JP4312264B2 - アクリロイル置換ジスタマイシン誘導体、その製造法、および抗腫瘍および抗ウイルス剤としてのその使用 - Google Patents
アクリロイル置換ジスタマイシン誘導体、その製造法、および抗腫瘍および抗ウイルス剤としてのその使用 Download PDFInfo
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Description
に関連する新規アルキル化抗腫瘍および抗ウイルス剤に関する。
DE−A−1795539号は、ジスタマイシンのホルミル基が、水素あるいは有機C1−C4脂肪酸またはシクロペンチルプロピオン酸の酸残基によって置換されたジスタマイシン誘導体の製造を開示している。
EP−B−246868号は、ジスタマイシンホルミル基が、アルキル化基を有する芳香族、脂環式または複素環式部位によって置換されているジスタマイシン類似体を開示している。
国際特許出願第WO90/11277号は、アクリロイル部位が、単結合あるいは芳香族または複素環式ジカルボキシアミド基を介してピロール環に結合しているアクリロイル置換ジスタマイシン誘導体の広範囲なクラスを開示している。
ジスタマイシンホルミル基がアクリロイル部位によって置換され、一方、アミジン基が種々の窒素含有末端基で置換されている、下記に規定される新規種類のジスタマイシン誘導体が、有用な生物学的特性を示すことが見い出された。
従って、本発明は、下記に規定される式(I)で示される新規ジスタマイシン誘導体、それらの製造方法、それらを含有する医薬組成物、および、治療における、特に抗腫瘍および抗ウイルス剤としてのそれらの使用に関する。
従って、本発明の目的は、式(I):
[式中:
nは、2、3、または4であり;
R1およびR2は、それぞれ独立に、水素、ハロゲンおよびC1−C4アルキルから選択され;
R3は、水素またはハロゲンであり;
Bは、
[式中、R4、R5、R6、R7およびR8は、それぞれ独立に、水素またはC1−C4アルキルであり、但し、R4、R5およびR6の少なくとも1つがC1−C4アルキルであることを条件とする。]
から選択される。]
で示されるアクリロイル置換ジスタマイシン誘導体、または医薬的に許容されるそれらの塩である。
本発明は、式(I)で示される個々のおよび混合物としての全ての可能な異性体、ならびに式(I)の化合物の代謝物質および医薬的に許容される生物先駆物質(またはプロドラッグとして既知である)を、その範囲に包含する。
アルキル基は、分岐鎖または直鎖を有していてもよい。C1−C4アルキル基は、メチルまたはエチルであるのが好ましい。ハロゲン原子は、塩素、臭素または弗素であるのが好ましい。好ましくは、R4、R5、R6、R7およびR8は、それぞれ独立に、水素、メチルまたはエチルであり、但し、R4、R5およびR6の少なくとも1つがエチルまたはメチルであることを条件とする。
式(I)の化合物の医薬的に許容される塩は、医薬的に許容される無機または有機酸との塩である。無機酸の例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸および硝酸であり、有機酸の例は、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、マロン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸、およびp−トルエンスルホン酸である。
本発明の好ましい種類の化合物は、式(I):
[式中:
nは、3または4であり;
R1およびR2は、水素であり;
R3は、塩素または臭素であり;
Bは、
[R4、R5、R6、R7およびR8は、それぞれ独立に、水素またはメチルであり、但し、R4、R5およびR6の少なくとも1つがメチルであることを条件とする。]
から選択される。]
で示される化合物、または医薬的許容されるその塩である。
特に塩の形態、好ましくは塩酸との塩の形態の、本発明の特定の化合物の例を、下記に記載する:
(1) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンシアンアミジン;
(2) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンシアンアミジン;
(3) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンシアンアミジン;
(4) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N−メチルアミジン;
(5) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N−メチルアミジン;
(6) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N−メチルアミジン;
(7) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N’−ジメチルアミジン;
(8) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N’−ジメチルアミジン;
(9) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N’−ジメチルアミジン;
(10) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミドキシム;
(11) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミドキシム;
(12) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミドキシム;
(13) 2−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)エチルグアニジン;
(14) 2−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)エチルグアニジン;
(15) 2−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)エチルグアニジン;
(16) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオニトリル;
(17) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオニトリル;
(18) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオニトリル;
(19) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミド;
(20) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミド;
(21) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミド;
(22) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N−メチルアミド;
(23) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N−ジメチルアミジン;
(24) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N−ジメチルアミジン;
(25) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N−ジメチルアミジン;
(26) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N−メチルアミジン;
(27) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N’−ジメチルアミジン;
(28) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミドキシム;
(29) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンシアンアミジン;および
(30) 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミド。
本発明の目的である式(I)の化合物およびそれらの塩は、下記の方法の1つによって製造することができる:
(a) 式(II):
[式中:
nは、2、3または4であり;
mは、0または1であり;
Bは、
[式中、R4、R5、R6、R7およびR8は、それぞれ独立に、水素またはC1−C4アルキルであり、但し、R4、R5およびR6の少なくとも1つがC1−C4アルキルあることを条件とする。]
から選択される。]
で示される化合物を、式(III):
[式中、R1およびR2は、それぞれ独立に、水素、ハロゲンおよびC1−C4アルキルから選択され;R3は水素またはハロゲンであり;Xはヒドロキシまたは脱離基であり;mは前記と同意義である。]
で示される化合物と反応させるか、または、
(b) Bが−C≡Nに等しいとき、式(IV):
[式中、n、R1、R2およびR3は前記と同意義である。]
で示される化合物を、無水琥珀酸と反応させ、所望であれば、式(I)の化合物を医薬的に許容されるその塩に変換する。
式(III)の化合物において、Xは、ヒドロキシ、または、例えばクロロ、2,4,5−トリクロロフェノキシ、2,4−ジニトロフェノキシ、スクシンイミド−N−オキシ、イミダゾリル基等から選択される脱離基である。
式(II)の化合物と式(III)の化合物との反応は、例えばEP−B−246868号に記載のような既知の方法によって行うことができる。式(II)の化合物と、Xがヒドロキシである式(III)の化合物との反応は、(II):(III)のモル比1:1〜1:2において、例えば、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホトリアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、エタノール、ベンゼン、またはピリジンのような有機溶媒中、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、または炭酸若しくは炭酸水素ナトリムまたは炭酸若しくは炭酸水素カリウムのような有機または無機塩基の存在下、および、例えば、N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、N,N’−ジシクロ−ヘキシルカルボジイミド、及び/又は1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾールハイドレートのような縮合剤の存在下に、行うのが好ましい。反応温度は、約−10℃〜約100℃であり、反応時間は約1時間〜約24時間である。式(II)の化合物と、Xが前記のような脱離基である式(III)の化合物との反応は、(II):(III)のモル比約1:1〜1:2において、例えば、ジメチルホルムアミド、ジオキサン、ピリジン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、またはそれらと水との混合物のような有機溶媒中、任意に、例えば、N,N’−ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミンのような有機塩基、または、例えば、炭酸水素ナトリウムまたは炭酸水素カリウムのような無機塩基の存在下に、約0℃〜約100℃の温度において、約2時間〜約48時間で、行うことができる。従来の既知の方法によって、式(I)の化合物を、医薬的に許容されるその塩に、任意に変換してもよい。
式(II)の化合物は、既知の化合物であるか、または既知の方法(例えば、Tetrahedron Letters 31、1299(1990)、Anticancer Drug Design 9、511(1994)を参照)、例えば、
(i) 塩基または酸媒体中における、式(V):
で示される化合物の加水分解脱ホルミルによって、または
(ii) 式(VI):
[式(V)および(VI)中:
nは、2、3または4であり;
mは、0または1であり;
Bは、
[式中、R4、R5、R6、R7およびR8は、それぞれ独立に、水素またはC1−C4アルキルであり、但し、R4、R5およびR6の少なくとも1つがC1−C4アルキルであることを条件とする。]
から選択される。]
で示される化合物の、既知の方法によるニトロ基還元によって、得ることができる。
式(V)の化合物は、Bが
と等しい場合を除いて、式(VII):
で示されるジスタマイシン類似体から出発し、下記のものを使用して製造することができる:
(i) H2N−CNを使用して、Bが
に等しい式(I)の化合物が得られ;
(ii) H2N−OHを使用して、Bが
に等しい式(I)の化合物が得られ;
(iii) H2N−NH2を使用して、Bが
に等しい式(I)の化合物が得られ、
(iv) HNR4R5を使用して、Bが
に等しい式(I)の化合物が得られ、
次に、任意にH2NR6を使用して、Bが
[式中、R4、R5およびR6は、それぞれ独立に、水素またはC1−C4アルキルであり、但し、R4、R5およびR6の少なくとも1つがC1−C4アルキルであることを条件とする。]
に等しい式(I)の化合物が得られ;
(v) 無水琥珀酸を使用して、Bが−C≡Nに等しい式(I)の化合物が得られ;
(vi) アルカリ性媒体中の水を使用して、Bが−CO−NR7R8[式中、R7およびR8はどちらも水素である。]に等しい式(I)の化合物が得られ;
(vii) HNR7R8を使用して、Bが
に等しい式(I)の化合物が得られ;
次に、アルカリ性媒体中の水を使用して、Bが−CO−NR7R8[式中、R7およびR8は、それぞれ独立に、水素またはC1−C4アルキルであり、但し、R7およびR8の少なくとも1つがC1−C4アルキルであることを条件とする。]に等しい式(I)の化合物が得られる。
式(VII)の化合物と、(i)、(ii)、(iii)、(iv)または(vii)に記載の反応物の1つとの反応は、既知の方法、例えば、米国特許第4766142号;Chem.Revs.1961、155;J.Med.Chem.1984,27、849−857;Chem.Revs.1970,151;および「The Chemistry of Amidines and Imidates」、S.Patai,John Wiley & Sons,N.Y.(1975)編集;に記載の方法によって行うことができる。
式(VII)の化合物と、無水琥珀酸との反応(前記(v)参照)は、(VII):無水琥珀酸のモル比1:1〜1:3において、例えば、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドのような有機溶媒中、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウム等のような有機または無機塩基の存在下に行うのが好ましい。反応温度は、約25℃〜約100℃であり、反応時間は、約1時間〜約12時間である。
アルカリ性媒体中の水との反応(前記(vi)および(vii)参照)は、アルカリ性加水分解に通常使用される既知の方法によって、例えば、約50℃〜約100℃の温度において、約2時間〜約48時間で、例えば、水、または水と有機溶媒、例えば、ジオキサン、テトラヒドロフランまたはアセトニトリルとの混合物に溶解した過剰の水酸化ナトリウムまたはカリウムを用いて基質を処理することによって、行うことができる。
式(III)の化合物は、既知の化合物であるか、または有機化学において既知の反応によって、既知の化合物から出発して製造することができる(例えば、J.C.S.1947−1032およびJACS 62,3495(1940)参照)。
式(VI)の化合物は、
(i) Bが
に等しい場合を除いて、式(VIII):
[式中、n、mおよびXは前記と同意義である。]
の化合物から、式(IX):
[式中、B’は、
から選択される。]
の化合物との反応によって得られ、
(ii) Bが
に等しい場合を除いて、式(X):
の化合物の、前記(i)、(ii)、(iii)または(iv)に規定される好適なアミン化合物とのピンナー反応によって得られる。
(VII)、(VIII)、(IX)および(X)の化合物は、既知の化合物であるか、または既知の方法によって得られる(例えば、Tetrahedron,34,2389−2391,1978;J.Org.Chem.,46,3492−3497,1981参照)。
方法(b)の反応は、(IV):無水琥珀酸のモル比1:1〜1:3において、例えば、ジメチルスルホキシドまたはジメチルホルムアミドのような有機溶媒中、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウム等のような有機または無機塩基の存在下に行うのが好ましい。反応温度は約25℃〜約100℃であり、反応時間は約1時間〜約12時間である。化合物(IV)は、既知の方法、例えばWO 90/11277号に記載の方法によって得ることができる。
式(I)の化合物の塩化、および塩から出発する遊離化合物の製造は、既知の標準的な方法によって行うことができる。次に、式(I)の異性体の混合物を単一異性体に分離するために、例えば、分別結晶化またはクロマトグラフィーのような既知の方法を引き続き行ってもよい。式(I)の化合物を、例えば、シリカゲルまたはアルミナカラムクロマトグラフィーのような従来法によって、及び/又は、例えば、メチル、エチルまたはイソプロピルアルコールのような低級脂肪族アルコールまたはジメチルホルムアミドのような有機溶媒からの再結晶によって精製することができる。
薬理学
式(I)で示される本発明の化合物は、抗新生物および抗ウイルス剤として有用である。特に、それらは腫瘍細胞に対して細胞増殖抑制特性を示し、それによってヒトを含む哺乳動物における、癌、例えば、癌、乳癌、肺癌、膀胱癌、大腸癌、卵巣および子宮内膜腫瘍のような種々の腫瘍の増殖を阻害するのに有用である。本発明の化合物を適用しうる他の新生物は、例えば柔組織および骨肉種のような肉腫、ならびに例えば白血病のような血液学的悪性腫瘍である。
インビトロにおける抗腫瘍活性を、マウスL1210白血病細胞に関して行った細胞毒性試験によって評価した。細胞は、インビボにおける腫瘍に由来し、細胞培養において定着させた。第10継代まで、細胞を使用した。細胞毒性を、処理後48時間において生存する細胞を数えることによって測定した。処理培養における細胞増殖のパーセンテージを、対照と比較した。IC50値(対照に関して50%の細胞増殖を阻害する濃度)を、用量反応に基づいて計算した。
下記の手順によって、L1210マウス白血病およびマウス細網肉腫M5076に関して、本発明の化合物をインビボにおいても試験を行い、非常に高い抗腫瘍活性が示された。L1210マウス白血病を、静脈内連続移植よってインビボで維持した。実験のために、105細胞を、Charles River Italyから入手したCD2F1雌マウスに腹膜内注射した。実験の開始時において、動物は生後8週〜10週であった。腫瘍細胞の注射の1日後に化合物を静脈内投与した。M5076細網肉腫を、筋肉内連続移植によってインビボで維持した。実験のために、5×105細胞を、Charles River Italyから入手したC57Bl 6雌マウスに筋肉注射した。実験の開始時において、動物は生後8週〜10週であった。腫瘍注射から3日、7日および11日後において、化合物を静脈内投与した。マウスの生存時間および腫瘍増殖を計算し、活性を、T/C%およびT.I.%で示した。
T.I.=対照に関する腫瘍成長の阻害%
Tox: 毒性によって死亡したマウスの数。
対照より先にマウスが死亡したとき、及び/又は試験された有意な体重減少及び/又は脾臓及び/又は肝臓寸法減少が観察された場合に、Tox決定がなされた。
本発明の化合物は、病原性ウイルスの増殖活性の阻害において顕著な有効性をも示し、組織細胞をウイルス感染から保護する。例えば、それらは、DNAウイルス、例えば、ヘルペス、例えば、単純疱疹および帯状疱疹ウイルス、ワクシニアウイルス、RNAウイルス、例えば、リノウイルスおよびアデノウイルス、ならびにレトロウイルス、例えば、肉腫ウイルス、例えば、マウス肉腫ウイルス、白血病ウイルス、例えば、フレンド白血病ウイルスに対して活性を示す。例えば、ヘルペス、コクサッキーおよび呼吸器合胞体ウイルスに対する有効性を、下記のように流体培地中で試験した。200〜1.5mcg/mlの化合物の一連の2倍希釈液を、組織培養用の96穴ミクロプレートに、0.1ml/穴で二重に分注した。ウイルス/細胞の約5x10-3TClD50で感染した細胞懸濁液(2×105細胞/ml)を、直ぐに0.1ml/穴において加えた。CO25%中、37℃で3〜5日間培養後、細胞培養物を顕微鏡観察によって評価し、最少阻害濃度(MIC)を求めた(MICは、感染対照との比較において細胞変性効果の減少を決定する最少濃度である)。
本発明の化合物は、ヒトを含む哺乳動物に通常経路によって、例えば、非経口、例えば、静脈注射または点滴、筋肉内、皮下、局所、あるいは経口によって投与することができる。投与量は、患者の年齢、体重および状態、ならびに投与経路に依存する。例えば、成人への投与における好適な投与量は、約0.1〜約150〜200mg pro doseを、1日に1〜4回である。
さらに、本発明の目的は、有効成分としての式(I)の化合物を、1種類またはそれ以上の医薬的に許容される担体及び/又は希釈剤と組み合わせて含んで成る医薬組成物である。
本発明の医薬組成物は通常、下記の従来法によって製造され、医薬的に好適な形態で投与される。例えば、静脈注射または点滴のための溶剤は、担体として、例えば、滅菌水を含有し、あるいは、それらが滅菌等張生理食塩水であるのが好ましい。筋肉注射のための懸濁剤または溶剤は、活性化合物と共に、医薬的に許容される担体、例えば、滅菌水、オリーブ油、オレイン酸エチル、グリコール、例えば、プロピレングリコール、および、所望であれば、適量のリドカインヒドロクロリドを含有する。局所塗布の形態、例えば、皮膚治療に使用されるクリーム、ローションまたはペーストにおいては、有効成分を、通常の油性または乳化賦形剤と混合することができる。固形経口形態、例えば、錠剤およびカプセルは、活性化合物と共に、希釈剤、例えば、乳糖、ブドウ糖、サッカロース、セルロース、コーンスターチおよびポテトスターチ;潤滑剤、例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウムまたはステアリン酸カルシウム、及び/又はポリエチレングリコール;結合剤、例えば、スターチ、アラビアゴム、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン;離解剤、例えば、澱粉、アルギン酸、アルギン酸塩、ナトリウムスターチグリコレート;起泡混合物;着色料;甘味料;湿潤剤、例えば、レシチン、ポリソルベート、硫酸ラウリル;および、一般に、医薬製剤に使用される非毒性および薬理学的に不活性な物質を含有することができる。該医薬製剤は、既知の方法、例えば、混合、顆粒化、錠剤化、シュガーコーティングまたはフィルムコーティング法によって製造することができる。
本発明の他の目的は、ヒトおよび動物の体を治療によって処置する方法に使用される式(I)の化合物である。さらに、本発明は、本発明の組成物を患者に投与することを含んで成る、治療を必要とする患者における腫瘍およびウイルス感染の治療法を提供する。本発明の他の目的は、癌の治療、または癌に罹患しているヒトを含む哺乳動物の症状の改善のための組み合わせ方法であって、該方法は、式(I)の化合物、または医薬的に許容されるその塩、および追加の抗腫瘍剤を、治療的効果を生じるのに充分な時間および量において投与することを含んで成る方法である。
本発明は、抗癌治療における同時、分離または逐次使用のための、式(I)の化合物または医薬的に許容されるその塩、および追加の抗腫瘍剤を含んで成る組み合わせ製剤をも提供する。「抗腫瘍剤」という用語は、単一抗腫瘍剤、および「カクテル」、即ち、臨床慣例によるそのような薬剤の混合物の両方を含むことを意味する。式(I)の化合物と一緒に処方することができる、あるいは組み合わせ治療法において投与することができる抗腫瘍剤の例は、ドクソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、エトポシド、フルオロウラシル、メルファラン、シクロ−ホスファミド、4−デメトキシダウノルビシン、ブレオマイシン、ビンブラスチン、およびマイトマイシン、またはそれらの混合物を包含する。
下記実施例は、本発明を例示するために記載されており、本発明の範囲を制限するものではない。
実施例1
3−[1−メチル−4[ 1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンシアンアミジン
段階I 中間体3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンシアンアミジンヒドロクロリド
DMF20mL中のシアンアミド324mgの溶液に、水素化ナトリウム186mgを加えた。混合物を室温で30分間攪拌し、次に、DMF10mL中のジスタマイシンA1gの溶液に加えた。溶液を室温で2時間攪拌し、次に、pH=7になるまで酢酸を加えた。溶媒を減圧除去し、粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール: 9/1)によって精製して、900mgの3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−ホルムアミドピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンシアンアミジンを得、メタノール50mLに溶解し、2N塩酸5mLを加えた。反応物を室温で2日間攪拌し、溶媒を真空蒸発し、固体残留物を酢酸エチル200mL中に懸濁し、濾過後に中間体600mgを得た。
FAB−MS: m/z 479、(65、[M+H]+)
PMR(DMSO−d6)δ:
10.11(s,1H)、9.97(s,1H)、9.80−9.60(b.s.,2H)、8.50−8.00(b.s.,3H)、7.40(t,J=5.8Hz,1H)、7.25(d,J=1.7Hz,1H)、7.19(d,J=1.7Hz,1H)、7.08(d,J=1.7Hz,1H)、7.06(d,J=1.7Hz,1H)、6.94(d,J=1.7Hz,1H)、6.88(d,J=1.7Hz,1H)、3.81(s,3H)、3.79(s,3H)、3.75(s,3H)、3.41(m,2H)、2.70(m,2H)。
段階II 中間体1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシルクロリド
乾燥CH3CN(5mL)中のα−ブロモアクリル酸(1.7g)の溶液に、CH3CN 20mL中のN,N’−ジシクロエキシルカルボジイミド(1.2g)の溶液を1時間で加え、得られる懸濁液を25℃で20分間攪拌した。白色沈殿物を濾過し、得られる溶液を20mLのH2Oおよび1.4gのNaHCO3中の1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボン酸ヒドロクロリド(1g)の溶液に加えた。溶液を25℃で1時間攪拌し、次に、pH=3になるまでHCl 2Nを加えた。溶媒を減圧除去し、粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール: 95/5)によって精製して、1.2gの1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボン酸を得、ベンゼン(40mL)に溶解し、10mLのSOCl2を加えた。溶液を1時間還流し、次に、真空下で蒸発乾固して、中間体1.4gを得た。
類似の手順によって、適切な出発物質を使用することによって、下記生成物が得られる:
1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシルクロリド。
段階III 標記化合物
水40mLおよびジオキサン20mL中の、段階Iから得られる中間体206mg、NaHCO3 100mgの溶液に、ジオキサン40mL中の段階IIから得られる中間体175mgの溶液を加えた。溶液を25℃で2時間攪拌し、次に、溶媒を真空蒸発し、粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール: 10/1)によって精製して、標記化合物150mgを黄色固形物として得た。
FAB−MS: m/z 732、(42、[M−H]-)
PMR(DMSO−d6 45℃)δ:
10.27(s,1H)、9.95(s,1H)、9.92(s,1H)、9.88(s,1H)、8.3(b.s.,2H)、8.1(b.s.,1H)、6.8−7.3(m,8H)、6.67(d,J=2.9Hz,1H)、6.22(d,J=2.9Hz,1H)、3.85(s,6H)、3.84(s,3H)、3.79(s,3H)、3.45(b.s.,2H)、2.6(b.s.,2H)。
類似の手順によって、適切な出発物質を使用することによって、下記生成物が得られる:
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンシアンアミジン;および
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンシアンアミジン。
実施例2
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N−メチルアミジンヒドロクロリド
段階I 中間体3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N−メチルアミジンジヒドロクロリド
DMF50mL中のジスタマイシンA2gの溶液を、0.38mLのメチルアミンヒドロクロリド80%で処理した。8時間後、追加の0.25当量のメチルアミンヒドロクロリド80%を加えた。溶液を蒸発乾固し、粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール: 8/2)によって精製して、1.5gの3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−ホルムアミドピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N−メチルアミジンヒドロクロリドを得、メタノール40mLに溶解し、2N塩酸5mLを加えた。反応物を室温で2日間攪拌し、溶媒を真空蒸発し、固体残留物を酢酸エチル200mLに懸濁し、濾過後に中間体1.4gを得た。
FAB−MS: m/z 468、(40、[M+H]+)
PMR(DMSO−d6)δ:
10.20(s,3H)、10.18(s,1H)、9.65(m,1H)、9.20(s,1H)、8.63(s,1H)、8.25(t,J=5.8Hz,1H)、7.25(d,J=1.7Hz,1H)、7.19(d,J=1.7Hz,1H)、7.11(d,J=1.7Hz,1H)、7.08(d,J=1.7Hz,1H)、7.05(d,J=1.7Hz,1H)、6.91(d,J=1.7Hz,1H)、3.90(s,3H)、3.85(s,3H)、3.79(s,3H)、3.60−3.40(m,2H)、2.80(d,J=6Hz,3H)、2.61(m,2H)。
類似の手順によって、適切な出発物質を使用することによって、下記生成物が得られる:
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N,N−ジメチルアミジンジヒドロクロリド
段階II 標記化合物
ジオキサン30mL中の1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシルクロリド170mg(実施例1段階IIに記載のように製造)の溶液を、25mLのH2O中の、段階Iから得られる中間体(162mg)および75mgのNaHCO3の溶液に加えた。溶液を室温で2時間攪拌し、pH=5になるまでHCl 2Nで酸性にし、次に真空蒸発した。粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール: 8/2)によって精製して、標記化合物120mgを黄色固形物として得た。
FAB−MS: m/z 722、(18、[M+H]+)
PMR(DMSO−d6)δ:
10.34(s,1H)、9.98(s,1H)、9.95(s,1H)、9.92(s,1H)、9.5(b.s.,1H)、9.1(b.s.,1H)、8.5(b.s.,1H)、8.22(t,J=5.9Hz,1H)、6.9−7.3(m,8H)、6.68(d,J=2.8Hz,1H)、6.22(d,J=2.8Hz,1H)、3.85(s,6H)、3.84(s,3H)、3.80(s,3H)、3.48(b.s.,2H)、2.79(s,3H)、2.62(b.s.,2H)。
類似の手順によって、適切な出発物質を使用することによって、下記生成物が得られる:
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N−ジメチルアミジンヒドロクロリド
FAB−MS: m/z 736、(100、[M+H]+)
PMR(DMSO−d6)δ:
10.37(s,1H)、9.99(s,1H)、9.95(s,1H)、9.94(s,1H)、9.0(b.s.,1H)、8.3(b.s.,1H)、8.31(t,J=5.8Hz,1H)、6.9−7.3(m,8H)、6.70(d,J=2.9Hz,1H)、6.22(d,J=2.9Hz,1H)、3.84(s,6H)、3.83(s,3H)、3.80(s,3H)、3.46(m,2H)、3.22(b.s.,3H)、3.03(b.s.,3H)、2.77(t,J=6.5Hz,2H);
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N−メチルアミジンヒドロクロリド;
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N−メチルアミジンヒドロクロリド;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N−ジメチルアミジンヒドロクロリド;および
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N−ジメチルアミジンヒドロクロリド。
実施例3
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N,N’−ジメチルアミジンヒドロクロリド
段階I 中間体3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N,N’−ジメチルアミジンジヒドロクロリド
DMF40mL中のジスタマイシンA1.5gの溶液を、80℃で加熱し、4mLのメチルアミンヒドロクロリド80%で処理した。4時間後、追加の5当量(4mL)のメチルアミンヒドロクロリド80%を加えた。溶液を蒸発乾固し、粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール: 8/2)によって精製して、1.2gの3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−ホルムアミドピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N,N’−ジメチルアミジンヒドロクロリドを得、メタノール40mLに溶解し、5mLの2N塩酸を加えた。反応物を室温で2日間攪拌し、溶媒を真空蒸発し、固体残留物を酢酸エチル200mLに懸濁し、濾過後、中間体1.4gを得た。
FAB−MS: m/z 482、(45、[M+H]+)
PMR(DMSO−d6)δ:
10.21(s,3H)、10.18(s,1H)、9.61(m,1H)、8.85(s,1H)、8.39(t,J=5.8Hz,1H)、8.00−7.70(b.s.,1H)、7.28(d,J=1.7Hz,1H)、7.22(d,J=1.7Hz,1H)、7.12(d,J=1.7Hz,1H)、7.08(d,J=1.7Hz,1H)、7.03(d,J=1.7Hz,1H)、6.92(d,J=1.7Hz,1H)、3.92(s,3H)、3.89(s,3H)、3.86(s,3H)、3.60−3.40(m,2H)、3.02(d,J=6Hz,3H)、2.80(d,J=6Hz,3H)、2.72(m,2H)。
段階II 標記化合物
ベンゼン10mL中の1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシルクロリド(実施例1段階IIに記載のように製造)200mgの溶液を、5mLのH2O中の、段階Iから得られる中間体(250mg)および76mgのNaHCO3の溶液に加えた。溶液を室温で1時間攪拌し、次に、減圧蒸発し、粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール: 85/15)によって精製して、標記化合物185mgを黄色固形物として得た。
FAB−MS: m/z 736、(70、[M+H]+)
PMR(DMSO−d6)δ:
10.38(s,1H)、10.00(s,1H)、9.96(s,1H)、9.94(s,1H)、9.2(b.s.,2H)、8.33(t,J=6.0Hz,1H)、6.9−7.3(m,8H)、6.71(d,J=2.9Hz,1H)、6.22(d,J=2.9Hz,1H)、3.85(s,6H)、3.84(s,3H)、3.80(s,3H)、3.44(b.s.,2H)、3.00(s,3H)、2.79(s,3H)、2.73(b.s.,2H)。
UV: c=18.1mg(EtOH 95%) λMAX=312 ε=44375
同様の方法によって、適切な出発物質を使用することによって、下記生成物が得られる:
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N,N’−ジメチルアミジンヒドロクロリド;および
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N,N’−ジメチルアミジンヒドロクロリド。
実施例4
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンアミドキシム
段階I 中間体3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンアミドキシムヒドロクロリド
DMF35mL中のジスタマイシンA2gの溶液を、80℃に加熱し、DMF中のヒドロキシルアミン1M 0.46mLで処理した。30分後、DMF中の追加の1当量のヒドロキシルアミン1Mを加えた。溶液を蒸発乾固し、粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール: 9/1)によって精製して、3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−ホルムアミドピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンアミドキシム1.50gを得、メタノール50mLに溶解し、10mLのHCl 2Nを加えた。溶液を室温で2日間攪拌し、溶媒を真空蒸発し、固体残留物を酢酸エチル200mLに懸濁し、濾過後に中間体1.4gを得た。
FAB−MS: m/z 480、(20、[M+H]+)
PMR(DMSO−d6)δ:
10.18(b.s.,3H);9.98(s,1H);8.32(t,J=5.7Hz,1H);7.25(d,J=1.7Hz,1H);7.20(d,J=1.7Hz,1H);7.16(d,J=1.7Hz,1H);7.12(d,J=1.7Hz,1H);7.10(d,J=1.7Hz,1H);6.93(d,J=1.7Hz,1H);3.89(s,3H):3.86(s,3H);3.82(b.s.,7H);3.50(m,2H);2.22(m,2H)。
段階II 標記化合物
55mLのH2O中の、段階Iから得られる中間体277mgおよび137mgのNaHCO3の溶液に、ジオキサン55mL中の1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシルクロリド(実施例1段階IIに記載のように製造される)203mgの溶液を加えた。溶液を室温で5時間攪拌し、次に真空蒸発し、粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール: 85/15)によって精製して、標記化合物を90mgを淡褐色固形物として得た。
FAB−MS: m/z 724、(10、[M+H]+)
PMR(DMSO−d6)δ:
10.27(s,1H)、9.94(s,1H)、9.91(s,1H)、9.88(s,1H)、9.5(b.s.,2H)、8.5(b.s.,1H)、7.98(t,J=5.9Hz,1H)、7.3−6.8(m,8H)、6.66(d,J=2.9Hz,1H)、6.21(d,J=2.9Hz,1H)、3.84(s,6H)、3.83(s,3H)、3.79(s,3H)、3.38(b.s.,2H)、2.31(b.s.,2H)。
UV: c=4.16mg/l(MeOH) λMAX=307.8 ε=51155
類似の手順によって、適切な出発物質を使用することによって、下記生成物が得られる:
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンアミドキシム;および
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンアミドキシム。
実施例5
2−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]エチルグアニジンヒドロクロリド
段階I 中間体2−アミノエチルグアニジンジヒドロクロリド
乾燥エタノール(100mL)および2−メチル−2−チオプソイド尿素ヒドロクロリド(1.5g)中の、市販のN−BOC−エチレンジアミン(1g)の溶液を、8時間還流した。溶媒を減圧除去し、粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール: 9/1)によって精製して、N−BOC−2−アミノエチルグアニジンヒドロクリド1.5gを黄色油状物として得、メタノール塩酸溶液5N(20mL)に溶解し、室温で3時間攪拌した。白色沈殿物を採集し、乾燥エタノールで洗浄して、中間体700mgを得た。
FAB−MS: m/z 103、(20、[M+H]+)
PMR(DMSO−d6)δ:
8.38(b.s.,3H)、7.97(t,J=6Hz,1H)、7.51(b.s.,4H)、3.45(m,2H)、2.92(m,2H)。
段階II 中間体2−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]エチルグアニジンジヒドロクロリド
DMF20mL、2−アミノエチルグアニジンジヒドロクロリド(500mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールハイドレート(350mg)、ジシクロエキシルカルボジイミド(880mg)、および炭酸水素ナトリウム(385mg)中の、1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−ニトロピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボン酸(590mg)(Tetrahedron 34,2389−2391,1978に記載のように製造)の溶液を、70℃で4時間攪拌した。濾過後に得られる溶液を真空蒸発し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール: 8/2)によって精製して、800mgの2−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−ニトロピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]エチルグアニジンヒドロクロリドを得、メタノール(100mL)に溶解し、1N塩酸(2mL)を加え、Parr装置中、Pd触媒(木炭上10%)上、水素雰囲気下(50psi)で還元した。触媒の濾過後に得られる溶液を、真空蒸発し、固体残留物を乾燥エタノールで洗浄して、中間体750mgを褐色粉末として得た。
FAB−MS: m/z 469、(15、[M+H]+)
PMR(DMSO−d6)δ:
10.38−10.11(b.s.,4H)、9.98(s,1H)、8.28(b.s.,1H)、8.19(d,J=1.7Hz,1H)、7.73(b.s.,1H)、7.63(d,J=1.7Hz,1H)、7.60−7.00(b.s.,4H)、7.28(d,J=1.7Hz,1H)、7.20(d,J=1.7Hz,1H)、7.1(d,J=1.7Hz,1H)、6.92(d,J=1.7Hz,1H)、3.92(s,3H)、3.90(s,3H)、3.82(s,3H)、3.28(m,4H)。
類似の手順によって、適切な出発物質を使用することによって、下記生成物が得られる:
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンシアンアミジンヒドロクロリド;
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンアミドキシムヒドロクロリド;
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N−メチルアミジンジヒドロクロリド;
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N,N’−ジメチルアミジンジヒドロクロリド;
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンアミドヒドロクロリド;
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N−メチルアミドヒドロクロリド;および
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオニトリルヒドロクロリド。
段階III 標記化合物
ベンゼン15mL中の1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシルクロリド(実施例1段階IIに記載のように製造)250mgの溶液を、5mLのH2O中の、段階IIから得られる中間体(250mg)および82mgのNaHCO3の溶液に加えた。溶液を室温で8時間激しく攪拌し、次に真空蒸発し、粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール: 8/2)によって精製して、標記化合物220mgを黄色固形物として得た。
FAB−MS: m/z 723、(32、[M+H]+)
PMR(DMSO−d6)δ:
10.30(s,1H)、9.95(s,1H)、9.92(s,1H)、9.90(s,1H)、8.10(t,J=5.9Hz,1H)、7.56(t,J=5.9,1H)、7.2(b.s.,4H)、6.9−7.3(m,8H)、6.68(d,J=2.9Hz,1H)、6.21(d,J=2.9Hz,1H)、3.85(s,3H)、3.84(s,3H)、3.83(s,3H)、3.80(s,3H)、3.30(b.s.,4H)。
UV: c=15.3mg/l(EtOH95%) λMAX=312.0 ε=48792
類似の手順によって、適切な出発物質を使用することによって、下記生成物が得られる:
2−[1−メチル−4[1−メチル−4{1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]エチルグアニジンヒドロクロリド;
2−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]エチルグアニジンヒドロクロリド;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンシアンアミジン;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンシアンアミジン;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンシアンアミジン;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N−メチルアミジンヒドロクロリド;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N−メチルアミジンヒドロクロリド;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N−メチルアミジンヒドロクロリド;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N’−ジメチルアミジンヒドロクロリド;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N’−ジメチルアミジンヒドロクロリド;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N’−ジメチルアミジンヒドロクロリド;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミドキシム;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミドキシム;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミドキシム;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミド;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミド;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミド;および
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N−メチルアミド。
実施例6
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオニトリル
段階I 中間体3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオニトリルヒドロクロリド
DMF20mL中のジスタマイシンA1gの溶液に、550mgの無水琥珀酸および950mgのK2CO3を加えた。溶液を60℃で3時間加熱し、次に、蒸発乾固し、粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール: 9/1)によって精製して、750gの3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−ホルムアミドピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオニトリルを得、メタノール20mLに溶解し、5mLのHCl 2Nを加えた。溶液を室温で2日間攪拌し、溶媒を真空蒸発し、固体残留物を酢酸エチル20mLに懸濁し、濾過後に中間体560mgを得た。
段階II 標記化合物
DMF10mL中のα−ブロモアクリル酸80mgの溶液に、ジシクロヘキシルカルボジイミド57mgを加えた。溶液を室温で20分間攪拌し、次に、段階Iから得られる中間体110mgおよび炭酸水素ナトリウム20mgを加えた。混合物を室温で8時間攪拌し、溶媒を真空蒸発し、粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール: 9/1)によって精製して、標記化合物100mgを黄色固形物として得た。
FAB−MS: m/z 571、(10、[M+H]+)
PMR(DMSO−d6)δ:
10.29(s,1H)、9.96(s,1H)、9.92(s,1H)、8.32(t,J=5.9Hz,1H)、6.9−7.3(m,6H)、6.67(d,J=2.8Hz,1H)、6.22(d,J=2.8Hz,1H)、3.85(s,3H)、3.84(s,3H)、3.80(s,3H)、3.39(m,2H)、2.7(t,J=6.3Hz,2H)。
UV: c=15.1mg/l(EtOH95%) λMAX=308.4 ε=37068
同様の方法によって、適切な出発物質を使用して、下記生成物が得られる:
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオニトリル;
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオニトリル;
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N−メチルアミジンヒドロクロリド;
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N,N’−ジメチルアミジンヒドロクロリド;
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンアミドキシム;
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンシアンアミジン;
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンアミド。
実施例7
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンアミド
段階I 中間体3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンアミドヒドロクロリド
アセトニトリル50mLおよび水50mL中のジスタマイスンA1gの溶液に、10mLのNaOH 1Nを加え、溶液を60℃で4時間加熱した。溶媒を蒸発乾固し、粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール:9/1)によって精製して、3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−ホルムアミドピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンアミド800mgを得、メタノール20mLに溶解し、5mLのHCl 2Nを加えた。反応物を室温で2日間攪拌し、溶媒を真空蒸発し、固体残留物を酢酸エチル50mLに懸濁し、濾過後に中間体600mgを淡褐色固形物として得た。
類似の手順によって、適切な出発物質を使用して、下記生成物が得られる:
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N−メチルアミドヒドロクロリド
段階II 標記化合物
ジオキサン25mL中の1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシルクロリド(実施例1段階IIに記載のように製造)260mgの溶液を、アセトニトリル25mL、ジオキサン25mL、およびトリエチルアミン0.27mL中の、段階IIから得られる中間体(420mg)の溶液に加えた。溶液を室温で1時間攪拌し、次に真空蒸発し、粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール: 8/2)によって精製して、標記化合物220mgを黄色固形物として得た。
FAB−MS: m/z 711、(36、[M+H]+)
PMR(DMSO−d6)δ:
10.27(s,1H)、9.94(s,1H)、9.92(s,1H)、9.86(s,1H)、7.94(t,J=5.9Hz,1H)、6.8−7.3(m,8H)、7.31(b.s.,1H)、8.79(b.s.,1H)、6.66(d,J=2.9Hz,1H)、6.21(d,J=2.9Hz,1H)、3.84(s,6H)、3.83(s,3H)、3.79(s,3H)、3.33(m,2H)、2.30(t,J=7.2Hz,2H)。
UV: c=15.1mg/l(EtOH95%) λMAX=311.0 ε=53146
類似の手順によって、および好適な出発物質を使用して、下記生成物が得られる:
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンアミド;
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンアミド;および
3−[1−メチル−4[1−メチル−4−[1−メチル−4−[1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N−メチルアミド。
実施例8
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N−メチルアミジンヒドロクロリド
段階I 中間体3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N−メチルアミジンジヒドロクロリド
3−[1−メチル−4−[1−メチル−4−[1−メチル−4−ニトロピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオニトリル(J.Med.Chem 22,1296−1301,1979に記載のように製造)1.2gを、乾燥エタノールに懸濁し、溶液を乾燥塩化水素で飽和した。室温で24時間後、溶媒を真空蒸発し、残留物を、乾燥エタノール中のメチルアミンの溶液2当量で処理した。室温で24時間後、溶媒を真空蒸発し、残留物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、500mgの3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−ニトロピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N−メチルアミジンジヒドロクロリドを得、メタノール−ジオキサン−10%塩酸(4:1:1)の混合物に溶解し、Pd−ジオキサン−10%塩酸(4:1:1)上で還元し、Pd触媒(木炭上10%)上で、水素雰囲気下(50psi)、Parr装置中で還元した。触媒の濾過後に得られる溶液を真空蒸発し、固体残留物を乾燥エタノールに懸濁し、濾過して、中間体500mgを得た。
FAB−MS: m/z 468、(40、[M+H]+)
PMR(DMSO−d6)δ:
10.20(s,3H)、10.18(s,1H)、9.98(s,1H)、9.65(m,1H)、9.20(s,1H)、8.63(s,1H)、8.25(t,J=5.8Hz,1H)、7.25(d,J=1.7Hz,1H)、7.19(d,J=1.7Hz,1H)、7.11(d,J=1.7Hz,1H)、7.08(d,J=1.7Hz,1H)、7.05(d,J=1.7Hz,1H)、6.91(d,J=1.7Hz,1H)、3.90(s,3H)、3.85(s,3H)、3.79(s,3H)、3.60−3.40(m,2H)、2.80(d,J=6Hz,3H)、2.61(m,2H)。
類似の手順によって、適切な出発物質を使用して、下記生成物が得られる:
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンシアンアミジンヒドロクロリド;
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンシアミドキシムヒドロクロリド;および
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−アミノピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N,N’−ジメチルアミジンジヒドロクロリド。
段階II 標記化合物
DMF8mL中のα−ブロモアクリル酸70mgの溶液に、ジシクロヘキシルカルボジイミド51mgを加えた。溶液を室温で20分間攪拌し、次に、段階Iから得られる中間体108mgおよび炭酸水素ナトリウム17mgを加えた。混合物を室温で10時間攪拌し、溶媒を真空蒸発し、粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール: 8/2)によって精製して、標記化合物50mgを黄色固形物として得た。
FAB−MS: m/z 600、(20、[M+H]+)
PMR(DMSO−d6)δ:
10.28(s,1H)、9.93(s,1H)、9.88(s,1H)、9.4(b.s.,1H)、9.1(b.s.,1H)、8.5(b.s.,1H)、8.18(t,J=5.9Hz,1H)、6.8−7.3(m,6H)、6.64(d,J=2.9Hz,1H)、6.18(d,J=2.9Hz,1H)、3.80(s,3H)、3.79(s,3H)、3.76(s,3H)、3.48(m,2H)、2.75(s,3H)、2.62(m,2H)。
類似の手順によって、適切な出発物質を使用して、下記生成物が得られる:
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンシアンアミジン;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N−メチルアミジンヒドロクロリド;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N−メチルアミジンヒドロクロリド;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N’−ジメチルアミジンヒドロクロリド;および
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミドキシム。
実施例9
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオニトリル
DMF20mL中の350mgの3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−[1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオンアミジンヒドロクロリド(WO 90/11277号に記載のように製造)の溶液に、120mgの無水琥珀酸および165mgのK2CO3を加えた。溶液を60℃で3時間加熱し、次に、溶媒を減圧除去し、粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール: 95/5)によって精製して、標記化合物150mgを淡黄色固形物として得た。
FAB−MS: m/z 693、(100、[M+H]+)
PMR(DMSO−d6)δ:
10.32(s,1H)、10.00(s,1H)、9.97(s,1H)、9.95(s,1H)、8.36(t,J=5.9Hz、1H)、6.9−7.3(m,8H)、6.70(d,J=2.7Hz,1H)、6.25(d,J=2.7Hz,1H)、3.88(s,6H)、3.87(s,3H)、3.60(s,3H)、3.42(m,2H)、2.75(t,d=6.5Hz,2H)。
UV: c=20.3mg/l(EtOH95%) λMAX=312.6 ε=45606
同様の方法により、適切な出発物質を使用して、下記生成物が得られる:
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオニトリル;および
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオニトリル。
実施例10
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4−[1−メチル−4(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N−メチルアミジンヒドロクロリド
水15mL中の、実施例2段階Iに記載のように製造される中間体および100mgのNaHCO3の溶液に、ベンゼン15mL中の395mgの1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシルクロリドを加えた。反応物を4時間激しく攪拌し、次に、溶媒を真空蒸発し、粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール: 8/2)によって精製して、標記化合物135mgを黄色粉末として得た。
FAB−MS: m/z 678、(45、[M+H]+)
PMR(DMSO−d6)δ:
10.29(s,1H)、9.96(s,1H)、9.92(s,1H)、9.89(s,1H)、8.9(b.s.,3H)、8.19(t,J=5.9Hz,1H)、6.9−7.3(m,8H)、6.37(d,J=2.2Hz,1H)、5.99(d,J=2.2Hz,1H)、3.84(s,6H)、3.83(s,3H)、3.79(s,3H)、3.48(m,2H)、2.78(s,3H)、2.59(m,2H)。
UV: c=18.5mg/l(EtOH95%) λMAX=312.6 ε=44232
同様の方法により、適切な出発物質を使用して、下記生成物が得られる:
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N−メチルアミジンヒドロクロリド;および
3−[1−メチル−4[1−メチル−4[1−メチル−4(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]ピロール−2−カルボキシアミド]プロピオン−N−メチルアミジンヒドロクロリド。
Claims (8)
- 3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンシアンアミジン;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンシアンアミジン;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンシアンアミジン;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N−メチルアミジン;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N−メチルアミジン;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N−メチルアミジン;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N’−ジメチルアミジン;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N’−ジメチルアミジン;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N’−ジメチルアミジン;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミドキシム;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミドキシム;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミドキシム;
2−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)エチルグアニジン;
2−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)エチルグアニジン;
2−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)エチルグアニジン;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオニトリル;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオニトリル;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオニトリル;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミド;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミド;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミド;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N−メチルアミド;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N−ジメチルアミジン;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N−ジメチルアミジン;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N−ジメチルアミジン;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N−メチルアミジン;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオン−N,N’−ジメチルアミジン;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミドキシム;
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンシアンアミジン;および
3−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(1−メチル−4−(α−クロロアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)ピロール−2−カルボキシアミド)プロピオンアミド;
から選択される請求項1に記載の化合物または医薬的に許容されるそれらの塩。 - 請求項1に記載の化合物の製造方法であって、該方法が、
(a) 式(II):
[式中:
nは、2、3または4であり;
mは、0または1であり;
Bは、
[式中、R4、R5、R6、R7およびR8は、それぞれ独立に、水素またはC1−C4アルキルであり、但し、R4、R5およびR6の少なくとも1つがC1−C4アルキルあることを条件とする。]
から選択される。]
で示される化合物を、式(III):
[式中、R1およびR2は、それぞれ独立に、水素、ハロゲンおよびC1−C4アルキルから選択され;R3は水素またはハロゲンであり;Xはヒドロキシまたは脱離基であり;mは前記と同意義である。]
で示される化合物と反応させることを含んで成る方法。 - 治療によってヒトまたは動物を処置する方法に使用される請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
- 抗新生物剤として使用される請求項6に記載の化合物。
- 抗ウイルス剤として使用される請求項6に記載の化合物。
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