JP4307326B2 - 原乳用濾過袋 - Google Patents

原乳用濾過袋 Download PDF

Info

Publication number
JP4307326B2
JP4307326B2 JP2004158501A JP2004158501A JP4307326B2 JP 4307326 B2 JP4307326 B2 JP 4307326B2 JP 2004158501 A JP2004158501 A JP 2004158501A JP 2004158501 A JP2004158501 A JP 2004158501A JP 4307326 B2 JP4307326 B2 JP 4307326B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
raw milk
melting point
point component
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004158501A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005333906A (ja
Inventor
裕 松山
克昇 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP2004158501A priority Critical patent/JP4307326B2/ja
Publication of JP2005333906A publication Critical patent/JP2005333906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4307326B2 publication Critical patent/JP4307326B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtering Materials (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Description

本発明は、乳牛等より搾取される原乳に含まれる不純物を濾過する際に用いる濾過袋に関するものである。
原乳(生乳)に含まれる不純物を濾過する際には、原乳用の濾過装置が用いられている。濾過装置は、筒状体の内部に濾過袋を装填して構成されており、原乳は、濾過装置に送られ、筒状体内部の濾過袋で濾過された後、バルクタンクに収容される。
濾過袋の素材は、主として紙や不織布が使用されており、濾過袋は、紙や不織布を所定の大きさに裁断した後、糸による縫合もしくは粘着テープを使用して接着することによって袋形態としている。
近年、牛のBSE問題の発生等により「食の安全」に対する意識が高まっており、これまで明確な規制や基準が定められてなかった食品資材への規制検討の動きが出ている。原乳を濾過する部材においても、紙、不織布、縫合糸、粘着テープ等の異素材や異材料の組合せからなるものではなく、単一素材、単一材料からなるものが求められている。
一方、原乳用濾過袋としては、特許文献1に、立毛布帛を用いることにより濾過性能を向上させた濾過袋が開示されているが、上記のような課題を達成するものは提案されていないのが現状である。
特許第3395419号公報
本発明は、原乳を濾過するための濾過袋であって、単一素材、単一材料からなる濾過袋を提供することにある。
本発明者等は、前記課題を達成するために鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、原乳を濾過するために用いる袋であって、高融点成分が芯部を形成し低融点成分が鞘部を形成してなる芯鞘型複合長繊維のみからなる不織布のみによって構成される袋であり、該袋は前記不織布以外の材料を使用したものではなく不織布がヒートシール加工によって袋状の形態をしており、該芯鞘型複合長繊維の単糸繊度が3.3〜5デシテックスであることを特徴とする原乳用濾過袋を要旨とするものである。
本発明の原乳用濾過袋は、芯鞘型複合長繊維からなる不織布のみによって構成されており、該不織布以外の材料は使用していない。そして、この不織布を所定の大きさに裁断等した後、ヒートシールによって袋状の形態とするものである。
本発明における不織布は、高融点成分が芯部を形成し、低融点成分が鞘部を形成してなる芯鞘型複合長繊維からなる。芯部と鞘部を形成する成分に融点差を設けることにより、製袋加工の際に良好にヒートシールすることができる。繊維を構成する成分が単一成分であると、ヒートシールによる製袋加工を行うことができない。また、見かけ上ヒートシールができたとしても、ヒートシール部の機械的強力が極めて低いため、濾過工程で破袋する恐れがある。
高融点成分と低融点成分の融点差は、50℃以上であることが好ましい。融点差が50℃未満であると、製袋加工によるヒートシールの際に、低融点成分を溶融させた際、高融点成分も軟化する恐れがあり、芯部が繊維形態を維持しにくくなり、ヒートシール部の強力が低下する傾向が生じる。高融点成分と低融点成分の組合せの具体例としては、ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/低融点ポリエステル共重合体、ポリエチレンテレフタレート/ポリアミド、ポリプロピレン/ポリエチレンなどが挙げられる。
複合長繊維において、高融点成分と低融点成分との複合比率は、高融点成分/低融点成分=40/60〜60/40(質量%)であることが好ましい。高融点成分の比率が40質量%未満であると、不織布の機械的強力が低下する傾向となり、使用時における袋状形態の保型性に劣る傾向となる。一方、高融点成分の比率が60質量%を超えると、熱接着成分となる低融点成分が相対的に減少するため、ヒートシール部の強力や不織布の形態保持性に劣る傾向となる。
複合長繊維の単糸繊度は、3.3〜5デシテックスである1デシテックス未満であると、不織布の機械的強力が劣る傾向となり、一方、5デシテックスを超えると、繊維間の空隙が大きくなるため、濾過性能に劣る傾向となる。
また、本発明においては、長繊維を採用する。短繊維で構成された不織布は、リントが発生しやすく、濾過物に混入する恐れがあるからである。
本発明における不織布は、前記した複合長繊維からなるものであるが、この複合長繊維が堆積してなり、熱エンボス加工等による部分的に熱圧着区域を有することにより形態保持している不織布であることが、濾過袋の機械的強力や濾過性能等の点から好ましい。
本発明の原乳用濾過袋を得るには、前記した複合長繊維からなる不織布を所定の大きさに裁断し、ヒートシール加工を施すことにより袋とすることができる。例えば、所定の大きさに裁断した2枚の不織布を用意し、三方をヒートシールすることにより、図1に示すごとき袋を得ることができる。また、一枚の不織布を二つ折りにした一端部をヒートシールすることによって筒形状とし、筒の一方をヒートシールにより閉じることにより、図2に示すごとき封筒貼り袋を得ることができる。ヒートシール加工の際の温度および圧力等の条件は、低融点成分が軟化または溶融し、かつ高融点成分が熱により軟化しにくい温度および圧力を加えるとよい。
本発明の原乳用濾過袋は、特定の芯鞘型複合長繊維からなる不織布が、ヒートシール加工によって袋状形態としたものであり、製袋加工の際に、不織布以外の材料を使用していないため、衛生面における懸念がない。
また、ヒートシール部の強力に優れるため、使用時に破袋等が起こることなく良好に使用することができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例によって何ら限定されるものではない。また、実施例において評価したヒートシール強力の測定方法は次に示すとおりである。
(1)ヒートシール強力:JIS L 1086に準じ、以下の方法により測定する。すなわち、幅方向と並行にヒートシールされたヒートシール部を有する2枚重ねの試料片(長さ10cm、幅2.5cm)5個を用意する。次いで、定速伸長型引張試験機(東洋ボールトウィン社製 テンシロン UTM−4−100)を用い、つかみ間隔5cmで、チャック間にヒートシール部が中央になるようにサンプルをセットし引張速度10cm/分として剥離させ、剥離するときに示す最大値の平均値をヒートシール強力とした。また、ヒートシール部が剥離せず、材料破壊を生じた場合も、上により得られた最大値の平均値をヒートシール強力とみなす。
実施例1
ポリエチレンテレフタレート(融点255℃)が芯部、ポリエチレン(融点130℃)が鞘部を形成してなる単糸繊度3.3デシテックスの芯鞘型複合長繊維からなり、エンボス加工による部分的に熱圧着区域を有してなる不織布(ユニチカ株式会社製 登録商標「エルベス」 目付70g/m2)を用意した。該不織布は、食品容器として使用できる素材として、食品・添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示370号)の第3のDの2合成樹脂製の器具または容器包装による基準(区分:使用温度100℃以下)に適合したものである。
前記不織布を図2に示すごとき封筒貼り袋となる製袋加工機を用いてヒートシール加工を行い、内寸64mm×310mmの原乳用濾過袋を得た。ヒートシール加工(濾過袋の底部)は、220℃に設定した上下一対の圧接バー(幅5mm)により0.5秒間で3回押圧することにより行った。得られたヒートシール部(濾過袋の底部)のヒートシール強力は、38N/2.5cm幅であった。
得られた原乳用濾過袋を、酪農家40戸にて実際に使用し(一戸当たり30枚:10〜15日分)、濾過性能等を評価した結果、不純物の除去性能に優れ、また、濾過袋の強度が極めて高く、原乳用濾過袋として良好に使用できるものであった。
本発明の原乳用濾過袋におけるヒートシール加工の一例を示す概略図である。 本発明の原乳用濾過袋におけるヒートシール加工の一例を示す概略図である。
符号の説明
1:原乳用濾過袋
2:不織布
3:ヒートシール部

Claims (3)

  1. 原乳を濾過するために用いる袋であって、高融点成分が芯部を形成し低融点成分が鞘部を形成してなる芯鞘型複合長繊維のみからなる不織布のみによって構成される袋であり、該袋は前記不織布以外の材料を使用したものではなく不織布がヒートシール加工によって袋状の形態をしており、該芯鞘型複合長繊維の単糸繊度が3.3〜5デシテックスであることを特徴とする原乳用濾過袋。
  2. 高融点成分がポリエチレンテレフタレート、低融点成分がポリエチレンであることを特徴とする請求項1記載の原乳用濾過袋。
  3. 不織布は、部分的に熱圧着区域を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の原乳用濾過袋。
JP2004158501A 2004-05-28 2004-05-28 原乳用濾過袋 Expired - Lifetime JP4307326B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004158501A JP4307326B2 (ja) 2004-05-28 2004-05-28 原乳用濾過袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004158501A JP4307326B2 (ja) 2004-05-28 2004-05-28 原乳用濾過袋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005333906A JP2005333906A (ja) 2005-12-08
JP4307326B2 true JP4307326B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=35488137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004158501A Expired - Lifetime JP4307326B2 (ja) 2004-05-28 2004-05-28 原乳用濾過袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4307326B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200455703Y1 (ko) * 2009-01-09 2011-09-20 박상진 집진기 필터용 백
US20140263033A1 (en) * 2013-03-13 2014-09-18 2266170 Ontario Inc. Process For Forming A Three-Dimensional Non-Woven Structure

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005333906A (ja) 2005-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5422554B2 (ja) 凝集物除去フィルター材及び血液製剤のろ過方法
CN107427737B (zh) 提取用片材、提取用过滤器及提取用袋
CN106164354B (zh) 无纺布片和使用其的提取用过滤器以及提取用袋
SG185659A1 (en) Method for retrovirus removal
JP5064898B2 (ja) 食品向けフィルター及びそれを用いた食品封入袋体
JP4307326B2 (ja) 原乳用濾過袋
JP6141967B2 (ja) 凝集物除去フィルター材、凝集物除去方法、白血球除去フィルター及び血液製剤のろ過方法
WO2010146716A1 (ja) 糸材
CN113646061A (zh) 深度过滤器
WO2014097462A1 (ja) 抽出用フィルターおよび抽出用バッグ
JP5410920B2 (ja) フィルター用熱溶着テープ
JP6091307B2 (ja) 食品用ネット付ケーシング、及び食品用ネット付ケーシングの製造方法
JP2012096223A (ja) 繊維ろ材の製造方法及び繊維ろ材
JP5319341B2 (ja) 凝集物除去フィルター材
KR20190127877A (ko) 주머니 모양 필터
JP4281890B2 (ja) 抽出用包装体
JP4468622B2 (ja) 練り製品用包装材および製造方法
JP2004242944A (ja) 液体フィルター材
JP4866794B2 (ja) 食品用フィルター及びそれを用いた食品封入袋体
JP6185362B2 (ja) 食肉包装用ケーシング及び食肉包装用ケーシングの製造方法
JP2010029484A (ja) ドリップ用バッグ
JP6273325B2 (ja) 食品用ネット付ケーシング
JPH0656158A (ja) 水溶性ストリップ包装シート
JPH0898770A (ja) シール部が殆ど面積を持たない超音波シールティーバッグ
JP2006026039A (ja) 高効率コーヒー抽出具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090414

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4307326

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140515

Year of fee payment: 5