JP4315202B2 - 電子打楽器、プログラムおよび電子打楽器の作動制御方法 - Google Patents
電子打楽器、プログラムおよび電子打楽器の作動制御方法 Download PDFInfo
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(A:構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る電子打楽器10の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、電子打楽器10は、ギターの胴体部分のような形状で中空の本体110と伸縮自在に構成された脚部120とを有している。図1に示すように、本体110の正面板の裏面には、楽音演奏用センサ210aおよび210bが互いに異なる位置に貼り付けされている。また、本体110の左側の側板の上方には、モード変更用センサ220が裏面に貼り付けられている。楽音演奏用センサ210a、210bおよびモード変更用センサ220は、例えばピエゾセンサであり、各々が貼り付けられている板面の振動を電気信号に変換して出力する。なお、本実施形態では、2つの楽音演奏用センサを用いる場合について説明するが、楽音演奏用センサを1だけ用いるとしても良く、また、3つ以上の楽音演奏用センサを用いるとしても良い。
Interface)発音モードの2種類の発音モードで動作するように構成されている。ここで、アナログ発音モードとは、楽音演奏用センサ210aおよび210bから出力される電気信号に増幅やフィルタ処理を施してスピーカに与えることにより演奏音(すなわち、打撃振動を電気的に増幅した信号音)を再生する発音モードである。一方、MIDI発音モードには、打撃振動に応じた強さでMIDI音源部から電子合成音を単音で発音するモード(MIDI単音発音モード)と、MIDI形式の楽曲データに従って演奏音を再生する発音モード(楽曲の演奏再生モード)の2つがある。後者の楽曲の演奏再生モードでは、電子打楽器10は、楽音演奏用センサ210aおよび210bから電気信号が出力される(すなわち、演奏面が叩かれる)毎に出力間隔(或いは信号強度でも良い)に応じたテンポで所定時間(例えば、1拍)分ずつ楽曲データを音信号に変換してスピーカに与え、演奏音を再生する。そして、この電子打楽器10は、本体110の側板のモード変更用センサ220が設けられている付近を打撃することで、モード切り換えを指示することができるように構成されている。以下、上記2つの発音モードによる演奏音の再生および発音モードの切り換えを実現するための構成、すなわち、電子打楽器10の電気的構成について説明する。
図3に示すように、電子打楽器10は、前述した楽音演奏用センサ210aおよび210b、モード変更用センサ220の他に、センサインタフェース部230、音信号出力部240、制御部250、記憶部260、および、これら構成要素間のデータ授受を仲介するバス270を有している。
Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリなどの不揮発性メモリである。この不揮発性記憶部260bには、上記制御プログラムの他に各種データが記憶されている。不揮発性記憶部260bに記憶されているデータの一例としては、MIDI発音モードでの演奏音の再生に用いるMIDI形式の楽曲データと、発音モードの切り換え処理に利用される発音モード管理テーブルとが挙げられる。
次いで、電子打楽器10が行う動作について説明する。
電子打楽器10の演奏を所望するユーザは、まず、電子打楽器10の電源(図示省略)を投入する。電源が投入されると、制御部250は、即座に、制御プログラムを不揮発性記憶部260bから読み出し、その実行を開始するとともに、揮発性記憶部260a内の所定領域にアナログ発音モードを示すモード識別子を書き込む。そして、ユーザが、電子打楽器10を図2に示すように保持して、その右手で電子打楽器10の演奏面を打撃する演奏操作を行うと、その打撃により演奏面に生じた振動は楽音演奏用センサ210aおよび210bによって電気信号に変換されセンサインタフェース部230に引き渡される。この電気信号を受け取ったセンサインタフェース部230は、その電気信号にA/D変換を施して操作内容データを生成し、さらに、その出力元であるセンサを一意に示すセンサ識別子を付与して制御部250に引き渡す。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、係る実施形態に以下に述べる変形を加えても勿論良い。
(1)本発明に係る電子打楽器の本体部分の形状は、ギターの胴体部分のような形状に限定されるものではなく、打楽器としてのアナログ発音が可能な形状であれば、どのような形状であっても良い。また、本発明に係る電子打楽器の使用態様は、図2に示す態様には限定されず、演奏者の自由な創意に基づいて、例えば、椅子に腰掛けた演奏者が、その電子打楽器の正面を上にして机や腿の上に置いた状態で使用する態様であっても良いし、腕に挟んだり、胸に抱いたりして演奏しても良い。なお、このような使用態様での使用を前提とする場合、脚部120を設けておく必要がないことは言うまでもない。また、電子打楽器10の本体110は中空でなくても良い。即ち、演奏者の打撃操作により電子打楽器の本体が振動し、この振動波形を電気的に増幅することで発音できれば良い。例えば中実の振動体(木琴の音板のような振動体等)を有する電子打楽器でも良い。また、楽音演奏用センサ210aや210bは本体110の正面板の裏面に貼り付けられており、モード変更用センサ220は本体110の側板の裏面に貼り付けられているのであるから、演奏またはモード変更のために好適な打撃箇所(すなわち、各センサに対応する表面の位置)を示すマーク等を、本体110の表面に付与しても良い。
Claims (8)
- 第1の面へ加えられる振動を検出し、その振動波形を示す信号を出力する第1のセンサと、
前記第1の面とは異なる第2の面へ加えられる振動を検出し、その振動波形を示す信号を出力する第2のセンサと、
前記第1のセンサからの信号を増幅してスピーカへ供給する第1の発音モードと、前記第1のセンサからの信号を受け取る度にその出力間隔またはその信号強度に応じて定まるテンポで所定の再生時間分ずつ楽曲データを再生して音信号を生成し、該音信号を前記スピーカへ供給する第2の発音モードのうち、予め設定された方の発音モードで作動する発音制御手段と、
前記第2のセンサからの信号を受け取る度に、その信号の波形が予め定められた波形に一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合に、前記発音制御手段の作動モードを他方の発音モードに切り替える切り替え手段と
を有することを特徴とする電子打楽器。 - 第1の面へ加えられる振動を検出し、その振動波形を示す信号を出力する第1のセンサと、
前記第1の面とは異なる第2の面へ加えられる振動を検出し、その振動波形を示す信号を出力する第2のセンサと、
前記第1のセンサからの信号を増幅してスピーカへ供給する第1の発音モードと、前記第1のセンサからの信号を受け取る度にその出力間隔またはその信号強度に応じて定まるテンポで所定の再生時間分ずつ楽曲データを再生して音信号を生成し、該音信号を前記スピーカへ供給する第2の発音モードのうち、予め設定された方の発音モードで作動する発音制御手段と、
前記第1の発音モードと前記第2の発音モードの各々に対応付けて、互いに異なる波形を示す波形データが書き込まれた記憶手段と、
前記第2のセンサの出力信号の波形が前記記憶手段に記憶されている何れかの波形データの示す波形である場合に、前記発音制御手段の作動モードを該波形データに対応付けられた発音モードに切り替える切り替え手段と
を有することを特徴とする電子打楽器。 - 前記記憶手段には、前記第2のモードに対応付けて互いに異なる波形を示すとともに、前記第1の発音モードに対応する波形とも異なる波形を示す波形データ、および互いに異なる楽曲データが記憶されており、
前記切り替え手段は、前記発音制御手段の作動モードを前記第2のモードへ切り替える場合には、前記第2のセンサから受け取った信号の波形を示す波形データに対応付けて前記記憶手段に記憶されている楽曲データを前記発音制御手段に与え、該楽曲データにしたがった発音制御を実行させる
ことを特徴とする請求項2に記載の電子打楽器。 - 前記第2の発音モードには、前記再生時間分の楽曲データの再生を完了するまでに前記第1のセンサから信号を受け取らなかった場合に、楽曲再生を停止するマニュアルモードと、前記再生時間が経過した時点のテンポで楽曲再生を継続する半自動モードの2つのモードがあり、前記記憶手段には、前記2つのモードに対応付けて互いに異なる波形を示す波形データが記憶されている
ことを特徴とする請求項2に記載の電子打楽器。 - コンピュータ装置を、
電子打楽器の第1の面へ加えられる振動の振動波形を示す第1の信号を増幅してスピーカへ供給する第1の発音モードと、前記第1の信号を受け取る度にその出力間隔またはその信号強度に応じて定まるテンポで所定の再生時間分ずつ楽曲データを再生して音信号を生成し、該音信号を前記スピーカへ供給する第2の発音モードのうち、予め設定された方の発音モードで前記電子打楽器を作動させる発音制御手段と、
前記電子打楽器の前記第1の面とは異なる第2の面へ加えられる振動の振動波形を示す第2の信号を受け取る度に、該第2の信号の波形が予め定められた波形に一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合に、前記発音制御手段の作動モードを他方の発音モードに切り替える切り替え手段
として機能させることを特徴とするプログラム。 - コンピュータ装置を、
電子打楽器の第1の面へ加えられる振動の振動波形を示す第1の信号を増幅してスピーカへ供給する第1の発音モードと、前記第1の信号を受け取る度にその出力間隔またはその信号強度に応じて定まるテンポで所定の再生時間分ずつ楽曲データを再生して音信号を生成し、該音信号を前記スピーカへ供給する第2の発音モードのうち、予め設定された方の発音モードで前記電子打楽器を作動させる発音制御手段と、
前記電子打楽器の前記第1の面とは異なる第2の面へ加えられる振動の振動波形を示す第2の信号を受け取る度に、前記第1の発音モードと前記第2の発音モードの各々に対応付けて記憶装置に記憶されている波形データのうちの何れかの示す波形と前記第2の信号の波形とが一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合に、前記発音制御手段の作動モードを該波形データに対応付けられた発音モードに切り替える切り替え手段
として機能させることを特徴とするプログラム。 - 電子打楽器の第1の面へ加えられる振動の振動波形を示す第1の信号を増幅してスピーカへ供給する第1の発音モードと、前記第1の信号を受け取る度にその出力間隔またはその信号強度に応じて定まるテンポで所定の再生時間分ずつ楽曲データを再生して音信号を生成し、該音信号を前記スピーカへ供給する第2の発音モードのうち、予め設定された方の発音モードで前記電子打楽器を作動させる第1のステップと、
前記電子打楽器の前記第1の面とは異なる第2の面へ加えられる振動の振動波形を示す第2の信号を前記第1のステップの実行過程で受け取る度に、該第2の信号の波形が予め定められた波形に一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合に、作動モードを他方の発音モードに切り替える第2のステップと
を有することを特徴とする電子打楽器の作動制御方法。 - 電子打楽器の第1の面へ加えられる振動の振動波形を示す第1の信号を増幅してスピーカへ供給する第1の発音モードと、前記第1の信号を受け取る度にその出力間隔またはその信号強度に応じて定まるテンポで所定の再生時間分ずつ楽曲データを再生して音信号を生成し、該音信号を前記スピーカへ供給する第2の発音モードのうち、予め設定された方の発音モードで前記電子打楽器を作動させる第1のステップと、
前記電子打楽器の前記第1の面とは異なる第2の面へ加えられる振動の振動波形を示す第2の信号を前記第1のステップの実行過程で受け取る度に、前記第1の発音モードと前記第2の発音モードの各々に対応付けて記憶装置に記憶されている波形データのうちの何れかの示す波形と前記第2の信号の波形とが一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合に、作動モードを該波形データに対応付けられた発音モードに切り替える第2のステップと
を有することを特徴とする電子打楽器の作動制御方法。
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