JP4313945B2 - レインセンサの駆動装置および駆動方法 - Google Patents

レインセンサの駆動装置および駆動方法 Download PDF

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Description

【0001】
従来の技術
本発明は、独立請求項の上位概念に記載の光学式レインセンサの駆動装置に関する。
【0002】
ヨーロッパ特許第0460180号明細書からすでに、ワイパ装置をウィンドウガラスの湿り具合に依存して制御する装置が公知である。この装置は光電式のレインセンサを有しており、そのセンサ信号ウィンドウガラスに湿気が存在することに基づく成分(有効光成分)とレインセンサに達する周囲光に基づく成分(障害光成分)とを有することもあれば、単に周囲光に基づく成分(障害光成分)のみを有することもある。第1のインターバルでは有効光成分と障害光成分とから成るセンサ信号が第1の手段によりサンプリングされる。第2の手段は周囲光に基づく障害光成分のみが存在するセンサ信号を第2のインターバルでサンプリングする。第1の手段および第2の手段は例えばサンプルアンドホールド素子である。それぞれ第1のインターバルおよび第2のインターバル中にサンプリングされた信号は差動増幅器で相互に線形に減算され、これによりセンサ信号の有効光成分に対応する出力信号が得られる。第1のインターバルおよび第2のインターバルは時間的に相互に密接している。ウィンドウガラスの湿り具合を検出する第1のインターバルのオーダは数μsであり、周囲光を検出する第2のインターバルのオーダは数msである。
【0003】
この場合の欠点はそれぞれ2つの信号を処理しなければならないことである。これにより有効光成分の分解能に負荷がかかる。例えばセンサ信号をマイクロコントローラで評価すると以下で説明する通り、やはりアナログの減算器と関連して、レインセンサにおける所定の前提条件のもとで周囲光例えば太陽が沈む場合に、周知のようにセンサ信号の障害光成分が有効光成分よりもきわめて大きくなってしまう。この例では障害光成分は有効光成分よりも係数10以上大きい。8Bitのマイクロコントローラではこのような光の比ではセンサ信号を最大に増幅したとしても有効光成分に対して約25Bitしか獲得できない。基本的には検出可能な最小のセンサ信号の変化は1Bitであり、したがってこの場合には検出可能な有効光信号の相対変化は4%に相応する。しかし車両の製造者の設定後に、ウィンドウガラスの湿り具合に対して適合調整された車両のドライバーの所望に相応するワイパ動作を得るためには、1%よりも小さい信号の相対変化を検出しなければならない。すなわちレインセンサの信号ダイナミクスは1%以上でなければならない。
【0004】
更なる欠点は、センサ信号の有効光成分は時間的に正確に、第2のインターバルが経過してからしかウィンドウワイパの制御に関して評価できない点である。有効光信号のダイナミックな評価ないし連続的な評価を比較的長い第1のインターバル中にリアルタイムで評価することは不可能である。
【0005】
さらにドイツ連邦共和国特許出願公開第4217390号明細書から、光電式のレインセンサを有するウィンドウワイパ装置の制御装置が公知である。この装置は周囲光成分をセンサ信号から分離し、送信機は2KHz以上の領域の周波数で変調される。周囲光により形成された直流成分を有する交流信号の形で検出されたセンサ信号は周知の回路、例えば位相選択整流器を用いて有効光成分と障害光成分とに分離される。
【0006】
さらに周囲光の別の障害効果、すなわち例えばレインセンサのビーム受信機の非線形の特性曲線の発生、および種々の周囲光特性における有効光信号の非線形性の発生が遮断される。このためにビーム受信機の作業抵抗で降下する電圧が検出され、第1の演算増幅器で補正量として調製され、この補正量が有効光信号とともに第2の演算増幅器へ供給される。第2の演算増幅器は周囲光に起因するセンサ信号の変化を補正量を入力することにより消去し、補正量によって線形化された有効光信号を送出する。この信号は車両のウィンドウワイパ装置を制御するための制御段へ供給される。
【0007】
この場合の欠点は、ビーム受信機により生じるセンサ信号の非線形性しか排除されないことである。同様に存在する増幅器の非線形の特性曲線はここでは考慮されない。
【0008】
更なる欠点は、センサ信号が直接に発生時にレインセンサで線形化されるのではなく、電流電圧変換器、位相選択整流器、および増幅器において更なる処理をしてはじめて線形化されることである。そのためセンサ信号は外部光成分とともに増幅されてしまう。このことは上述のようにセンサ信号の有効光成分の分解能の劣化につながる。
【0009】
本発明の利点
独立請求項に記載の特徴を有する本発明の装置は、第1のインターバルでレインセンサの光学的な受信機により周囲光のみを検出し、この周囲光に相応する障害光信号を求めることのできる利点を有する。これにより制御回路は障害光信号に依存して受信機の電流回路内で周囲光を補償するための補償手段を制御する。第1のインターバルに続く第2のインターバルでは受信機により送信機ビームおよび周囲光が検出され、直接にほぼ送信機ビームにのみ相応する有効光信号が求められる。
【0010】
この場合に有利には、周囲光がウィンドウワイパ装置の制御に対して有する影響は第1のインターバルでほぼ消去され、制御回路により制御回路内で制御されるので、時間的に連続してセンサ信号が検出される際に(すなわち第1の増幅、例えば固定の増幅度係数でのプレ増幅が行われる前に)装置例えばウィンドウワイパ装置の制御に関連する第2のインターバルでは検出されず、したがって装置を制御するための評価回路ではもはや考慮する必要はない。
【0011】
さらに別の利点として、増幅器装置の入力側が周囲光によりオーバードライブされないことが挙げられる。なぜなら増幅度係数の調整時に検出可能な最大の送信機ビームを考慮して第1のインターバルにおいて周囲光が制御され、第2のインターバルでは周囲光が消去されるので、最大の送信機ビームが入力側をオーバードライブしないからである。
【0012】
そのため主として受信機および第1の増幅器装置を有する入力回路の動作点が第2のインターバル中に障害光成分に無関係でありかつ一定である。そうでない場合には障害光成分の変化は非線形の特性曲線により、実際には有効光成分が一定であるにもかかわらず検出された有効光成分を変化させ、有効光の検出にエラーを生じさせてしまう。このことは場合によってはワイパのトリガエラーを引き起こしかねない。本発明の装置によればこうした周囲光の動作点への影響は消去される。
【0013】
有効光成分によって生じる動作点のシフトは重大なものではない。なぜなら有効光成分の変化は例えばウィンドウガラス上の水滴の発生に起因しており、通常は動作点のシフトによって生じる有効光信号の変化分よりも大きいからである。
【0014】
装置の動作点が評価回路内に配置された別の増幅器で調整される場合にも、この動作点の調整は同様に障害光成分に依存せずに行われる。
【0015】
別の利点は制御回路においてセンサ信号の障害光成分が第1のインターバル中に持続的にリアルタイムで制御され、これにより直接かつ迅速に障害光の変化に応答できることに基づいている。例えばトンネル走行時にはウィンドウワイパのワイパ動作は所望される場合以外にはトリガされない。
【0016】
有利には同様にマイクロコントローラが評価回路で使用され、有効光信号を第2のインターバル中に評価するために障害光成分の抑圧による負荷がかからない。したがってマイクロコントローラには僅かな電力データのみでアクセスすることができるので、コスト上有利である。
【0017】
別の利点として、第2のインターバル中に有効光信号が評価装置内で持続的かつ時間的に正確にリアルタイムで評価される。
【0018】
従属請求項に記載された手段により、独立請求項に記載された特徴の有利な実施形態および改善形態が得られる。特に有利には、制御回路が障害光信号を所定の小さな目標値、例えば値0へ下方調整する。このため周囲光成分は第2のインターバルでは最小化されている。
【0019】
特に有利にはこの実施例では、受信機の電流回路に配置されたセンサ信号の増幅器装置および補償手段に関して2つの可能な実施形態がある。補償手段が制御された電流源として実現されている場合、増幅器装置は電流制御入力側を有する。これは電流源が周囲光から形成された障害電流を収容して増幅器装置への障害電流による影響を阻止するためである。
【0020】
ただし補償手段が制御可能な抵抗として実現されている場合には、増幅器装置は電圧制御入力側を有する。この抵抗で障害電流から形成され増幅器装置へ供給される測定すべき障害電圧が降下する。周囲光成分が上昇する場合、すなわち障害電流および障害電圧が増大する場合には、抵抗は反比例して低下する。この抵抗は例えば制御可能なMOSFETにより実現される。
【0021】
さらに障害光信号を形成する第1の手段、および有効光信号を形成する第2の手段は例えばサンプルアンドホールド素子として実現されている。これは特に評価装置に対して第2の手段により同様に第1のインターバルで評価のための連続的な信号が調製される利点を有する。
【0022】
別の利点として、本発明の装置は容易に集積回路ASICに構成できることが挙げられる。
【0023】
図面
本発明の実施例を図示し、以下に詳細に説明する。図1にはこの実施例による本発明の装置の概略的なブロック回路図が示されている。
【0024】
実施例の説明
図1には本発明の方法のブロック図が示されている。ここでは光電式のレインセンサが示されており、このセンサの送信機10は送信機ビーム12をウィンドウガラス14に入力結合する。ウィンドウガラス14は例えば車両のフロントウィンドウであり、図示されていないウィンドウワイパにより拭き取られ、ワイパの拭き取り領域内にレインセンサが配置されている。送信機ビーム12はウィンドウガラス14内で所定の領域へ案内され、ビーム20が出力されてレインセンサの受信機16へ達する。出力されたビーム20は送信機ビーム12の成分の他に周囲光18の成分も含んでおり、この周囲光成分は例えば太陽光または車両の外部ないし内部の他の光源から発生した光である。
【0025】
受信機16は例えばフォトダイオードLRDまたはLEDであり、検出されたビーム20に依存して受信機電流24を発生させる。
【0026】
受信機16は一方ではアースに接続されており、他方では補償手段30を介してバッテリ電圧Ubまたは車両の搭載電源に接続されている。したがって補償手段30は受信機電流回路内に配置されており、例えば制御された電流源または制御可能な抵抗(特に制御可能なMOSFET)を有している。
【0027】
レインセンサのセンサ信号22は受信機16と補償手段30との間で取り出される。このセンサ信号22は電圧信号であってもよいし、また電流信号であってもよい。この信号は増幅器装置26の電圧制御入力側または電流制御入力側へ供給される。
【0028】
増幅器装置26は少なくとも1つの第1のプレ増幅器を有しており、このプレ増幅器はセンサ信号22を一定の係数だけ増幅する。この増幅器装置26内で増幅されたセンサ信号22.1、22.2は交互に補償手段30を制御する制御回路に供給されるか、またはワイパ動作に関してセンサ信号22.2を評価する評価回路に供給される。
【0029】
制御回路は第1のスイッチ40を有している。第1のスイッチ40が閉成されると、センサ信号22.1は第1のコンデンサ42を充電する。ここで取り出された電圧は障害光信号44に相応し、実際値または制御回路の制御量として比較器46へ供給される。比較器46には第2の入力側を介して目標値48がガイド量として設定される。比較器46で求められた差信号52は制御差として制御回路50へ供給され、この制御回路は差信号52に依存して調整量54を補償手段30へ送出する。
【0030】
評価回路は制御回路と同様に第2のスイッチ60および第2のコンデンサ62を有している。このようにして求められた有効光信号64は別の増幅器66を介して評価装置70へ供給され、この評価装置は再び有効光信号64をワイパモータ80の駆動に関して評価する。
【0031】
以下に第1の手段および第2の手段を説明する。これらの手段は例えばサンプルアンドホールド素子の機能を有しており、主として第1のスイッチ40および第1のコンデンサ42、第2のスイッチ60および第2のコンデンサ62、および有利にはそれぞれ増幅器装置26を有している。
【0032】
評価装置70は通常の場合マイクロコントローラにより実現されているが、類似の回路を有していてもよい。
【0033】
本発明の装置の機能を図1に即して以下に詳細に説明する。この場合センサ信号22は電圧信号であり、増幅器装置26の電圧制御入力側に印加される。補償手段30は制御可能なMOSFETにより実現されている。
【0034】
レインセンサの送信機ビーム12を用いてウィンドウガラス14の湿分ないし水分による湿り具合が受信機16に到達した成分によって検出される。したがって受信機16によって検出されたビーム20全体のうちの前述の成分をいわゆる有効光成分と称する。ただし光電式のレインセンサの機能方式に基づいて同様に周囲光18が外部からウィンドウガラス14へ入射し、そこから受信機16へ達することもある。この周囲光18は送信機ビーム12に重畳されているため、ウィンドウガラスの湿り具合の検出に障害的な影響を有しており、以下では周囲光18に起因するビーム20の成分を障害光成分と称する。
【0035】
本発明の装置によれば、回路の入力側すなわち受信機16、増幅器装置26において有効光成分をビーム20の障害光成分なしに検出することができる。このために送信機10はクロック制御により、この送信機が第1のインターバルでスイッチオフされ、第2のインターバルでスイッチオンされるように駆動される。これに同期して同様にスイッチ40、60が切り換えられる。それぞれのインターバルの長さはミリ秒のオーダであり、例えば第1のインターバルは5ms、第2のインターバルは1msである。
【0036】
第1のインターバル中には以下のように動作する。受信機16によって検出されたビーム20は周囲光18のみに起因する成分を含む。ビーム20の強度に依存して受信機16は電流24を形成する。受信機電流24はMOSFET30の抵抗で電圧降下を生じさせ、この電圧降下がセンサ信号22として増幅器装置26内で増幅される。
【0037】
第1のインターバル中に第1のスイッチ40は閉成され、第2のスイッチ60は開放される。これにより増幅されたセンサ信号22.1は第1のコンデンサ42を充電する。第1の手段40、42は続いて障害光信号44を形成し、この障害光信号は受信機16によって検出された周囲光18を再現している。比較器46で予め設定される目標値48には理論的には値0が割り当てられている。ただしこれは実現が困難であるため、目標値48はほぼ0に設定される。障害光信号44は通常の場合0よりも大きい。周知のように制御回路の比較器46は目標値48と障害光信号44との差を形成し、制御回路50はMOSFET30の抵抗をこのインターバル中に制御して、特にセンサ信号22が低減されるようにする。その際にコンデンサ42はセンサ信号22.1により放電され、障害光信号44がほぼ0となるまで放電される。
【0038】
第1のインターバルで制御されたMOSFET30の抵抗値は第2のインターバルでもそのまま維持される。
【0039】
第2のインターバル中には第1のスイッチ40は開放され、第2のスイッチ60は閉成される。制御回路は続いて遮断され、補償手段30の更なる制御は第2のインターバル中には行われない。第2のインターバル中に周囲光18に加えてウィンドウガラスの湿分によって変化する送信機ビーム12の成分が受信機16により検出されるが、補償手段30が周囲光18のセンサ信号22への影響を補償しているので、センサ信号22は送信機ビーム12によるビーム20の有効成分しか含んでいない。センサ信号22は制御回路の第1の手段40、42と同様に評価回路において第2の手段60、62により有効光信号64となるように処理される。有効光信号64は続いて別の増幅器66で増幅され、この増幅器において例えば同様に所定の動作点が調整される。評価回路70では例えば印加されるスイッチオン閾値とスイッチオフ閾値とが比較され、これによりこれらの閾値が上方超過されるかまたは下方超過された場合にワイパ動作、例えば連続ワイパ動作がスイッチオンまたはスイッチオフされる。
【0040】
ここから第1のインターバルおよび第2のインターバルが相互に交換できないことがわかる。なぜなら送信機10はまずスイッチオンされ、続いてスイッチオフされるからである。
【0041】
有利な実施例では送信機のスイッチオン時間は小さく、例えば1msのオーダである。この場合短い第2のインターバル中に第2の手段60、62としてのサンプルアンドホールド素子によりセンサ信号22.2を介して第2のコンデンサ62が充電され、有効光信号64が求められる。この信号は続いて第2のスイッチ60が開放されるとコンデンサ62に一時的に蓄積され、評価回路70で処理される。第2のスイッチ60が次に閉成される際にはコンデンサ62はセンサ信号22.2を介して充電または放電される。
【0042】
このことは通常発光ダイオードLEDとして実現されている送信機10が僅かに給電されればよく、したがって送信機10では比較的僅かな損失電力しか降下しない利点を有する。
【0043】
第2のインターバルの持続時間が比較的長い場合には、有効光信号64の連続的な値をコンデンサ62で求め、評価装置70により評価することができる。これは第2のスイッチ60が第2のインターバル中に閉成されると第2のコンデンサ62がセンサ信号22.2を介して充電され、再び放電されるためである。その結果このようにしてダイナミックな評価を実現することができる。
【0044】
ただし、どれくらいのインターバル持続時間が実際に実現されるかは、本発明の装置に個々に設定される要求に依存する。
【0045】
冒頭に言及したように、補償手段30は前述した実施形態に代えて制御回路50によって制御される電流源を含むことができる。この電流源は周囲光18によって発生した電流24を収容し、補償する。この場合にはセンサ信号22は増幅器装置26の電流制御入力側に供給される電流信号である。ただし本発明の装置の上述の機能はこの構成によっても変化しない。
【0046】
この実施例と等価の実施形態では、受信機16と補償手段30とが反転した直列の形で受信機電流回路内に配置されている。このため補償手段30はバッテリ電圧Ubまたは+極に接続されるのではなく、アースに接続される。補償手段30として例えば制御可能な抵抗、または制御可能な電流シンクを使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の装置の概略的なブロック回路図である。

Claims (8)

  1. 湿気を有するウィンドウガラス(14)の湿り具合を検出し、該湿り具合に基づいて車両のウィンドウワイパ装置を制御するために、
    クロック制御される送信機(10)により、第1のインターバルでは送信機ビーム(12)の送信が遮断され、また、第2のインターバルでは送信機ビームがウィンドウガラス(14)を介して受信機(16)へ送信されそこで受信され、
    当該の受信機(16)により第1のインターバルでは周囲光のビーム強度が検出されて該ビーム強度を表す第1のセンサ信号(22.1)が送出され、第2のインターバルでは受信された送信機ビームのビーム強度が検出されて該ビーム強度を表す第2のセンサ信号(22.2)が送出される形式のレインセンサを駆動する装置であって、
    受信機に後置接続された増幅器装置(26)により第1のセンサ信号(22.1)または第2のセンサ信号(22.2)が増幅され、
    該増幅器装置の後方に、第1のセンサ信号(22.1)から障害光信号(44)を求める第1のスイッチ(40)および第1のコンデンサ(42)と、第2のセンサ信号(22.2)から有効光信号(64)を求める第2のスイッチ(60)および第2のコンデンサ(62)とが並列に接続されており、
    第1のスイッチ(40)の後方に比較器(46)および制御回路(50)を介して補償手段(30)が接続され、該補償手段が再び増幅器装置の入力側に接続されており、また第2のスイッチ(60)の後方に増幅器(66)および評価装置(70)を介してワイパモータ(80)が接続されている、
    レインセンサを駆動する装置において、
    第1のインターバルでは第1のスイッチ(40)が閉成されかつ第2のスイッチ(60)が開放され、比較器(46)および制御回路(50)により障害光信号(44)と予め設定された目標値との差に基づいて補償手段(30)制御され、
    第2のインターバルでは第1のスイッチ(40)が開放されかつ第2のスイッチ(60)が閉成され、補償手段(30)により障害光の成分の補償された有効光信号(64)が評価装置(70)へ供給される
    ことを特徴とするレインセンサを駆動する装置。
  2. 前記目標値(48)はほぼ0Vのレベルを有する、請求項1記載の装置。
  3. 前記補償手段(30)は制御された電流源または制御された電流シンクである、請求項1記載の装置。
  4. 前記補償手段(30)は制御可能な抵抗である、請求項1記載の装置。
  5. 前記増幅器装置(26)は前記第1のスイッチ(40)および第1のコンデンサ(42)とともにまたは前記第2のスイッチ(60)および第2のコンデンサ(62)とともにサンプルアンドホールド素子を形成している、請求項1記載の装置。
  6. 第1のインターバルにわたって連続的に障害光信号(44)が前記制御回路(50)へ供給され、第2のインターバルにわたって連続的に有効光信号(64)が前記評価装置(70)へ供給される、請求項1記載の装置。
  7. 第1のインターバルの持続時間は5msであり、第2のインターバルの持続時間は1msある、請求項1記載の装置。
  8. 湿気を有するウィンドウガラス(14)の湿り具合を検出し、該湿り具合に基づいて車両のウィンドウワイパ装置を制御するために、
    クロック制御される送信機(10)により、第1のインターバルでは送信機ビーム(12)の送信が遮断され、また、第2のインターバルでは送信機ビームがウィンドウガラス(14)を介して受信機(16)へ送信されそこで受信され、
    当該の受信機(16)により第1のインターバルでは周囲光のビーム強度が検出されて該ビーム強度を表す第1のセンサ信号(22.1)が送出され、第2のインターバルでは受信された送信機ビームのビーム強度が検出されて該ビーム強度を表す第2のセンサ信号(22.2)が送出される形式のレインセンサを駆動する方法であって、
    受信機に後置接続された増幅器装置(26)により第1のセンサ信号(22.1)または第2のセンサ信号(22.2)が増幅され、
    該増幅器装置の後方に、第1のセンサ信号(22.1)から障害光信号(44)を求める第1のスイッチ(40)および第1のコンデンサ(42)と、第2のセンサ信号(22.2)から有効光信号(64)を求める第2のスイッチ(60)および第2のコンデンサ(62)とが並列に接続されており、
    第1のスイッチ(40)の後方に比較器(46)および制御回路(50)を介して補償手段(30)が接続され、該補償手段が再び増幅器装置の入力側に接続されており、また第2のスイッチ(60)の後方に増幅器(66)および評価装置(70)を介してワイパモータ(80)が接続されている、
    レインセンサを駆動する方法において、
    第1のインターバルでは第1のスイッチ(40)を閉成しかつ第2のスイッチ(60)を開放し、比較器(46)および制御回路(50)により障害光信号(44)と予め設定された目標値との差に基づいて補償手段(30)を制御し、
    第2のインターバルでは第1のスイッチ(40)を開放しかつ第2のスイッチ(60)を閉成し、補償手段(30)により障害光の成分の補償された有効光信号(64)を評価装置(70)へ供給する
    ことを特徴とするレインセンサを駆動する方法。
JP2000511665A 1997-09-13 1998-08-27 レインセンサの駆動装置および駆動方法 Expired - Fee Related JP4313945B2 (ja)

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