JP4307816B2 - 筆記具用クリップ及び筆記具用クリップに用いる補助クリップ - Google Patents

筆記具用クリップ及び筆記具用クリップに用いる補助クリップ Download PDF

Info

Publication number
JP4307816B2
JP4307816B2 JP2002299212A JP2002299212A JP4307816B2 JP 4307816 B2 JP4307816 B2 JP 4307816B2 JP 2002299212 A JP2002299212 A JP 2002299212A JP 2002299212 A JP2002299212 A JP 2002299212A JP 4307816 B2 JP4307816 B2 JP 4307816B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clip
auxiliary
writing instrument
fixing
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002299212A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004130728A (ja
Inventor
隆史 磯田
和彦 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority to JP2002299212A priority Critical patent/JP4307816B2/ja
Publication of JP2004130728A publication Critical patent/JP2004130728A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4307816B2 publication Critical patent/JP4307816B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Clips For Writing Implements (AREA)

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、挟み込む力を強化した筆記具用クリップ、および筆記具用クリップに用いる補助クリップに関するものである。
【0002】
【先行技術】
筆記具の一部を形成するクリップは、合成樹脂で形成されることが多い。合成樹脂が広く採用される理由は、形状の自由度、色彩の自由度が高いために設計しやすいことが挙げられる。
一方、クリップは一般的には細長く形成されているため、合成樹脂を採用した場合、折れやすい、クリープしてしまう等の問題を有している。また、挟み込む力もそれほど大きくなく、筆記具をノート等に固定してもずれ落ちてしまう等の問題がある。
【0003】
特許文献検索の結果、関連する先行技術として、実用新案登録第2508385号公報、実公昭62−29275号公報、実公昭63−23188号公報、実公平1−18388号公報などを抽出した。
【0004】
【特許文献1】
実用新案登録第2508385号公報
【0005】
【特許文献2】
実公昭62−29275号公報
【0006】
【特許文献3】
実公昭63−23188号公報
【0007】
【特許文献4】
実公平1−18388号公報
【0008】
実用新案登録第2508385号公報では、クリップ(2)の表面のほぼ全面を覆うバネ材(8)を組み込むことによって、クリップの挟み込む力を補助強化する技術が開示されている。
実公昭62−29275号公報では、合成樹脂で形成されたクリップ本体(2)には、スリット孔(21)を射出成形で形成し、板バネ(3)を埋め込む技術が開示されている。
実公昭63−23188号公報では、圧接玉(6)を備えた棒状のバネ体(5)を、クリップを形成する枠体(1)へ埋め込む技術が開示されている。
実公平1−18388号公報では、クリップ本体(1)の外周に溝(3)を設け、その溝(3)にステンレス製の棒材を曲げ加工して形成した枠体(6)を埋め込む技術が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
まず、実用新案登録第2508385号公報に記載された技術では、金属製のバネ材(8)の形成に手間が掛かる。すなわち、打ち抜き、プレス、および孔(10)の形成という工程が必要となる。また、バネ材(8)の取付け部(11)の寸法管理も正確さを要する。更に、クリップ(2)の表面のほぼ全面をバネ材(8)が覆ってしまうため、デザインの制約を受ける。
【0010】
実公昭62−29275号公報に記載された技術では、スリット孔(21)の溝を射出成形で形成する際、金型の構造上溝幅をある程度大きくとらざるを得ない。この結果、クリップ本体(2)の厚みを大きく確保せざるを得ないため、クリップ全体が厚くなり、デザイン上の制約を受ける。また、板バネ(3)の作製には打ち抜き工程が必要であり、手間を要する。更に、クリップ本体(2)に湾曲したデザインを採用する場合、板バネ(3)もそれに合わせる必要が生じる。
【0011】
実公昭63−23188号公報に記載された技術では、バネ体(5)と枠体(1)との一体化が不十分であるため、枠体(1)を拡開させた場合に破損が発生しやすい。
【0012】
実公平1−18388号公報に記載された技術では、溝(3)に枠体(6)をはめ合わせる組み立て工程に手間を要する。特に、クリップ本体(1)に湾曲したデザインを採用する場合、組み立てや寸法管理等の手間を要する。
【0013】
本発明が解決しようとする課題は、クリップ本体のデザイン上の制約がなく、製造および組立工程において従来技術よりも手間を軽減し、折れにくく、挟み込む力を強化可能な筆記具用のクリップ関連技術を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した課題を解決可能な筆記具用クリップおよび筆記具用クリップに用いる補助クリップを提供する。すなわち、請求項1から請求項にて筆記具用クリップを、請求項6および請求項にておよび筆記具用クリップ用補助クリップを提供する。
【0015】
(請求項1)
請求項1記載の発明は、筆記具を他の被固定体へ固定する際に用いられる筆記具用のクリップに係る。
そのクリップは、筆記具本体(10)の軸部(11)に固定され、軸部(11)との隙間に被固定体(例えば胸ポケット)を挟むことができるように形成したクリップ本体(20)と、 そのクリップ本体(20)の把持力を強化するためにクリップ本体(20)を軸部(11)へ近づける方向へ付勢させるための補助クリップ(30)とを備えて形成されている。
その補助クリップ(30)は、筆記具本体(10)またはクリップ本体(20)へ固定するための固定部(31)と、 クリップ本体(20)へ当接する当接部(32)を備え、前記補助クリップの固定部(31)、支持部(33)および当接部(32)は、一本の線材を曲げ加工して形成され、クリップ本体(20)を軸部(11)へ近づける方向へ付勢させるように当接部(32)を支持する支持部(33)とを備え、 前記固定部(31)は、当接部(32)が受ける反発力によって補助クリップ(30)の固定位置が変わらないように筆記具本体(10)またはクリップ本体(20)へ固定することとしている。
【0016】
(用語説明)
クリップ本体(20)は、その側面から見た形状が棒状であるものが多いが、その一部または全体が湾曲して例えばJ字形をなしていてもよい。また、軸部(11)とクリップ(20)との間に被固定体を挟むのではなく、クリップ(20)のみで被固定物を挟むものも含む。例えば、クリップ(20)を逆U字形とし、この逆U字のU字内に被固定体を挟むことができるようにしたものがある。
支持部(33)および固定部(31)は、クリップ本体の両側にある必要はなく、片側でもよい(図2参照)。
固定部(31)の形態については、筆記具に対して着脱可能であることが望ましいが、着脱不能である形態を排除するものではない。
補助クリップ(30)は、一本の線材を曲げ加工して形成可能であり、且つクリップ本体(20)または筆記具本体(10)へ固定された際にはクリップ本体(20)の把持力が強化されるような弾性変形が可能である材質が要求される。具体的には、例えばステンレス鋼の線材、ピアノ線などである。
【0017】
(作用)
固定部(31)を用いて、当接部(32)が受ける反発力によって補助クリップ(30)の固定位置が変わらないように筆記具本体(10)またはクリップ本体(20)へ固定する。すると、当接部(32)がクリップ本体(20)へ当接し、その当接部(32)に対しては支持部(33)がクリップ本体(20)を軸部(11)へ近づける方向へ付勢させる。このため、クリップ本体(20)の把持力が強化され、反射的にクリップ本体(20)が折れるなどして破損することが少なくなる。
補助クリップ(30)は一本の線材を曲げ加工して形成したものであり、曲げ加工のみで生産できる。このため、比較的簡単に製造できるとともに、高度な加工精度も要求されない。また、複雑な形状の作成も可能である。更に、筆記具の使用時においても、補助クリップ(30)が線材であるので、クリップ本体(20)のデザインをあまり邪魔しない。
【0018】
(請求項2)
請求項2記載の発明もまた、筆記具本体(10)を他の被固定体へ固定する際に用いられる筆記具用クリップに係る。請求項1記載の筆記具用クリップとの相違点は、当接部(32)が受ける反発力によって補助クリップ(30)の固定位置が変わらないようにするための固定補助部(29)とを備えた点である。
【0019】
(用語説明)
固定部(31)および固定補助部(29)の形態については、例えば以下のようなパターンがある。
第一のパターンの固定補助部(29)は、補助クリップ(30)とは別部材にて構成する。固定部(31)が補助クリップ(30)を筆記具本体(10)に対して回動可能に固定する。そして、当接部(32)がクリップ本体を軸部(11)へ近づける方向へ付勢させるような弾発力を発生するようなポジションに、固定補助部(29)を固定する(図5参照)。なお、固定部(31)を筆記具本体(10)に対して回動不能に固定することもできる。
第二のパターンの固定補助部(29)は、クリップ本体(20)と一体に形成する。形成する場所は、固定部(31)が補助クリップ(30)を筆記具本体(10)に対して回動可能に固定した場合に、当接部(32)がクリップ本体を軸部(11)へ近づける方向へ付勢させるような弾発力を発生するようなポジションである。クリップ本体(20)の形状に応じて、固定補助部(29)を筆記具本体(10)と一体に形成するパターンもある。なお、この場合も、固定部(31)を筆記具本体(10)に対して回動不能に固定することもできる。
補助クリップ(30)は、一本の線材を曲げ加工して形成可能であり、且つクリップ本体(20)または筆記具本体(10)へ固定された際にはクリップ本体(20)の把持力が強化されるような弾性変形が可能である材質が要求される。具体的には、例えばステンレス鋼の線材、ピアノ線などである。
【0020】
(作用)
固定部(31)および固定補助部(29)を用いて、当接部(32)が受ける反発力によって補助クリップ(30)の固定位置が変わらないように筆記具本体(10)またはクリップ本体(20)へ固定する。すると、当接部(32)がクリップ本体(20)へ当接し、その当接部(32)に対しては支持部(33)がクリップ本体(20)を軸部(11)へ近づける方向へ付勢させる。このため、クリップ本体(20)の把持力が強化され、反射的にクリップ本体(20)が折れるなどして破損することが少なくなる。
補助クリップ(30)は一本の線材を曲げ加工して形成したものであり、曲げ加工のみで生産できる。このため、比較的簡単に製造できるとともに、高度な加工精度も要求されない。また、複雑な形状の作成も可能である。更に、筆記具の使用時においても、補助クリップ(30)が線材であるので、クリップ本体(20)のデザインをあまり邪魔しない。
【0021】
(請求項3)
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の筆記具用クリップを限定したものであり、
補助クリップ(30)の支持部(33)は、クリップ本体(20)の意匠面を隠さない位置に配置されるように形成した筆記具用クリップに係る。
【0022】
(用語説明)
クリップ本体(20)の意匠面とは、クリップ本体(20)におけるデザイン的に主要な面をいう。平板状のクリップ本体(20)である場合には、目視可能な平面が主な意匠面となる(図1においてはクリップ正面(24))。クリップ側面(25)にもデザイン的な工夫が施されている場合には、補助クリップ(30)の支持部(33)は、そのクリップ側面(25)にもできるだけ緩衝しないように配置するように形成する。
【0023】
(作用)
補助クリップ(30)の支持部(33)がクリップ本体(20)の意匠面を隠さない位置に配置されるように形成されているので、設計時において、クリップ本体(20)についての形状、模様、色彩あるいはそれらの組合せによってデザインすることに関して制約が少ない。また、ユーザーによる使用時においても、クリップ本体(20)のデザインを楽しむことができる。
【002
(請求項
請求項記載の発明は、請求項1から請求項のいずれかに記載の筆記具用クリップを限定したものであり、
クリップ本体(20)において筆記具本体(10)側に向かって突出するクリップ突起(23)と、前記クリップ突起(23)に対応するクリップ用凹部(15)とを備えた筆記具用クリップに係る。
【002
(用語説明)
クリップ用凹部(15)とは、周囲に比べてクリップ本体(20)に向かう面が凹んでいることを意味する。したがって、クリップ突起(23)を挟むようにして凸部を存在させることによって相対的に凹んでいる場合も、ここにいうクリップ用凹部(15)に含まれる。なお、筆記具本体(10)に設けられる場合の他、逆U字形をしたクリップ本体(20)に設けられる場合もある。
クリップ突起(23)およびクリップ用凹部(15)の組合せは一組に限るものではなく、複数組を形成してもよい。
【002
(作用)
クリップ突起(23)およびクリップ用凹部(15)の存在により、クリップ本体(20)が被固定体(例えば胸ポケット)に食い込み、被固定体(例えば胸ポケット)を把持する力が強化される。
【0027
(請求項
請求項記載の発明は、請求項1から請求項のいずれかに記載の筆記具用クリップを限定したものであり、
被固定体を挟む空間において筆記具本体(10)とは反対側に向かって突出するクリップ用突起(12)と、クリップ本体(20)における前記クリップ用突起(12)に対応するクリップ凹部(26)とを備えた筆記具用クリップに係る。
【0028
(用語説明)
「クリップ凹部(26)」は、周囲に比べて筆記具本体(10)に向かう面が凹んでいることを意味する。また、貫通している孔を形成している場合も含む。
クリップ用突起(12)は、筆記具本体(10)に設けられる場合の他、逆U字形をしたクリップ本体(20)に設けられる場合もある。
クリップ用突起(12)およびクリップ凹部(26)の組合せは一組に限るものではなく、複数組を形成してもよい。
【0029
(作用)
クリップ用突起(12)およびクリップ凹部(26)の存在により、クリップ本体(20)が被固定体(例えば胸ポケット)に食い込み、被固定体(例えば胸ポケット)を把持する力が強化される。
【003
(請求項
請求項記載の発明は、筆記具本体(10)の軸部(11)に固定され、軸部(11)との隙間に被固定体を挟むことができるように形成したクリップ本体(20)に対して、そのクリップ本体(20)の把持力を強化するためにクリップ本体(20)を軸部(11)へ近づける方向へ付勢させるための補助クリップ(30)に係る。
その補助クリップ(30)は、筆記具本体(10)またはクリップ本体(20)へ固定するための固定部(31)と、 クリップ本体(20)へ当接する当接部(32)を備え、前記補助クリップの固定部(31)、支持部(33)および当接部(32)は、一本の線材を曲げ加工して形成され、クリップ本体(20)を軸部(11)へ近づける方向へ付勢させるように当接部(32)を支持する支持部(33)とを備え、 前記固定部(31)は、当接部(32)が受ける反発力によって補助クリップ(30)の固定位置が変わらないように筆記具本体(10)またはクリップ本体(20)へ固定することとしている。
【003
(作用)
本請求項に係る補助クリップ(30)は、原則として筆記具に対して着脱自在である。本請求項に係る補助クリップ(30)が固定可能な筆記具においては、筆記具本体(10)またはクリップ本体(20)に設けられた固定部位の寸法などの規格を統一することによって、ヘタってしまった補助クリップ(30)を交換したり、デザインや挟み込み力の異なる補助クリップ(30)を使い分けたりすることができる。
また、補助クリップ(30)は一本の線材を曲げ加工して形成したものであり、曲げ加工のみで生産できる。このため、比較的簡単に製造できるとともに、高度な加工精度も要求されない。また、複雑な形状の作成も可能である。更に、筆記具の使用時においても、補助クリップ(30)が線材であるので、クリップ本体(20)のデザインをあまり邪魔しない。
【003
(請求項
請求項記載の発明は、請求項に記載の補助クリップを限定したものであり、
補助クリップ(30)の支持部(33)は、クリップ本体(20)の意匠面を隠さない位置に配置されるように形成した補助クリップ(30)に係る。
【0033
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態及び図面に基づいて、更に詳しく説明する。ここで使用する図面は、図1乃至図7である。
【0034
(図1)
図1は、着脱自在なキャップ16によってペン先を保護する筆記具に採用された筆記具用クリップを示す。キャップ16には、そのキャップ16との隙間に被固定体(例えば胸ポケット)を挟むことができるように形成したクリップ本体20と、そのクリップ本体20の把持力を強化するためにクリップ本体20をキャップ16へ近づける方向へ付勢させるための補助クリップ30とを備えている。
【0035
この補助クリップ30は、ステンレス鋼の棒材を曲げ加工して形成されたものであって、クリップ本体20へ固定するための固定部31,31と、クリップ本体20へ当接する当接部32と、 クリップ本体20をキャップ16へ近づける方向へ付勢させるように当接部32を支持する支持部33,33とからなる。当接部32がクリップ本体20におけるクリップ先端22側に当接し、その両側には支持部33,33が連続してクリップ本体20の長手方向に沿うような湾曲形状をなす。そして、支持部33,33における当接部32と反対側の端部からは当接部32方向に向かって折り返されるとともに内側に向かってクランク状に折り曲げられた固定部31,31を形成している。この固定部31,31は、当接部32が受ける反発力によって補助クリップ30の固定位置が変わらないようにクリップ本体20へ固定することとしている。
【0036
クリップ本体20は、前述の固定部31,31を埋設するための補助クリップ固定用孔21,21を、キャップ16との連結部付近に形成している。クリップ本体20への取り付け作業は、両方の固定部31,31を弾性変形させて拡開させ、補助クリップ固定用孔21,21へ位置させることによる。当接部32がクリップ本体20へ当接すると、支持部33,33の湾曲はやや伸びるが、クリップ本体20をキャップ16へ近づける方向へ付勢させることとなる。このため、クリップ本体20の把持力が強化され、反射的にクリップ本体20が折れるなどして破損することが少なくなる。
【0037
クリップ本体20は、合成樹脂製であり、薄板状をなしている。ここで、補助クリップ30の当接部32と当接するクリップ正面24とし、厚さ方向の面をクリップ側面25とする。クリップ本体20は、このクリップ正面24およびクリップ側面25の寸法、形状などを限定することによって特徴的なデザインとなる場合が多いが、補助クリップ30は、クリップ正面24およびクリップ側面25のデザイン自由度を著しく妨げるものとはならない。クリップ正面24においては当接部32が見えるのみであり、支持部33,33をクリップ側面25から離すことによって見えるようにすることも可能だからである。
【0038
クリップ本体20におけるクリップ先端22側には、キャップ16側に向かって突出するクリップ突起23を備えている。また、キャップ16においては、クリップ本体20側に向かって突出するクリップ用突起12を備えている。このクリップ用突起12は、前述のクリップ突起23よりも補助クリップ固定用孔21寄りに形成されている。クリップ突起23およびクリップ用突起12の組合せの存在により、クリップ本体20が被固定体(例えば胸ポケット)を把持する力が強化される。
【0039
(図2)
図2に示す実施形態は、図1に示した実施形態とは、主な相違点が二点ある。
一点目の相違点は、補助クリップ30の形状である。すなわち、当接部32の両側に4形成していた支持部33およびその支持部33に連続して形成される固定部31を片側だけとし、折り返しただけの当接端部32aとしている。この当接端部32aが、片側だけになった固定部31とによってクリップ本体20を挟み込み、補助クリップ30をクリップ本体20へ固定する役割を果たしている。なお、クリップ本体20に形成されていた補助クリップ固定用孔21も、片側は省略している。
【004
二点目の相違点は、クリップ先端22側に形成していたクリップ突起23の代わりに、キャップ16側に存在しているクリップ用突起12に対応するクリップ凹部26を形成した点である。これらクリップ用突起12およびクリップ凹部26による組合せによっても、クリップ本体20が被固定体(例えば胸ポケット)を把持する力が強化される。
なお、クリップ凹部26につき、クリップ本体20を貫通する貫通孔として形成することもできる。そのように形成すれば、当該貫通孔からクリップ凹部26が見えることとなり、斬新なデザインのクリップを提供できる。
【004
(図3)
図3に示す実施形態は、図1に示した実施形態とは、主な相違点が三点ある。
一点目の相違点は、筆記具の形態である。すなわち、キャップ16を必要としない、いわゆるノック式の筆記具とした点である。
【004
二点目の相違点は、補助クリップ30をクリップ本体20ではなく、筆記具本体10へ固定することとした点である。すなわち、ノック部13の採用に伴って筆記具本体10およびクリップ本体20のデザインを異ならせ、筆記具本体10に補助クリップ固定用孔14,14を形成している。
【0043
三点目の相違点は、クリップ本体20に設けたクリップ突起23に対応させて、筆記具本体10にクリップ用凹部15を形成した点である。これらクリップ突起23およびクリップ用凹部15による組合せによっても、クリップ本体20が被固定体(例えば胸ポケット)を把持する力が強化される。
【0044
(図4)
図4に示す実施形態は、図1に示した実施形態とは、主な相違点が二点ある。
一点目の相違点は、補助クリップ30の形状である。すなわち、支持部33,33が単なる湾曲形状ではなく、波打った形状を採用した点である。この実施形態に限らず、支持部33,33や当接部32の形状を異ならせることによって、斬新なデザインの補助クリップ30を提供することができる。もちろん、筆記具本体10に対して斬新なデザインの補助クリップ30を採用すれば、筆記具そのものにもデザイン上の変化が表れるので、筆記具にデザイン的な変化をもたらせたい場合などに有効である。
【0045
二点目の相違点は、クリップ本体20に、クリップ突起23を複数設けた点である。キャップ16側に設けられたクリップ用突起12を挟むようにクリップ突起23,23を形成している。結果としてクリップ突起23,23の間は、クリップ凹部26となる。クリップ突起23,23、クリップ凹部26およびクリップ用突起12による組合せによれば、クリップ本体20が被固定体(例えば胸ポケット)を把持する力が、図1の実施形態よりも強化される。
【0046
(図5)
図5に示す実施形態は、上述してきた実施形態とは、補助クリップ30の固定手段を異ならせている。すなわち、補助クリップ30とは別部材にて固定補助部29を用意する。補助クリップ30の固定部31は、補助クリップ30を筆記具本体10に対して回動可能に固定する。そして、当接部32がクリップ本体20を筆記具本体10へ近づける方向へ付勢させるような弾発力を発生するようなポジションに、固定補助部29を固定しているのである。
【0047
図示を省略するが、固定補助部29を用いる補助クリップ30の固定手段は、他にもある。まず、固定補助部29をクリップ本体20と一体に形成する。形成する場所は、固定部31が補助クリップ30を筆記具本体10に対して回動可能に固定した場合に、当接部32がクリップ本体を筆記具本体10へ近づける方向へ付勢させるような弾発力を発生するようなポジションである。
図3のような筆記具を採用した場合においては、固定補助部29を、クリップ本体20ではなく筆記具本体10と一体に形成するパターンもある。
【0048
(図6)
図6に示す実施形態は、上述してきた実施形態とは、補助クリップ30の固定手段を異ならせている。
まず、補助クリップ30における固定部31,31は、支持部33,33から折り返したのみの形状とする。その固定部31,31に対応させて、クリップ本体20における補助クリップ固定用孔21,21は、固定部31,31を差し込める丸筒状に形成する。固定に際しては、支持部33,33の湾曲を広げると共に、固定部31,31と支持部33,33との屈曲角度を広げるようにしながら、固定部31,31を補助クリップ固定用孔21,21へ差し込むのである。このような補助クリップ30によっても、クリップ本体20をキャップ16へ近づける方向へ付勢させることとなる。このため、クリップ本体20の把持力が強化される。
なお、細かい点であるが、当接部32につき、波形の形状を採用している。
【0049
(図7)
図7に示す実施形態は、補助クリップを設けることなく、挟み込む力を強化した筆記具用のクリップである。
クリップ本体20に設けたクリップ突起23に対応させて、筆記具本体10にクリップ用凹部15を形成しており、これらクリップ突起23およびクリップ用凹部15による組合せによって、クリップ本体20が被固定体(例えば胸ポケット)を把持する力が強化されている。
【005
【発明の効果】
請求項1から請求項によれば、クリップ本体のデザイン上の制約がなく、製造および組立工程において従来技術よりも手間を軽減し、折れにくく、挟み込む力を強化可能な筆記具用のクリップを提供することができた。
請求項6及び請求項によれば、クリップ本体のデザイン上の制約がなく、製造および組立工程において従来技術よりも手間を軽減し、折れにくく、挟み込む力を強化可能な筆記具用クリップの補助クリップを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態を示す組立斜視図である。
【図2】第二の実施形態を示す組立斜視図である。
【図3】第三の実施形態を示す組立斜視図である。
【図4】第四の実施形態を示す組立斜視図である。
【図5】第五の実施形態を示す斜視図である。
【図6】第六の実施形態を示す斜視図である。
【図7】第七の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 筆記具本体 11 軸部
12 クリップ用突起 13 ノック部
14 補助クリップ固定用孔 15 クリップ用凹部
16 キャップ
20 クリップ本体 21 補助クリップ固定用孔
22 クリップ先端 23 クリップ突起
24 クリップ正面 25 クリップ側面
26 クリップ凹部 27 第二突起
29 固定補助部
30 補助クリップ 31 固定部
32 当接部 32a 当接端部
33 支持部

Claims (7)

  1. 筆記具を被固定体へ固定する際に用いられる筆記具用のクリップであって、
    筆記具本体の軸部に固定され、軸部との隙間に被固定体を挟むことができるように形成したクリップ本体と、
    そのクリップ本体の把持力を強化するためにクリップ本体を軸部へ近づける方向へ付勢させるための補助クリップとを備え、
    その補助クリップは、筆記具またはクリップ本体へ固定するための固定部と、
    クリップ本体へ当接する当接部と、
    クリップ本体を軸部へ近づける方向へ付勢させるように当接部を支持する支持部とを備え、
    前記補助クリップの固定部、支持部および当接部は、一本の線材を曲げ加工して形成され、
    前記固定部は、当接部が受ける反発力によって補助クリップの固定位置が変わらないように筆記具またはクリップ本体へ固定することとした筆記具用クリップ。
  2. 筆記具を被固定体へ固定する際に用いられる筆記具用のクリップであって、
    筆記具本体の軸部に固定され、軸部との隙間に被固定体を挟むことができるように形成したクリップ本体と、
    そのクリップ本体の把持力を強化するためにクリップ本体を軸部へ近づける方向へ付勢させるための補助クリップとを備え、
    その補助クリップは、筆記具またはクリップ本体へ固定するための固定部と、
    クリップ本体へ当接する当接部と、
    クリップ本体を軸部へ近づける方向へ付勢させるように当接部を支持する支持部と、
    当接部が受ける反発力によって補助クリップの固定位置が変わらないようにするための固定補助部とを備え、前記補助クリップの固定部、支持部および当接部は、一本の線材を曲げ加工して形成した筆記具用クリップ。
  3. 補助クリップの支持部は、クリップ本体の意匠面を隠さない位置に配置されるように形成した請求項1または請求項2のいずれかに記載の筆記具用クリップ。
  4. クリップ本体において筆記具本体側に向かって突出するクリップ突起と、前記クリップ突起に対応するクリップ用凹部とを備えた請求項1から請求項のいずれかに記載の筆記具用クリップ。
  5. 被固定体を挟む空間において筆記具本体とは反対側に向かって突出するクリップ用突起と、クリップ本体における前記クリップ用突起に対応するクリップ凹部とを備えた請求項1から請求項のいずれかに記載の筆記具用クリップ。
  6. 筆記具本体の軸部に固定され、軸部との隙間に被固定体を挟むことができるように形成したクリップ本体に対して、そのクリップ本体の把持力を強化するためにクリップ本体を軸部へ近づける方向へ付勢させるための補助クリップであって、
    その補助クリップは、筆記具本体またはクリップ本体へ固定するための固定部と、
    クリップ本体へ当接する当接部と、
    クリップ本体を軸部へ近づける方向へ付勢させるように当接部を支持する支持部とを備え、
    前記補助クリップの固定部、支持部および当接部は、一本の線材を曲げ加工して形成され、
    前記固定部は、当接部が受ける反発力によって補助クリップの固定位置が変わらないように筆記具本体またはクリップ本体へ固定することとした補助クリップ。
  7. 補助クリップの支持部は、クリップ本体の意匠面を隠さない位置に配置されるように形成した請求項に記載の補助クリップ。
JP2002299212A 2002-10-11 2002-10-11 筆記具用クリップ及び筆記具用クリップに用いる補助クリップ Expired - Fee Related JP4307816B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002299212A JP4307816B2 (ja) 2002-10-11 2002-10-11 筆記具用クリップ及び筆記具用クリップに用いる補助クリップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002299212A JP4307816B2 (ja) 2002-10-11 2002-10-11 筆記具用クリップ及び筆記具用クリップに用いる補助クリップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004130728A JP2004130728A (ja) 2004-04-30
JP4307816B2 true JP4307816B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=32288419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002299212A Expired - Fee Related JP4307816B2 (ja) 2002-10-11 2002-10-11 筆記具用クリップ及び筆記具用クリップに用いる補助クリップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4307816B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4625700B2 (ja) * 2005-01-14 2011-02-02 株式会社パイロットコーポレーション 筆記具のクリップ取付装置
JP5888850B2 (ja) * 2009-12-01 2016-03-22 三菱鉛筆株式会社 筆記具用キャップ及び筆記具
JP5627421B2 (ja) * 2009-12-01 2014-11-19 三菱鉛筆株式会社 筆記具用キャップ及び筆記具
JP7269828B2 (ja) 2019-08-22 2023-05-09 三菱鉛筆株式会社 クリップ取付け構造
JP2022027349A (ja) * 2020-07-29 2022-02-10 紘一 早坂 クリップの取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004130728A (ja) 2004-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4583291B2 (ja) 筆記具用クリップ
JP4307816B2 (ja) 筆記具用クリップ及び筆記具用クリップに用いる補助クリップ
JP4168088B2 (ja) クリップ
CA1295969C (en) Writing instrument assembly and assembly method
JP2007168142A (ja) 軸筒のクリップ飾り、飾り付きクリップ並びにその取り付け方法
JP5490088B2 (ja) 筆記用具の本体にクリップを適用するためのシステム
JP5284899B2 (ja) 筆記具
JP4793958B2 (ja) クリップ部材を有する筆記具
JP3110718U (ja) 紙挟みクリップ
JP2007230053A (ja) クリップ取付構造
JP4722924B2 (ja) 筆記具のクリップ取付構造及びその取付方法
JP4780691B2 (ja) 筆記具のクリップの固定構造
CN205913221U (zh) 夹子
JPH051433Y2 (ja)
JP5508776B2 (ja) 筆記具
JPH11320669A (ja) プラスチックシート用折罫線刃
JP5184829B2 (ja) クリップ取付構造
JPWO2003026901A1 (ja) クリップおよびクリップボード
JP3976768B2 (ja) 留具付筆記用具
JP3091338U (ja) ピンチ
JP5305844B2 (ja) ピアス用キャッチ
JP3028237U (ja) 挟持具
JP4651456B2 (ja) 筆記具等のクリップ
JP2009006640A (ja) クリップ取付構造
JP3058403U (ja) クリップ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080811

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090427

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150515

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees