JP4309831B2 - 作業機連結機構における伝動軸の支持機構 - Google Patents

作業機連結機構における伝動軸の支持機構 Download PDF

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Description

本発明は、トラクタのオートヒッチ等の作業車両の作業機連結機構における伝動軸の支持機構に関する。
従来左右の2点によって作業車両側に上下揺動自在に連結される2Pタイプの作業機ヒッチを備え、トラクタ等の作業車両に設けられた駆動力の出力軸(PTO軸)にヨークジョイントを介して接続される屈折可能な伝動軸によって作業機の入力軸とトラクタのPTO軸とを接続する作業機連結機構が公知となっている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−191204号公報
上記伝動軸の後端側は作業機ヒッチ側に回動自在に軸支されている。このため作業機連結機構を介した作業車両への作業機の自動連結時における、作業機の入力軸と伝動軸との自動接続に際して、入力軸が伝動軸に接した場合、伝動軸を入力軸にならうように回動させるガイドが安定して作用せず、伝動軸と入力軸との接続が円滑に行われない場合があるという欠点があった。
上記課題を解決するための本発明の作業機連結機構における伝動軸の支持機構は、左右の2点によって作業車両1側に上下揺動自在に連結される作業機連結用の作業機連結体2と、作業車両1側に設けられた駆動力の出力軸10と作業機3側に設けられた駆動力の入力軸13とを連結する伝動軸34とを設け、該伝動軸34が、前端側がヨークジョイント41を介して出力軸10に連結され、且つ作業機連結体2による作業車両1と作業機3との連結時に、入力軸13と伝動軸34とが自動接続されるように、上記入力軸13に連結される後端側が作業機連結体2側に回動自在に支持され、伝動軸34と作業機連結体2との間に、伝動軸34におけるヨークジョイント41との連結側を上方側に付勢する付勢手段53を設けて、伝動軸34のヨークジョイント41側を上向きに持ち上げて支持した作業機連結機構において、伝動軸34の回動支持軸心Xを、伝動軸34の前後中心より後方側において、伝動軸34の軸心C1より下方に配置したことを特徴としている。
また左右の2点によって作業車両1側に上下揺動自在に連結される作業機連結用の作業機連結体2と、作業車両1側に設けられた駆動力の出力軸10と作業機3側に設けられた駆動力の入力軸13とを連結する伝動軸34とを設け、該伝動軸34が、前端側がヨークジョイント41を介して出力軸10に連結され、且つ作業機連結体2による作業車両1と作業機3との連結時に、入力軸13と伝動軸34とが自動接続されるように、上記入力軸13に連結される後端側が作業機連結体2側に回動自在に支持され、伝動軸34と作業機連結体2との間に、伝動軸34におけるヨークジョイント41との連結側を上方側に付勢する付勢手段53を設けて、伝動軸34のヨークジョイント41側を上向きに持ち上げて支持した作業機連結機構において、伝動軸34の回動支持軸心Xを、伝動軸34の後端近傍又は後端より後方に配置したことを特徴としている。
そして左右の2点によって作業車両1側に上下揺動自在に連結される作業機連結用の作業機連結体2と、作業車両1側に設けられた駆動力の出力軸10と作業機3側に設けられた駆動力の入力軸13とを連結する伝動軸34とを設け、該伝動軸34が、前端側がヨークジョイント41を介して出力軸10に連結され、且つ作業機連結体2による作業車両1と作業機3との連結時に、入力軸13と伝動軸34とが自動接続されるように、上記入力軸13に連結される後端側が作業機連結体2側に回動自在に支持され、伝動軸34と作業機連結体2との間に、伝動軸34におけるヨークジョイント41との連結側を上方側に付勢する付勢手段53を設けて、伝動軸34のヨークジョイント41側を上向きに持ち上げて支持した作業機連結機構において、伝動軸34の回動支持軸心Xを、伝動軸34の後端近傍又は後端より後方位置において、伝動軸34の軸心C1より下方に配置したことを特徴としている。
以上のように、伝動軸の回動支持軸心を、伝動軸の前後中心より後方側の伝動軸の軸心より下方に配置、又は伝動軸の後端近傍又は後端より後方に配置することによって、入力軸との自動連結のために入力軸が伝動軸の後端側に接した場合、挿入される入力軸にならうように伝動軸を回動させるガイド性が向上し、伝動軸と入力軸との接続が円滑に行われるという効果がある。
なお伝動軸の回動支持軸心を、伝動軸の後端近傍又は後端より後方に配置し、且つ伝動軸の軸心より下方に配置することによって、上記ガイド性が更に向上し、伝動軸と入力軸との接続をさらに円滑に行うことができる。
図1は本発明の作業機連結機構を採用したトラクタ1の後方側及び作業機の左側面図である。トラクタ1には、後方にロータリ作業機3等の作業機を連結するための作業機連結体であるオートヒッチ2が取り付けられている。オートヒッチ2は、2Pタイプであり、トラクタ1側に2点で上下揺動自在に連結されている。
またトラクタ1側には、左右一対のリフトアーム4が上下揺動駆動自在に設けられている。オートヒッチ2は、連結具6を介してリフトアーム4に支持されている。オートヒッチ2は、リフトアーム4の上下揺動駆動によって上下昇降駆動される。
オートヒッチ2の上方側には、ロータリ作業機3のトップマスト8に設けられるピン9との連結用の上部連結ブラケット7が設けられている。オートヒッチ2の下方側の左右には、ロータリ作業機3の下方側に設けられる下部連結ピン12との連結用の下部連結ブラケット11が設けられている。
ピン9を上部連結ブラケット7の上方に位置させてオートヒッチ2を上昇させることによって、ピン9が上部連結ブラケット7に収容されて連結されるとともに、後述するように下部連結ブラケット11に下部連結ピン12が自動的に連結され、図2に示されるように、トラクタ1にロータリ作業機3が自動的に(オートで)連結される。
トラクタ1の後方からは、ロータリ作業機3への駆動力を出力するPTO軸10が突設されている。上記のようにトラクタ1にロータリ作業機3が自動的に装着されると、ロータリ作業機3側の駆動力の入力軸13とPTO軸10とが後述するように連結され、ロータリ作業機3側に駆動力が伝動される。
図3はオートヒッチ2の斜視図、図4はオートヒッチ2の平面図である。図5はオートヒッチ2の背面図である。オートヒッチ2のフレーム(ヒッチフレーム)14は、逆U字状をなすパイプフレーム16を中心に構成されている。パイプフレーム16の左右両端に、前記下部連結ブラケット11が設けられている。パイプフレーム16の上部に上記上部連結ブラケット7が設けられている。
下部連結ブラケット11には、後方に向かって開口するU字状開口部11aが設けられている。下部連結ブラケット11には、U字状開口部11aの開口端側を閉じることができるフックプレート17が上下回動自在に軸支されている。
上部連結ブラケット7には、鍵状の孔7aが設けられている。孔7aには、略逆U字状をなす操作レバー26が挿通されている。操作レバー26の左右両端はそれぞれ左右のフックプレート17に連結されている。操作レバー26の端部に遊嵌されたねじりバネ27によってフックプレート17は下方(U字状開口部11aの開口端側を閉じる方向)に付勢されている。
パイプフレーム16における左右の下部連結プレート11の上方位置には内側に向かってブラケット18が溶着されている。両ブラケット18はプレート19によって連結されている。各ブラケット18には、それぞれ前方に向かって突出している角パイプ21の基端部(後端部)が溶着されている。
左側の角パイプ21と左側の下部連結ブラケット11及び右側の角パイプ21と右側の下部連結ブラケット11とがそれぞれ補強バー23によって連結されている。左右の角パイプ21における補強バー23の連結部の後方において、両角パイプ21がシャフト24によって連結されている。
上記各角パイプ21の先端には、平面視でU字状をなす受けプレート22が固定されている。各受けプレート22には、U字間を繋ぐようにピン25が設けられている。これに対してトラクタ1の後部には、後方に向かって開口するU字状のブラケット31が左右2箇所に設けられている。
左右の上記各受けプレート22のピン25を左右のブラケット31に挿入し、ブラケット31にピン25の抜け止めのピン31P(図1,図2参照)を挿入することによって、ブラケット31に角パイプ21の先端側が、ピン25を中心として上下揺動自在に連結される。これによりオートヒッチ2がトラクタ1側にピン25を中心として上下揺動自在に連結される。
そして上記シャフト24の左右両端部と左右のリフトアーム4とが連結具6によって連結され、これによりオートヒッチ2が、連結具6を介してリフトアーム4に支持され、トラクタ1に上下揺動自在に取り付け支持される。
上記左右の両ブラケット18の下端部分には、上方側が開いたフック18Fが後方に突出して設けられている。該フック18Fには上下回動自在にベアリングホルダ33が軸支されている。ベアリングホルダ33からは左右方向に支軸33aが突出しており、該支軸33aがフック18Fに挿入されることによって、ベアリングホルダ33がフック18Fに支持されている。
図6に示されるように、ベアリングホルダ33内にはベアリング30が収容されている。該ベアリング30には伝動軸34が挿入されている。伝動軸34は前後方向に配置されている。伝動軸34は、前端側がベアリング30によって回転自在に支持されているため、ベアリングホルダ33と一体的に支軸33aの軸心を支点に上下揺動する。ベアリングホルダ33には、伝動軸34の外周側を覆うカバー35が取り付けられている。
左右の角パイプ21の間には、ロッド51が取り付けられている。ロッド51の左右方向の略中央には、フック52が取り付けられている。フック52とカバー35の先端(前端)側との間には引張りバネ53が設けられている。これによりカバー35の先端側は弾力的に上向きに持ち上げられて支持されている。カバー35の持上げ上限位置は、左右の角パイプ21の間に設けられた杆状の上限ストッパ54とカバー35とが当接する位置で規制される。
カバー35がベアリングホルダ33に取り付けられ、ベアリングホルダ33内のベアリング30に伝動軸34が挿入されているため、上記のようにカバー35の先端側が上向きに持ち上げられて支持されることによって、伝動軸34も先端側が引張りバネ53によって上向きに持ち上げられて支持され、伝動軸34の持ち上げ上限位置がカバー35と上限ストッパ54との当接によって規制されている。
伝動軸34の前端部分34Fにはスプライン39が形成されている。伝動軸34の後端部分34Rには、ロータリ作業機3の入力軸13が挿入されるメススプライン部46が形成されている。該メススプライン部46の入り口にはテーパ状の案内部47が形成されている。伝動軸34は、上記前端部分34Fにおいて前述のベアリング30に支持されている。
伝動軸34の前端側には、トラクタ1のPTO軸10との連結用にヨークジョイント41が取り付けられている。該ヨークジョイント41は、前部ヨーク42と後部ヨーク43とがジョイント44によって連結された2軸による2つの折れ点を持つジョイントとなっている。後部ヨーク43に伝動軸34のスプライン39が前後スライド自在に挿入されてヨークジョイント41が伝動軸34に取り付けられている。伝動軸34の後端側は後部ヨーク43によって支持されている。前部ヨーク42に上記PTO軸10が連結されている(図1,図2参照)。
上記のようにPTO軸10と伝動軸34とがヨークジョイント41を介して連結されているため、伝動軸34のメススプライン部46にロータリ作業機3の入力軸13が挿入され、PTO軸10が回転駆動されると、伝動軸34を介して入力軸13に駆動力が伝動される。
なお伝動軸34はオートヒッチ2の昇降揺動に伴って後部ヨーク43に対してスプライン39部分がスライドするが、カバー35によってカバーされているためスプライン39部分に下方から泥水等がかかることは無く、スプライン39のスライドは円滑に行なわれる。
オートヒッチ2は上記のように構成されており、次にロータリ作業機3の自動連結動作について説明する。前述のように上部連結ブラケット7がロータリ作業機3のピン9に下方から係合する位置から、オートヒッチ2を上昇させると、まず上部連結ブラケット7の凹部とピン9とが係合し、ロータリ作業機3はピン9を中心に時計回り(左側面視における)に回転する。
この回転途中でロータリ作業機3の下部連結ピン12が、図7に示されるように、下方に付勢されているフックプレート17に当接し、付勢力に抗してフックプレート17を上方に回動させ、図8に示されるように、下部連結ブラケット11のU字状開口部11aに嵌る。
下部連結ピン12が下部連結ブラケット11のU字状開口部11aに嵌ると、フックプレート17がねじりバネ27によって下方に弾性的に揺動され、U字状開口部11aを閉じ、下部連結ピン12の下部連結ブラケット11からの抜けを規制し、ロータリ作業機3がトラクタ1(オートヒッチ2)に自動的に連結される。
上記一連の連結動作の中で、ロータリ作業機3のピン9を中心とした上記時計回りの回転に伴って、ロータリ作業機3の入力軸13は、伝動軸34の後端部分に接し、図7に示されるように、テーパ状の案内部47に案内されて、メススプライン部46に挿入される。
入力軸13の上記挿入時には、メススプライン部46側(伝動軸34)は、ベアリングホルダ33の支軸33aの軸心を中心とした回動(揺動)によって、開口部(挿入部分)の向きが微調節される。そして伝動軸34は、入力軸13がメススプライン部46に挿入され始めると、前端側が下方に向かい、メススプライン部46が入力軸13に倣う図7のような状態に揺動する。
これにより入力軸13が伝動軸34(メススプライン部46)に円滑に自動接続(挿入)され、図8に示されるように、入力軸13の伝動軸34への挿入が完了する。ロータリ作業機3は前述の自動装着時に、駆動力の伝動も上記のように自動接続される。
図9に示されるように、伝動軸34の上記揺動時の軸心(回動支持軸心)となる支軸33aの軸心Xは、伝動軸34の軸心C1より距離Gだけ低い位置に配置されている。また支軸33aの軸心Xは、伝動軸34の後端近傍に位置している。具体的には伝動軸34の後端より前方で、且つベアリング30による伝動軸34の支持ラインAの位置より距離L1だけ後方に位置している。
上記構造により伝動軸34には、前端側が落下する方向の回転モーメントがかかっている。なお伝動軸34の後端部近傍にはリングRが設けられている。該リングRによって伝動軸34のベアリング30から前方への抜けが防止されている。
一方上記構造により仮に伝動軸34の前端側が落下状態となると、例えばロータリ作業機3が未連結の状態でオートヒッチ2を上昇させ、誤ってPTO軸10を回転させると、ヨークジョイント41の傾斜角度異常により、伝動軸34の回転異常や異音、ベアリング30の破損等が発生する場合がある。
またヨークジョイント41の後部ヨーク43が伝動軸34から抜け落ちる場合もある。あるいはロータリ作業機3の連結のためにオートヒッチ2を上昇させる際、上昇途中で伝動軸34の傾斜角度が入力軸13の円滑な挿入が困難な角度となり、伝動系の自動接続ミスが発生する場合もある。上記トラブルは、本件のようにヨークジョイント41の2つの折れ点(2つの軸)がトラクタ1側に偏位する場合に顕著に発生する。
これに対して本オートヒッチ2は、引張りバネ53によって、上記伝動軸34の回転モーメントに抗して伝動軸34の前端側を上方に吊り上げて伝動軸34の上記揺動を規制し、伝動軸34の先端側、すなわちヨークジョイント41側を、カバー35を介して、カバー35と上限ストッパ54とが当接するように上向きに持ち上げている。これにより入力軸13が未接続の状態でオートヒッチ2を上昇させた場合でも、伝動軸34の前端側の落下が規制され、伝動軸34の傾斜角度が所定の角度に維持される。
伝動軸34の傾斜角度は、図10に示されるように、ロータリ作業機3が未連結の状態でオートヒッチ2を最上昇させた場合に、側面視におけるPTO軸10の軸心をC2、前部ヨーク42とジョイント44との支点軸の軸心をC3、後部ヨーク43とジョイント44との支点軸の軸心をC4とすると、前述のC1(伝動軸34の軸心)とC5とのなす狭角と、C2とC5とのなす狭角とが略等しくなり、C1とC2とC5によって形成される三角形が略二等辺三角形となるように設定されている。なおC1とC2の交点は、側面視でオートヒッチ2の回動軸となるピン25の軸心を通過する。
これによりヨークジョイント41の傾斜角度(折れ角)が概ね理想的な角度に維持され、前述のようにオートヒッチ2を上昇させている状態でPTO軸10を回転させた場合であっても、伝動軸34の回転異常や異音、ベアリング30の破損等が防止される。またヨークジョイント41(後部ヨーク43)が伝動軸34から抜け落ちること等も防止される。
そしてロータリ作業機3の連結のためにオートヒッチ2を上昇させる際に、上昇途中で伝動軸34の傾斜角度が入力軸13の円滑な挿入開始が可能となる角度に維持され、入力軸13の挿入開始が円滑に行われ、伝動系の自動接続ミスが防止される。つまり引張りバネ53及び上限ストッパ54は、伝動軸34の傾斜角度を、入力軸13の挿入開始を許容し、且つ上記のようにオートヒッチ2を上昇させた場合に伝動軸34の回転異常や異音等が発生しない角度に維持するように各設定されている。
一方上記のように入力軸13と伝動軸34との自動接続の際に、入力軸13が伝動軸34の後端側に接して伝動軸34への入力軸13の挿入が開始されると、伝動軸34の後端側にかかる力によって、支軸33aの軸心Xを中心に伝動軸34を回転させようとする力が発生する。伝動軸34はこの力によって上記揺動を行う。
通常は、図9に示されるように、入力軸13は伝動軸34の案内部47の上方側に最初に当接する。このため上記のように支軸33aの軸心Xを伝動軸34の軸心C1より低位置に設けると、上記軸心Xから力点(入力軸13と伝動軸34の案内部47との当接点)までの距離が長くなり、回動抵抗が小さく、伝動軸34を後端が上方を向くように(前端が落下するように)小さな力で容易に揺動させることができる。
また伝動軸34は、軸心Xより上方に配置された状態で後端に力がかかるため、伝動軸34の前端側が上昇する方向には容易に回転しない。一方支軸33aの軸心Xが伝動軸34の後端に近接する前後位置に配置されているため、伝動軸34の後端面が入力軸13の
前端と向かい合う(両軸の軸心が一直線上に位置する)ように位置するための揺動量が少なくて済む。そして伝動軸34の揺動に伴う後端面の位置ずれが少ない。
以上により伝動軸34の回動支持軸心(支軸33aの軸心X)を、伝動軸34の軸心C1に対してより下方に位置させ、且つより伝動軸34の後端に近づける、又は伝動軸34の後方に離すことによって、入力軸13と伝動軸34との当接後、伝動軸34が入力軸13にならうようにガイドする前端側が下方に落下する方向の伝動軸34の揺動がより円滑に行われる。なお引張りバネ53の付勢力は伝動軸34の上記揺動を妨げない程度に設定される。これにより伝動軸34への入力軸13の挿入開始後、伝動軸34への入力軸13の挿入が円滑に進行して行われる。
上記により例えば伝動軸34が前端側が上方に向く(後端側が下方に落下する)方向に回動して(この場合はカバー35を上限ストッパ54に押し付ける状態となる)、自動接続ミスが発生したり、いったん伝動軸34が前端側が上方に向く方向に回動した後、前端側が下方に向く方向に回動することによって円滑な自動接続が行われない等の不都合が防止される。
なお上記のように伝動軸34の回動支持軸心(支軸33aの軸心X)を、伝動軸34の軸心C1に対してより下方に位置させることと、伝動軸34の回動支持軸心(支軸33aの軸心X)を、伝動軸34の後端に近づける、又は伝動軸34の後方に離すことは共に、伝動軸34が入力軸13にならうようにガイドする伝動軸34の揺動をより円滑に行わせる作用を持つ。
このためオートヒッチ2の構造によっては、伝動軸34の回動支持軸心(支軸33aの軸心X)を、伝動軸34の軸心C1に対してより下方に位置させることだけ、又は伝動軸34の回動支持軸心(支軸33aの軸心X)を、伝動軸34の後端に近づける、又は伝動軸34の後方に離すだけであっても上記同様、伝動軸34への入力軸13の挿入を円滑に行うことができる。
なお支軸33aの前後位置は、伝動軸34に対して可能な限り後方にであることが望ましい。ただし本実施形態の場合は、オートヒッチ2及びロータリ作業機3の構造上、伝動軸34の後端より後方に配置することは困難である。
伝動軸34への入力軸13の挿入直後には、上記のように入力軸13によって伝動軸34は、カバー35と一体的に、前端側(ヨークジョイント2側)が引張りバネ53の付勢力に抗して下方に向かうように揺動される。この際伝動軸34がカバー35と一体に無制限に下方に揺動すると、入力軸13の挿入の継続が不可能となる場合がある。
これに対して本オートヒッチ2には、上記のように下方に揺動するカバー35と当接することによってカバー35の下降を規制して、伝動軸34の傾斜を所定の角度に維持する杆状の下限ストッパ56が設けられている。下限ストッパ56は前述の左右両角パイプ21に亘って取り付けられている。
上記下限ストッパ56による伝動軸34の傾斜角度の維持によって、伝動軸34への入力軸13の突入直後も伝動軸34の傾斜角度が維持され、入力軸13の伝動軸34への挿入が円滑に継続され、伝動系の自動接続ミスが防止される。なお上記下限ストッパ56は、オートヒッチ2をトラクタ1から取り外した際の伝動軸34のストッパとなり、オートヒッチ2の脱着作業を簡単に行うことができる。
ロータリ作業機が取り外された状態のトラクタの後方側及びロータリ作業機の左側面図である。 ロータリ作業機を連結した状態のトラクタの後方側の左側面図である。 オートヒッチの斜視図である。 オートヒッチの平面図である。 オートヒッチの背面図である。 ロータリ作業機の連結直前の伝動軸部分の要部側断面図である。 ロータリ作業機の連結中の伝動軸部分の要部側断面図である。 ロータリ作業機の連結終了時の伝動軸部分の要部側断面図である。 入力軸との連結開始時の伝動軸後端部分の要部断面図である。 ロータリ作業機を連結せずにオートヒッチを上昇させた状態の伝動軸部分の要部側断面図である。
符号の説明

1 トラクタ(作業車両)
2 オートヒッチ(作業機連結体)
3 ロータリ作業機(作業機)
10 PTO軸(出力軸)
13 入力軸
34 伝動軸
41 ヨークジョイント
53 引張りバネ(付勢手段)
C1 伝動軸の軸心
X 支軸の軸心(伝動軸の回動支持軸心)

Claims (3)

  1. 左右の2点によって作業車両(1)側に上下揺動自在に連結される作業機連結用の作業機連結体(2)と、作業車両(1)側に設けられた駆動力の出力軸(10)と作業機(3)側に設けられた駆動力の入力軸(13)とを連結する伝動軸(34)とを設け、該伝動軸(34)が、前端側がヨークジョイント(41)を介して出力軸(10)に連結され、且つ作業機連結体(2)による作業車両(1)と作業機(3)との連結時に、入力軸(13)と伝動軸(34)とが自動接続されるように、上記入力軸(13)に連結される後端側が作業機連結体(2)側に回動自在に支持され、伝動軸(34)と作業機連結体(2)との間に、伝動軸(34)におけるヨークジョイント(41)との連結側を上方側に付勢する付勢手段(53)を設けて、伝動軸(34)のヨークジョイント(41)側を上向きに持ち上げて支持した作業機連結機構において、伝動軸(34)の回動支持軸心(X)を、伝動軸(34)の前後中心より後方側において、伝動軸(34)の軸心(C1)より下方に配置した作業機連結機構における伝動軸の支持機構。
  2. 左右の2点によって作業車両(1)側に上下揺動自在に連結される作業機連結用の作業機連結体(2)と、作業車両(1)側に設けられた駆動力の出力軸(10)と作業機(3)側に設けられた駆動力の入力軸(13)とを連結する伝動軸(34)とを設け、該伝動軸(34)が、前端側がヨークジョイント(41)を介して出力軸(10)に連結され、且つ作業機連結体(2)による作業車両(1)と作業機(3)との連結時に、入力軸(13)と伝動軸(34)とが自動接続されるように、上記入力軸(13)に連結される後端側が作業機連結体(2)側に回動自在に支持され、伝動軸(34)と作業機連結体(2)との間に、伝動軸(34)におけるヨークジョイント(41)との連結側を上方側に付勢する付勢手段(53)を設けて、伝動軸(34)のヨークジョイント(41)側を上向きに持ち上げて支持した作業機連結機構において、伝動軸(34)の回動支持軸心(X)を、伝動軸(34)の後端近傍又は後端より後方に配置した作業機連結機構における伝動軸の支持機構。
  3. 左右の2点によって作業車両(1)側に上下揺動自在に連結される作業機連結用の作業機連結体(2)と、作業車両(1)側に設けられた駆動力の出力軸(10)と作業機(3)側に設けられた駆動力の入力軸(13)とを連結する伝動軸(34)とを設け、該伝動軸(34)が、前端側がヨークジョイント(41)を介して出力軸(10)に連結され、且つ作業機連結体(2)による作業車両(1)と作業機(3)との連結時に、入力軸(13)と伝動軸(34)とが自動接続されるように、上記入力軸(13)に連結される後端側が作業機連結体(2)側に回動自在に支持され、伝動軸(34)と作業機連結体(2)との間に、伝動軸(34)におけるヨークジョイント(41)との連結側を上方側に付勢する付勢手段(53)を設けて、伝動軸(34)のヨークジョイント(41)側を上向きに持ち上げて支持した作業機連結機構において、伝動軸(34)の回動支持軸心(X)を、伝動軸(34)の後端近傍又は後端より後方位置において、伝動軸(34)の軸心(C1)より下方に配置した作業機連結機構における伝動軸の支持機構。
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