JP4313399B2 - 車両用サンルーフ装置のデフレクタ機構 - Google Patents

車両用サンルーフ装置のデフレクタ機構 Download PDF

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    • B60J7/00Non-fixed roofs; Roofs with movable panels, e.g. rotary sunroofs
    • B60J7/22Wind deflectors for open roofs

Description

本発明は、車両のルーフに有した開口をサンルーフパネルによって開閉する車両用サンルーフ装置に関し、特に、デフレクタ機構の改良技術に関する。
車両用サンルーフ装置は、サンルーフパネルを前後にスライドすることによって、ルーフの開口を開閉するものである。車両用サンルーフ装置においては、サンルーフパネルを開けた状態で車両を走行させたときに、開口の周囲に発生する走行風の巻き込み現象によって、ウインドスロッブ(wind throb)が発生する。ウインドスロッブは、走行風の巻き込み現象に伴う脈動音のことである。
このようなウインドスロッブの発生を抑制するために、サンルーフパネルを開けたときに開口の前縁近傍から上方へ突き出るデフレクタ(偏向板、整流板)を設ける技術の、開発が進められている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−276447公報
以下、特許文献1に示されるデフレクタ機構を備えた車両用サンルーフ装置の概要を、図7に基づいて説明する。図7は、従来の車両用サンルーフ装置の概要図である。図7(a)は、デフレクタ機構110を備えた車両用サンルーフ装置105を側方から見た状態を示す。図7(b)は、デフレクタ機構110を備えた車両用サンルーフ装置105を上から見た状態を示す。
図7に示すように、従来の車両101は、ルーフ102にルーフ用フレーム103を有している。ルーフ用フレーム103は、図示せぬサンルーフパネルを前後にスライドすることによって開閉される、開口104を有している。
従来のデフレクタ機構110は、ルーフ用フレーム103の左右両側に開口104を挟んで設けられた左右の支持部材111(左側のみを示す。以下同じ。)と、左右の支持部材111に後端部が上下スイング可能に取り付けられた左右のアーム部112と、左右のアーム部112の前端部間に設けられたデフレクタブレード113と、左右のアーム部112の前部を上方へ付勢する左右の付勢部材114と、アーム部112のスイング角を規制するストッパ115からなる。
付勢部材114は、前後に細長い「板ばね」によって構成されている。ストッパ115は、ルーフ用フレーム103から起立した垂直板116と、デフレクタブレード113の付け根にスイング可能に取り付けられたリンク117とを、長孔118を介して連結した構成である。長孔118の長さによって、アーム部112のスイング角が決まる。
しかしながら、ストッパ115周りが車室から(矢印Imの方向から)見え易い。車両用サンルーフ装置105の外観性をより高めるには、改良の余地がある。これに対して、ストッパ115周りを単に目隠し構造にしたのでは、車両用サンルーフ装置105の部品数が増すので、得策ではない。
本発明は、車両用サンルーフ装置の外観性を高めることができる技術を、提供することを課題とする。
請求項1に係る発明では、サンルーフパネルによって開閉される開口を有したルーフ用フレームと、このルーフ用フレームの左右両側に前記開口を挟んで設けられた左右の支持部材と、この左右の支持部材に後端部が上下スイング可能に取り付けられた、車両の前後に延びる左右のアーム部と、この左右のアーム部の前端部間に設けられた、車幅方向に延びるデフレクタブレードと、前記左右のアーム部の前部を上方へ付勢する左右の付勢部材と、を備えた車両用サンルーフ装置のデフレクタ機構において、
前記ルーフ用フレームは、前記左右の支持部材よりも前方の位置に、左右の掛け止め部を備えており、前記左右の付勢部材は、ねじりコイルばねからなり、この左右のねじりコイルばねは、前記左右のアーム部の各前端と、前記デフレクタブレードの左右両端との間の、各コーナ部にそれぞれ配置され、前記左右のねじりコイルばねの各一端部は、前記左右のアーム部に各々掛けられ、前記左右のねじりコイルばねの各他端部は、前記左右の掛け止め部に各々掛けられ、前記左右のアーム部は、前記左右のコーナ部に、前記左右のねじりコイルばねのコイルを個別に覆うカバー部を各々有していることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、請求項1において、前記左右の掛け止め部は、前記左右のコーナ部にそれぞれ配置されており、前記左右のカバー部は、前記左右のアーム部が前記ルーフ用フレームにおける排水溝に格納されたときに、前記左右の掛け止め部を覆う構成であることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、請求項2において、前記左右の掛け止め部と前記左右のねじりコイルばねのコイルは、前記左右のアーム部が前記排水溝に格納されたときに、前後一列に整列する構成であることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、請求項3において、前記左右の掛け止め部は、前記左右のねじりコイルばねのコイルよりも後方に位置するとともに、それぞれ長孔を有しており、これら左右の長孔は、後端よりも前端が高くなる、前上がり勾配に形成され、前記左右のねじりコイルばねの各他端部が各々スライド可能に掛けられており、前記左右のアーム部のスイング角は、前記左右の長孔の端部に前記左右のねじりコイルばねの他端部が掛かることにより規制されていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、請求項1から請求項4までのいずれか1項において、前記左右の掛け止め部は、上から見たときに、前記左右の支持部材の位置を各々通って前後に延びる、左右の直線に対して、それぞれ概ね合致する位置に配置されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、左右のねじりコイルばねをカバー部によって覆ったので、ねじりコイルばねは車室から見えない。このため、車両用サンルーフ装置の外観性が高まる。しかも、左右のアーム部によってカバー部を兼ねることができる。従って、別部材からなるカバー部を設ける必要はない。このため、車両用サンルーフ装置の部品数を削減できる。
さらには、スペース的に有利なコーナ部を有効活用して、ねじりコイルばねのコイルを配置することによって、ねじりコイルばねの設計の自由度を高めることができる。例えば、コイルの形状(巻き数、コイル径)、ねじりコイルばねの両端部の長さや延び方向を比較的自由に設定することができる。
請求項2に係る発明によれば、左右のアーム部がルーフ用フレームにおける排水溝に格納されたときに、左右の掛け止め部と左右のねじりコイルばねのコイルは、互いに干渉することなく、カバー部によって覆われる。このように、左右のアーム部がルーフ用フレームにおける排水溝に格納されたときに、掛け止め部とねじりコイルばねの両方を車室から見えないようにカバー部で十分に覆うことができる。
請求項3に係る発明によれば、左右のアーム部がルーフ用フレームにおける排水溝に格納されたときに、左右の掛け止め部と左右のねじりコイルばねのコイルは、互いに干渉することなく、カバー部によって覆われる。このように、左右のアーム部がルーフ用フレームにおける排水溝に格納されたときに、左右の掛け止め部と左右のねじりコイルばねのコイルが、それぞれ前後一列に整列するように配置したという、簡単な構成によって、掛け止め部とねじりコイルばねの両方を車室から見えないようにカバー部で十分に覆うことができる。
さらには、左右の掛け止め部と左右のねじりコイルばねを、それぞれ前後一列に整列するように配置しただけなので、掛け止め部とねじりコイルばねの配置スペースが、小さくてすむ。しかも、カバー部の幅を大きくすることなく、十分に大きさの余裕をもって、掛け止め部とねじりコイルばねを覆うことができる。カバー部の幅を大きくしないので、アーム部の幅も大きくする必要がない。このため、側部の排水溝、前部の排水溝及び排水溝コーナへ格納されたアーム部やデフレクタブレードによって、排水の流れが阻害されることはない。
請求項4に係る発明によれば、ねじりコイルばねの他端部は、長孔の範囲内で移動可能である。掛け止め部とねじりコイルばねとによって、アーム部のスイング角が規制される。このように、アーム部の前部を上方へ付勢する「ねじりコイルばね」と、ねじりコイルばねの他端部をスライド可能に掛け止める「掛け止め部」とによって、ストッパを兼ねることができる。従って、別部材からなるストッパを設ける必要はない。このため、車両用サンルーフ装置の部品数を削減できるとともに、車両用サンルーフ装置の軽量化・薄型化を図ることができる。この結果、車両用サンルーフ装置を備えた車両の燃費(燃料消費量)を、より高めることができる。
しかも、ねじりコイルばねと掛け止め部とだけによって、ストッパを構成するので、ルーフに対するストッパの配置関係に、制限を受けることはない。このため、車両用サンルーフ装置の設計の自由度が高い。
請求項5に係る発明によれば、左右の掛け止め部を、上から見たときに、左右の支持部材の位置を各々通って前後に延びる、左右の直線に対して、それぞれ概ね合致する位置に配置したものである。支持部材に対して掛け止め部を車幅方向に概ね合致させることができるので、開口の幅を一層大きく設定することができる。開口幅が大きいので、乗員の開放感をより高めることができる。従って、車両用サンルーフ装置の商品性が高まる。しかも、開口幅を大きくしたにもかかわらず、排水の流れを阻害することはない。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Leは左側、Riは右側、CLは車幅中心(車体中心)を示す。
図1は、車両用サンルーフ装置30を備えた車両10のルーフ11周りを示している。図1に示すように、車両10は、ルーフ11に、ルーフ側開口12と、このルーフ側開口12を囲うように配置されたルーフ用フレーム20とを有している。ルーフ用フレーム20は、ルーフ側開口12の位置に開口21を有した平面視略コ字状の部材である。
車両用サンルーフ装置30は、前後にスライドするサンルーフパネル31によって、ルーフ側開口12及びルーフ用フレーム20の開口21を開閉するものである。この車両用サンルーフ装置30は、デフレクタ機構40を備えている。デフレクタ機構40は、サンルーフパネル31を開けたときにルーフ側開口12の前縁12a近傍から起立するデフレクタブレード43(偏向板、整流板)を備えている。デフレクタブレード43は、ウインドスロッブの発生を抑制する部材である。
図2は、図1に示されたルーフ用フレーム20及びデフレクタ機構40を上から見た状態を示している。図3は、図2に示されたルーフ用フレーム20及びデフレクタ機構40の左半分を示している。図4は、図3に示されたルーフ用フレーム20及びデフレクタ機構40を側方から見た状態を示している。
図2に示すように、ルーフ用フレーム20の前部は、車体前後方向へ延びる左右一対の側部フレーム部材22,22と、左右の側部フレーム部材22,22の前端同士を結合する前部フレーム部材23とからなる。
左右の側部フレーム部材22,22は、それぞれ前後方向へ延びる側部の排水溝24,24を有している。前部フレーム部材23は、車幅方向へ延びる前部の排水溝25を有している。左右の側部の排水溝24,24の前端と前部の排水溝25とは、排水溝コーナ26,26で連通している。左右の排水溝コーナ26,26の部分には、それぞれ排水口27,27が設けられている。側部の排水溝24,24と前部の排水溝25から排水溝コーナ26,26へ流れてきた排水(雨水など)は、排水口27,27から外部へ流出する。
図2〜図4に示すように、デフレクタ機構40は、ルーフ用フレーム20と左右の支持部材41,41と左右のアーム部42,42とデフレクタブレード43と左右の掛け止め部44,44と左右の付勢部材45,45とからなる。
左右の支持部材41,41は、ルーフ用フレーム20の左右両側に開口21を挟んで設けられている。より具体的に述べると、左右の支持部材41,41は、左右の側部フレーム部材22,22における側部の排水溝24,24に配置されて、ボルト止めによって取り付けられている。
左右のアーム部42,42は、側部の排水溝24,24に出没可能に配置された、前後に細長い部材であって、後端部が左右の支持部材41,41に支持軸部46,46によって上下スイング可能に取り付けられている。
デフレクタブレード43は、前部の排水溝25に出没可能に配置された、車幅方向に細長い部材であって、左右のアーム部42,42の前端部間に設けられている。例えば、デフレクタブレード43は、左右のアーム部42,42と一体成形されている。
左右の掛け止め部44,44は、左右の排水溝コーナ26,26にボルト止めによって取り付けられている。具体的には、図4に示すように、掛け止め部44は、ルーフ用フレーム20に取付けるベース44aと、ベース44aから起立した起立板44bとからなる。起立板44bは、板面が車幅中心CLを向き、この板面には前上がり勾配の長孔44cが形成されている。
図2〜図4に示すように、左右の付勢部材45,45は、左右のアーム部42,42の前部を上方へ付勢する部材であって、「ねじりコイルばね」からなる。以下、付勢部材45のことを、適宜「ねじりコイルばね45,45」ということにする。
左右のねじりコイルばね45,45は、左右のアーム部42,42の各前端と、デフレクタブレード43の左右両端との間の、コーナ部43A,43Aにそれぞれ配置されている。具体的には、ねじりコイルばね45のコイル45aは、車幅方向を向いた状態で、コーナ部43Aにほぼ水平に配置されている。
詳しく述べると、図4に示すように、ねじりコイルばね45は、アーム部42の前端部、つまり、デフレクタブレード43の端部に、コイル45aを貫通した支持ピン47によって取り付けられている。
ねじりコイルばね45の一端部45b(コイル45aから延びる一方の腕45b)は、アーム部42の内面に掛けられている。ねじりコイルばね45の他端部45c(コイル45aから延びる他方の腕45c)は、掛け止め部44にスライド可能に掛けられている。より具体的には、他端部45cは長孔44cにスライド可能に掛けられる。
ねじりコイルばね45の他端部45cは、長孔44cの範囲内で移動可能である。図4に示すように、他端部45cが長孔44cの前上端に掛かったときには、これ以上、他端部45cが前上方へ移動することはできない。つまり、アーム部42が上方にスイングする角度は、長孔44cの前上端によって規制される。このように、掛け止め部44とねじりコイルばね45とによって、アーム部42のスイング角が規制される。
以上の説明から明らかなように、ねじりコイルばね45のコイル45aはアーム部42に支持ピン47で取り付けられ、ねじりコイルばね45の一端部45bはアーム部42の内面に掛けられ、ねじりコイルばね45の他端部45cは長孔44cに掛け止められている。
このような構成であるから、掛け止め部44とねじりコイルばね45との組合せによって、アーム部42のスイング角を規制するための、ストッパを兼ねる。このため、別部材からなるストッパを設ける必要はない。しかも、掛け止め部44とねじりコイルばね45とだけによって、ストッパを構成するので、ルーフ11に対するストッパの配置関係に、制限を受けることはない。
以下、左右の掛け止め部44,44と左右のねじりコイルばね45,45との組合せ構造のことを、適宜「左右のストッパ48,48」ということにする。
次に、デフレクタ機構40の作用を図3〜図5に基づいて説明する。
図5は、サンルーフパネル31(図4参照)を閉じているときの、アーム部42の状態を示している。アーム部42とデフレクタブレード43は、サンルーフパネル31で下方へ押しつけられることにより、側部の排水溝24(図3参照)及び前部の排水溝25に格納されている。ねじりコイルばね45の他端部45cは、長孔44cの後下方の位置に掛かっている。アーム部42の前部は、ねじりコイルばね45の弾発力によって常に上方へ付勢されている。
その後、図4に示すように、サンルーフパネル31を後方にスライドさせて開けると、ねじりコイルばね45の弾発力によって、アーム部42とデフレクタブレード43が、上方にスイングする。この結果、デフレクタブレード43は、ルーフ側開口12の前縁近傍から上方へ突き出る。このときの突出量は、ストッパ48によって規定される。
そして、デフレクタブレード43がルーフ側開口12の前縁近傍から上方へ突き出ることにより、ウインドスロッブの発生を抑制することができる。
ここで、ストッパ48の配置について、図3及び図4に基づき、より詳しく説明する。
上述のように、アーム部42の前部を上方へ付勢する付勢部材45は「ねじりコイルばね」によって構成されている。ねじりコイルばねであるから、アーム部42のうち、最適な位置に設けることができる。
支持部材41とアーム部42とデフレクタブレード43は、側部の排水溝24、前部の排水溝25及び排水溝コーナ26に格納されるように、配置されている。このため、構成上、掛け止め部44も側部の排水溝24、前部の排水溝25または排水溝コーナ26に配置されることが好ましい。その場合に、排水溝24,25や排水溝コーナ26を流れる排水を阻害しないような配慮が必要である。当然のことながら、支持部材41とアーム部42は、側部の排水溝24のうち、車幅中心CL寄りの位置に寄せて配置されている。
図3に示すように、本発明においてはアーム部42の前端部、つまり、アーム部42とデフレクタブレード43との付け根部分の位置に、掛け止め部44と、ねじりコイルばね45を配置した。この位置であれば、排水の流れを阻害する心配が全くないからである。このように、ルーフ用フレーム20は、左右の支持部材41,41よりも前方の位置に、左右の掛け止め部44,44を備えている。
以上の説明をまとめると、次の通りである。図2に示すように、左の掛け止め部44は、上から見たときに、左の支持部材41の位置を通って前後に延びる左の直線LLに対し、概ね合致する位置に配置されている。右の掛け止め部44は、上から見たときに、右の支持部材41の位置を通って前後に延びる右の直線LRに対し、概ね合致する位置に配置されている。
左右の掛け止め部44,44は、左右の直線LL,LRに対して、車幅方向の内寄りの位置に、若干のオフセット量Xd(図3参照)だけオフセットして配置されている。このオフセット量Xdの値については、排水の流れを勘案して設定すればよく、極めて小さい値に設定することができる。例えば、Xd=0でもよい。掛け止め部44の位置が決まれば、ねじりコイルばね45の位置も自ずから決まる。
このように、支持部材41,41に対して、掛け止め部44とねじりコイルばね45とから成るストッパ48を、車幅方向に概ね合致させることができる。従って、開口21の幅Wdは、ストッパ48の配置による影響を受けることがない。このため、開口21の幅Wdを一層大きく設定することができる。しかも、幅Wdを大きくしたにもかかわらず、排水の流れを阻害することはない。
ところで、左右のねじりコイルばね45,45は車室から見えないように覆われている。このことについて、図3、図5及び図6に基づいて説明する。図6は、図5の6−6線断面図である。
左右のアーム部42,42及びデフレクタブレード43は、下方が開放された背面視略コ字状断面体である。例えば、図6に示すように、アーム部42の前端部は、天板42aと左右一対の側板42b,42cとからなる。
図5及び図6に示すように、アーム部42とデフレクタブレード43が格納された状態において、ねじりコイルばね45は天板42aと左右一対の側板42b,42cによって覆われる。このように、天板42aと左右一対の側板42b,42cの組合せ構造は、ねじりコイルばね45を覆うカバーの役割を果たすことができる。以下、天板42aと左右一対の側板42b,42cの組合せ構造のことを、適宜「カバー部49」という。
以上の説明から明らかなように、左右のアーム部42,42は、左右のねじりコイルばね45,45を個別に覆うカバー部49,49を各々有している。
ねじりコイルばね45,45をカバー部49,49によって覆ったので、ストッパ48,48周り(ねじりコイルばね45,45を含む)が車室から見えない。つまり、ストッパ48,48周りは矢印Imの方向から見えない。このため、車両用サンルーフ装置30(図1参照)の外観性が高まる。
しかも、左右のアーム部42,42によってカバー部49,49を兼ねることができる。従って、別部材からなるカバー部を設ける必要はない。このため、車両用サンルーフ装置30の部品数を削減できる。
また、図3及び図4に示すように、ねじりコイルばね45のコイル45aは、コーナ部43Aに配置されている。コーナ部43Aは、比較的スペースに余裕がある排水溝コーナ26に配置されるので、比較的大きく設定することができる。このため、コーナ部43Aは、他の部分に比べてスペースに余裕がある。つまり、アーム部42に有しているカバー部49のうち、コーナ部43Aに有する部分のカバー部のスペースには、他の部分に比べてスペースに余裕がある。
スペース的に有利なコーナ部43Aを有効活用して、コイル45aを配置したので、ねじりコイルばね45の設計の自由度を高めることができる。例えば、コイル45aの形状(巻き数、コイル径)、両端部45b,45cの長さや延び方向を比較的自由に設定することができる。
より詳しく説明すると、図5に示すように、掛け止め部44とねじりコイルばね45は、アーム部42が側部の排水溝24(図3参照)へ格納されたとき、前後一列に整列するように、配置されている。
つまり、ねじりコイルばね45は、カバー部49における前端の角部に、常に収納された状態にある。一方、掛け止め部44は、アーム部42が排水溝24に格納されたときだけ、ねじりコイルばね45の真後ろに隣接するように配置されている。
上述のように、アーム部42は前後に細長い部材である。このため、カバー部49は、前後に細長いストレート部分(真っ直ぐな部分)によって、掛け止め部44の上半分または全体を、上から覆うことができる。アーム部42が排水溝24に格納されたときに、掛け止め部44とねじりコイルばね45は、互いに干渉することなく、カバー部49によって覆われる。
このように、アーム部42が排水溝24へ格納されたとき、掛け止め部44とねじりコイルばね45が前後一列に整列するように配置したという、簡単な構成によって、ストッパ48周り(掛け止め部44とねじりコイルばね45の両方)を車室から見えないようにカバー部49で十分に覆うことができる。
しかも、カバー部49の幅(図6に示す左右の側板42b,42c間の寸法)を大きくすることなく、十分に大きさの余裕をもって、掛け止め部44とねじりコイルばね45を覆うことができる。カバー部49の幅を大きくしないので、アーム部42の幅も大きくする必要がない。このため、側部の排水溝24、前部の排水溝25及び排水溝コーナ26へ格納されたアーム部42やデフレクタブレード43によって、排水の流れが阻害されることはない。
さらには、掛け止め部44とねじりコイルばね45を、前後一列に整列するように配置しただけなので、掛け止め部44とねじりコイルばね45の配置スペースが、小さくてすむ。このため、側部の排水溝24、前部の排水溝25及び排水溝コーナ26を流れる排水の流れを阻害しないように配慮しつつ、掛け止め部44とねじりコイルばね45を容易に配置することができる。
本発明のデフレクタ機構40は、小型車を含む各種の乗用車に設けられた、車両用サンルーフ装置30の技術に好適である。
本発明に係る車両用サンルーフ装置を備えた車両の要部斜視図である。 図1に示されたルーフ用フレーム及びデフレクタ機構の平面図である。 図2に示されたルーフ用フレーム及びデフレクタ機構の左半分の平面図である。 図3に示されたルーフ用フレーム及びデフレクタ機構の一部を破断した側面図である。 図4に示されたデフレクタ機構の作用図である。 図5の6−6線断面図である。 従来のデフレクタ機構を備えた車両用サンルーフ装置の概要図である。
符号の説明
10…車両、11…ルーフ、20…ルーフ用フレーム、21…開口、30…車両用サンルーフ装置、31…サンルーフパネル、40…デフレクタ機構、41…支持部材、42…アーム部、43…デフレクタブレード、43A…コーナ部、44…掛け止め部、45…付勢部材(ねじりコイルばね)、45a…ねじりコイルばねのコイル、45b…ねじりコイルばねの一端部、45c…ねじりコイルばねの他端部、48…ストッパ、49…カバー部、LL,LR…直線。

Claims (5)

  1. サンルーフパネルによって開閉される開口を有したルーフ用フレームと、
    このルーフ用フレームの左右両側に前記開口を挟んで設けられた左右の支持部材と、
    この左右の支持部材に後端部が上下スイング可能に取り付けられた、車両の前後に延びる左右のアーム部と、
    この左右のアーム部の前端部間に設けられた、車幅方向に延びるデフレクタブレードと、
    前記左右のアーム部の前部を上方へ付勢する左右の付勢部材と、
    を備えた車両用サンルーフ装置のデフレクタ機構において、
    前記ルーフ用フレームは、前記左右の支持部材よりも前方の位置に、左右の掛け止め部を備えており、
    前記左右の付勢部材は、ねじりコイルばねからなり、
    この左右のねじりコイルばねは、前記左右のアーム部の各前端と、前記デフレクタブレードの左右両端との間の、各コーナ部にそれぞれ配置され、
    前記左右のねじりコイルばねの各一端部は、前記左右のアーム部に各々掛けられ、
    前記左右のねじりコイルばねの各他端部は、前記左右の掛け止め部に各々掛けられ、
    前記左右のアーム部は、前記左右のコーナ部に、前記左右のねじりコイルばねのコイルを個別に覆うカバー部を各々有している、
    ことを特徴とする車両用サンルーフ装置のデフレクタ機構。
  2. 前記左右の掛け止め部は、前記左右のコーナ部にそれぞれ配置されており、
    前記左右のカバー部は、前記左右のアーム部が前記ルーフ用フレームにおける排水溝に格納されたときに、前記左右の掛け止め部を覆う構成であることを特徴とした請求項1記載の車両用サンルーフ装置のデフレクタ機構。
  3. 前記左右の掛け止め部と前記左右のねじりコイルばねのコイルは、前記左右のアーム部が前記排水溝に格納されたときに、前後一列に整列する構成である、
    ことを特徴とした請求項2記載の車両用サンルーフ装置のデフレクタ機構。
  4. 前記左右の掛け止め部は、前記左右のねじりコイルばねのコイルよりも後方に位置するとともに、それぞれ長孔を有しており、
    これら左右の長孔は、後端よりも前端が高くなる、前上がり勾配に形成され、前記左右のねじりコイルばねの各他端部が各々スライド可能に掛けられており、
    前記左右のアーム部のスイング角は、前記左右の長孔の端部に前記左右のねじりコイルばねの他端部が掛かることにより規制されている、
    ことを特徴とした請求項3記載の車両用サンルーフ装置のデフレクタ機構。
  5. 前記左右の掛け止め部は、上から見たときに、前記左右の支持部材の位置を各々通って前後に延びる、左右の直線に対して、それぞれ概ね合致する位置に配置されていることを特徴とした請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両用サンルーフ装置のデフレクタ機構。
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