JP4315304B2 - マグネット式ヒーター - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に寒冷時や極寒時におけるディーゼルエンジンやガソリンエンジンを動力源とする主に自動車などの各種車両用エンジンの起動性向上や電気自動車を含む各種車両や船舶のキャビン暖房などに使用されるエンジン冷却水などの熱媒体用流体の補助加熱手段として用いられ、またエンジン駆動される発電機、溶接機、コンプレッサー、建設機械などのエンジン冷却水の予熱あるいは急速昇温(ウォーミングアップ時間の短縮)などにも用いるマグネット式ヒーターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
寒冷地などにおける始動時のエンジン冷却水の暖房に利用される自動車などの車両用補助暖房熱源として、ビスカス式ヒーターが知られている(特開平2−246823号公報、実開平4−11716号公報、特開平9−254637号公報、特開平9−66729号公報、特開平9−323530号公報など参照)。
ビスカス式ヒーターは、シリコンオイルなどの粘性流体をせん断により発熱させ、ウォータージャケット内を循環する循環水に熱交換して暖房熱源に利用する方式であって、その構造としては、例えばハウジング内部に発熱室と、この発熱室の外域にウォータージャケットを形成し、ハウジングには軸受装置を介して駆動軸が回動可能に支承され、駆動軸には発熱室内で回動可能なロータが固定されており、発熱室の壁面とロータとの間隙にシリコンオイルなどの粘性流体が封入され、ウォータージャケット内では循環水が入水ポートから取入れられ、出水ポートから外部の暖房回路へ送り出されるべく循環されている。
【0003】
車両の暖房装置に組込まれたこのビスカス式ヒーターでは、駆動軸がエンジンにより駆動されれば、発熱室内でロータが回動するため、粘性流体が発熱室の壁面とロータの外面との間隙でせん断により発熱し、この発熱がウォータージャケット内の循環水に熱交換され、加熱された循環水が暖房回路でエンジン冷却水など車両の暖房に供されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したビスカス式ヒーターは、シンプルな構造により、小型化と低コストを実現でき、また摩耗のない非接触式の機構で高い信頼性と安全性を確保することができ、さらに水温が上昇し、補助ヒーターが不要になると温度制御により自動的に運転が停止するため、無駄なエネルギーは使用しないなどの特徴を有するが、粘性流体として用いるシリコンオイルの耐熱性は240℃程度が限界であり、シリコンオイルの温度をあまり高くできないことと、始動時シリコンオイルが撹拌されて高温に発熱するまでに時間がかかるとともに、シリコンオイルの温度が上昇すると粘度が低下することによりせん断抵抗が低下して単位時間当りの発熱量が次第に減少する傾向があるためにエンジン冷間時間での急速な暖房効果が得られないという難点がある。このため、特にディーゼルエンジン搭載の寒冷地仕様車の場合、このようなビスカス式ヒーターは有効性において十分とはいえず、より短時間にかつ効率よく熱媒体用流体を高温に加熱することができる補助ヒーターが望まれていた。
【0005】
本発明は、このようなビスカス式ヒーターの有する問題点にかんがみなされたもので、ビスカス式ヒーターに比しより高温にしかも短時間に熱媒体用流体の温度を上昇させることができ、かつ耐熱性に優れたマグネット式ヒーターを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るマグネット式ヒーターは、磁石と導体間に形成される磁路をせん断することにより導体側に発生するスリップ発熱を熱媒体用流体に熱交換する方式であり、その要旨は、磁石と導体を僅かなギャップを隔てて対向配置し、該磁石と導体を相対的に回転させることにより導体に生じるスリップ発熱で熱媒体用流体を加熱する方式であって、その第1の実施態様は磁石と導体を僅かなギャップを隔てて対向配置し、該磁石と導体を相対的に回転させることにより導体に生じるスリップ発熱で熱媒体用流体を加熱する方式であって、前記磁石の両側に導体を対向配置した構成となしたことを特徴とし、
第2の実施態様は駆動軸に軸受装置および軸封装置を介して支承されたハウジングの内部に前記駆動軸により回動可能に設けられた永久磁石と、該永久磁石の両側に僅かなギャップを隔てて対向配置した左右一対の導体を有し、前記永久磁石の回動により導体に生じるスリップ発熱により、前記ハウジングの内部に導入された熱媒体用流体が加熱される構造となし、かつ前記永久磁石と左右一対の導体とを組合わせたものを1または複数組設けた構成となしたことを特徴とし、
第3の実施態様は駆動軸に軸受装置および軸封装置を介して支承されたハウジングの内部に永久磁石が取付けられ、該永久磁石の両側に僅かなギャップを隔てて対向する左右一対の導体が前記駆動軸に回動可能に設けられ、前記導体の回動により当該導体に生じるスリップ発熱により、前記ハウジングの内部に導入された熱媒体用流体が加熱される構造となし、かつ前記永久磁石と左右一対の導体とを組合わせたものを1または複数組設けた構成となしたことを特徴とし、
第4の実施態様は駆動軸に軸受装置を介して支承されたハウジングの内部に前記駆動軸により回動可能に設けられた永久磁石と、該永久磁石の両側に僅かなギャップを隔てて対向配置されかつ該ハウジング内部を複数室に仕切る導体を有し、前記永久磁石の回動により導体に生じるスリップ発熱により、前記ハウジングの各室内に別々に導入された熱媒体用流体が加熱される構造となし、かつ永久磁石と導体とを組合わせたものを1または複数組設けた構成となしたことを特徴とし、
第5の実施態様は駆動軸に軸受装置および軸封装置を介して支承されたハウジングの内部に該駆動軸に軸封装置を介して支承されかつ該ハウジング内部を2室に仕切る永久磁石が取付けられ、該永久磁石の両側に僅かなギャップを隔てて対向する左右一対の導体が前記駆動軸に回動可能に設けられ、前記導体の回動により当該導体に生じるスリップ発熱により、前記ハウジングの各室内に別々に導入された熱媒体用流体が加熱される構造となし、かつ前記永久磁石と導体とを組合わせたものを1または複数組設けた構成となしたことを特徴とし、
第6の実施態様は駆動軸に軸受装置および軸封装置を介して支承されたハウジングの内部に複数個の永久磁石が間隔を置いて取付けられ、各永久磁石の両側に僅かなギャップを隔てて対向する左右一対の導体が前記駆動軸に回動可能に設けられ、前記各導体の回動により当該導体に生じるスリップ発熱により、前記ハウジングの内部に導入された熱媒体用流体が加熱される構造となしたことを特徴とし、
第7の実施態様は駆動軸に軸受装置および軸封装置を介して支承されたハウジングの内部に該駆動軸に軸封装置を介して支承されかつ該ハウジング内部を複数室に仕切る複数個の永久磁石が取付けられ、各永久磁石の両側に僅かなギャップを隔てて対向する左右一対の導体が前記駆動軸に回動可能に設けられ、前記各導体の回動により当該導体に生じるスリップ発熱により、前記ハウジングの各室内に別々に導入された熱媒体用流体が加熱される構造となしたことを特徴とし、
第8の実施態様は駆動軸に軸受装置および軸封装置を介して支承された内部が隔壁にて複数室に仕切られたハウジングの各室に前記駆動軸に軸封装置を介して支承されかつそれぞれの室内をさらに複数室に仕切る永久磁石が取付けられ、各永久磁石の両側に僅かなギャップを隔てて対向する左右一対の導体が前記駆動軸に回動可能に設けられ、前記各導体の回動により当該導体に生じるスリップ発熱により、前記ハウジングの各室内に別々に導入された熱媒体用流体が加熱される構造となしたことを特徴とし、
また前記永久磁石に替えてサーマルフェライトを用いたり、前記導体に磁性材、エディカレント材を磁石側表面に設けた磁性材、エディカレント材あるいは磁性材を磁石の反対側に設けたエディカレント材を用いたりするものである。なお、前記ギャップは特に限定するものではないが、通常0.3〜1.0mmである。
【0007】
すなわち、基本的には永久磁石、サーマルフェライトなどの磁石と、磁気ヒステリシスの大きな材料(以下「ヒステリシス材」と呼ぶ)やエディカレント材などの導体(発熱体)の主に2つの部材で構成され、この2つの部材が僅かなギャップを隔てて向かい合い、磁石と導体を相対的に回転させて磁路をせん断することにより導体側に発生するスリップ発熱を利用したもので、発熱体にエディカレント材またはヒステリシス材を用いることによって数秒〜数十秒で200〜600℃の温度に発熱させることができるという特徴を有する。
【0008】
なお、上記した「スリップ発熱」とは前記磁石により発生した磁界内で、該磁界を切る方向に導体を動かす(回転させる)と、当該導体内に渦電流(エディカレント)が発生し、この渦電流の導体内における電気抵抗により発熱することを主に意味する。
【0009】
ハウジングの内部に導入された熱媒体用流体は、永久磁石と導体が1組(シングル構造)の場合は永久磁石と導体とのギャップ間を通流する際に導体に直接または間接に接触して熱交換が行われ、永久磁石と導体が複数組の多段式の場合は永久磁石と導体とのギャップ間を通流する際に複数組の各導体に直接または間接に接触して熱交換が行われるとともに、ハウジング内を通流する際にも導体に直接または間接に接触して熱交換が行われる。
【0010】
また、本発明における回転駆動源としては、エンジンによりプーリなどを介して駆動軸を駆動する方式、あるいはエンジンとは別設の専用のモーターや風力、水力などを用いることができる。
【0011】
さらに、本発明のマグネット式ヒーターのON/OFF制御手段としては、電磁クラッチ、サーマルフェライト、電磁ブレーキ、電磁コイルなどを用いることができる。なお、サーマルフェライトは、永久磁石にソフトフェライトを貼り付けたものが一般的であり、ある温度以上に発熱すると磁路がソフトフェライト中を通るようになり、反対に発熱温度がある温度以下に下がると磁路がソフトフェライトの外側に形成されるという特性を有する磁石であるため、永久磁石に替えてサーマルフェライトを用いた場合は、自動的にON/OFF制御が可能となるので、ON/OFF制御系は不要である。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の請求項2に対応するマグネット式ヒーターの実施例を示す縦断側面図、図2は同請求項3に対応するマグネット式ヒーターの実施例を示す縦断側面図、図3は同請求項4に対応するマグネット式ヒーターの実施例を示す縦断側面図、図4は同請求項5に対応するマグネット式ヒーターの実施例を示す縦断側面図、図5は同請求項6に対応するマグネット式ヒーターの実施例を示す縦断側面図、図6は同請求項7に対応するマグネット式ヒーターの実施例を示す縦断側面図、図7は同請求項8に対応するマグネット式ヒーターの実施例を示す縦断側面図であり、1、11、21、31、41、51、61はハウジング、2、12、22、32、42、52、62は駆動軸、3、13、23、33、43、53、63は永久磁石、4、14、24、34、44、54、64はリターダーリングプレートまたはリターダーディスク、5、15、25、35、45、55、65はマグネチックリングプレートまたはマグネチックディスク、6、16、26、36、46、56、66は導体、7は軸受装置、8は軸封装置、P1は入水ポート、P2は出水ポートである。
【0013】
図1に示すマグネット式ヒーターは、永久磁石側を回転させる単段式のものであって、その構造は駆動軸2の外周に軸受装置7および軸封装置8を介して支承されたハウジング1内に、該駆動軸2の外周に磁石支持体3aを介して取付けられたドーナツ形の永久磁石3と、この永久磁石3の両側に該磁石と僅かなギャップを隔てて対向するごとく当該ハウジング内壁に取付けられたドーナツ形のマグネチックリングプレート5とドーナツ形のリターダーリングプレート4とからなる導体6が収納されている。前記ハウジング1は前部ハウジング1aと後部ハウジング1bとから構成され、前部ハウジング1a中央部に入水ポートP1と外周部に出水ポートP2が設けられ、入水ポートP1と出水ポートP2は該ハウジング内に連通されている。
前記導体6としてのマグネチックリングプレート5はヒステリシス材、好ましくはアルニコ、フェライト系ステンレス、鉄板、鋳鉄、鋳鋼などの磁性材の磁石側表面に銅、アルミなどのエディカレント材製のリターダーリングプレート4を貼着して構成されたもの、あるいはエディカレント材や磁性材単独でもよい。駆動軸2はプーリなどを介して車両のエンジンや専用のモーターあるいは風水力などによりベルトで回転されるようになっている。
【0014】
上記構成のマグネット式ヒーターにおいて、駆動軸2が例えばエンジンにより駆動されると、ハウジング1内で該駆動軸に一体的に取付けられた永久磁石3が回動することにより、ハウジング1内に収納されている導体6との間に形成されている磁路がせん断されて導体6にスリップ発熱が生じる。この導体6の発熱は、ハウジング1内の熱媒体用流体としての循環水に熱交換され、加熱された循環水が暖房回路で車両の暖房などに供されることとなる。
【0015】
つぎに、図2に示すマグネット式ヒーターは、導体16側を回転させる単段式のものであって、その構造は駆動軸12の外周に軸受装置7および軸封装置8を介して支承されたハウジング11内に、駆動軸12に外嵌されるように当該ハウジング11内壁に固定されたドーナツ形の永久磁石13と、この永久磁石3の両側に該磁石と僅かなギャップを隔てて対向するごとく駆動軸12に固着された円板形のマグネチックリングプレート15とドーナツ形のリターダーリングプレート14とからなる導体16が収納されている。このヒーターの場合もハウジング11は前部ハウジング11aと後部ハウジング11bとから構成され、前部ハウジング11a側に入水ポートP1と出水ポートP2が設けられ、入水ポートP1と出水ポートP2は該ハウジング内に連通されている。
【0016】
図2に示すマグネット式ヒーターの場合は、駆動軸12が例えばエンジンにより駆動されると、ハウジング1内で該駆動軸に固着された円板形のマグネチックディスク15とドーナツ形のリターダーリングプレート14とからなる導体16が回動することにより、ハウジング1内に収納されている永久磁石13との間に形成されている磁路がせん断されて導体16にスリップ発熱が生じる。この導体16の発熱は、前記と同様ハウジング11内の熱媒体用流体としての循環水に熱交換される。
【0017】
図3に示すマグネット式ヒーターは、永久磁石側を回転させる単段式でかつハウジング内を3室に仕切った構造のものであって、その構造は駆動軸22の外周に軸受装置7を介して支承されたハウジング21内に、該駆動軸22の外周に磁石支持体23aを介して取付けられたドーナツ形の永久磁石23と、この永久磁石23の両側に該磁石と僅かなギャップを隔てて対向するごとく当該ハウジング内壁に導体26、26−1として、それぞれドーナツ形のマグネチックリングプレート25を介して取付けられた円板形のリターダーリングプレート24と、ドーナツ形のマグネチックリングプレート25を介して取付けられたドーナツ形のリターダーリングプレート24−1が収納され、かつ前記円板形のリターダーディスク24とドーナツ形のリターダーリングプレート24−1にてハウジング21内が3室に仕切られている。前記ハウジング1は前部ハウジング21aと後部ハウジング21bとから構成され、永久磁石23が収納されている中央の室を除く前部ハウジング21aと後部ハウジング21bに入水ポートP1と出水ポートP2が設けられている。
【0018】
図3に示すマグネット式ヒーターの場合は、駆動軸21がエンジンなどにより駆動されると、駆動軸22が例えばエンジンにより駆動されると、ハウジング21内で該駆動軸に一体的に取付けられた永久磁石23が回動することにより、該ハウジング21内に収納されている導体26、26−1との間に形成されている磁路がせん断されて各導体にスリップ発熱が生じる。この導体26、26−1の発熱は、ハウジング21の2つの室内に別々に導入された熱媒体用流体に熱交換される。したがってこの型式のマグネット式ヒーターの場合は、2種類の異なる熱媒体用流体を同時に加熱することができる。
【0019】
図4に示すマグネット式ヒーターは、導体36側を回転させる単段式でかつハウジング内を2室に仕切った構造のものであって、その構造は駆動軸32の外周に軸受装置7および軸封装置8を介して支承されたハウジング31内に、駆動軸32に軸封装置8および磁石支持体33aを介して取付けられかつ該ハウジング内部を2室に仕切るドーナツ形の永久磁石33と、この永久磁石33の両側に該磁石と僅かなギャップを隔てて対向するごとく駆動軸32に固着された円板形のマグネチックディスク35とこれに取付けられたドーナツ形のリターダーリングプレート34とからなる導体36が収納されている。このヒーターの場合もハウジング31は前部ハウジング31aと後部ハウジング31bとから構成され、前部ハウジング31aと後部ハウジング31bに入水ポートP1と出水ポートP2が設けられている。
【0020】
図4に示すマグネット式ヒーターの場合は、駆動軸32が例えばエンジンにより駆動されると、ハウジング31の各室内で該駆動軸に取付けられた導体36が回動することにより、ハウジング31内に収納されている永久磁石13との間に形成されている磁路がせん断されて各導体36にスリップ発熱が生じる。この各導体36の発熱は、ハウジング31の2つの室内に別々に導入された熱媒体用流体に熱交換される。したがってこの型式のマグネット式ヒーターの場合も、前記図3に示すものと同様、2種類の異なる熱媒体用流体を同時に加熱することができる。
【0021】
図5に示すマグネット式ヒーターは、永久磁石を2個配置しかつそれぞれの永久磁石と対に設けた導体46側を回転させる方式の2段式であって、その構造は駆動軸42の外周に軸受装置7および軸封装置8を介して支承されたハウジング41内に、駆動軸42に所定の間隔を隔てて外嵌されるように当該ハウジング41内壁に固定された2個のドーナツ形の永久磁石43と、この各永久磁石43の両側に該磁石と僅かなギャップを隔てて対向するごとく駆動軸42に固着されたマグネチックディスク45とこれに取付けられたドーナツ形のリターダーリングプレート44とからなる導体46が収納されている。このヒーターの場合もハウジング41は前部ハウジング41aと後部ハウジング41bとから構成され、後部ハウジング41b側に入水ポートP1が、前部ハウジング41a側に出水ポートP2がそれぞれ設けられている。なお、左右の永久磁石43と導体46との間は左右の磁気回路が干渉しないように図示のごとく空間を設けている。
【0022】
図5に示すマグネット式ヒーターの場合は、駆動軸42が例えばエンジンにより駆動されると、ハウジング41内で該駆動軸に取付けられた各導体46が回動することにより、ハウジング41内に収納されている2個の永久磁石43との間に形成されている磁路がせん断されて各導体46にスリップ発熱が生じる。この導体46の発熱は、前記と同様ハウジング41内の熱媒体用流体としての循環水に熱交換される。また、左右の永久磁石43と導体46との間に空間を設けたことにより、この空間も熱媒体用流体が通流するので熱が良く伝わる。
【0023】
図6に示すマグネット式ヒーターは、2個の永久磁石によりハウジング内を3室に仕切りかつそれぞれの永久磁石と対に設けた導体56側を回転させる方式であって、その構造は駆動軸52の外周に軸受装置7および軸封装置8を介して支承されたハウジング51内に、駆動軸52に軸封装置8および磁石支持体53aを介して取付けられかつ該ハウジング内部を独立した3室に仕切る2個のドーナツ形の永久磁石53と、この2個の永久磁石53の両側に該磁石と僅かなギャップを隔てて対向するごとく駆動軸52に固着された円板形のマグネチックディスク55とこれに取付けられたドーナツ形のリターダーリングプレート54とからなる導体56が収納されている。このヒーターのハウジング51は前部ハウジング51aと後部ハウジング51bおよび中間ハウジング51cとから構成され、各ハウジングには入水ポートP1と出水ポートP2が設けられている。すなわちこのマグネット式ヒーターはハウジング51内が3つの室に仕切られ、かつ各室内の熱媒体用流体が同時に加熱される構造となっている。なお、このマグネット式ヒーターの場合も図5に示すものと同様、左右の永久磁石53と導体56との間は左右の磁気回路が干渉しないように図示のごとく空間を設けている。
【0024】
図6に示すマグネット式ヒーターの場合は、駆動軸52が例えばエンジンにより駆動されると、ハウジング51の各室内で該駆動軸に取付けられた各導体56が回動することにより、ハウジング51内に収納されている2個の永久磁石53との間に形成されている磁路がせん断されて各導体56にスリップ発熱が生じ、該ハウジング51の3つの独立した室内に別々に導入された熱媒体用流体に熱交換される。したがってこの型式のマグネット式ヒーターの場合は、3種類の異なる熱媒体用流体を同時に加熱することができる。また、この場合も左右の永久磁石53と導体56との間に空間を設けたことにより、この空間も熱媒体用流体が通流するので熱が良く伝わる。
なお、前記図5、図6に示すマグネット式ヒーターにおいては左右の磁気回路が干渉しないように左右の永久磁石と導体との間に空間を設けたが、当該部分に例えばセラミックなどの非磁性材料製リングプレートを介在させても同様の作用効果が得られる。
【0025】
図7に示すマグネット式ヒーターは、ハウジングを隔壁により2室に仕切るとともに、各室をさらに永久磁石により2室に仕切って4室となし、各永久磁石と対をなす導体66側を回転させる方式であって、その構造は駆動軸62の外周に軸受装置7および軸封装置8を介して支承されかつ中央部に設けた隔壁61aと軸封装置8を介して2室に仕切ったハウジング61の各室に、駆動軸62に軸封装置8および磁石支持体63aを介して取付けられかつ該室を独立した2室に仕切るドーナツ形の永久磁石63と、この永久磁石63の両側に該磁石と僅かなギャップを隔てて対向するごとく駆動軸62に固着された円板形のマグネチックディスク65とこれに取付けられたドーナツ形のリターダーリングプレート64とからなる導体66が収納されている。このヒーターのハウジング61は前部ハウジング61aと後部ハウジング61bおよび中間ハウジング61cとから構成され、各ハウジングには合計4つの各室に連通する入水ポートP1と出水ポートP2が設けられている。
【0026】
図7に示すマグネット式ヒーターの場合は、駆動軸62が例えばエンジンにより駆動されると、ハウジング61の各室内で該駆動軸に取付けられた各導体66が回動することにより、ハウジング61内に収納されている2個の永久磁石63との間に形成されている磁路がせん断されて各導体66にスリップ発熱が生じ、該ハウジング61の4つの独立した室内に別々に導入された熱媒体用流体に熱交換される。したがってこの型式のマグネット式ヒーターの場合は、4種類の異なる熱媒体用流体を同時に加熱することができる。
【0027】
なお、上記図1〜図7に示す構成のマグネット式ヒーターにおけるON/OFF制御手段としては、電磁クラッチなどを用いる方式や、永久磁石に替えてサーマルフェライトなどを用いてON/OFF制御する方式を用いることができる。
【0028】
図8は本発明者が試験的に行った希土類永久磁石とエディカレント材との組合わせの発熱データを例示したもので、このデータは永久磁石とエディカレント材間のギャップを1.0mmに設定して対向配置し、エディカレント材側を固定した状態で磁石側の回転数を種々変えて測定した時間(sec)と温度の関係を示したものである。
このデータより、磁石と導体を僅かなギャップを隔てて対向配置し、該磁石と導体を相対的に回転させることにより、数秒〜数十秒で導体に200〜800℃のスリップ発熱が生じることがわかる。したがって、導体側にウォータージャケットを取付けた場合には、循環水との熱交換表面の温度を極短時間に200〜800℃の高温に加熱することができることとなる。
【0029】
なお、本発明における熱媒体用流体としては水のほか、例えば熱媒体油、シリコンオイル、冷媒あるいは空気などのガス体も採用できることはいうまでもない。さらに液体の蒸発(ボイラーなど)にも適用できる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したごとく、本発明に係るマグネット式ヒーターは、永久磁石や電磁石、サーマルフェライトなどの磁石と、エディカレント材を磁石側表面に設けた磁性材、ヒステリシス材またはエディカレント材などからなる導体とを組合わせ、熱媒体用流体中で導体側もしくは磁石側を回転させることにより当該導体に生じるスリップ発熱を利用したものであるから、構造をよりシンプルにでき、小型化と低コスト化を実現でき、また摩耗のない非接触式の機構でより高い信頼性と安全性を確保することができるという効果に加え、一つの永久磁石の両側に導体を配置し両側面で発熱させるのでより高い熱回収効率が得られ、例えばエンジン冷間時、急速に暖房が必要な場合、導体側をエンジンなどにより駆動することによりエンジン冷却水を急速に暖めるとともにエンジンの暖房機能を著しく向上させることができるという優れた効果が得られ、またハウジング内を複数の室に仕切ることができることにより別々の熱媒体用流体を同時に加熱することも可能であるなどの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項2に対応するマグネット式ヒーターの実施例を示す縦断側面図である。
【図2】同請求項3に対応するマグネット式ヒーターの実施例を示す縦断側面図である。
【図3】同請求項4に対応するマグネット式ヒーターの実施例を示す縦断側面図である。
【図4】同請求項5に対応するマグネット式ヒーターの実施例を示す縦断側面図である。
【図5】同請求項6に対応するマグネット式ヒーターの実施例を示す縦断側面図である。
【図6】同請求項7に対応するマグネット式ヒーターの実施例を示す縦断側面図である。
【図7】同請求項8に対応するマグネット式ヒーターの実施例を示す縦断側面図である。
【図8】本発明者が試験的に行った希土類永久磁石とエディカレント材との組合わせの発熱データの一例を示す図である。
【符号の説明】
1、11、21、31、41、51、61 ハウジング
2、12、22、32、42、52、62 駆動軸
3、13、23、33、43、53、63 永久磁石
4、14、24、34、44、54、64 リターダーリングプレートまたはリターダーディスク
5、15、25、35、45、55、65 マグネチックリングプレートまたはマグネチックディスク
6、16、26、36、46、56、66 導体
7 軸受装置
8 軸封装置
P1 入水ポート
P2 出水ポート

Claims (7)

  1. 磁石と導体を僅かなギャップを隔てて対向配置し、該磁石と導体を相対的に回転させることにより導体に生じるスリップ発熱で熱媒体用流体を加熱する方式であって、駆動軸に軸受装置および軸封装置を介して支承されたハウジングの内部に前記駆動軸により回動可能に設けられた永久磁石と、該永久磁石の両側に僅かなギャップを隔てて対向配置した左右一対の導体を有し、前記永久磁石の回動により導体に生じるスリップ発熱により、前記ハウジングの内部に導入された熱媒体用流体が加熱される構造となし、かつ前記永久磁石と左右一対の導体とを組み合わせたものを1または複数組設けた構成となしたことを特徴とするマグネット式ヒーター。
  2. 磁石と導体を僅かなギャップを隔てて対向配置し、該磁石と導体を相対的に回転させることにより導体に生じるスリップ発熱で熱媒体用流体を加熱する方式であって、駆動軸に軸受装置および軸封装置を介して支承されたハウジングの内部に永久磁石が取付けられ、該永久磁石の両側に僅かなギャップを隔てて対向する左右一対の導体が前記駆動軸に回動可能に設けられ、前記導体の回動により当該導体に生じるスリップ発熱により、前記ハウジングの内部に導入された熱媒体用流体が加熱される構造となし、かつ前記永久磁石と左右一対の導体とを組み合わせたものを1または複数組設けた構成となしたことを特徴とするマグネット式ヒーター。
  3. 磁石と導体を僅かなギャップを隔てて対向配置し、該磁石と導体を相対的に回転させることにより導体に生じるスリップ発熱で熱媒体用流体を加熱する方式であって、駆動軸に軸受装置を介して支承されたハウジングの内部に前記駆動軸により回動可能に設けられた永久磁石と、該永久磁石の両側に僅かなギャップを隔てて対向配置されかつ該ハウジング内部を複数室に仕切る導体を有し、前記永久磁石の回動により導体に生じるスリップ発熱により、前記ハウジングの各室内に別々に導入された熱媒体用流体が加熱される構造となし、かつ永久磁石と導体とを組み合わせたものを1または複数組設けた構成となしたことを特徴とするマグネット式ヒーター。
  4. 磁石と導体を僅かなギャップを隔てて対向配置し、該磁石と導体を相対的に回転させることにより導体に生じるスリップ発熱で熱媒体用流体を加熱する方式であって、駆動軸に軸受装置および軸封装置を介して支承されたハウジングの内部に該駆動軸に軸封装置を介して支承されかつ該ハウジング内部を複数室に仕切る永久磁石が取付けられ、該永久磁石の両側に僅かなギャップを隔てて対向する左右一対の導体が前記駆動軸に回動可能に設けられ、前記導体の回動により当該導体に生じるスリップ発熱により、前記ハウジングの各室内に別々に導入された熱媒体用流体が加熱される構造となし、かつ前記永久磁石と導体とを組み合わせたものを1または複数組設けた構成となしたことを特徴とするマグネット式ヒーター。
  5. 磁石と導体を僅かなギャップを隔てて対向配置し、該磁石と導体を相対的に回転させることにより導体に生じるスリップ発熱で熱媒体用流体を加熱する方式であって、駆動軸に軸受装置および軸封装置を介して支承されたハウジングの内部に複数個の永久磁石が間隔を置いて取付けられ、各永久磁石の両側に僅かなギャップを隔てて対向する左右一対の導体が前記駆動軸に回動可能に設けられ、前記各導体の回動により当該導体に生じるスリップ発熱により、前記ハウジングの内部に導入された熱媒体用流体が加熱される構造となしたことを特徴とする多段式のマグネット式ヒーター。
  6. 磁石と導体を僅かなギャップを隔てて対向配置し、該磁石と導体を相対的に回転させることにより導体に生じるスリップ発熱で熱媒体用流体を加熱する方式であって、駆動軸に軸受装置および軸封装置を介して支承されたハウジングの内部に該駆動軸に軸封装置を介して支承されかつ該ハウジング内部を複数室に仕切る複数個の永久磁石が取付けられ、各永久磁石の両側に僅かなギャップを隔てて対向する左右一対の導体が前記駆動軸に回動可能に設けられ、前記各導体の回動により当該導体に生じるスリップ発熱により、前記ハウジングの各室内に別々に導入された熱媒体用流体が加熱される構造となしたことを特徴とする多段式のマグネット式ヒーター。
  7. 磁石と導体を僅かなギャップを隔てて対向配置し、該磁石と導体を相対的に回転させることにより導体に生じるスリップ発熱で熱媒体用流体を加熱する方式であって、駆動軸に軸受装置および軸封装置を介して支承された内部が隔壁にて複数室に仕切られたハウジングの各室に前記駆動軸に軸封装置を介して支承されかつそれぞれの室内をさらに複数室に仕切る永久磁石が取付けられ、各永久磁石の両側に僅かなギャップを隔てて対向する左右一対の導体が前記駆動軸に回動可能に設けられ、前記各導体の回動により当該導体に生じるスリップ発熱により、前記ハウジングの各室内に別々に導入された熱媒体用流体が加熱される構造となしたことを特徴とする多段式のマグネット式ヒーター。
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