JP4308360B2 - 色覚補正用眼鏡レンズ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、色盲、色弱を有する色覚異常者に正常な色覚の識別能力を与えることができる色覚補正用眼鏡レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
色覚異常には、先天色覚異常と後天色覚異常とが有り、後天色覚異常は、眼や脳の病気に伴って起こるものであり、視力低下等他の障害が強く現れることが多い。先天性色覚異常は、遺伝によるものであって、通常、色盲色弱といわれるものであり、未だ有効な治療方法が見つかっていない。
【0003】
人間の眼の視細胞には、桿状体視細胞と錐状体視細胞の2種類があり、桿状体視細胞は、明るさや暗さに対する感覚だけを持ち、錐状体視細胞は、すべての色感覚をつくり出すのために必要な3光線を感じる働きをする。錐状体視細胞は3種類あり、それぞれ、長波長側より赤錐状体視細胞、緑錐状体視細胞、青錐状体視細胞と呼称されている。この3種類の視細胞がそれぞれの刺激を受け、その刺激される強さの組み合わせによって特定の色として知感される。
【0004】
いわゆる色覚異常は、これらの3種類の視細胞のうちいずれかが不完全異常であるか、欠如しているために起こるものである。赤錐状体視細胞に障害のあるものを第1色覚異常、緑錐状体視細胞に障害のあるものを第2色覚異常、青錐状体視細胞に障害のあるものを第3色覚異常と呼ぶ。第3色覚異常は、その頻度は著しくまれであり、臨床上ほとんど問題にならない。
【0005】
この色覚異常の矯正方法に関して、特開昭47−25990号公報、特開昭59−148027号公報、米国特許4300819号、3877797号、5369453号等に開示されている。特開昭47−25990号公報には矯正する有効な分光特性が示されていないために、暗視野における吸収帯が付与されていないと、特に長波長の補色が視神経に届きにくくなり、色の認識がされにくい。また、特開昭59−148027号公報、米国特許4300819号は、レンズの一部を着色し、物体を見る目の動きと残像を利用して矯正している。また、米国特許3877797号は、光学フィルターにより、発光物体または反射物体が放つスペクトルを眼に到達する前に変更させ矯正している。
【0006】
米国特許5369453号には、300例の色覚異常患者についてコンピュータ検測を行った結果、色盲患者の大多数は三色型色覚で、赤、緑、青の三原色を識別できるが、ただ、ある波長範囲内の色に対して区別する能力が相当に劣っているだけであるとし、3種類の錐状体視細胞の刺激値比例を変換し、これら3種類の錐状体視細胞が刺激される割合を正常者に近づけることにより、色盲を矯正できるとしている。これに基づき、4種類32等級の色覚矯正スペクトル特性曲線とパラメータが得られている。そして、色盲が4種類32等級の色覚矯正スペクトルのいずれかに分類でき、色盲の処方に対応した色覚矯正スペクトル特性曲線を有する眼鏡レンズを掛けることにより、色盲を矯正できることを見出している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、米国特許5369453号では、色覚矯正の理論を提出しているが、実際の色覚補正用眼鏡レンズについては試作程度であり、市場に提供できる安価で高性能な色覚矯正用の眼鏡レンズについては何ら提案がない。
【0008】
4種類の色覚矯正スペクトル特性曲線の中には、スペクトルの変化が激しく、部分的に光の吸収を100%にしなければならないタイプのものがあり、米国特許5369453号で記載されている真空蒸着(部分反射膜)では、安価で正確な色覚矯正スペクトル特性曲線を有するレンズの製造が困難である。とりわけ、近年需要が多いプラスチックレンズでは、真空蒸着膜を構成する材料が限定されてしまうため、4種類の色覚矯正スペクトル特性曲線の全てを正確にプラスチック製眼鏡レンズに形成することは容易ではない。
【0009】
また、色覚異常者がこの眼鏡を掛けた場合、今まで識別できなかった色は識別できるようになるが、反面今まで識別できた色が識別できなくなるという問題点や、絶対色感が判らなくなる問題点がある。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、安価で且つ濃度勾配を持つ色覚矯正スペクトル特性を有する高性能な色覚補正用眼鏡レンズを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、着色のみで所望の色覚矯正スペクトル特性曲線を得る場合は、濃度勾配(グラデーション着色)を付けることにより、着色部においては、矯正スペクトル特性曲線を有することにより、矯正と裸眼の両方で認識できることを可能としたものである。また、着色と光の部分反射膜で形成したものは、同様に着色で濃度勾配を付け、更にその表面に部分反射膜を設る。すなわち着色部と非着色部とでは矯正の程度を変えることを可能としたものである。
【0012】
したがって、請求項1記載の色覚補正用眼鏡レンズは、色覚異常者の網膜の3種の錐状体視細胞の刺激値比例を変換できる色覚矯正スペクトル特性曲線を有する眼鏡レンズであって、且つ濃度勾配を付けること更に矯正効果を向上させたものである。
【0013】
請求項2記載の色覚補正用眼鏡レンズは、請求項1記載の色覚補正用眼鏡レンズにおいて、前記眼鏡レンズが、プラスチック製であることを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の色覚補正用眼鏡レンズは、請求項1又は2に記載の色覚補正用眼鏡レンズにおいて、前記着色剤が、染色剤及び/又は顔料であることを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の色覚補正用眼鏡レンズは、請求項1〜3いずれかに記載の色覚補正用眼鏡レンズにおいて、前記部分反射膜が、16層以下の積層構造であることを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の色覚補正用眼鏡レンズは、請求項1〜4いずれかに記載の色覚補正用眼鏡レンズにおいて、前記眼鏡レンズの凸面側に前記部分反射膜が形成され、前記眼鏡レンズの凹面側に反射防止膜が形成されていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の色覚補正用眼鏡レンズの実施の形態について説明するが、本発明は下記の実施の形態に限定されるものではない。
【0018】
本発明の色覚補正用眼鏡レンズは、上述したように、色覚異常者の網膜の3種の錐状体視細胞の刺激値比例を変換できる色覚矯正スペクトル特性曲線を有する眼鏡レンズであり且つ1枚のレンズの中で矯正の程度を変化させたものである。
【0019】
色覚矯正スペクトル特性曲線は、米国特許5369453号で記載されている4種類32等級とやや異なり、特にBタイプのものは大幅に変更されている。その各タイプの特定の波長での吸収率を表1に示す。また、それぞれのスペクトル特性曲線を図1〜図4に示す。
【0020】
【表1】
Figure 0004308360
【0021】
色盲あるいは色弱の色覚異常はこれらの4種類32等級に分類でき、色覚異常者は、自分に適合したスペクトル特性曲線を有する眼鏡レンズを掛けると、3種類の錐状体視細胞の刺激値比例が正常者に近づけるように変換され、色覚異常が矯正される。
【0022】
本発明の色覚矯正眼鏡レンズは、ガラス又はプラスチックレンズに、このような色覚矯正スペクトル特性曲線が、着色剤で濃度勾配を付けて形成されていることに特徴がある。
【0023】
本発明では特にプラスチックレンズを好適に用いることができる。プラスチックレンズの種類としては、特に制限はないが、ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)をラジカル重合させた樹脂、イソシアネート化合物とジエチレングリコールなどのヒドロキシ化合物との反応で得られたポリウレタン系の樹脂、イソシアネート化合物とポリチオール化合物とを反応させたチオウレタン系の樹脂等を例示することができる。
【0024】
なお、本発明の眼鏡レンズは、色覚矯正を目的としたものであるから、視力補正用の通常のレンズと異なり、屈折力を必要としない場合がある。したがって、レンズではない場合があるが、本発明においては、このような屈折力がないものも含むものとする。視力補正用レンズに前述した色覚矯正スペクトル特性曲線を与えることが一般的であろう。視力補正用レンズとしては、近視用、遠視用の単焦点レンズ、多焦点レンズなどの通常のプラスチックレンズが基本になる。
【0025】
通常、プラスチックレンズは、耐擦傷性を与えるためにハードコート被膜を形成することが行われる。
【0026】
かかるハードコート被膜としては、金属酸化物微粒子及び一分子中に重合性基と加水分解性基とを含む有機ケイ素化合物を主成分として分散媒たとえば水、アルコール系もしくはその他の有機溶媒にコロイド状に分散させたシリコーン系組成物を用いて、プラスチックレンズに成膜することができる。
【0027】
ここで、金属酸化物微粒子として、例えば、SiO2、Al23、SnO2、Sb25、Ta25、CeO2、La23、Fe23、ZnO、WO3、ZrO2、In23、Ti02の無機酸化物微粒子、または、これら無機酸化物の2種以上によって構成される複合微粒子が挙げられる。
【0028】
一分子中に重合性基と加水分解性基とを含む有機けい素化合物の具体例としては、ビニルトリアルコキシシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリ(β−メトキシ−エトキシ)シラン、アリルトリアルコキシシラン、アクリルオキシプロピルトリアルコキシシラン、メタクリルオキシプロピルトリアルコキシシラン、メタクリルオキシプロピルジアルコキシメチルシラン、γ−グリシドオキシプロピルトリアルコキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)−エチルトリアルコキシシラン、メルカプトプロピルトリアルコキシシラン、γ−アミノプロピルトリアルコキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジアルコキシシラン等が挙げられる。
【0029】
また、染色剤で染色可能な可染タイプのハードコートとして、上記2成分の他に、多官能性エポキシ化合物及び/又はジシラン化合物を添加することが好ましい。
【0030】
多官能性エポキシ化合物の具体例としては、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、トリエチレングリコールジグリシジルエーテル、テトラエチレングリコールジグリシジルエーテル、ノナエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ジプロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、テトラプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ノナプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールヒドロキシヒパリン酸エステルのジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、グリセロールトリグリシジルエーテル、ジグリセロールジグリシジルエーテル、ジグリセロールトリグリシジルエーテル、ジグリセロールテトラグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールジグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールトリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、ジペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、ソルビトールテトラグリシジルエーテル、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのジグリシジルエーテル、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのトリグリシジルエーテル等の脂肪族エポキシ化合物、イソホロンジオールジグリシジルエーテル、ビス−2,2−ヒドロキシシクロヘキシルプロパンジグリシジルエーテル等の脂環族エポキシ化合物、レゾルシンジグリシジルエーテル、ビスフエノールAジグリシジルエーテル、ビスフエノールFジグリシジルエーテル、ビスフエノールSジグリシジルエーテル、オルトフタル酸ジグリシジルエステル、フエノールノボラックポリグリシジルエーテル、クレゾールノボラックポリグリシジルエーテル等の芳香族エポキシ化合物等が挙げられる。
【0031】
また、ジシラン化合物としては、下記一般式(1)で示される化合物を例示することができる。
【0032】
【化1】
Figure 0004308360
【0033】
(式中、R3、R4は炭素数1〜6の炭化水素基であり、X2、X3は加水分解性基であり、Yはカーボネート基又はエポキシ基を含有する有機基であり、k及びmは0又は1である。)
このような成分を含むシリコーン組成物でレンズ基材表面を塗布する方法には、例えば、ディッピング法、スプレー法、スピンコート法などがあり、塗布後、乾燥、焼成してハードコート被膜を形成することができる。
【0034】
着色剤は、プラスチックレンズを着色し、特定の波長の光線を吸収させて透過率を弱めるフィルター効果により前述した色覚矯正スペクトル特性曲線を得るものである。例えば、プラスチックレンズの重合前にモノマー原料に顔料を配合しておく方法、あるいはプラスチックレンズを染色剤で染色する方法がある。プラスチックレンズを染色する方法には、レンズ基材を直接染色する方法と、レンズ基材表面に可染タイプのハードコート被膜を形成した後、このハードコート被膜を染色する方法がある。
【0035】
本発明で用いることができる染色剤としては、反応性染料、油溶染料、分散染料等を用いることができる。反応性染料でプラスチックレンズを着色するには、着色成分としてモノマーあるいはポリマー中の水酸基などと共有結合を形成できる反応性染料を原料中に含有させておき、これを重合させる練り込み方法と、レンズ基材中の水酸基などと共有結合を形成しうる反応性染料を浸漬して付着させる方法がある。完全に染着させるために、各方法とも、アルカリ溶液に浸漬させた法が好ましい。
【0036】
油溶染料としては、ソルベント・イエロー・102、ソルベント・イエロー・104、ソルベント・イエロー・117、ソルベント・イエロー・157、ソルベント・オレンジ・68、ソルべント・オレンジ・72、ソルベント・オレンジ・79、ソルベント・グリーン・26、ソルベント・バイオレット・33、ソルベント・バイオレット・39、ソルベント・ブラウン・46、ソルべント・ブラック・36、ソルべント・ブラック・50、ソルべント・ブルー・97、ソルべント・ブルー・99、ソルべント・レッド・160、ソルべント・レッド・175、ソルべント・レッド・180、ソルべント・レッド・216等を例示することができる。
【0037】
また、分散染料としては、ディスパーズ・イエロー・54、ディスパーズ・イエロー・122、ディスパーズ・イエロー・124、ディスパーズ・イエロー・128、ディスパーズ・イエロー・134、ディスパーズ・イエロー・140、ディスパーズ・オレンジ・5、ディスパーズ・オレンジ・37、ディスパーズ・オレンジ・93、ディスパーズ・オレンジ・103、ディスパーズ・オレンジ・112、ディスパーズ・オレンジ・134、ディスパーズ・オレンジ・370、ディスパーズ・グリーン・7、ディスパーズ・バイオレット・61、ディスパーズ・バイオレット・63、ディスパーズ・ブラウン・1、ディスパーズ・ブラウン・13、ディスパーズ・ブルー・27、ディスパーズ・ブルー・54、ディスパーズ・ブルー・56、ディスパーズ・ブルー・176、ディスパーズ・ブルー・182、ディスパーズ・ブルー・193、ディスパーズ・レッド・146、ディスパーズ・レッド・199、ディスパーズ・レッド・202、ディスパーズ・レッド・204、ディスパーズ・レッド・291、ディスパーズ・レッド・291等が挙げられる。
【0038】
レンズ基材又はハードコート被膜を形成したレンズ基材を染色剤で染色する方法としては、分散染料を熱湯に分散させたり、油溶染料を有機溶剤に溶かしたりした溶液中にレンズ基材を浸漬する方法が一般的である。
【0039】
この場合、目的とするスペクトル特性曲線を得るために、上述した染色剤の1種を単独で又は2種以上を併用して用いることができる。
【0040】
このように、染色剤でプラスチックレンズを着色することにより、染色剤の光の部分吸収で前述した色覚矯正スペクトルを形成することができる。着色剤はコスト的に安価である。但し、前述した視覚矯正スペクトル特性曲線の中には眼鏡レンズが濃い赤に着色するものがあるため、見栄えの点で好ましくない場合もある。
【0041】
一方、部分反射膜は、ミラーコートとも呼ばれるもので、真空蒸着法、イオンプレーティング法、スバッタリング法等で形成することができ、上述したハードコート被膜の上に形成することが好ましい。真空蒸着法においては、蒸着中にイオンビームを同時に照射するイオンビームアシスト法を用いてもよい。また、膜構成としては、単層又は多層のどちらを用いてもかまわない。
【0042】
使用できる無機物としては、例えば、SiO2、SiO、ZrO2、TiO2、TiO、Ti23、Ti25、Al23、Ta25、CeO2、MgO、Y23、SnO2、MgF2、WO3などを例示することができ、これらの無機物を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。特に、プラスチックレンズ用としては、蒸着温度を低くすることができるZrO2、SiO2、TiO2が好ましく使用できる。
【0043】
また、反射防止膜も同様に、真空蒸着法、イオンプレーティング法、スバッタリング法等で形成することができる。真空蒸着法においては、蒸着中にイオンビームを同時に照射するイオンビームアシスト法を用いてもよい。また、膜構成としては、単層反射防止膜もしくは多層反射防止膜のどちらを用いてもかまわない。
【0044】
使用できる無機物としては、例えば、SiO2、SiO、ZrO2、TiO2、TiO、Ti23、Ti25、Al23、Ta25、CeO2、MgO、Y2O3、SnO2、MgF2、WO3などを例示することができ、これらの無機物を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。特に、プラスチックレンズ用としては、蒸着温度を低くすることができるZrO2、SiO2、TiO2が好ましく使用できる。
【0045】
これらの部分反射膜と反射防止膜の両方を一枚の眼鏡レンズに形成するときは、部分反射膜の上に反射防止膜を形成することはできないので、部分反射膜をレンズの凸面側に、反射防止膜をレンズの凹面側に形成することが好ましい。これにより、眼に入射する光の中に不自然な反射光が含まれることが少なく、見やすい眼鏡レンズとすることができる。
【0046】
部分反射膜は、特定の波長の光を反射し、その波長の光を目に到達させないようにして、色覚矯正スペクトル特性曲線を形成することができる。そのため、反射光は、例えば緑色であり、眼鏡レンズ自体を着色しなくて良いため、見栄えの点で優れている。
【0047】
しかし、プラスチックレンズとこれらの部分反射膜や反射防止膜を構成する無機膜とは、熱膨張係数がかなり異なる。そのため、無機膜を積層して部分反射膜を構成する場合、あまり厚く形成することはできず、16層程度が限界である。これより積層を多くすると、使用中にハガレなどの問題が生じるおそれがある。
また、部分反射膜や反射防止膜をハードコート被膜の上に形成する際には、ハードコート被膜の表面処理を行うことが望ましい。この表面処理の具体例としては、酸処理、アルカリ処理、紫外線照射処理、アルゴンもしくは酸素雰囲気中での高周波放電によるプラズマ処理、アルゴンや酸素もしくは窒素などのイオンビーム照射処理などが挙げられる。
【0048】
【実施例】
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明する。
【0049】
[実施例1]
A−5タイプの色覚矯正スペクトル特性曲線のプラスチックレンズをグラデーション染色で形成した。
【0050】
(1)レンズの着色
92℃の純水1リットルに、ディスパーズ・レッド・73を1.5g分散させ染色液を調整した。ビスタハーフマチック((株)セイコーオプティカルプロダクツ製)を用い、屈折率1.60眼鏡レンズ(セイコーエプソン(株)製、セイコースーパールーシャス用レンズ生地)に25分間グラデーション染色を行った。(2)塗液の調整
ブチルセロソルブ14.4Kg、メタノール分散二酸化チタン−二酸化ジルコニウム−二酸化ケイ素複合微粒子ゾル(触媒化成工業(株)製、固形分濃度20重量%)60.3Kgを混合した後、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン17Kgを混合した。この混合液に0.05N塩酸水溶液6Kgを攪拌しながら滴下し、さらに4時間攪拌後一昼夜熟成させた後、シリコン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製、商品名「L−7001」)30gを添加し4時間攪拌後一昼夜熟成させて塗液とした。
【0051】
(3)塗布および硬化
このようにして得られた塗液で、浸漬法にて塗布を行なった。引き上げ速度は、18cm/minとした。塗布後80℃で20分間風乾した後130℃で120分間焼成を行なった。このようにして得られたハードコート被膜の厚みは約2ミクロンであった。
【0052】
(4)反射防止薄膜の形成
得られたレンズの両面に酸素ガスによるイオンビーム照射処理(加速電圧500V×60秒)を行った後、基板から大気に向かって順に、SiO2、ZrO2、SiO2、TiO2、SiO2の5層からなる反射防止多層膜を真空蒸着法(真空器械工業(株)製:CES−34)にて形成を行った。その際4層目のTiO2をイオンビームアシスト蒸着により成膜を行った。蒸着各層の光学的膜厚は、最初のSiO2、次のZrO2とSiO2の等価膜層がλ/4、TiO2層がλ/2、最上層のSiO2層がλ/4となる様に形成した。なお、設計波長λは520nmとした。
【0053】
このレンズの染色部の可視光における分光透過率を図5に示す。
【0054】
[実施例2]
A−7タイプの色覚矯正スペクトル特性曲線のプラスチックレンズをグラデーション染色とミラーコートの併用で形成した。
【0055】
(1)レンズの着色
実施例1と同様にしてレンズを着色した。
【0056】
(2)塗液の調整
実施例1と同様にしてハードコート用組成物を調製した。
【0057】
(3)塗布および硬化
実施例1と同様にして、塗液に眼鏡レンズを浸漬し、焼成してハードコート被膜を形成した。
【0058】
(4)ミラーコート膜の形成
得られたレンズの凸面を酸素ガスによるイオンビーム照射処理(加速電圧500V×60秒)を行った後、基板から大気に向かって順に、表2に示す材質及び光学膜厚で8層からなるミラーコートを真空蒸着法(真空器械工業(株)製:CES−34)にて形成を行った。なお、設計波長λは520nmとした。
【0059】
(4)反射防止薄膜の形成
得られたレンズの凸面を酸素ガスによるイオンビーム照射処理(加速電圧500V×60秒)を行った後、基板から大気に向かって順に、表2に示す材質及び光学膜厚で8層からなるミラーコートを真空蒸着法(真空器械工業(株)製:CES−34)にて形成を行った。なお、設計波長λは520nmとした。
【0060】
【表2】
Figure 0004308360
【0061】
このレンズの非染色部の可視光における分光透過率を図6に示す。また、染色部の可視光における分光透過率を図7に示す。
【0062】
[実施例3]
B−2タイプの色覚矯正スペクトル特性曲線のプラスチックレンズをグラデーション染色で形成した。
【0063】
(1)レンズの着色
92℃の純水1リットルに、ディスパーズ・レッド・146を0.9g、ディスパーズ・ブルー・54を0.01g、ディスパーズ・オレンジ・370を14gを分散させ染色液を調整した。ビスタハーフマチック((株)セイコーオプティカルプロダクツ製)を用い、屈折率1.56眼鏡レンズ(セイコーエプソン(株)製、セイコープラクッスIIスーパーフロンティア用レンズ生地)に30分間レンズのグラデーション染色を行った。
【0064】
(2)塗液の調整
ブチルセロソルブ508g、水分散五酸化アンチモン微粒子ゾル(日産化学工業(株)製、固形分濃度30wt%)290gを混合した後、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン55gおよびγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン55gを混合した。この混合液に0.05N塩酸水溶液25gを攪拌しながら滴下を行ない4時間攪拌後一昼夜熟成させた。この液に、グリセロ−ルジグリシジルエーテル(ナガセ化成工業(株)製、商品名「デナコールEX−313」)67g添加した後、Fe(III)アセチルアセトネート3.7g、シリコン系界面活性剤(ビッグケミー(株)製;商品名「BYK−300」)0.2gおよびフェノール系酸化防止剤(川口化学工業(株)製、商品名「アンテージクリスタル」)1.2gを添加し4時間攪拌後一昼夜熟成させて塗液とした。
【0065】
(3)塗布および硬化
このようにして得られた塗液で、スプレー法にて塗布を行なった。
【0066】
スプレーは、イワタワイダー61(岩田塗装機(株)製;ノズル口径1mm)を用い、スプレー圧力3Kg/平方cm、塗料吐出量100ml/minでおこなった。
【0067】
塗布後80℃で10分間風乾した後、130℃で2時間焼成を行なった。このようにして得られたハードコート被膜の厚みは約4ミクロンであった。
【0068】
(4)反射防止薄膜の形成
得られたレンズの両面を酸素ガスによるイオンビーム照射処理(加速電圧500V×60秒)を行った後、基板から大気に向かって順に、SiO2、ZrO2、SiO2、TiO2、SiO2の5層からなる反射防止多層膜を真空蒸着法(真空器械工業(株)製:CES−34)にて形成を行った。その際4層目のTiO2をイオンビームアシスト蒸着により成膜を行った。蒸着各層の光学的膜厚は、最初のSiO2、次のZrO2とSiO2の等価膜層がλ/4、Ti02層がλ/2、最上層のSiO2層がλ/4となる様に形成した。なお、設計波長λは520nmとした。
【0069】
このレンズの染色部の可視光における分光透過率を図8に示す。
【0070】
[実施例4]
B−2タイプの色覚矯正スペクトル特性曲線のプラスチックレンズをミラーコートと染色を併用して形成した。
【0071】
(1)塗液の調整
メタノール1832g、1,4−ジオキサン785g、メチルセロソルブ分散二酸化チタン−三酸化鉄−二酸化ケイ素複合微粒子ゾル(触媒化成工業(株)製、固形分濃度20重量%)5332g、メタノール分散コロイド状シリカ(触媒化成工業(株)製、商品名「オスカル1132」、固形分濃度30重量%)102g、及びγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン902gを混合した。
【0072】
この混合液に0.05N塩酸水溶液250gを攪拌しながら滴下し、さらに4時間攪拌後一昼夜熟成させた。この液に、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル(ナガセ化成工業(株)製、商品名「デナコールEX−212」を762g添加した後、Mg(CO42を37g及びLi(C572)を5.5g、シリコン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製、商品名「L−7001」3gおよびヒンダードアミン系光安定剤(三共(株)製、商品名「サノールLS−770」)6gを添加し、4時間攪拌後、一昼夜熟成させて塗液とした。
【0073】
(2)塗布および硬化
このようにして得られた塗液で、屈折率1.60眼鏡レンズ(セイコーエプソン(株)製、セイコースーパールーシャス用レンズ生地)に浸漬法にて塗布を行なった。引き上げ速度は、23cm/minとした。塗布後80℃で20分間風乾した後130℃で60分間焼成を行なった。このようにして得られたハードコート被膜の厚みは約2ミクロンであった。
【0074】
(3)レンズの着色
92℃の純水1リットルに、ディスパーズ・レッド・146を0.3g、ディスパーズ・ブルー・54を0.01g、ディスパーズ・オレンジ・370を14gを分散させ染色液を調整した。ビスタハーフマチック((株)セイコーオプティカルプロダクツ製)を用い23分間グラデーション染色を行った。
【0075】
(4)ミラーコート膜の形成
上記の方法で得られたレンズの凸面をプラズマ処理(アルゴンプラズマ400W×60秒)を行なった後、基板から大気に向かって順に、表2に示す材質と光学膜厚で12層からなるミラーコート膜を真空蒸着法(真空器械工業(株)製;BMC−lOOO)にて形成を行なった。なお、設計波長λは520nmとした。
【0076】
(5)反射防止薄膜の形成
上記の方法で得られたレンズの凹面をプラズマ処理(アルゴンプラズマ400W×60秒)を行なった後、基板から大気に向かって順に、SiO2、ZrO2、SiO2、ZrO2、SiO2の5層からなる反射防止多層膜を真空蒸着法(真空器械工業(株)製;CES−34)にて形成を行なった。各層の光学的膜厚は、最初のSiO2層、次のZrO2とSiO2の等価膜層および次のZrO2層、最上層のSiO2層がそれぞれλ/4となる様に形成した。なお、設計波長λは520nmとした。
【0077】
このレンズの非染色部の可視光における分光透過率を図9に示す。また染色部の可視光における分光透過率を図10に示す。
【0078】
[実施例5]
C−8タイプの色覚矯正スペクトル特性曲線のプラスチックレンズをグラデーション染色で形成した。
【0079】
(1)レンズの着色
92℃の純水1リットルに、ディスパーズ・レッド・146を0.08g、ディスパーズ・ブルー・54を1.15g、ディスパーズ・オレンジ・37を0.19gおよびディスパーズ・イエロー・54を0.02gを分散させ染色液を調製した。屈折率1.60眼鏡レンズ(セイコーエプソン(株)製、セイコースーパールーシャス用レンズ生地)に、ビスタハーフマチック((株)セイコーオプティカルプロダクツ製)を用い、17分間レンズのグラデーション染色を行った。
【0080】
(2)塗液の調整
実施例2と同様にしてハードコート用組成物を調製した。
【0081】
(3)塗布および硬化
実施例2と同様にして、塗液に眼鏡レンズを浸漬し、焼成してハードコート被膜を形成した。
【0082】
(4)反射防止薄膜の形成
上記の方法で得られたレンズの両面をプラズマ処理(アルゴンプラズマ400W×60秒)を行なった後、基板から大気に向かって順に、SiO2、ZrO2、SiO2、ZrO2、SiO2の5層からなる反射防止多層膜を真空蒸着法(真空器械工業(株)製;CES−34)にて形成を行なった。各層の光学的膜厚は、最初のSiO2層、次のZrO2とSiO2の等価膜層および次のZrO2層、最上層のSiO2層がそれぞれλ/4となる様に形成した。なお、設計波長λは520nmとした。
【0083】
このレンズの染色部の可視光における分光透過率を図11に示す。
【0084】
[実施例6]
D−8タイプの色覚矯正スペクトル特性曲線のプラスチックレンズをグラデーション染色で形成した。
【0085】
(1)レンズの着色
92℃の純水1リットルに、ディスパーズ・レッド・146を0.02g、ディスパーズ・ブルー・54を0.04g、ディスパーズ・オレンジ・37を1.00gおよびディスパーズ・イエロー・54を0.70gを分散させ染色液を調整した。屈折率1.60眼鏡レンズ(セイコーエプソン(株)製、セイコースーパールーシャス用レンズ生地)に、ビスタハーフマチック((株)セイコーオプティカルプロダクツ製)を用い、12分間レンズのグラデーション染色を行った。
【0086】
(2)塗液の調整
実施例2と同様にしてハードコート用組成物を調製した。
【0087】
(3)塗布および硬化
実施例2と同様にして、塗液に眼鏡レンズを浸漬し、焼成してハードコート被膜を形成した。
【0088】
(4)反射防止薄膜の形成
得られたレンズの両面を酸素ガスによるイオンビーム照射処理(加速電圧500V×60秒)を行った後、基板から大気に向かって順に、SiO2、ZrO2、SiO2、TiO2、SiO2の5層からなる反射防止多層膜を真空蒸着法(真空器械工業(株)製:CES−34)にて形成を行った。その際4層目のTiO2をイオンビームアシスト蒸着により成膜を行った。蒸着各層の光学的膜厚は、最初のSiO2、次のZrO2とSiO2の等価膜層がλ/4、TiO2層がλ/2、最上層のSiO2層がλ/4となる様に形成した。なお、設計波長λは520nmとした。
【0089】
このレンズの可視光における分光透過率を図12に示す。
【0090】
【発明の効果】
本発明の色覚補正用眼鏡レンズは、色覚異常者により正確な識別能力を与えることができることを可能とした。すなわち、色覚矯正スペクトル特性曲線を備えた部分と裸眼もしくは補正効果の弱い部分とを兼ね備えることにより、より幅広く色を識別出来ることを可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aタイプの色覚矯正スペクトル特性曲線を示すグラフである。
【図2】Bタイプの色覚矯正スペクトル特性曲線を示すグラフである。
【図3】Cタイプの色覚矯正スペクトル特性曲線を示すグラフである。
【図4】Dタイプの色覚矯正スペクトル特性曲線を示すグラフである。
【図5】実施例1で得られた眼鏡レンズの分光透過率を示すグラフである。
【図6】実施例2で得られた眼鏡レンズの非染色部の分光透過率を示すグラフである。
【図7】実施例2で得られた眼鏡レンズの染色部の分光透過率を示すグラフである。
【図8】実施例3で得られた眼鏡レンズの分光透過率を示すグラフである。
【図9】実施例3で得られた眼鏡レンズの非染色部の分光透過率を示すグラフである。
【図10】実施例3で得られた眼鏡レンズの染色部の分光透過率を示すグラフである。
【図11】実施例5で得られた眼鏡レンズの分光透過率を示すグラフである。
【図12】実施例6で得られた眼鏡レンズの分光透過率を示すグラフである。

Claims (5)

  1. 色覚異常者の網膜の3種の錐状体視細胞の刺激値比例を変換できる色覚矯正スペクトル特性曲線を有する眼鏡レンズであって、
    前記色覚矯正スペクトル特性曲線が、着色剤又は着色剤と光の部分反射膜で形成されており且つ色覚矯正スペクトル特性に、前記着色剤によるグラデーション着色で濃度勾配を付けてあることを特徴とする色覚補正用眼鏡レンズ。
  2. 請求項1記載の色覚補正用眼鏡レンズにおいて、
    前記眼鏡レンズが、プラスチック製であることを特徴とする色覚補正用眼鏡レンズ。
  3. 請求項1又は2に記載の色覚補正用眼鏡レンズにおいて、
    前記着色剤が、染色剤及び/又は顔料であることを特徴とする色覚補正用眼鏡レンズ。
  4. 請求項1〜3いずれかに記載の色覚補正用眼鏡レンズにおいて、
    前記部分反射膜が、16層以下の積層構造であることを特徴とする色覚補正用眼鏡レンズ。
  5. 請求項1〜4いずれかに記載の色覚補正用眼鏡レンズにおいて、
    前記眼鏡レンズの凸面側に前記部分反射膜が形成され、前記眼鏡レンズの凹面側に反射防止膜が形成されていることを特徴とする色覚補正用眼鏡レンズ。
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