JP4315050B2 - ディスクドライブ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスクや光磁気ディスク等の記録媒体を装置内に搬送して、その記録媒体に記録及び再生を行うディスクドライブ装置の、装置内に記録媒体を収納或いは突出するために前面部に設けられた挿入口からの塵埃進入を防止する目的の、フロントドア開閉機構に関するものである。
近年、光ディスクの大容量化及び高密度記録の流れが加速される中、記録パターンの狭ピッチ化や線密度の増大化が進んでいる。光ディスク及び光磁気ディスクは、記録面上にごみや塵埃が付着することによって読取りあるいは書込みのビームが遮断され、正常に情報の読み書きができなくなってしまう場合がある。
従来では影響の少なかった微小なごみや塵埃であってもデータの読み書きに対する影響度が増加し、装置内に侵入した微小なごみがディスクの記録面に付着すると、正常な情報の読み書きができなくなってしまうという課題がある。
従来の装置では、特許文献1の図1及び図2に示されるように、扉18がバネ19の付勢力によってフロントパネル14に密接し、フロントパネル14に設けられた挿入孔17を塞いで略密閉構造となっており、また図6においても扉18がバネ19の付勢力によってメカカバー7(8)に密接して略密閉構造となっている。
また、特許文献2の図3に示されるように、フロントパネル1の開口部5の周囲に設けられた溝6に粘着されたシール部材28に、扉25のリブB27を押圧するようにして、より密接するようにした構成のものもある。
さらに、特許文献3の図2に示されるように、カム部材26の後方への移動に伴い、コイルスプリングの付勢力によってリンク部材26が後方向へ移動することで、アーム部材19のピン19aを中心に回転して閉状態となった蓋体16を、さらに後方に向けて平行移動させるように構成したものもある。
特許第2986934号公報(図1、図2) 実開平4−90098号公報(図3) 特許第2792946号公報(図2)
しかしながら、特許文献1の構成において、実際にはフロントパネル14、扉18及びメカカバー7(8)はお互いの平行度がずれたり、特に長手方向に反りが発生したりするものであり、そうするとバネ19の付勢力によって扉18を密接させようとしても必ず隙間ができてしまい、そこから塵埃が容易に侵入してしまうという欠点があった。
また、その欠点を補うべく考案された特許文献2の構成においても、お互いの平行度がずれたり、反りが発生した部品を隙間なく密接させるためには、それらを矯正するだけの付勢力が挿入孔17及び開口部5の周囲全体に渡って必要となるので、結果としてバネは過大な付勢力を必要とすることになり、動作時の負荷の増大や動作音の増大につながるという問題があった。
さらに、特許文献3の構成においても、気密部材18に蓋体16の裏面縁部を密着させるべく、ピン19aは枢支案内部21aに沿わせ、ピン19bは平行案内部21bに沿わせて移動させることで、蓋体16をさらに後方に向けて平行移動させるようになっているが、その時の駆動力はリンク部材26に対するコイルスプリングの後方への付勢力のみである。従って、特許文献2の場合と同様に、お互いの平行度がずれたり、反りが発生した部品を隙間なく密接させるためには、それらを矯正するだけの付勢力が気密部材18及び蓋体16の裏面縁部の周囲全体に渡って必要となるので、コイルスプリングは過大な付勢力を必要とすることになり、動作時の負荷の増大や動作音の増大につながるという問題があった。その結果、トレイ13の前方及び後方への移動に連動して蓋体16を開閉させるという簡単な構成を実現することができず、複雑で部品点数が多いという欠点があった。
上記した課題を解決するために、本発明の請求項1記載のディスクドライブ装置は、装置前面に設けられた開口部を通して記録媒体を着脱し、記録再生するディスクドライブ装置であって、前記記録媒体を載置して前記記録媒体の主面と平行な略水平方向に移動可能なトレイと、前記記録媒体をターンテーブル上に保持して記録または再生する記録再生部と、前記トレイを装置外に突出させて前記記録媒体の着脱を行う着脱位置と前記トレイを前記装置内に収納させて前記記録媒体を記録再生する記録再生位置との間に亘って前記記録媒体を往復搬送するトレイ移送手段と、前記記録再生部を略垂直方向に移動させて前記ターンテーブル上に前記記録媒体を保持する昇降手段と、前記開口部の縁部周囲に設けられた機密部材と当接することで前記開口部を閉塞するフロントドア開閉機構とを有し、前記フロントドア開閉機構、前記開口部の前記気密部材と当接して前記開口部を閉塞するパネル部の左右両端に、先端に軸部を形成した腕部を設けて、前記トレイの移動に伴って回転可能に構成されたフロントドアと、前記フロントドアの前記軸部を回転可能及び前記トレイの移動方向と略平行に移動可能に支持するガイド部と、 前記フロントドアを閉方向に付勢する付勢手段とを設けて、前記フロントドアは、前記トレイの移動に伴って開閉方向に回転するとともに、閉状態にあるとき前記昇降手段の移動に伴って前記軸部が前記ガイド部に支持されて前記トレイの移動方向と略平行に移動するように構成し、当該昇降手段が上昇した状態では前記軸部が前記ガイド部の記録再生位置方向側に支持されて前記パネル部が前記機密部材に当接した状態となっており、前記付勢手段は、前記フロントドアがトレイの移動に伴って回転する際には当該フロントドアを閉方向に付勢し、前記軸部が前記ガイド部の記録再生位置方向側に支持された状態では当該フロントドアを前記トレイが記録再生位置から着脱位置へ移動する方向に付勢するように構成したことを特徴とするものである。
従って請求項1の発明によると、フロントドアトレイの移動に伴って方向に回転した後、昇降手段が上昇することにより、フロントドアを記録再生位置方向移動させてパネル部を機密部材に当接して、当接する開口部の縁部周囲に取り付けられた気密部材を圧縮するので、お互いの平行度がずれたり、長手方向に反りが発生したりしても隙間ができることはなく、塵埃の侵入を防ぐことができることになる。また、フロントドアの閉方向への回転付勢と、トレイが記録再生位置から着脱位置へ移動する方向への移動付勢を単一の部品で行う構成としたことにより、省スペースと最小限のコストを実現することができることになる。
さらに、気密部材の圧縮を、昇降手段の移動によってフロントドアがトレイの移動方向と略平行に移動させることにより行うので、付勢手段の付勢力を増大させなくても隙間ができることはなく、動作時の負荷の増大や動作音の増大につながることはない。
また本発明の請求項2記載のディスクドライブ装置は、前記フロントドアの腕部の中間位置に形成した突起部と、当該突起部を前記フロントドアの回転に伴ってガイド可能及び前記トレイの移動方向と略平行に移動可能に支持するカム部とを設け、前記フロントドアが、前記トレイの移動に伴って開閉方向に回転する際、及び前記昇降手段の移動に伴って前記トレイの移動方向と略平行に移動する際のガイドとなるように構成したことを特徴とするものである。
従って請求項2の発明によると、フロントドアの回転及びトレイの移動方向と略平行への移動を行う際に、その動作を円滑に行うように、カム部によってガイドすることができることになる。
また本発明の請求項3記載のディスクドライブ装置は、装置内に、記録媒体をターンテーブル上に保持して記録または再生する複数の記録再生部と、複数の記録再生部を選択的に略垂直方向に移動させてターンテーブル上に記録媒体を保持する昇降手段と、トレイを複数の記録再生部の配置位置に往復搬送する記録再生部選択手段とを有し、フロントドア開閉機構に、フロントドアの軸部と係合するカム部を形成するとともに、複数の記録再生部と係合する突起部を形成したドアレバーを設けて、トレイの移動に伴ってフロントドアが回転するとともに、昇降手段の選択的な移動に伴って、フロントドアがトレイの移動方向と略平行に移動するように構成したことを特徴とするものである。
従って請求項3の発明によると、カム部がフロントドアの軸部と係合しているドアレバーの突起部が、複数の記録再生部と係合しているので、昇降手段の選択的な移動によって、複数ある記録再生部のいずれが移動してもドアレバーが移動することになり、フロントドアがトレイの移動方向と略平行に移動して、当接する開口部の縁部周囲に取り付けられた気密部材を圧縮することができ、塵埃の侵入を防ぐことができることになる。
また本発明の請求項4記載のディスクドライブ装置は、フロントドアの軸部を、ねじ頭部で構成したことを特徴とするものである。
従って請求項4の発明によると、後工程で取付けが可能なねじの頭部をフロントドアの軸部として用いることで、安価且つ少ない部品点数で、容易な組立方法を実現することができることになる。
以上のように本発明によれば、請求項1に記載した発明の効果として、フロントドアトレイの移動に伴って方向に回転した後、昇降手段が上昇することにより、フロントドアを記録再生位置方向移動させてパネル部を機密部材に当接して、当接する開口部の縁部周囲に取り付けられた気密部材を圧縮するので、お互いの平行度がずれたり、長手方向に反りが発生したりしても隙間ができることはなく、塵埃の侵入を防ぐことができ、また、フロントドアの閉方向への回転付勢と、トレイが記録再生位置から着脱位置へ移動する方向への移動付勢を単一の部品で行う構成としたことにより、省スペースと最小限のコストを実現することができるという有利な効果が得られる。
さらに、気密部材の圧縮を、昇降手段の移動によってフロントドアがトレイの移動方向と略平行に移動させることにより行うので、付勢手段の付勢力を増大させなくても隙間ができることはなく、動作時の負荷の増大や動作音の増大につながることはないという有利な効果も得られる。
また請求項2に記載した発明の効果として、フロントドアの回転及びトレイの移動方向と略平行への移動を行う際に、その動作を円滑に行うように、カム部によってガイドすることができるという有利な効果が得られる。
また請求項3に記載した発明の効果として、カム部がフロントドアの軸部と係合しているドアレバーの突起部が、複数の記録再生部と係合しているので、昇降手段の選択的な移動によって、複数ある記録再生部のいずれが移動してもドアレバーが移動することになり、フロントドアがトレイの移動方向と略平行に移動して、当接する開口部の縁部周囲に取り付けられた気密部材を圧縮することができ、塵埃の侵入を防ぐことができるという有利な効果が得られる。
また請求項4に記載した発明の効果として、後工程で取付けが可能なねじの頭部をフロントドアの軸部として用いることで、安価且つ少ない部品点数で、容易な組立方法を実現することができるという有利な効果が得られる。









装置内に記録媒体を収納或いは突出するために前面部に設けられた挿入口からの塵埃進入の防止を、簡単な構成且つ少ない部品点数で、動作の安定性や品位を損ねることなく実現した。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるディスクドライブ装置の全体を示す斜視図、図2は図1の上面図(トップカバー15を除く)、図3は図1の正面図であり、図4は図2のa−a断面図である。また、図5は図3のb−b断面図であり、図6から図8は動作を説明するための、図4の部分拡大図である。
図1から図6において、1はトレイで、その上面側には大径段部1a及び小径段部1bを有しており、外形の異なるディスク2a,2bが載置可能となっている。
メカシャーシ3の前面部には、トレイ1が挿通可能な矩形状の開口穴3aが設けられており、トレイ1はその開口穴3aを通して、前後方向である矢印Y1−Y2方向に移動可能なように、メカシャーシ3に支持されている。なお、トレイ1は図示せぬトレイ移送手段により、トレイ1を装置外に突出させてディスク2a,2bの着脱を行う着脱位置と、トレイ1を装置内に収納させてディスク2a,2bを記録再生する記録再生位置との間に亘って、矢印Y1−Y2方向への移動及び停止が可能なように構成されている。
また、メカシャーシ3の開口穴3aの部分にはドアフレーム4が固設されており、メカシャーシ3と同様にトレイ1が挿通可能な開口穴4aが設けられているとともに、開口穴4aの周囲にはゴムや発泡材などからなる、一体で形成された矩形環状の気密材シート5が貼り付けられている。
フロントドア6は、開口穴3a及び4aより少し大きく形成された矩形板状のパネル6aの裏面周囲部6bが、気密材シート5に当接可能となるように配置されており、これにより開口部3a、4aを閉塞するように構成されている。パネル6aの両端部には一対のアーム部6cが設けられるとともに、アーム部6cの先端内側に形成された一対の軸部6dが、ドアフレーム4の左右両端にある一対の袋形状部4bに設けられた、同じく一対のガイド穴4cに摺動自在に支持されている。ガイド穴4cは矢印Y1−Y2方向に伸長する長穴形状に形成されている。
また、アーム部6cの中央内側には一対の突起ピン6eが形成されており、同じくドアフレーム4の袋形状部4bに設けられたカム4dと移動可能に係合している。カム4dは矢印Y1−Y2方向に伸長した水平部4eとガイド穴4cを曲率の中心とする円弧部4fを連結した形状に形成されており、従ってフロントドア6は、矢印Y1−Y2方向へ移動自在であるとともに、矢印Y1方向に移動した場合には矢印A−B方向に回転自在となるように構成されている。
さらに、アーム部6cの先端外側に形成された一対の支持ピン6fには、それぞれ戻しばね7のコイル部7aが取り付けられており、一端7bはアーム部6cのフック6gに掛けられ、他端7cはドアフレーム4の袋形状部4bの傾斜面4gに当接している。これにより、フロントドア6は矢印A方向に回転するように付勢されているとともに、矢印Y1方向に移動するようにも付勢されている。
フロントドア6の裏面の両側にはカムリブ6hが設けられており、トレイ1の前面部1c及び下面1dと係合して、フロントドア6を矢印Y1方向に移動させたり、矢印B方向に回転させて保持したりするようになっている。
装置内部には、4ヵ所のフローティング部8を介してサブベース9に取り付けられた記録再生ユニット10が設けられており、トレイ1により装置内に収納されたディスク2a,2bを、磁力によりクランパー11とともにターンテーブル10a上に保持して回転させ、光ピックアップ12により記録または再生するように構成されている。なお、クランパー11はメカシャーシ3に固設されたクランプ板14に回転可能及び上下方向である矢印Z1−Z2方向に移動可能に取り付けられている。
サブベース9は後部側面の一対の軸部9aがメカシャーシ3の軸受け部3bに回転可能に取り付けられているとともに、前面部中央の昇降軸9bが昇降プレート13の傾斜カム13aと摺動自在に係合している。昇降プレート13は矢印X1−X2方向に移動可能なようにメカシャーシ3に取り付けられているので、昇降プレート13の矢印X1−X2方向への移動に伴って、サブベース9が軸部9aを中心に矢印C−D方向に回転して、記録再生ユニット10が上昇または下降するように構成されている。なお、昇降プレート13は図示せぬ昇降手段駆動機構により矢印X1−X2方向に移動するように構成されている。
また、サブベース9の前面部両側に形成された一対の駆動カム9cは、フロントドア6のアーム部6cに形成された一対の軸部6dの先端と係合するようになっており、サブベース9が矢印C方向に回転することで、駆動カム9cによって軸部6d、即ちフロントドア6全体が矢印Y2方向に移動するようになっている。
15はトップカバーであり、メカシャーシ3に固設されて装置全体が略箱状に形成されている。なお、このトップカバー15で装置全体が防塵されていることはいうまでもない。
以上のように構成されたディスクドライブ装置について、図1、図3及び図6から図8を用いて、以下その動作を説明する。
まず、図1及び図8に示すようにトレイ1を装置外に突出させて着脱位置に停止させ、大径段部1a或いは小径段部1bにディスク2a,2bを載置する。この時フロントドア6は、突起ピン6eがドアフレーム4のカム4dの円弧部4fと係合して回転自在な状態なので、戻しばね7の付勢力により矢印A方向に回転しようとするが、フロントドア6のカムリブ6hがトレイ1の下面1dと係合しており、図に示す開状態で保持されている。
また、図3(b)に示すように、この時昇降プレート13は矢印X2方向に移動した状態となっているので、サブベース9は昇降軸9bが昇降プレート13の傾斜カム13aにより駆動されて矢印D方向に回転し、昇降軸9bが傾斜カム13aの下段13bと係合している下降位置となっており、従って記録再生ユニット10も下降位置の状態にある。
次に、記録再生の指令を出すと、トレイ移送手段によりトレイ1が矢印Y2方向に移動して、記録再生位置である図7の状態で停止する。するとフロントドア6は、カムリブ6hとトレイ1の下面1d及び前面部1cとの係合が外れるので、戻しばね7の付勢力により矢印A方向に回転して閉状態となる。この時、フロントドア6のパネル6aの裏面周囲部6bと気密材シート5の間にはまだ隙間αが開いている状態である。また、フロントドア6の突起ピン6eはドアフレーム4のカム4dの円弧部4fと水平部4eの切換点に位置しており、フロントドア6は矢印B方向或いは矢印Y2方向のどちらにも動作が可能な状態にある。
また、戻しばね7は一端7bと他端7cとの配置角度βにより発生する分力で矢印Y1方向に移動するので、コイル部7aと係合しているフロントドア6の支持ピン6fが駆動されて、フロントドア6も矢印Y1方向に移動している。
続けて、昇降手段駆動機構により昇降プレート13が矢印X1方向に移動するので、サブベース9は昇降軸9bが昇降プレート13の傾斜カム13aにより駆動されて矢印C方向に回転し、昇降軸9bが傾斜カム13aの上段13cと係合する、図3(a)に示す上昇位置となる。従って記録再生ユニット10も上昇位置となり、記録再生ユニット10のターンテーブル10a上にディスク2a,2bをクランパー11とともに保持した、図6に示す状態になる。
この時、サブベース9の矢印C方向への回転に伴い、サブベース9の駆動カム9cがフロントドア6の軸部6dを矢印Y2方向に移動させるとともに、フロントドア6の突起ピン6eがドアフレーム4のカム4dの水平部4eと係合するので、フロントドア6全体が矢印Y2方向に移動することになる。すると、フロントドア6のパネル6aの裏面周囲部6と気密材シート5が当接した後、圧縮されるので隙間がなくなり、開口穴3a及び4aが閉塞された状態になる。
そして、記録再生ユニット10上のディスク2a,2bを回転させ、光ピックアップ12により記録または再生が開始される。
次に、記録再生が終了し、ディスク2a,2bを回収するべく指令を出すと、前記とは逆の動作となり、図6に示す状態から昇降手段駆動機構により昇降プレート13が矢印X2方向に移動するので、サブベース9が矢印D方向に回転して、サブベース9及び記録再生ユニット10が、図3(b)に示す下降位置になるとともに、ディスク2a,2bはトレイ1の大径段部1a或いは小径段部1bに戻される。
同時に、サブベース9の矢印D方向への回転に伴い、サブベース9の駆動カム9cとフロントドア6の軸部6dとの係合が外れるので、フロントドア6は戻しばね7の付勢力によって矢印Y1方向へ移動する。なお、突起ピン6eがドアフレーム4のカム4dの水平部4eと係合しているので、この時にフロントドア6が矢印B方向に回転することはない。
その後、図7に示すように、フロントドア6の突起ピン6eがドアフレーム4のカム4dの円弧部4fと水平部4eの切換点に位置する、フロントドア6が矢印B方向或いは矢印Y2方向のどちらにも動作が可能な状態に戻る。また、フロントドア6のパネル6aの裏面周囲部6bも、気密材シート5との間に隙間αが開いた状態に戻る。
続けて、トレイ移送手段によりトレイ1が矢印Y1方向に移動して、トレイ1の前面部1cにフロントドア6のカムリブ6hが当接するので、フロントドア6は、戻しばね7の付勢力に逆らって矢印B方向に回転する。そして、フロントドア6が図8に示す状態まで回転すると、カムリブ6hはトレイ1の下面1dと当接するようになるので、フロントドア6はその開状態で保持されたまま、トレイ1はさらに矢印Y1方向に移動して着脱位置となり停止する。
そして、ディスク2a,2bを回収することができる。
以上のように本実施例によれば、請求項1に記載した発明に関し、ディスク2a,2bを載置して矢印Y1−Y2方向に移動可能なトレイ1と、ディスク2a,2bをターンテーブル10a上にクランパー11とともに保持して回転させ、光ピックアップ12により記録または再生する記録再生ユニット10と、トレイ1を装置外に突出させてディスク2a,2bの着脱を行う着脱位置と、トレイ1を装置内に収納させてディスク2a,2bを記録再生する記録再生位置との間に亘って、ディスク2a,2bを往復搬送するトレイ移送手段と、記録再生ユニット10を矢印C−D方向に回転させてターンテーブル10a上にディスク2a,2bをクランパー11とともに保持するサブベース9と、メカシャーシ3の開口穴3a及びドアフレーム4の開口穴4aの周囲と当接することで開口穴3a及び4aを閉塞するフロントドア6を有し、開口穴3a及び4aの周囲に気密材シート5を貼り付け、気密材シート5と当接して開口穴3a及び4aを閉塞する、先端に軸部6dを形成し且つ中間位置に突起ピン6eを形成した一対のアーム部6cを左右両端に設けたフロントドア6と、フロントドア6の軸部6dを矢印A−B方向に回転可能及び矢印Y1−Y2方向に移動可能なように支持するガイド穴4cと、フロントドア6の突起ピン6eを矢印A−B方向に回転可能及び矢印Y1−Y2方向に移動可能なように支持するカム4dと、フロントドア6を矢印A方向及び矢印Y1方向に付勢する戻しばね7とを設けて、トレイ1の矢印Y1−Y2方向への移動に伴ってフロントドア6が矢印A−B方向に回転するとともに、サブベース9の矢印C−D方向への回転に伴ってフロントドア6が矢印Y1−Y2方向に移動するように構成したことにより、フロントドア6の左右両端に設けられたアーム部6cに形成された軸部6dとガイド穴4cが、また同様にフロントドア6のアーム部6cに形成された突起ピン6eとカム4dが係合することで、ディスク2a,2bを着脱位置から記録再生位置に搬送するトレイ1の矢印Y2方向への移動に伴って、戻しばね7による付勢力によりフロントドア6が矢印A方向に回転した後、サブベース9の矢印C方向への回転によってフロントドア6が矢印Y2方向に移動して、当接する開口穴3a及び4aの周囲に取り付けられた気密材シート5を圧縮するので、お互いの平行度がずれたり、長手方向に反りが発生したりしても隙間ができることはなく、塵埃の侵入を防ぐことができるという有利な効果が得られる。
さらに、サブベース9の矢印C方向への回転によってフロントドア6が矢印Y2方向に移動して、当接する開口穴3a及び4aの周囲に取り付けられた気密材シート5を圧縮するので、戻しばね7の付勢力を増大させなくても隙間ができることはなく、動作時の負荷の増大や動作音の増大につながることはないという有利な効果も得られる。
また請求項2に記載した発明に関し、戻しばね7の単一の部品が、フロントドア6を矢印A方向に回転させる付勢と、矢印Y1方向に移動させる付勢を兼ねるように構成したことにより、フロントドア6の矢印A方向への回転付勢と、矢印Y1方向への移動付勢を単一の部品が行うので、省スペースと最小限のコストを実現することができるいう有利な効果が得られる。
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2におけるディスクドライブ装置の全体を示す斜視図、図10と図11は図9の上面図(トップカバー15を除く)、図12は図9の正面図であり、図13は図10のa−a断面図である。また、図14は図12のb−b断面図であり、図15から図17は動作を説明するための、図13の部分拡大図である。
なお、実施の形態2については、実施の形態1と異なる部分のみを説明することとし、実施の形態1と同一の部品には同じ部品名称と番号を付与し、構成についての説明は省略する。
図9から図15において、1はトレイで、その上面側には大径段部1a、小径段部1bに加えカートリッジ段部1eを有しており、外形の異なるディスク2a,2b及び内部にディスク2cを有しているカートリッジ2dが載置可能となっている。なお、通常カートリッジ2dにはカートリッジシャッター開閉機構があるが、構成及び動作についてもここでは説明を省略する。
メカシャーシ3の前面部右側には、実施の形態1と同様にトレイ1が挿通可能な矩形状の開口穴3aが設けられ、トレイ1は、その開口穴3aを通して前後方向である矢印Y1−Y2方向に移動可能となっており、メカシャーシ3に固設されたガイド軸16及びガイド板17に、左右方向である矢印X1−X2方向に移動自在に取り付けられたスライドベース18に支持されている。
スライドベース18は、図示せぬスライドベース移動手段により矢印X1−X2方向に移動可能となっており、スライドベース18が矢印X2方向に移動完了した状態である第一記録再生位置では、図示せぬトレイ移送手段により、トレイ1を着脱位置と記録再生位置との間に亘って矢印Y1−Y2方向に移動及び停止させることが可能となっている。また、第一記録再生位置から、スライドベース18が矢印X1方向に移動完了した状態である第二記録再生位置に向けては、スライドベース18は、記録再生位置でスライドベース18に支持されて停止しているトレイ1とともに移動するように構成されている。
ドアフレーム4の裏面となる装置内部側にはドアレバー19が設けられており、一対の軸部19aがドアフレーム4の袋形状部4bの裏面に設けられた一対の軸受け4hに回転自在に支持されているとともに、一対の側面カム部19bはフロントドア6のアーム部6cに形成された一対の軸部6dの先端と係合するようになっている。従って、実施の形態1の説明にあるように、通常フロントドア6は、戻しばね7により矢印A方向に回転するように付勢されているとともに、矢印Y1方向に移動するようにも付勢されているが、ドアレバー19が矢印E方向に回転すると、カム部19bによって軸部6d、即ちフロントドア6全体が矢印Y2方向に移動するように構成されている。なお、ドアレバー19は、レバー戻しばね20によって矢印F方向に回転するように付勢されている。
装置内部には、記録再生ユニット10に加え、矢印X1−X2方向に並べて配置する形で、4ヵ所のフローティング部21を介してサブベース22に取り付けられた記録再生ユニット23が設けられており、トレイ1により装置内に収納されたディスク2a,2b及びカートリッジ2d内のディスク2cを、クランパー11とともに、記録再生ユニット10のターンテーブル10a上に保持し回転させて光ピックアップ12により記録または再生、或いは記録再生ユニット23のターンテーブル23a上に保持し回転させて光ピックアップ24により記録または再生するように構成されている。なお、クランパー11はスライドベース18に固設されたクランプ板14に回転可能及び上下方向である矢印Z1−Z2方向に移動可能に取り付けられている。従って、クランパー11及びクランプ板14はスライドベース18とともに矢印X1−X2方向に移動可能で、第一記録再生位置または第二記録再生位置で停止するようになっている。
サブベース9と同様に、サブベース22は後部側面の一対の軸部22aがメカシャーシ3の軸受け部3cに回転可能に取り付けられているとともに、前面部中央の昇降軸22bが昇降プレート25の傾斜カム25aと摺動自在に係合している。また昇降プレート13と同様に、昇降プレート25は矢印X1−X2方向に移動可能なようにメカシャーシ3に取り付けられているので、昇降プレート25の矢印X1−X2方向への移動に伴って、サブベース22が軸部22aを中心に矢印C−D方向に回転して、記録再生ユニット23が上昇または下降するように構成されている。なお、昇降プレート13及び昇降プレート25は図示せぬ昇降手段駆動機構により、選択的に矢印X1−X2方向に移動するように構成されている。
また、サブベース9の前面部右側に形成された駆動板部9dは、ドアレバー19の右側の右突起カム19cと係合するようになっており、サブベース9が矢印C方向に回転することで、ドアレバー19が矢印E方向に回転するようになっている。同様に、サブベース22の前面部右側に形成された駆動板部22cは、ドアレバー19の左側の左突起カム19dと係合するようになっており、サブベース22が矢印C方向に回転することでも、ドアレバー19が矢印E方向に回転するようになっている。
以上のように、実施の形態2のディスクドライブ装置では、トレイ1に載置されるディスク2a,2b及び内部にディスク2cを有しているカートリッジ2dの種類によって、記録再生ユニット10或いは23を選択するようになっており、例えばCDは第一記録再生位置である記録再生ユニット10で、DVDは第二記録再生位置である記録再生ユニット23で記録再生するといった構成や、単体のディスク2a,2bは第一記録再生位置である記録再生ユニット10で、内部にディスク2cを有しているカートリッジ2dは第二記録再生位置である記録再生ユニット23で記録再生するといった構成を採ることが可能となっている。
以上のように構成されたディスクドライブ装置について、図6から図12及び図15から図17を用いて、以下その動作を説明する。
まず、図10に示すスライドベース18が矢印X2方向に移動完了した第一記録再生位置にある状態から、図9及び図17に示すように、トレイ1を装置外に突出させて着脱位置に停止させ、大径段部1a、小径段部1b或いはカートリッジ段部1eにディスク2a,2b或いはカートリッジ2dを載置する。この時フロントドア6は、突起ピン6eがドアフレーム4のカム4dの円弧部4fと係合して回転自在な状態なので、戻しばね7の付勢力により矢印A方向に回転しようとするが、フロントドア6のカムリブ6hがトレイ1の下面1dと係合しており、図に示す開状態で保持されている。
また、この時昇降プレート13は矢印X2方向に移動した状態となっているので、サブベース9は昇降軸9bが昇降プレート13の傾斜カム13aにより駆動されて矢印D方向に回転し、昇降軸9bが傾斜カム13aの下段13bと係合している下降位置となっており、従って記録再生ユニット10も下降位置の状態にある。
同様に、昇降プレート25も矢印X2方向に移動した状態となっているので、サブベース22は昇降軸22bが昇降プレート25の傾斜カム25aにより駆動されて矢印D方向に回転し、昇降軸22bが傾斜カム25aの下段25bと係合している下降位置となっており、従って記録再生ユニット23も下降位置の状態にある。
次に、第一記録再生位置での記録再生の指令を出すと、トレイ移送手段によりトレイ1が矢印Y2方向に移動して、第一記録再生位置である図7及び図16の状態で停止する。するとフロントドア6は、カムリブ6hとトレイ1の下面1d及び前面部1cとの係合が外れるので、戻しばね7の付勢力により矢印A方向に回転して閉状態となる。この時、フロントドア6のパネル6aの裏面周囲部6bと気密材シート5の間にはまだ隙間αが開いている状態である。また、フロントドア6の突起ピン6eはドアフレーム4のカム4dの円弧部4fと水平部4eの切換点に位置しており、フロントドア6は矢印B方向或いは矢印Y2方向のどちらにも動作が可能な状態にある。
また、戻しばね7は一端7bと他端7cとの配置角度βにより発生する分力で矢印Y1方向に移動するので、コイル部7aと係合しているフロントドア6の支持ピン6fが駆動されて、フロントドア6も矢印Y1方向に移動している。
続けて、昇降手段駆動機構により昇降プレート13が矢印X1方向に移動するので、サブベース9は昇降軸9bが昇降プレート13の傾斜カム13aにより駆動されて矢印C方向に回転し、昇降軸9bが傾斜カム13aの上段13cと係合する、図12(a)に示す上昇位置となる。従って記録再生ユニット10も上昇位置となり、記録再生ユニット10のターンテーブル10a上にディスク2a,2b或いはカートリッジ2d内のディスク2cをクランパー11とともに保持した、図6及び図15に示す状態になる。なお、この時昇降プレート25は移動しないので、サブベース22及び記録再生ユニット23は下降位置の状態のままである。
この時、サブベース9の矢印C方向への回転に伴い、サブベース9の駆動板部9dがドアレバー19の右突起カム19cと係合して、ドアレバー19を矢印E方向に回転させる。すると、ドアレバー19の側面カム部19bがフロントドア6の軸部6dを矢印Y2方向に移動させるとともに、フロントドア6の突起ピン6eがドアフレーム4のカム4dの水平部4eと係合するので、フロントドア6全体が矢印Y2方向に移動することになり、フロントドア6のパネル6aの裏面周囲部6と気密材シート5が当接した後、圧縮されて隙間がなくなり、開口穴3a及び4aが閉塞された状態になる。
そして、記録再生ユニット10上のディスク2a,2b或いはカートリッジ2d内のディスク2cを回転させ、光ピックアップ12により記録または再生が開始される。
次に、記録再生が終了し、ディスク2a,2b及びカートリッジ2dを回収するべく指令を出すと、前記とは逆の動作となり、図6及び図15に示す状態から昇降手段駆動機構により昇降プレート13が矢印X2方向に移動するので、サブベース9が矢印D方向に回転して、サブベース9及び記録再生ユニット10が下降位置になるとともに、ディスク2a,2bはトレイ1の大径段部1a或いは小径段部1bに、カートリッジ2dはカートリッジ段部1eに戻される。
同時に、サブベース9の矢印D方向への回転に伴い、サブベース9の駆動板部9dとドアレバー19の突起カム19cとの係合が外れるので、ドアレバー19はレバー戻しばね20の付勢力によって矢印F方向に回転する。すると図16に示すように、ドアレバー19の側面カム部19bによる軸部6dの矢印Y2方向への移動が開放されるので、フロントドア6は戻しばね7の付勢力によって矢印Y1方向へ移動する。なお、突起ピン6eがドアフレーム4のカム4dの水平部4eと係合しているので、この時にフロントドア6が矢印B方向に回転することはない。
その後、図7に示すように、フロントドア6の突起ピン6eがドアフレーム4のカム4dの円弧部4fと水平部4eの切換点に位置する、フロントドア6が矢印B方向或いは矢印Y2方向のどちらにも動作が可能な状態に戻る。また、フロントドア6のパネル6aの裏面周囲部6bも、気密材シート5との間に隙間αが開いた状態に戻る。
続けて、トレイ移送手段によりトレイ1が矢印Y1方向に移動して、トレイ1の前面部1cにフロントドア6のカムリブ6hが当接するので、フロントドア6は、戻しばね7の付勢力に逆らって矢印B方向に回転する。そして、フロントドア6が図8に示す状態まで回転すると、カムリブ6hはトレイ1の下面1dと当接するようになるので、フロントドア6はその開状態で保持されたまま、トレイ1はさらに矢印Y1方向に移動して着脱位置となり停止する。
そして、ディスク2a,2b及びカートリッジ2dを回収することができる。
次に、この状態から、別のディスク2a,2b及びカートリッジ2dをトレイ1に載置し、第二記録再生位置での記録再生の指令を出すと、まずトレイ移送手段によりトレイ1が矢印Y2方向に移動して、第一記録再生位置である図7及び図16の状態で停止する。その後、スライドベース移動手段によりスライドベース18が、ディスク2a,2b及びカートリッジ2dが載置されたトレイ1、クランパー11及びクランプ板14とともに矢印X1方向に移動し、矢印X1方向への移動が完了した、図11に示す第二記録再生位置で停止する。
この間のフロントドア6及び関連各部品の動作は、第一記録再生位置での記録再生の場合と同一であり、図7及び図16に示す状態になっている。
続けて、昇降手段駆動機構により昇降プレート25が矢印X1方向に移動するので、サブベース22は昇降軸22bが昇降プレート25の傾斜カム25aにより駆動されて矢印C方向に回転し、昇降軸22bが傾斜カム25aの上段25cと係合する、図12(b)に示す上昇位置となる。従って記録再生ユニット23も上昇位置となり、記録再生ユニット23のターンテーブル23a上にディスク2a,2b或いはカートリッジ2d内のディスク2cをクランパー11とともに保持した、図6及び図15に示す状態になる。なお、この時昇降プレート13は移動しないので、サブベース9及び記録再生ユニット10は下降位置の状態のままである。
この時、サブベース22の矢印C方向への回転に伴い、サブベース22の駆動板部22cがドアレバー19の左突起カム19dと係合して、ドアレバー19を矢印E方向に回転させる。すると、ドアレバー19の側面カム部19bがフロントドア6の軸部6dを矢印Y2方向に移動させるとともに、フロントドア6の突起ピン6eがドアフレーム4のカム4dの水平部4eと係合するので、フロントドア6全体が矢印Y2方向に移動することになり、フロントドア6のパネル6aの裏面周囲部6と気密材シート5が当接した後、圧縮されて隙間がなくなり、開口穴3a及び4aが閉塞された状態になる。
そして、記録再生ユニット23上のディスク2a,2b或いはカートリッジ2d内のディスク2cを回転させ、光ピックアップ24より記録または再生が開始される。
次に、記録再生が終了し、ディスク2a,2b及びカートリッジ2dを回収するべく指令を出すと、前記とは逆の動作となり、図6及び図15に示す状態から昇降手段駆動機構により昇降プレート25が矢印X2方向に移動するので、サブベース22が矢印D方向に回転して、サブベース22及び記録再生ユニット23が下降位置になるとともに、ディスク2a,2bはトレイ1の大径段部1a或いは小径段部1bに、カートリッジ2dはカートリッジ段部1eに戻される。
同時に、サブベース22の矢印D方向への回転に伴い、サブベース22の駆動板部22cとドアレバー19の左突起カム19dとの係合が外れるので、ドアレバー19はレバー戻しばね20の付勢力によって矢印F方向に回転する。すると図16に示すように、ドアレバー19の側面カム部19bによる軸部6dの矢印Y2方向への移動が開放されるので、フロントドア6は戻しばね7の付勢力によって矢印Y1方向へ移動し、第一記録再生位置での記録再生の場合と同様に、図7に示す状態に戻る。
次に、スライドベース移動手段によりスライドベース18が、ディスク2a,2b及びカートリッジ2dが載置されたトレイ1、クランパー11及びクランプ板14とともに矢印X2方向に移動し、矢印X2方向への移動が完了した、図10に示す第一記録再生位置で停止する。
続けて、トレイ移送手段によりトレイ1が矢印Y1方向に移動して着脱位置となり停止する。この間のフロントドア6及び関連各部品の動作も、第一記録再生位置での記録再生の場合と同一であり、図8及び図17に示す状態になっている。
そして、ディスク2a,2b及びカートリッジ2dを回収することができる。
なお、図14の部分拡大図に示すように、フロントドア6の軸部6dの長さを短くしてねじ26を取付け、ねじ26の頭部を軸部6dとして用いることも可能である。フロントドア6の軸部6dの長さを短くすることで、ドアフレーム4の袋形状部4bに設けられたガイド穴4cへの挿入組込みが容易になるとともに、ねじ26を後工程で取付けることで、組立作業を簡単で確実なものにすることができる。
以上のように本実施例によれば、請求項3に記載した発明に関し、装置内に、ディスク2a,2b及び内部にディスク2cを有しているカートリッジ2dをターンテーブル10a或いは23a上に保持して記録または再生する記録再生ユニット10及び23と、記録再生ユニット10及び23を選択的に矢印C−D方向に回転させてターンテーブル10a或いは23a上にディスク2a,2b及びカートリッジ2d内のディスク2cを保持する昇降プレート13及び25と、トレイ1を記録再生ユニット10及び23の配置位置に往復搬送するスライドベース移動手段とを有し、フロントドア6の軸部6dと係合するカム部19bを形成するとともに、記録再生ユニット10及び23と係合する右突起カム19cと左突起カム19dを形成したドアレバー19を設けて、トレイ1の矢印Y1−Y2方向への移動に伴ってフロントドア6が矢印A−B方向に回転するとともに、昇降プレート13及び25の選択的な矢印X1−X2方向への移動に伴って、フロントドア6が矢印Y1−Y2方向に移動するように構成したことにより、カム部19bがフロントドア6の軸部6dと係合しているドアレバー19の、右突起カム19cは記録再生ユニット10が取付けられたサブベース9の駆動板部9dと、左突起カム19dは記録再生ユニット23が取付けられたサブベース22の駆動板部22cと係合しているので、昇降プレート13及び25の選択的な矢印X1方向への移動によって、記録再生ユニット10及び23のいずれが矢印C方向に回転してもドアレバー19が矢印E方向に回転することになり、フロントドア6が矢印Y2方向に移動して、当接する開口穴3a及び4aの周囲に取り付けられた気密材シート5を圧縮することができ、塵埃の侵入を防ぐことができるという有利な効果が得られる。
また請求項4に記載した発明に関し、フロントドア6の軸部6dをねじ26の頭部で構成したことにより、後工程で取付けが可能なねじ26の頭部をフロントドア6の軸部6dとして用いることで、安価且つ少ない部品点数で、容易な組立方法を実現することができるという有利な効果が得られる。
以上のように、本発明にかかるディスクドライブ装置のフロントドア開閉機構は、光ディスクや光磁気ディスク等の記録媒体を装置内に搬送して、その記録媒体に記録及び再生を行う装置等の、装置内に記録媒体を収納或いは突出するために前面部に設けられた挿入口からの塵埃進入を防止する機構として、さらに、記録媒体の回転による振動音や風切り音を遮断する機構等として有用であり、特に記録媒体の大容量化、高密度記録化、高速化等に適している。
本発明の実施の形態1に於けるディスクドライブ装置の、全体を示す斜視図 同図1の上面図(トップカバー15を除く) 同図1の正面図 同図2のa−a断面図 同図3のb−b断面図 同図4の、動作を説明するための部分拡大図 同図4の、動作を説明するための部分拡大図 同図4の、動作を説明するための部分拡大図 本発明の実施の形態2に於けるディスクドライブ装置の、全体を示す斜視図 同図9の上面図(トップカバー15を除く) 同図9の上面図(トップカバー15を除く) 同図9の正面図 同図10のa−a断面図 同図12のb−b断面図 同図13の、動作を説明するための部分拡大図 同図13の、動作を説明するための部分拡大図 同図13の、動作を説明するための部分拡大図
符号の説明
1 トレイ
1a 大径段部
1b 小径段部
1c 前面部
1d 下面
1e カートリッジ段部
2a ディスク
2b ディスク
2c ディスク
2d カートリッジ
3 メカシャーシ
3a 開口穴
3b 軸受け部
3c 軸受け部
4 ドアフレーム
4a 開口穴
4b 袋形状部
4c ガイド穴
4d カム
4e 水平部
4f 円弧部
4g 傾斜面
4h 軸受け
5 気密材シート
6 フロントドア
6a パネル
6b 裏面周囲部
6c アーム部
6d 軸部
6e 突起ピン
6f 支持ピン
6g フック
6f 支持ピン
6h カムリブ
7 戻しばね
7a コイル部
7b 一端
7c 他端
8 フローティング部
9 サブベース
9a 軸部
9b 昇降軸
9c 駆動カム
9d 駆動板部
10 記録再生ユニット
11 クランパー
12 光ピックアップ
13 昇降プレート
13a 傾斜カム
13b 下段
13c 上段
14 クランプ板
15 トップカバー
16 ガイド軸
17 ガイド板
18 スライドベース
19 ドアレバー
19a 軸部
19b 側面カム部
19c 右突起カム
19d 左突起カム
20 レバー戻しばね
21 フローティング部
22 サブベース
22a 軸部
22b 昇降軸
22c 駆動板部
23 記録再生ユニット
24 光ピックアップ
25 昇降プレート
25a 傾斜カム
25b 下段
25c 上段
26 ねじ

Claims (4)

  1. 装置前面に設けられた開口部を通して記録媒体を着脱し、記録再生するディスクドライブ装置であって、
    前記記録媒体を載置して前記記録媒体の主面と平行な略水平方向に移動可能なトレイと、前記記録媒体をターンテーブル上に保持して記録または再生する記録再生部と、前記トレイを装置外に突出させて前記記録媒体の着脱を行う着脱位置と前記トレイを前記装置内に収納させて前記記録媒体を記録再生する記録再生位置との間に亘って前記記録媒体を往復搬送するトレイ移送手段と、前記記録再生部を略垂直方向に移動させて前記ターンテーブル上に前記記録媒体を保持する昇降手段と、前記開口部の縁部周囲に設けられた機密部材と当接することで前記開口部を閉塞するフロントドア開閉機構とを有し、
    前記フロントドア開閉機構
    前記開口部の前記気密部材と当接して前記開口部を閉塞するパネル部の左右両端に、先端に軸部を形成した腕部を設けて、前記トレイの移動に伴って回転可能に構成されたフロントドアと、
    前記フロントドアの前記軸部を回転可能及び前記トレイの移動方向と略平行に移動可能に支持するガイド部と、
    前記フロントドアを閉方向に付勢する付勢手段とを設けて、
    前記フロントドアは、前記トレイの移動に伴って開閉方向に回転するとともに、閉状態にあるとき前記昇降手段の移動に伴って前記軸部が前記ガイド部に支持されて前記トレイの移動方向と略平行に移動するように構成し、当該昇降手段が上昇した状態では前記軸部が前記ガイド部の記録再生位置方向側に支持されて前記パネル部が前記機密部材に当接した状態となっており、
    前記付勢手段は、前記フロントドアがトレイの移動に伴って回転する際には当該フロントドアを閉方向に付勢し、前記軸部が前記ガイド部の記録再生位置方向側に支持された状態では当該フロントドアを前記トレイが記録再生位置から着脱位置へ移動する方向に付勢するように構成したことを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 前記フロントドアの腕部の中間位置に形成した突起部と、当該突起部を前記フロントドアの回転に伴ってガイド可能及び前記トレイの移動方向と略平行に移動可能に支持するカム部とを設け、
    前記フロントドアが、前記トレイの移動に伴って開閉方向に回転際、及び前記昇降手段の移動に伴って前記トレイの移動方向と略平行に移動する際のガイドとなるように構成したことを特徴とする請求項1記載のディスクドライブ装置。
  3. 前記装置内に、前記記録媒体をターンテーブル上に保持して記録または再生する複数の前記記録再生部と、複数の前記記録再生部を選択的に略垂直方向に移動させて前記ターンテーブル上に前記記録媒体を保持する昇降手段と、前記トレイを複数の前記記録再生部の配置位置に往復搬送する記録再生部選択手段とを有し、前記フロントドア開閉機構に、前記フロントドアの前記軸部と係合するカム部を形成するとともに、複数の前記記録再生部と係合する突起部を形成したドアレバーを設けて、前記トレイの移動に伴って前記フロントドアが回転するとともに、前記昇降手段の選択的な移動に伴って、前記フロントドアが前記トレイの移動方向と略平行に移動するように構成したことを特徴とする請求項1記載のディスクドライブ装置。
  4. 前記フロントドアの前記軸部を、ねじ頭部で構成したことを特徴とする請求項1記載のディスクドライブ装置。
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