JP4311452B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

車両等に搭載される原動機の動力を発電機などの補機にベルトなどを用いて伝達する動力伝達装置に関する。
近年、地球環境への配慮の意識が高まり、燃費向上のためエンジンは低アイドリング化、低フリクション化している。一方、EPS(電動パワーステアリング)の採用などの電化による車両用発電機の大型化とともに消費パワーが増大している。これらは、エンジンの爆発に起因する回転変動によって生じるエンジン回転の不安定化やベルトスリップ、ばたつき、寿命低下などを助長するという弊害を生じる。このような弊害に対処するための従来技術として、プーリとロータ軸との間を圧縮コイルバネを介して連結し、プーリの回転変動を効率的に吸収するようにした動力伝達装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−9899号公報(第3−6頁、図1−6)
ところで、特許文献1に開示された動力伝達装置では、系全体の慣性モーメントが大きい場合に差動を許容する空転側の慣性モーメントを小さくすることで、効果的な脈動吸収を行うことができる。ところが、この動力伝達装置では、空転側のプーリに圧縮コイルバネや可動環状レースが固定されているため、空転側の慣性モーメントをあまり小さくすることができず、回転変動の吸収性が悪いという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、回転変動の吸収性を向上させることができる動力伝達装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の動力伝達装置は、回転トルクを入力軸から出力軸に伝達するためのものであり、入力軸と出力軸とを回転自在に保持する軸受けと、入力軸に対する角度変位に応じて軸方向に移動するスライダと、スライダを出力軸の軸方向に拘束する軸方向拘束部とを備え、軸方向拘束部を出力軸に固定するとともに、スライダを入力軸から分離可能にしている。入力軸が空転する際にスライダや軸方向拘束部が入力軸と連動して回転しないため、入力軸側の慣性モーメントを小さくすることができ、回転変動の吸収性を向上させることが可能となる。
また、上述した入力軸は、外筒であって内面に螺旋状の第1溝を備え、出力軸は、内筒であって外周面に軸方向の第2溝を備え、スライダは、直径Aの球状で、第1溝と第2溝の間の隙間に配置され、第1溝の深さH1が(A/2)>H1の関係を満たし、かつ、第2溝の深さH2が(A/2)>H2の関係を満たすことが望ましい。これにより、スライダを挟んで入力軸と出力軸との離間した状態を維持しつつ、これらの間の相対的な回転角を変更することが可能となる。
また、上述した軸方向拘束部はバネであり、バネとスライダの間に配置されたスライダ保護板をさらに備えることが望ましい。これにより、バネの端部形状にかかわらずスライダの移動に適した形状を容易に実現することができ、入力軸が出力軸に対して相対的に回転する際の抵抗を減らすことができる。
また、上述したスライダ保護板は環状であることが望ましい。これにより、スライダを回転方向全体に配置することが可能になる。
また、上述した軸受けは、スライダの軸方向両側のそれぞれにおいて、外筒と内筒との間に配置されていることが望ましい。これにより、スライダに偏った荷重が加わることを防止することができ、スライダの円滑な移動を促進して回転変動の吸収性をさらに向上させることが可能となる。
また、上述した入力軸は、内周面に内周側に突出するとともに軸方向端面に第1溝を有する円盤状の第1の環状体を備え、軸方向拘束部は、外周面に外周側に突出するとともに第1の環状体に対向する軸方向端面に第2溝を有する第2の環状体を備え、第1溝と第2溝は、入力軸と出力軸との間の相対的な角度変位に応じて互いの径方向位置が変位し、第1溝と第2溝の間にスライダが配置されていることが望ましい。あるいは、上述した入力軸は、内周面に内周側に突出するとともに軸方向端面に波形形状の第1溝を有する円盤状の第1の環状体を備え、軸方向拘束部は、外周面に外周側に突出するとともに第1の環状体に対向する軸方向端面に波形形状の第2溝を有するとともにスライダの機能を有する第2の環状体を備え、第1溝と第2溝は、入力軸と出力軸との間の相対的な角度変位に応じて互いの波形形状の径方向位置が変位することが望ましい。このような構造を採用した場合であっても入力軸が空転する際にスライダや軸方向拘束部が入力軸と連動して回転しないため、入力軸側の慣性モーメントを小さくすることができ、回転変動の吸収性を向上させることが可能となる。
以下、本発明を適用した一実施形態の動力伝達装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この実施形態では、動力伝達装置を車両用交流発電機のプーリユニットに適用した場合について説明するが、車両用交流発電機以外にエアコン等を駆動するために用いられるプーリユニットに適用するようにしてもよい。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態のプーリユニットの全体構成を示す断面図である。なお、図1に示す断面は、回転中心に対して片側の一方のみが図示してあり、他方は省略してある。図2は、図1に示すプーリユニットの部分的な断面図である。図3は、プーリユニットに含まれる環状体の斜視図である。図1等に示すプーリユニット100は、プーリ10、ロータ軸20、スライダ30、環状体40、圧縮コイルバネ50、スライダ保護板52、軸受け60、62を含んで構成されている。
プーリ10は、入力軸となる外側環体(外筒)であり、外周側にエンジンのクランクシャフトに連動して回送されるベルト(図示せず)が巻き付けられるプーリ溝12を有するとともに、内周面に螺旋をなす第1溝14を有する。ロータ軸20は、出力軸となる内側環体(内筒)であり、車両用発電機のシャフト(図示せず)と一体となって回転する。例えば、ロータ軸20の内周に雌ねじ溝22が形成されており、車両用発電機のシャフトの先端部に形成された雄ねじ溝に締め付け固定される。また、ロータ軸20の外周面には環状体40が嵌合している。この環状体40は、L字状の断面を有しており、外周面に軸方向に沿った複数の第2溝42を有する。このL字状の断面は、軸方向に沿った部分と径方向に沿った部分とに分かれるが、複数の第2溝42は軸方向に沿った部分に形成されており、径方向に沿った部分は圧縮コイルバネ50の一方端が当接して固定される円盤状(環状)のストッパ44となる。なお、上述した例では、ロータ軸20と環状体40とを別部品で構成してこれらを嵌合したが、一体化した単一部品として形成するようにしてもよい。
圧縮コイルバネ50は、環状体40の外周側に同心状に配置されており、上述したように一方端が環状体40の一部であるストッパ44に当接して固定される。また、圧縮コイルバネ50の他方端は、スライダ保護板52と連結されている。スライダ保護板52は、一方の軸方向端面に圧縮コイルバネ50の他方端が当接して連結されるとともに、他方の軸方向端面には複数のスライダ30が当接する。
スライダ30は、プーリ10に対する角度変位に応じて軸方向に移動する球体であり、環状体40の外周面に形成された複数の第2溝42のそれぞれに1対1に対応している。このスライダ30は、プーリ10の内周面に接触しているが分離可能であり、プーリ10と連動して回転しないようになっている。なお、図3では、わかりやすくするためにスライダ30の数を少なくしているが、実際には環状体40の第2溝42の数に一致させている。スライダ保護板52の他方の軸方向端面は、軸方向に対して螺旋状に傾斜している。スライダ30は、プーリ10とロータ軸20との間の環状空間に設けられている。具体的には、軸方向に沿った位置がプーリ10の内周面の第1溝14によって拘束され、周方向の位置が環状体40の外周面に形成された第2溝42によって拘束される。プーリ10の第1溝14は螺旋状に形成されているため、プーリ10が環状体40に対して相対的に回転すると、この第1溝14も相対的に回転し、スライダ30の軸方向位置が変化する。なお、スライダ保護板52は、圧縮コイルバネ50から加わる荷重を全てのスライダ30に均等に分散させるためのものであり、プーリ10の第1溝14によって軸方向位置が拘束された各スライダ30に均等に当接させるために、スライダ30に当接する側の軸方向端面の傾斜角は、螺旋状の第1溝14と同じ傾斜角に設定されている。上述したスライダ30の直径をAとしたときに、第1溝14の深さH1は(A/2)>H1の関係を満たしており、第2溝42の深さH2は(A/2)>H2の関係を満たしている。
軸受け60、62は、ロータ軸20をプーリ10に支持する軸受けであり、スライダ30を挟んで軸方向両側に配置されている。これらの軸受け60、62のそれぞれは、ロータ軸20の外周面の段部により内輪が軸方向不動に固定されており、ロータ軸20に対してプーリ10の軸方向の位置決めをしている。上述した圧縮コイルバネ50とスライダ保護板52が軸方向拘束部に対応する。
本実施形態のプーリユニット100はこのような構造を有しており、次にその動作を説明する。まず、プーリ10がベルトにより駆動されてロータ軸20が回転数の定常状態から回転数増加状態になる場合を考える。車両用発電機の回転子と一体化されたロータ軸20は大きな慣性を有するため、プーリ10の回転数増加に追随するように回転上昇させにくい。このため、ロータ軸20に対してプーリ10の第1溝14が相対的に回転し、その結果、スライダ30が圧縮コイルバネ50を圧縮する方向に変位する(その前提として、圧縮コイルバネ50を圧縮するように第1溝14の傾斜角とスライダ保護板52の軸方向端面の傾斜角とを設定しておく必要がある)。これによってプーリ10の回転トルクは、一部が圧縮コイルバネ50に吸収されるとともに、ロータ軸20が遅れて回転する。これにより、プーリ10の回転変動(上昇)に対して、効果的な脈動吸収を行うことが可能になる。反対に、回転数の定常状態から回転数減少状態になる場合にも、車両用発電機の回転子と一体化されたロータ軸20は大きな慣性を有するため、プーリ10の回転数減少に追随するように回転下降させにくい。回転数増加の場合と同様に、スライダ30が圧縮コイルバネ50をそれ以前の位置よりも伸張する方向に変位する。これによってプーリ10の回転トルクは、一部が圧縮コイルバネ50に吸収されるとともに、ロータ軸20が遅れて回転する。これにより、プーリ10の回転変動(下降)に対して、効果的な脈動吸収を行うことが可能になる。
このように、本実施形態のプーリユニット100では、プーリ10が空転する際にスライダ30や軸方向拘束部としての圧縮コイルバネ50がプーリ10と連動して回転しないため、プーリ10側の慣性モーメントを小さくすることができ、回転変動の吸収性を向上させることが可能となる。
参考実施形態)
図4は、参考実施形態のプーリユニットの全体構成を示す断面図である。図4に示すプーリユニット100Aは、プーリ10A、ロータ軸20A、スライダ30A、圧縮コイルバネ50、スライダ保護板52A、軸受け60、62を含んで構成されている。なお、図1に示したプーリユニット100と同一部材には同一符号が用いられ、作用が類似した部材には同一符号に符号Aが追加されている。以下では、図1に示したプーリユニット100と相違する点に着目して説明するものとする。
プーリ10Aは、内周側に突出した円盤状の環状体(第1の環状体に対応する)16を有する。この環状体16の一方の軸方向端面には、軸方向に垂直な面上で螺旋をなす第1溝14Aが形成されている。また、スライダ保護板52Aは、円盤状の環状体(第2の環状体に対応する)であって、ロータ軸20Aの外周面に配置されている。このスライダ保護板52Aは、プーリ10Aの環状体16に対向する軸方向端面に螺旋をなす第2溝42Aが形成されている。第1溝14Aと第2溝42Aは、同じ形状を有しており、プーリ10Aとロータ軸20Aとが所定の角度をなしているときにそれぞれの溝の位置が一致し、プーリ10Aとロータ軸20Aの角度がこの所定の角度からずれるにしたがってそれぞれの溝の位置が径方向に次第にずれるようになっている。
また、ロータ軸20Aは、外周側に突出した円盤状のストッパ44Aを有している。なお、ロータ軸20Aにストッパを形成するのではなく、図1に示した環状体40をロータ軸20の外周に嵌合して用いるようにしてもよい。ストッパ44Aは、図1に示した環状体40のストッパ44と同様に、圧縮コイルバネ50の一方端が当接し、この一方端を固定する。圧縮コイルバネ50の他方端は、スライダ保護板52Aに連結されている。このスライダ保護板52Aは、軸方向には移動可能であるが、回転方向には移動が拘束されている。回転方向の拘束は、例えば、圧縮コイルバネ50の他方端をスライダ保護板52Aに連結することにより実現することもできるが、回転方向の拘束をより確実にするには、スライダ保護板52Aの内周面に軸方向に沿った複数本の溝を形成するとともにロータ軸20Aの外周面にこれらの溝に対応する軸方向に沿った複数本の溝を形成し、軸方向にのみ移動可能なようにしてもよい。
スライダ30Aは、球体であり、第1溝14Aと第2溝42Aの間に複数個が周方向に所定間隔で配置されている。所定間隔を維持するために、例えば軸受け60等でボールの間隔を維持するために一般に用いられる保持器を用いることができる。
本実施形態のプーリユニット100Aはこのような構造を有しており、次にその動作を説明する。まず、プーリ10Aがベルトにより駆動されてロータ軸20Aが回転数の定常状態から回転数増加状態になる場合を考える。車両用発電機の回転子と一体化されたロータ軸20Aは大きな慣性を有するため、プーリ10Aの回転数増加に追随するように回転上昇させにくい。このため、スライダ保護板52Aの第2溝42Aに対してプーリ10Aの第1溝14Aが相対的に回転し、その結果、スライダ30Aが径方向に移動し、スライダ保護板52Aが圧縮コイルバネ50を圧縮する方向に変位する。
図5は、スライダ30A周辺の詳細を示す図である。図5(A)には第1溝14Aと第2溝42Aの径方向位置が一致している場合が示されている。第1溝14Aと第2溝42AはともにV字断面を有しており、これらの溝の径方向位置が一致しているときに、スライダ30Aを挟んで環状体16とスライダ保護板52Aの軸方向距離が最も接近する。また、図5(B)には第1溝14Aと第2溝42Aの径方向位置がずれる場合が示されている。この場合には、スライダ30Aを挟んで環状体16とスライダ保護板52Aとの軸方向距離が溝のずれ量に比例して次第に離間する。本実施形態では、環状体16の軸方向位置が固定され、スライダ保護板52Aの軸方向位置が移動可能になっているため、スライダ保護板52Aが圧縮コイルバネ50を圧縮する方向に移動する。これによってプーリ10Aの回転トルクは、一部が圧縮コイルバネ50に吸収されるとともに、ロータ軸20Aが遅れて回転する。これにより、プーリ10Aの回転変動(上昇)に対して、効果的な脈動吸収を行うことが可能になる。反対に、回転数の定常状態から回転数減少状態になる場合にも、車両用発電機の回転子と一体化されたロータ軸20Aは大きな慣性を有するため、プーリ10Aの回転数減少に追随するように回転下降させにくい。回転数増加の場合と同様に、スライダ保護板52Aが圧縮コイルバネ50を圧縮する方向に変位する。これによってプーリ10Aの回転トルクは、一部が圧縮コイルバネ50に吸収されるとともに、ロータ軸20Aが遅れて回転する。これにより、プーリ10Aの回転変動(下降)に対して、効果的な脈動吸収を行うことが可能になる。
第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態のプーリユニットの全体構成を示す断面図である。図6に示すプーリユニット100Bは、プーリ10B、ロータ軸20A、スライダ30B、圧縮コイルバネ50、軸受け60、62を含んで構成されている。なお、図1、図4に示したプーリユニット100、100Aと同一部材には同一符号が用いられ、作用が類似した部材には同一符号に符号Bが追加されている。以下では、図1、図4に示したプーリユニット100、100Aと相違する点に着目して説明するものとする。
プーリ10Bは、内周側に突出した円盤状の環状体(第1の環状体に対応する)16Bを有する。この環状体16Bの一方の軸方向端面には、軸方向に垂直な面上で螺旋をなすとともに径方向に波形形状を有する第1溝14Bが形成されている。
スライダ30Bは、図4に示したスライダ30Aとスライダ保護板52Aの機能を併せ持ったものであり、ロータ軸20Aの外周に配置された円盤状の環状体(第2の環状体に対応する)である。このスライダ30Bは、プーリ10Bの環状体16Bに対向する軸方向端面に螺旋をなす第2溝42Bが形成されている。第2溝42Bも第1溝14Bと同様の形状を有しており、プーリ10Bとロータ軸20Aとが所定の角度をなしているときにそれぞれの表面が隙間なく当接し、プーリ10Bとロータ軸20Aの角度がこの所定の角度からずれるにしたがってそれぞれの山の位置と谷の位置が径方向に次第にずれるようになっている。圧縮コイルバネ50の他方端は、スライダ30Bに連結されている。また、このスライダ30Bは、軸方向には移動可能であるが、回転方向には移動が拘束されている。
本実施形態のプーリユニット100Bはこのような構造を有しており、次にその動作を説明する。まず、プーリ10Bがベルトにより駆動されてロータ軸20Aが回転数の定常状態から回転数増加状態になる場合を考える。車両用発電機の回転子と一体化されたロータ軸20Aは大きな慣性を有するため、プーリ10Bの回転数増加に追随するように回転上昇させにくい。このため、スライダ30Bの第2溝42Bに対してプーリ10Bの第1溝14Bが相対的に回転し、その結果、スライダ30Bが圧縮コイルバネ50を圧縮する方向に変位する。
図7は、スライダ30B周辺の詳細を示す図である。図7(A)には第1溝14Bと第2溝42Bの径方向形状が一致し、これらの表面が隙間なく当接している場合が示されている。なお、実際には必ずしもこれらの表面が隙間なく当接する必要はなく、図7(B)に示すように隙間が生じてもよい。また、図7(B)には第1溝14Bと第2溝42Bのそれぞのれ波形形状の谷と山の径方向位置がずれる場合が示されている。この場合には、環状体16Bとスライダ30Bとの軸方向距離が溝のずれ量に比例して次第に離間する。本実施形態では、環状体16Bの軸方向位置が固定され、スライダ30Bの軸方向位置が移動可能になっているため、スライダ30Bが圧縮コイルバネ50を圧縮する方向に移動する。これによってプーリ10Bの回転トルクは、一部が圧縮コイルバネ50に吸収されるとともに、ロータ軸20Aが遅れて回転する。これにより、プーリ10Bの回転変動(上昇)に対して、効果的な脈動吸収を行うことが可能になる。反対に、回転数の定常状態から回転数減少状態になる場合にも、車両用発電機の回転子と一体化されたロータ軸20Aは大きな慣性を有するため、プーリ10Bの回転数減少に追随するように回転下降させにくい。回転数増加の場合と同様に、スライダ30Bが圧縮コイルバネ50を圧縮する方向に変位する。これによってプーリ10Bの回転トルクは、一部が圧縮コイルバネ50に吸収されるとともに、ロータ軸20Aが遅れて回転する。これにより、プーリ10Bの回転変動(下降)に対して、効果的な脈動吸収を行うことが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。上述した第1の実施形態では、図1に示した第1溝14を螺旋状に形成したが、プーリ10とロータ軸20との間の相対的な回転変位が少ない場合等においては波形形状に形成するようにしたもよい。また、上述した参考および第2の実施形態では、図4あるいは図6に示した第1溝14A、14B、第2溝42A、42Bをともに螺旋状に形成したが、プーリ10A、10Bとロータ軸20Aとの間の相対的な回転変位が少ない場合等においては一方あるいは両方を円形状や楕円形状に形成してもよい。但し、両方とも円形状とする場合には、これらの溝は同心状ではなく、少なくとも一方を偏心させる必要がある。
第1の実施形態のプーリユニットの全体構成を示す断面図である。 図1に示すプーリユニットの部分的な断面図である。 プーリユニットに含まれる環状体の斜視図である。 参考実施形態のプーリユニットの全体構成を示す断面図である。 図4に示すプーリユニットに含まれるスライダ周辺の詳細を示す図である。 第2の実施形態のプーリユニットの全体構成を示す断面図である。 図6に示すプーリユニットに含まれるスライダ周辺の詳細を示す図である。
符号の説明
10 プーリ
12 プーリ溝
14 第1溝
20 ロータ軸
30 スライダ
40 環状体
42 第2溝
44 ストッパ
50 圧縮コイルバネ
52 スライダ保護板
60、62 軸受け
100 プーリユニット

Claims (5)

  1. 回転トルクを入力軸から出力軸に伝達する動力伝達装置において、
    前記入力軸と前記出力軸とを回転自在に保持する軸受けと、
    前記入力軸に対する角度変位に応じて軸方向に移動するスライダと、
    前記スライダを前記出力軸の軸方向に拘束する軸方向拘束部と、を備え、
    前記軸方向拘束部を前記出力軸に固定するとともに、前記スライダを前記入力軸から分離可能にし
    前記入力軸は、外筒であって内面に螺旋状の第1溝を備え、
    前記出力軸は、内筒であって外周面に軸方向の第2溝を備え、
    前記スライダは、直径Aの球状で、前記第1溝と前記第2溝の間の隙間に配置され、
    前記第1溝の深さH1が(A/2)>H1の関係を満たし、かつ、前記第2溝の深さH2が(A/2)>H2の関係を満たすことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1において、
    前記軸方向拘束部はバネであり、
    前記バネと前記スライダの間に配置されたスライダ保護板をさらに備えることを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項2において、
    前記スライダ保護板は環状であることを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項1において、
    前記軸受けは、前記スライダの軸方向両側のそれぞれにおいて、前記外筒と前記内筒との間に配置されていることを特徴とする動力伝達装置。
  5. 回転トルクを入力軸から出力軸に伝達する動力伝達装置において、
    前記入力軸と前記出力軸とを回転自在に保持する軸受けと、
    前記入力軸に対する角度変位に応じて軸方向に移動するスライダと、
    前記スライダを前記出力軸の軸方向に拘束する軸方向拘束部と、を備え、
    前記軸方向拘束部を前記出力軸に固定するとともに、前記スライダを前記入力軸から分離可能にし
    前記入力軸は、内周面に内周側に突出するとともに軸方向端面に波形形状の第1溝を有する円盤状の第1の環状体を備え、
    前記軸方向拘束部は、外周面に外周側に突出するとともに前記第1の環状体に対向する軸方向端面に波形形状の第2溝を有するとともに前記スライダの機能を有する第2の環状体を備え、
    前記第1溝と前記第2溝は、前記入力軸と前記出力軸との間の相対的な角度変位に応じて互いの波形形状の径方向位置が変位し、
    前記波形形状は、径方向に凹凸形状であるとともに螺旋をなすことを特徴とする動力伝達装置。
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