JP4309115B2 - 3点吊下げ用支持具及び配管用吊りバンド - Google Patents

3点吊下げ用支持具及び配管用吊りバンド Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、水道管、ガス管、冷・暖房管などの各種配管を天井などから防振状態で吊下げる際に利用される3点吊下げ用支持具及び配管用吊りバンドに関する。
【0002】
【従来技術】
従来、配管軸に直交する横方向への支持配管の揺れを防止する技術としては、天井・壁面・床面・スラブ面・梁等の固定面(本明細施書では、天井スラブ等という。)に一端を固定した2本の防振杆の他端を配管用吊りバンドに係合することによって防止した3点吊り構成が知られている(特許文献1〜3参照)。
【0003】
【特許文献1】
実開昭61−166285号公報
【特許文献2】
特開平6−117576号公報
【特許文献3】
実用新案登録第2524340号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1〜3の技術は、いずれも配管用吊りバンド自体に2本の防振杆を取り付けるための取付部を設けた構成である。従って、防振支持構成を有する専用部材であるため、従来の配管用吊りバンドに比して当然のことながらコスト高であり、他構成の専用品であるが故に施工現場において従来品の流用が利かないため融通性に欠けるものであった。
【0005】
さらに、昨今、頻繁に行われている耐震付加工事において、既に設置されている配管設備に対して防振対策を施す際、従来構成である配管用吊りバンドを防振支持構成を有する専用部材に交換する必要があり、交換作業が極めて煩雑であると共に新たな部品費用及び作業費用がかかるため、著しくコスト高となるものであった。
【0006】
そこで本発明の目的は、従来構成の配管用吊りバンドに装着して防振構造とすることが可能な低コストの且つ施工が容易な3点吊下げ用支持具及び配管用吊りバンドを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は下記構成によって達成される。
【0008】
1.天井スラブ等に一端が固定された吊りボルトにタンバックルを介して固定される型式の配管用吊りバンドに取り付けるか、又は前記タンバックルに取り付け、前記天井スラブ等に一端が固定される2本の防振杆の他端を係合することにより、前記吊りボルトと2本の防振杆による3点吊下げ支持を行うのに用いる3点吊下げ用支持具であって、
前記吊りバンド又はタンバックルに取り付けるためのスリットないし切欠部を中間に有し、左右には前記2本の防振杆の他端を係合する透孔を設けた左・右支持部を有する板状部材から構成されており、
該板状部材が、前記スリットないし切欠部の中間に、吊りボルトを挿通するための透孔を有する中央支持部を設け、この中央支持部の両端から左・右支持部がV字又は逆V字状に折り曲げられていること
を特徴とする3点吊下げ用支持具。
【0010】
.中央支持部と左・右支持部との間に連結部が設けてあり、前記中央支持部の両端から前記連結部がV字又は逆V字状に折り曲げられており、この連結部の端部に前記左・右支持部が、前記連結部の曲げ方向とは逆方向に折り曲げられていることを特徴とする上記1に記載の3点吊下げ用支持具。
【0011】
.天井スラブ等に一端が固定された吊りボルトにタンバックルを介して固定される型式の配管用吊りバンドの前記タンバックルに取り付け、前記天井スラブ等に一端が固定される2本の防振杆の他端を係合することにより、前記吊りボルトと2本の防振杆による3点吊下げ支持を行う3点吊下げ用支持具であって、該3点吊下げ用支持具は、配管軸方向における前後からタンバックルに装着されて重層する少なくとも2枚の板状部材から成り、該板状部材の各々にはタンバックルの側壁部ないしは脚部を嵌入するためのスリットないしは切欠部と、前記2本の防振杆の他端が係合される2つの透孔とが形成されており、該2つの透孔の形成位置は少なくとも2枚の板状部材をタンバックルに重層状態に装着した際に2つの透孔の各々が重層する方向で重合一致する位置である構成を有することを特徴とする3点吊下げ用支持具。
【0012】
.天井スラブ等に一端が固定された吊りボルトにタンバックルを介して固定される型式の配管用吊りバンドの前記タンバックルに取り付け、前記天井スラブ等に一端が固定される2本の防振杆の他端を係合することにより、前記吊りボルトと2本の防振杆による3点吊下げ支持を行う3点吊下げ用支持具であって、該3点吊下げ用支持具は、配管軸方向における前方又は後方からタンバックルに装着される少なくとも1枚の板状部材から成り、該板状部材にはタンバックルの側壁部ないしは脚部を嵌入するためのスリットないしは切欠部と、前記2本の防振杆の他端が係合される2つの透孔と、該板状部材をタンバックルに装着した後に該タンバックルの装着方向と反対側の側壁部ないし脚部に引掛掛止する掛止部とが形成された構成を有することを特徴とする3点吊下げ用支持具。
【0013】
.天井スラブ等に一端が固定された吊りボルトにタンバックルを介して固定される型式の配管用吊りバンドに取り付け、前記天井スラブ等に一端が固定される2本の防振杆の他端を係合することにより、前記吊りボルトと2本の防振杆による3点吊下げ支持を行う3点吊下げ用支持具であって、該3点吊下げ用支持具は、配管軸方向における前後からタンバックル下方に取り付けられた配管用吊りバンドの取付脚部に装着されて重層する少なくとも2枚の板状部材から成り、該板状部材の各々には配管用吊りバンドの取付脚部を嵌入するためのスリットないしは切欠部と、前記2本の防振杆が係合される2つの透孔とが形成されており、該2つの透孔の形成位置は少なくとも2枚の板状部材を配管用吊りバンドの取付脚部に重層状態に装着した際に2つの透孔の各々が重層する方向で重合一致する位置である構成を有することを特徴とする3点吊下げ用支持具。
【0014】
.天井スラブ等に一端が固定された吊りボルトにタンバックルを介して固定される型式の配管用吊りバンドの前記タンバックルに取り付け、前記天井スラブ等に一端が固定される2本の防振杆の他端を係合することにより、前記吊りボルトと2本の防振杆による3点吊下げ支持を行う3点吊下げ用支持具であって、
該3点吊下げ用支持具は、配管軸方向における前方又は後方からタンバックルに装着される1枚の板状部材、或いは配管軸方向における前方及び後方からタンバックルに装着される少なくとも2枚の板状部材から成り、
該板状部材にはタンバックルの側壁部ないしは脚部を嵌入するためのスリットないしは切欠部と、前記2本の防振杆が係合される2つの透孔と、該板状部材をタンバックルに装着した後に該タンバックルを取り付ける吊りボルトの下端が挿通される透孔とが形成された構成
を有することを特徴とする3点吊下げ用支持具。
【0015】
.2枚以上の板状部材を重層状態に装着したときに、該板状部材の2つの透孔の各々が重層する方向で重合一致する位置に形成されていることを特徴とする上記に記載の3点吊下げ用支持具。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の詳細について添付図面に基き説明する。
本発明は、図示しない天井スラブ等のアンカーに取り付けられた吊りボルトにタンバックルを介して固定される型式の配管用吊りバンドに取り付け、前記天井スラブ等に一端が固定される2本の防振杆の他端を係合することにより、前記吊りボルトと2本の防振杆による3点吊下げ支持を行う3点吊下げ用支持具である。尚、特許文献1〜3などに示される如く、アンカーの構成は問わず、天井スラブ等に一端が固定された吊りボルトにタンバックルを介して固定される型式の配管用吊りバンドであればよい。
【0018】
先ず、図1〜図5及び図16に示す第1実施例について説明する。
図1は本発明に係る3点吊下げ用支持具の第1実施例の板状部材を示す6面図(正面・右側面・平面・底面・背面・A−A線断面の各図)である。図2〜図4は上記第1実施例の装着過程を示す説明斜視図であり、第2図は第1段階、図3は第2段階、図4は最終段階を示す。図5は上記第1実施例の装着状態の他の例を示す斜視図、図16は上記第1実施例の他の実施例、即ち、板状部材を1枚とした実施例を示す斜視図である。
【0019】
各図において、1はSUS430ステンレス鋼等の金属製の板状部材10・10からなる3点吊下げ用支持具、2はタンバックル、3は配管用吊りバンド、4は吊りボルト、5・5は2本の防振杆である。尚、配管用吊りバンドに抱持される配管は図示を省略する。
【0020】
第1実施例は、3点吊下げ用支持具1が、配管軸方向における前後からタンバックル2に装着されて重層する2枚の板状部材10・10から成り、該板状部材10・10の各々にはタンバックル2の脚部21を嵌入するためのスリットないしは切欠部11が中間に形成され、該スリットないし切欠部11の左右には2本の防振杆5・5の他端を係合する2つの透孔12・12を設けた左・右支持部10A・10Aが形成されている。2つの透孔12・12の形成位置は2枚の板状部材10・10をタンバックル2の脚部21に重層状態に装着した際、2つの透孔12・12の各々が重層方向において重合する位置である。尚、図1において、13は補強リブである。尚、切欠部11の最深部には、適宜長さの切り起こし片11Aを残して、強度補強を図ってもよい(図1の仮想線参照)。この場合、補強リブ13を省略してもよい。
【0021】
図2の状態は、3点吊下げ用支持具1の板状部材10・10を、配管軸方向における前後からタンバックル2の脚部21に装着する以前の状態を示しており、矢符X・Xに示すように板状部材10・10をタンバックル2の脚部21に装着することで、図3に示すような状態となる。
【0022】
図3の状態は、板状部材10・10がタンバックル2の脚部21に重層状態に装着した状態である。このとき、板状部材10・10各々の2つの透孔12・12は重層方向において重合する状態となっている。
【0023】
2枚の板状部材10・10を重層状態に装着した後、図4に示すように透孔12・12の各々に、一端が天井スラブ等(図示せず)に固定された2本の防振杆5・5の他端を係合する。係合手段としては、図4に示すように、螺子加工された防振杆5・5の他端をナット6によって螺合状態に係合することが好ましい。
【0024】
図4に示すような状態、即ち、図示しない配管を抱持する配管用吊りバンド3が吊りボルト4及び2本の防振杆5・5によって3点吊下げ支持される状態となるので、効果的な防振支持が可能となる。しかも、タンバックル2に板状部材10・10を前後から挟み込んだ状態で装着しているので、透孔12・12に防振杆5・5を係合した後は震動等が生じてもタンバックル2から外れることがない。
【0025】
本発明によれば、タンバックル2、配管用吊りバンド3、吊りボルト4は、基本的には防振構成を有していない従来構成のものであり、かかる従来構成の配管設備に本発明に係る3点吊下げ用支持具1を付加適用することで、作業時間及び部品費用を低減した状態での耐震付加工事における防振対策を施すことが可能となる。
【0026】
本第1実施例に用いた図1に示す3点吊下げ用支持具である板状部材10・10は、図2〜図4に示した装着位置、即ち、タンバックル2の脚部21に限らず、他の位置に装着することもできる。
【0027】
板状部材10・10の他の装着位置としては、タンバックル2の側壁部22・22でもよいし、側壁部22と脚部21との中間部23であってもよい。側壁部22ないしは中間部23に装着する場合は、板状部材10のスリットないしは切欠部11の間隔は装着する部分の間隔に対応するように図示の間隔より広げることは勿論である。
【0028】
また、図5に示すように、タンバックル2の脚部21ないしは側壁部22への装着ではなく、該タンバックル2の下方に取り付けられた配管用吊りバンド3の取付脚部31・31の部分に装着することもできる。
【0029】
更に上記第1実施例において、板状部材10は2枚に限らず、3枚以上を用いてもよい。
【0030】
更にまた上記第1実施例において、板状部材10は1枚のみであってもよい。この場合、図16に示すように、板状部材10をタンバックル2に装着した際に該タンバックル2の装着方向と反対側の側壁部22ないし脚部21である中間部23に引掛掛止する掛止部15・15が形成されている。掛止部15・15が短バックル2に引掛掛止するので、板状部材10は1枚であっても脱落することがない。
【0031】
次に、第2実施例について図6〜図10及び図17に基き説明する。
図6は本発明に係る3点吊下げ用支持具の第2実施例の板状部材を示す6面図(正面・右側面・平面・底面・背面・A−A線断面の各図)である。図7〜図10は上記第2実施例の装着過程を示す説明斜視図であり、図7は第1段階、図8は第2段階、図9は第3段階、図10は最終段階、図17は上記第2実施例の装着状態の他の例を示す斜視図を示す。
【0032】
各図において、上記第1実施例と略同一構成の部材ないしは略同一機能を有する部材について同一の符号を付している。
【0033】
第2実施例は、3点吊下げ用支持具1が、配管軸方向における前後からタンバックル2に装着されて重層する2枚の板状部材10・10から成り、該板状部材10・10の各々にはタンバックル2の中間部23を嵌入するためのスリットないしは切欠部11が形成され、2本の防振杆5・5の他端を係合す2つの透孔12・12を設けた左・右支持部10A・10Aを有する。2つの透孔12・12の形成位置は2枚の板状部材10・10をタンバックル2の脚部21に重層状態に装着した際、2つの透孔12・12の各々が重層方向において重合する位置である。また、前記スリットないし切欠部11・11の中間に吊りボルト4の下端を挿通するための透孔14が形成されている中央支持部10Bを有する。
【0034】
板状部材10・10を装着する際には、吊りボルト4に対するタンバックル2の取付位置を下げておく、即ち、タンバックル2に対して吊りボルト4の下端の位置を相対的に上げておく必要がある。吊りボルト4の下端が下がっていると、該吊りボルト4に板状部材10・10が当たってしまって装着することができないからである。
【0035】
図7の状態は、3点吊下げ用支持具1の板状部材10・10を、配管軸方向における前後からタンバックル2の脚部21に装着する以前の状態を示しており、矢符X・Xに示すように板状部材10・10をタンバックル2の中間部23に装着することで、図8に示すような状態となる。
【0036】
図8の状態は、板状部材10・10がタンバックル2の中間部23に重層状態に装着した状態である。このとき、板状部材10・10各々の2つの透孔12・12は重層方向において重合する状態となっている。
【0037】
板状部材10・10を装着した後、吊りボルト4に対してタンバックル2の取付位置を上げる。タンバックル2の取付位置を上げることで、吊りボルト4の下端の位置がタンバックル2に対して相対的に下がり、該吊りボルト4の下端が板状部材10・10の透孔14・14に図9に示すように挿通する。かかる挿通により、後段階である防振杆5・5の係合を待つまでもなく、板状部材10・10のタンバックル2からの脱落を防ぐことができる。
【0038】
2枚の板状部材10・10を重層状態に装着し、吊りボルト4の下端を透孔14・14に挿通した後、図10に示すように透孔12・12の各々に、一端が天井スラブ等(図示せず)に固定された2本の防振杆5・5の他端を係合する。係合手段としては、図10に示すように、螺子加工された防振杆5・5の他端をナット6によって螺合状態に係合することが好ましい。
【0039】
図10に示すような状態、即ち、図示しない配管を抱持する配管用吊りバンド3が吊りボルト4及び2本の防振杆5・5によって3点吊下げ支持される状態となるので、効果的な防振支持が可能となる。特に、タンバックル2、配管用吊りバンド3、吊りボルト4は、基本的には防振構成を有していない従来構成のものであり、かかる従来構成の配管設備に本発明に係る3点吊下げ用支持具1を付加適用することで、作業時間及び部品費用を低減した状態での耐震付加工事における防振対策を施すことが可能となる。
【0040】
本第2実施例に用いた図6に示す3点吊下げ用支持具である板状部材10・10は、図7〜図10に示した装着位置、即ち、タンバックル2の中間部23に限らず、他の位置に装着することもできる。
【0041】
板状部材10・10の他の装着位置としては、タンバックル2の脚部21・21でもよいし、側壁部22・22であってもよい。
【0042】
上記第2実施例において、板状部材10は2枚に限らず、他の枚数であってもよい。即ち、3枚以上を用いてもよいし、1枚のみであってもよい。1枚の場合、前述の第1実施例では、激しい振動などが生じた際にはタンバックル2から外れてしまう惧れがあったが、本第2実施例では、吊りボルト4の下端が透孔14に挿通された状態であるため、1枚のみの装着であっても外れることがない。
【0043】
本第2実施例に用いた図6に示す3点吊下げ用支持具である板状部材10・10は、図7〜図10に示した装着向き、即ち、逆V字状の向きに限らず、図17に示すようにV字状の向きに装着することもできる。
【0044】
図17では、2本の防振杆5・5は、左・右支持部10A・10Aの透孔12・12にタンバックル2・2を介してナット6・6により夫々係合されている。防振杆5と板状部材10の透孔12との係合は図17のタンバックル2に限らず、配管支持施工に用いられる公知公用の種々の接続部材を用いることができる。
【0045】
次に、第3実施例について図11〜図15、図18、図19に基き説明する。図11は本発明に係る3点吊下げ用支持具の第3実施例の板状部材を示す6面図(正面・右側面・平面・底面・背面・A−A線断面の各図)である。図12〜図15は上記第2実施例の装着過程を示す説明斜視図であり、図12は第1段階、図13は第2段階、図14は第3段階、図15は最終段階、図18及び図19はそれぞれ上記第3実施例の装着状態の他の例を示す斜視図を示す。
【0046】
本第3実施例は、基本的には前述の第2実施例の中央支持部10Bと左・右支持部10A・10Aとの間に連結部10C・10Cを設けた構成を有し、タンバックル2に同様に装着されて3点吊下げ支持を行うものである。即ち、第3実施例では、板状部材10・10が左右方向に前記第2実施例よりも連結部10C・10Cの一段分ずつ長く、透孔12・12の位置もタンバックル2から離開した位置に形成されている。
【0047】
本第3実施例に用いた図11に示す3点吊下げ用支持具である板状部材10・10は、図12〜図15に示した装着位置、即ち、タンバックル2の中間部23に限らず、他の位置に装着することもできる。
【0048】
板状部材10・10の他の装着位置としては、図18に示すようにタンバックル2の脚部21・21でもよいし、図19に示すようにタンバックル2の下方に取り付けられた配管用吊りバンド3の取付脚部31・31の部分に装着することもできる。図18及び図19の場合、用いられる板状部材10・10としては、図11に示す第3実施例の板状部材10から中央支持部10Bを無しとした構成、即ち、スリットないし切欠部11を第1実施例と同様の板状部材10の中間に形成した構成のものを用いる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、従来構成の配管用吊りバンドに装着して防振構造とすることが可能な低コストの3点吊下げ用支持具及び配管用吊りバンドを提供することができる。
【0050】
即ち、配管を抱持する配管用吊りバンドが吊りボルト及び2本の防振杆によって3点吊下げ支持される状態となるので、効果的な防振支持が可能となる。しかも、タンバックルに少なくとも2枚の板状部材を前後から挟み込んだ状態で装着しているので、透孔に防振杆を係合した後は震動等が生じてもタンバックルから外れることがない。
【0051】
また、本発明によれば、タンバックル、配管用吊りバンド、吊りボルトは、基本的には防振構成を有していない従来構成のものであり、かかる従来構成の配管設備に本発明に係る3点吊下げ用支持具を付加適用することで、作業時間及び部品費用を低減した状態での耐震付加工事における防振対策を施すことが可能となる。
【0052】
特に請求項3に示す本発明によれば、吊りボルトの下端が板状部材の透孔に挿通された状態であるため、1枚のみの装着であっても外れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る3点吊下げ用支持具の第1実施例の板状部材を示す6面図(正面・右側面・平面・底面・背面・A−A線断面の各図)
【図2】上記第1実施例の装着過程の第1段階を示す説明斜視図
【図3】上記第1実施例の装着過程の第2段階を示す説明斜視図
【図4】上記第1実施例の装着過程の最終段階を示す説明斜視図
【図5】上記第1実施例の装着状態の他の例を示す斜視図
【図6】本発明に係る3点吊下げ用支持具の第2実施例の板状部材を示す6面図(正面・右側面・平面・底面・背面・A−A線断面の各図)
【図7】上記第2実施例の装着過程の第1段階を示す説明斜視図
【図8】上記第2実施例の装着過程の第2段階を示す説明斜視図
【図9】上記第2実施例の装着過程の第3段階を示す説明斜視図
【図10】上記第2実施例の装着過程の最終段階を示す説明斜視図
【図11】本発明に係る3点吊下げ用支持具の第3実施例の板状部材を示す6面図(正面・右側面・平面・底面・背面・A−A線断面の各図)
【図12】上記第3実施例の装着過程の第1段階を示す説明斜視図
【図13】上記第3実施例の装着過程の第2段階を示す説明斜視図
【図14】上記第3実施例の装着過程の第3段階を示す説明斜視図
【図15】上記第3実施例の装着過程の最終段階を示す説明斜視図
【図16】上記第1実施例の他の実施例を示す斜視図
【図17】上記第2実施例の装着状態の他の例を示す斜視図
【図18】上記第3実施例の装着状態の他の例を示す斜視図
【図19】上記第3実施例の装着状態の他の例を示す斜視図
【符号の説明】
1 3点吊下げ用支持具
10 板状部材
10A 左・右支持部
10B 中央支持部
10C 連結部
11 スリットないしは切欠部
11A 切り起こし片
12 透孔
13 補強リブ
14 透孔
15 掛止部
2 タンバックル
21 脚部
22 側壁部
23 中間部
3 配管用吊りバンド
31 取付脚部
4 吊りボルト
5 防振杆
6 ナット

Claims (7)

  1. 天井スラブ等に一端が固定された吊りボルトにタンバックルを介して固定される型式の配管用吊りバンドに取り付けるか、又は前記タンバックルに取り付け、前記天井スラブ等に一端が固定される2本の防振杆の他端を係合することにより、前記吊りボルトと2本の防振杆による3点吊下げ支持を行うのに用いる3点吊下げ用支持具であって、
    前記吊りバンド又はタンバックルに取り付けるためのスリットないし切欠部を中間に有し、左右には前記2本の防振杆の他端を係合する透孔を設けた左・右支持部を有する板状部材から構成されており、
    該板状部材が、前記スリットないし切欠部の中間に、吊りボルトを挿通するための透孔を有する中央支持部を設け、この中央支持部の両端から左・右支持部がV字又は逆V字状に折り曲げられていること
    を特徴とする3点吊下げ用支持具。
  2. 中央支持部と左・右支持部との間に連結部が設けてあり、前記中央支持部の両端から前記連結部がV字又は逆V字状に折り曲げられており、この連結部の端部に前記左・右支持部が、前記連結部の曲げ方向とは逆方向に折り曲げられていることを特徴とする請求項に記載の3点吊下げ用支持具。
  3. 天井スラブ等に一端が固定された吊りボルトにタンバックルを介して固定される型式の配管用吊りバンドの前記タンバックルに取り付け、前記天井スラブ等に一端が固定される2本の防振杆の他端を係合することにより、前記吊りボルトと2本の防振杆による3点吊下げ支持を行う3点吊下げ用支持具であって、該3点吊下げ用支持具は、配管軸方向における前後からタンバックルに装着されて重層する少なくとも2枚の板状部材から成り、該板状部材の各々にはタンバックルの側壁部ないしは脚部を嵌入するためのスリットないしは切欠部と、前記2本の防振杆の他端が係合される2つの透孔とが形成されており、該2つの透孔の形成位置は少なくとも2枚の板状部材をタンバックルに重層状態に装着した際に2つの透孔の各々が重層する方向で重合一致する位置である構成を有することを特徴とする3点吊下げ用支持具。
  4. 天井スラブ等に一端が固定された吊りボルトにタンバックルを介して固定される型式の配管用吊りバンドの前記タンバックルに取り付け、前記天井スラブ等に一端が固定される2本の防振杆の他端を係合することにより、前記吊りボルトと2本の防振杆による3点吊下げ支持を行う3点吊下げ用支持具であって、該3点吊下げ用支持具は、配管軸方向における前方又は後方からタンバックルに装着される少なくとも1枚の板状部材から成り、該板状部材にはタンバックルの側壁部ないしは脚部を嵌入するためのスリットないしは切欠部と、前記2本の防振杆の他端が係合される2つの透孔と、該板状部材をタンバックルに装着した後に該タンバックルの装着方向と反対側の側壁部ないし脚部に引掛掛止する掛止部とが形成された構成を有することを特徴とする3点吊下げ用支持具。
  5. 天井スラブ等に一端が固定された吊りボルトにタンバックルを介して固定される型式の配管用吊りバンドに取り付け、前記天井スラブ等に一端が固定される2本の防振杆の他端を係合することにより、前記吊りボルトと2本の防振杆による3点吊下げ支持を行う3点吊下げ用支持具であって、該3点吊下げ用支持具は、配管軸方向における前後からタンバックル下方に取り付けられた配管用吊りバンドの取付脚部に装着されて重層する少なくとも2枚の板状部材から成り、該板状部材の各々には配管用吊りバンドの取付脚部を嵌入するためのスリットないしは切欠部と、前記2本の防振杆が係合される2つの透孔とが形成されており、該2つの透孔の形成位置は少なくとも2枚の板状部材を配管用吊りバンドの取付脚部に重層状態に装着した際に2つの透孔の各々が重層する方向で重合一致する位置である構成を有することを特徴とする3点吊下げ用支持具。
  6. 天井スラブ等に一端が固定された吊りボルトにタンバックルを介して固定される型式の配管用吊りバンドの前記タンバックルに取り付け、前記天井スラブ等に一端が固定される2本の防振杆の他端を係合することにより、前記吊りボルトと2本の防振杆による3点吊下げ支持を行う3点吊下げ用支持具であって、
    該3点吊下げ用支持具は、配管軸方向における前方又は後方からタンバックルに装着される1枚の板状部材、或いは配管軸方向における前方及び後方からタンバックルに装着される少なくとも2枚の板状部材から成り、
    該板状部材にはタンバックルの側壁部ないしは脚部を嵌入するためのスリットないしは切欠部と、前記2本の防振杆が係合される2つの透孔と、該板状部材をタンバックルに装着した後に該タンバックルを取り付ける吊りボルトの下端が挿通される透孔とが形成された構成
    を有することを特徴とする3点吊下げ用支持具。
  7. 2枚以上の板状部材を重層状態に装着したときに、該板状部材の2つの透孔の各々が重層する方向で重合一致する位置に形成されていることを特徴とする請求項に記載の3点吊下げ用支持具。
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