定の値に下げた信号となり、更にADコンバータADC1,ADC2,…,ADCMでアナログ信号からデジタル信号に変換されて移相量・振幅量制御手段900の移相量・振幅量演算手段902に供給される。移相量・振幅量制御手段900は、例えばDSP(Digital Signal Processor)によって構成されている。移相量・振幅量演算手段902では、参照信号出力手段904から出力された参照信号を参照しながら所定の演算が行われ、演算結果は位相・振幅決定手段PAD1,PAD2,…,PADMを介して、位相・振幅変更手段PAR1,PAR2,…,PARMに供給されている。位相・振幅変更手段PAR1,PAR2,…,PARMでは、アンテナAN1,AN2,…,ANMの受信信号に対して位相及び振幅の変更処理がそれぞれ行われ、変更後の信号は加算器910で加算される。更に、加算信号は、ダウンコンバータDCで所定の周波数の信号に変換され、ADコンバータADCでデジタル信号に変換されて復調器912に供給される。
図8は、移相量・振幅量制御手段950をデジタル化したDBF(Digital Beamforming)の例で、アンテナからの信号をそのまま取り込んでデジタル信号処理により所望の指向性を得るようにしている。同図のように、移相量・振幅量制御手段950は、移相量・振幅量演算手段902及び参照信号出力手段904の他に、位相・振幅決定手段QAD1,QAD2,…,QADM,位相・振幅変更手段QAR1,QAR2,…,QARM,加算器952もデジタル化されている。加算器952の加算出力は復調器912に供給される。
以上のように、アダプティブアレーアンテナでは、複数のアンテナが受信した電波の位相と振幅を制御するために、各アンテナからの受信信号は移相量・振幅量制御手段に入力される。しかし、各アンテナから移相量・振幅量制御手段へ信号を入力するためには、各アンテナと同数のダウンコンバータとADコンバータが必要となり、回路規模が大きくなってしまう。
このようなダウンコンバータとADコンバータを省略して回路規模の縮小を図った背景技術として、下記特許文献1に記載された「アダプティブアレーアンテナ」がある。これは、複数の移相手段のうち1個の移相手段の移相量を、現在設定している移相量を所定角度(90°)だけ増加させた値に設定変更し、次に現在設定している移相量を所定角度だけ減少させた値に設定変更し、そのときの合成された受信信号の強度変化を信号強度検出手段により検出し、検出された受信信号の強度変化のみを用いて評価関数の移相量に対する偏微分係数を求めて、評価関数の移相量に対する偏微分係数に基づいた移相制御を行うようにしたものである。
特開2001−160708公報
上述した特許文献1記載の技術によれば、求めた位相の偏微分値に例えば最急降下法に基づく最適化が行われる。これにより、各アンテナ毎に設けられていたダウンコンバータやADコンバータがなく、更にはそれらに対する配線がないため、回路が簡素化され小型にすることができる。
しかしながら、これらの上述した背景技術では、各アンテナからの入力信号そのものを得ておらず、入力信号を使わずに移相量に関する偏微分係数を求めて位相制御を行っている。このため、各入力信号を使って計算する今までのアルゴリズムはそのまま使うことはできない。具体的には、アンテナ特性の最適化法として勾配法以外の方法を適用することが難しい。すなわち、電波状況に合わせて最適化法を選ぶなどの複雑な操作ができないこと或いはアレーアンテナに対しての新しいアルゴリズムの適用が難しいことなどの不都合がある。
本発明は、以上の点に着目したもので、良好な指向性の制御を行いつつ、ダウンコンバータ,ADコンバータ,あるいはそれらに対する配線を省略して回路規模の縮小を図ることができ、各種の特性最適化法を適用することができるアダプティブアレーアンテナ装置及びその指向性制御方法を提供することを、その目的とする。
本発明は、複数のアンテナの受信信号を加算する際に、各アンテナの位相・振幅を位相・振幅変更手段によって変更することにより、指向性を動的に制御するアダプティブアレーアンテナの指向性制御方法である。そして、前記位相・振幅変更手段を、受信信号のプリアンブルの周期毎に順次スイッチング動作し、次に、スイッチング動作中に各位相・振幅変更手段の出力信号を順次取り込んで、前記プリアンブルの複数の周期を利用して全てのアンテナの受信信号を記録し、次に、記録した各アンテナの受信信号を利用して、前記指向性を動的に制御するための演算を行う。これにより上記目的が達成される。また、本発明は、上記の指向性制御方法を用いたアダプティブアレーアンテナ装置である。本発明の前記及び他の目的、特徴、利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明によれば、受信信号のプリアンブルの1周期で1つのアンテナの受信信号を取り込み、複数の周期を利用して全アンテナの受信信号を取り込む。このため、各アンテナ毎にダウンコンバータやADコンバータを設けることなく、指向性を動的に制御するための演算を行うことができ、回路規模の縮小を図ることができる。また、受信信号を取り込んでいるので、状況や用途によって様々な最適化法を適用することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
図1には、本実施例の回路ブロック図が示されている。同図において、アンテナAN1,AN2,…,ANMの受信信号出力側は、位相・振幅変更手段PAR1,PAR2,…,PARMをそれぞれ介して加算器910の入力側に接続されている。加算器910の加算出力側は、ダウンコンバータDC,ADコンバータADCを介して復調器912の入力側に接続されている。以上の構成は、上述した図7の背景技術と同様である。
ところで、本実施例では、上述したADコンバータADCの出力側が、移相量・振幅量制御手段10の入力側に接続されている。移相量・振幅量制御手段10は、例えばDSPによって構成されており、移相量・振幅量演算手段12,参照信号出力手段14,入力記憶手段S1,S2,…,SMを備えている。また、移相量・振幅量切替更新停止手段20の出力側も移相量・振幅量制御手段10に接続されている。
これらのうち、移相量・振幅量演算手段12は、CPUを中心に構成されており、図示していないプログラムメモリに記録された移相量・振幅量の演算プログラムが実行されるようになっている。参照信号出力手段14は、理想的な応答信号を出力するためのもので、一種のメモリである。入力記憶手段S1,S2,…,SMは、前記ADコンバータADCから入力された入力信号データを記憶するためのメモリである。
移相量・振幅量演算手段12の演算結果出力側は、位相・振幅決定手段PAD1,PAD2,…,PADMの入力側にそれぞれ接続されており、これら位相・振幅決定手段PAD1,PAD2,…,PADMの出力側は、上述した位相・振幅変更手段PAR1,PAR2,…,PARMの制御入力側にそれぞれ接続されている。
次に、図2を参照しながら本実施例の動作の概要を説明する。移相量・振幅量制御を行うためには、各アンテナAN1,AN2,…,ANMからの受信信号を得る必要がある。本実施例では、移相量・振幅量制御手段10におけるアンテナ受信信号の取り込みを、ADコンバータADCから行う。しかし、ADコンバータADCからは、全てのアンテナ受信信号の加算値しか得られない。そこで、位相・振幅変更手段PAR1,PAR2,…,PARMの値のいずれかを「1」,他を「0」に変化させてアンテナ入力信号をスイッチングすることで、いずれか一つのアンテナ受信信号を取り込むようにしている。
図2には、その様子が示されている。例えば、アンテナ受信信号中のプリアンブル(同期信号)の1周期目では(同図(A)参照)、位相・振幅変更手段PAR1の値が「1」,他の位相・振幅変更手段PAR2,PAR3,…,PARMの値がいずれも「0」となる(同図(B)参照)。換言すれば、位相・振幅変更手段PAR1が「ON」,他の位相・振幅変更手段PAR2,PAR3,…,PARMがいずれも「OFF」となる。このため、アンテナAN1からの受信信号のみが加算器910に入力され、これがダウンコンバータDC,ADコンバータADCを介して移相量・振幅量制御手段10に取り込まれる(同図(C)参照)。
同様に、プリアンブルの2周期目では(同図(A)参照)、位相・振幅変更手段PAR2の値が「1」,他の位相・振幅変更手段PAR1,PAR3,…,PARMの値がいずれも「0」となる(同図(B)参照)。換言すれば、位相・振幅変更手段PAR2が「ON」,他の位相・振幅変更手段PAR1,PAR3,…,PARMがいずれも「OFF」となる。このため、アンテナAN2からの受信信号のみが加算器910に入力され、これがダウンコンバータDC,ADコンバータADCを介して移相量・振幅量制御手段10に取り込まれる(同図(C)参照)。以上の動作が、プリアンブルのM周期目まで順次繰り返し行われ、M周期で、アンテナAN1,AN2,…,ANMの全ての受信信号が取り込まれる。
次に、以上の動作を、図3〜図6も参照しながら、更に詳細に説明する。図3(A)には、移相量・振幅量制御手段10の動作手順がフローチャートとして示されており、まず受信信号を取り出す最初のアンテナを指定する(ステップS10)。「k」は、受信信号を取り出したいアンテナのインデックスであり、「k=1」とすることで、アンテナAN1が指定される。
次に、移相量・振幅量制御手段10は、位相・振幅変更手段PAR1,PAR2,…,PARMの値wを決定する(ステップS12)。決定の手順は、図3(B)に示されており、位相・振幅変更手段の値wiを「0」とする初期化動作を、i=1〜Mまで繰り返し行う(ステップS120〜S126)。「i」は、位相・振幅変更手段PAR1,PAR2,…,PARMの値wiを初期化するためのインデックスである。次に、k番目の位相・振幅変更手段の値wkを「1」とする(ステップS128)。従って、最初は、位相・振幅変更手段PAR1の値w1が「1」となり、他の位相・振幅変更手段PAR2,PAR2,…,PARMの値w2,w3,…,wMは「0」となる。この様子は、前記図2(B)の1周期目に示したとおりである。具体的には、移相量・振幅量演算手段12によって値wiが演算され、位相・振幅決定手段PAD1,PAD2,…,PADMを介して位相・振幅変更手段PAR1,PAR2,…,PARMに値wiがそれぞれ設定される。
時刻tにおけるアンテナアレー出力y(t),すなわち加算器910の出力は、各アンテナの受信信号xi(t)と、各位相・振幅変更手段の値wi*(*は複素共役)の積の総和となる。ところが、上述したように、位相・振幅変更手段PAR1の値w1は「1」,他の位相・振幅変更手段PAR2,PAR3,…の値w2,w3,…は「0」となっている。このため、前記アンテナアレー出力は時刻tの入力信号x1(t)と一致する。この動作により、アンテナAN1の受信信号のみが取り出され、加算器910,ダウンコンバータDC,ADコンバータADCを介して移相量・振幅量制御手段10に取り込まれる状態となる。
次に、図3(A)に戻って、移相量・振幅量制御手段10では、前記プリアンブルの1周期目で受信信号のサンプリングを行い、受信信号データとして入力記憶手段S1に記録する。すなわち、サンプリングインデックスsを「1」として最初のサンプリング点を指定し(ステップS14)、このときのアレー出力,すなわち加算器出力yをデータとして取り込む(ステップS16,S18)。この動作は、サンプリング点が最大値Nに達するまで繰り返し行われる(ステップS20,S22参照)。これらの動作により、図2の1周期目において、アンテナAN1の受信信号がN個のサンプリング点でサンプリングされ、信号データが入力記憶手段S1に記録される。
図4には、以上の様子が詳細に示されている。アンテナAN1,AN2,…,ANMには、同図(A)に示すような電波が受信される。このうち、プリアンブルの1周期目については、上述したように、位相・振幅変更手段PAR1の値wが「1」となり、他の位相・振幅変更手段PAR2,PAR2,…,PARMの値wは「0」に設定される。このため、同図(B)に矢印で示すように、アンテナAN1の受信信号のみが加算器910に入力され、ダウンコンバータDC及びADコンバータADCによる処理の後、移相量・振幅量制御手段10に入力される。
具体的には、同図(A)の1周期目のプリアンブルに対し、1〜Nのサンプリング点でサンプリングが行われ、各サンプリング点についてx1(1),x1(2),…,x1(N)の受信信号データが得られ、これらは入力記憶手段S1に記録される。図4(C)には、入力記憶手段S1,S2,…,SMのサンプリング点1〜Nにおける受信信号データの記録の様子が示されており、図中に矢印で示すように、データx1(1),x1(2),…,x1(N)が記録された状態となっている。
図3に戻って、アンテナAN1の受信信号について、プリアンブルの信号サンプリングが終了すると(ステップS20のYes)、アンテナAN2について同様の処理が繰り返し行われる(ステップS24のNo,ステップS26)。図5には、その様子が示されており、同図(A)に示すプリアンブルの2周期目については、位相・振幅変更手段PAR2の値wが「1」となり、他の位相・振幅変更手段PAR1,PAR3,…,PARMの値wは「0」に設定される。このため、同図(B)に矢印で示すように、アンテナAN2の受信信号のみが加算器910に入力され、ダウンコンバータDC及びADコンバータADCによる処理の後、移相量・振幅量制御手段10に入力される。すなわち、同図(A)の2周期目のプリアンブルに対し、1〜Nのサンプリング点についてx2(1),x2(2),…,x2(N)の受信信号データがサンプリングされ、これらが図5(C)に矢印で示すように、入力記憶手段S2に記録される。
図3に戻って、以上の動作が、アンテナAN3,AN4,…,ANMに対して順次行われる(ステップS24のYes)。図6には、アンテナANMについての信号取り込みの様子が示されており、同図(A)に示すプリアンブルのM周期目については、位相・振幅変更手段PARMの値wが「1」となり、他の位相・振幅変更手段PAR1,PAR3,…の値wは「0」に設定される。このため、同図(B)に矢印で示すように、アンテナANMの受信信号のみが加算器910に入力され、ダウンコンバータDC及びADコンバータADCによる処理の後、位相・振幅量制御手段10に入力される。すなわち、同図(A)のM周期目のプリアンブルに対し、1〜Nのサンプリング点についてxM(1),xM(2),…,xM(N)の受信信号データがサンプリングされ、これらが図6(C)に矢印で示すように、入力記憶手段SMに記録される。
全てのアンテナについて動作を終了すると、入力記憶手段S1,S2,…,SMには、図6(C)に示すようにデータが記録された状態となる。次に、移相量・振幅量制御手段10では、以上のようにして記憶手段S1,S2,…,SMに記録されたデータと、参照信号出力手段14から出力されている参照信号に基づいて、移相量・振幅量演算手段12により最急降下法などの演算が行われ(図3(A)のステップS28参照)、アンテナ特性を最適化するための他の位相・振幅変更手段PAR1,PAR3,…の値が求められる。そして、それらの値に基づいて、位相・振幅決定手段PAD1,PAD2,…,PADMにより位相・振幅変更手段PAR1,PAR2,…,PARMの値が変更され、指向性が制御される。この後、移相量・振幅量切替更新停止手段20によって、位相・振幅変更手段PAR1,PAR2,…,PARMの更新は停止される。
これを図7の背景技術と比較すると、背景技術の場合はプリアンブルの1周期で全アンテナAN1〜ANMについて受信信号を取り込むのに対し、本実施例ではM周期で取り込む点で相違する。しかしながら、図1と図7の回路構成を比較すれば明らかなように、各アンテナ毎のダウンコンバータDCやADコンバータADCが不要になり、回路規模が大幅に縮小される。図8の背景技術との比較においても同様である。更に、本実施例によれば、上述した特許文献1の発明と比較して、位相の偏微分値ではなく、アンテナからの受信信号の位相・振幅情報を得ており、位相情報のみならず振幅情報も得ている。このため、最急降下法のみならず、状況や用途によって様々な最適化法を適用することができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例に示した処理手順は一例であり、同様の効果を奏するように適宜変更可能である。例えば、受信信号取り込みの際の位相・振幅変更手段PAR1,PAR2,…,PARMの値の設定を、最初に全て初期化して「0」とし、次に所望のものを「1」としたが、「1,0,0,…,0」の符号列を適用し、これの「1」をプリアンブルの周期に対応して巡回させるようにしてもよい。例えば、アンテナ数Mが4のときは、「1,0,0,0」→「0,1,0,0」→「0,0,1,0」→「0,0,0,1」→「1,0,0,0」という具合である。
(2)回路をアナログ,デジタルのいずれで構成するかも必要に応じて適宜変更してよい。
例えば、図8に示した背景技術のように、位相・振幅決定手段や位相・振幅変更手段をデジタル化してもよい。
(3)図3に示した処理手順も一例であり、移相量・振幅量制御手段10のプログラムを同様の結果が得られるように各種変更してよい。
本発明によれば、回路規模を縮小しつつ、各種の最適化法を適用することができるので、WLANアクセスポイント,携帯電話やPHSの基地局,地上デジタル放送受信機などに好適である。
本発明の実施例1の回路構成を示すブロック図である。 前記実施例1の基本的な動作を示す説明図である。 前記実施例1における移相量・振幅量制御手段の動作を示すフローチャートである。 前記実施例1におけるアンテナAN1からの信号取り込みの様子を示す図である。 前記実施例1におけるアンテナAN2からの信号取り込みの様子を示す図である。 前記実施例1におけるアンテナANMからの信号取り込みの様子を示す図である。 位相・振幅変更手段をデジタル化していないアダプティブアレーアンテナの基本構成を示すブロック図である。 他の背景技術であるDBFの基本構成を示すブロック図である。
符号の説明
ADC,ADC1,ADC2,…,ADCM:ADコンバータ
AN1,AN2,…,ANM:アンテナ
DC,DC1,DC2,…,DCM:ダウンコンバータ
PAD1,PAD2,…,PADM:位相・振幅決定手段
PAR1,PAR2,…,PARM:位相・振幅変更手段
QAD1,QAD2,…,QADM:位相・振幅決定手段
QAR1,QAR2,…,QARM:位相・振幅変更手段
S1,S2,…,SM:入力記憶手段
10:移相量・振幅量制御手段
12:移相量・振幅量演算手段
14:参照信号出力手段
20:移相量・振幅量切替更新停止手段
900:移相量・振幅量制御手段
902:移相量・振幅量演算手段
904:参照信号出力手段
910:加算器
912:復調器
950:移相量・振幅量制御手段
952:加算器

Claims (3)

  1. 複数のアンテナの受信信号を加算する際に、各アンテナの位相・振幅を位相・振幅変更手段によって変更することによって、指向性を動的に制御するアダプティブアレーアンテナの指向性制御方法において、
    前記位相・振幅変更手段を、受信信号のプリアンブルの周期毎に順次スイッチング動作するステップ1と、
    前記ステップ1のスイッチング動作中に各位相・振幅変更手段の出力信号を順次取り込み、前記プリアンブルの複数の周期を利用して全てのアンテナの受信信号を記録するステップ2と、
    前記ステップ2によって記録した各アンテナの受信信号を利用して、前記指向性を動的に制御するための演算を行うステップ3と、
    を含むことを特徴とするアダプティブアレーアンテナの指向性制御方法。
  2. 受信信号を変更する位相・振幅変更手段をアンテナ毎に備えており、これらの位相・振幅変更手段の受信信号出力を加算手段で加算して復調手段に供給するアダプティブアレーアンテナ装置において、
    前記位相・振幅変更手段を、受信信号のプリアンブルの周期毎に順次スイッチング動作させるスイッチング手段と、
    このスイッチング手段によるスイッチング動作中に、前記加算手段の受信信号出力を順次取り込み、前記プリアンブルの複数の周期を利用して全てのアンテナの受信信号を記録する記憶手段と、
    この記憶手段に記録された各アンテナの受信信号を利用して、アンテナの指向性を動的に制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とするアダプティブアレーアンテナ装置。
  3. 複数のアンテナと、
    これら複数のアンテナ毎に設けられた位相・振幅変更を行う位相・振幅変更手段と、
    これら位相・振幅変更手段の出力を加算する加算手段と、
    この加算手段の出力に対して周波数変換を行う周波数変換手段と、
    この周波数変換手段の出力をデジタル信号に変換するADC手段と、
    指向性を動的に制御するための各位相・振幅変更手段の値を演算する移相量・振幅量演算手段と、
    この移相量・振幅量演算手段の演算結果に基づいて、前記位相・振幅変更手段の値を決定する位相・振幅決定手段と、
    を備えており、
    前記移相量・振幅量演算手段が、
    前記位相・振幅決定手段によって、前記位相・振幅変更手段をアンテナ受信信号のプリアンブルの周期毎に順次スイッチング動作する処理と、
    該スイッチング動作中に各位相・振幅変更手段の出力信号を順次取り込み、前記プリアンブルの複数の周期を利用して全てのアンテナの受信信号を記録する処理と、
    記録した各アンテナの受信信号を利用して、指向性を動的に制御するための位相・振幅変更手段の値を演算する処理と、
    を行うことを特徴とするアダプティブアレーアンテナ装置。
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