JP4313809B2 - 充電式組電池システム及び組電池充電制御方法 - Google Patents

充電式組電池システム及び組電池充電制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、多数の二次電池の単電池を直列接続した組電池を用いた安全で効率的な充電式組電池システムの構成及び組電池充電制御方法に関する。特に、リチウムイオン二次電池の組電池を用いた充電式組電池システム及びその組電池充電制御方法に関する。
従来より、繰り返し充電して使用可能なリチウムイオン二次電池が知られている。このリチウムイオン二次電池は高エネルギー密度であり、パソコン、携帯電話等の主要電源として機器のコンパクト化に貢献している。このような高エネルギー密度の特徴が着目され、近年、据え置き用のバックアップ電源としての用途への適用が検討されている。このような用途では、多数の電池が直列に接続された組電池状態で使用されるが、リチウムイオン電池においては、放電及び充電過程における各セル(単電池)の状態監視による保護が必要である。
すなわち、充電過程においては、セル電圧の上昇は電解液の分解等につながり、電池特性が低下するのみならず、さらに電圧が上昇するとセルの破損や電解液の燃焼といった電池の安全性の低下にも繋がる恐れがある。一方、放電時に、セル電圧が3V以下まで低下すると、負極の集電体となっている銅の溶出の可能性があり、銅が溶出するとセルが劣化する。
多数の電池が直列に接続された組電池を放電させた後に当該組電池の充電を行う場合、鉛蓄電池等の従来の電池では、組電池の全体の端子に充電器を接続し、単セルの充電電圧に組電池内のセル数を乗じた電圧を加えて充電が行われる。しかし、リチウムイオン二次電池では、このような充電を行うと、組電池内の各セルの電圧にバラツキが生じやすく、電圧均等化のための回路が必要になっていた。その上、このような電圧均等化のための回路が動作不良となり、電池電圧が上昇した場合に備え、対策が必要であった。
一方、放電時にセル電圧の低下に対する対策も必要である。このようなことから、通常、組電池には監視装置が接続され、充電・放電時の電池状態のモニタリングが行われる。そして、電圧低下・上昇が検出された際には、組電池の放電配線の開放等によって組電池の保護が行われる。このように、従来、リチウムイオン二次電池の組電池では、組電池全体の充電が行われ、これに対応して、電圧均等化のための回路、監視装置の設置が行われていた(例えば、特許文献1参照)。
上述するような、電圧均等化のための回路は、組電池放電後の充電により充電が早期に完了し、所定の電圧に到達した電池が生じた場合、該当電池に流れる充電電圧を電池からバイパスさせて電圧上昇を防ぐものである。従って、バイパスさせる充電電流を考慮した回路構成となる。しかし、対象となる電池の容量が大きくなると、バイパス電流も大きくなるため、必然的に電圧均等化のための回路も大型化するという問題があった。
このため、大型のリチウムイオン二次電池では、このような電圧均等化のための回路の設置が難しく、システム構成上の問題になっていた。また、この電圧均等化のための回路は高価であり、経済性の点からもこのような回路を使用しない組電池システムが望まれていた。
特開2000−354335号公報
上述したように、従来のリチウムイオン二次電池の組電池では、組電池全体を一括して充電する方法がとられており、このため、個々の電池には並列に電圧調整回路が必要であった。このような回路はスペースを必要とする上にコストもかかり、経済的な組電池システムの実現のネックであった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、充電時のセルの安全性を確保した上で、経済的かつ小型の充電式組電池システム及び組電池充電制御方法を提供することある。
上述した課題を解決するために、本発明は、リチウムイオン二次電池の単電池が複数個接続された組電池と、前記組電池内の各単電池に個別に接続され、当該接続された単電池を定電流定電圧充電方式により充電する単電池用充電器と、前記組電池の充放電配線内に直列に配置された回路開放用スイッチと、前記組電池の電圧、前記各単電池の電圧、前記各単電池の端子温度、前記各単電池の充放電電流、または、前記組電池の充放電電流を計測した値を取得するとともに、計測した値の中に規定の値が測定された場合に、前記回路開放用スイッチの操作信号を送出する組電池監視制御部と、前記単電池を定電流定電圧充電方式で充電した際の、所定の電圧に達するまでの定電流充電モードにおける複数の経過した充電時間と前記単電池の端子電圧と残存容量の関係のデータを記憶する記憶手段と、を備える、前記各単電池用充電器の充電設定電圧及び初期充電電流最大値は同一であり、前記組電池監視制御部は、前記記憶手段に記憶されているデータと、前記計測した値により示される定電流充電モードの端子電圧とから前記単電池の残存容量を算定する、ことを特徴とする充電式組電池システムである。
また、本発明は、上述の充電式組電池システムであって、前記組電池監視制御部は、前記計測した値によって過放電を検出した場合には、前記回路開放用スイッチの開放を指示する操作信号を送出し、過充電を検出した場合には、前記単電池用充電器による充電を停止させる、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述の充電式組電池システムであって、前記単電池用充電器は、定電流定電圧充電方式により前記各単電池を充電し、前記各単電池用充電器の充電設定電圧及び初期充電電流最大値は同一である、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述の充電式組電池システムであって、前記単電池を定電流定電圧充電方式で充電した際の、所定の電圧に達するまでの定電流充電モードにおける充電特性のデータを記憶する記憶手段を備え、前記組電池監視制御部は、前記記憶手段に記憶されているデータと、前記計測した値とから前記単電池の残存容量を算定する、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述の充電式組電池システムであって、前記定電流充電モードの充電特性は、定電流充電モードの継続時間、または、定電流充電モードにおける前記単電池の端子電圧であり、前記記憶手段は、定電流充電モードの継続時間と残存容量との関係、または、前記定電流充電モードに端子電圧と残存容量の関係の両方、もしくは、どちらか一方のデータを記憶し、前記組電池監視制御部は、前記記憶手段に記憶されているデータと、前記計測した値により示される定電流充電モードの継続時間または端子電圧とから前記単電池の残存容量を算定する、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述の充電式組電池システムであって、前記組電池監視制御部は、前記計測した値により示される各単電池の充電特性に基づき、前記単電池用充電器、または、単電池の状態を判定する、ことを特徴とする。
また、本発明は、リチウムイオン二次電池の単電池が複数個接続された組電池と、前記組電池内の各単電池に個別に接続され、当該接続された単電池を定電流定電圧充電方式により充電する単電池用充電器と、前記組電池の充放電配線内に直列に配置された回路開放用スイッチと、前記単電池を定電流定電圧充電方式で充電した際の、所定の電圧に達するまでの定電流充電モードにおける複数の経過した充電時間と前記単電池の端子電圧と残存容量の関係のデータを記憶する記憶手段と、を備え、前記各単電池用充電器の充電設定電圧及び初期充電電流最大値は同一である充電式組電池システムに用いられる組電池充電制御方法であって、前記充電式組電池システムの組電池監視制御部が、前記組電池の電圧、前記各単電池の電圧、前記各単電池の端子温度、前記各単電池の充放電電流、または、前記組電池の充放電電流を計測した値を取得し、計測した値の中に規定の値が測定された場合に、前記回路開放用スイッチの操作信号を送出し、前記記憶手段に記憶されているデータと、前記計測した値により示される定電流充電モードの端子電圧とから前記単電池の残存容量を算定する、ことを特徴とする組電池充電制御方法である。
以上のように本発明によると、極めて多数の電池が直列接続される充電式の組電池システムを容易に、かつ、経済的に構成することができる。
本発明によれば、組電池内の各単電池それぞれに対して専用の充電器を接続しているので、各単電池と並列に電圧調整回路を設ける必要がなく、放電後の充電において、各単電池の状態に応じた最適な条件によって充電を行うことができる。また、各単電池の充電を全て同一の条件で行うことができるので、回復充電時の充電特性から電池の容量推定や、充電器の不測のトラブルも検出することができる。
これによって、スペースを必要とし、コスト上昇にも繋がる電圧調整回路を設置することなしに、組電池の充電を効果的に行うことができ、組電池の低コスト化を図ることが可能となる。
以下、本発明の充電式組電池システムについて図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による充電式組電池システムの構造を示す。
同図に示す充電式組電池システムでは、目的とする出力電圧を得るために必要となる個数の単電池1が直列に接続され、組電池2が構成されている。そして、各単電池1には、当該各単電池1それぞれを個別に充電するための単電池用充電器3が取り付けられている。また、単電池1の電圧、組電池2の電圧の監視と制御を行うための組電池監視制御部6が備わっている。組電池監視制御部6には、各単電池1の電池電圧、温度、充放電電流の測定データを受信するための電池測定用配線4と、組電池2の電池電圧、充放電電流の測定データを受信するための組電池測定用配線5が接続されている。また、組電池監視制御部6は、充放電配線内に直列に配置され、負荷と組電池2との間を切り離すための開放スイッチ8(回路開放用スイッチ)と、スイッチ開放信号送出用配線7により接続されている。そして、組電池監視制御部6は、組電池2の電圧、各単電池1の電圧、各単電池1の温度、各単電池1の充放電電流、または、組電池2の充放電電流を測定した値の中に、予め規定された値が含まれている場合に、開放スイッチ8の操作信号を送出する。さらに、組電池監視制御部6には、各単電池1に接続されている単電池用充電器3の停止を指示する信号を送出するための信号送出用配線9が接続されている。
図2は、単電池用充電器3と単電池1の結線状態を示す図である。
単電池用充電器3の充電方式は、二次電池がリチウムイオン二次電池の場合、定電流定電圧充電方式で行われ、各単電池用充電器3の充電条件は全て同一に設定される。同図において、各単電池用充電器3には、単電池1の充電用配線31と、単電池1の電池電圧をモニタし、単電池用充電器3の電圧制御を行うための電池電圧モニタ線32とが設けられる。すなわち、本実施の形態では、組電池2を構成する各単電池1は、完全に一個の電池の充電を行う状態で充電操作が行われる。
このような構成であるため、電源システムに組み込んで使用され、組電池放電が行われた後の組電池2の充電は、各単電池1(セル)個別に同一の条件に従って行われる。即ち、充電電圧4.1V/セル、最大充電電流10A等の条件が選定される。最大充電電流値は単電池1の定格容量を考慮して選定され、容量Cに対して0.1〜0.5倍の値が選ばれる。
この様に、従来の組電池全体の充電方式とは異なり、単電池個別に最適な条件で充電が進むので、従来のような各単電池について個別に並列に接続される電圧調整回路は使用されない。このように、本実施の形態では、この電圧調整回路が不要であり、充電式組電池システムのコンパクト化及び経済化を図ることができる。
なお、単電池用充電器3は、直流電源でよく、整流器やコンバータが使用可能である。
一方、充電式組電池システムには、単電池用充電器3のトラブルによる電圧上昇や放電時の過放電防止のための組電池監視制御部6が備わっている。
図3は、組電池監視制御部6の構成を示すブロック図である。同図において、組電池監視制御部6は、組電池2の電圧(組電池電圧)や充放電電流、各単電池1の電圧(単電池電圧)、電池温度、充放電電流を測定した値を示す測定データを読み込むデータ読込部61と、データ読込部61が読み込んだ測定データにより各種演算を行う演算部62と、各種信号を送出する信号送出部63と、電池特性に関するデータを記憶する電池データ記憶部64と、商用電源11から所定の直流電圧を生成して各部に供給する電源部65とを有する。
組電池監視制御部6の演算部62が、データ読込部61の受信した測定データにより、一定の電圧、例えば、3.0Vまで任意の単電池1の電圧が低下したことを検出すると、信号送出部63からスイッチ開放信号送出用配線7を介して開放信号を出力させることにより放電回路内の開放スイッチ8を開放し、放電を停止させる。また、過充電に関しては、演算部62が、データ読込部61の受信した測定データにより、任意の単電池1で一定の電圧、例えば、4.3V等の電圧まで電圧上昇を検知すると、信号送出部63は信号送出用配線9を介して単電池用充電器3を停止するための信号を送出し、当該単電池1の単電池用充電器3、もしくは全ての単電池用充電器3の動作を停止させる。単電池用充電器3の停止は、単電池用充電器3へ入力されている商用電源11のブレーカーの開放によって行う。
このような機能と共に、本実施の形態による組電池監視制御部6の演算部62は、電池容量推定機能、電池劣化判定、及び、単電池用充電器3の故障検出機能を有する。電池容量推定・電池劣化判定は、充電時の各単電池1の充電特性に基づき、データ読込部61により読み込んだ各種測定データや、電池データ記憶部64内の電池の特性に関するデータなどを用いて行う。以下に、本実施の形態で行う電池容量の推定、劣化の方法を述べる。
図4に、本実施の形態において着目する、二次電池の定電圧定電流充電特性を示す。この充電法は、電池の充電を行う充電器の出力を充電初期には一定の充電電流とし、この充電によって対象とする電池の充電が進行し、電池の端子電圧が、予め設定された充電電圧に到達すると、それ以降は充電器の出力電圧を前記の充電電圧に保ち、充電電流を低下させるものである。同図においては、単電池1の充電電圧が4.1Vに達するまでの初期最大電流0.2CAが保たれている間を、「定電流充電モードの持続時間」(符号T)としており、単電池1の充電電圧が4.1Vに達すると、単電池用充電器3は、初期最大電流0.2CAを低下させている。
本実施の形態では、この充電方法によって電池の充電を行った際の、「定電流充電モードの持続時間」と、この時間における試料電池の「端子電圧値(電池の端子部で測定した電圧)」(図4中の「電圧」)に着目し、組電池監視制御部6の演算部62において、これらのパラメータと電池容量との関係から単電池1の電池容量の推定を行う。そして、演算部62は、所定の容量まで低下していることが確認された場合には、「電池が劣化している」と判定を行う。この場合、劣化判定基準は、定格容量の70%や50%など、適宜選定される。
具体的にリチウムイオン二次電池(以下、「Liイオン電池」と記載)が劣化し、容量が低下した際の放電特性と充電特性の変化を図5に示す。図5は、劣化した電池をある一定の電流で完全放電させた際の特性であり、劣化が進むほど、すなわち、容量が少なくなるほど放電持続時間は短縮されている。
一方、図6及び7は、このように劣化し、容量が低下したLiイオン電池を一定の充電条件、つまり、同じ充電初期電流及び充電設定電圧による定電圧定電流方式で充電させた際の特性を示す図である。Liイオン電池が劣化し、残存容量が低下すると、それに伴って、充電特性にも変化が生じている。図6に示すように、劣化が進むほど、本実施の形態で着目する、「定電流充電モードの持続時間」は短縮され、この一方で、図7に示すように、「定電流充電モードにおける電池端子電圧値」には上昇が認められている。
図8は、この「定電流充電モードの持続時間」とLiイオン電池の残存容量の関係の実験データを示したものである。また、図9は、この「定電流充電モードにおける端子電圧」とLiイオン電池の残存容量の関係の実験データを示したものである。試料は、公称容量40AhのLiイオン電池であり、高温加速劣化試験によってLiイオン電池の劣化を加速させつつ、試験期間における放電特性(容量)と定電流定電圧充電特性を求めている。放電は、0.2CA(8A)の電流で端子電圧が3.0Vに低下するまで行い、充電は、4.1Vにおいて初期最大電流0.2CA(8A)として定電流定電圧充電方式で行っている。
図8に示すように、Liイオン電池の容量が低下すると、「定電流充電モードの持続時間」が短縮されており、両者の間に良好な相関関係が成立している。
一方、図9に示すように、Liイオン電池の容量が低下すると、ある充電時間が経過した後の「定電流充電モードにおける端子電圧」値には上昇が見られ、容量と端子電圧の間に良好な関係が成立している。同図に示すこの関係の一例では、120分以内の任意の時間において成立しており、定電流充電モードが進行している任意の時間において推定可能であることがわかる。
これらは、一定の充電条件の下で種々の容量の電池について行うことで求められた関係であり、本実施の形態による単電池用充電器3の充電条件を、これらの関係図を求めた条件と同一としておくことでこの関係図が適用可能である。なお、電池機種が異なる場合には、対象となる電池について同様の関係を求めておくことはいうまでもない。そして、これらの関係を示すデータは、組電池監視制御部6の電池データ記憶部64に記憶されるものとする。
このように、本実施の形態では、組電池監視制御部6の演算部62は、このような両者の関係によって、各単電池1の定電流定電圧充電過程における「充電特性」を計測し、この計測値から各単電池1の容量を推定する。
なお、上記のような容量推定における劣化判定とあわせて電池(単電池1)の故障判定も可能である。すなわち、電池が正常に放電充電が可能であれば、充電操作によって所定の時間で電池電圧が上昇してくる。しかし、電池にトラブルが発生し、充電が進行しないと電池電圧の上昇が認められない。この状態を、図10に示した。同図(a)の回復充電開始前の単電池1の電圧、及び、(b)回復充電時の任意の時刻tにおける各単電池1の電圧に示すように、一定時間に電圧が上昇しない場合、単電池1の電池トラブルと判定することができる。同図においては、組電池2がn個の単電池1(単電池1a〜1n)からなり、n−1番目の単電池1n−1の電圧測が、回復充電開始した後の時刻tにおいても、まだ放電終止時の電圧のままであり、電池トラブルであると判定する。この判定は、組電池監視制御部6の演算部62において、単電池1の電圧測定値と、組電池監視制御部6の電池データ記憶部64が内蔵する電池充電特性データ(図8、図9のような内容)を比較することにより行う。
次に、本実施の形態の第2の特徴である単電池用充電器3の故障検出機能について述べる。
単電池用充電器3の故障検出は、通常のトリクル充電状態においても、充電電流の測定、電池電圧のモニタによってある程度可能である。すなわち、電流が流れない、電池電圧が低下する、等の現象からである。
しかし、トリクル充電中の充電電流は極めてわずかであり、例えば、電池の定格容量の1/1000程度のオーダーであるため、定格100Ahの電池においても0.1A程度である。従って、測定が困難である。また、電池電圧は充電が停止してからも長期間に渡って一定値を示すことが多い。このようなことから、電池の測定から単電池用充電器3の故障検出を行うことは難しい。
そこで本願は、専用充電器である単電池用充電器3の故障検出を単電池1の容量推定機能とあわせて実施する。すなわち、単電池用充電器3が故障すると、放電後の充電において、接続されている単電池1の充電が進行せず、電圧上昇も進まない。従って、上述した、電池のトラブルと同様のプロセスにより単電池用充電器3の故障を判断する。つまり、充電中の電池電圧のモニタによって、単電池1の電池トラブル、もしくは、単電池用充電器3の故障が、組電池監視制御部6の演算部62において同時に検出されることになる。
図11は、本実施の形態の充電式組電池システムを直流給電システムに適用した例である。
この例では、充電式組電池システムへの配線内にダイオード15を配置しており、通常は電源13と接続される整流器14から組電池2への充電電流の流入はなく、直流負荷装置16には整流器14から電力が供給される。そして、組電池2内では、商用電源のなどの電源12aと接続される単電池用充電器3としての充電器3aから各単電池1のトリクル充電(充電器から電池に、電池の自己放電を補う程度の充電電流が供給される方式)が行われる。停電が発生すると、組電池2から直流負荷装置16に電力が供給され、停電が終了すると直流負荷装置16には整流器14から再び電力が供給される。一方、組電池2には、充電器3aからの充電が行われる。
なお、整流器14からの出力と、組電池2全体の電圧に大きな差が無ければ、必ずしもダイオード15は必要ではない。
図12は、本実施の形態の充電式組電池システムを交流給電システムに適用した例である。
この例では、組電池2の放電配線内に、電池放電の際に投入される電池投入スイッチ17が配置され、組電池2は、通常、各単電池1の個別の専用充電器である充電器3bによってトリクル充電状態で維持される。通常は、商用電源のなどの電源18と接続される整流器19からDC/AC変換器20により交流に変換された電力がAC負荷装置21に供給される。停電が発生すると、電池投入スイッチ17が閉じられ、組電池2からDC/AC変換器20を介してAC負荷装置21に電力が供給される。また、停電が終了すると電池投入スイッチ17が開放され、電源投入AC負荷装置21には整流器19から再び電力が供給される。一方、組電池2には、商用電源のなどの電源12bと接続された、単電池用充電器3としての充電器3bからの充電が行われる。
なお、組電池監視制御部6のデータ読込部61、演算部62、信号送出部63は専用のハードウェアで実現することでもよく、組電池監視制御部6のデータ読込部61、演算部62、信号送出部63の動作の過程を、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶しておき、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理を行うことも可能である。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明の一実施形態による充電式組電池の構成を示すブロック図である。 同実施の形態による単電池用充電器と単電池の結線状態を示す図である。 同実施の形態による組電池監視制御部の機能ブロック図である。 定電流定電圧充電特性の例と、同実施の形態で使用する充電特性を計測する時間帯を示す図である。 各種容量の電池の定電流放電特性の例を示す図である。 各種容量の電池の定電流定電圧充電特性と時間変化の例を示す図である。 各種容量の電池の定電流定電圧充電特性と電圧変化の例を示す図である。 定電流充電の持続時間と残存容量の関係の実験データを示す図である。 定電流充電モードにおける端子電圧と残存容量の関係の実験データを示す図である。 同実施の形態による組電池の充電時の挙動を示す図である。 同実施の形態による充電式組電池の直流電流供給装置への適用例を示す図である。 同実施の形態による充電式組電池の交流電流供給装置への適用例を示す図である。
符号の説明
1…単電池
2…組電池
3…単電池用充電器
3a、3b…充電器
4…電池測定用配線
5…組電池測定用配線
6…組電池監視制御部
7…スイッチ開放信号送出用配線
8…開放スイッチ
9…信号送出用配線
11…商用電源
12a、12b、13、18…電源
14、19…整流器
15…ダイオード
16…直流負荷装置
17…電池投入スイッチ
20…DC/AC変換器
21…AC負荷装置
31…充電用配線
32…電池電圧モニタ線
61…データ読込部
62…演算部
63…信号送出部
64…電池データ記憶部
65…電源部

Claims (4)

  1. リチウムイオン二次電池の単電池が複数個接続された組電池と、
    前記組電池内の各単電池に個別に接続され、当該接続された単電池を定電流定電圧充電方式により充電する単電池用充電器と、
    前記組電池の充放電配線内に直列に配置された回路開放用スイッチと、
    前記組電池の電圧、前記各単電池の電圧、前記各単電池の端子温度、前記各単電池の充放電電流、または、前記組電池の充放電電流を計測した値を取得するとともに、計測した値の中に規定の値が測定された場合に、前記回路開放用スイッチの操作信号を送出する組電池監視制御部と、
    前記単電池を定電流定電圧充電方式で充電した際の、所定の電圧に達するまでの定電流充電モードにおける複数の経過した充電時間と前記単電池の端子電圧と残存容量の関係のデータを記憶する記憶手段と、
    を備え、
    前記各単電池用充電器の充電設定電圧及び初期充電電流最大値は同一であり、
    前記組電池監視制御部は、前記記憶手段に記憶されているデータと、前記計測した値により示される定電流充電モードの端子電圧とから前記単電池の残存容量を算定する、
    ことを特徴とする充電式組電池システム。
  2. 前記組電池監視制御部は、
    前記計測した値によって過放電を検出した場合には、前記回路開放用スイッチの開放を指示する操作信号を送出し、過充電を検出した場合には、前記単電池用充電器による充電を停止させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の充電式組電池システム。
  3. 前記組電池監視制御部は、前記計測した値により示される各単電池の充電特性に基づき、前記単電池用充電器、または、単電池の状態を判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の充電式組電池システム。
  4. リチウムイオン二次電池の単電池が複数個接続された組電池と、
    前記組電池内の各単電池に個別に接続され、当該接続された単電池を定電流定電圧充電方式により充電する単電池用充電器と、
    前記組電池の充放電配線内に直列に配置された回路開放用スイッチと、
    前記単電池を定電流定電圧充電方式で充電した際の、所定の電圧に達するまでの定電流充電モードにおける複数の経過した充電時間と前記単電池の端子電圧と残存容量の関係のデータを記憶する記憶手段と、
    を備え、
    前記各単電池用充電器の充電設定電圧及び初期充電電流最大値は同一である充電式組電池システムに用いられる組電池充電制御方法であって、
    前記充電式組電池システムの組電池監視制御部が、
    前記組電池の電圧、前記各単電池の電圧、前記各単電池の端子温度、前記各単電池の充放電電流、または、前記組電池の充放電電流を計測した値を取得し、
    計測した値の中に規定の値が測定された場合に、前記回路開放用スイッチの操作信号を送出し、
    前記記憶手段に記憶されているデータと、前記計測した値により示される定電流充電モードの端子電圧とから前記単電池の残存容量を算定する、
    ことを特徴とする組電池充電制御方法。
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