JP4313548B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、複数の印字データを有する印字データ群をビットマップメモリに展開して印字する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、たとえば画像形成装置としての印刷装置においては、印字データを印字出力する場合、印字データを展開するためのビットマップメモリに一旦印字データが書き込まれ、その後、印字データがビットマップメモリから読み出されて印字出力される。このとき、ビットマップメモリに対する印字データの書き込みおよび読み出しの各動作では、ビットマップメモリに接続されたアドレスバスおよびデータバスが共通に用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、上記ビットマップメモリに対する書き込み動作を行っているときには、読み出し動作は行えず、また逆に、読み出し動作を行っているときには、書き込み動作を行うことはできない。そのため、ビットマップメモリに対する印字データの展開速度、ひいては印字速度を速めるには自ずと限界があった。
【0004】
そこで、印字速度を速めるための方法として、複数のビットマップメモリを備え、それらを、書き込み動作を行うビットマップメモリと、読み出し動作を行うビットマップメモリとに分けて、いわゆるバンク切り替え方式によって印字データの書き込み動作および読み出し動作を行うことが考えられる。しかし、この方法では、バスの配線構成が複雑になったり、複数のビットマップメモリを備えるため、部品コストが増大したりするといった点で問題があった。
【0005】
【発明の開示】
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、容易な構成で印字速度の向上を図ることのできる画像形成装置を提供することを、その課題とする。
【0006】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0007】
本願発明によって提供される画像形成装置は、所定のビット数を有するブロック印字データ単位で印字データの読み書きが行われるビットマップメモリと、上記印字データを上記ブロック印字データ単位で上記ビットマップメモリに書き込む印字データ書込手段と、上記印字データ書込手段により上記印字データを上記ビットマップメモリに書き込んでいる期間に、上記ビットマップメモリにおける同一のブロック印字データが連続する部分を検出し、その連続部分の内容を示す連続印字情報を生成する連続印字情報生成手段と、上記連続印字情報生成手段で生成された連続印字情報を記憶する連続印字情報記憶手段と、上記印字データ書込手段により上記ビットマップメモリに書き込まれた印字データを上記ブロック印字データ単位で読み出し、印字用紙に印字する印字手段に出力する印字データ読出手段と、上記印字データ読出手段により上記ビットマップメモリから印字データを読み出す際、上記ビットマップメモリにおける各ブロック印字データの記録位置の情報を出力する記録位置情報出力手段と、上記記録位置情報出力手段により出力される上記記録位置の情報を含む上記連続印字情報が上記連続印字情報記憶手段に記憶されているか否かを判別する判別手段と、上記判別手段により上記連続印字情報が記憶されていないと判別されると、上記印字データ読出手段により上記ビットマップメモリの上記記録位置情報出力手段から出力された記録位置からブロック印字データを読み出させた後、当該記録位置に上記印字データ書込手段により次の印字データのブロック印字データを書き込ませ、上記判別手段により上記連続印字情報が記憶されていると判別されると、上記印字データ読出手段により上記ビットマップメモリからブロック印字データを読み出させることなく上記連続印字情報記憶手段に記憶されている上記連続印字情報を用いて、上記記録位置情報出力手段から出力された記録位置のブロック印字データを上記ビットマップメモリの連続する部分について生成させるとともに、その生成動作と並行して上記印字データ書込手段により次の印字データのブロック印字データを書き込ませる印字データ読み書き制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0008】
従来では、ビットマップメモリに対してブロック印字データ単位での印字データの書き込みおよび読み出しのアクセスを行う場合、データバスが共通に用いられるときには、ブロック印字データの書き込みおよび読み出しにおいて交互にアクセスが行われる。しかしながら、本願発明では、ビットマップメモリに印字データを展開する際、印字データに連続する同一のブロック印字データが含まれておれば、その部分を検出し、その連続部分の内容を示す連続印字情報を生成する。印字データを印字する際、同一のブロック印字データが連続する部分では連続印字情報に基づいてそのブロック印字データを作成する。そして、これらの連続する同一のブロック印字データが作成されるときを利用して、ビットマップメモリにアクセスし次の印字データをブロック印字データ単位で書き込むようにする。こうすることにより、見かけ上、ビットマップメモリに対する印字データの書き込み動作および読み出し動作が同時に行われることになり、その分、印字速度を速めることができる。したがって、効率的に印字データを印字することができる。
【0009】
好ましい実施の形態によれば、上記連続印字情報は、上記ビットマップメモリ上の上記連続部分の先頭のブロック印字データのアドレスと、その先頭のブロック印字データの値と、上記ブロック印字データの連続数とによって構成される。
【0010】
上記のように連続印字情報が構成されておれば、印字データに含まれる、連続する値がブロック印字データの部分を適切に表すことができ、印字データを印字出力するとき、連続する同一のブロック印字データを容易に作成することができる。
【0011】
他の好ましい実施の形態によれば、上記連続印字情報生成手段は、上記アドレス、上記ブロック印字データの値および上記ブロック印字データの連続数を含む印字情報を記憶する印字情報記憶手段と、上記印字データ書込手段により上記印字データが上記ブロック印字データ単位で上記ビットマップメモリに書き込まれる毎に、当該ブロック印字データと同一の値が前回の書込み時に上記印字情報記憶手段に記憶されているか否かを判別する第2の判別手段と、上記第2の判別手段で上記印字情報が記憶されていないと判別されると、上記ビットマップメモリに今回書き込まれたブロック印字データに対して、上記ブロック印字データのアドレス、当該ブロック印字データの値及び当該ブロック印字データと同一の値を有するブロックの連続数を含む印字情報を生成して上記印字情報記憶手段に新たに記憶し、上記第2の判別手段で上記印字情報が記憶されていると判別されると、上記印字情報記憶手段に前回の書込み時に記憶された同一の印字データの値を有する印字情報の連続数のみを更新させる記憶制御手段と、上記印字情報記憶手段に記憶されている上記ブロック印字データの連続数が2以上の印字情報に基づいて、上記連続印字情報を生成する情報生成手段と、を有する。
【0013】
他の好ましい実施の形態によれば、上記情報生成手段は、上記印字情報記憶手段に記憶されている上記ブロック印字データの連続数が2以上の印字情報のうち、連続数の大きい順に所定数の印字情報を上記連続印字情報として生成する。
【0015】
他の好ましい実施の形態によれば、上記情報生成手段は、上記連続印字情報を生成するための上記所定数のレジスタと、上記記憶制御手段により上記印字情報記憶手段に新たに印字情報が記憶されるとき、当該印字情報記憶手段に前回の書込み時に記憶若しくは更新された印字情報を上記所定数のレジスタに順番に保存する印字情報保存手段と、上記所定数のレジスタに上記印字情報を保存する際、全てのレジスタに上記印字情報が保存されている場合、それらの印字情報に含まれる連続数の最小値が保存しようとする印字情報に含まれる連続数よりも小さいか否かを判断する判断手段と、上記保存しようとする印字情報に含まれる連続数が上記最小値よりも大きい場合にのみ当該最小値の連続数を含む印字情報を破棄して上記保存しようとする印字情報を上記所定数のレジスタに保存する保存制御手段と、を有する。
【0016】
この構成によれば、印字データを印字する際、印字データにおいて、同一のブロック印字データがより長く連続する部分が優先的に選択されて、連続する同一のブロック印字データが作成されるので、その分、ビットマップメモリに対して各ブロック印字データを読み出すためのアクセス頻度を下げることができる。したがって、ビットマップメモリに対する書き込むためのアクセス頻度を高めることができ、印字速度の向上に寄与することができる。
【0017】
本願発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
【0019】
図1は、本願発明に係る画像形成装置としての印刷装置の外観図、図2は、この印刷装置の概略内部構成図である。この印刷装置Pは、ホストコンピュータHから送られる印字データを印字出力するものであり、CPU1と、ビットマップメモリ2と、BMM(Bit Map Memory)コントローラ3と、プリントコントローラ4と、印字部5とによって大略構成されている。この構成において、少なくともビットマップメモリ2、BMMコントローラ3、およびプリントコントローラ4は、たとえば32ビットのデータバスライン6によって互いに接続されている。なお、本願発明が適用される画像形成装置としては、図1および図2に示したような単独で印刷機能を備える印刷装置Pであってもよいし、たとえばファクシミリ装置やコピー機、あるいはファクシミリ機能、コピー機能およびスキャナ機能等を備えた複合機等であってもよい。
【0020】
CPU1は、本印刷装置Pの制御中枢となるものであり、図示しないROM等に格納されている動作プログラムや、ホストコンピュータHからの印刷指令等に基づいてBMMコントローラ3やプリントコントローラ4等を制御する。
【0021】
ビットマップメモリ2は、印字するべき印字データを格納して展開するものであり、たとえば印字用紙のページごとに所定の領域に区分けされている。
【0022】
BMMコントローラ3は、ホストコンピュータHから送られる印字データをビットマップメモリ2に書き込む際の書き込み動作を制御するものである。BMMコントローラ3は、CPU1からの指令信号に基づいて、ビットマップメモリ2に印字データを格納する。また、BMMコントローラ3は、後述するように、印字データ群の中に、連続する同一印字データが含まれている場合、それらの印字データを検出し、当該印字データを表した情報(以下、「連続印字情報」という。)を取得する。
【0023】
BMMコントローラ3は、図3に示すように、ホストコンピュータHから送られるコード化された印字データを一時的に保持するためのラッチ11と、データ比較部12と、複数の書込用レジスタ13と、書込用DMA(Direct Memory Access)コントローラ14とによって構成されている。
【0024】
データ比較部12は、たとえばデータバスの本数に相当する32ビット分の印字データ(以下、32ビット分の印字データを「ブロック印字データ」という。)の値と、次に送られるブロック印字データの値とを比較するためのものであり、比較する際にブロック印字データを一時的に保持するためのバッファ(図示略)と、同じ値のブロック印字データが連続した場合に、その連続した数を計時するためのカウンタ(図示略)とを備えている。
【0025】
書込用レジスタ13は、連続印字情報を格納するためのレジスタであり、本実施形態では、後述するように、3個の書込用レジスタが設けられている。
【0026】
書込用DMAコントローラ14は、印字データをビットマップメモリ2に書き込む際、CPU1を経由せずに、印字データを直接的にビットマップメモリ2に転送させるものである。
【0027】
プリントコントローラ4は、CPU1からの指令信号に基づいて、ビットマップメモリ2に格納された印字データを印字部5に出力するものである。また、プリントコントローラ4は、後述するように、連続印字情報に基づいて印字すべき連続する同一印字データを作成し、作成した印字データを印字部5に出力するものである。
【0028】
プリントコントローラ4は、図4に示すように、ビットマップメモリ2から送られる印字データを一時的に保持するためのラッチ16と、複数の読出用レジスタ17と、読出用DMAコントローラ18とによって構成されている。
【0029】
読出用レジスタ17は、ビットマップメモリ2から印字データを読み出すときに連続印字情報を格納するためのレジスタである。書込用DMAコントローラ14の書込用レジスタ13に格納された連続印字情報は、印字データを読み出す際、CPU1によってこの読出用レジスタ17に転送される。
【0030】
読出用DMAコントローラ18は、印字データを印字部5に出力する際、CPU1を経由せずに、印字データをビットマップメモリ2から直接的に印字部5に転送させるものである。
【0031】
次に、上記構成における作用を説明する。
【0032】
この印刷装置Pでは、ホストコンピュータHから送られる印字データを印字する際、印字データをビットマップメモリ2に全て展開し、その後、ビットマップメモリ2から印字データを読み出し印字出力する。なお、この印刷装置Pでは、印字データをビットマップメモリ2に書き込むとき、たとえば最初の1ページ分の印字データがビットマップメモリ2に書き込まれ、2ページ以降の印字データが書き込まれるときには、1ページ分の印字データの読み出し動作が平行して行われる。
【0033】
また、この印刷装置Pでは、印字データ群の中に連続する同一印字データがあるか否かを判別し、連続する同一印字データがある場合、その部分を表すための連続印字情報を取得する。
【0034】
図5は、ホストコンピュータHから送られる、ビットマップメモリ2のアドレスに対応したコード化された実際の印字データの具体例を示す図である。本実施形態では、図5の1行分で表した32ビット分の印字データ(ブロック印字データ)ごとに、印字データの値が一致するか否かを判別し、一致した場合、印字データの値が連続していると認識する。
【0035】
具体的には、まず、BMMコントローラ3は、ホストコンピュータHから送られる印字データのうち、最初のブロック印字データをラッチ11においてラッチさせる。次いで、図6の(1)に示すように、最初のブロック印字データにおける、ビットマップメモリ2上における先頭アドレス(たとえば「00000000」)と、ブロック印字データの実際の値(たとえば「FFFFFFFF」)と、連続するブロック印字データの数とを、連続印字情報としてバッファに格納する。
【0036】
次に、データ比較部12において、このバッファ内に保持されたブロック印字データの値と、次に送られるブロック印字データの値とを比較し、ブロック印字データ単位で印字データの値が一致するか否かを比較する。
【0037】
BMMコントローラ3は、印字データがブロック印字データ単位で一致する場合、バッファ内に保持した連続印字情報のうち、カウント数のみを「+1」する(図6の(2)参照)。同様にして、次のブロック印字データの値と比較し、同じ値で一致する場合、カウント数のみを「+1」する(図6の(3)参照)。
【0038】
また、バッファ内に保持されたブロック印字データの値と、次に送られるブロック印字データの値とが異なる場合、バッファ内に保持されていた連続印字情報を書込用レジスタ13に格納する。たとえば、図6の(4)に示すように、バッファ内のブロック印字データが「FFFFFFFF」で、次のブロック印字データの値が「00000000」の場合、バッファ内に保持されている連続印字情報(図6の(3)の情報)を書込用レジスタ13に格納する。
【0039】
ここで、書込用レジスタ13は、図7(a) に示すように、たとえば、書込用レジスタ13A,13B,13Cといった3つのレジスタで構成されている。上記したように、ブロック印字データの値が異なる場合、図6の(3)の連続印字情報は、図7(b) に示すように、書込用レジスタ13Aに格納される。
【0040】
一方、異なる値のブロック印字データは、バッファに保持され、このとき、カウント数は「1」に戻される(図6の(4)参照)。
【0041】
次いで、図6の(5)に示すように、バッファ内に保持されたブロック印字データの値が、次に送られるブロック印字データの値と異なる場合(次のブロック印字データの値が「00001000」の場合)、次に送られたブロック印字データをバッファ内に保持するとともに、先に保持されていた図6の(4)の連続印字情報を、図7(c) に示すように、書込用レジスタ13のうちの空きレジスタである書込用レジスタ13Bに格納する。
【0042】
次に送られるブロック印字データが同じ内容である場合には、同様にしてカウント数をアップし(図6の(6)〜(9)参照)、異なる値のブロック印字データが到来した時点で(図6の(10)参照)、先に保持されていた図6の(9)の連続印字情報を、図7(d) に示すように、書込用レジスタ13のうちの空きレジスタである書込用レジスタ13Cに格納する。
【0043】
同様にして、異なる値のブロック印字データが送られるごとに、書込用レジスタ13の空きレジスタに連続印字情報を格納していくが、ここで空きレジスタがない場合には、図7(e) に示すように、最小のカウント数(たとえば「1」)を有する連続印字情報を書込用レジスタ13Bから破棄する。そして、破棄した連続印字情報が格納されていた書込用レジスタ13Bに書込用レジスタ13Cの連続印字情報を繰り上げて格納する。そして、新たに、書込用レジスタ13Cに新規の連続印字情報を格納する。図7(e) の例では、図6の(15)の連続印字情報が書込用レジスタ13Cに格納されている。このように、空きレジスタがない場合には、より小さいカウント数を有する連続印字情報が破棄される。すなわち、複数の書込用レジスタ13には、カウント数の高い連続印字情報から優先的に格納されることになる。
【0044】
なお、ホストコンピュータHから送られる印字データは、連続印字情報が破棄されても、印字データの値が連続する、または連続しないにかかわらず、ビットマップメモリ2に直接、書き込まれる。また、書込み用レジスタ13の数は、上記実施形態では、3つとされたが、これに限るものではなく、この印刷装置Pの装置規模やデータの伝送効率等が考慮されて設定されることが望ましい。
【0045】
また、この実施形態では、印字データの値が一致するか否かを判別するとき、32ビット分の印字データであるブロック印字データごとに判別するようにしたが、一度に判別する印字データの数は、これに限るものではない。たとえば、16ビットの印字データごとに判別してもよいし、8ビットの印字データごとに判別してもよい。
【0046】
上記のようにして、たとえば1ページ分の印字データがビットマップメモリ2に格納されれば、次に、1ページ分の印字データが読み出されるとともに、それと平行して、2ページ目以降の印字データがビットマップメモリ2に書き込まれる。
【0047】
具体的に説明すると、CPU1は、たとえば2ページ目の印字データをビットマップメモリ2に書き込むとき、まず、BMMコントローラ3の書込用レジスタ13に格納されていた連続印字情報を読み出し、プリントコントローラ4に送る。そして、プリントコントローラ4に対して、読出用レジスタ17に連続印字情報を格納する旨を指令する。
【0048】
これに対して、プリントコントローラ4は、書込用レジスタ13から送られた連続印字情報を読出用レジスタ17内に格納し、格納後、読み出し動作を開始する。
【0049】
プリントコントローラ4は、読出用レジスタ17内に格納された連続印字情報のうち、ブロック印字データの先頭アドレスを参照しつつ、後述するように、ビットマップメモリ2に記憶されている印字データを読み出す。
【0050】
ここで、従来では、図8に示すように、たとえば2ページ目のブロック分の印字データをビットマップメモリ2に書き込むために、ビットマップメモリ2にアクセスした後(図8のA1参照)、1ページ目のブロック印字データをビットマップメモリ2から読み出すために、ビットマップメモリ2にアクセスする(図8のB1参照)。それ以降、ブロック印字データごとに、書き込みおよび読み込みのアクセスが交互に行われる(図8のA2,B2,‥参照)。
【0051】
ビットマップメモリ2へ印字データを書き込む際、およびビットマップメモリ2から印字データを読み出す際には、データバスがそれらの動作に基づいて専有されることになるため、この書き込み動作および読み出し動作は、時間的に交互に行う必要があった。
【0052】
これに対して、本実施形態では、印字データを読み出して印字出力する際、ビットマップメモリ2から直接的に印字データを読み出すとともに、読出用レジスタ17に格納されている連続印字情報に基づいて、連続する同一印字データを作成して、印字部5に印字データを送るようにしている。
【0053】
そのため、連続印字情報に基づいて連続する同一印字データが作成されるときには、読出用DMAコントローラ18は、ビットマップメモリ2に、印字データを読み出すためのアクセスを行う必要がないため、データバスを専有しなくなる。したがって、印字データを書き込むためにデータバスを専有することができ、見かけ上、印字データの読み出しおよび書き込みが同時に行われることになる。それゆえ、印字速度が向上するようになる。
【0054】
図9は、ビットマップメモリに対する印字データの読み出しおよび書き込みのタイミングを示す図である。同図は、図6の(4)〜(7)の連続印字情報における印字データの読み出しおよび書き込みのタイミングを示すものである。図9によると、BMMコントローラ3は、たとえば2ページ目のブロック印字データをビットマップメモリ2に書き込むためにビットマップメモリ2にアクセスする(図9のA1参照)。
【0055】
次いで、プリントコントローラ4は、たとえば1ページ目のブロック印字データの先頭アドレス(たとえば「0000000C」)から、ブロック印字データを読み出すためにビットマップメモリ2にアクセスし(図9のB1参照)、読み出した印字データ(たとえば「00000000」)を印字部5に出力する(図9のC1、図6の(4)における印字データの印字参照)。
【0056】
プリントコントローラ4によるブロック印字データの読み出し動作が終了すれば、再び、BMMコントローラ3は、2ページ目の次のブロック印字データをビットマップメモリ2に書き込む(図9のA2参照)。
【0057】
BMMコントローラ3によるブロック印字データの書き込み動作が終了すれば、プリントコントローラ4による読み出し動作が行われる。ここで、プリントコントローラ4は、ビットマップメモリ2のうち1ページ目の印字データが格納されているアドレスを順にアクセスしていき、そのアドレスに記憶されている印字データを読み出し、印字部5に出力するが、上記アドレスの順番が読出用レジスタ17内に格納されている連続印字情報内の先頭アドレスであるときには、読出用レジスタ17からその連続印字情報のアドレスに記憶されている印字データの値およびカウント数を読み出す。そして、その連続印字情報のカウント数に相当する分だけ印字部5に送るべき連続する同一印字データを作成する。
【0058】
たとえば、プリントコントローラ4は、図9に示すように、先頭アドレス「00000010」の連続印字情報を読み出した場合、値が「00001000」といったブロック印字データを5つのブロック印字データ分、作成して印字部5に出力する(図9のC2,C3,‥、図6の(5)(6)(7)における印字データの印字参照)。
【0059】
このとき、BMMコントローラ3は、プリントコントローラ4によって印字データが作成される間、2ページ目の次のブロック印字データをビットマップメモリ2に書き込む(図9のA2参照)。そして、プリントコントローラ4によって印字データの作成が継続している場合、BMMコントローラ3は、ブロック印字データをビットマップメモリ2に継続して書き込む(図9のA2,A3,‥参照)。
【0060】
すなわち、プリントコントローラ4は、印字データを作成する期間においては、ビットマップメモリ2にアクセスしない。そのため、BMMコントローラ3は、プリントコントローラ4がビットマップメモリ2にアクセスしない期間を利用して、印字データをビットマップメモリ2に書き込むことができる。
【0061】
このように、本実施形態では、連続印字情報に基づいて印字データが作成されているとき、専有されていないデータバスを利用してビットマップメモリ2に印字データを書き込むようにしている。そのため、見かけ上、ビットマップメモリ2に対する読み書きが同時に行われることになる。換言すれば、プリントコントローラ4によるビットマップメモリ2に対する読み出しのためのアクセス頻度が減少し、その減少した分だけ、BMMコントローラ3によるビットマップメモリ2に対する書き込みのためのアクセス頻度を上げることが可能となる。したがって、従来のように、ビットマップメモリ2に対する読み出しおよび書き込みが交互に行われていた場合に比べ、印字速度を速めることができ、メモリ量の大小にかかわらず印字速度の向上を図ることができる。
【0062】
また、この実施形態によれば、書込用レジスタ13に連続印字情報を格納する際、カウント数の高い連続印字情報から優先的に格納されるため、印字データ群において、同一印字データがより長く連続する部分が優先的に選択されて、連続する同一印字データが作成されることになる。そのため、プリントコントローラ4のビットマップメモリ2にアクセスする頻度を下げることができる。したがって、BMMコントローラ3のビットマップメモリ2に対するアクセス頻度を高めることができ、印字速度の向上に寄与することができる。特に、帳票印刷等では、印刷用紙において文字データに比べ白部分のデータが大多数を占めるため、本実施形態による印刷方法が有効に機能する。
【0063】
また、上記実施形態によれば、32ビット分の印字データをひとまとめにしたブロック印字データごとに、印字データが連続するか否かを判別するので、印字データごとにその値を比較する場合に比べ、ビットマップメモリに対する書き込みおよび読み込みにかかる時間を短縮することができる。
【0064】
もちろん、この発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではない。
【0065】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、ビットマップメモリに印字データを書き込む際、印字データ群に連続する同一印字データが含まれておれば、その部分を検知して連続印字情報として取得し、印字データを印字する際、連続印字情報に基づいて連続する同一印字データを作成する。そして、この連続する同一印字データが作成されるときに、ビットマップメモリに他の印字データを書き込むことができるため、見かけ上、ビットマップメモリに対する印字データの書き込みおよび読み出しを同時に行うことができる。したがって、その分、印字速度を速めることができ、効率的に印字データを印字することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る印刷装置の外観図である。
【図2】図1に示す印刷装置の概略内部構成図である。
【図3】BMMコントローラの概略内部構成図である。
【図4】プリントコントローラの概略内部構成図である。
【図5】印字データの具体例を示す図である。
【図6】データ比較部のバッファ内における連続印字情報の時間的な変化を示す図である。
【図7】書込用レジスタの内容の時間的な変化を示す図である。
【図8】従来のビットマップメモリに対する印字データの読み出しおよび書き込みのタイミングを示す図である。
【図9】本願発明に係るビットマップメモリに対する印字データの読み出しおよび書き込みのタイミングを示す図である。
【符号の説明】
2 ビットマップメモリ
3 BMMコントローラ
4 プリントコントローラ
5 印字部
12 データ比較部
13 書込用レジスタ
18 読出用レジスタ
H ホストコンピュータ
P 印刷装置
Claims (5)
- 所定のビット数を有するブロック印字データ単位で印字データの読み書きが行われるビットマップメモリと、
上記印字データを上記ブロック印字データ単位で上記ビットマップメモリに書き込む印字データ書込手段と、
上記印字データ書込手段により上記印字データを上記ビットマップメモリに書き込んでいる期間に、上記ビットマップメモリにおける同一のブロック印字データが連続する部分を検出し、その連続部分の内容を示す連続印字情報を生成する連続印字情報生成手段と、
上記連続印字情報生成手段で生成された連続印字情報を記憶する連続印字情報記憶手段と、
上記印字データ書込手段により上記ビットマップメモリに書き込まれた印字データを上記ブロック印字データ単位で読み出し、印字用紙に印字する印字手段に出力する印字データ読出手段と、
上記印字データ読出手段により上記ビットマップメモリから印字データを読み出す際、上記ビットマップメモリにおける各ブロック印字データの記録位置の情報を出力する記録位置情報出力手段と、
上記記録位置情報出力手段により出力される上記記録位置の情報を含む上記連続印字情報が上記連続印字情報記憶手段に記憶されているか否かを判別する判別手段と、
上記判別手段により上記連続印字情報が記憶されていないと判別されると、上記印字データ読出手段により上記ビットマップメモリの上記記録位置情報出力手段から出力された記録位置からブロック印字データを読み出させた後、当該記録位置に上記印字データ書込手段により次の印字データのブロック印字データを書き込ませ、上記判別手段により上記連続印字情報が記憶されていると判別されると、上記印字データ読出手段により上記ビットマップメモリからブロック印字データを読み出させることなく上記連続印字情報記憶手段に記憶されている上記連続印字情報を用いて、上記記録位置情報出力手段から出力された記録位置のブロック印字データを上記ビットマップメモリの連続する部分について生成させるとともに、その生成動作と並行して上記印字データ書込手段により次の印字データのブロック印字データを書き込ませる印字データ読み書き制御手段と、
を備えることを特徴とする、画像形成装置。 - 上記連続印字情報は、上記ビットマップメモリ上の上記連続部分の先頭のブロック印字データのアドレスと、その先頭のブロック印字データの値と、上記ブロック印字データの連続数とによって構成される、請求項1に記載の画像形成装置。
- 上記連続印字情報生成手段は、
上記アドレス、上記ブロック印字データの値および上記ブロック印字データの連続数を含む印字情報を記憶する印字情報記憶手段と、
上記印字データ書込手段により上記印字データが上記ブロック印字データ単位で上記ビットマップメモリに書き込まれる毎に、当該ブロック印字データと同一の値が前回の書込み時に上記印字情報記憶手段に記憶されているか否かを判別する第2の判別手段と、
上記第2の判別手段で上記印字情報が記憶されていないと判別されると、上記ビットマップメモリに今回書き込まれたブロック印字データに対して、上記ブロック印字データのアドレス、当該ブロック印字データの値及び当該ブロック印字データと同一の値を有するブロックの連続数を含む印字情報を生成して上記印字情報記憶手段に新たに記憶し、上記第2の判別手段で上記印字情報が記憶されていると判別されると、上記印字情報記憶手段に前回の書込み時に記憶された同一の印字データの値を有する印字情報の連続数のみを更新させる記憶制御手段と、
上記印字情報記憶手段に記憶されている上記ブロック印字データの連続数が2以上の印字情報に基づいて、上記連続印字情報を生成する情報生成手段と、
を有する、請求項2に記載の画像形成装置。 - 上記情報生成手段は、
上記印字情報記憶手段に記憶されている上記ブロック印字データの連続数が2以上の印字情報のうち、連続数の大きい順に所定数の印字情報を上記連続印字情報として生成する、請求項3に記載の画像形成装置。 - 上記情報生成手段は、
上記連続印字情報を生成するための上記所定数のレジスタと、
上記記憶制御手段により上記印字情報記憶手段に新たに印字情報が記憶されるとき、当該印字情報記憶手段に前回の書込み時に記憶若しくは更新された印字情報を上記所定数のレジスタに順番に保存する印字情報保存手段と、
上記所定数のレジスタに上記印字情報を保存する際、全てのレジスタに上記印字情報が保存されている場合、それらの印字情報に含まれる連続数の最小値が保存しようとする印字情報に含まれる連続数よりも小さいか否かを判断する判断手段と、
上記保存しようとする印字情報に含まれる連続数が上記最小値よりも大きい場合にのみ当該最小値の連続数を含む印字情報を破棄して上記保存しようとする印字情報を上記所定数のレジスタに保存する保存制御手段と、
を有する、請求項4に記載の画像形成装置。
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