JP4317778B2 - エアゾール容器 - Google Patents

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Description

本発明は、外容器とその外容器に収納される内容器のそれぞれに充填される内容物を同時に吐出するエアゾール容器に関する。
特公昭49−8123号公報 実公昭51−39843号公報 実公平5−36854号公報
従来、複数の内容物を同時に吐出する製品として、異なる内容物を2本のエアゾール容器にそれぞれ充填し、それらを束ねると共に、それぞれのバルブのステムに共通するノズルなどの吐出部材を装着し、吐出前は混合させず、吐出時に初めて混合させる2液混合タイプのエアゾール製品が知られている。しかしこのものは、2本の容器を束ねているので、吐出部材の構成が煩雑で、しかも連結した方向に長くなるため容器を手で握るときに握りにくく、吐出部材を操作しにくい。また、このものは容器が2個必要であり、それぞれの内容物を別々に充填しなくてはならないためコストが高くなるだけでなく、各容器の噴射剤の充填量にバラツキが生じやすく、そのため両者の製品圧力が異なる場合があり、各エアゾール容器からの内容物の吐出量の調節が困難である。
他方特許文献1には、エアゾールバルブのハウジング下部に内容器を連結し、ハウジング側面に先端が容器本体底部まで延びる浸没管を装備した分配パッケージが開示されている。また、特許文献2には、ハウジング底部の中心に容器本体の底部にまで伸びる吸上管が装着され、またその底部端縁に収納容器を吊下げている薬液混合噴射装置が開示されている。これら装置は2種類の物質を内容器(収納容器)と容器本体内にそれぞれ充填しており、共通する噴射剤で噴射可能であるため、吐出量の調整が容易である。また1個のバルブで噴射操作するため、使用者による操作方法の差(押し下げ方法や押し下げ量など)が生じにくく、吐出部材を簡略化でき設計しやすい。さらに1本の容器に複数の内容物が収納されているため、従来の一般的なエアゾール容器と同様に製品を把持し、操作することができる。またこれら装置は、内容器(収納容器)と容器本体内とはステム(バルブ)までそれぞれ独立した通路を有するため、内容物を使用直前まで互いに分離された状態で保持し、使用時に混合して噴出することができる。
特許文献3には、バルブハウジングの一部が内部容器であり、内部容器を貫通してエアゾール容器の底部にまで伸びるディップチューブを設けている複数液混合用エアゾール装置が開示されている。該エアゾール装置は内部容器に閉止栓を設けており、ハウジングを操作すると閉止栓が内部容器から脱離し、内部容器内の内容物がエアゾール容器内の内容物と混合され、該混合物を噴射する。
特許文献1および2の装置では、ハウジングの側面より浸没管や収納容器が取り付けられているため、これらを取り付けたバルブ一式の外径がバルブのマウンティングカップの外径より大きくなってエアゾール容器への収納が難しい。また構造が複雑で左右対称でないため重量バランスが悪く、機械的にエアゾール容器内部に挿入するのが難しく、製造に手間がかかる。
また、特許文献3の装置は、構造が簡単で左右対称であるため製造しやすいが、用時に繰り返し混合して使用できる構造ではない。
本発明は従来の複数の内容物を1本の容器に充填し、噴射するエアゾール装置の利点を維持しながら、内容物の安定性に優れ、用時に繰り返して混合して使用でき、かつ、製造容易なエアゾール容器を提供することを課題としている。
本発明のエアゾール容器(請求項1)は、外容器と、該外容器に収納される内容器と、該外容器と内容器との間の密閉空間と連通する第1通路と、内容器内と連通する第2通路を有し、該外容器と内容器の開口部を塞ぐバルブとを備えており、前記第1通路が、前記内容器を貫通し、外容器の中心軸線上に設けられ、前記バルブが、2つのステム孔と、その第1ステム孔と第1通路とを連通する第1経路と、第2ステム孔と第2通路とを連通する第2経路とを有し、かつ、それぞれの経路が独立して形成されており、前記密閉空間に充填される内容物と内容器に充填される内容物を同時に噴射することを特徴としている。
れらのエアゾール容器においては、前記内容器が、外容器の底部に支持される脚部を有するものが好ましい(請求項2)。また、前記内容器が外部圧力を内部に伝達することができる部位を備えているものが好ましい(請求項3)。特に、前記内容器がシリンダと、そのシリンダ内を摺動するピストンとで構成されているもの(請求項4)、あるいは、可撓性を有する内袋であるものが好ましい(請求項5)
また、本発明のエアゾール製品は(請求項6)、前述したエアゾール容器と、前記密閉空間に充填される内容物および噴射剤と、前記内容器に充填される内容物とからなることを特徴としている。このようなエアゾール製品においては、前記密閉空間に充填される内容物が粉末を含有しているものが好ましい(請求項7)
本発明のエアゾール容器(請求項1)は、バルブと密閉空間を連通する第1通路と、バルブと内容器を連通する第2通路とを備えているため、2液の噴射を同時にそして、繰り返し行うことができる。また、前記第1通路が、内容器を貫通し、外容器の中心軸線上に設けられているため、バルブから内容器までの構成を実質的に左右対称にすることができ、エアゾール組成物が通過する通路の確保のためにバルブを半径方向に大きくする必要がなく、コンパクトにすることができ、外容器内に収納しやすい。そのため、内容器の収容やバルブの取付けが容易であり製造が簡単である。また、回転対称性を有するためその重量バランスがよい。また、このようなエアゾール容器において、前記バルブが、2つのステム孔と、その第1ステム孔と第1通路とを連通する第1経路と、第2ステム孔と第2通路とを連通する第2経路とを有し、かつ、それぞれの経路が独立して形成されているため、内容器と密閉空間に充填されている内容物がエアゾール容器内で混ざることがない。そのため、それらの内容物を長期間性能が低下することなく安定に保管することができる。
た内容器が、外容器底部に支持される脚部を有する場合は、内容器内に内容物を充填するときや密閉空間内に噴射剤を充填するときなどの製造段階で、内容器に外部から力が加わっても脚部によって内容器は支持されているため、内容器の下方向への変形がほとんどなく充填しやすい。また、バルブがクリンプされたときのシール構造が安定であり、シール性が高い(請求項2)
また、内容器が外部圧力を内部に伝達することができる(請求項3)場合、密閉空間にのみ噴射剤等を加えることで、密閉空間および内容器に充填されている内容物を同時に噴射することができる。特に、前記内容器がピストンである(請求項4)場合、また、前記内容器が可撓性を有する内袋である(請求項5)場合、内容物の全量を噴射するのに好ましい。
本発明のエアゾール製品(請求項6)は、前述のエアゾール容器を用いているため、2液が接触することがなく長期間安定に保管することができ、かつ、制造容易なエアゾール製品である。また、このようなエアゾール製品において、密閉空間に充填される内容物が粉末を有している場合、噴射前にエアゾール製品を振るなどの行為により内容物中の粉末を均一に分散することができるため、粉末を含む内容物を均一に噴射することができる(請求項7)
つぎに図面を参照しながら本発明のエアゾール容器を説明する。図1aは本発明のエアゾール容器の一実施形態を示す断面図、図1bはその充填前を示す断面図、図2aは図1aに用いられるエアゾールバルブの一実施形態を示す断面図、図2bはその噴射時を示す断面図、図2cはその一部を示す拡大断面図、図3は本発明のエアゾール容器の他の実施形態を示す断面図、図4aは本発明のエアゾール容器のさらに他の実施形態を示す断面図、図4bは図4aの内容器底部を示す部分拡大図、図5は本発明のエアゾール容器のさらに他の実施形態を示す断面図、図6は図5のエアゾール容器に用いられるエアゾールバルブの一実施形態を示す断面図、図7は本発明のエアゾール容器のさらに他の実施形態を示す断面図、図8aは本発明の範囲外のエアゾール容器を示す断面図、図8bはそのエアゾール容器に用いられるエアゾールバルブを示す断面図である。
図1のエアゾール容器10は、剛性を有する外容器11と、その外容器に収容される可撓性の内容器12と、外容器11と内容器12の開口部に取り付けられるバルブ13と、外容器11と内容器12との間の密閉空間14を前記バルブ13内に連通するディップチューブ15とを備えている。
外容器11は従来公知のものであり、アルミニウム、ブリキなどの金属板を絞り加工などで有底筒状に成形し、その上部にネッキング加工などで肩部および首部を形成し、首部の上端にカーリング加工でビードを形成している。また、その底部が内側に突出しており、これにより外容器内部からの圧力にも耐えうる強度が付与されている。なお合成樹脂、ガラスなど、他の材質のものも採用しうる。
内容器12は、筒状を呈し、その中部に形成され、シール部材16を嵌入するシール係合部17を備えている。また、その内容器12の下部には筒状の脚部19が内容器12と一体に形成されている。この脚部19には、切り欠き部18が形成されている。その他は従来の二重エアゾール用内袋と実質的に同じであり、上端近辺に肩部が設けられ、その肩部の上部に首部が形成され、首部の上端に外向きに拡がるフランジが形成されている。このような内容器として、全体が合成樹脂、アルミなどの金属箔、合成樹脂と金属のラミネートシートなど、可撓性の薄い材料が用いられる。また、充填する内容物に応じて部分的に異なる材質を用いても良い。
シール部材16は、その中心にディップチューブ15を貫通することができる貫通孔21を有し、下向きに細くなるテーパ状で円錐台状の胴部22と、その胴部の上面から突出し、ディップチューブ15と摺動自在に嵌合する円筒状の係合部23と、その胴部の上部にテーパ状に形成されるフランジ部24と、その胴部の下部側面に環状に、順に設けられる2本の突条25とを備えている。また、係合部23は、上端に向かって上端開口部が拡がるようにテーパ状に設けられている。このため、ディップチューブ15の先端を係合部23の上端開口部に当接しやすくなり、ディップチューブ15のシール部材16への嵌合が容易になる。さらに、突条25より上部の外径は、内容器のシール係合部17の内径より若干大きく成形されており、突条25より下部の外径は、シール係合部17の内径より若干小さく成形されている。これにより、シール部材16をシール係合部17に嵌入することで内容器12の底部をシールする。また突条25により、シール部材16がシール係合部17から脱離して飛び出ることを防ぐ。貫通孔21にはシールリングが設けられている(図示していない)。
バルブ13は、図2に示すように、外容器12のビード部にクリンプされるマウンティングカップ26と、そのマウンティングカップ26の中央に保持されるハウジング27と、そのハウジング27内に上下移動自在に収容され、2つのステム孔を有するステム28と、そのステム28を上方に付勢させるバネ29と、バルブの下端に設けられるディップチューブ挿入具30とからなる。
マウンティングカップ26は従来公知のものであり、たとえばアルミニウムやブリキなどの金属製であり、内容器12のフランジ部とガスケット31を介して外容器11のビード部にクリンプされる湾曲フランジ32と、その中央にはステム28の径よりわずかに大きく形成されている開口部33と、ハウジング27を保持する有底筒状のハウジング保持部34とを有する。
ハウジング27は、底部中心に形成され、ディップチューブ15と係合するディップチューブ係合部35と、そのディップチューブ係合部35と通じ、ディップチューブ15を介して密閉空間14と連通している第1連通孔36aと、上部側面に形成され、内容器12と連通している第2連通孔36bと、ステム28のステム孔41(第1ステム孔41aと第2ステム孔41b)をそれぞれ密閉するステムラバー37(第1ステムラバー37a、第2ステムラバー37b)と、これらのステムラバー37を支持する固定部材38とからなる(図2c参照)。またハウジング27内は、ステム28およびステムラバー37により第1格納部39aと第2格納部39bに区分けされており、第1連通孔36aから導入される内容物Aと、第2連通孔36bから導入される内容物Bとはバルブのハウジング27内で混合されないように設けられている。ディップチューブ係合部35の先端にはガスケット40が設けられており、これによりハウジングと内部容器との間をシールする。
ステム28は、その下部に形成される第1、第2ステム孔41a、41bと、それらのステム孔41と独立して通じている吐出孔42(第1、第2吐出孔42a、42b)とが形成されている。また、ステムラバー37およびバネ29は従来公知のものを採用することができる。
ディップチューブ挿入具30は、筒状のものであり、前記ハウジングのディップチューブ係合部35と係合する胴部45と、その胴部の下端から下方に向かって底部面積が広がるようにテーパ状に設けられる挿入部46とからなる。このディップチューブ挿入具30は、ディップチューブ15を挿着したシール部材16を内容器12のシール係合部17に嵌入した後、バルブ13を外容器11に取り付けるとき、ディップチューブ15の先端をディップチューブ挿入具30の挿入部46に当接させることで、ディップチューブ15をハウジングのディップチューブ係合部35に導くことができ、バルブ13へのディップチューブの装着が容易になる。
前記シール部材16、ハウジング27、ステム28およびディップチューブ挿入具30は、いずれもステンレスなどの金属やジュラコン、ナイロンなどの合成樹脂製のものを用いることができ、特に、合成樹脂が好ましい。
ディップチューブ15はディップチューブ係合部35からハウジング27の軸中心に真っ直ぐ下向きに内容器12を貫通して設けられており、ハウジングの第1連通孔36aから密閉空間14までの流路が請求項1記載の第1通路に該当する。また、このディップチューブ15の長さは内容器12底部を貫通するものであれば特に限定されない。しかし、その端部が外容器11の底部付近にあることで、密閉空間14に充填される内容物が残留することなくほぼ全量噴射することができる。
このようなディップチューブ15としては、内容物に対する耐食性や非浸透性が高い金属(たとえばステンレス)あるいは合成樹脂を用いたり、あるいは前記金属に合成樹脂で表面をコートしたものが好ましい。これにより、ディップチューブ15が密閉空間14あるいは内容器12に充填されている内容物と反応することがない。また、ディップチューブ内に残っている密閉空間14内の内容物とディップチューブの外側の内容器12内の内容物がディップチューブ15を浸透することにより混合し、反応することを防止することができる。
このエアゾール容器10は、そのステム28に装着される吐出部材を指で押し下げると、ステム28が下方に移動し、ステム孔41が開放され大気と連通し、密閉空間14に充填される噴射剤の圧力によって内容物Aがディップチューブ15から吸い上げられ、第1連通孔36aを経てバルブ内の第1格納部39aに導入される。同時に、内容器内の内容物Bが第2連通孔36bからバルブ内の第2格納部39bに導入される。さらに、これら内容物はそれぞれ第1格納部39aから第1ステム孔41aを介して第1吐出孔42aへ、第2格納部39bから第2ステム孔41bを介して第2吐出孔42bへ押し出され、双方同時に吐出部材より吐出される(図2b参照)。
このように構成されることでエアゾール容器10は、内容器12内および密閉空間14内にそれぞれ内容物を独立に区分けして充填し、保管することができ、それぞれの内容物を独立して噴射することができる。また、上述したが請求項1に記載する第1通路とは、ハウジングの第1連通孔36aから密閉空間14までの流路をいい、請求項1に記載する第2通路とは、内容器12と直接連通するハウジングの第2連通孔36bをいう。
また、このエアゾール容器10の前記連通孔36、ステム孔41、吐出孔42の大きさを調整することで、内容物の流量をコントロールすることができ、それぞれの内容物の吐出量を適切な比率に調整することができる。
なお、内容器の内容積と、密閉空間の内容積は、充填する内容物の種類や吐出比などにより適宜設計することができるが、内容器と密閉空間の内容積比は5:95〜70:30、さらには10:90〜60:40であることが好ましい。
本実施の形態では、2つの内容物がバルブ内で混合されないが、吐出孔を1つにすることにより、ステム内で2つの内容物が混合されるようにしてもよい。この場合、噴射後混合された内容物がステム内に残っても、他の流路に比べてその流径が大きいため、その残存物によって流路を塞ぐおそれは少ない。
このエアゾール容器10に充填する内容物としては、同じ内容物でも良いが、互いに種類が異なる内容物であることが好ましい。前記互いに種類が異なる内容物とは、充填される内容物(原液)の有効成分、溶媒などの配合成分や、液状、ゲル状、クリーム状といった内容物の形態、さらには均一系や不均一系、エマルジョン、分散系などの内容物の状態などが異なることをいう。
本発明のエアゾール容器は、前記内容物を内容器および密閉空間に充填するため、保管されている状態では内容物同士が接触したり混合したりすることがない。そのため、それぞれに充填する内容物としては、吐出時あるいは吐出後の内容物同士の接触や混合などにより反応し効果を発揮する、あるいは活性化させる反応成分を配合したものを用いることができる。また、内容物同士が溶解あるいは混合しやすいものを用いることができるため、吐出時あるいは吐出後に反応成分が容易に反応し効果が得られやすい。
内容物同士が接触したり混合することにより生じる反応としては、中和反応、水和反応、酸化・還元反応、イオン交換反応、溶解、分解などがあげられ、前記反応により得られる効果としては、発熱、冷却、増粘、発色(変色)、膜形成、発泡、制汗などがあげられる。
前記中和反応する反応成分の組み合わせとしては、水溶性高分子とpH調整剤(酸性成分またはアルカリ性成分)、たとえばカルボキシビニルポリマーとアルカリ成分、アクリル酸/スレアレス共重合体やアクリル酸/セテス共重合体とアルカリ成分、アクリル酸/アミノアクリル酸/PEG・アルキル(炭素数10〜20)共重合体と酸性成分などがあげられる。これらは、頭髪用セット剤や染毛剤、消炎鎮痛剤、ほてり止め、冷却剤などの用途に用いることができ、吐出した内容物(吐出物)を増粘させることにより付着性を向上させ、冷却感の持続性を向上させるなどの効果を得ることができる。
前記水和反応する反応成分の組み合わせとしては、たとえばグリセリンやジエチレングリコール、プロピレリングリコールなどの多価アルコールと水、無水ケイ酸、ゼオライトなどの無機粉体と水などがあげられる。これらは、保湿剤やクレンジング剤、パック剤、シェービングフォームなどの用途に用いられ、水和熱による温感を得ることができる。
前記酸化・還元反応する反応成分の組み合わせとしては、たとえばパラフェニレンジアミンなどの染料と過酸化水素や酸化酵素などの酸化剤、亜硫酸ナトリウムと過酸化水素、チオ硫酸ナトリウムと過酸化水素などあげられる。染料と酸化剤の組合わせの場合は、染毛剤に用いられ、発色(変色)による染毛効果が得ることができる。また、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムと酸化剤の組合わせの場合は、染毛剤、保湿クリーム、クレンジング剤、パック剤、シェービングフォームなどの用途に用いられ、発熱による血行促進、皮膚軟化などの効果を得ることができる。
前記イオン交換反応する反応成分の組み合わせとしては、たとえばアルギン酸ナトリウムと乳酸カルシウムなどがあげられる。これらは、保護膜の形成や食品、遊戯具、趣向品などの用途に用いられ、膜形成効果を得ることができる。
前記溶解する反応成分の組み合わせとしては、たとえば尿素と水、(無水)塩化マグネシウムと水、クロロヒドロキシアルミニウムと水などがあげられる。尿素と水の組み合わせの場合には、痒み止め、皮膚軟化剤、角質除去剤、軟膏などの用途に用いられ、吸熱による冷却感効果を得ることができる。(無水)塩化マグネシウムと水の組合せの場合は、保湿剤やクレンジング剤、パック剤、シェービングフォームなどの用途に用いられ、温熱感を得ることができる。クロロヒドロキシアルミニウムと水の場合には、制汗剤として用いられ、クロロヒドロキシアルミニウムが水に溶解するとイオン化されて制汗効果を発揮する。
前記分解反応する反応成分の組合せとしては、たとえば炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウムなどの炭酸塩と、クエン酸、酒石酸、リン酸などの酸があげられ、炭酸塩が酸を含む水溶液に溶解すると炭酸塩が分解されて炭酸ガスが発生し、界面活性剤などの発泡剤と共に配合しておくことで発泡効果が得られる。これらは頭髪用化粧品や人体用化粧品、医薬部外品、医薬品などに好ましい、しかしその用途は特に限定されない。なお発生した炭酸ガスによる血行促進効果も得られ、育毛剤として好適に用いることができる。
前記反応成分は、内容物が密閉空間や内容器に充填されている状態では反応成分同士が反応しないように各反応成分を異なる内容物に配合される。内容物の具体例としては、たとえば特開平10−45547号、特開平10−287534号、特開2001−2537、特開2001−288055、特開2001−294519、特開2001−181159など記載の染毛剤や、特開昭63−46313号、特開平6−172145号など記載の酵素染毛剤、特開平7−173033号など記載のクレンジング、特開平6−336413号、特開平8−268828号など記載のパック剤などがあげられる。
また、一方に好ましくは密閉空間14に、液化石油ガスやジメチルエーテルおよび、これらの混合ガスである液化ガスを充填し、他方に、好ましくは内容器内に内容物としてゲルやクリーム、ペーストなどの粘性を有するものを充填し、これらを同時に噴射すると、他方の内容物が冷却されて、吐出物が氷結されたり固形化されたりし、その吐出状態を変化させることができる。
前記内容物の形態としては、液状、ゲル状、クリーム状、ペースト状など特に限定されないが、密閉空間に充填される第1内容物は、原液と共に前述の液化ガスを配合することができる。また、窒素ガスや炭酸ガス、圧縮空気などの圧縮ガスを充填してもよい。この場合、液化ガスの蒸気圧や圧縮ガスが第2内容物の加圧剤として作用する。
このエアゾール容器10に上記の内容物を充填し、エアゾール製品を製造する方法は、あらかじめ内容器12を挿入している外容器11を用い、内容器のシール係合部17に原液充填ノズルなどを挿入して原液A’を充填する。このとき原液は内容器の切り欠き部18から外容器11内に移動する。なお、外容器11に原液A’を充填した後、内容器12を挿入してもよい。その後、ディップチューブ15を挿着させたシール部材16を内容器12のシール係合部17に嵌入させる(図1b参照)。このとき、シール係合部17は内容器12の脚部19が外容器11の底面と接触して支持されているため、シール部材16を押し下げると脚部19が撓み、シール部係合部17は変形することなくシール部材16としっかり係合する。次いで、内容器12に原液Bを充填し、ディップチューブ挿入具30を備えたバルブ13を、ディップチューブ15の先端をディップチューブ係合部35に誘導しながら外容器11開口部に載置する。次いで、アンダーカップ充填にて、噴射剤(液化ガスや圧縮ガス)を密閉空間14に充填し、バルブ13をさらに外容器11内に押し込み、クリンプして固着することで製造する。このとき、内容器12内は図1aのように内容物Bで満たされるように充填されるのが好ましい。これは、内容器12内が内容物Bで満たされていない場合、内容器12内に空間ができやすく、使い始めのとき第2連通孔から内容器12内の気体が先に噴射され、2液の噴射の割合が内容物Bの残量によって異なってくるためである。また、密閉空間14は各内容物を充填した状態で外容器満注量の20〜40容量%の空間を有するため、エアゾール容器を上下に振るなどにより密閉空間内の内容物を攪拌することができる。そのため、フォーム用エアゾール組成物のように水性原液中に液化石油ガスが分散し、エマルジョンを形成する不均一な内容物や、制汗剤や傷薬用エアゾール組成物のようにエアゾール組成物中に粉体が分散した不均一な内容物であっても、噴射前に内容物を攪拌して均一な状態にすることにより、均一な組成物を噴射することができる。なお、原液に粉末を含有するエアゾール製品の場合、粉末を充填した後、オイル分などの液成分を充填(2段充填)してもよく、予め粉末と液成分を混合したものを充填してもよい。
図3に示すエアゾール容器10aは、ディップチューブ15がシール部材16aを境に上下に分かれており、他の構成は実質的に図1のエアゾール容器10を同じものである。シール部材16aは、その上面に形成される上ディップチューブ15aと係合する上係合部23aと、その係合部の裏の位置に形成される下ディップチューブ15bと係合する下係合部23bを備えており、他の構成は図1のシール部材16と実質的に同じものである。ここで下ディップチューブ15bは、シール部材16から外容器11底部までの距離より長く設けられており、そのため、内容器の切り欠き部18から外容器11底部側縁まで延びている。このため、外容器11底部側縁にたまる内容物をハウジングに送ることができる。また、下ディップチューブは上ディップチューブに比べ柔らかい材質を用い、自重により撓むようにすることにより、一層内容物を使い切ることができる。
図4に示すエアゾール容器50は、内容器51が、その底部52にシール部材16を収容するシール係合部17を有しており、その底部52が外容器11の底部と接触しないものである。また、底部52の中心には密閉空間14に内容物(原液)を充填しやすくするための貫通孔53が形成されている(図4b参照)。その他の構成は図1の内容器12と実質的に同じである。また、シール部材16が、弾性を有し、その中心にディップチューブ15の外径よりわずかに小さい孔を有する。このシール部材16をシール係合部17に係止させ、ディップチューブ15を通すことで、内容器の底部52はシールされる。また、エアゾール容器50はバルブにディップチューブ挿入具を備えていないこと以外は実質的に図1のバルブ13と同じである。また、製造方法については、内容器51を外容器に収容し、内容器51の開口部から原液充填ノズルなどを貫通孔53に挿入し、内容物(原液A’)を充填する。その後、ディップチューブ15をシール部材16の孔に挿入したシール部材16をシール係合部17に挿入する(図4b参照)。次いで内容器51内に内容物Bを充填し、バルブを載置する。さらにアンダーカップ充填にて外容器の密閉空間14に噴射剤を充填し、バルブを固着する。なお、外容器の底部に、噴射剤を充填するためのバルブを設けてもよい。
図5に示すエアゾール容器60は、バルブハウジング27がその外周面に環状の突部61を有し、その突部61と係合する内容器62がシリンダとして作用する。その他の構成は図1のエアゾール容器10と実質的に同じである。
内容器62は、その内径がバルブのハウジング27の外径と実質的に同じであり、ハウジング27と係合する上端開口部63を有する胴部65と、その胴部65の内周面を上下に摺動することができるピストン部材66とからなる。また、内容器62の下部には切り欠き部64aを有する筒状の脚部64が一体に形成されている。この上端開口部63とハウジング27の間にはガスケットなどのシール材を設けることが好ましい。
胴部65は、その外径が外容器開口部(ビード部)の内径より小さく、また、下端は外容器の底部に接しており、中部内周には半径方向内側に突出した環状に設けられる係止部67を有する。また、脚部の切り欠き部64aは、この係止部67の下方に設けられている。
この胴部65、脚部64そして係止部67は、合成樹脂などで一体成形してもよく、また、別々に成形してもよい。別々に成形する場合、たとえば胴部65と脚部64を合成樹脂などで成形し、係止部材67を、シール作用を有する材料で成形し、係止部材67を胴部と脚部の間に挟むように形成することで、密閉空間14と内容器62内との間をより強固にシールすることができる。
ピストン部材66は、その中心にディップチューブ15を通す貫通孔68が設けられている円形のものであり、その外周縁にはフランジ69を有する。また、ピストン部材66の外周縁端部および内周縁端部にはシールリング70a、70bがそれぞれ設けられており、これにより、それぞれピストン部材66と内容器62との間およびピストン部材66とディップチューブ15との間を密閉する。これらにより、ピストン部材66は、内容器の胴部65の内面で、気密に上下に摺動可能となり、シリンダ内に内容物Bが密に充填されている状態では、前記係止部67により内容器62内に係止される。このピストン部材66が胴部65内を上下に摺動することによって内容器62内の容積が変化するものである。
バルブ13は、図6に示すように、第2連通孔36bがハウジングの側面下部に設けられており、第2格納部39bと連通している。また、その第2連通孔36bの上に、環状の突部61が形成されている。これにより、内容器の上端開口部63をしっかり係止することができる。他の構成は実質的に図2に示すバルブ13と同じである。
このエアゾール容器60のステム28を押し下げること、外容器11と内容器62との間の密閉空間14に充填される噴射剤が、脚部の切り欠き部64aからピストン部材66の底面を押し上げ、内容器62の内容物Bをバルブの第2連通孔36b(第2通路)から第2格納部39bに導入する。また、同時に密閉空間14の内容物Aはディップチューブ15から第1連通孔36a(第1通路)を通ってバルブの第1格納部39aに導入される。ここで、内容器の突部56の位置を変動させることで、内容器51の充填量を変えることができる。
図7に示すエアゾール容器80は、バルブ81とピストン作用を有する内容器82とが一体に設けられており、内容器82が脚部を設けていない。
このバルブ81は、第2格納部39bと連通している第2連通孔36bがバルブ81の底面に設けられており、それ以外は図2のバルブのハウジング28と実質的に同じである。
内容器82は、その胴部83がハウジング28の下端に、その外径がハウジングの外径より大きくなるように一体に成形されている。この大きさは特に限定されるものではなく、ハウジング28の外径と同じ又は小さくても構わず、内容物に応じて適宜決めることができる。また、胴部83の下端には、半径方向内側に突出した円筒状のピストン係止具84が嵌入されている。また、内容器82内にはピストン部材85と、バネ86とが設けられている。このバネ86により、内容器81内の内容物Bの噴射量を調整することができる。このピストン部材85は、その中心にディップチューブ15を貫通する貫通孔87とその貫通孔87の上に載置されるシール材88と係合する凹部状のシール係合部89と、自身を常時下方に付勢するバネ86を係止するバネ係止部90を有する。また、内容器82内の天面にも同様のバネ係止部90を有する。他の構造は、図5に示すエアゾール容器60と実質的に同じであり、同じ効果を奏する。
図8に示すエアゾール容器100は、ハウジング内で内容器および密閉空間に充填される内容物が混合され、バルブにはそれぞれの通路からハウジング内への流れを許し、ハウジング内からそれぞれの通路への流れを阻止する逆止弁が設けられている。
バルブ101は、ディップチューブ挿入具30aに嵌入され、内容器12および密閉空間14とハウジング27内とを連通する突出部102を備えている。この突出部102は、その下端に形成され、密閉空間14とディップチューブ挿入具30aを介して連通する第1連通孔36aと、その側面に形成され、内容器12とディップチューブ挿入具30aを介して連通する第2連通孔36bとを有する。
ディップチューブ挿入具30aは、前記第1連通孔36a、第2連通孔36bとそれぞれ連通する導入孔104(第1導入孔104a、第2導入孔104b)が形成されている円筒状のものであり、これらの導入孔104には逆止弁105が設けられている。その他の構成は図1のディップチューブ挿入具30と実質的に同じである。この逆止弁105は、それぞれの導入孔104の開口部に設置されたボール106と、そのボール106を導入孔104に押し付けて塞ぐように付勢するバネ107とから構成されている。
これにより、それぞれの導入孔104から導入される内容物はバルブの突出部102を含めたハウジング27内で混合され、混合された内容物は逆流することなく噴射することができる。特に、これらの内容物が混合されることでそれぞれの内容物の物性、性質等が変わる場合、その混合された内容物あるいは一方の内容物が他方の空間に逆流されることによりエアゾール製品全体としての効果を低下させることなく長期間安定に保管することができる。
本実施の形態では、記載していないが内容器は変形可能でなくてもよい。その場合、内容器および密閉空間の両方に噴射剤等を充填する必要がある。
次に図1に示すエアゾール容器10に内容物A(原液A’+噴射剤)、内容物Bを充填したエアゾール製品を製造した。
該エアゾール製品の製造方法は、外容器の密閉空間14に原液A’を充填し、ディップチューブ15を挿入しているシール部材16をシール係合部17に嵌入し、内容器内に内容物Bを充填する。その後、ディップチューブ15の先端にバルブのディップチューブ係合部35を載置し、外容器の密閉空間14に噴射剤を充填し、バルブ13を固着することにより製造した。
[実施例1]
表1に示す原液A’(粉末分散液)を5g、内容物Bとして精製水を10g充填し、さらに噴射剤として液化石油ガス(20℃での蒸気圧0.20MPa)45gを充填し、制汗剤用エアゾール製品を製造した。
該エアゾール製品を皮膚に噴射すると霧状になり、クロロヒドロキシアルミニウムが水に溶解した状態で皮膚に付着し、すぐに高い制汗効果を発揮した。
[実施例2]
表2に示すゲル状の原液A’を50g、表3に示すペースト状の内容物Bを50g充填し、さらに窒素ガスを密閉空間14に充填して圧力が0.8MPaとなるように調整し、ハンドクリーム用エアゾール製品を製造した。
該エアゾール製品を皮膚に吐出すると、無水塩化マグネシウムが水に溶解して発熱し、暖かいクリームとなって皮膚に塗ることができた。
[実施例3]
表4に示すゲル状の原液A’を40g、表5に示すゲル状の内容物Bを40g充填し、さらに窒素ガスを密閉空間14に充填して圧力が0.8MPaとなるように調整し、染毛剤用エアゾール製品を製造した。
該エアゾール製品を頭髪に吐出するとゲル状になり、そのゲルを混合すると酸化染料が過酸化水素水と反応して頭髪を染色した。
[実施例4]
表6に示すゲル状の内容物Bを30g、噴射剤としてジメチルエーテル(内容物A)を50g充填し、清涼化用エアゾール製品を製造した。
該エアゾール製品を噴射すると、ゲルがジメチルエーテルの気化熱により冷却されて固くなり、氷状の塊になった。該塊を指で転がすと次第にゲル状となった。
[実施例5]
表7に示すクリーム状の原液A′47.5gを外容器の密閉空間に充填し、表8に示すペースト状の内容物B50gを内容器に充填し、さらに、噴射剤として液化石油ガス(20℃での蒸気圧0.34MPa)2.5gを外容器の密閉空間に充填し、温熱感の得られるシェービングフォーム用エアゾール製品を製造した。
該エアゾール製品を吐出すると、ゼオライトが水と反応して発熱し、温かいフォームとなって皮膚に塗り伸ばすことができた。
[実施例6]
表9に示す液状の原液A′42.5gを外容器の密閉空間に充填し、表10に示すゲル状の内容物B50gを内容器に充填し、さらに、噴射剤として液化石油ガス(20℃での蒸気圧0.34MPa)7.5gを外容器の密閉空間に充填し、フォーム用エアゾール製品を製造した。
該エアゾール製品を吐出すると、手で摘める程度の弾力性を有するフォームが得られた。該フォームの両端を指で摘み、フォームを折り曲げて切断するとこのフォームの中からゲルが現れた。
[実施例7]
表11に示す液状の原液A′46.5gを外容器の密閉空間に充填し、表12に示す粘ちょう液状の内容物B50gを内容器に充填し、さらに、噴射剤として液化石油ガス(20℃での蒸気圧0.39MPa)3.5gを外容器の密閉空間に充填し、皮膚(皺のばし)用エアゾール製品を製造した。
該エアゾール製品を吐出すると、皺のばし効果の得られるフォームが得られた。なお、この形態ではレチノール(ビタミンA)とアスコルビン酸(ビタミンC)が水に接触することなく充填できるため、レチノールとアスコルビン酸とが分解されることなく長期間安定に保存することができた。
[実施例8]
表13に示す液状の原液A′47.5gを外容器の密閉空間に充填し、表14に示す液状の内容物B50gを内容器に充填し、さらに、噴射剤として液化石油ガス(20℃での蒸気圧0.39MPa)2.5gを外容器の密閉空間に充填し、鎮痒剤用エアゾール製品を製造した。
該エアゾール製品を吐出すると、尿素が水に溶解して冷たいフォームが得られると共に鎮痒効果が得られた。なお、この形態では尿素が水に接触することなく充填できるため、尿素が分解されることなく長期間安定に保存することができた。
[実施例9]
内容物A′として微量の香料を外容器の密閉空間に充填し、表15に示す液状の内容物B40gを内容器に充填し、さらに、噴射剤として液化石油ガス(20℃での蒸気圧0.34MPa)30gを外容器の密閉空間に充填し、スタイリング用エアゾール製品を製造した。
該エアゾール製品を噴射すると、セット剤成分(合成樹脂)が液化石油ガスと共に噴射されてミスト状となり、頭髪に付着してスタイリング効果が得られた。なお、従来のヘアスプレーではセット剤成分を含む内容物Bを噴射剤に溶解させていたが、セット剤成分を高濃度で配合すると噴射剤に溶解しにくくなるため、セット剤成分を固形分で5%以上の高濃度に配合することはできなかった。この形態ではセット剤成分を噴射剤に溶解させる必要がないため、セット剤成分を高濃度に配合することが可能となり、霧(ミスト)状に噴射できると共に高いスタイリング効果が得られる。
図1aは本発明のエアゾール容器の一実施形態を示す断面図であり、図1bはその充填前を示す断面図である。 図2aは図1aのエアゾール容器に用いられるエアゾールバルブの一実施形態を示す断面図であり、図2bはその噴射時を示す断面図であり、図2cはその一部を示す拡大断面図である。 本発明のエアゾール容器の他の実施形態を示す断面図である。 図4aは本発明のエアゾール容器のさらに他の実施形態を示す断面図であり、図4bは図4aの内容器底部を示す部分拡大図である。 本発明のエアゾール容器のさらに他の実施形態を示す断面図である。 図5に用いられるエアゾールバルブの一実施形態を示す断面図である。 本発明のエアゾール容器のさらに他の実施形態を示す断面図である。 図8aは本発明の範囲外のエアゾール容器を示す断面図であり、図8bはそのエアゾール容器に用いられるエアゾールバルブを示す断面図である。
符号の説明
10、10a エアゾール容器
11 外容器
12 内容器
13 バルブ
14 密閉空間
15 ディップチューブ
15a 上ディップチューブ
15b 下ディップチューブ
16、16a シール部材
17 シール係合部
18 切り欠き部
19 脚部
21 貫通孔
22 シール部材の胴部
23 係合部
23a 上係合部
23b 下係合部
24 フランジ部
25 突条
26 マウンティングカップ
27 ハウジング
28 ステム
29 バネ
30 ディップチューブ挿入部
31 ガスケット
32 湾曲フランジ
33 開口部
34 ハウジング保持部
35 ディップチューブ係合部
36a 第1連通孔
36b 第2連通孔
37 ステムラバー
37a 第1ステムラバー
37b 第2ステムラバー
38 固定部材
39a 第1格納部
39b 第2格納部
40 ガスケット
41 ステム孔
41a 第1ステム孔
41b 第2ステム孔
42 吐出孔
42a 第1吐出孔
42b 第2吐出孔
45 胴部
46 挿入部
50 エアゾール容器
51 内容器
52 底部
53 貫通孔
60 エアゾール容器
61 突部
62 内容器
63 上端開口部
64 脚部
64a 切り欠き部
65 胴部
66 ピストン部材
67 係止部
68 貫通孔
69 フランジ
70a、70b シールリング
80 エアゾール容器
81 バルブ
82 内容器
83 胴部
84 ピストン係止具
85 ピストン部材
86 バネ
87 貫通孔
88 シール材
89 シール係合部
90 バネ係止部
95 エアゾール容器
100 エアゾール容器
101 バルブ
102 突出部
104 導入孔
104a 第1導入孔
104b 第2導入孔
105 逆止弁
106 ボール
107 バネ

Claims (7)

  1. 外容器と、
    該外容器に収納される内容器と、
    該外容器と内容器との間の密閉空間と連通する第1通路と、内容器内と連通する第2通路を有し、該外容器と内容器の開口部を塞ぐバルブとを備えており、
    前記第1通路が、前記内容器を貫通し、外容器の中心軸線上に設けられ、
    前記バルブが、2つのステム孔と、その第1ステム孔と第1通路とを連通する第1経路と、第2ステム孔と第2通路とを連通する第2経路とを有し、かつ、それぞれの経路が独立して形成されており、
    前記密閉空間に充填される内容物と内容器に充填される内容物を同時に噴射するエアゾール容器。
  2. 前記内容器が、外容器の底部に支持される脚部を有する請求項1記載のエアゾール容器。
  3. 前記内容器が外部圧力を内部に伝達することができる部位を備えている請求項1記載のエアゾール容器。
  4. 前記内容器がシリンダと、そのシリンダ内を摺動するピストンとで構成されている請求項3記載のエアゾール容器。
  5. 前記内容器が可撓性を有する内袋である請求項3記載のエアゾール容器。
  6. 請求項1〜5いずれか記載のエアゾール容器と、
    前記密閉空間に充填される内容物および噴射剤と、
    前記内容器に充填される内容物とからなるエアゾール製品。
  7. 前記密閉空間に充填される内容物が粉末を含有している請求項6記載のエアゾール製品。
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