JP4309542B2 - データ送受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、検針情報やガス漏れ検出等の端末装置側からの通報データを監視センタ側で集中監視する集中監視システムの集中監視センタ側で使用されるデータ送受信装置に関し、特に、無通信状態が所定時間継続した場合、端末装置側から一方的に通信切断されることを防止したデータ送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の集中監視システムは、図6及び特開平3−167953号公報に示されているように、自動検針等を行う端末装置と、この端末装置と電話回線網よって通信接続され端末装置との網制御及びデータのやりとりを行う監視センタ側のデータ送受信装置と、このデータ送受信装置を介して端末装置側からの検針結果等のデータを受信し、このデータとセンタ側の(図示しない)記憶装置に保持している端末装置のデータ、たとえば顧客データとに基づいて端末装置側を管理する監視センタ側のホストコンピュータとから基本的に構成されている。
【0003】
しかしながら、端末装置は監視センタ側との間で所定時間、たとえば10秒間、無通信状態が続くと、通信が終了したとみなし一方定に接続回線を断としてしまう。すなわち、センタ側のホストコンピュータにおいて端末装置からの通報データに対する処理などに時間がかかり、端末装置への応答データが10秒以内に送信できない場合、電話回線はいったん断となるので、再度通信接続を試みる必要がある。もしこの時端末装置側との回線がすでにふさがっていれば、センタ側は端末装置と必要なデータのやり取りができず、非常通報を受けた後などは大問題である。また、再接続の際かけまちがいの可能性もある。かりに再度通信接続が成功したとしても、新規通信費が発生するため、経済的ではない。再度の接続処理も非効率である。
【0004】
このような本発明の背景となるシステムの動作を図6を用いて説明する。図6において、ステップT1で端末装置がガス漏れなどを検知し、ステップT2においてセンタ側に発呼すると、ステップD1においてデータ送受信装置が着呼し、所定の手順で電話回線が接続される。
【0005】
電話回線接続後、端末装置がステップT3においてガス漏れなどの通報データを送信すると、データ送受信装置はステップD2においてこのデータを受信し、ステップD3においてこの受信データをホストコンピュータ側に送信する。
【0006】
ホストコンピュータではステップH1において通報データを受信して、ステップH2において、(図示しない)記憶装置に保持している顧客データを参照しながら通報データを解析して、発信元を特定した端末装置に対する応答データを生成し、ステップH3においてこの応答データをデータ送受信装置側に送信する。この応答データは、発信元及び通報内容に応じたものでたとえば、センタ側から端末側に詳しく状況を問い合わせたり、対応の仕方を指示したりするために所定時間接続中の電話回線を切らないように指示する回線保持情報を含む場合もある。
【0007】
そして、データ送受信装置はステップD4においてホストコンピュータからの応答データを受信し、ステップD5において、この応答データを端末装置側に送信する。
【0008】
ステップT4において、端末装置は、データ送受信装置からのデータを受信し、その内容に応じた処理を行う。たとえば、センタ側からの音声による問い合わせに即座に対応できるように接続中の回線を保持したままにしたり、あるいは次のデータの受信処理に移行したりする。
【0009】
しかしながら、ホストコンピュータにおけるステップH2の処理、すなわち上述の応答データ生成に時間がかかったり、あるいは別の理由で応答データを送出できない状態が続いたとする。するとデータ送受信装置もホストコンピュータからデータを受信できない状態が続くので、端末装置に対してもデータを送ることができず、この間無通信状態になる。この無通信が所定時間以上続くと、端末装置は一方的に接続中の電話回線を断としてしまう(ステップH3、ステップD4、ステップD5、ステップT4間の矢印参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
したがって前述したように、再接続失敗あるいは新規通信費発生などの問題が発生する可能性がある。
【0011】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、上述のような無通信状態において集中監視センタ側から端末装置側に周期的に接続維持のための架空データを送出し、上述のの問題を解決したデータ送受信装置を提供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載のデータ送受信装置は、図1の基本構成図に示すように、回線接続中に所定の監視時間受信データがない場合接続中の通信回線を断とする機能を有する複数の端末装置17に前記通信回線16を介して接続された集中監視センタ側に設置され、前記通信回線16を介して前記複数の端末装置17とデータの送受信をするデータ送受信装置であって、前記集中監視センタ側における前記端末装置17に送信すべきデータの生成に要した時間に基づいて接続中の前記通信回線を維持するための回線維持データを前記端末装置17に送信する維持データ送信手段108aを含むことを特徴とする。
【0015】
請求項1記載の本発明のデータ送受信装置によれば、端末装置17は回線接続中に所定の監視時間受信データがない場合接続中の通信回線を断とする機能を有する。集中監視センタは通信回線16を介して複数の端末装置17に接続されている。データ送受信装置10はこの集中監視センタ側で使用され、通信回線16を介して複数の端末装置17とデータの送受信をする。そして、維持データ送信手段108aは、集中監視センタ側における端末装置17に送信すべきデータの生成に要した時間に基づいて接続中の回線を維持するための回線維持データを端末装置17に送信する。
このように維持データ送信手段108aは、端末装置17送信すべきデータの生成に要する時間に基づいて上記回線維持データを端末装置17に送信するので、監視センタ側での端末装置に関するデータ処理が終了するまで、回線維持データを送信することにより通信回線を接続維持し、データ処理が終了すると接続中の通信回線を利用して即座に端末装置にデータを送信できる。
【0016】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載のデータ送受信装置は、図1の基本構成図に示すように、請求項1記載のデータ送受信装置において、前記集中監視センタ側に設置され前記端末装置17に関するデータを処理する処理装置13aからの回線断制御信号に基づいて前記接続中の通信回線を断とする回線断手段108bをさらに含むことを特徴とする。
【0017】
請求項2記載の本発明のデータ送受信装置によれば、集中監視センタ側に設置された処理装置13aからの回線断制御信号に基づいて、回線断手段108bが接続中の通信回線を断とする。
したがって、上述のように通信回線を接続維持しながらも、通信が終了した際には接続されている通信回線を上述の監視時間待つことなく断とすることができるので、通信費の節約になる。
【0018】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載のデータ送受信装置は、図1の基本構成図に示すように、請求項2記載のデータ送受信装置において、前記回線断制御信号は、前記端末装置17から送信されてきたデータの内容に基づくことを特徴とする。
【0019】
請求項3記載の本発明のデータ送受信装置によれば、回線断制御信号は、前記端末装置17から送信されてきたデータの内容に基づくので、無駄な通信費の発生及び処理を防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2は、本発明に関わる集中監視システムの全体構成を示すブロック図である。このシステムは、たとえば、検針情報やガス漏れ検出等の端末装置側からの通報データを監視センタ側で集中監視するガス集中監視システムである。
【0021】
図2において、集中監視センタ1は、共通バス12に接続されかつ端末装置側とのデータ送受信機能を有するデータ送受信装置10(通常は複数であるがこの例では簡単のため1つだけ記載している)、共通バス12に接続されかつデータを管理する管理装置としてのホストコンピュータ13、さらに端末装置、すなわち顧客に関する、たとえば電話番号、指名、住所なとの顧客データを記憶保持する同じく共通バス12に接続された顧客データベース記憶装置14を有している。
【0022】
共通バス12、データ送受信装置10、ホストコンピュータ13及び顧客データベース記憶装置14によりローカルエリアネットワーク(LAN)が構築され、データ送受信装置10、ホストコンピュータ13、顧客データベース記憶装置14の相互間でデータの送受信を行えるようになっている。LANは、たとえば、イーサネットである。
【0023】
相互間でのデータの送受信は、通常のLANにおける通信方式にしたがって行われる。データ送受信装置10、ホストコンピュータ13及び顧客データベース14は共にLAN通信機能を有していて、共通バス12を介して、データ送受信装置10、ホストコンピュータ13、顧客データベース14の相互間でデータの送受信を行えるようになっている。
【0024】
データ送受信装置10には複数のモデムボードを介して複数の電話回線15a、15b、15cが接続され、これらの電話回線15は公衆電話回線網16に接続され、公衆電話回線網16には複数の端末装置17a〜17nが接続されている。
データ送受信装置10は自動ダイヤル発信を行い、電話回線15、公衆電話回線網16を介して端末装置17に接続され、端末装置17に対してガス検針情報等の要求を行ったり、端末装置17からの電話回線による複数の着信を制御し、端末装置17から送信されるガスメータの通報データを受信する。
【0025】
端末装置17は後述するが、コントローラ、ガスメータ、センサ及び宅内電話機から構成されている。端末装置17に含まれるコントローラは通信機能を持ち、端末発信により、ガス検針値情報、ガス漏れ検出等の通報データを対応するデータ送受信装置10に送信する。
【0026】
データ送受信装置10と端末装置17との間の通信における電文は、ガス消費先である顧客の識別番号を示すユーザID、通報データから構成されている。
【0027】
なお、端末装置側及びセンタ側にはそれぞれ端末側交換局及びセンタ側交換局を有しているが、ここでは簡単のために省略している。
【0028】
このような構成において、たとえば、端末装置17から通報データを対応する電話回線を介して送信すると、共通バス12に接続されたデータ送受信装置10は通報データを受信し、受信した通報データを共通バス12に送信する。この共通バス12に接続されたホストコンピュータ13は通報データを受信する。そして、ホストコンピュータ13は顧客データベース記憶装置14に格納されている端末装置のデータ、たとえば顧客データを参照しながら通報データを処理し、発信元の端末装置対する応答データ、たとえば、回線保持指令及び回線断指令を共通バス12を介してデータ送受信装置10に送信する。データ送受信装置10はこの応答信号の内容に基づいて、回線を断としたり、端末装置17に回線保持指令を送信したりする。
【0029】
ところで、端末装置17は、回線接続中に無通信状態が所定の監視時間以上続くと、接続回線を断とする機能を有している。したがって、センタ側は、データ処理などに時間がかかり、端末装置17にデータを送信できない無通信状態の継続により、端末装置から一方的に接続中の電話回線を断にされることを防止するため、データ送受信装置10は接続維持のための架空データを上記端末装置における監視時間より短い周期で送信する。
したがって、端末装置により一方的に接続通信回線を断とされることを防止することができる。
【0030】
なお、データ送受信装置10内部のCPUは、ローカルエリアネットワークに接続されたデータ送受信装置10とホストコンピュータ13との間のLANを介しての通信状態を監視する機能も有する。そして、通信状態の異常が検知すると、その旨を表示さしたり、警報したりする。
【0031】
図3に、本発明のデータ送受信装置のブロック構成図を示す。
図中、データ送受信装置10は、メインボード100、このメインボード100に接続されるLAN用ボード101、内部バス102を介してメインボード101に接続されるモデムボード106a、106b及び106cを有している。さらに、データ送受信装置10は、I/Oインターフェイス103を介して内部バス102に接続される表示器104及びアラーム発生器105を有している。
モデムボード106a、106b及び106cは、それぞれ電話回線105a、105b及び105cに接続され、データの変復調を行うと共に、電話回線105a、105b及び105cを制御する。この実施形態では、モデムボードは3枚使用されているが、適宜増減してもよい。
【0032】
メインボード100は、中央処理措置(CPU)108及びメモリ109を有する。
CPU108は、メモリ109に格納されている制御プログラムにしたがって動作し、コントローラからの通報データを受信してLAN用ボード101への転送を行ったり、LAN用ボード101を介するホストコンピュータ13からのコマンドにより、端末装置側ののコントローラに通報データの送信要求を行う。また、CPU108はLAN用ボード101及びメモリ109の制御を行う。さらに、CPU108はローカルエリアネットワークに接続されたデータ送受信装置10とホストコンピュータ13との間のLANを介しての通信状態の監視処理を実行する。
さらにまた、CPU108は図5を用いて後述する回線保持のための架空データの送信及び回線断を行うための処理をメモリ109に格納されたプログラムにしたがって実行する。また、CPU108はホストコンピュータとの間のデータ送受に要した時間を計時するためのタイマ機能も有している。
【0033】
メモリ109は、上述の制御プログラムや固定データを格納している読み出し専用のメモリ(ROM)及びCPU108の処理の過程で発生する各種のデータを格納する各種格納エリアを有する読み出し書き込み自在のメモリ(RAM)を含んでいる。
【0034】
LAN用ボード101は、TCP/IP(Transmission control protocol/internet protocol)用LANボードである。LAN用ボード101は、メインボード100が端末側から受信した通報データを入力し、この通報データを宛先アドレスと送信元アドレスを含むパケットデータを作成し、作成されたパケットデータを共通バス12に転送する。またLAN用ボード101は、パケットデータ中の宛先アドレスを監視し、そのアドレスが自アドレスに一致した場合には、そのパケットデータを受信する。
なお、このLAN用ボード101は顧客データベース記憶装置14にも同様に含まれている。
【0035】
表示器104は、CPU108の制御に応答して、データ送受信装置10とホストコンピュータ13間の通信状態を表示したり、端末装置側から通報データを顧客データベースと共に表示したりする。
アラーム発生器105は、CPU108の制御に応答して、ネットワーク異常の際にアラーム音等を発生して警報する。
電源部107は交流電源100Vを入力し、12V電源及び5V電源を生成して、各部を動作させるためにその電源を供給する。
【0036】
図4は本発明に関わる端末装置側のブロック構成図である。
図中、端末装置17はコントローラ17a、ガスメータ17b、センサ17c及び端末装置17dを含んでいる。
【0037】
コントローラ17aは、CPU171、宅内電話機17dを鳴動させるリンガ回路部172、宅内電話機17dのオフフック状態を検知するオフフック検知回路173、インターフェイス部(I/F)174〜177、電話回線をコントローラ内部と宅内電話機17d側に切替え接続するリレー178及びモデム機能を有する回線制御部179を有する。
【0038】
なお、I/F174は、たとえばメータ17bとCPU171との間でメータ値やガス遮断情報などをやりとりする。I/F175は、たとえばガス漏れなどを検知するとセンサ17cとCPU171との間でガス漏れ発生などのセキュリティ状態に関する信号をやり取りする。I/F176は、宅内電話機17dとコントローラとの間の通信を制御する。I/F177は電話回線と装置との間の通信を制御する。
【0039】
上述のように構成されるデータ送受信装置10においては、通常毎月一定の日時に計測値などの情報を端末発信により、センタ側にデータ送信するか又は毎月一定の日時、センタ側のホストコンピュータ13からのノーリンギング方式により、メータ17bの計測値などの情報をセンタ側へデータ通信するよう処理している。したがって、ホストコンピュータ13は、ガスメータの計測値などの情報を人手を介さずに定期的に自動的に収集及び処理できるようになっている。
【0040】
セキュリティ状態(保護及び安全処置を必要とする警戒状態)発生時には、CPU171はI/F175を介してセンサ17cからのガス漏れなどセキュリティ状態発生の検知信号を受信する。そしてCPU171はリレー178を制御して電話回線から宅内電話機17dを切り離す。さらにCPU171は回線制御部179を制御してI/F177を介して所定の呼び出し信号を電話回線に送出し、センタ側が呼び出され電話回線の接続が完了すると、以降両方の間でデータ通信が可能な状態になる。
【0041】
上述のデータ通信の過程でのセンタ側からの応答データの内容により、CPU171は接続された電話回線を断にするよう制御したり、あるいは接続中の電話回線を保持し続けるように制御する。
接続中の電話回線を保持する指令信号に応答して、回線保持しているところに鳴動指示信号を受信するとCPU171はリンガ回路部172を宅内電話機17dの呼び出し音を鳴動させるように制御し、それによりリンガ回路部172はI/F176を介して宅内電話機17dに対して着信を知らせる呼び出し音を鳴動させるような呼び出し信号を送信する。宅内電話機17dが鳴動され、そして宅内電話機17dがオフフックされたことをオフフック検知回路173が検知すると、CPU171はリレー178を宅内電話機17dが電話回線に接続するように制御する。そして、これをセンタ側が検知し、センタ側と端末装置側が音声による通信が可能になり、前述したような状況の問い合わせや、対応を指示を可能にする。
【0042】
しかしながら、上述のデータ通信の過程でセンタ側からの応答データがない無通信状態が10秒以上続くとCPU171は、センタ側とのデータ通信は終了したと判断し、回線制御部179を制御して、接続中の電話回線を一方的に断とする。そしてリレー178を制御して宅内電話機17dを電話回線15に接続し、着発呼が可能な状態にする。すなわち、この状態では電話回線は空き状態にあり宅内電話機17dは自由に着発呼できる。
【0043】
上述の端末装置17の自動回線断機能による一方的な接続回線の断により発生する問題を解決するため、データ送受信装置10のCPU108は図5に示すような処理を行う。図5は、図3のCPUが行う処理を示すフローチャートである。
ここでは端末装置側でガス漏れを検出し、センタ側に自動発呼した場合に本発明が適用される例を示す。
【0044】
図中、ステップS101において着呼待ち状態(ステップS101のN)のCPU108は、ガス漏れを検知した端末装置17からの自動発呼信号をモデムボード106及びバス102を介して着呼すると(ステップS101のY)、ステップS102において所定の通信手続きにしたがって端末装置17とデータ送受信装置10との間の電話回線接続処理を行い、ステップS103に移行する。
【0045】
回線接続が終了すると、CPU108は、ステップS103においてガス漏れ情報を含む端末装置17からの通報データを受信し、ステップS104に移行する。ステップS104において、CPU108は通報データをLAN用ボード101及び共通バス12を介してホストコンピュータ13に送信し、ホストコンピュータ13からの応答データを待つ。これと同時にステップS105において、CPU108の一部に含まれるタイマの値をゼロクリアし、ホストコンピュータ13からの応答データを受信するまでの時間の計測を開始する。
【0046】
ステップS106及びステップS109においてCPU108はホストコンピュータ13からの応答データを、上記タイマで計時しながら待っており、ステップS109においてタイムオーバーと判定されない限り、このループ(ステップS106のN、ステップS109のN)を繰り返す。
【0047】
ここでステップS109において、タイムオーバーと判定する時間は、端末装置17が回線断のための計時を開始するタイミング、並びに端末装置17、データ送受信装置10及びホストコンピュータ13間の相互通信における伝送遅延時間なども考慮され、端末装置17における上述の監視時間10秒より十分短い時間、たとえば5秒に設定されている。
【0048】
ステップS109においてタイムオーバーと判定すると、CPU108は接続回線を保持するための架空データをバス102及びモデムボード106を介して端末側に送出し、ステップS105に戻る。すなわち、ホストコンピュータ13からの応答データがないときCPU108は、ステップS106のN、ステップS109のY、ステップS110及びステップS105によるループを繰り返し、約5秒間隔で架空データを端末装置17に送信し、接続回線を維持する。このループは請求項1の維持データ送信手段108aに相当する。架空データはたとえば端末装置が独自に持っているユーザIDを要求するコマンド又はデータである。
【0049】
このよう制御することにより、たとえホストコンピュータ13においてデータ処理に時間がかかっても、端末装置17から一方的に接続通信回線を断とされることを防止することができる。データ処理中に、一方的な回線断がなくなるので、再接続処理が不要になる。この結果、接続するだびに新たな初期通信料金が発生するということもなくなる。また、再接続時のかけ間違いの心配もなくなる。これは特に緊急通報を監視センタが受信し、そのデータ処理に時間を要した際に特に有効である。
【0050】
一方、ステップS107においてCPU108はホストコンピュータ13から受信した応答データに回線断指示が含まれていると判断すると(ステップS107のY)、ステップS108に移行し接続回線の断処理をする。これは請求項3及び4の回線断手段108bに相当する。
【0051】
このように、ホストコンピュータ13が端末装置17から受信したデータに基づいて生成した回線断指示に応答して、接続中の回線を断とするので、無駄な通信費の発生及び処理を防止できる。
【0052】
CPU108は、ステップS107においてホストコンピュータ13から受信した応答データに回線断指示が含まれていないと判断すると(ステップS107のN)、CPU108はステップS111に移行しホストコンピュータ13から受信した応答データをバス102、モデムボード106及び電話回線15を介して端末装置17に送信して、次のデータを受信すべくステップS103に戻る。
【0053】
上記の処理において、ホストコンピュータ13から5秒未満の時間でに応答データを受信するとデータ送受信装置10は回線保持のための架空データは送信せず、一方5秒間応答データを受信しないと架空データを送信している。すなわち、監視センタ側における端末装置に送信すべきデータの生成に要した時間に基づいて回線維持データの送信制御が行われており、この送信制御は請求項2の維持データ送信手段108aに相当する。
【0054】
なお、ここでは端末装置側でガス漏れを検出し、センタ側に自動発呼した場合に本発明が適用される例を示したが、これ以外でも、端末装置、監視センタ間でデータの送受を行う場合本発明は適用可能である。また、本実施の形態では電話回線を含む通信回線を設定したが、無線回線を含む通信回線を設定してもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、維持データ送信手段108aは、端末装置17に送信すべきデータの生成に要する時間に基づいて上記回線維持データを端末装置17に送信する。したがって、いったん回線が接続されると、一方的な回線断がなくなり、再接続処理が不要になる。したがって、監視センタ側での端末装置に関するデータ処理が終了するまで、回線維持データを送信することにより通信回線を接続維持し、データ処理が終了すると接続中の通信回線を利用して即座に端末装置にデータを送信できる。
したがって、たとえセンタ側でデータ処理に時間がかかっても、端末装置から一方的に接続通信回線を断とされることを防止することができる。データ処理中に、一方的な回線断がなくなるので、再接続処理が不要になる。この結果、接続するだびに新たな初期通信料金が発生するということもなくなる。また、再接続時のかけ間違いの心配もなくなる。これは特に緊急通報を監視センタが受信し、そのデータ処理に時間を要した際に特に有効である。
【0057】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、回線断手段108bが、集中監視センタ側に設置された処理装置13aからの回線断制御信号に基づいて、回線断手段108bが接続中の通信回線を断とする。すなわち、上述のように通信回線を接続維持しながらも、通信が終了した際には使用通信回線を断とすることができる。したがって、必要なときには通信は確実に維持され、不要になれば断にできるので、費用削減及び処理の効率化に有効である。
【0058】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果に加え、回線断制御信号は、前記端末装置17から送信されてきたデータの内容に基づくので、無駄な通信費の発生及び処理を効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ送受信装置の基本構成を示す図である。
【図2】本発明に関わる集中監視システムの全体構成を示すブロック図である。
【図3】本発明のデータ送受信装置のブロック構成図である。
【図4】本発明に関わる端末装置側のブロック構成図である。
【図5】図3のCPUが行う処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明のバックグランドを説明するための各装置間で行われる処理概要を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 集中監視センタ
10 データ送受信装置
12 共通バス
13 ホストコンピュータ
14 顧客データベース
15 電話回線
16 公衆電話回線網
17 端末装置
100 メインボード
101 LAN用ボード
102 バス
103 I/Oインターフェース
104 表示器
105 アラーム発生器
106 モデムボード
107 電源部
108 CPU
109 メモリ
Claims (3)
- 回線接続中に所定の監視時間受信データがない場合接続中の通信回線を断とする機能を有する複数の端末装置に前記通信回線を介して接続された集中監視センタ側に設置され、前記通信回線を介して前記複数の端末装置とデータの送受信をするデータ送受信装置であって、
前記集中監視センタ側における前記端末装置に送信すべきデータの生成に要した時間に基づいて接続中の前記通信回線を維持するための回線維持データを前記端末装置に送信する維持データ送信手段
を含むことを特徴とするデータ送受信装置。 - 前記集中監視センタ側に設置され前記端末装置に関するデータを処理する処理装置からの回線断制御信号に基づいて前記接続中の通信回線を断とする回線断手段
をさらに含むことを特徴とする請求項1記載のデータ送受信装置。 - 前記回線断制御信号は、前記端末装置から送信されてきたデータの内容に基づく
ことを特徴とする請求項2記載のデータ送受信装置。
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