JP4317303B2 - 排ガス処理方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排ガス処理方法及び装置に関し、詳しくは、少なくとも二種類以上の有機成分等の被除去成分を含む排ガスからそれらの被除去成分を除去する排ガス処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、排ガス中の被除去成分を除去又は回収する方法又は装置としては、例えば、特公昭53−8664号公報、特開昭54−145374号公報、特公昭63−40772号公報等に記載されたものが挙げられる。これらは、いずれも排ガスを吸着材と接触させ、排ガスに含まれる単一種類の被除去成分を主として除去する方法又は装置である。
【0003】
ところで、各種溶剤を使用する設備や装置等からは、二種類以上の被除去成分を含む排ガスが排出される場合が多くあり、排ガスの処理コストを低減する観点から、これらの被除去成分を一つの装置によって除去し、望むべくは分別回収する技術が切望されている。また、近年、環境保全に係る問題への関心が高まっており、被除去成分の環境への放出量を極力低減するべく、これらの被除去成分をより高い除去効率で排ガスから除去できる技術が望まれている。これに対し、上記の方法又は装置では、排ガスに含まれる二種類以上の被除去成分の全てを十分に高い除去効率で除去することは困難であった。
【0004】
一方、二種類以上の被除去成分を含む排ガスを処理する装置及び方法としては、例えば、特開平10−76134号公報に記載されたものがある。この装置は、吸着能力の異なる吸着材が流動する複数の吸着部を有し、上記排ガスをこれらの吸着材に順次接触させ、二種類以上の被除去成分の全てを排ガス中から一括して除去することを意図したものである。
【0005】
しかし、本発明者らは、このような装置及び方法の特性について検討したところ、以下のような問題点があることを見出した。すなわち、被徐去成分の吸着材との吸着能力に応じて、各被除去成分に適した吸着材を選定して組み合わせる必要があり、吸着材の組み合わせによっては、前段の吸着部で吸着されるべき被除去成分が十分に吸着されない場合が起こり得る。この場合には、その成分が後段の吸着部で吸着されず排ガスから除去できないおそれがあった。また、前段で十分に吸着されなかった成分が、それ以降の吸着部で吸着されてしまうおそれがあった。この場合には、その吸着部で吸着されるべき成分が十分に吸着されず、排ガスが十分に清浄なガスとならないおそれがあるとともに、被除去成分の分別も十分ではなかった。その結果、二種類以上の被除去成分の全てを十分に且つ確実に除去できないおそれがあった。
【0006】
また、各吸着材の性状が異なるときには、各吸着材を再生するのに各々の性状に適合した異なる脱着部や脱着操作が必要となるおそれがあった。またさらに、被除去成分の種類に応じて吸着材を変更しなければならないことがあり、排ガス中の被除去成分の組成が異なる各種の設備又は装置に対する汎用性が十分ではなかった。しかも、二種類以上の吸着材を用いるため、それらの保守や管理が煩雑であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、排ガス中に二種類以上含まれる被除去成分を十分に且つ確実に除去でき、しかも、被除去成分の分別性、並びに、吸着材の保守性及び汎用性に優れる排ガス処理方法及び装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明者らは鋭意研究を重ね、単一種類の被除去成分を除去するのに適した従来の装置に、二種類の被除去成分を含む排ガスを供給したときに;
1)吸着部における排ガスの流路の上流側に位置する吸着材には、二種類の被除去成分のうち(A)吸着され易い方の成分が(B)吸着され難い成分よりも多く吸着され、
2)同下流側に位置する吸着材には、(B)成分が(A)成分よりも多く吸着される、ことを見出した。本発明者らは、これらの知見に基づいて更に研究を進めた結果、本発明に到達した。
【0009】
すなわち、本発明の排ガス処理方法は、少なくとも二種類以上の被除去成分を含む排ガスが吸着材と接触して被除去成分が吸着材に吸着される吸着部と、被除去成分が吸着された吸着材から被除去成分が脱着されて吸着材が再生される脱着部とを備える排ガス処理装置を用いた排ガス処理方法であって、吸着材として、被除去成分を吸着することが可能であり、且つ、被除去成分との親和力に差を有する単一種類の吸着材を用い、吸着部が少なくとも二段以上設けられており、且つ、吸着部が上記単一種類の吸着材を有しており、排ガスを吸着部内に順次流通させ、吸着材を、排ガスが流通する方向と対向するように、吸着部内に流動させながら、吸着材と排ガスとを接触させることにより、被除去成分を吸着材との親和力の高い順に各吸着部内の吸着材に順次吸着せしめ、排ガスと接触した吸着材を、異なる吸着部における吸着材が相互に混合しないように、少なくとも吸着部の段数以上の脱着部に移送し、脱着部において吸着材に吸着された被除去成分を脱着して吸着材を再生し、再生された吸着材を吸着部に搬送することを特徴とする。
【0010】
このような排ガス処理方法においては、少なくとも二種類以上の被除去成分を含む排ガスが二段以上の吸着部を順次通過する間に単一種類の吸着材と接触し、被除去成分が吸着材に吸着される。このとき、排ガスが吸着材と接触する初期の段階には、被除去成分の吸着材への吸着され易さに差異があっても、吸着材の吸着性能及び量に応じて、各被除去成分は吸着材に吸着されていく。
【0011】
吸着が進行していくと、吸着され易い(吸着材との親和力が強い)成分が吸着され難い(吸着材との親和力が弱い)成分と置き換わって吸着される、いわゆる置換吸着が起こり、吸着材中に吸着され易い成分がより多く吸着される。すなわち、吸着され易い成分の置換吸着、逆に言えば、吸着され難い成分の置換脱着が生じる。排ガスの流通方向の最も上流側にある吸着材は、この置換吸着現象によって被除去成分のうち吸着され易い成分を選択的に吸着し得る。
【0012】
このようにして、排ガスの流通方向の下流側に向かうにつれて、被除去成分は吸着され易い順に吸着材に選択的に吸着され、最も上流側にある吸着材には、最も吸着され易い成分が主として吸着される。したがって、二種類以上の吸着材を用いずに排ガス中の複数の被除去成分を高い効率で排ガスから除去できる。また、各被除去成分を選択的に吸着した吸着材を混合することなく個別に脱着するので、各被除去成分を分別して回収し得る。
【0013】
また、吸着材を、排ガスの流通する方向と対向するように吸着部内に流動させながら、吸着材と排ガスとを接触させるので、排ガスと吸着材とのいわゆる向流接触が実現され、且つ、吸着材を循環し得るので、連続処理が可能となって処理効率が向上される。
【0014】
さらに、吸着部が二段で構成されており、吸着部のうち前段の吸着部で、被除去成分のうち吸着材との親和力が高い被除去成分を主として吸着材に吸着せしめ、吸着部のうち後段の吸着部で、上記の親和力が高い被除去成分よりも吸着材との親和力が低い被除去成分を主として吸着材に吸着せしめると好ましい。
【0015】
排ガス中に被除去成分が二種類含まれる場合には、このような簡略な構成で十分な分別除去が可能となる。また、被除去成分の種類が更に多くても、単一種類の吸着材の量や循環量等を適宜調整することにより、前段では、主として比較的吸着され易い一種類以上の成分が吸着され、後段では残りの他の成分が主として吸着され得る。
【0016】
またさらに、吸着材として球状活性炭を用いると好ましい。このようにすれば、吸着材の流動性が高められ、特に真球状とすれば流動性が一層高められる。また、破砕炭等に比して粒度の揃った小粒径のものとし易いので、吸着速度が高められて被除去成分との吸着平衡に達する時間が短縮される。さらに、各脱着部において吸着材から脱着されたそれぞれ異なる被除去成分を個別に回収するとより好ましい。こうすれば、被吸着成分が有用な物質から成る場合等に再利用に供することが容易となる。
【0017】
また、本発明の排ガス処理装置は、本発明による排ガス処理方法を好適に実施するためのものであって、少なくとも二種類以上の被除去成分を含む排ガスが順次流通され、被除去成分を吸着することが可能であり且つ被除去成分との親和力に差が生じる活性炭等の吸着特性を利用した単一種類の吸着材を有しており、吸着材が排ガスの流通方向と対向するように流動されて吸着材と排ガスとが接触し、被除去成分が吸着材との親和力の高い順に吸着材に吸着される少なくとも二段以上の吸着部と、吸着部に接続されており、吸着部から吸着材が移送され、吸着材に吸着された被除去成分を脱着して吸着材を再生する少なくとも吸着部の段数以上の脱着部と、吸着部と脱着部とに接続されており、再生された吸着材を吸着部に搬送する搬送部とを備えることを特徴とする。
【0018】
さらに、吸着部が二段で構成されており、吸着部のうち前段の吸着部が、被除去成分のうち吸着材との親和力が高い被除去成分が主として吸着材に吸着されるものであり、吸着部のうち後段の吸着部が、親和力が高い被除去成分よりも吸着材との親和力が低い被除去成分が主として吸着材に吸着されるものであると好適である。またさらに、吸着材が球状活性炭であるとより好適である。加えて、脱着部に接続され、脱着部で脱着されたそれぞれ異なる被除去成分を個別に回収する少なくとも吸着部の段数以上の回収部を更に備えることが望ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。まず、図1により、本発明による排ガス処理装置の概略構成及び本発明による排ガス処理方法の概略を説明し、次に、図2により、図1に示す排ガス処理装置のより詳細な構成及びより具体的な排ガス処理方法の実施形態について説明する。
【0020】
図1は、本発明による排ガス処理装置の好適な実施形態の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、排ガス処理装置100は、処理部101,102から構成されており、処理部101,102には、それぞれ吸着部11(前段の吸着部)及び吸着部21(後段の吸着部)、脱着部12,22、並びに、回収部13,23が設けられている。吸着部11,21は、それぞれ脱着部12,22と接続されており、吸着部11,21と脱着部12,22との間で吸着材としての球状活性炭90a,90bが循環されるようになっている。また、回収部13,23は、脱着部12,22に接続されている。さらに、吸着部11,21は連結されており、吸着部11には、二種類の有機成分9a,9b(被除去成分)を含む排ガス1が供給され、この排ガス1は、吸着部11,21を順次流通して吸着部21から排ガス処理装置100の外部へ排出されるようになっている。
【0021】
次に、このように構成された排ガス処理装置100を用いた本発明の排ガス処理方法の一実施形態について説明する。本実施形態では、球状活性炭90a,90bともに石油ピッチ系の球状活性炭を用いる。まず、▲1▼吸着部11,21内に、球状活性炭90a,90bを供給し、排ガス1の流通方向(流通経路)と対向するように流動させる。次に、▲2▼二種類の有機成分9a,9bを含む排ガス1を吸着部11に導入し、排ガス1を吸着部11,21に順次流通させる。こうすると、球状活性炭90a,90bと排ガス1が、いわゆる向流接触する状態となる。なお、有機成分9a,9bは、球状活性炭90a,90bとの親和力(吸着のされ易さ)に差があり、有機成分9aが有機成分9bよりも吸着され易いものとする。
【0022】
このとき、吸着部11における球状活性炭90aと排ガス1とが接触する初期の段階では、有機成分9a,9bの吸着され易さに差があっても、球状活性炭90aに共に吸着されていく。そして、吸着部11に排ガス1を連続して供給すると、排ガス1中の有機成分9a(吸着され易い成分)と、球状活性炭90aに先に吸着されていた有機成分9b(吸着され難い成分)との置換が起こる。すなわち、有機成分9aの置換吸着(逆に言えば、有機成分9bの置換脱着)が生じる。球状活性炭90aを吸着部11に流動させながら排ガス1を連続して供給すると、このような置換吸着は吸着部11内で定常的に生じるようになる。その結果、吸着部11内において排ガス1の流通方向の最も上流側に流動してくる球状活性炭90aには、有機成分9aが主として選択的に吸着される。
【0023】
ここで、吸着の難易は、通常、沸点が高いものほど吸着され易い(沸点が低いものほど吸着され難い)。具体例を挙げると、沸点80.1℃のベンゼン、沸点110.6℃のトルエン、沸点144.4℃のキシレンは、この順に吸着され易い。また、疎水性が高いものほど吸着され易い(疎水性が低いもの、すなわち、親水性が高いものほど吸着され難い)。アルコールを例にとると、エタノール、1−プロパノール、1−ブタノールは、この順に吸着され易い。
【0024】
よって、排ガス1中の有機成分9a,9bの種類と濃度を予めサンプリング分析等によって求めておき、この値に基づいて、球状活性炭90aの循環量等を適宜調整することにより、吸着部11内で、排ガス1中の有機成分9aのみを選択的に球状活性炭90aに吸着させることが可能である。
【0025】
こうして、吸着部11において有機成分9aが殆ど除去された排ガス1を、吸着部21に導入し、球状活性炭90bと向流接触させながら吸着部21内を流通させる。排ガス1中には被除去成分として主に有機成分9bが含まれているので、置換吸着が起こらず、球状活性炭90bには有機成分9bを主として吸着させることができる。
【0026】
次に、▲3▼有機成分9a,9bがそれぞれ吸着された球状活性炭90a,90bを、脱着部12,22へ移送する。図1に示す如く、排ガス処理装置100においては、球状活性炭90a,90bを、互いに混合させることなく脱着部12,22へ移送する。そして、▲4▼脱着部12,22内で、球状活性炭90a,90bを加熱して吸着されていた有機成分9a,9bをそれぞれ個別に脱着して球状活性炭90a,90bを再生する。このときの加熱方法としては、例えば、スチームやオイル等の熱媒によって間接的に加熱したり、スチームで熱源とキャリアガスとを兼ねるといった直接加熱等が挙げられる。
【0027】
そして、▲5▼再生させた球状活性炭90a,90bを吸着部11,21へ搬送し、再び吸着部内で流動させる。このような、球状活性炭90a,90bによる有機成分9a,9bの選択的な吸着、脱着部12,22への移送、有機成分9a,9bの脱着、球状活性炭90a,90bの再生、吸着部11,21への搬送(返送)を連続して行うことにより、球状活性炭90a,90bを循環させながら連続的に用いることができる。また、▲6▼脱着部12,22で脱着させた有機成分9a,9bを、それぞれ回収部13,23へ導入し、個別に回収する。この場合、有機成分9a,9bの体積を縮小させて回収することが望ましく、例えば、凝縮によって液化して回収することができる。このようにして、有機成分9a,9bが除去された排ガス1は、清浄ガス10として、吸着部21から排ガス処理装置100の外部へと排出できる。
【0028】
図2は、図1に示す排ガス処理装置100の構成を示す模式断面図である。図2に示すように、排ガス処理装置100は、滞留部14、脱着部12、吸着部11、吸着部21及び排気部15が結合された処理塔110と、滞留部24上に脱着部22が結合された処理塔120とを備えている。また、球状活性炭90aの搬送部17が処理塔110に設けられており、処理塔110,120にわたって球状活性炭90bの搬送部27が設けられている。さらに、処理塔110,120には、それぞれ被除去成分の回収部13,23が接続されている。
【0029】
処理塔110に配置された吸着部11は、いわゆる多段流動床式の構成を成しており、球状活性炭90aが流動する多段トレイ11aを有している。また、吸着部11と脱着部12との結合部には、球状活性炭90aが流通できる流通管16a、及び、排ガス1が流通できる分散部16bが設けられている。この流通管16aの側方の処理塔110側壁には、配管41を通して排ガス1を供給するためのブロアP1が接続されている。脱着部12は、複数の中空管から成る熱交換部12aを有しており、中空管の外部には熱源4から配管44aを通して熱媒が供給される。また、脱着部12の下端部にはブロアP5aが設けられた配管45aが接続されており、キャリアガス5が、熱交換部12a内で且つ中空管の内部へ供給されるようになっている。脱着部12の上端部には、キャリアガス5を循環させるための配管45cが設けられている。
【0030】
また、処理塔110の最下部に位置する滞留部14は、脱着部12を流下してきた球状活性炭90aを一時的に滞留させるためのものである。球状活性炭90aは、この滞留部14から、配管51,52,53、搬送器3a及び分離器3cで構成される搬送部17を通して吸着部11へ返送される。搬送器3aには、球状活性炭90aの搬送用ガス2を搬送器3aへ供給するためのブロアP2aが接続されている。
【0031】
さらに、処理塔110に接続された回収部13は、脱着部12から配管47aを通して送気されるキャリアガス5中の有機成分9aを凝縮する凝縮部7aを有している。凝縮部7aには、有機成分9aを液化するために、冷媒として冷却水6が流されている。また、回収部13は、凝縮された有機成分9aを回収するための回収槽8aを有している。さらに、配管48aから分岐する配管47cは、キャリアガス5を脱着部12へ送気するためのものである。そして、回収槽8aに回収された有機成分9aは配管49aを通して排ガス処理装置100の外部へ排出されるようになっている。
【0032】
一方、処理塔110の上段に配置された吸着部21は、吸着部11と同様に多段流動床式の構成を成しており、球状活性炭90bを流動させるための多段トレイ21aを有している。また、吸着部21と吸着部11との結合部には、排ガス1が流通できる分散部16cが設けられている。この吸着部21と、処理塔120の上段に配置された脱着部22とは配管60を介して接続されており、球状活性炭90bが処理塔110から処理塔120側へ移送されるようになっている。
【0033】
脱着部22は、脱着部12と同様の構成を成しており、熱源4から配管44bを通して熱媒が外部に供給される複数の中空管から成る熱交換部22aを有している。また、脱着部22の下端部にはブロアP5bが設けられた配管45bが接続されており、キャリアガス5が熱交換部22a内で且つ中空管の内部へ供給されるようになっている。脱着部22の上端部には、キャリアガス5を循環させるための配管45dが設けられている。
【0034】
また、脱着部22の下方に結合された滞留部24は、脱着部22を流下してきた球状活性炭90bを一時的に滞留させるためのものである。球状活性炭90bは、この滞留部24から、配管61,62,63、搬送器3b及び分離器3dから構成される搬送部27を通して処理塔110の吸着部21へ返送される。また、搬送器3bには、球状活性炭90bの搬送用ガス2を搬送器3bへ供給するためのブロアP2bが接続されている。
【0035】
さらに、処理塔120に接続された回収部23は、処理塔110に設けられた回収部13と同等の構成を有している。すなわち、脱着部22から配管47bを通して送気されるキャリアガス5中の有機成分9bを冷却水6により凝縮する凝縮部7b、及び、液化された有機成分9bを、配管48bを通して回収するための回収槽8bを備えている。また、キャリアガス5を脱着部22へ送気するための配管47dが、配管48bから分岐して設けられ、回収槽8bには、回収された有機成分9bを排ガス処理装置100の外部へ排出するための配管49bが接続されている。
【0036】
次に、図2を参照して本発明による排ガス処理方法の実施形態についてより詳細に説明する。まず、二種類の有機成分9a,9bとしてそれぞれトルエン及び2−プロパノールを含む排ガス1を、ブロアP1によって吸着部11へ導入する(以下、有機成分9a,9bをそれぞれトルエン9a及び2−プロパノール9bと記す)。排ガス1は、分散部16bを通して、多段流動床を構成する多段トレイ11aを通って上方へ移動する。多段トレイ11aには上方から下方へ向かって球状活性炭90aを流動させ、排ガス1と球状活性炭90aとを向流接触させる。トルエン9aは2−プロパノール9bよりも球状活性炭90aに吸着され易いので、吸着部11の下部に流動してくる球状活性炭90aは、置換吸着によって主としてトルエン9aを吸着している。なお、図中黒丸で示す球状活性炭90a,90bは吸着状態を示し、白丸は脱着状態を示す。
【0037】
トルエン9aが主として除去された排ガス1を、分散部16cを通して整流し、吸着部21へ導入し、多段流動床を構成する多段トレイ21aに沿って流通させる。排ガス1は、球状活性炭90bと向流接触し、主として2−プロパノール9bが球状活性炭90bに吸着される。トルエン9a及び2−プロパノール9bが除去された排ガス1は、清浄ガス10として排気部15から排ガス処理装置100の外部へ排出される。
【0038】
一方、吸着部11でトルエン9aを主に吸着した球状活性炭90aを、流通管16aを通して自重で脱着部12へ落下させる。球状活性炭90aは、下方へ徐々に移動し、熱交換部12aへ達する。熱交換部12aには、熱源4から熱媒であるスチームを供給し、熱交換部12a内の温度が、例えば、150〜200℃となるように加熱し、球状活性炭90aからトルエン9aを脱着させる。これにより、球状活性炭90aを再生させ、図示しない間接冷却部によって冷却した後、滞留部14へ導入する。なお、スチームが冷却されて生じた水は、図示しないドレインへ排出させる。
【0039】
そして、一時的に滞留させた球状活性炭90aを搬送器3aへ移送し、ブロアP2aにより圧縮空気等の搬送用ガス2を搬送器3aに供給して球状活性炭90aを更に分離器3cへ移送する。このとき、球状活性炭90aの移送量は、搬送器3aの移送量調整部で調整することができる。分離器3cへ吹き上げられた搬送用ガス2及び球状活性炭90aは分離器3cで失速し、吸着部11へ返送されて再び多段トレイ11aを流動する。
【0040】
他方、ブロアP5aにより、脱着部12の下部にキャリアガス5として、被除去成分の物性に影響を及ぼさないガス、例えば窒素ガスを供給する。キャリアガス5は、熱交換部12aを流通し、脱着されたトルエン9aを伴って上方へ移動する。このキャリアガス5を凝縮部7aへ導入し、凝縮部7aに、例えばチラー水といった冷却水6を供給してトルエン9aを液化させ、回収槽8aへ導入して回収する。回収されたトルエン9aは必要に応じて回収槽8aから外部へ排出させる。
【0041】
また、吸着部21で2−プロパノール9bを吸着させた球状活性炭90bを処理塔120の脱着部22へ移送する。処理塔120における処理は、トルエン9aの代わりに2−プロパノール9bを脱着して回収すること以外は、処理塔110の脱着部12、回収部13及び搬送部17における上述した処理と同様である。つまり、脱着部22では、球状活性炭90bを下方へ移動させ、熱交換部22aで間接的に加熱し、2−プロパノール9bを脱着して球状活性炭90bを再生する。そして、脱着させた2−プロパノール9bをキャリアガス5によって凝縮部7bへ移送し、冷却して液化させ、回収槽8bへ回収する。再生された球状活性炭90bは、搬送器3bへ移送し、搬送器3bの移送量調整部で量を調整して搬送用ガス2によって更に分離器3dへ移送した後、吸着部21へ返送する。
【0042】
以上説明した本発明の排ガス処理方法及び装置によれば、単一種類の球状活性炭90a,90bをそれぞれ二つの吸着部11,21へ順次流動させ、二種類の被除去成分としてのトルエン9a及び2−プロパノール9bを含む排ガス1とを順次向流接触させる。これにより、置換吸着を利用して各吸着部11,21において、トルエン9a及び2−プロパノール9bを球状活性炭90a,90bに選択的に吸着させることができる。したがって、これら被除去成分を排ガス1から十分に且つ確実に除去できる。また、吸着材として単一種類の球状活性炭90a,90bを用いているので、従来の複数の吸着材を用いていた場合に比して、吸着材の保守や管理が容易となる。したがって、排ガス処理装置100及びこれを用いた排ガス処理方法における保守性ひいては操作性を向上できる。さらに、単一種類の球状活性炭90a,90bを用いているので、複数の吸着材を組み合わせて用いた従来に比して、より多様な排ガスへの適用性を向上できる。
【0043】
また、トルエン9a及び2−プロパノール9bをそれぞれ主として吸着した球状活性炭90a,90bが混合されずに脱着部12,22へ導入され、トルエン9a及び2−プロパノール9bが個別に脱着される。よって、分別性に優れた被除去成分の除去及び回収が可能となる。さらに、球状活性炭90a,90bが流動性に極めて優れるので、処理塔110,120内の吸着材の流動が円滑となり、処理塔110,120の閉塞等を十分に防止できる。よって、安定した排ガス処理が可能となる。
【0044】
また、球状活性炭90a,90bが良好に流動するので、排ガス1との接触の均一性が高められ、吸着効率を向上できる。さらに、球状活性炭90a,90bは球状なので、流動空間における吸着材の密度を増大できるとともに、一般に極めて高い吸着能を有するので、排ガス処理装置100の吸着性能が高められる。その結果、装置の小型化が図られる。
【0045】
なお、排ガス処理装置100は、処理部101及び処理部102から成る二段構成を有するが、二段に限定されるものではなく、被除去成分が三種類以上であれば、その数に応じた数以上の処理部を設ければよい。この場合にも、吸着され易い被除去成分から順番に、各吸着部において吸着材に吸着させることができる。また、処理装置100のように二段構成であっても、前段の吸着部11で比較的吸着され易い成分を主として吸着させ、後段の吸着部21でより吸着され難い成分を主として吸着させることが可能となり、排ガス中からそれら被除去成分を確実に除去し得る。さらに、被除去成分は、上述した有機成分に限定されるものではなく、各種の組み合わせに対応させることが可能である。
【0046】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
〈実施例1〉
二種類の被除去成分として、トルエン1000volppm及び2−プロパノール1000volppmを含む温度25℃、相対湿度(RH)40%の空気を、図2に示す構成の排ガス処理装置100に連続して供給した。この空気の体積流量は3000m3/h(標準状態)とした。また、処理塔110の塔径(外径;以下同様)は、吸着部11,21ともに1100mmφとし、吸着部11,21は、それぞれ6段の多段トレイ11a,21aを有する多段流動床式の構成とした。これらの吸着部11,21に、吸着材として石油ピッチ系球状活性炭(呉羽化学工業(株)製;製品名G−BAC)を流動させた。球状活性炭の循環流量(質量流量)は、新炭換算で130kg/hとした。
【0047】
また、脱着部12の塔径を800mmφとし、熱交換部12aには熱媒としてスチームを供給し、間接加熱を行った。このときの脱着温度は160℃であり、キャリアガス5として窒素ガスを26m3/h(標準状態)の体積流量で循環させた。また、脱着部22の塔径を1200mmφとし、熱交換部22aにもスチームを供給し、間接加熱を行った。このときの脱着温度は160℃であり、キャリアガス5として窒素ガスを60m3/h(標準状態)の体積流量で循環させた。また、球状活性炭の循環流量(質量流量)は、新炭換算で300kg/hとした。さらに、凝縮部7a,7bには、冷却水6として温度7℃のチラー水を流し、脱着された被除去成分を冷却して液化させた。
【0048】
その結果、吸着部11の出口(分散部16cに対応する位置)におけるガス濃度は、トルエンが50volppm、2−プロパノールが950volppmであった。このとき、回収部13では、トルエンが11.7kg/h、2−プロパノールが0.40kg/h、及び、水が1kg/hの質量流量で回収された。一方、吸着部21の出口(排気部15に対応する位置)におけるガス濃度は、トルエンが40volppm、2−プロパノールが50volppmであった。このとき、回収部23では、トルエンが0.12kg/h、2−プロパノールが7.2kg/h、水が2.4kg/hの質量流量で回収された。
【0049】
このように、空気中のトルエン及び2−プロパノールは、それぞれの原濃度の4%及び5%となり、両者とも十分に除去されることが確認された。また、トルエンと2−プロパノールとは、ほぼ完全に分離された状態で回収された。これらのことから、本発明の排ガス処理方法及び装置によれば、単一種類の吸着材を用い、二種類以上の被除去成分を含む排ガスから、これら成分を十分な除去効率で確実に除去でき、しかも、これら成分を分別して回収する性能に極めて優れていることが確認された。
【0050】
〈比較例1〉
排ガス処理装置100の吸着部21に球状活性炭を供給せずに、図1に示す処理部101のみで運転を行い、吸着部11を上方に延長して多段トレイを12段としたこと以外は、上記実施例1と同様にして排ガス処理を行った。用いた球状活性炭の全循環流量も実施例1と同量とした。なお、この装置構成は、従来の単一の被除去成分を含む排ガスを処理するための装置の構成と同等である。
【0051】
その結果、吸着部11の出口におけるガス濃度は、トルエンが50volppm、2−プロパノールが950volppmであり、一方、回収部13では、トルエンが11.7kg/h、2−プロパノールが0.4kg/h、水が1kg/hの質量流量で回収された。このように、従来の装置では、2−プロパノール(相対的に吸着され難い成分)が殆ど回収できないことが確認された。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の排ガス処理方法及び装置によれば、単一種類の吸着材を用いた簡略な装置構成で、排ガス中に二種類以上含まれる被除去成分を十分に且つ確実に除去できる。また、吸着材を単一種類しか用いないので、複数の吸着材を用いていた従来よりも、吸着材の保守や管理を行い易く、しかも、複数の脱着部を吸着材の性状に合わせて異なる構成とする必要がない。したがって、保守性に優れた排ガス処理方法及び装置を得ることができる。さらに、本発明の排ガス処理方法及び装置は、単一種類の吸着材を用いるので、複数の吸着材を組み合わせて用いた従来に比して、より多様な排ガスへの適用性、すなわち汎用性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による排ガス処理装置の好適な実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による排ガス処理装置の好適な実施形態の構成を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1…排ガス、3a,3b…搬送器、3c,3d…分離器、7a,7b…凝縮部、8a,8b…回収槽、9a…トルエン(有機成分、被除去成分)、9b…2−プロパノール(有機成分、被除去成分)、10…清浄ガス、11…吸着部(前段の吸着部)、21…吸着部(後段の吸着部)、11a,21a…多段トレイ、12,22…脱着部、12a,22a…熱交換部、13,23…回収部、17,27…搬送部、90a,90b…球状活性炭(吸着材)、100…排ガス処理装置。

Claims (8)

  1. 少なくとも二種類以上の被除去成分を含む排ガスが吸着材と接触して該被除去成分が該吸着材に吸着される吸着部と、前記被除去成分が吸着された吸着材から該被除去成分が脱着されて該吸着材が再生される脱着部と、を備える排ガス処理装置を用いた排ガス処理方法であって、
    前記吸着材として、前記被除去成分を吸着することが可能であり、且つ、該被除去成分との親和力に差を有する単一種類の吸着材を用い、
    前記吸着部が少なくとも二段以上設けられており、且つ、該吸着部が前記単一種類の吸着材を有しており、
    前記排ガスを前記吸着部内に順次流通させ、
    前記吸着材を、前記排ガスが流通する方向と対向するように、前記吸着部内に流動させながら、該吸着材と該排ガスとを接触させることにより、前記被除去成分を該吸着材との親和力の高い順に該各吸着部内の吸着材に順次吸着せしめ、
    前記排ガスと接触した前記吸着材を、異なる前記吸着部における吸着材が相互に混合しないように、少なくとも前記吸着部の段数以上の脱着部に移送し、
    前記脱着部において前記吸着材に吸着された前記被除去成分を脱着して該吸着材を再生し、
    前記再生された吸着材を前記吸着部に搬送する、
    ことを特徴とする排ガス処理方法。
  2. 前記吸着部が二段で構成されており、
    前記吸着部のうち前段の吸着部で、前記被除去成分のうち前記吸着材との親和力が高い被除去成分を主として該吸着材に吸着せしめ、
    前記吸着部のうち後段の吸着部で、前記親和力が高い被除去成分よりも前記吸着材との親和力が低い被除去成分を主として該吸着材に吸着せしめる、
    ことを特徴とする請求項1記載の排ガス処理方法。
  3. 前記吸着材として球状活性炭を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の排ガス処理方法。
  4. 前記脱着部において前記吸着材から脱着されたそれぞれ異なる前記被除去成分を個別に回収することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の排ガス処理方法。
  5. 少なくとも二種類以上の被除去成分を含む排ガスが順次流通され、該被除去成分を吸着することが可能であり且つ該被除去成分との親和力に差を有する単一種類の吸着材を有しており、内部において該吸着材が該排ガスの流通方向と対向するように流動されて該吸着材と該排ガスとが接触し、該被除去成分が該吸着材との親和力の高い順に該吸着材に吸着される、少なくとも二段以上の吸着部と、
    前記吸着部に接続されており、該吸着部から前記吸着材が移送され、該吸着材に吸着された前記被除去成分を脱着して該吸着材を再生する少なくとも前記吸着部の段数以上の脱着部と、
    前記吸着部と前記脱着部とに接続されており、前記再生された吸着材を該吸着部に搬送する搬送部と、
    を備えることを特徴とする排ガス処理装置。
  6. 前記吸着部が二段で構成されており、
    前記吸着部のうち前段の吸着部は、前記被除去成分のうち前記吸着材との親和力が高い被除去成分が主として前記吸着材に吸着されるものであり、
    前記吸着部のうち後段の吸着部は、前記親和力が高い被除去成分よりも前記吸着材との親和力が低い被除去成分が主として前記吸着材に吸着されるものである、
    ことを特徴とする請求項5記載の排ガス処理装置。
  7. 前記吸着材が球状活性炭であることを特徴とする請求項5又は6に記載の排ガス処理装置。
  8. 前記脱着部に接続され、該脱着部で脱着されたそれぞれ異なる前記被除去成分を個別に回収する少なくとも前記吸着部の段数以上の回収部を更に備えることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の排ガス処理装置。
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