JP4315553B2 - 液封防振装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車用エンジンマウント等に使用して好適な液封防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
主液室を囲む側壁部の一部に弾性体からなる横可動膜を設けて、主液室内の内圧変化を吸収するように構成した液封防振装置は公知である(一例として特開平10−281214号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような横可動膜を設けた場合、動バネ定数を全体に低くできる反面、図6に仮想線で示すように、中周波域に動バネ定数のピークが発生する。これは横可動膜の膜共振によりその反動として生じると考えられる(以下、このような動バネ定数の極大値であるピークを動バネピークといい、極小値を動バネボトムという)。
【0004】
そこで、本願発明は係る動バネピークの発生を抑制するよう横可動膜の共振をコントロールすることを目的とする。なお、本願発明においては、100Hz以下を低周波、100〜500Hzを中周波、500Hz以上を高周波という。また、図6及び他のグラフの各横軸は周波数、縦軸は動バネ(絶対バネ)定数である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本願の液封防振装置に係る第1の発明は、振動源側へ取付けられる第1の取付部材と、車体側へ取付けられる第2の取付持部材と、これらの間に設けられる略円錘状の弾性本体部とにより、弾性本体部を壁の一部とする液室を形成し、この液室内を仕切壁により主室と副室に区画するとともに、これら主室と副室を連通するオリフィス通路を仕切壁に形成した液封防振装置において、主液室を略円筒状に囲む側壁部に弾性体の横可動膜を設け、この横可動膜と間隔を持って対面する制御壁を主液室内に設けるとともに、
側壁部の内側に間隔を持って対面する環状壁を形成し、この環状壁と側壁部の間の空間を主液室へ開放し、環状壁のうち前記横可動膜と対面する部分を前記制御壁とし、
前記制御壁と横可動膜とのクリアランスよりも横可動膜以外の側壁部と環状壁とのクリアランスを大きくしたことを特徴とする。
【0006】
第2の発明は上記第1の発明において、横可動膜を弾性本体部と一体に形成ことを特徴とする。このとき、制御壁を仕切り部材へ一体又は別体に設けることができる。また、横可動膜を複数設けるとともに、各横可動膜の固有値を変化させることもできる。
【0009】
【発明の効果】
第1の発明によれば、横可動膜と対面して制御壁を設けたので、弾性本体部の振動によって流動し横可動膜へ圧力を制御壁により制限するので、膜共振による動バネ定数が低くなり、その結果、中周波域に生じていた動バネピークの発生を抑制できる。
【0010】
なお、図5及び図6に示すように、制御壁の大きさを変化させることにより動バネピークの形成を自在にコントロールでき、また、図7及び図8に示すように横可動膜と制御壁のクリアランスを変化させても同様に動バネピークをコントロールできる。したがって、制御壁の設定を変化させることにより、液封防振装置のチューニングが可能になる。
また、側部壁と対面する環状壁を形成したので、環状壁と側部壁とのクリアランスに主液室の液体が流動し、かつこの液体が横可動膜の振動により液柱共振を生じるので、この液柱共振によっても中高周波域の低動バネを実現できる。
さらに、制御壁以外の環状壁の一部で横可動膜と対面しない部分を変形させてクリアランスを大きくすれば、横可動膜と制御壁の間へ送り込まれる液量を多くできるので、液柱共振周波数を高くすることができる。
そのうえ、横可動膜を側部壁に環状壁と対面させて設けたので、横可動膜の膜共振と前記液柱共振との連成により中高周波域のさらなる低動バネを実現できる。
しかも、環状壁のためその一部をなす制御壁と横可動膜との位置決めが容易になる。
なお、クリアランスを拡大させるための変形方法として、制御壁の一部外面側に凹部を形成すること、又は制御壁を非円形にしてクリアランス拡大部では内方へ偏位させることによって容易に実現できる。
【0011】
第2の発明によれば、横可動膜を複数設け、かつそれぞれの固有値を変化させれば、各横可動膜の膜共振が異なる固有値で生じるため、全体として幅の広い連成共振を生じ、より広範囲で低動バネを実現できる。なお、本願発明において、固有値とは個別の共振周波数のことであり、横可動膜の大きさ、厚さ、材質(バネ定数)等で異なる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて自動車用エンジンマウントとして構成された実施例を説明する。図1〜8は第1実施例に係り、図1は全体の縦断面図(図2の1−1線相当)、図2は全体の平面図、図3は要部の拡大断面図、図4は仕切り部材部分の平面図、図5は制御壁の高さ変化を示す部分断面図、図6はこれによる動バネ定数の変化を示すグラフ、図7は制御壁のクリアランス変化を示す部分断面図、図8はこれによる動バネの変化を示すグラフである。
【0017】
まず、図1〜4において、液封防振装置であるエンジンマウントは、第1の取付部材1、第2の取付部材2及び弾性本体部3を有し、第1の取付部材1はネジ部4にて図示しないエンジン側へ取付けられ、第2の取付部材2はフランジ5にて同様に図示しない車体側へ取付けられる。
【0018】
弾性本体部3は公知のゴム等からなる適宜弾性材料で構成される略円錐状の部材であり、その頂部を第1の取付部材1が貫通して一体化されている。弾性本体部3の裾部周囲はフランジ6をなして第2の取付部材2の一部をなすフランジ金具7へ一体化されている。弾性本体部3の下部は、フランジ6からさらに下方へ略筒状に延出する内張り部8をなし、略円筒状の側壁部9の内面へ一体化されている。
【0019】
側壁部9は第2の取付部材2の一部をなし、その外側に前記フランジ金具7が溶接で一体化される部材であり、その周囲に丸穴10が周方向180°間隔で設けられ、この丸穴10部分のみ、内張り部8は側壁部9に支持されず、自由に弾性変形が許容された横可動膜11をなしている。なお、横可動膜11の周囲で丸穴10の内側となる位置には円形の溝12が形成され、移動横可動膜11の変形を容易にしている。側壁部9の下部は、第2の取付部材2の円筒形基部13のフランジ14に対してカシメにより一体化され、この側壁部9と円筒形基部13の接続部に仕切り部材15とダイアフラム16が各周囲を固定されている。
【0020】
仕切り部材15は弾性本体部3とともに、主液室17を画成し、かつダイアフラム16との間に副液室18を画成する。主液室17と副液室18は、仕切部材15に形成されたアイドル振動吸収用のアイドルオリフィス通路20と低周波振動を吸収するためのダンピングオリフィス通路21で連通される。但し、アイドルオリフィス通路20はアイドリング時のみ開く開閉式であり、ダンピングオリフィス通路21は常時開いている。
【0021】
図3及び図4にも明らかなように、アイドルオリフィス通路20の出口22は、ダイアフラム16の中央部23を中空のバルブ24の頂部にて押しつけることにより閉じられ、連絡通路26から図示しない負圧源によりバルブ24内を負圧にすることにより、バルブ24の内側に設けられたリターンスプリング25に抗してバルブ24を下降すると、出口22が開いて主液室17と副液室18を連通するようになっている。
【0022】
バルブ24はカップ状の心金部材27の表面を弾性体28で被覆したものであり、弾性体28の下部周囲は第1の取付部材1の底部へ嵌合される蓋状部材29へ密接し、内部を気密にしている。なお、円筒形基部13の内側には支持用筒金具30が嵌合され、その上端部は内フランジ31をなして、ダイアフラム16の周囲を仕切り部材15との間で挟み、かつ中間部には内方へ突出する段部32が形成され、下端部は内側へ折り曲げられて蓋状部材29の周囲へ重なるカシメ部33をなすことにより、段部32とカシメ部33の間に弾性体28の周囲に肥大して形成された端末部34を挟むことにより端末部34を蓋状部材29へ密着させて固定している。
【0023】
図1中の符号35は中高周波デバイスであり、下向きに開放された略カップ状をなして、主液室17内へ突出する第1の取付部材1の下端部へ固定され、第1の取付部材1と共に上下動することにより、中高周波デバイス35と弾性本体部3の間に形成されたクリアランス内で中高周波域の液柱共振を生じさせるようになっている。
【0024】
また、符号36はストッパであり、第1の取付部材1から一体に半径方向へ延出するストッパアーム37の先端に形成され、フランジ金具7から上方へアーチ状をなして形成されたストッパブラケット38内に入り、大振動時にフランジ6側へ当接して一定以上の変形を規制するようになっている。
【0025】
次に、仕切り部材15の構造を詳述する。図3及び図4に示すように、仕切り部材15は上部材40、中間部材41、下部材42の3部材を中間部材41が中間になるように上下へ重ね合わせて構成されている。上部材40は比較的剛性のある樹脂材料からなり、周囲がフランジ43をなし、その内側に上方へ突出する環状壁44が一体に形成されている。環状壁44は側壁部9との間に所定のクリアランスをなして対面しており、その一部で横可動膜11と対面する部分が特に本願発明における制御膜44aをなす。
【0026】
環状壁44の内側は凹部45をなし、その下面側には略渦巻き状をなすアイドルオリフィス溝46が形成されている。アイドルオリフィス溝46は一端にて凹部45へ開放された入り口47をなし、他端は中心方向へ回り込んで、下部材42のほぼ中心部に形成されている出口22と連通するよう、全体が下方に開放されている。アイドルオリフィス溝46は下側の中間部材41に重なり、開放部を閉じられてアイドルオリフィス通路20を形成する。
【0027】
中間部材41はゴム等の比較的柔軟な弾性部材からなり、アイドルオリフィス通路20よりも外側となる位置に上向きに開放された溝50を有し、その開放部をフランジ43で塞がれてダンピングオリフィス通路21の一部を形成する。なお、溝50はフランジ43の一部に形成された入り口51により主液室17と連通し、他端に形成された連絡口52で下部材42側のダンピングオリフィス通路21と連通する。
【0028】
アイドルオリフィス通路20を構成する内周部48の外周側と溝50との境界部はテーパー部49をなし、これに対応してアイドルオリフィス溝46とフランジ43の境界部に形成されている中間部材41のテーパー部41aとテーパー合わせに摺接する。
【0029】
下部材42は上部材40同様に比較的剛性のある樹脂等で構成され、その外周部にも上向きに開放された溝53が形成され、中間部材41の底部で塞がれてダンピングオリフィス通路21の一部を形成するようになっている。溝53と溝50の位置は上下方向にて一部が重なり、溝53の一端54は連絡口52と連通し、他端は副液室18内へ開口する出口55となっている。
【0030】
次に、本実施例の作用を説明する。図6に示すように、環状壁44を設けると、これを設けない場合(仮想線)に比べて著しく動バネピークを抑制できる。すなわち、後述する異なる大きさの環状壁44を設けた場合の動バネピークP1,P2に対して設けない場合の動バネピークP3は明らかに著しく高いものとなっている。
【0031】
これは、環状壁44を設けないと、弾性本体部3の変形による内圧変動の全エネルギーが横可動膜11へ加わり、その結果、横可動膜11の膜共振エネルギーが大きくなるため、低動バネが顕著な動バネボトムB3を生じ、この動バネボトムB3の反動として動バネ定数の高い動バネピークP3が出現することになる。これに対して環状壁44を設けることにより、膜共振のエネルギーを制限した場合の動バネボトムB1,B2はより上昇することになり、この反動である動バネピークP1,P2は逆に低くなるので、動バネ定数の上下変動幅が少なくなって平準化した、全体としてなだらかな曲腺の低動バネ特性を実現できるのである。
【0032】
このような膜共振を生じさせるエネルギー量の規制手段として、環状壁44の横可動膜11を覆う大きさを変化させること及び環状壁44と横可動膜11との間隔を変化させることが可能である。まず、図5に示すように、環状壁44の高さ(すなわち横可動膜11を覆う大きさに相関する)を任意に設定でき、例えば横可動膜11と同じ高さでこれを100%覆う高さ(実線)と、多少低くして例えば、約75%程度を覆うようにした(破線)とに変化させる。
【0033】
これによる動バネ定数の変化は図6に示すように、100%の高さにした場合の動バネピークをP1、動バネボトムをB1とし、75%の高さにした場合の動バネピークをP2、動バネボトムをB2とすれば、動バネボトムはB1>B2となり、動バネピークはP1<P2となる。したがって、環状壁44が高いほど(すなわち大きく覆うほど)動バネピークと動バネボトムとのひらきが少なくなることが判る。
【0034】
このことは、弾性本体部3の変形によって横可動膜11に及ぶ内圧を制限すると、それだけ横可動膜11の共振に関与するエネルギーが少なくなるので、横可動膜11を大きく覆えば覆うほど、動バネピークの高さを抑制し膜共振のエネルギーを小さくすることを意味し、動バネ定数の上下変動幅を少なくして平準化することにより、全体としてなだらかな曲腺の低動バネ特性を実現できるのである。ゆえに、環状壁44の高さを変化させることにより動バネピークに対する任意のチューニングを可能にする。
【0035】
一方、図7に示すように、環状壁44の高さを一定で横可動膜11との距離、すなわちクリアランスを変化させてチューニングすることもできる。すなわち、クリアランスを大(実線)、中(一点鎖線)、小(破線)と変化させた場合、その動バネ定数は、図8に示すように、それぞれの動バネピークをクリアランス小側から、P4,P5及びP6とし、動バネボトムを同じくB4,B5及びB6とすれば、P4<P5<P6及びB4>B5>B6の順に変化する。したがって、動バネピークの抑制効果並びに動バネ定数の平準化効果は、クリアランス大<中<小の順に変化することが判る。
【0036】
このことは、クリアランスを小さくするほど、弾性部材本体3の弾性変形に伴う内圧変動のエネルギーのうち、横可動膜11を変形させるに関与するエネルギー量を制限することを意味する。したがって、クリアランスの調整によっても動バネピークのチューニングが可能であることが判る。なお、クリアランスと高さの各変化を組み合わせることにより、さらに緻密でかつ広範囲な周波数域に及ぶチューニングが可能になる。
【0037】
次に、第2実施例を説明する。図9は図1の例に対して中高周波デバイス35を省略したものに相当し、その他の部分については変動はない。このようにしても、環状壁44を側壁部9との間に形成された環状のクリアランス60内に滞在する液体が横可動膜11の振動により液柱共振を生じ、中高周波デバイス35の代潜をなすことができる。
【0038】
すなわち、クリアランス60内の液体は所定の質量を持って流動するため、固有の周波数で液柱共振が生じるのであり、この挙動は中高周波デバイス35における中高周波デバイス35と弾性本体部3との間の液体による液柱共振と原理的に異ならない。
【0039】
しかも、横可動膜11による前記膜共振も加わり、さらにその連成効果も生じる。ゆえに、中高周波デバイス35を省略しても横可動膜11と環状壁44とにより、中高周波領域において同様な効果を得ることができ、部品点数の削減による構造の簡素化及び全体の軽量化を期待できる。
【0040】
図10はこのような効果を示すグラフであり、横可動膜を設けずに中高周波デバイス35のみを設けた従来構造のグラフ(仮想線)、本実施例の横可動膜11と環状壁44を設けて中高周波デバイス35を省いた構造のグラフ(実線)、さらに本実施例に対して中高周波デバイス35を加えた構造のグラフ(破線)を併記したものである。
【0041】
この図に明らかなように、本実施例によれば、従来例以上に中高周波領域の低動バネを実現できるとともに、横可動膜11自体の弾性変形による内圧吸収があるので、これによってもより低動バネ化を実現できる。すなわち、図中にL1,L2で示した部分が低動バネ化した範囲を示している。なお、本実施例に対して中高周波デバイス35を加えれば、さらに低動バネ化を達成できる。
【0042】
図11は第3実施例に係る環状壁44部分の水平断面である。この図に明らかなように、側壁部9が円形であるのに対して、環状壁44は略楕円形をなし、180°間隔で設けられた横可動膜11に対面する部分のクリアランスd1が最小、これを90°違いの部分で側壁部9とのクリアランスd2が最大となるようにする。
【0043】
このようにすると、クリアランス60内に滞在する液体の内、横可動膜11へ向かって流動する量をより多くできるので、それだけ液柱共振を効率よく発揮し、共振点の高周波側シフトと低動バネ化を実現できる。但し環状壁44を円形とし、その外周面の内、横可動膜11と対面しない約90°違いの部分等に凹部を形成しても同様の効果を期待できる。
【0044】
図12は第4実施例に係り、180°間隔で対向する2つの横可動膜11を並べて表示した展開図であり、この例では、一方の横可動膜11Aの直径D1、他方の11Bの直径をD2とした場合、D1<D2となるよう大小に変化させてある。
【0045】
これにより、横可動膜11Aと11Bの各固有値で相違が生じるため、それぞれ異なる周波数で膜共振し、その結果、連成共振を生じることになる。図13はこれを示すグラフであり、実線で示す単一の横可動膜を用いた場合(すなわち第1実施例と同じ)に比べて、破線で示す大小2種類の横可動膜の組み合せによると明らかに動バネピークP7(最も高いものを示す)が小さくなる。
【0046】
さらに90°間隔で4個の横可動膜を設け、かつそれぞれを大小に寸法変化させた場合が図中に一点鎖線で示すものであり、その連成共振の動バネピークP8(最も高いものを示す)はより低く、かつ高周波側に形成される。
【0047】
ゆえに、このように横可動膜の固有値を変化させて組み合わせれば、連成共振により、より低動バネ化でき、その上より広範囲の周波数域で低動バネ化を実現できる。しかもより自由度の高いチューニングが可能になる。
【0048】
なお、本願発明は上記各実施例に限定されるものではなく、種々に変形や応用が可能である。例えば、環状壁44を設けずに横可動膜11部分にのみこれと対応させて独立した制御壁44aを設けることもできる。このようにしても、横可動膜11の膜共振を十分に制御可能であることに変わりはないからである。また、制御壁44aもしくは環状壁44を仕切部材15と別体に形成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例に係る全体の縦断面図(図2の1−1線相当)
【図2】 その外観平面図
【図3】 その要部の拡大断面図
【図4】 その仕切り部材部分の平面図
【図5】 その制御壁の高さ変化を示す部分断面図
【図6】 これによる動バネ定数の変化を示すグラフ
【図7】 制御壁のクリアランス変化を示す部分断面図
【図8】 これによる動バネの変化を示すグラフ
【図9】 第2実施例に係る図1相当図
【図10】この効果を示すグラフ
【図11】第3実施例に係る環状壁部分の水平断面
【図12】第4実施例に係る2の横可動膜を並べて表示した展開図
【図13】この効果を示すグラフ
【符号の説明】
第1の取付部材1、第2の取付部材2、弾性本体部3、側壁部9、丸穴10、仕切り部材15、ダイアフラム16、主液室17、副液室18、アイドルオリフィス通路20、ダンピングオリフィス通路21、上部材40、中間部材41、下部材42、環状壁44、制御壁44a
Claims (4)
- 振動源側へ取付けられる第1の取付部材と、車体側へ取付けられる第2の取付持部材と、これらの間に設けられる略円錘状の弾性本体部とにより、弾性本体部を壁の一部とする液室を形成し、この液室内を仕切壁により主室と副室に区画するとともに、これら主室と副室を連通するオリフィス通路を仕切壁に形成した液封防振装置において、主液室を略円筒状に囲む側壁部に弾性体の横可動膜を設け、この横可動膜と間隔を持って対面する制御壁を主液室内に設けるとともに、
側壁部の内側に間隔を持って対面する環状壁を形成し、この環状壁と側壁部の間の空間を主液室へ開放し、環状壁のうち前記横可動膜と対面する部分を前記制御壁とし、
前記制御壁と横可動膜とのクリアランスよりも横可動膜以外の側壁部と環状壁とのクリアランスを大きくしたことを特徴とする液封防振装置。 - 横可動膜を弾性本体部と一体に形成ことを特徴とする請求項1に記載した液封防振装置。
- 制御壁が仕切り部材へ一体又は別体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載した液封防振装置。
- 横可動膜を複数設けるとともに、各横可動膜の固有値を変化させたことを特徴とする請求項1に記載した液封防振装置。
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