JP4318387B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置等、印刷機能を有する像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷機能を有する像形成装置の代表例としてファクシミリ装置を挙げて、以下に説明する。
ファクシミリ装置は、通常受信画データ又は送信画データを格納するメモリを所持している。受信動作中に受信画データは、一旦メモリに記憶される。その後、メモリから読み出されて用紙上に印刷される。用紙上に印刷された後、受信画データはメモリから消去される。この受信動作中に印刷機能が正常に働かなくなった場合を想定する。かかる場合に操作者は装置を修正する。操作者は、自己の判断で印刷機能の回復を判断したとき、印刷は再開される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術では、印刷機能が正常に働かなくなったことを操作者が気づかぬ限り、印刷は、継続される。操作者が気づいて印刷機能を修正しても、気づく前に異常な状態で印刷された受信画データは、すでにメモリから消去されており、修正後に再現させることは、不可能である。さらに、異常な状態の判断を操作者が行うので、その判断精度に欠ける場合も発生する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は以上の点を解決するため次の構成を採用する。
〈構成1〉
受信画データを受け入れて格納するメモリ部と、印刷品質検査用のテストパタンを読み取り、テストパタン読み取りデータを出力するテストパタン読み取り部と、上記テストパタンを再現させるテストパタン書き込みデータを所持すると共に、上記テストパタン読み取り部から上記テストパタン読み取りデータを受け入れて、テストパタン評価結果を出力するテストパタン・データ処理部と、上記テストパタン評価結果の評価基準を定める、かすれ判定パラメータを格納するパラメータ記憶部と、印刷動作を制御する制御部とを備え、上記制御部は、上記テストパタン・データ処理部からテストパタン書き込みデータを受け入れて、上記メモリ部から読み出した上記受信画データと共に上記印刷品質検査用のテストパタンを用紙上に再現させ、上記テストパタン・データ処理部からテストパタン評価結果を受け入れ、上記パラメータ記憶部から操作者の選択による上記かすれ判定パラメータを受け入れて、上記テストパタン評価結果が、このかすれ判定パラメータにより決定された評価基準を満たさない場合は、上記メモリ部に上記受信画データの格納状態を維持させ、上記テストパタン評価結果が、上記評価基準を満たす場合は、格納された上記受信画データを消去することを特徴とする画像形成装置。
【0006】
〈構成
構成に記載の画像形成装置において、上記かすれ判定パラメータは、消耗品が通常使用で交換される時点の状態である普通レベルと、少しのかすれも許されない厳しいレベルと、4ビットラインが正常であれば所定量かすれがあっても合格とされる甘いレベルの3段階の判定基準を有することを特徴とする画像形成装置。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を一例としてファクシミリ装置に限定して説明する。
〈具体例1の構成〉
図1は、具体例1の構成のブロック図である。
図1より、具体例1のファクシミリ装置は、操作・表示部1と、原稿読み取り部2と、メモリ部3と、FAX通信部4と、印刷部5と、テストパタン読み取り部6と、テストパタン・データ処理部7と、制御部8とによって構成される。
【0008】
操作・表示部1は、ファクシミリの操作、設定、アラームの表示を行う部分である。
原稿読み取り部2は、送信原稿の読み取りを行う部分である。
メモリ部3は、受信画データを受け入れて格納する部分である。
FAX通信部4は、発呼、着呼を含み、ファクシミリの通信を行う部分である。
【0009】
印刷部5は、受信画データと後記する印刷品質検査用のテストパタンを用紙上に再現する部分である。
テストパタン読み取り部6は、印刷品質検査用のテストパタンを読み取り、テストパタン読み取りデータを出力する部分である。
【0010】
テストパタン・データ処理部7は、上記テストパタンを用紙上に再現するためのテストパタン書き込みデータを所持すると共に、上記テストパタン読み取り部6からテストパタン読み取りデータを受け入れて、テストパタン評価結果を出力する部分である。
制御部8は、装置全体を制御する部分である。
【0011】
〈具体例1の動作〉
最初に図を用いて動作原理について説明する。
図2は、具体例1の動作原理説明図である。
(a)は、主な動作の流れを表している。
(b)は、テストパタンの一例を表している。
(c)は、テストパタン読み取り例(正常に印刷されている場合)を表している。
(d)は、テストパタン読み取り例(かすれている場合)を表している。
【0012】
(a)より、最初に用紙10上に印刷部(印刷処理)5−1によって受信画データとテストパタンが印刷される。次にテストパタン読み取り部6によって用紙10上のテストパタンが読み取られ、印刷部(排出ローラ)5−2によって用紙10は、排出される。
(b)より、上記印刷部(印刷処理)5−1によって用紙10上に印刷されたテストパタンは、用紙10上の片隅に、テストパタン12に示すように用紙10の進行方向に直角な1ビットの黒ライン、1ビットの白ライン、2ビットの黒ライン、1ビットの白ライン、4ビットの黒ラインが平行して印刷される。このときのテストパタン書き込みデータ13はデータ値(101101111)である。
【0013】
(c)より、テストパタンは、テストパタン読み取り部6によって矢印の方向に読み取られる。このときのテストパタン読み取りデータ14は、データ値(101101111)である。このデータ値(101101111)はテストパタン書き込みデータ13のデータ値(101101111)と同じである。従って、この状態は、正常に印刷されている状態である。
【0014】
(d)より、テストパタンは、テストパタン読み取り部6によって矢印の方向に読み取られる。このときのテストパタン読み取りデータ14は、データ値(001101111)である。このデータ値(001101111)はテストパタン書き込みデータ13のデータ値(101101111)と異なる。この状態は、テストパタンの最初の1ビットが読み取られていないので、かすれていると判断される。
【0015】
次に、フローチャートを用いて具体例1のファクシミリ装置の動作について説明する。
図3は、具体例1の動作のフローチャートである。
図3のステップS1〜ステップS11に従って具体例1のファクシミリ装置の動作について説明する。
【0016】
ステップS1
具体例1のファクシミリ装置は画データの着信を待って待機している。
ステップS2
FAX通信部4(図1)は、回線を介して画データの受信を開始し、制御部8(図1)は、この受信画データをメモリ部3(図1)に格納させる。
【0017】
ステップS3
制御部(図1)は、印刷部5(図1)に印刷開始を指示し、メモリ部3(図1)から受信画データを読み出し、同様にテストパタン・データ処理部7(図1)からテストパタン書き込みデータを読み出して、印刷部5(図1)へ送る。
【0018】
ステップS4
印刷部5(図1)は、受信画データと共にテストパタンを用紙上に印刷する。
ステップS5
テストパタン読み取り部6(図1)は、用紙上のテストパタンを読み取ってテストパタン読み取りデータをテストパタン・データ処理部7(図1)へ送る。
印刷部5(図1)は用紙を排出する。
【0019】
ステップS6
テストパタン・データ処理部7(図1)は、テストパタン読み取りデータを受け入れて印刷状態を上記動作原理に従って評価し、テストパタン評価結果を制御部8(図1)へ送る。制御部8(図1)は、このテストパタン評価結果に基づいて、正常に印刷されている(図2の(c))ときは、ステップS7へ進み、かすれて印刷されている(図2の(d))ときは、ステップS8へ進む。
【0020】
ステップS7
制御部8(図1)は、受信画データをメモリ部3(図1)から消去して、ステップS1へ戻って後に続く画データの受入を待つ。
ステップS8
制御部8(図1)は、受信画データをメモリ部3(図1)に格納したまま操作・表示部1(図1)を制御してアラームを表示させる。
【0021】
ステップS9
アラーム表示を検知した操作者が、印刷結果を検査して印刷がかすれていない場合にはステップS11へ進み、印刷がかすれている場合はステップS10へ進む。
ステップS10
操作者が、再印刷を指示すると受信画データはメモリ部3(図1)に格納されたままステップS4へ戻って再印刷が開始される。
【0022】
ステップS11
操作者が、受信画データの消去を指示するとメモリ部3(図1)に格納された受信画データは消去され(ステップS7)、ステップS1へ戻って後に続く画データの受入を待つ。
【0023】
〈具体例1の効果〉
具体例1の構成を採用して印刷結果をテストパタンを用いて評価することによって以下の効果を得る。
1.印刷結果が悪かったときには、メモリ部に格納されている受信画データは、そのまま格納状態に維持されるので、印刷部を調整した後に再度同じ画データを用紙上に再現することが可能になる。
2.又、テストパタンを用いて印刷状態が常時観察され、印刷結果が悪い場合には、自動的にアラーム表示されるので印刷品質の向上に繋がる。
【0024】
〈具体例2の構成〉
上記具体例1では、受信画データの複雑さ、即ち、小さな文字の多い受信画データ、あるいは大きな文字の多い受信画データ、等、受信画データの違いを考慮していない。従って、小さい細い文字の多い受信画データを受信したときに、かすれが発生した場合には、かすれが微妙であっても、操作者は、印刷状態を確認できない場合が発生し得る。かかる問題を解決するために具体例2のファクシミリ装置は以下のように構成される。
【0025】
図4は、具体例2の構成のブロック図である。
図4より、具体例2のファクシミリ装置は、操作・表示部1と、原稿読み取り部2と、メモリ部3と、FAX通信部4と、印刷部5と、テストパタン読み取り部6と、テストパタン・データ処理部7と、制御部8と、画データ解析部11とによって構成される。
【0026】
具体例1との差異のみについて説明する。
画データ解析部11は、受信画データのビット配列状態から、受信画データの複雑度を検出して受信画評価結果を出力する部分である。
即ち、この画データ解析部11が、受信画データを小さい文字が多いと判定した場合には、テストパタンの全てのラインが再現されていない場合には印刷不合格とする厳しい判定基準を採用し、受信画データを大きい文字が多いと判定した場合には、テストパタンの4ビットラインのみ再現されていれば合格とする甘い判定基準を採用する等、印刷品質向上を目指す部分である。
他の構成部分は具体例1と同様なので説明を割愛する。
【0027】
〈具体例2の動作〉
最初に図を用いて動作原理について説明する。
図5は、具体例2の動作原理説明図である。
(a)は、テストパタンの一例を表している。
(b)は、テストパタン読み取り例(正常に印刷されている場合)を表している。
(c)は、テストパタン読み取り例(かすれている場合)を表している。
(d)は、読み取り結果と合格、失格の判定の一例を表している。
【0028】
(a)より、上記印刷部(印刷処理)5−1(図2)によって用紙10上に印刷されたテストパタンは、用紙10上の片隅に、テストパタン12に示すように用紙10の進行方向に直角な1ビットの黒ライン、1ビットの白ライン、2ビットの黒ライン、1ビットの白ライン、4ビットの黒ラインが平行して印刷される。このときのテストパタン書き込みデータ13はデータ値(101101111)である。
【0029】
(b)より、テストパタンは、テストパタン読み取り部6によって矢印の方向に読み取られる。このときのテストパタン読み取りデータ14は、データ値(101101111)である。このデータ値(101101111)はテストパタン書き込みデータ13のデータ値(101101111)と同じである。従って、この状態は、正常に印刷されている状態である。
【0030】
(c)より、テストパタンは、テストパタン読み取り部6によって矢印の方向に読み取られる。このときのテストパタン読み取りデータ14は、データ値(001101111)である。このデータ値(001101111)はテストパタン書き込みデータ13のデータ値(101101111)と異なる。この状態は、テストパタンの最初の1ビットが読み取られていないので、かすれていると判断される。
【0031】
(d)より、(1)読み取り結果(テストパタン読み取りデータ)が(101101111)の場合は、テストパタン書き込みデータ13のデータ値(101101111)と等しいので、少しのかすれも許されない厳しい判定(レベル1)でも、かすれがある程度許される甘い判定(レベル3)でもOKである。
(2)読み取り結果(テストパタン読み取りデータ)が(001101111)の場合は、1ビットラインが読み取られていないので(レベル1)では不合格とするが、(レベル3)では合格とする。
(3)読み取り結果(テストパタン読み取りデータ)が(000001111)の場合は、1ビットライン、2ビットラインが読み取られていないので(レベル1)では不合格とするが、(レベル3)では合格とする。
(4)読み取り結果(テストパタン読み取りデータ)が(000000000)の場合は、1ビットライン、2ビットライン、4ビットラインが読み取られていないので(レベル1)及び(レベル3)とも不合格とする。
【0032】
次に、フローチャートを用いて具体例1のファクシミリ装置の動作について説明する。
図6は、具体例2の動作のフローチャートである。
図6のステップS1〜ステップS13に従って具体例2のファクシミリ装置の動作について説明する。
【0033】
ステップS1
具体例2のファクシミリ装置は画データの着信を待って待機している。
ステップS2
FAX通信部4(図4)は、回線を介して画データの受信を開始し、制御部8(図4)は、この受信画データをメモリ部3(図4)に格納させる。
【0034】
ステップS3
画データ解析部11は、画データの内容を参照し、画データの文字の複雑性を調査する。
即ち、受信画データの内容を参照し、白以外のビットの連続性とビットの変化の頻度を計算する。ビットの連続性が高く、変化の頻度が少ない場合、受信画データは、大きな文字が多い構成であると判断する。
逆にビットの連続性が低く、変化の頻度が多い場合、受信画データは、小さな文字が多い構成であると判定する。
【0035】
ステップS4
制御部(図4)は、印刷部5(図4)に印刷開始を指示し、メモリ部3(図4)から受信画データを読み出し、同様にテストパタン・データ処理部7(図4)からテストパタン書き込みデータを読み出して、印刷部5(図4)へ送る。
【0036】
ステップS5
印刷部5(図4)は、受信画データと共にテストパタンを用紙上に印刷する。
ステップS6
テストパタン読み取り部6(図4)は、用紙上のテストパタンを読み取ってテストパタン読み取りデータをテストパタン・データ処理部7(図4)へ送る。印刷部5(図4)は用紙を排出する。
【0037】
ステップS7
制御部8(図4)は、画データ解析部11の受信画評価結果を受け入れて、受信画中に大きな文字が多く含まれているか又は小さな文字が多く含まれているかを判断し、大きな文字が多い場合にはステップS8へ、小さな文字が多い場合にはステップS14へ進む。
【0038】
ステップS8
テストパタン・データ処理部7(図1)は、テストパタン読み取りデータを受け入れて印刷状態を上記動作原理のレベル3で評価し、テストパタン評価結果を制御部8(図4)へ送る。制御部8(図4)は、このテストパタン評価結果に基づいて、正常に印刷されている(図5の(d)の(1)、(2)、(3))ときは、ステップS9へ進み、かすれて印刷されている(図5の(d)の(4))ときは、ステップS10へ進む。
【0039】
ステップS9
制御部8(図4)は、受信画データをメモリ部3(図4)から消去して、ステップS1へ戻って後に続く画データの受入を待つ。
ステップS10
制御部8(図4)は、受信画データをメモリ部3(図4)に格納したまま操作・表示部1(図4)を制御してアラームを表示させる。
【0040】
ステップS11
アラーム表示を検知した操作者が、印刷結果を検査して印刷がかすれていないと判断した場合にはステップS13へ進み、印刷がかすれている場合はステップS12へ進む。
ステップS12
操作者が、再印刷を指示すると受信画データはメモリ部3(図4)に格納されたままステップS5へ戻って再印刷が開始される。
【0041】
ステップS13
操作者が、受信画データの消去を指示するとメモリ部3(図4)に格納された受信画データは消去され(ステップS9)、ステップS1へ戻って後に続く画データの受入を待つ。
【0042】
ステップS14
テストパタン・データ処理部7(図4)は、テストパタン読み取りデータを受け入れて印刷状態を上記動作原理のレベル1で評価し、テストパタン評価結果を制御部8(図4)へ送る。制御部8(図4)は、このテストパタン評価結果に基づいて、正常に印刷されている(図5の(d)の(1))ときは、ステップS9へ進み、ステップS1へ戻って後に続く画データの受入を待つ。かすれて印刷されている(図5の(d)の(2)、(3)、(4))ときは、ステップS10へ進み、上記ステップS11、ステップS12を通ってステップS5へ戻るか、又はステップS11、ステップS13、ステップS9を通ってステップS1へ戻って後に続く画データの受入を待つ。
【0043】
〈具体例2の効果〉
具体例2の構成を採用することによって、具体例1の効果にプラスして以下の効果を得る。
1.受信画データに大きい文字が多く含まれている場合に評価基準を甘く変更できるので無駄な再印刷指示を排除できるため、印刷効率を上げることができる。
2.受信画データに小さい文字が多く含まれている場合に評価基準を厳しく変更できるので文字のかすれの確認が容易になり印刷品質を向上させることができる。
【0044】
〈具体例3の構成〉
従来のファクシミリ装置にも、印刷物にかすれが発生しそうになった時、アラーム表示を行うものがある。しかし、アラーム表示が出た後に、すぐに操作者が改善を施すわけではなく、改善を施すか、あるいは、この状況のまま使い続けるかを操作者が決定する。もし操作者が、この状況で使用し続けたいと考えた場合には、アラーム表示は無駄になる。かかる場合に対処するために具体例3は、以下のように構成される。
【0045】
図7は、具体例3の構成のブロック図である。
図7より、具体例3のファクシミリ装置は、操作・表示部1と、原稿読み取り部2と、メモリ部3と、FAX通信部4と、印刷部5と、テストパタン読み取り部6と、テストパタン・データ処理部7と、制御部8と、パラメータ記憶部21とによって構成される。
【0046】
具体例3との差異のみについて説明する。
パラメータ記憶部21は、上記テストパタン評価結果の評価基準を定める、かすれ判定パラメータを格納する部分である。
他の構成部分は全て具体例1と同様である。
【0047】
ここで、かすれ判定パラメータとは、テストパタン評価結果の判定基準であって、例えば以下のように定められる。
かすれ判定パラメータは、レベル1、レベル2、レベル3の3段階に分かれる。それぞれのレベルと判定基準は以下のように定められる。
レベル2
判定基準は、「普通」である。ファクシミリ装置が出荷された時点から操作者が最初に消耗品を交換等するまでの状態である。
レベル1
判定基準は、「厳しい」である。少しのかすれも許されない状態である。即ち、全てのビットラインが正常に印刷されていることが求められる。
レベル3
判定基準は、「甘い」である。多くかすれていても合格とされる。即ち、4ビットラインが正常に印刷されていれば良い状態である。
【0048】
〈具体例3の動作〉
最初に図を用いて動作原理について説明する。
図8は、具体例3の動作原理説明図である。
(a)は、テストパタンの一例を表している。
(b)は、テストパタン読み取り例(正常に印刷されている場合)を表している。
(c)は、テストパタン読み取り例(かすれている場合)を表している。
(d)は、読み取り結果と合格、失格の判定の一例を表している。
【0049】
(a)より、上記印刷部(印刷処理)5−1(図2)によって用紙10上に印刷されたテストパタンは、用紙10上の片隅に、テストパタン12に示すように用紙10の進行方向に直角な1ビットの黒ライン、1ビットの白ライン、2ビットの黒ライン、1ビットの白ライン、4ビットの黒ラインが平行して印刷される。このときのテストパタン書き込みデータ13はデータ値(101101111)である。
【0050】
(b)より、テストパタンは、テストパタン読み取り部6によって矢印の方向に読み取られる。このときのテストパタン読み取りデータ14は、データ値(101101111)である。このデータ値(101101111)はテストパタン書き込みデータ13のデータ値(101101111)と同じである。この状態は、正常に印刷されている状態である。
【0051】
(c)より、テストパタンは、テストパタン読み取り部6によって矢印の方向に読み取られる。このときのテストパタン読み取りデータ14は、データ値(001101111)である。このデータ値(001101111)はテストパタン書き込みデータ13のデータ値(101101111)と異なる。この状態は、テストパタンの最初の1ビットが読み取られていないので、かすれていると判断される。
【0052】
(d)より、(1)読み取り結果(テストパタン読み取りデータ)が(101101111)の場合は、テストパタン書き込みデータ13のデータ値(101101111)と等しいので、少しのかすれでも失格とされる厳しい判定(レベル1)でも、普通の判定(レベル2)でも、多くかすれていても合格とする甘い判定(レベル2)でも合格である。
(2)読み取り結果(テストパタン読み取りデータ)が(001101111)の場合は、1ビットラインが読み取られていないので(レベル1)では不合格とするが、(レベル2)と(レベル3)では合格とする。
【0053】
(3)読み取り結果(テストパタン読み取りデータ)が(000001111)の場合は、1ビットライン、2ビットラインが読み取られていないので(レベル1)と(レベル2)では不合格とするが、(レベル3)では合格とする。
(4)読み取り結果(テストパタン読み取りデータ)が(000000000)の場合は、1ビットライン、2ビットライン、4ビットラインが読み取られていないので(レベル1)、(レベル2)、(レベル3)とも不合格とする。
【0054】
次に、フローチャートを用いて具体例3のファクシミリ装置の動作について説明する。
図9は、具体例3の動作のフローチャートである。
図9のステップS1〜ステップS14に従って具体例3のファクシミリ装置の動作について説明する。
【0055】
ステップS1
具体例1のファクシミリ装置は画データの着信を待って待機している。
ステップS2
FAX通信部4(図7)は、回線を介して画データの受信を開始し、制御部8(図7)は、この受信画データをメモリ部3(図7)に格納させる。
【0056】
ステップS3
制御部(図7)は、印刷部5(図7)に印刷開始を指示し、メモリ部3(図7)から受信画データを読み出し、同様にテストパタン・データ処理部7(図7)からテストパタン書き込みデータを読み出して、印刷部5(図7)へ送る。
【0057】
ステップS4
印刷部5(図7)は、受信画データと共にテストパタンを用紙上に印刷する。
ステップS5
テストパタン読み取り部6(図7)は、用紙上のテストパタンを読み取ってテストパタン読み取ってデータをテストパタン・データ処理部7(図7)へ送る。
印刷部5(図7)は用紙を排出する。
【0058】
ステップS6
テストパタン・データ処理部7(図7)は、テストパタン読み取りデータを受け入れて印刷状態を上記動作原理に従って評価し、テストパタン評価結果を制御部8(図7)へ送る。
この場合のかすれ判定パラメータは、(レベル2)と仮定する。
制御部8(図7)は、このテストパタン評価結果に基づいて、正常に印刷されている(図8の(d)の(1)、(2))ときは、ステップS7へ進み、かすれて印刷されている(図8の(d)の(3)、(4))ときは、ステップS8へ進む。
【0059】
ステップS7
制御部8(図7)は、受信画データをメモリ部3(図7)から消去して、ステップS1へ戻って後に続く画データの受入を待つ。
ステップS8
制御部8(図4)は、受信画データをメモリ部3(図4)に格納したまま操作・表示部1(図4)を制御してアラームを表示させる。
【0060】
ステップS9
アラーム表示を検知した操作者が、印刷結果を検査して印刷がかすれていない場合にはステップS13へ進み、印刷がかすれている場合はステップS10へ進む。
ステップS10
操作者は、消耗品の交換等によって印刷品質を向上させる。
【0061】
ステップS11
操作者が、再印刷を指示する。
ステップS12
かすれ判定パラメータのレベルが1段上がってレベル1になり、受信画データがメモリ部3(図1)に格納されたままステップS4へ戻って、再印刷が開始される。
【0062】
ステップS13
操作者が、受信画データの消去を指示する。
ステップS14
かすれ判定パラメータのレベルが1段下がってレベル3になり、メモリ部3(図4)に格納された受信画データは消去され(ステップS7)、ステップS1へ戻って後に続く画データの受入を待つ。
【0063】
〈具体例3の効果〉
具体例3の構成を採用することによって、具体例1の効果にプラスして以下の効果を得る。
1.許容される範囲でのかすれの場合には、消耗品の交換無しにアラーム表示の無い状態で印刷を継続することができる。但しかすれ判定パラメータが1段下がっているので消耗品の交換の時期が近づいているのを知ることができる。
2.消耗品を交換した時は、かすれ判定パラメータが1段上がっているので、消耗品を最近交換したばかりであることを知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】具体例1の構成のブロック図である。
【図2】具体例1の動作原理説明図である。
【図3】具体例1の動作のフローチャートである。
【図4】具体例2の構成のブロック図である。
【図5】具体例2の動作原理説明図である。
【図6】具体例2の動作のフローチャートである。
【図7】具体例3の構成のブロック図である。
【図8】具体例3の動作原理説明図である。
【図9】具体例3の動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1 操作・表示部
2 原稿読み取り部
3 メモリ部
4 FAX通信部
5 印刷部
6 テストパタン読み取り部
7 テストパタン・データ処理部
8 制御部

Claims (2)

  1. 受信画データを受け入れて格納するメモリ部と、
    印刷品質検査用のテストパタンを読み取り、テストパタン読み取りデータを出力するテストパタン読み取り部と、
    前記テストパタンを再現させるテストパタン書き込みデータを所持すると共に、前記テストパタン読み取り部から前記テストパタン読み取りデータを受け入れて、テストパタン評価結果を出力するテストパタン・データ処理部と、
    前記テストパタン評価結果の評価基準を定める、かすれ判定パラメータを格納するパラメータ記憶部と、
    印刷動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記テストパタン・データ処理部からテストパタン書き込みデータを受け入れて、前記メモリ部から読み出した前記受信画データと共に前記印刷品質検査用のテストパタンを用紙上に再現させ、前記テストパタン・データ処理部からテストパタン評価結果を受け入れ、
    前記パラメータ記憶部から操作者の選択による前記かすれ判定パラメータを受け入れて、
    前記テストパタン評価結果が、このかすれ判定パラメータにより決定された評価基準を満たさない場合は、前記メモリ部に前記受信画データの格納状態を維持させ、前記テストパタン評価結果が、前記評価基準を満たす場合は、格納された前記受信画データを消去することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項に記載の画像形成装置において、
    前記かすれ判定パラメータは、消耗品が通常使用で交換される時点の状態である普通レベルと、少しのかすれも許されない厳しいレベルと、4ビットラインが正常であれば所定量かすれがあっても合格とされる甘いレベルの3段階の判定基準を有することを特徴とする画像形成装置。
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