JP4305043B2 - 情報記録装置及び情報再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エバネセント光を利用した記録、再生を行う情報記録装置及び方法、並びに情報再生装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクのような記録媒体に、光を照射することで所定の情報を記録又は再生する記録再生装置において、エバネセント光を利用することで、光の回折限界を超えた高密度な記録、再生を可能とする技術が提案されており、このエバネセント光を出射させるためのレンズとして、SIL(Solid Immersion Lens)を用いたものが広く知られている。
【0003】
エバネセント光による記録、再生を実現するには、このSILと非球面レンズとを組み合わせて2群レンズとして用いることで開口数NAを1以上とし、且つ、記録媒体の情報記録面との距離(ギャップ)をSILに入射するレーザ光の波長の半分以下にする必要がある。このギャップは、例えばレーザ光の波長λが400nmである場合において、200nm以下となる。
【0004】
また、良好な記録及び再生を行うためには、上記ギャップを一定に保つ必要がある。このため、戻り光量の違いをエラー信号として利用して、SILを搭載した光ヘッドのアクチュエータを制御器によりサーボ制御することにより、情報記録面に追従させる手法が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−76358号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光ヘッドのような2軸デバイスをディスク状光記録媒体の情報記録面からの近接場領域において、このギャップを一定に制御する場合、上述した制御器に対して非常に大きなDCゲインが要求される。
【0007】
例えば光ヘッドのアクチュエータの一次共振周波数が100Hzと高い場合には、仮に積分フィルタ等を別途配設したときであっても、システムの安定性をしつつ、対物レンズとディスク間の距離をエバネセント光が生じる距離、代表的には200nm以下に維持するのに十分なDCゲインを確保するのは困難である。
【0008】
またデジタル方式のサーボを用いても、サンプリング周波数の関係により、アナログ方式のサーボと比較して位相回りが早く、また十分なDCゲインを確保するのが困難となる。
【0009】
更に、上述したDCゲインを向上させることができても、光ヘッドのアクチュエータが不感帯を持つような非線形なシステムである場合には、外乱がシステムに印加することにより、システム全体が不安定になるという問題点がある。
【0010】
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、エバネセント光を利用した記録、再生を行う情報記録装置及び情報再生装置において、特に制御器に対するDCゲインを向上させることにより、近接場領域であっても高精度にギャップを調整すると共に、システム全体を常時安定化させることができる情報記録装置及び情報再生装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上述した問題点を解決するために、エバネセント光を利用した記録処理を実行する情報記録装置において、出射手段が光記録媒体の情報記録面に対する近接場に配置された場合に、レーザ光を近接場光として情報記録面に出射し、また情報記録面に出射された全反射戻り光量に応じて出射手段を情報記録面に対して所定の距離を保つように制御する第1の制御手段に加え、第2の制御手段をこれに並列に接続し、全反射戻り光量が、所定の閾値を超える場合に第2の制御手段における出力を遮断する情報記録装置を発明した。
【0012】
即ち、本発明を適用した情報記録装置は、光記録媒体の情報記録面に記録する記録情報によって変調されたレーザ光を出射する光源と、上記光源から出射された上記レーザ光を集光し、上記光記録媒体の情報記録面に対する近接場に配置された場合に上記集光したレーザ光を近接場光として上記情報記録面に出射する出射手段と、上記情報記録面に出射された全反射戻り光量を検出する戻り光量検出手段と、上記近接場光による記録時において、上記戻り光量検出手段によって検出された全反射戻り光量に基づいて、上記出射手段を上記情報記録面に対して所定の距離を保つように制御する第1の制御手段と、上記第1の制御手段に並列接続され、上記第1の制御手段と異なる帯域で、上記出射手段を上記情報記録面に対して所定の距離を保つように制御する第2の制御手段と、上記全反射戻り光量が、所定の閾値を超える場合に、上記第2の制御手段における出力を遮断する切替手段とを備える。
【0014】
本発明者は、上述した問題点を解決するために、エバネセント光を利用した再生処理を実行する情報記録装置において、出射手段が光記録媒体の情報記録面に対する近接場に配置された場合に、レーザ光を近接場光として情報記録面に出射し、また情報記録面に出射された全反射戻り光量に応じて出射手段を情報記録面に対して所定の距離を保つように制御する第1の制御手段に加え、第2の制御手段をこれに並列に接続し、全反射戻り光量が、所定の閾値を超える場合に第2の制御手段における出力を遮断する情報再生装置を発明した。
【0015】
即ち、本発明を適用した情報再生装置は、光記録媒体の情報記録面に記録された記録情報を再生するためのレーザ光を出射する光源と、上記光源から出射された上記レーザ光を集光し、上記光記録媒体の情報記録面に対する近接場に配置された場合に上記集光したレーザ光を近接場光として上記情報記録面に出射する出射手段と、上記情報記録面に出射された全反射戻り光量を検出する戻り光量検出手段と、上記近接場光による記録時において、上記戻り光量検出手段によって検出された全反射戻り光量に基づいて、上記出射手段を上記情報記録面に対して所定の距離を保つように制御する第1の制御手段と、上記第1の制御手段に並列接続され、上記第1の制御手段と異なる帯域で、上記出射手段を上記情報記録面に対して所定の距離を保つように制御する第2の制御手段と、上記全反射戻り光量が、上記所定の閾値を超える場合に、上記第2の制御手段における出力を遮断する切替手段とを備える。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
本発明に係る情報記録装置及び方法を適用した光記録装置の構成例を図1に示す。この図1に示す光記録装置1は、リムーバブルな光ディスク2に対応した記録装置であって、光ディスク2を回転駆動させるスピンドルモータ3と、光ディスク2の信号記録面2a上にレーザ光を照射するとともに、光ディスク2からの戻り光を検出する光学ヘッド4と、光学ヘッド4により検出された戻り光に基づいてそれぞれ制御信号を生成するギャップ制御部6とを備えている。
【0019】
スピンドルモータ3には、光ディスク2を装着するディスクテーブルが一体的に取り付けられる。スピンドルモータ3は、図示しないシステムコントローラから供給されるスピンドル駆動信号に基づき、駆動軸を例えば、線速度一定(CLV:Constant Linear Velocity)又は、角速度一定(CAV: Constant Angular Velocity)で回転駆動させことにより、ディスクテーブル上に装着された光ディスク2を回転させる。
【0020】
光学ヘッド4は、スピンドルモータ3の駆動により回転操作される光ディスク2の各記録層に光ビームを合焦し、光ディスク2の信号記録面にて反射した戻り光を検出して信号処理部5へ出力する。この際、光学ヘッド4は、回転操作される光ディスク2の種類によって、その光ディスク2に最適な波長のレーザ光を出射するように制御される。
またギャップ制御部6は、光学ヘッド4から送信されるギャップエラー信号GEに基づいて制御信号を生成し、これを光学ヘッド4へ出力する。即ち、この制御信号により、光学ヘッド4の備える対物レンズを光ディスク2に近接離間する方向へ微調整することができる。
【0021】
ちなみにこの光記録装置1では、図示しないアクセス機構により、光学ヘッド4を光ディスク2の径方向に送り動作させ、またこの光学ヘッド4が光ディスク2の所定の記録トラック上に位置するように動作させてもよい。
【0022】
次に、本発明を適用した光学ヘッド4について更に詳しく説明する。
【0023】
この光学ヘッド4は、半導体レーザの駆動電流を制御するAPC(Automatic Power Controller)42と、各半導体レーザを支持するホルダ43と、この半導体レーザから出射されたレーザ光の光路中に配されたビームスプリッタ44と、このビームスプリッタ44を透過したレーザ光を平行光とするコリメータレンズ45と、このコリメータレンズ45により平行光とされたレーザ光の光路中に配設されたミラー46と、このミラー46により反射されたレーザ光が入射する1/4波長板47と、この1/4波長板47を通過したレーザ光を光ディスク2の信号記録面2a上に集光するレンズブロック48と、光ディスク2の信号記録面2aから反射して戻ってきた戻り光を集光する集光レンズ55と、戻り光を受光する受光素子56とを備えている。
【0024】
ホルダ43には、所定の波長からなるレーザ光を出射する半導体レーザ71が取り付けられている。この半導体レーザ71は、半導体の再結合発光を利用した発光素子である。この半導体レーザ71は、レーザ光の出力が一定になるようにAPC42により駆動電流が制御された上で、情報源58から供給される情報信号に基づくレーザ光を出射する。
【0025】
ビームスプリッタ44は、半導体レーザ71から出射されたレーザ光を透過させて光ディスク2に導くとともに、光ディスク2から反射して戻ってくる戻り光を反射させて受光素子56へと導く。このビームスプリッタ44を透過した発散光であるレーザ光は、コリメータレンズ45により平行光とされ、1/4波長板47を通過する。なお、ビームスプリッタ44は、半導体レーザ71から出射されたレーザ光が偏光を有する場合に、偏光ビームスプリッタを用いることで、光ディスク2から反射して戻ってくる戻り光が半導体レーザ71に戻るのを防止することができる。
【0026】
ミラー46は、ビームスプリッタ44を透過したレーザ光を反射されることにより光路を折り曲げる。これにより、レーザ光は、光学ヘッド4の下方に位置する光ディスク2の信号記録面2aに対して略垂直に照射されることになる。
【0027】
1/4波長板47は、通過するレーザ光にπ/2の位相差を与えるものである。半導体レーザ71から出射された直線偏光のレーザ光は、1/4波長板47を通過して円偏光となる。また光ディスク2を反射して戻ってくる円偏光のレーザ光は、この1/4波長板47を通過した場合に、直線偏光となる。
【0028】
レンズブロック48は、ミラー46を反射したレーザ光の光路中に配設されており、このレーザ光を集光して光ディスク2の信号記録面上に照射させる機能を有する。このレンズブロック48は、自身が備える2軸アクチュエータによって、光ディスク2に近接離間する方向及び光ディスク2の径方向の2軸方向に移動可能に支持されている。そして、このレンズブロック48は、光ディスク2からの戻り光により生成された制御信号に基づいて、2軸アクチュエータにより移動動作され、フォーカシング制御が実現されることになる。
【0029】
光ディスク2の信号記録面2a上に集光された各レーザ光は、この信号記録面2aで反射され、レンズブロック48を通過することにより平行光となる。そして、光ディスク2から反射して戻ってくる戻り光は、1/4波長板47を介してコリメータレンズ45を通過することにより収束光とされ、ビームスプリッタ44を反射する。
【0030】
また、受光素子56は、ビームスプリッタ44を反射し、集光レンズ55により集光されたレーザ光を受光して光電変換して後述するギャップエラー信号GEを生成し、これをギャップ制御部6へ供給する。
【0031】
次に、レンズブロックの詳細について更に詳しく説明する。レンズブロック48は、ミラー46を反射したレーザ光の光路中に配設されており、図2に示すように、対物レンズ62と、SIL(Solid Immersion Lens)63と、レンズフォルダ64と、2軸アクチュエータ65とを備えている。
【0032】
対物レンズ62は、レーザ光を集光してSIL63に供給する機能を有する非球面レンズである。SIL63は、球形レンズの一部を平面にして切り取った形状をした高屈折率のレンズである。SIL63は、信号記録面2aに近接配置され、対物レンズ62から供給されたレーザ光を球面側から入射し、球面と反対側の面(端面)の中央部に集束させる。
【0033】
なお、このレンズブロック48では、上述したSIL63の代替として、反射ミラーが形成されたSIM(Solid Immersion Mirror)を用いてもよい。
【0034】
レンズフォルダ64は、対物レンズ62と、SIL63とを所定の位置関係で保持している。SIL63は、レンズフォルダ64によって、球面側が対物レンズ62と対向するように、また球面と反対側の面(端面)が光ディスク2の信号記録面2aと対向するように保持される。
【0035】
このように、レンズフォルダ64によって対物レンズ62と、信号記録面2aとの間に高屈折率のSIL63を配置することで、対物レンズ62のみの開口数よりも大きな開口数を得ることができる。一般に、レンズから照射されるレーザ光のスポットサイズは、レンズの開口数に反比例することから、対物レンズ62、SIL63によって、より微小なスポットサイズのレーザ光にすることができる。
【0036】
2軸アクチュエータ65は、フォーカスサーボ制御部5やギャップ制御部6から制御信号として出力される制御電圧に応じてフォーカス方向にレンズフォルダ64を動作させる。
【0037】
レンズブロック48において、エバネセント光は、SIL63の端面に臨界角以上の角度で入射され全反射したレーザ光の反射境界面から滲み出した光である。SIL63の端面が、光ディスク2の信号記録面2aから、後述するニアフィールド(近接場)内にある場合に、SIL63の端面より滲み出した上述のエバネセント光は、信号記録面2aに照射されることになる。
【0038】
続いて、ニアフィールドについて説明をする。一般に、ニアフィールドは、図2に示すようにSIL63の端面から、光ディスク2における信号記録面2aまでの距離(ギャップ)をdとしたとき、SIL63に入射されたレーザ光の波長λによってd≦λ/2と定義される領域がニアフィールドである。即ち、光ディスク2の信号記録面2aと、SIL63の端面との距離で定義されるギャップdが、d≦λ/2を満たし、SIL63の端面からエバネセント光が光ディスク2の信号記録面2aに滲み出す状態をニアフィールド状態といい、ギャップdが、d>λ/2を満たし、信号記録面2a上にエバネセント光が滲み出さない状態をファーフィールド状態という。
【0039】
ところで、ファーフィールド状態である場合、SIL63の端面に臨界角以上の角度で入射されたレーザ光は、全て、全反射されて戻り光となる。したがって、図3に示すようにファーフィールド状態での戻り光量は、一定値となっている。
【0040】
一方、ニアフィールド状態である場合、SIL63の端面に臨界角以上の角度で入射されたレーザ光の一部は、上述したように、SIL63の端面つまり反射境界面において、エバネセント光として光ディスク2の信号記録面2aに滲み出す。従って、図3に示すように全反射されたレーザ光の戻り光量は、ファーフィールド状態のときより減少することになる。また、このニアフィールド状態における戻り光量は、SIL63端面とディスク2との距離に依存して減少する。
【0041】
なお、ニアフィールド状態である場合において、戻り光量がギャップ長に対して線形に変化する線形領域と、非線形に変化する非線形領域とに分類することができる。従って、SIL63の端面の位置がニアフィールド状態にあり、かつ線形領域に属する場合には、戻り光量を受光素子56により受光して光電変換してギャップエラー信号GEを生成し、これに基づきフィードバックサーボを行うことにより、ギャップを一定に制御することが可能となる。即ち、図3に示すように戻り光量が制御目標値Pになるように制御を行えば、ギャップdを一定の距離に保持することが可能となる。
【0042】
かかるフィードバックサーボを制御するギャップ制御部6の構成につき図4を用いて説明をする。ギャップ制御部6は、ギャップを制御目標値Pとするための制御目標電圧値と、ギャップエラー信号GEとを比較して偏差を求める減算器71と、近接場光による記録時においてギャップを一定に制御する第1の制御部72と、第1の制御部72に並列接続され、制御目標電圧値と、ギャップエラー信号GEとの間で求められた偏差につき所定の処理を実行する第2の制御部73と、ギャップエラー信号GEが、上記制御目標電圧値を超える場合に、第2の制御部73における出力を切り替える切替部74と、第1の制御部72の出力と、切替部74との出力を加算して制御信号を生成する加算器75とを備えている。
【0043】
第1の制御部72は、SIL63がニアフィールド状態にあるときにギャップdを制御目標値Pに近づけるための制御電圧である制御信号Vgを生成する。第1の制御部72は、例えば、周波数応答に基づいて設計された位相補償フィルターなどを備えており、減算器71で算出された偏差から制御電圧である制御信号Vgを生成する。
【0044】
第2の制御部73は、レンズブロック48におけるSIL63をニアフィールド状態となる距離まで光ディスク2の信号記録面2aに近づけるような制御信号Vhを生成する。この第2の制御部73は、第1の制御部72と異なる帯域において上記制御信号Vhを生成することにより、SIL63をニアフィールド状態となる距離まで近づけることができる。この第2の制御部73は、例えば、制御目標電圧値と、ギャップエラー信号GEとの間で求められた偏差における高域成分を除去するローパスフィルタとして構成してもよい。
【0045】
切替部74は、戻り光量に基づくギャップエラー信号GEが所定の閾値を超えているか否か判別する。その結果、このギャップエラー信号GEが所定の閾値を超えていた場合において、切替部74は、第2の制御部73による制御信号Vhの出力を遮断するような切り替え動作を実行する。一方切替部74は、このギャップエラー信号GEが所定の閾値以下の場合に、第2の制御部73による制御信号Vhの出力をそのまま加算器75へ送信するような切り替え動作を実行する。
【0046】
即ち、ギャップエラー信号GEが所定の閾値を超えていた場合に、加算器75からは、制御信号Vgのみが出力される。またギャップエラー信号が所定の閾値以下の場合には、制御信号Vgと制御信号Vhとの和が出力され、DCゲインを向上させることができる。
【0047】
例えば、第2の制御部73を、例えば図5に示すような周波数特性を有するLPF(カットオフ周波数fc:10Hz)で構成することにより、減算器71から出力された偏差の高域成分を除去して加算器75へ出力することができる。これにより、第1の制御部72のみでは、2軸アクチュエータ65の一次共振周波数が100Hzと高い場合には、図6に示すように、60dB程度のDCゲインを維持するのが限度であるが、この第1の制御部72に対して並列となるように上記特性のLPFで構成される第2の制御部73を配設することにより、低域におけるDCゲインを80dBまで向上させることができる。このように、低域におけるDCゲインを20dB程度ブーストさせることにより、SIL63がニアフィールド状態にあるときであっても、ギャップdを高精度に制御することが可能となる。また、両者ともカットオフ周波数は、1.7kHz程度であり大差ないため、制御時における応答特性を維持しつつ、ギャップdを安定化させることが可能となる。
【0048】
ちなみに、ギャップ制御部6からの制御信号は、第1の制御部72による制御信号Vgの出力のみで構成される場合において、図7(a)に示すように、残差エラーによる変動成分が多く含まれる。これに対して、第2の制御部73による制御信号Vhの出力も加算されている場合には、図7(b)に示すように、変動成分を消去することができ、残差エラーによる影響を解消することができる。
【0049】
このように、第1の制御部72と、第2の制御部73とを並列接続することにより、定常特性を改善することができるが、例えばSIL63の端面の位置がニアフィールド状態にあり、非線形領域に属する場合には、フィードバックサーボシステムの特性そのものが不安定になり、発振してしまうことがある。
【0050】
例えば、図3に示すように、戻り光量がギャップ長に対して線形とみなせるのは、d0以下である。上述したフィードバックサーボにより制御されるギャップdは、0<d<d0<λ/2の関係にある。かかる範囲において、若しくは当該範囲近傍において、ギャップdが制御される場合には、フィードバックサーボシステムは線形となり安定化する。
【0051】
一方、2軸アクチュエータ65に何らかの外乱が印加される結果、戻り光量がd0以上になると非線形領域に入る。この非線形領域において、ともに並列接続された第1の制御部72と第2の制御部73の出力を加算して上記制御信号を生成すると、以下に説明する条件付き安定帯域にある場合に、一般的にリミットサイクルが生じてハンチングし、制御出力が発振してしまう。このため、ギャップサーボシステムが不安定となり、SIL63とディスク間をエバネセント光が生じる距離に一定に制御することはできなくなり、近接場光を用いた記録再生システムが破綻する。
【0052】
ここで、上述した条件付き安定帯域とは、図6に示すように、システムのカットオフ周波数より低域の約35Hz〜250Hzの範囲をいう。このような条件付き不安定帯域をもつシステム、つまり、条件付き安定なシステムでは、たとえ閉ループ系が安定であっても、システムが非線形な場合には一般に不安定となってしまう。
【0053】
このため、本発明では、フィードバックサーボシステムを常時安定化させるため、例えば図8に示す処理を実行する。
【0054】
先ず、ステップS11において、切替部74は、戻り光量に基づくギャップエラー信号GEを識別する。そして、切替部74は、かかるギャップエラー信号GEが所定の閾値Tを超えているか否か判別する。この閾値Tは、図3に示すように、線形領域と非線形領域の境界を示すギャップ長d0に対する戻り光量に応じて予め決定されるが、かかる場合に限定されるものではなく、ギャップ長に対する戻り光量の関係に応じて予め決定されていればよい。
【0055】
このステップS11における判別の結果、ギャップエラー信号GEが閾値Tを超えていた場合には、ステップS13へ移行する。一方、ギャップエラー信号GEが閾値T以下の場合には、ステップS12へ移行する。
【0056】
ステップS12へ移行した場合において、切替部74は、第2の制御部73による制御信号Vhの出力をそのまま加算器75へ送信するような切り替え動作を実行する。これにより、加算器75からは、制御信号Vgと制御信号Vhとの和が出力されることになり、DCゲインを向上させることができる。
【0057】
ステップS13へ移行した場合において、切替部74は、第2の制御部73による制御信号Vhの出力を遮断するような切り替え動作を実行する。これにより、加算器75からは、制御信号Vgのみが出力されることになる。即ち、ギャップエラー信号GEが閾値Tを超える非線形領域にある場合であって、かつ条件付き安定帯域の場合には、上述の如くフィードバックサーボシステム全体が不安定になり、発振してしまう可能性があるが、本発明では、非線形領域にある場合において、常に第1の制御部72からの制御信号Vgのみを出力するため、システムは、条件付き安定な系(図6(1))から安定な系(図6(2))に変更されるので、非線形な領域にあっても、システムは不安定となり発振することはない。
【0058】
このように、本発明を適用した光記録装置1では、エバネセント光を利用した記録処理を実行する際に、SIL63が光ディスク2の信号記録面2aに対する近接場に配置された場合に、近接場光を信号記録面2aに出射し、また信号記録面に出射された近接場光の戻り光量に応じてギャップdを所定の距離を保つように制御する第1の制御部72に加え、第2の制御部73をこれに並列に接続する。そして、近接場光の戻り光量が、閾値Tを超える場合に第2の制御部73における出力を遮断するような切り替え動作を実行する。
【0059】
これにより、本発明を適用した光記録装置1では、SIL63が線形領域にある場合には、低域におけるDCゲインを向上させることができ、ニアフィールド状態にあるときであっても、ギャップdを高精度に制御することが可能となる。また、SIL63が非線形領域にある場合に、第1の制御部72からの制御信号のみ出力することにより、フィードバックサーボシステム全体を安定化させることができ、発振するのを防ぐことができる。
【0060】
即ち、この光記録装置1では、各制御部におけるDCゲインを向上させることにより近接場領域であっても高精度にギャップを調整すると共に、システム全体を常時安定化することができる。
【0061】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、例えば以下に説明する光再生装置8,9に適用してもよい。
【0062】
光再生装置8,9の構成につき、図9,10を用いて説明をする。この光再生装置8,9において、上述した光記録装置1と同一の構成については、同一の番号を付して説明を省略する。
【0063】
光再生装置8は、受光素子56に接続されたローパスフィルタ(LPF)91を備えている。このLPF91は、受光素子56から得られるギャップエラー信号GE、並びに信号記録面2aから読み出した再生信号を周波数毎に分離して出力する。このLPF91により、例えば、再生信号のみ抽出して、これを外部の機器に伝送することができる。
【0064】
また光再生装置9は、ビームスプリッタ44により反射されたレーザ光の一部を反射し、他を透過させる偏光ビームスプリッタ101と、偏光ビームスプリッタ101により反射されたレーザ光を光電変換して再生信号を生成する第1の受光素子102と、偏光ビームスプリッタ101を透過した第2の受光素子102とを備えている。
【0065】
この光再生装置9において、信号記録面2aから読み出された情報を含むレーザ光は、偏光ビームスプリッタ101を反射し、第1の受光素子102により受光されて再生信号となり外部へ伝送されることになる。同様に、近接場光の戻り光量は、第2の受光素子103により受光されてギャップエラー信号GEとしてギャップ制御部6へ出力される。
【0066】
このような光再生装置8,9においても、光記録装置1と同様に、エバネセント光を利用した再生処理を実行する際に、SIL63が光ディスク2の信号記録面2aに対する近接場に配置された場合に、近接場光を信号記録面2aに出射し、また信号記録面に出射された近接場光の戻り光量に応じてギャップdを所定の距離を保つように制御する第1の制御部72に加え、第2の制御部73をこれに並列に接続する。そして、近接場光の戻り光量が、閾値Tを超える場合に第2の制御部73における出力を遮断するような切り替え動作を実行する。
【0067】
これにより、本発明を適用した光再生装置8,9においても、SIL63が線形領域にある場合には、低域におけるDCゲインを向上させることができ、ニアフィールド状態にあるときであっても、ギャップdを高精度に制御することが可能となる。また、SIL63が非線形領域にある場合に、第1の制御部72からの制御信号のみ出力することにより、フィードバックサーボシステム全体を安定化させることができ、発振するのを防ぐことができる。
【0068】
即ち、この光再生装置8,9では、各制御部におけるDCゲインを向上させることにより近接場領域であっても高精度にギャップを調整すると共に、システム全体を常時安定化することができる。
【0069】
なお、本発明は、上述した光記録装置1と光再生装置8,9とを組み合わせた光記録再生装置として適用してもよいことは勿論である。
【0070】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明を適用した情報記録装置では、エバネセント光を利用した記録処理を実行する際において、出射手段が光記録媒体の情報記録面に対する近接場に配置された場合に、レーザ光を近接場光として情報記録面に出射し、また情報記録面に出射された全反射戻り光量に応じて出射手段を情報記録面に対して所定の距離を保つように制御する第1の制御手段に加え、第2の制御手段をこれに並列に接続し、全反射戻り光量が、所定の閾値を超える場合に第2の制御手段における出力を遮断する。
【0071】
これにより、本発明を適用した情報記録装置では、各制御手段におけるDCゲインを向上させることにより近接場領域であっても高精度にギャップを調整すると共に、システム全体を常時安定化することができる。
【0072】
以上の説明からも明らかなように、本発明を適用した情報再生装置では、エバネセント光を利用した再生処理を実行する際において、出射手段が光記録媒体の情報記録面に対する近接場に配置された場合に、レーザ光を近接場光として情報記録面に出射し、また情報記録面に出射された全反射戻り光量に応じて出射手段を情報記録面に対して所定の距離を保つように制御する第1の制御手段に加え、第2の制御手段をこれに並列に接続し、全反射戻り光量が、所定の閾値を超える場合に第2の制御手段における出力を遮断する。
【0073】
これにより、本発明を適用した情報再生装置では、各制御手段におけるDCゲインを向上させることにより近接場領域であっても高精度にギャップを調整すると共に、システム全体を常時安定化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光記録装置の構成について説明するための図である。
【図2】同光記録装置が備えるレンズブロックについて説明するための図である。
【図3】戻り光量とギャップ間距離との関係について説明するための図である。
【図4】ギャップ制御部の詳細な構成につき説明するための図である。
【図5】第1の制御部に並列に接続された第2の制御部の周波数特性を示した図である。
【図6】第1の制御部に第2の制御部を並列に接続させた場合の周波数特性につき説明するための図である。
【図7】図7(a)は、第1の制御部のみの場合の制御電圧の様子を示した図であり、図7(b)は、第2の制御部を並列に接続させた場合の制御電圧の様子を示した図である。
【図8】ギャップ制御部の動作について説明するための図である。
【図9】本発明を適用した光再生装置の構成について説明するための図である。
【図10】本発明を適用した光再生装置の他の構成について説明するための図である。
【符号の説明】
1 光記録装置、2 光ディスク、3 スピンドルモータ、4 光学ヘッド、5 フォーカスサーボ制御部、6 ギャップ制御部、8,9 光再生装置、42APC、43 ホルダ、44 ビームスプリッタ、45 コリメータレンズ、46 ミラー、47 1/4波長板、48 レンズブロック、55 集光レンズ、56 受光素子

Claims (8)

  1. 光記録媒体の情報記録面に記録する記録情報によって変調されたレーザ光を出射する光源と、
    上記光源から出射された上記レーザ光を集光し、上記光記録媒体の情報記録面に対する近接場に配置された場合に上記集光したレーザ光を近接場光として上記情報記録面に出射する出射手段と、
    上記情報記録面に出射された全反射戻り光量を検出する戻り光量検出手段と、
    上記近接場光による記録時において、上記戻り光量検出手段によって検出された全反射戻り光量に基づいて、上記出射手段を上記情報記録面に対して所定の距離を保つように制御する第1の制御手段と、
    上記第1の制御手段に並列接続され、上記第1の制御手段と異なる帯域で、上記出射手段を上記情報記録面に対して所定の距離を保つように制御する第2の制御手段と、
    上記全反射戻り光量が、所定の閾値を超える場合に、上記第2の制御手段における出力を遮断する切替手段とを備える情報記録装置。
  2. 上記切替手段は、上記所定の閾値として、上記出射手段と上記情報記録面との距離に対する上記全反射戻り光量の関係に応じて予め決定された値を用いる請求項1記載の情報記録装置。
  3. 上記出射手段は、上記情報記録面に近接配置されるSIL(Solid Immersion Lens)を有する請求項1記載の情報記録装置。
  4. 上記出射手段は、上記情報記録面に近接配置されるSIM(Solid Immersion Mirror)を有する請求項1記載の情報記録装置。
  5. 光記録媒体の情報記録面に記録された記録情報を再生するためのレーザ光を出射する光源と、
    上記光源から出射された上記レーザ光を集光し、上記光記録媒体の情報記録面に対する近接場に配置された場合に上記集光したレーザ光を近接場光として上記情報記録面に出射する出射手段と、
    上記情報記録面に出射された全反射戻り光量を検出する戻り光量検出手段と、
    上記近接場光による記録時において、上記戻り光量検出手段によって検出された全反射戻り光量に基づいて、上記出射手段を上記情報記録面に対して所定の距離を保つように制御する第1の制御手段と、
    上記第1の制御手段に並列接続され、上記第1の制御手段と異なる帯域で、上記出射手段を上記情報記録面に対して所定の距離を保つように制御する第2の制御手段と、
    上記全反射戻り光量が、所定の閾値を超える場合に、上記第2の制御手段における出力を遮断する切替手段とを備える情報再生装置。
  6. 上記切替手段は、上記所定の閾値として、上記出射手段と上記情報記録面との距離に対する上記全反射戻り光量の関係に応じて予め決定された値を用いる請求項記載の情報再生装置。
  7. 上記出射手段は、上記情報記録面に近接配置されるSIL(Solid Immersion Lens)を有する請求項記載の情報再生装置。
  8. 上記出射手段は、上記情報記録面に近接配置されるSIM(Solid Immersion Mirror)を有する請求項記載の情報再生装置。
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