JP4307862B2 - 信号処理方法、信号処理回路、及び撮像装置 - Google Patents

信号処理方法、信号処理回路、及び撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4307862B2
JP4307862B2 JP2003028486A JP2003028486A JP4307862B2 JP 4307862 B2 JP4307862 B2 JP 4307862B2 JP 2003028486 A JP2003028486 A JP 2003028486A JP 2003028486 A JP2003028486 A JP 2003028486A JP 4307862 B2 JP4307862 B2 JP 4307862B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
digital signal
lut
storage area
table storage
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003028486A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004242016A (ja
Inventor
健吉 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2003028486A priority Critical patent/JP4307862B2/ja
Priority to US10/770,501 priority patent/US7411619B2/en
Publication of JP2004242016A publication Critical patent/JP2004242016A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4307862B2 publication Critical patent/JP4307862B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/741Circuitry for compensating brightness variation in the scene by increasing the dynamic range of the image compared to the dynamic range of the electronic image sensors
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/63Control of cameras or camera modules by using electronic viewfinders

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号処理方法、信号処理回路及び撮像装置に係り、特に高感度信号と低感度信号を出力可能な撮像素子を搭載したデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置、並びにそれに用いられる信号処理回路及び信号処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置は、内蔵される撮像素子の電荷蓄積容量により決定される固有のダイナミックレンジを有している。この撮像素子のダイナミックレンジは、銀塩フィルムを用いるカメラによって得られる銀塩ネガフィルムのダイナミックレンジよりも狭い。
【0003】
そのため、室内から室外を撮影する等、極めて明るい(高輝度)被写体と相対的に暗い(低輝度)被写体が混在するような場面を撮像する場合には、高輝度被写体もしくは低輝度被写体のいずれか一方が適正レベルとなるように露光時間を制御している。このような制御の下では、低輝度被写体を適正レベルとして設定すると高輝度部分が白とびし、高輝度被写体を適正レベルとして設定すると低輝度部分が黒つぶれしてしまう等、不適切な画像しか得られない場合も想定される。
【0004】
このような問題を解決するために、一つのシーンに対し、互いにダイナミックレンジの異なる高感度信号と低感度信号の2種類の画像信号または映像信号を取得し、2種類の画像信号を最適化して合成処理することにより、広いダイナミックレンジを持つ信号を得る撮像装置が開発されている。このような撮像装置は、例えば以下に示す特許文献に開示されている。
【特許文献1】
特開2001−94999
【特許文献2】
特開2001−8104
【0005】
特許文献1は、標準的な明るさの被写体が適正レベルとなるようにして得た標準輝度映像信号と、標準よりも明るい被写体が適性レベルとなるようにして得た高輝度映像信号を、それぞれ適正に調整して、両信号を合成加算することにより、広ダイナミックレンジ映像信号を得る撮像装置を開示している。
【0006】
また、特許文献2は、低感度信号と高感度信号の両方を撮像可能な撮像手段を用いて、低感度映像と高感度映像を撮影して、両信号を加算合成することにより広ダイナミックレンジ映像信号を得る撮像装置を開示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の撮像装置においては、合成加算時に、撮像データのレベルに応じて、適応的に合成する信号の重み付けを変える必要がある。また、どんなシーンにおいても、一様な合成処理を行ってしまうと、シーンによってはかえって画質が劣化してしまうおそれがある。したがって、例えば被写体のコントラストなどの情報をもとに、シーンに応じてダイナミックレンジを制御することが望まれ、そのための合成加算には複雑な演算が必要とされる。よって、複雑な演算を行うための複雑な信号処理回路を設計する必要があり、コストアップの要因となってしまう。
【0008】
また、特許文献2に記載の撮像装置において、合成加算を行い広ダイナミックレンジの映像信号を得るためには、合成する画像各々に対して、最適化処理が必要とされる。しかし、各画像に対して最適化処理を同時に行おうとすると、階調補正などの最適化処理回路が合成する画像の数だけ必要となるため、回路が大型化し設計が複雑化してしまい、コストアップの要因となってしまう。
【0009】
また、最適化処理回路において、階調補正用の補正信号をそれぞれ作成し、階調補正を行った後に、合成処理回路にて合成を行おうとする場合には、信号処理回路全体に大きな計算負荷がかかり処理時間が長くなるといった問題も生じる。
【0010】
本発明は、上記諸問題を鑑みて為されたものであり、計算負荷が少なく、低い生産コストで製造が可能な画像合成用の信号処理方法及び信号処理回路、並びにその信号処理回路を用いた撮像装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の信号処理方法は、第1のデジタル信号または第2のデジタル信号に対してLUTを用いた複数の処理を実行して、これら2つのデジタル信号を合成加算する信号処理方法であって、
前記複数の処理にそれぞれ用いるLUTを保存すると共に各処理が実行される際に参照されるテーブル保存領域を該複数の処理で共有し、
前記複数の処理を順次実行し、各処理を実行するに際して前記テーブル保存領域を各処理に対応するLUTで書き換えておく
【0012】
本発明によれば、テーブル保存領域内に書き込まれるデータは、処理に対応して書き換えられる。したがって、複数の処理に対応したLUT保存用のテーブル保存領域を予め複数設ける必要が無く、テーブル保存領域のデータ容量としては最大のデータ量を持つLUT分だけ設ければよい。したがって、テーブル保存領域のデータ領域の大きさを節約しつつ、信号合成を行うことが可能となる。
【0013】
本発明の請求項2記載の信号処理方法は、請求項1記載の信号処理方法であって、前記第1のデジタル信号用の第1の階調補正LUTを前記テーブル保存領域に書き込むステップと、前記テーブル保存領域に書き込まれた前記第1の階調補正LUTを参照して、前記第1のデジタル信号を階調補正するステップと、前記第1の階調補正LUTが書き込まれた前記テーブル保存領域を前記第2のデジタル信号用の第2の階調補正LUTで書き換えるステップと、前記テーブル保存領域に書き込まれた前記第2の階調補正LUTを参照して、前記第2のデジタル信号を階調補正するステップと、前記第2の階調補正LUTが書き込まれた前記テーブル保存領域を合成加算用の重み付けLUTで書き換えるステップと、前記テーブル保存領域に書き込まれた前記合成加算用の重み付けLUTを参照して、階調補正された前記第1のデジタル信号及び前記第2のデジタル信号を合成するステップと、を備えている。
【0014】
本発明によれば、各種処理に応じてテーブル保存領域に第1の階調補正LUT、第2の階調補正LUT及び重み付けLUTを保存し、第1の信号及び第2の信号から信号を合成することが可能となる。本発明においても、テーブル保存領域内に書き込まれるデータは、処理に対応して書き換えられる。したがって、複数の処理に対応したLUTを予め複数設ける必要が無く、テーブル保存領域のデータ容量としては最大のデータ量を持つLUT分だけ設ければよい。したがって、テーブル保存領域のデータ領域の大きさを節約しつつ、信号合成を行うことが可能となる。
【0015】
本発明の請求項3記載の信号処理回路は、第1のデジタル信号または第2のデジタル信号に対してLUTを用いた複数の処理を実行して、これら2つのデジタル信号を合成加算する信号処理回路であって、前記複数の処理にそれぞれ用いるLUTを保存すると共に各処理が実行される際に参照されるテーブル保存領域と、前記テーブル保存領域にLUTを書き込むテーブル書換手段と、を備え、前記テーブル保存領域が、前記複数の処理で共有されており、前記複数の処理が順次実行され、各処理が実行されるに際して前記テーブル保存領域が前記テーブル書換手段により各処理に対応するLUTで書き換えられる
【0016】
本発明によれば、テーブル保存領域内に書き込まれるデータは、処理に対応して書き換えられる。したがって、複数の処理に対応したLUT保存用のテーブル保存領域を予め複数設ける必要が無く、テーブル保存領域のデータ容量としては最大のデータ量を持つLUT分だけ設ければよい。したがって、テーブル保存領域のデータ領域の大きさを節約しつつ、信号合成を行うことが可能となる。
【0017】
本発明の請求項4記載の信号処理回路は、請求項3記載の信号処理回路であって、前記第1のデジタル信号用の階調補正LUTが書き込まれた前記テーブル保存領域を参照して、前記第1のデジタル信号を階調補正し、前記第1のデジタル信号用の階調補正LUTから前記第2のデジタル信号用の階調補正LUTに書き換えられた前記テーブル保存領域を参照して、前記第2のデジタル信号を階調補正し、前記第2のデジタル信号用の階調補正LUTから合成加算用重み付けLUTに書き換えられた前記テーブル保存領域を参照して、階調補正された前記第1のデジタル信号及び前記第2のデジタル信号を合成する。
【0018】
本発明によれば、テーブル書換手段は、各種処理に応じてテーブル保存領域に第1の階調補正LUT、第2の階調補正LUT及び重み付けLUTを保存し、合成手段は、第1の信号及び第2の信号から信号を合成する。本発明においても、テーブル保存領域内に書き込まれるデータは、処理に対応して書き換えられる。したがって、複数の処理に対応したLUTを予め複数設ける必要が無く、テーブル保存領域のデータ容量としては最大のデータ量を持つLUT分だけ設ければよい。したがって、テーブル保存領域のデータ領域の大きさを節約しつつ、信号合成を行うことが可能となる。
【0019】
本発明の請求項5記載の撮像装置は、それぞれ異なる感度を有する第1の受光領域及び第2の受光領域からそれぞれ構成される複数の受光素子を有する撮像素子と、前記第1の受光素子の各々から出力される複数の出力信号から構成される第1のアナログ信号と、前記第2の受光素子の各々から出力される複数の出力信号から構成される第2のアナログ信号とをそれぞれA/D変換して第1のデジタル信号及び第2のデジタル信号を生成するA/D変換回路と、前記第1のデジタル信号または前記第2のデジタル信号に対してLUTを用いた複数の処理を実行して、これら2つのデジタル信号を合成加算し、画像データを生成する信号処理回路とを備え、前記信号処理回路が、前記複数の処理にそれぞれ用いるLUTを保存すると共に各処理が実行される際に参照されるテーブル保存領域と、前記テーブル保存領域にLUTを書き込むテーブル書換手段と、を有し、前記テーブル保存領域が、前記複数の処理で共有されており、前記複数の処理が順次実行され、各処理が実行されるに際して前記テーブル保存領域が前記テーブル書換手段により各処理に対応するLUTで書き換えられる
【0020】
本発明によれば、テーブル保存領域内に書き込まれるデータは、処理に対応して書き換えられる。したがって、複数の処理に対応したLUT保存用のテーブル保存領域を予め複数設ける必要が無く、テーブル保存領域のデータ容量としては最大のデータ量を持つLUT分だけ設ければよい。したがって、テーブル保存領域のデータ領域の大きさを節約しつつ、信号合成を行うことが可能となる。したがって、撮像装置内の回路スペースを節約し、コンパクトなデジタルカメラを構成することが可能となる。
【0021】
本発明の請求項6記載の撮像装置は、請求項5記載の撮像装置であって、前記第1のデジタル信号または前記第2のデジタル信号を基に前記LUTを作成する制御部と、前記制御部が作成した前記LUTを保存するメモリと、を備え、前記テーブル書換手段は、前記メモリに保存された前記LUTを前記テーブル保存領域に書き込む。
【0022】
本発明によれば、LUTは、信号処理回路外部の制御部が作成し、作成したLUTを用いて信号処理回路で演算が行われる。したがって、信号処理回路でLUTを生成する必要が無く、信号処理回路の処理が軽減され、全体の処理の迅速化を図ることが可能となる。
【0023】
本発明の請求項7記載の撮像装置は、請求項5または6記載の撮像装置であって、前記LUTは、第1のデジタル信号階調補正用LUT、前記第2のデジタル信号階調補正用LUT、及び合成加算用重み付けLUTであることを特徴とする請求項5または6記載の撮像装置。
【0024】
本発明によれば、第1のデジタル信号用階調補正LUT、前記第2のデジタル信号用階調補正LUT、及び合成加算用重み付けLUTを書き換えることにより、合成処理が行われる。
【0025】
本発明の請求項8記載の撮像装置は、請求項7記載の撮像装置であって、前記信号処理回路は、前記第1のデジタル信号用の階調補正LUTが書き込まれた前記テーブル保存領域を参照して、前記第1のデジタル信号を階調補正し、前記第1のデジタル信号用の階調補正LUTから前記第2のデジタル信号用の階調補正LUTに書き換えられた前記テーブル保存領域を参照して、前記第2のデジタル信号を階調補正し、前記第2のデジタル信号用の階調補正LUTから合成加算用重み付けLUTに書き換えられた前記テーブル保存領域を参照して、階調補正された前記第1のデジタル信号及び前記第2のデジタル信号を合成する。
【0026】
本発明によれば、第1のデジタル信号階調補正用LUT、第2のデジタル信号階調補正用LUT及び合成用重み付けLUTをもとに、階調補正を行い、豪所為処理を行う。ここで合成は、第1のデジタル信号及び第2のデジタル信号から信号を合成する。本発明においても、テーブル保存領域内に書き込まれるデータは、処理に対応して書き換えられる。したがって、複数の処理に対応したLUTを予め複数設ける必要が無く、テーブル保存領域のデータ容量としては最大のデータ量を持つLUT分だけ設ければよい。したがって、テーブル保存領域のデータ領域の大きさを節約しつつ、信号合成を行うことが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係る撮像装置の一例であるデジタルカメラを詳細に説明する。
【0028】
図1は、本実施形態のデジタルカメラ1を示すブロック図である。デジタルカメラ1は、光学系10と、撮像部20と、A/D撮像処理部30と、駆動制御部40と、信号処理回路50と、画像データ記録部60と、表示部70と、制御部80と、メモリ90と、画像記録再生部100とを備えている。
【0029】
光学系10は、外部からの光が入射する一枚のレンズまたは複数のレンズを組み合わせて構成される単焦点レンズ、ズームレンズ等のレンズ、外部からの光量を制限するしぼり等を備えており、外部からの入射光を後段の撮像部20の撮像素子上に焦点をあわせる収光部材である。光学系10では、駆動制御部40からの駆動信号に従って、被写体とカメラとの距離に応じたピント調節や、ズーム動作による画角の調整等が行われる。
【0030】
撮像部20は、光学系10の後段に配置され、光学系10を介してデジタルカメラ1内に入射した光を入射位置毎に光電変換して電気信号として取り出すものである。本実施形態において、撮像部20は、WハニカムCCDと呼ばれる固体撮像素子21から構成されるものであり、感度の異なる2種類の信号を一度の撮像で取得可能である。
【0031】
図2は、この固体撮像素子21の部分拡大平面図である。固体撮像素子21は、いわゆるハニカム構造の固体撮像素子であって、半導体基板表面に行方向(矢印Xで示す方向)とこれに直交する列方向(矢印Yで示す方向)に配設された複数の受光素子22(図では一部のみに番号を付してある)、垂直転送部24、水平転送部26、及び出力部28を含む。複数の受光素子22のうち奇数列のものは、偶数列のものに対して隣接する光受光素子間の列方向ピッチの略1/2だけ列方向にずれており、また、奇数行の受光素子は、偶数行の受光素子対して隣接する受光素子間の行方向ピッチの略1/2だけ行方向にずれて配置される。なお、図2では、5行8列の受光素子が示されているが、実際には、さらに多くの受光素子が設けられる。
【0032】
受光素子22は、入射光量に対応した信号電荷を発生し、蓄積するもので、例えばフォトダイオードである。受光素子22の各々は、相対的に広い受光面積を有する主領域mと相対的に狭い受光面積を有する副領域sを有している。主領域m及び副領域sは、それぞれ所定の分光感度の光に対応する信号電荷を発生し、蓄積する。副領域sは、主領域mよりも受光感度が低く、蓄積される信号電荷の量も主領域mと比べて少ない。
【0033】
各受光素子22の上方には、赤(Rで示す。)、緑(Gで示す。)、又は青(Bで示す。)のカラーフィルタ(図示せず)の何れか一つが設けられている。ここで、同一受光素子22内の主領域mと副領域sは、同一のカラーフィルタが設けられている。各受光素子22の受光領域m,sは、それぞれの色の光に対応する信号電荷を発生し、蓄積する。
【0034】
垂直転送部24は、各受光素子22から信号電荷を読み出し、列方向に転送するものであり、受光素子22の列に対応してその側方にそれぞれ設けられる。垂直転送部24は、主領域mの信号電荷と副領域sの信号電荷をそれぞれ独立に列方向に読み出し、水平転送部26に転送する。水平転送部26は、複数の垂直転送部24からの信号電荷が転送され、転送された信号電荷を行方向に転送するものである。出力部400は、水平転送部26から転送された信号電荷量に応じた電圧信号を出力する。以下、複数の主領域mからの複数の電荷信号を基に作られた複数の電圧信号をまとめて高感度信号Hと、そして複数の副領域sからの複数の電荷信号を基に作られた複数の電圧信号を低感度信号Lと呼ぶこととする。高感度信号H及び低感度信号Lは、ともにA/D撮像処理部30に送られる。
【0035】
A/D撮像処理部30は、高感度信号H及び低感度信号Lのバイアス調整、ゲイン調整等の所定のアナログ信号処理を行った後、A/D変換を行い各信号をデジタル化するものである。ここでは、高感度信号H及び低感度信号Lは、それぞれ独立に12bit階調でデジタル変換され、高感度デジタル信号H及び低感度デジタル信号Hがそれぞれ生成される。生成された高感度デジタル信号H及び低感度デジタル信号Hbは、信号処理部50に送られる。
【0036】
駆動制御部40は、制御部80からの指示に基づき、光学系10のレンズの駆動、撮像部20で生成された電荷信号を転送する転送タイミング信号、及びA/D撮像処理部30の駆動タイミング等を出力し、各部を統括制御する。フォーカス制御及び撮像時の制御は、制御部からの指示に基づき、この駆動制御部40により駆動タイミングが決定され、撮像後に生成された各信号は順次信号処理部50に送られる。
【0037】
信号処理部50は、高感度デジタル信号H及び低感度デジタル信号Hの最適化処理を行い、最適化された高感度デジタル信号H及び低感度デジタル信号Hを一つに合成して、画像データを生成するものである。信号処理部50は、バス110に接続されており、生成された画像データは、圧縮処理部60またはバス110を介して画像記録再生部100に接続された記録媒体105に記録される。この信号処理部50については、後ほど詳述する。
【0038】
圧縮処理部60は、バスライン110に接続されており、信号処理部50により生成された画像データにTIFF、JPEG等の所定の画像フォーマットに従った圧縮処理を施し、画像データのデータ量を変化させる。データ圧縮を行うかどうかは、ユーザ設定に依存しており、データの圧縮処理を行わない場合には、信号処理部50から直接記録媒体105に画像データが書き込まれるように構成してもよい。
【0039】
表示部70は、バスライン110に接続され、液晶等を素材としたディスプレイを有している。表示部70は、このディスプレイ上に撮像前に取得される被写体画像や撮像終了後の画像データを表示したり、ユーザにデジタルカメラの設定等を表示したりする。
【0040】
制御部80は、高速演算を行うCPUを備え、図示せぬシャッタボタンからの撮像指示に基づき各種演算を行い、デジタルカメラ1の各部の撮像動作全体を撮像動作全体を総括制御する。また撮像時には、オートフォーカス、自動露光制御、オートホワイトバランス等の制御や必要に応じて各処理部の演算補助を行う等特定制御の一部として機能する。
【0041】
メモリ90は、デジタルカメラの諸設定値の保存、及び各部で演算された演算結果等を一時的な記録を行う内蔵記録手段である。デジタルカメラの各部は、必要であればメモリを介してデータの受け渡し等を行う。
【0042】
画像記録再生部100は、スマートメディア、xD-Picture Card等の外部記録媒体105が接続可能とされており、作成された画像データをこの外部記録媒体105に記録し保存する。また、画像記録再生部100は、画像の再生時に外部記録媒体105からデータが読み出して表示部70に出力し、表示部70のディスプレー上に画像を表示可能に構成されている。
【0043】
図3は、信号処理部50における処理の詳細を示すブロック図である。信号処理部50は、信号積算部51と、ゲイン調整部53と、階調補正部54と、合成処理部55と、YC処理部56とを備えている。信号処理部50に入力される高感度デジタル信号H及び低感度デジタル信号Hの両者は、信号積算部51及びゲイン調整部53に送られる。
【0044】
信号積算部51は、高感度デジタル信号H及び低感度デジタル信号LをそれぞれR,G,Bの色毎に積算し、色別のヒストグラムや色別の平均積算値を算出する。算出にあたっては、得られる画像の画面領域を複数に分割し、各領域毎に平均積算値を算出するようにしてもよい。
【0045】
ゲイン調整部53は、ホワイトバランス調整等のデジタル信号のゲイン調整を行う乗算回路である。ホワイトバランス調整とは、白い被写体が白として撮像されるように、光源の発色(色温度)に応じてカラーバランスを補正する処理である。一般に、ホワイトバランスを調整しない場合には、色温度の違いにより、蛍光灯の元では得られる画像が緑色っぽく、また白熱電灯の元では得られる画像が赤味を帯びてしまう傾向がある。
【0046】
ゲイン調整部53は、具体的なホワイトバランス調整において、高感度デジタル信号Hについて信号積算部51により得られたR,G,Bの信号の平均積算値Rsum,Gsum,Bsumを基に、Gsumと他の信号Rsum,Bsumの比Rsum/Gsum、Bsum/Gsumを計算する。そして、求められた比に従って計算された各色毎のゲイン補正係数を信号R,Bの信号にそれぞれ乗算することにより、RGB間の色レベルを調整する。ここでは、高感度デジタル信号Hより得られたゲイン補正係数を、高感度デジタル信号HのR,B信号及び低感度デジタル信号LのR,B信号にかけ合わせ各デジタル信号H,Lのホワイトバランスを調整する。
【0047】
階調補正部54は、ゲイン調整後の高感度デジタル信号H及び低感度デジタル信号Lの階調を所定の係数を用いてそれぞれ独立に12bitから8bitに階調補正する。この階調補正には、マトリクス形式の高感度デジタル信号階調補正LUTと低感度デジタル信号階調補正LUTが用いられる。各階調補正用LUTは、高感度デジタル信号H及び低感度デジタル信号Lが入力されると、信号の値に応じてデータを出力し、階調変換を行う。これらの階調補正用LUTは、予め制御部80のメモリ領域やメモリ90に保存されたものであってもよいし、またユーザ設定、デジタル信号のヒストグラム等を基に行われる演算により適応的に求められるものであってもよい。
【0048】
合成処理部55は、階調補正後の高感度デジタル信号Hと低感度デジタル信号Lを各R,G,B毎に合成し、R信号,G信号,B信号からなる合成デジタル信号Sを生成する。ここでは、一例として以下のような式を用いて合成が行われる。
【0049】
【数1】
Figure 0004307862
【0050】
ここで、式(1),(2),(3)において、パラメータpは、加算されたデジタル信号全体に対するゲインであり、これによって加算後のデータに対するダイナミックレンジの制御を行う。この値が小さいほど、ダイナミックレンジは広く、逆に大きいほど、ダイナミックレンジは狭くなる。具体的には、コントラストの高いシーン(真夏の晴天など)では0.8に、曇りや日陰では0.86、室内蛍光灯下では0.9といったようにシーンに応じてこの値を変化させてやることにより、8bitの階調値を有効に使用することが可能となる。
【0051】
パラメータthは、高感度デジタル信号Hに対し低感度デジタル信号Lをどの程度混ぜ合わせるかの比率を表すものであり、高感度デジタル信号Hと低感度デジタル信号Lの信号強度に応じて予め決定することができる。実際の合成処理においては、高感度デジタル信号Hと、パラメータth, pと、上記式(2)及び(3)に従い決定されるh_gain及びl_gainを算出し、高感度デジタル信号H及び低感度デジタル信号Lに、それぞれh_gain及びl_gainを乗算して、各信号を加算することにより、合成デジタル信号Sを生成する。一例として、thを固定とし、pをシーンに応じて可変とすることで処理を実行することが可能である。
【0052】
制御部80は、モード設定、撮像条件等に従いパラメータpおよびthが決定されると、h_gain及びl_gainを保存したマトリクス形式の合成用重み付けLUTを予め生成し、制御部80のメモリ領域またはメモリ90に保存する。このLUTは、Hbが入力されると、Hbの値に応じたh_gain及びl_gainを出力するものであり、合成時に所定のテーブル保存領域に読み出され、使用される。この合成用重み付けLUTが保存されるテーブル保存領域は、上述の階調補正用の高感度デジタル信号階調補正用LUTと低感度デジタル信号階調補正用LUTが保存される領域と同一である。この説明の詳細については、後述する。
【0053】
YC処理部56は、所定の同時化処理を行い、合成信号SのR信号、G信号、B信号から輝度信号Yとクロマ信号Cr,Cbとを作成する回路である。また、YC処理部56は、生成した輝度信号Yとクロマ信号Cr,Cbに対し、ノイズ低減等の各処理を施し、非圧縮状態の画像データを生成する。生成された画像データは、圧縮される場合には圧縮処理部60で圧縮された後に、また非圧縮のままの場合には、直接画像記録再生部100に送られ、記録媒体105に記録される。
【0054】
以上、図3に示す信号処理部50での処理において、ゲイン調整部53、階調補正部54,及び合成処理部55での一連の処理は、一つの最適化合成処理回路52にて行われる。以下、最適化合成処理回路52及びその処理について説明を行う。
【0055】
図4は、最適化合成処理回路52の構成を示すブロック図である。最適化合成処理回路52は、高感度デジタル信号階調補正用LUT、低感度デジタル信号階調補正用LUT、及び合成用重み付けLUTを保存するテーブル保存領域230を共有する構造となっている点が特徴的である。以下、各部について説明する。
【0056】
セレクタ210は、最適化合成処理回路52の入力口に設けられ、最適化合成処理回路52に入力された各種デジタル信号H,L,H,Lをその信号の種類に応じて、振り分ける機能を有する。
【0057】
乗算器220は、ホワイトバランス用のゲイン補正係数を各デジタル信号H,Lに乗算し出力する、図3のゲイン調整部53に相当するブロックである。具体的に、セレクタ210は、乗算器220に高感度デジタル信号H及び低感度デジタル信号Lを順次出力する。乗算器220は、受け取った高感度デジタル信号H及び低感度デジタル信号Lにゲイン補正係数を乗算し、ゲイン調節を行い、後段のテーブル保存領域230に出力する。
【0058】
テーブル保存領域230は、高感度デジタル信号階調補正用LUT、低感度デジタル信号階調補正用LUT、及び合成用重み付けLUTの何れか一つを一度に保存する。これによりテーブル保存領域230は、保存されたLUTに対応して、階調補正部54として、また合成処理部55の合成ゲイン出力部として機能するものである。具体的に、テーブル保存領域230は、一度に上記LUTのうち一つだけを保存することができるメモリ領域が割り当てられており、新たなLUTが書き込まれる場合には、先のLUTは、上書きされる。すなわち、テーブル保存領域230は、必要な処理に対応するLUTのみが保存され、書き込まれたLUTに対応する処理を入力信号に対して行う。
【0059】
テーブル書換部240は、テーブル保存領域230に保存すべきLUTを選択し、テーブル保存領域230に書き込む。高感度デジタル信号階調補正用LUT、低感度デジタル信号階調補正用LUT、及び合成用重み付けLUTは、先述の通り、演算作成が必要な場合にはそれぞれ信号処理部50の外部で、すなわち制御部80にて予め作成されており、メモリ90または制御部80内部のメモリ領域に保存されている。テーブル書換部240は、必要に応じてメモり90から必要なLUTを読み出し、テーブル保存領域に上書き保存する。
【0060】
まとめると、テーブル保存領域230で行われる処理は、2種類の階調補正処理と、合成用ゲインh_gainおよびl_gainの出力である。テーブル保存領域230にゲイン調整後の高感度デジタル信号Hまたは低感度デジタル信号Lが入力する場合、テーブル書換部240は、高感度デジタル信号階調補正用LUTまたは低感度デジタル信号階調補正用LUTをテーブル保存領域230に予め書き込んでおく。そして、高感度デジタル信号階調補正用LUTまたは低感度デジタル信号階調補正用LUTを参照して各デジタル信号HまたはLの階調補正を行い、階調補正後のデジタル信号HまたはLをセレクタ250に出力する。
【0061】
一方、テーブル保存領域230に階調補正後の高感度デジタル信号Hが入力した場合、テーブル保存領域230は、入力したHの各信号レベルに応じて合成用重み付けLUTに書き込まれたh_gainおよびl_gainを出力する。
【0062】
セレクタ250は、テーブル保存領域230から出力されたデジタル信号H,Lを識別し、信号の種類に応じて、外部のメモリ90に一時的に保存する。メモリ90に保存されたデジタル信号H,Lは、合成加算時に信号処理部50の最適化合成処理回路52に入力され、合成処理が行われる。
【0063】
乗算器260,270は、セレクタ210から送られた階調補正後の高感度デジタル信号Hおよび低感度デジタル信号Lに、それぞれ重み付け係数h_gainおよびl_gainを乗算する回路である。各乗算器260,270で乗算が行われた高感度デジタル信号Hおよび低感度デジタル信号Lは、加算器280にて足し合わされ、合成信号Sが生成される。加算器280から出力された合成信号Sは、リミッタ290にてオーバーフローが無いかどうかチェックされた後に、最終的な合成信号Sとして、最適化合成処理回路52からYC処理回路55に出力される。
【0064】
以下、図5を参照しながら、本最適化合成処理回路52における信号の流れとともに、合成加算処理について説明する。撮像が行われ、2種のデジタルデータが作成されると、前処理として、制御部80は、入力デジタル信号及び設定値を基に、ゲイン調整用係数、高感度デジタル信号階調補正用LUT及び高感度デジタル信号階調補正用LUTを作成し、メモリ90に保存する。そして、テーブル書換部240は、高感度デジタル信号階調補正用LUTをメモリ90から読み出し、テーブル保存領域230に、書き込む(ステップS1)。そして、高感度デジタル信号Hが、セレクタ210を介して乗算器220に送出され、乗算器220にてゲイン補正係数が乗算されゲイン調整される。その後、高感度デジタル信号Hは、テーブル保存領域230に送られ、高感度デジタル信号階調補正用LUTを基に階調補正が行われ、階調補正後の高感度デジタル信号Hが生成される(ステップS2)。生成された高感度デジタル信号Hは、セレクタ250を介して、メモリ90に一時保存される。
【0065】
次に、テーブル書換部240は、低感度デジタル信号階調補正用LUTをメモリ90から読み出し、テーブル保存領域230に、書き込む(ステップS3)。そして、低感度デジタル信号Lが、セレクタ210を介して乗算器220に送出され、乗算器220にて高感度デジタル信号Hと同一のゲイン補正係数が乗算されゲイン調整される。その後、低感度デジタル信号Lは、テーブル保存領域230に送られ、低感度デジタル信号階調補正用LUTを基に階調補正が行われ、階調補正後の低感度デジタル信号Lが生成される(ステップS4)。生成された低感度デジタル信号Lは、セレクタ250を介して、メモリ90に一時保存される。
【0066】
階調補正が終了すると、テーブル書換部240は、制御部80によって予め生成されメモリ90に保存されている合成加算用重み付けLUTを読み出し、テーブル保存領域230に書き込む(ステップS5)。そして、合成加算用重み付けLUTがテーブル保存領域に設定されると、高感度デジタル信号Hおよび低感度デジタル信号Lが順次セレクタ210に入力される。高感度デジタル信号Hは、セレクタ210を介してテーブル保存領域230及び乗算器260に送出され、また低感度デジタル信号Lは、セレクタ210を介して乗算器270に送出される。
【0067】
テーブル保存領域230では、入力された高感度デジタル信号Hの各信号のレベルに従って、合成加算用重み付けLUTに保存された重み付け用のh_gainおよびl_gainが出力され、それぞれ乗算器260,270に送出される。乗算器260では、h_gainと高感度デジタル信号Hが乗算され重み付けがなされ、また乗算器270では、l_gainと低感度デジタル信号Lが乗算され重み付けがなされる。そして、乗算器260及び乗算器270から出力された各デジタル信号の個々の値同士は、加算器280にて足し合わされ、合成信号Sが生成される。生成された合成信号Sは、リミッタ290にてオーバーフローが無いかどうかチェックされ、最終的な合成信号Sとして出力される(ステップS6)。
【0068】
その後、合成信号Sは、YC処理回路56にて所望の処理が行われ、非圧縮状態の画像データが生成され、画像データの生成を終了する(ステップS7)。
【0069】
以上、本実施形態によれば、信号処理部50におけるゲイン調整部53,階調補正部54,及び合成処理部55の処理は、図4に示す最適化処理回路52によって順次処理される。この最適化処理回路52では、複雑な関数演算を最適化処理回路で行うのではなく、LUTを用いて各種処理が処理される。従って、最適化処理回路52では、複雑な関数演算による計算負荷が軽減され、各種処理を迅速に実行することができる。
【0070】
さらに各種処理に用いられるLUTは、高速演算を得意とする外部の制御部80にて予め生成されているため、最適化処理回路52自身はLUTを生成する計算負荷から解放される。これにより、最適化処理回路52における他の演算を円滑に実行し、各種処理を迅速に実行することができる。
【0071】
また、各種処理に用いられるLUTは、LUTを必要とする演算が行われる場合に、各演算に必要なLUTが先のLUTを上書きしてテーブル保存領域230に保存され、処理が実行される。したがって、予め複数のLUTを保存する領域を最適化処理回路52に設ける必要が無く、すなわち最適化処理回路52に複数のLUTを同時に保存するためのメモリ領域を確保することなく、各種処理を行うことができる。一般に、12bitや8bitの階調データに対応したマトリクス形式のLUTをすべて回路内に保存しようとすると、回路をチップ化した場合等にメモリ領域のスペースが増大し、チップのサイズ縮小が困難となりまたコストアップの一因となる。しかし、本実施形態によれば、最適化合成処理回路52内に、複数のLUTにそれぞれ対応したメモリ領域を設ける必要がないため、メモリ領域をコンパクト化でき、チップサイズを縮小するとともにコストの低減をはかることが可能となる。
【0072】
なお、本実施形態においてはデジタルカメラを基に説明を行ったが、これに限らず、デジタルビデオカメラ等動画撮影可能な撮像装置において本方法を適用することも可能である。
【0073】
また、本実施形態においてはWハニカムCCDと呼ばれる撮像素子を備えた撮像装置として説明を行ったが、これに限らず、高感度信号及び低感度信号を取得可能な各種撮像装置に上記信号処理回路を適用しても構わない。
【0074】
【発明の効果】
本発明によれば、テーブル保存領域内に書き込まれるデータは、処理に対応して書き換えられる。したがって、複数の処理に対応したLUT保存用のテーブル保存領域を予め複数設ける必要が無く、テーブル保存領域のデータ容量としては最大のデータ量を持つLUT分だけ設ければよい。したがって、テーブル保存領域のデータ領域の大きさを節約した信号合成方法、低コストの信号合成用回路を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のデジタルカメラを示すブロック図である。
【図2】固体撮像素子の部分拡大平面図である。
【図3】信号処理部における処理の詳細を示すブロック図である。
【図4】最適化合成処理回路の構成を示すブロック図である。
【図5】信号の合成処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
10 光学系
20 撮像部
21 固体撮像素子
22 受光素子
24 垂直転送路
26 水平転送路
28 出力部
30 A/D撮像処理部
40 駆動制御部
50 信号処理部
51 信号積算部
52 最適化合成処理回路
53 ゲイン調整部
54 階調補正部
55 合成処理部
56 YC処理部
60 圧縮処理部
70 表示部
80 制御部
90 メモリ
100 画像記録再生部
105 記録媒体
210,250 セレクタ
220 260,270 乗算器
230 テーブル保存領域
280 加算器
290 リミッタ

Claims (8)

  1. 第1のデジタル信号または第2のデジタル信号に対してLUTを用いた複数の処理を実行して、これら2つのデジタル信号を合成加算する信号処理方法であって、
    前記複数の処理にそれぞれ用いるLUTを保存すると共に各処理が実行される際に参照されるテーブル保存領域を該複数の処理で共有し、
    前記複数の処理を順次実行し、各処理を実行するに際して前記テーブル保存領域を各処理に対応するLUTで書き換えておくことを特徴とする信号処理方法。
  2. 前記第1のデジタル信号用の第1の階調補正LUTを前記テーブル保存領域に書き込むステップと、
    前記テーブル保存領域に書き込まれた前記第1の階調補正LUTを参照して、前記第1のデジタル信号を階調補正するステップと、
    前記第1の階調補正LUTが書き込まれた前記テーブル保存領域を前記第2のデジタル信号用の第2の階調補正LUTで書き換えるステップと、
    前記テーブル保存領域に書き込まれた前記第2の階調補正LUTを参照して、前記第2のデジタル信号を階調補正するステップと、
    前記第2の階調補正LUTが書き込まれた前記テーブル保存領域を合成加算用の重み付けLUTで書き換えるステップと、
    前記テーブル保存領域に書き込まれた前記合成加算用の重み付けLUTを参照して、階調補正された前記第1のデジタル信号及び前記第2のデジタル信号を合成するステップと、
    を備えていることを特徴とする請求項1記載の信号処理方法。
  3. 第1のデジタル信号または第2のデジタル信号に対してLUTを用いた複数の処理を実行して、これら2つのデジタル信号を合成加算する信号処理回路であって、
    前記複数の処理にそれぞれ用いるLUTを保存すると共に各処理が実行される際に参照されるテーブル保存領域と、前記テーブル保存領域にLUTを書き込むテーブル書換手段と、を備え、
    前記テーブル保存領域が、前記複数の処理で共有されており、
    前記複数の処理が順次実行され、各処理が実行されるに際して前記テーブル保存領域が前記テーブル書換手段により各処理に対応するLUTで書き換えられることを特徴とする信号処理回路。
  4. 前記第1のデジタル信号用の階調補正LUTが書き込まれた前記テーブル保存領域を参照して、前記第1のデジタル信号を階調補正し、
    前記第1のデジタル信号用の階調補正LUTから前記第2のデジタル信号用の階調補正LUTに書き換えられた前記テーブル保存領域を参照して、前記第2のデジタル信号を階調補正し、
    前記第2のデジタル信号用の階調補正LUTから合成加算用重み付けLUTに書き換えられた前記テーブル保存領域を参照して、階調補正された前記第1のデジタル信号及び前記第2のデジタル信号を合成することを特徴とする請求項3記載の信号処理回路。
  5. それぞれ異なる感度を有する第1の受光領域及び第2の受光領域からそれぞれ構成される複数の受光素子を有する撮像素子と、
    前記第1の受光素子の各々から出力される複数の出力信号から構成される第1のアナログ信号と、前記第2の受光素子の各々から出力される複数の出力信号から構成される第2のアナログ信号とをそれぞれA/D変換して第1のデジタル信号及び第2のデジタル信号を生成するA/D変換回路と、
    前記第1のデジタル信号または前記第2のデジタル信号に対してLUTを用いた複数の処理を実行して、これら2つのデジタル信号を合成加算し、画像データを生成する信号処理回路と
    を備え、
    前記信号処理回路が、前記複数の処理にそれぞれ用いるLUTを保存すると共に各処理が実行される際に参照されるテーブル保存領域と、前記テーブル保存領域にLUTを書き込むテーブル書換手段と、を有し、
    前記テーブル保存領域が、前記複数の処理で共有されており、
    前記複数の処理が順次実行され、各処理が実行されるに際して前記テーブル保存領域が前記テーブル書換手段により各処理に対応するLUTで書き換えられることを特徴とする撮像装置。
  6. 前記第1のデジタル信号または前記第2のデジタル信号を基に前記LUTを作成する制御部と、
    前記制御部が作成した前記LUTを保存するメモリと、を備え、
    前記テーブル書換手段は、前記メモリに保存された前記LUTを前記テーブル保存領域に書き込むことを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
  7. 前記LUTは、第1のデジタル信号用階調補正LUT、前記第2のデジタル信号用階調補正LUT、及び合成加算用重み付けLUTであることを特徴とする請求項5または6記載の撮像装置。
  8. 前記信号処理回路は、前記第1のデジタル信号用の階調補正LUTが書き込まれた前記テーブル保存領域を参照して、前記第1のデジタル信号を階調補正し、
    前記第1のデジタル信号用の階調補正LUTから前記第2のデジタル信号用の階調補正LUTに書き換えられた前記テーブル保存領域を参照して、前記第2のデジタル信号を階調補正し、
    前記第2のデジタル信号用の階調補正LUTから合成加算用重み付けLUTに書き換えられた前記テーブル保存領域を参照して、階調補正された前記第1のデジタル信号及び前記第2のデジタル信号を合成することを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
JP2003028486A 2003-02-05 2003-02-05 信号処理方法、信号処理回路、及び撮像装置 Expired - Fee Related JP4307862B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003028486A JP4307862B2 (ja) 2003-02-05 2003-02-05 信号処理方法、信号処理回路、及び撮像装置
US10/770,501 US7411619B2 (en) 2003-02-05 2004-02-04 Signal processing method, a signal processor circuit, and imaging apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003028486A JP4307862B2 (ja) 2003-02-05 2003-02-05 信号処理方法、信号処理回路、及び撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004242016A JP2004242016A (ja) 2004-08-26
JP4307862B2 true JP4307862B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=32820822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003028486A Expired - Fee Related JP4307862B2 (ja) 2003-02-05 2003-02-05 信号処理方法、信号処理回路、及び撮像装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7411619B2 (ja)
JP (1) JP4307862B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2895539B1 (fr) * 2005-12-22 2008-03-07 Francois Oustry Dispositif de synthese d'un signal numerique composite avec controle explicite de ses trois premiers moments
US20090086068A1 (en) * 2007-09-28 2009-04-02 Tatsuya Hagiwara Solid-state image pick-up device and image pick-up apparatus
JP5106052B2 (ja) * 2007-11-08 2012-12-26 キヤノン株式会社 固体撮像素子、撮像システム、及び固体撮像素子の駆動方法
CN101257034B (zh) * 2008-04-10 2011-05-18 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 可提高分辨率的ccd像元

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4786968A (en) * 1987-07-16 1988-11-22 Sony Corporation Gamma correction of digital video data by calculating linearly interpolated gamma correction values
JP2774521B2 (ja) * 1988-09-14 1998-07-09 キヤノン株式会社 レーザ記録装置
JPH05316413A (ja) 1992-05-12 1993-11-26 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 撮像装置
US6181368B1 (en) * 1994-04-14 2001-01-30 Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha Electronic endoscope
JPH0937156A (ja) 1995-07-21 1997-02-07 Sony Corp 固体撮像装置およびこれを搭載したビデオカメラ、並びに固体撮像素子の信号処理方法
KR0183761B1 (ko) * 1995-11-29 1999-03-20 김광호 고체촬상소자 및 그 제조방법
JPH10276349A (ja) * 1997-03-27 1998-10-13 Asahi Optical Co Ltd 画像信号補正装置
JPH11164195A (ja) 1997-12-01 1999-06-18 Olympus Optical Co Ltd 撮像装置
DE69822958T2 (de) 1997-10-23 2005-03-10 Olympus Corporation Bildaufnahmevorrichtung mit Mitteln zur Erweiterung des Dynamikbereichs
US6529640B1 (en) * 1998-06-09 2003-03-04 Nikon Corporation Image processing apparatus
US6803955B1 (en) * 1999-03-03 2004-10-12 Olympus Corporation Imaging device and imaging apparatus
JP2000278598A (ja) 1999-03-19 2000-10-06 Minolta Co Ltd デジタルカメラおよび記録媒体
JP2001008104A (ja) 1999-06-23 2001-01-12 Fuji Photo Film Co Ltd 広ダイナミックレンジ撮像装置
JP4190124B2 (ja) 2000-02-28 2008-12-03 オリンパス株式会社 画像処理装置
JP4531231B2 (ja) 2000-09-18 2010-08-25 三菱電機株式会社 撮像装置
US7847829B2 (en) * 2001-01-09 2010-12-07 Sony Corporation Image processing apparatus restoring color image signals

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004242016A (ja) 2004-08-26
US20040155972A1 (en) 2004-08-12
US7411619B2 (en) 2008-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4004943B2 (ja) 画像合成方法および撮像装置
US7750950B2 (en) Image pickup apparatus and image processing method
JP4025207B2 (ja) 固体撮像素子及びデジタルカメラ
JP2000316163A (ja) カラー撮像素子及び撮像装置
US7697043B2 (en) Apparatus for compensating for color shading on a picture picked up by a solid-state image sensor over a broad dynamic range
JP4307862B2 (ja) 信号処理方法、信号処理回路、及び撮像装置
JP4178046B2 (ja) デジタルカメラ
JP4150599B2 (ja) 露出補正機能付きデジタルカメラ
JP2006333113A (ja) 撮像装置
JP4279562B2 (ja) 固体撮像装置の制御方法
JP4028395B2 (ja) デジタルカメラ
JP4015492B2 (ja) 画像合成方法および撮像装置
JP4028396B2 (ja) 画像合成方法及びデジタルカメラ
JP3977260B2 (ja) デジタルカメラと撮像画像データ記録方法
JP4604098B2 (ja) デジタルカメラ
JP4105556B2 (ja) デジタルカメラと撮像画像データ記録方法
JP4276847B2 (ja) 撮像装置
JP3958219B2 (ja) 撮像装置及び輪郭補正方法
JP2004242015A (ja) ヒストグラム算出方法、ヒストグラム算出回路、及び撮像装置
JP4769851B2 (ja) 撮像装置
JP2004222161A (ja) デジタルカメラ
JP2004297449A (ja) 固体撮像装置およびシェーディング補正方法
JP2004221740A (ja) 撮像装置及びホワイトバランス制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050222

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060325

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061124

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071108

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071115

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090415

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4307862

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140515

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees