JP4316944B2 - 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナーを画像形成媒体(記録紙)に定着させる定着装置及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置(プリンタ、FAX、複写機など)においては、記録紙の上に転写されたトナー像を記録紙に定着させるために定着装置が備えられている。この種の定着装置では、記録紙上のトナーを熱溶融させる加熱ローラと、加熱ローラに圧接して記録紙を押圧する加圧ローラとを有し、それら加熱ローラ及び加圧ローラによる加熱及び押圧によりトナーの定着処理が行なわれるのが一般的である。
【0003】
しかしながら、定着処理時の搬送過程においては、ローラと記録紙の分離不良に起因して、ローラへの記録紙の巻き付きに等よる紙詰り(紙ジャム)が発生する場合がある。このような記録紙の通紙異常を検出するために、例えば、定着部(加熱ローラと加圧ローラとのニップ部)の入口側と出口側とに複数の紙センサを設けて通紙の状態を監視する定着装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この定着装置によれば、入口側に設けたセンサで転写後の記録紙の先端を検知した後、出口側の紙センサが記録紙を検知しない場合に紙ジャムが発生したと判断することができ、更に、出口側の別の紙センサによりローラへの記録紙の巻き付きの発生を検知することもできる。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−140836号公報(第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる従来の技術では、以下ような問題が生じる。
【0006】
上記定着装置に用いられる紙センサは、通紙を検知するためのアーム部が搬送経路上に突出するように設けられ、そのアーム部が記録紙の通過によっての通紙方向に回動することで通紙の有無が判定される。この場合、アーム部は、通過する記録紙に押されて通紙方向に円滑に回動可能であれば足りるので、通紙方向と逆の方向への回動は考慮されていない構成となっている。
【0007】
ところで、定着装置は、定着処理を行なう際に高温となる等の理由により、紙ジャムが発生した場合でも定着部を開放する機構を備えず、ユーザが詰まった記録紙をそのまま引き出す操作が行なわれる場合も多い。そこで、ユーザが詰まった記録紙を入口側から引き戻す操作が行なわれると、アーム部に通紙方向と逆の方向へ回動させるような無理な負荷が加わり、アーム部が破損する等のトラブルが生じ得る。また、互いに圧接されたローラ間に挟まれた記録紙をそのまま引き出す操作が行なわれると、ローラに損傷を与える場合もある。
【0008】
本発明は、このような知見に基づいてなされたものであり、装置を破損することなく、通紙異常の発生により定着装置内に残された記録紙の取り出しを簡易・迅速かつ確実に達成することができる定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明においては、請求項1に示すとおり、画像形成媒体上のトナーを熱溶融させて画像形成媒体に定着させる定着手段と、前記定着手段の入口側の搬送経路において前記画像形成媒体を検出し且つ搬送方向と逆向きに引き戻される前記画像形成媒体の動きに追従して搬送方向と逆向きに動作可能な第1の紙検出手段と、前記定着手段の出口側の搬送経路において前記画像形成媒体を検出する第2の紙検出手段とを具備し、前記第1の紙検出手段は、搬送される前記画像形成媒体の動きに追従して初期位置から搬送方向に回動可能であり且つ搬送方向と逆向きに引き戻される前記画像形成媒体の動きに追従して初期位置から搬送方向と逆向きに回動可能である回動部と、その回動部の回動動作を検出する回動検出部と、前記回動部を初期位置に保持すべく前記搬送方向の回動に抗して付勢する第1の付勢手段と、前記回動部を初期位置に保持すべく前記搬送方向と逆向きの回動に抗して付勢する第2の付勢手段と、を有する定着装置とする。
【0010】
これによると、定着手段の入口側で搬送の異常(例えば、定着手段が有するローラへの画像形成媒体の巻き付きによる紙詰り等)が発生した場合には、定着装置内に残った画像形成媒体が定着手段入口側から搬送方向と逆向きに引き出されることがあるが、定着手段の搬送経路の入口側に配置された紙検出手段は、搬送方向と逆向きに動作可能なので、その引き出される画像形成媒体により逆向きに回動させる負荷が加わっても紙検出手段を破損させることなく簡単・迅速かつ確実に画像形成媒体を取り出すことができる。ここで、紙検出手段は、搬送方向と逆向きの動作として、例えば、所定の回動軸を支点とする回動動作や、所定のガイド部に沿った滑動動作等を行なうことができる。
【0012】
また、正常時に、定着手段の入口側に配置された紙検出手段の回動部が、搬送される画像形成媒体の動きに追従して初期位置から搬送方向に回動することで、回動検出部が画像形成媒体の通過を検出することができる。また、定着手段の出口側に配置された紙検出手段が画像形成媒体の通過を検出することで、画像形成媒体が正常に搬送され定着手段を通過したと判断することができる。
【0013】
さらに、定着手段の入口側で搬送の異常が発生した場合には、定着装置内に残った画像形成媒体が定着手段入口側から搬送方向と逆向きに引き出されることがあるが、定着手段の搬送経路の入口側に配置された紙検出手段の回動部は、初期位置から搬送方向と逆向きに回動可能なので、その引き出される画像形成媒体により逆向きに回動させる負荷が加わっても回動部を破損させることなく簡単・迅速かつ確実に画像形成媒体を取り出すことができる。この場合、回動部と回動検出部とを別個に設けることで、回動検出部を固定して回動部のみに回動動作をさせることができるので、比較的簡易な構成で画像形成媒体の通過を検出することができる。
【0015】
一方、回動部が搬送方向に回動した後、第1の付勢手段により初期位置に戻されるので、画像形成媒体の通過による回動のみを確実に検出して振動などによる誤検出を防止することができる。また、回動部が搬送方向と逆向きに回動した後、第2の付勢手段により初期位置に戻されるので、定着手段内に残った画像形成媒体を定着手段入口側から搬送方向と逆向きに引き出された場合でも回動部は自動的に初期位置に復帰する。
【0016】
また、請求項2に示すとおり、請求項1における上記回動部は、その回動支点から離れる側に向かって突出する耐熱性の触手状部分を有する構成とすることができる。これにより、回動部が、画像形成媒体の通過を検出する際に初期位置から搬送方向(定着手段の方向)に回動すると、高温の定着手段の入口側には耐熱性の触手状部分のみが接近するので、熱の影響による問題を生じることなく画像形成媒体を確実に検出することができる。
【0017】
更に、請求項3に示すとおり、請求項2における上記耐熱性の触手状部分は、第1の付勢手段と第2の付勢手段とを接続するようにそれらと一体形成された構成とすることができる。これにより、第1の付勢手段、第2の付勢手段、及び触手状部分の軽量化を実現し、かつコストを低減できる。
【0018】
一方、請求項4に示すとおり、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の定着装置を備えた画像形成装置とする。これにより、請求項1乃至請求項3のいずれかの効果を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明による定着装置を備えた複写機の概略構成を示す図である。この複写機(画像形成装置)1は、感光体ドラム10、定着装置20、給紙装置31、32、33、排紙トレイ40、及び読取走査ユニット50を主として備える。
【0021】
ここで、読取走査ユニット50は、原稿台51、原稿カバー52、ミラー・レンズ群53を有しており、複写が開始されると、載置された原稿を走査して画像を読取る。感光体ドラム10は、その周囲に帯電装置11、露光装置(図示せず)、現像装置13、転写装置14等を備えており、帯電装置13によって感光体ドラム10の像形成面が一様に帯電され、読取走査ユニット50が読取った画像に基づき露光装置によって感光体ドラム10の像形成面が露光され静電潜像が形成される。そこで、その静電潜像は現像装置13によってトナーで現像されてトナー像が形成される。一方、この作像動作に同期して給紙装置31、32、33から記録紙(画像形成媒体)が転写位置まで搬送され、トナー像が記録紙に転写される。その後、記録紙が定着装置20に搬送され、加熱及び押圧されてトナーが定着される。トナー定着後の記録紙は、排紙トレイ40上に排出される。
【0022】
図2は、図1に示した定着装置の詳細構成を示す図である。この定着装置20は、加熱ローラ21と所定の距離をおいて平行に配置された定着ローラ22(第2のローラ)と、加熱ローラ21と定着ローラ22とに架け渡されて誘導加熱手段25によって誘導加熱されるとともに定着ローラ22の回転により回転する加熱ベルト23と、その加熱ベルト23を介して定着ローラ22に圧接された加圧ローラ24(第1のローラ)とから構成される定着装置本体(定着手段)30を有する。また、定着装置20は、記録紙の通紙を検出するために、定着装置本体30の入口側の通紙経路に配置された入側紙センサ(第1の紙検出手段)60と、定着装置本体30の出口側の通紙経路に配置された出側紙センサ(第2の紙検出手段)70とを有する。
【0023】
ここで、定着ローラ22は、ステンレス等の金属製の芯金に耐熱性を有するシリコーンゴム等の弾力性のある部材を被覆したものである。加熱ベルト23は、ニッケル、銅、クロム等の磁性金属からなる導体部をシリコーンゴム、フッ素ゴム等の弾性部材で被覆したものであり、その導体部にコイル26が発生した交番磁束を印加して渦電流を生じさせて発熱させ、記録紙にトナーを定着させる部位(ニップ部)において適性な温度を保持するように制御する。
【0024】
図3から図7は、それぞれ図2に示した入側紙センサの詳細構成を示す斜視図、上面図、側面図、正面図、及び底面図である。この入側紙センサ60は、通紙される記録紙の動きに追従して初期位置から通紙方向に回動軸61を支点に回動可能であり且つ通紙方向と逆向きに引き戻される記録紙の動きに追従して初期位置から通紙方向の逆向きに回動可能である回動部62と、その回動部62の回動動作を検出する光センサ(回動検出部)63と、回動軸61の周囲に巻き付けられ、回動部62の回動に抗して付勢するねじりコイルばね64と、それらが設置されたボックス部65とを有する。
【0025】
ここで、回動部62は、本体62a及びその本体62aから光センサ63の方向に湾曲して延在するアーム62bを有する。光センサ63は、投光部63a及び受光部63bを有し、回動部62が記録紙の動きに追従して初期位置から通紙方向(光センサ63の方向)に回動するときに、投光部63a及び受光部63bの間に挿入されるアーム62bによって投光部63aから受光部63bに向かう光が遮断されることにより回動動作を検出する。ねじりコイルばね64は、周知のばね用鋼線からなり、回動部62を初期位置(図3から図7に示した状態)に保持すべく通紙方向の回動に抗して付勢する第1の付勢部(第1の付勢手段)64aと、回動部62を初期位置に保持すべく通紙方向と逆向きの回動に抗して付勢する第2の付勢部(第2の付勢手段)64bとを有する。この第1の付勢部64a及び第2の付勢部64bは、回動軸61に対して互いに逆方向に巻き付けられている。更に、ねじりコイルばね64は、第1の付勢部64aと第2の付勢部64bとの接続部としてそれらと一体をなして形成される触手部(触手状部分)64cを有する。この触手部64cは、回動部62と一体的に回動するようにその本体62aの端部に固定され、その端部に沿って概ね半径方向に向けて突出し、回動部62が通紙方向に回動するときに、高温(定着温度)に保持された定着ローラ22及び加熱ローラ24に接近する。尚、図2に示した出側紙センサ70も上記と同様の構成をとることができるが、出側紙センサ70については、記録紙の通紙を同様に検出可能な限りにおいて、上記の方式に限定されることなく種々のセンサを適用することが可能である。
【0026】
図8は、図2に示した定着装置における正常時の一連の通紙過程を示す図である。ここでは、説明の便宜のため加熱ベルト23を省略してある。図8(a)及び(b)に示すように、記録紙Sが定着装置20の入側に到達して定着ローラ22及び加圧ローラの間に通紙されると、入側紙センサの触手部64cは、記録紙Sにより通紙方向に押されて回動部62と一体的に通紙方向に回動し、その回動動作が光センサ63によって検出される。次に、図8(c)に示すように、記録紙Sが定着装置20の出側に到達すると、記録紙Sにより出側紙センサ70が通紙方向に回動し、センサ(図示せず)によって回動動作が検出される。更に、図8(d)に示すように、記録紙Sが定着装置20の入側を通過すると、回動部62は第1の付勢部64a(図3から図7参照)の付勢によって初期位置に戻される。同様に、図8(e)に示すように、記録紙Sが定着装置20の出側を通り過ぎると、出側紙センサ70が初期位置に戻される。このようにして、記録紙が正常に搬送され定着装置20を通過したことを判断することができる。
【0027】
図9は、図8に示した通紙過程におけるねじりコイルばねの動作を示す図である。ここで、図9(a)及び(b)は、ねじりコイルばね64を第1の付勢部64a側から見た図であり、それぞれ回動部62が初期位置にある図8(a)、(d)、及び(e)の過程、並びに回動部62が通紙方向に回動した位置にある図8(b)及び(c)の過程に概ね対応するものである。ねじりコイルばねの第1の付勢部64aは、その一端64a’が規制部材68に規制されており、図9(b)に示すように、他端側の触手部64cが記録紙Sに押されて回動部62と一体的に初期位置から通紙方向に回動することで、ねじりコイルばね64に通紙方向と逆向きの付勢力が生じる。この付勢力により、回動部62及びねじりコイルばねの触手部64cは、記録紙Sが通過した後に再び初期位置に復帰する。
【0028】
図10は、図2に示した定着装置における通紙異常の発生後に記録紙を取り出す一連の過程を示す図である。ここでは、通紙異常の一例として、図10(a)に示すように、記録紙Sが通常の通紙経路(図2の矢印参照)から外れて定着ローラ22に巻き付いた場合を示す。ここでも図8と同様に加熱ベルト23を省略してある。このような通紙異常が発生すると、ユーザによって定着装置20の内部に残った記録紙Sが装置の入側から通紙方向と逆向きに引き出される場合ある。このとき図10(a)に示すように、通紙方向に回動した位置にある入側紙センサの触手部64cは、図10(b)に示すように、引き出される記録紙Sにより通紙方向と逆向きに押されて回動部62とともに通紙方向と逆向きに回動する。更に、図10(c)に示すように、記録紙Sが定着装置から完全に引き出されると、回動部62は第2の付勢部64b(図3から図7参照)の付勢によって初期位置に復帰する。
【0029】
図11は、図9に示した記録紙の取り出し過程におけるねじりコイルばねの動作を示す図である。ここで、図9(a)及び(b)は、ねじりコイルばね64を第2の付勢部64b側から見た図であり、それぞれ回動部62が初期位置にある図9(c)の過程、並びに回動部62が通紙方向と逆向きに回動した位置にある図9(b)の過程に概ね対応するものである。ねじりコイルばねの第2の付勢部64bは、その一端64b’が規制部材68に規制されており、図11(b)に示すように、他端側の触手部64cが記録紙Sに押されて回動部62と一体的に初期位置から通紙方向と逆向きに回動することで、通紙方向の付勢力が生じる。この付勢力により、回動部62及びねじりコイルばねの触手部64cは、記録紙Sが取り出された後に再び初期位置に復帰する。
【0030】
図12は、図2に示した定着装置におけるローラ押圧機構の構成を示す図である。図12(a)及び(b)は、それぞれ定着ローラ22が加圧ローラ24に対して押圧された正常時の状態、並びに定着ローラ22の加圧ローラ24に対する押圧が解除された通紙異常発生時の状態を示している。ここでも説明の便宜のため加熱ベルト23を省略してある。
【0031】
このローラ押圧機構(ローラ押圧手段)80は、定着ローラ22を加圧ローラ24の方向に押圧するための押圧部81と、押圧部81を加圧ローラ24の方向に付勢する引張コイルばね82と、枢軸83aを支点に回転することで引張コイルばね82を伸長若しくは収縮させるカム83とを有する。ここで、引張コイルばね82は、その一端のフックが押圧部81と係合し、他端のフックがカム83のピン83bと係合する。図12(a)に示すように、カム83を回転させてピン83bを引張コイルばね83が伸長する位置まで移動させることで、コイルばね83に生じる付勢力により押圧部81が枢軸81aを支点に加圧ローラ24の方向に回動し、その結果、定着ローラ22が加圧ローラ24に対して押圧される。
【0032】
また、図12(b)に示すように、カム83を回転させてピン83bをコイルばね83が収縮する位置まで移動させることで、コイルばね83の付勢力が低下して、押圧部81を枢軸81aを支点に加圧ローラ24の方向と逆向きに回動させることができ、その結果、定着ローラ22の加圧ローラ24に対する押圧が解除される。つまり、定着ローラ22(厳密には、加熱ベルト23)と加圧ローラ24との間に挟まれた記録紙Sに対する押圧が解除されるので、それらのローラを傷つけることなく簡単かつ迅速に記録紙Sを取り出すことができる。尚、通紙異常の発生は、図10(a)に示したように、定着ローラ22への記録紙Sの巻き付きなどにより起こり得るが、入側紙センサ60が記録紙の通紙を検出した後に出側紙センサ70が記録紙の通紙を検出せずに所定時間が経過した場合に、そのような通紙異常が発生したと推測して定着ローラ22の加圧ローラ24に対する押圧を自動的に解除することもできる。
【0033】
本発明を実施例に基づいて詳細に説明したが、これらの実施例はあくまでも例示であって本発明は実施例によって限定されるものではない。当業者であれば特許請求の範囲によって定められる本発明の技術的思想を逸脱することなく様々な変形若しくは変更が可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施例では、図2に示したように、本発明を加熱ベルトを介して定着させる方式の定着装置に適用した場合を示したが、加熱ベルトを用いることなく加熱ローラとそれに圧接して設けられた加圧ローラとの押圧・加熱作用によって定着させる方式の定着装置にも同様に適用可能である。また、加熱ベルトの加熱方式として、加熱ローラの外部に配置したコイルによって誘導加熱を行なう場合を示したが、コイルを加熱ローラ内部に配置した構成にも同様に適用することができ、更に、熱源として発熱ランプなどを用いた当業者に周知の種々の加熱方式にも幅広く適用可能である。
【0034】
【発明の効果】
このように本発明によれば、装置を破損することなく、通紙異常の発生により定着装置内に残された記録紙の取り出しを簡易・迅速かつ確実に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による定着装置を備えた複写機の概略構成を示す図
【図2】図1に示した定着装置の詳細構成を示す図
【図3】図2に示した入側紙センサの斜視図
【図4】図2に示した入側紙センサの平面図
【図5】図2に示した入側紙センサの側面図
【図6】図2に示した入側紙センサの正面図
【図7】図2に示した入側紙センサの底面図
【図8】図2に示した定着装置における正常時の一連の通紙過程を示す図
【図9】図8に示した通紙過程におけるねじりコイルばねの動作
【図10】図2に示した定着装置における通紙異常発生後に記録紙を取り出す一連の過程を示す図
【図11】図9に示した記録紙の取り出し過程におけるねじりコイルばねの動作を示す図
【図12】図2に示した定着装置におけるローラ押圧機構の構成
【符号の説明】
1 複写機(画像記録装置)
20 定着装置
21 加熱ローラ
22 定着ローラ(第2のローラ)
23 耐熱ベルト
24 加圧ローラ(第1のローラ)
25 誘導加熱手段
26 コイル
30 定着装置本体(定着手段)
60 入側紙センサ(第1の紙検出手段)
62 回動部
63 光センサ(回動検出部)
64 ねじりコイルばね
70 出側紙センサ(第2の紙検出手段)
80 ローラ押圧機構(ローラ押圧手段)
S 用紙
Claims (4)
- 画像形成媒体上のトナーを熱溶融させて画像形成媒体に定着させる定着手段と、前記定着手段の入口側の搬送経路において前記画像形成媒体を検出し且つ搬送方向と逆向きに引き戻される前記画像形成媒体の動きに追従して搬送方向と逆向きに動作可能な第1の紙検出手段と、前記定着手段の出口側の搬送経路において前記画像形成媒体を検出する第2の紙検出手段とを具備し、前記第1の紙検出手段は、搬送される前記画像形成媒体の動きに追従して初期位置から搬送方向に回動可能であり且つ搬送方向と逆向きに引き戻される前記画像形成媒体の動きに追従して初期位置から搬送方向と逆向きに回動可能である回動部と、その回動部の回動動作を検出する回動検出部と、前記回動部を初期位置に保持すべく前記搬送方向の回動に抗して付勢する第1の付勢手段と、前記回動部を初期位置に保持すべく前記搬送方向と逆向きの回動に抗して付勢する第2の付勢手段と、を有することを特徴とする定着装置。
- 前記回動部は、その回動支点から離れる側に向かって突出する耐熱性の触手状部分を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記耐熱性の触手状部分は、前記第1の付勢手段と前記第2の付勢手段とを接続するようにそれらと一体形成されたことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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