JP4304730B2 - ぱちんこ遊技機の制御方法 - Google Patents

ぱちんこ遊技機の制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ぱちんこ遊技機、特には第3種ぱちんこ遊技機として協定規約に規定されているところの通称「権利もの」と称されるぱちんこ遊技機又はこれに類するぱちんこ遊技機に関する。
【0002】
第3種ぱちんこ遊技機では、ある遊技上の条件を偶発的に満たし得たことによって、具体的に言えば例えば遊技球が始動入賞口に入賞するかもしくは始動入賞ゲートを通過し得、該通過によって開始された普通図柄変動の停止結果が当たりとなり得、そして該当たりによって開放された特定入賞口(普通電動役物、通常電動チューリップ)に遊技球(打ち球)を入賞させ得たことによって、該遊技球が到達し得る特定領域を備え、遊技球が該特定領域に達し得たことを唯一の要件又は少なくとも一つの要件としてある特別な装置が使用可能状態にされ、遊技者は改めて使用可能状態にされた該特別な装置を使用して遊技者にとって有利な特別の遊技を行う権利を得るようにされる(本明細書において、上記特別な装置を単に特別装置と称する)。そして上記権利が発生中に重ねて該権利を発生させてしまうと該権利は先の権利とともに消滅されると言う、いわゆる権利のパンクが生ずべきことも特徴である。
【0003】
この様な第3種ぱちんこ遊技機は、代表的に次の5つの形式(形式Aから形式Dまで)を挙げることができる。
〈形式Aのぱちんこ遊技機〉
先ず形式Aは、普通図柄変動の停止結果が当たりとなることによって開放された特定入賞口に入賞した遊技球が到達し得る上記特定領域は、該遊技球を一旦停留させる形式のものであり、かつ該遊技球の停留以外に更にもう一つの遊技上の要件即ち、該停留を条件として特定入賞口の開放が終結される時点でその作動が開始されるところの特別装置作動判定図柄の変動停止結果が当たりとなることが満たされた場合に、初めて該停留遊技球が上記特別装置の作動領域(以下単に、特別装置作動領域と言う)に誘導されるようにする形式のものである。なおこの形式Aを、端的に略して「権利発生が停留後の判定図柄の結果次第とされる形式」と称することとする。
【0004】
図23は形式Aの代表的な第3種ぱちんこ遊技機の正面図であり、図24はその遊技盤に設けられた特定入賞口装置の要部を示すための、一部を破断して示した正面図であり、図25は同じく開放状態の特定入賞口装置の要部を示すための、一部を破断して示した斜視図であり、図26は停留凹所に入賞遊技球が停留中の、開放状態の特定入賞口装置の要部を示すための、一部を破断して示した斜視図であり、図27はぱちんこ遊技機の制御装置の構成を示すブロック図であり、図28から図37までは図27に示した制御装置の動作を示したフローチャートである。
【0005】
図23に示された形式Aの第3種ぱちんこ遊技機は、その遊技盤1002の中央上方位置に液晶表示装置1003が取り付けられている。この液晶表示装置1003には普通図柄の、横に並ぶ3つ(3桁)の表示器1004a、1004b、1004cと、後記する特別装置作動判定図柄の1つの表示器1005を含んで構成されている。液晶表示装置1003のすぐ下方の位置には普通図柄の始動スイッチとしての普通図柄始動ゲート(電磁型通過センサ)1006が設けられている。後述する打球ハンドル(1013)と連携する図示しない電動式打球機構の作動によって遊技盤1002の遊技領域内に打ち込まれた遊技球がこの普通図柄始動ゲート1006を通過したとき検知出力が発生されて上記普通図柄の変動が始動される。普通図柄の始動に伴って各表示器1004a、1004b、1004cでは、例えば1から7までの数字図柄を含む複数(例えば16種類)の図柄の変動表示を開始し、そして所定時間経過以降には上記3つの表示器で順次図柄変動がランダムに停止するように制御が行われる。なお、上記各表示器での図柄のランダムな停止表示と当たり図柄配列の所定確率(例えば100分の1の確率)でのランダムな停止表示とは、後述するように乱数を用いて行われる。
【0006】
遊技盤1002の中央下方の位置には、上記普通図柄が当たりになったときに特定入賞口としての電動チューリップ1021を所定時間開放するようにする特定入賞口装置1007が、取り付けられている。この特定入賞口装置1007の構造と作動とは後に改めて説明する。
【0007】
前記普通図柄始動ゲート1006のすぐ下方の遊技盤1002の中央位置には上記特定入賞口装置1007の中に一体に組み込んだ1つの普通入賞口1008が、遊技盤の左側中央付近から下方にかけた領域には他に3つの普通入賞口1009、1009、1009がそれぞれ設けられて遊技領域の一部を形成している。
【0008】
遊技盤1002の右側中央付近には、第3種始動口1010が設けられている。この第3種始動口1010は、上記普通図柄の当たりによって開放された上記特定入賞口装置1007の特定入賞口としての電動チューリップ1021に入賞した遊技球が後記する特別装置作動判定図柄を始動させそれが当たりになったときに初めて発生される権利の行使として使用される特別装置の一部をなすものである。ここではこの第3種始動口1010は、図に現していないが打ち出された遊技球が1つだけ一時停留可能な停留用凹所を備え、該停留用凹所の底面は、該停留用凹所の直下の地点を回転中心として回動自由に取り付けられた全体として円盤状をなす回動盤の周面によって形成されるようになっている。そしてその回動盤には、回転中心に向かって深いスリット状のスリット溝が設けられている。回動盤の背面には遊技球排出用の孔が設けられている。上記回動盤は一定の比較的ゆっくりした回転速度で常時回転している。そして遊技中に遊技球が上記第3種始動口1010の上記停留用凹所に停留することが起きると、回転中の上記回動盤の上記スリット溝が丁度上死点の位置にきたときに該停留遊技球を該スリット溝内に取り込んで回転していき、該スリット溝が上記遊技球排出用の孔の位置に達したときに上記遊技球を該孔を経て遊技盤後方の排出通路内に排出する。この排出通路には第3種始動口入賞センサ1010a(電磁型通過センサ)が設けられている。上記第3種始動口1010の直下には該第3種始動口1010とともに特別装置の一部をなす大入賞口1011が配設されている。上記特別装置を使用する権利が発生した時点から後には上記第3種始動口入賞センサ1010aは、上記大入賞口1011の通常アタッカーと呼ばれる前後方向に可変の扉の開放を駆動制御するセンサとして用いられる。即ち第3種始動口1010の上記停留用凹所へ遊技球が停留されその後これが排出される毎に上記第3種始動口入賞センサ1010aが出力を発して大入賞口1011のアタッカーを開放させる。上記アタッカーはその解放後、10秒を経過する時点か、最大ここでは10個の遊技球の入賞が大入賞口用カウントスイッチ1011a(電磁型通過センサ)でカウントされる時点かのいずれか早く到来する時点で閉とされる。そして上記解放はここでは合計16回まで行われて後に特別な遊技をする権利が終わるようにされる。なお、上記アタッカーの開閉は大入賞口開閉ソレノイド1011bによって駆動される。
【0009】
又後記するように、ぱちんこ遊技機の制御装置によって、普通図柄の変動が始動してから該変動が停止するまでの期間、該変動の停止から次の変動のための所定時期までの間の変動開始不許可期間及び本来変動開始が許容される時期になっても後記の保留始動入賞記憶が1つ以上ある間は、打ち球が上記普通図柄始動ゲート1006を通過することが生じてゲート検知出力が発生されるに至ったら、最高4回まで普通図柄の始動入賞を記憶しこれを保留するようにされる。しかして保留始動入賞記憶があるときは、次の変動のための所定の変動開始許容時期になると自動的に順次該記憶に基づいた普通図柄変動が実行されて行くようにされる。その保留始動入賞記憶数の表示のための4個の保留表示球LED1012a、1012b、1012c、1012dが、液晶表示装置1003のすぐ上に設けられている。又ぱちんこ遊技機の正面の遊技盤1002の下側には、打球ハンドル1013と、賞品球放出口1014、打球供給皿1015、余剰賞品球放出口1016、余剰球受皿1017が備えられている。
【0010】
次に、図24から図26までに基づいてこの形式Aの特定入賞口装置1007について説明する。
電動チューリップ1021はソレノイドケース1025内の電動チューリップ開閉ソレノイド1023(図示されない)によってリンク機構を介して開閉駆動される。なお、図24は電動チューリップ1021が閉じた状態を示し、図25と図26は電動チューリップ1021が開いた状態を示している。
【0011】
特定入賞口装置1007は、隔壁部1026と隔壁部1024とが協働して、上記電動チューリップ1021が形成する開口(即ち特定入賞口)のすぐ下側に、該開口を介して外側の遊技領域と直接連通する第1領域1027と、該第1領域1027とは比較的狭められた連通部を介して連通してその下方側において隣接する第2領域1028とを形成している。上記第1領域1027と第2領域1028との連通部には、停留センサ1029としての電磁型通過センサが設けられている。これは後記するストッパーのためのオンスイッチとして用いられるとともに特定入賞口の開放終結時点で後記の判定図柄の作動開始の成否を判断するスイッチとしても用いられる。上記停留センサ1029としての電磁型通過センサは台板1022の後方からその検知用ゲート部を前方に突出させて取り付けられている。その検知用ゲート部のゲート孔は上下方向を向き該第1領域1027から第2領域1028への遊技球の通過路を形成している。上記停留センサ1029としての電磁型通過センサの検知用ゲート部のほぼ直下の上記第2領域1028内の位置には全体として概ね円盤形状をなすがその外周面上の1つの位置に遊技球を完全に収容する大きさの凹所1030aが形成された球流し用回転体1030(後記する停留凹所1032を供するところの停留装置の、停留解除装置をなすもの)が設けられている。この球流し用回転体1030は、台板1022の後面側に取り付けられたシンクロナスモータ1031(図示されない)の回転軸の先側に取り付けられた上、該回転体1030の外周面が上記停留センサ1029の検知ゲート部のゲート孔の下方開口端にほぼ接する位置にくるように配設されている。又上記シンクロナスモータ1031の回転軸は回転角位置決め用センサからの信号を得て常に上記回転体の凹所1030aが下方を向いた位置で停止するようにされている。しかして上記球流し用回転体1030は常時は上記停留センサ1029のゲート孔と協働して、開放された電動チューリップ1021(特定入賞口)に入賞し得た遊技球1個が停留可能な停留凹所1032(特定領域に該当)を形成するようにしている。そして上記回転体1030がシンクロナスモータ1031(図示されない)の作動によって右もしくは左回転に1回転するとき、上記停留凹所1032に停留する遊技球があるときにはこれを上記回転体側凹所1030aが上死点にきたときに該凹所内に取り込んで収容し、そして該凹所1030aが更に回転して斜め下方を向いたときに右側の普通入賞遊技球通路1033又は左側の普通入賞遊技球通路1034のいずれかへ放出するようにされる。即ち、上記回転体1030とシンクロナスモータ1031(図示されない)とは上記停留凹所1032の停留解除装置を形成している。なお上記回転体1030の1回転に要する時間は約6秒とされている。 上記右側の普通入賞遊技球通路1033の下流側通路には該通路の一部を形成するようにして特別装置作動スイッチ1035(電磁型通過センサ)が設けられ、特別装置作動領域を形成するようにしている。
【0012】
開放された上記電動チューリップ1021に入賞した遊技球が上記停留凹所1032内に入ったときには、電動チューリップ1021の開放終結時点で上記停留センサ1029からの検知出力の有無を判断して上記特別装置の作動をするかしないかの判定表示をするための判定図柄の変動が開始され、その表示器1005で図柄の変動表示が開始される。上記判定図柄の変動表示と所定確率(ここでは3分の1の確率)での当たり図柄の停止表示とは、上記普通図柄の場合と同様にして行われる。そしてこの判定図柄が当たりになると上記回転体1030は右回りの1回転を開始するようにされ、その間に停留凹所1032内に停留され待機していた遊技球は上記回転体側凹所1030a内に取り込まれそして更に上記右側の普通入賞遊技球通路1031側、即ち上記特別装置作動領域側に排出されるようにする。判定図柄が外れのときは左回りの1回転を開始するようにされ、上記遊技球が左側の普通入賞遊技球通路1032側に排出されるようにする。
【0013】
上記停留凹所1032のすぐ上方の位置には、ストッパー1036が上記台板1022に設けた孔から前後方向に摺動可能に取り付けられている。ここで該ストッパー1036の前後方向運動の駆動は、ソレノイドケース1025内のストッパーオンオフソレノイド1037(図示されない)の前後方向運動を、リンク機構を用いて拡大することによって行われる。そしてストッパー1036は、上記ストッパーオンオフソレノイド1037が非通電のときには台板1022の表面から突き出して遊技球が上記停留凹所1032に達するのを阻止するオン動作の状態になり、上記ストッパーオンオフソレノイド1037が通電のときは上記台板1022の表面からちょうど引っ込んだ位置にきてオフの状態となるようにされている。図26は上記停留凹所1032に遊技球Pが停留するに至ったときに上記停留センサ1029からの検知出力が発生してストッパー1036がオンにされた状態を示し、以後ストッパー1036がオフとされるまで入賞遊技球が上記停留凹所1032に到達することを拒絶する状態を続ける。このストッパー1036は、遊技球が上記停留凹所1032に一旦停留した後は、電動チューリップ1021の当該開放が終結するまで継続してオンとされて、再び遊技球が停留凹所1032に停留して上記判定図柄の作動を生じることが起こり得ないように、従って又当該開放に係わっては最大1回の権利発生となるよう保証する。なお、上記停留凹所1032に遊技球が停留して上記ストッパー1036がオン動作となった後の、未だ電動チューリップ1021の開放時限が終了しない間に、該電動チューリップ1021の開放された開口を通って続いて入賞してきた遊技球は、該ストッパー1036によってその左右の側に設けられた普通入賞遊技球通路1039、1040に振り分けてられて排出される。
【0014】
次に、図27から図37までに基づいてこの形式Aのぱちんこ遊技機の動作を説明する。なお、図27はぱちんこ遊技機の制御装置のブロック構成図であり、図28は上記制御装置によって制御される基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートであり、図29は図28の基本遊技制御処理の一部をなすところの、保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理の内容を表すフローチャートであり、図30は普通図柄始動ゲート信号を割込信号とする保留始動入賞記憶の割込制御処理の内容を表すフローチャートであり、図31は図28の基本遊技制御処理のうちの普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートであり、図32は図28の基本遊技制御処理の一部をなすところの、上記電動チューリップ(電チュー)1021関連の制御処理の内容を表すフローチャートであり、図33は図32の電動チューリップ(電チュー)1021関連の制御処理中の上記判定図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートであり、図34は特別装置作動スイッチ1035のオン信号を割込信号とする権利状態記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートであり、図35は図28の基本遊技制御処理の過程で4ms毎の割込み制御処理が開始される上記ストッパー割込制御処理の内容を表すフローチャートであり、図36は上記特別装置の、常時4ms毎に割込みながら進める特別装置割込み制御処理の内容を表すフローチャートであり、図37は大入賞口用カウントスイッチの検知出力を割込み信号とする割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【0015】
図27の制御装置1050は、普通図柄始動ゲート1006、停留センサ1029、特別装置作動スイッチ1035、第3種始動口入賞センサ1010a及び大入賞口用カウントスイッチ1011aからの検知信号を入力する入力回路1051と、該入力回路1051を介して得た上記各検知信号に基づいて普通図柄や特定入賞口関連装置等を制御するための制御プログラムを実行するCPU1052と、CPU1052が実行する制御プログラムを格納するROM1053と、CPU152が処理するデータを一時記憶する等のためのRAM1054と、CPU1052が処理する普通図柄及び判定図柄の図柄データや画像データを格納する画像ROM1055と、CPU1052からの指令に基づいて保留表示球(保留始動入賞記憶数表示)LED1012a〜1012d,普通図柄表示器1004a〜1004c、判定図柄表示器1005、電動チューリップ開閉ソレノイド1023、ストッパーオンオフソレノイド1037、回転体用シンクロナスモータ1031及び大入賞口開閉ソレノイド1011bへそれぞれ駆動信号を出力する出力回路1056と、上記各部の間で各種データをやり取りするためのバス1057とを備えている。
【0016】
このように構成された制御装置1050において,CPU1052は基本遊技制御処理及びこれに関連して行う各種割込み制御処理を実行することにより、形式Aのぱちんこ遊技機の遊技全体の制御が行われる。以下、CPU1052が実行する基本遊技制御処理及び関連して行われる割込み制御処理について説明する。
【0017】
図28の基本遊技制御処理S1010が実行されると、先ずS1011で、保留始動入賞記憶の有無判断に関連する制御処理が行われる。
図29の上記保留始動入賞記憶の有無判断に関連する制御処理S1011の内容を表すフローチャートにおいて、先ずS1011ー1で後に説明する保留始動入賞記憶があるか否かを判断する。該記憶があるときは(但し遊技を開始した直後は該記憶はリセットされて無しとされている)は、S1011ー2に進んで保留表示球LEDを1つオフとし、次いでS1011ー3で始動入賞を保留するべきか否かの判断のための記憶を「保留する」とした後、元の処理過程に戻り、S1012(図28)の普通図柄の始動・変動・停止処理に進む。上記S1011ー1で保留始動入賞記憶は無しと判断されたときはS1011ー4に進んで始動入賞を保留するべきか否かの判断のための記憶を「保留しない」とする。そしてS1011ー5に進んで後記する始動入賞があるか否かを判断し、ここで始動入賞記憶ありとなるのを待つ。この間に遊技球が始動入賞ゲート1006を通過したことによって始動入賞記憶ありとなったときにはS1011ー6に進んで始動入賞記憶を無しにリセットし、次いで上記S1011ー3に進んで始動入賞を保留するべきか否かの判断のための記憶を「保留する」と書き換えた後、元の処理過程に戻り、S1012(図28)の普通図柄の始動・変動・停止処理に進む。
【0018】
図28に戻って、S1012の普通図柄の始動・変動・停止処理に進むが、ここで上記処理S1012(図31)の内容を説明する前に先ず、普通図柄始動ゲート信号を割込信号とする保留始動入賞記憶のための割込制御処理S1030の内容を表すフローチャートを図30に基づいて説明する。
【0019】
図30の上記割込み制御処理S1030では、普通図柄始動ゲート信号が出力されたときには先ずS1031で停止表示させるべき普通図柄の設定が行われる。この設定には乱数を用いてランダムに行われる。ここでは乱数として、制御装置1050のCPU1052が具備するクロックに基づいてマイクロコンピュータ内に形成する一定時間毎にカウントアップされるループカウンタの、遊技球が偶然に普通図柄始動ゲート1006を通過した時点でのカウント値を採用している。例えば、4つのループカウンタを用い、そのうち第1ループカウンタは例えば2.5ms毎に値を1ずつ増加させるとともに該ループカウンタのカウント値が、上記当たり図柄(1から7までのいずれかの数字で3つ揃う7通りの図柄)のいずれかで停止される確率をここでは100分の1とすることに対応して、700になる毎に0に戻すようにされる。即ち該第1ループカウンタでは0から699までの値が順次かつ繰り返し設定されるようにしておく。そして普通図柄始動ゲート1006に遊技球が通過するとその時点又はその時点を基準にした時点での第1ループカウンタのカウント値が読み取られ、該読み取り値が例えば1から7までのいずれかの値Mであったときに当たり図柄はMMMとされ、普通図柄表示器1004a、1004b、1004cの図柄Za、Zb、ZcがそれぞれM、M、Mとなって停止表示されるように制御する。第2ループカウンタから第4ループカウンタまでの3つのループカウンタは、外れ図柄の場合の上記3つ図柄Za、Zb、Zcの設定のために用いられる。そのために各表示器における変動図柄の数、即ちここでは16の図柄としたことに対応してカウント値が16になる毎に0に戻るループカウンタとされ、0から15までが順次かつ繰り返し設定される。そして第2ループカウンタは第1ループカウンタと同様にインクリメントされ又普通図始動ゲート1006を遊技球が通過した時点又はそれを基準にした時点でカウント値の読み取りが行われる。そして第3ループカウンタは第2ループカウンタが0に戻る毎にカウントアップされ、第4ループカウンタは第3ループカウンタが0に戻る毎にカウントアップされ、しかして第2ループカウンタのカウント値の読み取り時点と同時点で第3、第4のループカウンタのカウント値の読み取りも行われる。なお第2から第4ループカウンタで読み取られた3つの図柄が当たり図柄となった場合は所定ルールに従い外れ図柄に変更して最終的に停止表示されるべき外れ図柄が設定される。かくしてS1031で停止表示されるべき図柄が設定される。なお、権利発生に至った特定入賞口の開放の後の、次の同様に権利発生に至る特定入賞口の開放が生じるまでの間の各普通図柄の変動における当たり図柄の抽選確率を例えば10倍(抽選確率1/10)に高めていわゆる2回権利ものとしたり、或いは又、権利発生に至った特定入賞口の開放の後に、同様に権利発生に至る特定入賞口の開放が2回生じるまでの間の各普通図柄の変動における当たり図柄の抽選確率を例えば10倍(抽選確率1/10)に高めていわゆる3回権利ものとしたりする遊技法を採用して遊技の射幸性をより高めるようにすることもできるが、そのような遊技方法を採る場合には、上記第1ループカウンタの当たりとするカウント値の数を10倍に増すことにより当たり確率が10倍になるようにされる。次にS1032では始動入賞を保留するべきか否かの判断のための記憶が「保留する」であるか否かを判断し、「保留する」であったときはS1033に進んで保留始動入賞記憶数が限度数、ここでは4であるか否かを判断し、保留始動入賞記憶数が3以下又はゼロであるときはS1034に進んで新たな保留始動入賞記憶として上記S1031で設定した停止表示するべき普通図柄を記憶するようにされる。次にS1035に進んで保留表示球LEDの通電数を+1してこの割込制御処理を終える。なお上記S1033で保留始動入賞記憶数が限度数4であると判断されたときは直ちにこの割込制御処理を終える。又上記S1032で始動入賞を保留するべきか否かの判断のための記憶が「保留しない」であったときは、普通図柄変動の開始を許容する期間中であるにも係わらず保留始動入賞記憶が無い場合であるのでS1036に進み、保留されない始動入賞記憶として上記S1031で設定された図柄配列を記憶し、この割込制御処理が終えられる。
【0020】
図31に示した普通図柄の始動・変動・停止処理S1012のフローチャートにおいて、先ずS1012ー1でタイマカウンタTC1をクリアした後、S1012ー2では普通図柄の始動に伴って各表示器1004a、1004b、1004cの図柄Za、Zb、Zcに、複数種類の図柄、ここでは16種類の図柄(但しその中に1から7までの図柄が含まれる)を、画像ROMから読み出して所定の時間間隔で1つずつ順に表示させる処理が行われる。そしてS1012ー3では上記タイマカウンタTC1が8秒以上となったか否かを判断し、そして8秒を計時するまではS1012ー2に戻ることを繰り返して図柄Za、Zb、Zcを順次にかつ繰り返し変動させて行く。そしてTC1が8秒になったときにS1012ー4に進んで、普通図柄の変動を例えばZa→Zc→Zbの順に、かつ最終的には所定の図柄配置が表示されるように2秒間で停止させ、10秒間にわたって継続された普通図柄変動を終えて元の処理過程に戻るようにされる。
【0021】
図28の基本遊技制御処理S1010の元の処理過程に戻って、S1013では先の普通図柄変動の停止結果が当たりであるか否かを判断する。そして外れであったときにはS1014に進み、ここでマイクロコンピュータ内に形成する適当なタイマカウンタを用いた時間比較処理を繰り返して2秒間の時間待ちを行って停止した普通図柄の表示を継続させた後、再びS1011に戻る。そして上記S1013で停止結果が当たりであったときには、即ちここでは図柄Za、Zb、Zcの3つの図柄全部が、1、2、3、4、5、6又は7のいずれかで揃った場合には、S1015に進んで後記の内容(図35)のストッパー割込制御処理を開始させた後、引き続いてS1016で、図32に処理内容を示すフローチャートが示された電動チューリップ(電チュー)1021関連の制御処理S1016が行われる。上記処理1016を終えたら再びS1011に戻る。
【0022】
図32に示した電動チューリップ(電チュー)1021関連の制御処理S1016では、先ずS1016ー1でタイマカウンタT2 がクリアされ、次いでS1016ー2で電動チューリップ開閉ソレノイド1023に通電する処理を行って電動チューリップ(電チュー)1021を開放する。次いでS1016ー3でタイマカウンタT2 で電動チューリップ(電チュー)1021の開放継続時間6秒が計時されたか否かが判断され、未だ6秒に達しないときはS1016ー2に戻って繰り返し6秒の計時を待つ。タイマカウンタT2 で上記6秒が計時されたときは、S1016ー4に進んで電動チューリップ開閉ソレノイド1023への通電を停止して電動チューリップ1021の開放を終結する。次いでS1016ー5では停留凹所1032に遊技球が停留したことによって停留センサ1029がオン出力を出すに至っているか否かが判断される。もし否のときはS1016ー6に進んでタイマカウンタT2が7秒を計時したか否かが判断され、否のときはS1016ー5に戻って繰り返し上記7秒の経過を待つ。なお、上記S1016ー6でタイマカウンタT2が計時する7秒経過時点は次の意味を有する。即ち、電動チューリップ1021の開放中に最も遅く入賞し得た遊技球は該開放の終結時点からαA(約0.5秒)だけ遅れて停留凹所1032に到達し停留センサ1029をオンとし得るが、このオンを見落とすことがないように電動チューリップ1021の開放終結時点(6秒経過時点)から更に1秒の余裕時間を追加した時点、即ち上記タイマカウンタT2 が7秒を計時する時点まで待って上記S1016ー5における判断を確実に行うようにしている。上記S1016ー6でタイマカウンタT2 が、停留センサ1029のオン出力がないまま上記7秒を計時したときは元の処理過程に戻る。上記S1016ー5で停留センサ1029のオン出力があるときは電動チューリップ1021の当該開放に係わって遊技球が停留凹所1032に停留し得たことが確認されるのでS1016ー7に進んで特別装置作動判定図柄の停止図柄を設定する。この判定図柄の設定はS1031(図30)で行った普通図柄の設定の場合と同様にして乱数を用いてランダムに行われるとともに一定の当たり図柄発生確率、例えば3分の1の確率のもとに行われる。次いでS1016ー8では判定図柄の始動・変動・停止処理が行われる。この処理S1016ー8の内容を示すフローチャートは図33に示す。
【0023】
図33の判定図柄の始動・変動・停止処理S1016ー8では、先ずそのS1016ー8ー1でタイマカウンタTC2がクリアされる。次にS1016ー8ー2では判定図柄の始動に伴って表示器1005の図柄Yaに、1から3までの数字図柄を含む複数の図柄を、画像ROMから読み出して順次変動表示させる。次いでS1016ー8ー3ではタイマカウンタTC2が3秒となったか否かを判断し、3秒に達するまではS1016ー8ー2に戻って図柄Yaを順次にかつ繰り返し変動させて行く。そしてタイマカウンタTC2が3秒を計時したときにS1016ー8ー4に進んでYaに既に設定された所定の図柄が最終的に表示されるように直ちに変動図柄の停止を行って元の処理過程に戻る。
【0024】
図32の電動チューリップ(電チュー)1021関連の制御処理S1016に戻って、S1016ー9では、上記S1016ー8における判定図柄変動の停止結果が当たり図柄であったか否かを改めて判断し、当たり図柄であった場合にはS1016ー10に進んで回転体1030の右回転を開始させ、外れ図柄であった場合にはS1016ー11に進んで回転体1030の左回転を開始させて元の処理過程に戻る。即ち図28の基本遊技制御処理S1010の最初の処理S1011に戻り、この時点で保留始動入賞記憶があった場合に直ちに次の10秒間にわたる普通図柄変動の開始が行われるようにされている。
【0025】
図34は特別装置作動スイッチ1035のオン信号を割込開始信号とする権利状態記憶のための割込制御処理S1040のフローチャートである。そのS1041では、上記S1016(図32)のS1016ー10で回転体1030の右回転が開始されて停留遊技球が特別装置作動領域に誘導されるに至りそして更に該遊技球が特別装置作動スイッチ1035をオンさせるに至ったときに、権利状態記憶の内容を反転させる。即ち権利が発生していないときには該記憶を権利無しから権利ありに書き換え、権利発生中であるときは該記憶を権利ありから権利無しに書き換えていわゆる権利のパンクを生じさせてこの割込制御処理を終える。
【0026】
図35は、図28の基本遊技制御処理S1010における処理S1015で4ms毎の割込みが開始されるところの、ストッパー1036のための割込制御処理S1050の内容を示すフローチャートである。なお、各種制御処理のフローチャートのうち割込み制御処理に係わるものは、処理内容を判りやすくするために実際にCPU1052で実行されるプログラムに沿ったフローとは必ずしもされていない。即ち実際にCPU1052で実行されるときのプログラムは、割込みスタート端子からリターン端子までの間の、常に一方向に進む処理ステップの繰り返しからなる処理フローに書き換えたフローチャートに基づいて実行されるものであることは言うまでもない。先ずS1051では電動チューリップ(電チュー)1021関連の制御処理S1016の開始時点に合わせてタイマカウンタT4がクリアされる。次いでS1052では電動チューリップ(電チュー)1021の開放時点に合わせてストッパー1036のオンオフソレノイド1037に通電する処理を行って該ストッパー1036をオフ(非遮断)とする。次いでS1053に進んで停留センサ1029がオン出力を発生させたか否かを判断し、否のときはS1054に進んでタイマカウンタT4が前記S1016(図32)における処理S1016ー6の場合の比較時間7秒と同じ内容を有する時間7秒を経過したか否かを判断し、否のときはS1052に戻って繰り返し上記時間7秒の経過を待つ。そして停留センサ1029のオン出力がないままタイマカウンタT4が上記7秒を計時したときはS1055に進んでストッパーオンオフソレノイド1037への通電を停止してストッパー1036をオン(遮断)とし、この割込制御処理を終える。上記S1054でタイマカウンタT4が上記7秒を計時する前に停留センサ1029がオンとなったときは直ちにS1055に進んでこの割込制御処理を終える。
【0027】
図36は4ms毎に常時割り込みが行われる、特別装置のための割込制御処理S1060の内容を示すフローチャートである。S1061では権利状態記憶が権利ありであるか否かが判断され、否のときはこの判断処理を繰り返して権利の発生を待つ。権利が発生したらS1062に進み、第3種始動入賞口1010に遊技球が入賞し得た結果として上記第3種始動口入賞センサ1010aからオン出力が発生するに至ったか否かが判断され、否のときはS1061に戻って繰り返されて第3始動入賞口への入賞を待つ。S1062で入賞があったときはS1063に進んでラウンドカウンタが+1され、次いでS1064で大入賞口1011への入賞カウンタがゼロにリセットされ、次いでS1065でタイマカウンタT6がクリアされ、次いでS1066で大入賞口1011のアタッカーの駆動ソレノイド1011bに通電処理して該アタッカーを開放する。次いでS1067に進み、上記タイマカウンタT6が10秒になったか否かが判断される。否のときは次のS1068に進み、大入賞口1011への入賞カウンタのカウント数が10(10個以下なら幾つに設定してもよい)になったか否が判断される。これも否のときはS1067に戻って繰り返し、タイマカウンタT6が10秒に達するか又は大入賞口1011への入賞カウンタのカウント数が10に達するかいずれか早い方が達成されたときを待ってS1069に進み、大入賞口1011のアタッカーを閉じる。次いでS1070でラウンドカウンタが16(16ラウンド以下なら何ラウンドに設定してもよい)になっているか否かが判断され、16でないとき、即ち16ラウンド目を終えた状態に達していないときはS1061に戻り、以降S1061からS1070まで先と同様に処理を繰り返す。なお、大入賞口1011への入賞数のカウントは、図37に示した、大入賞口カウントスイッチ1011aの検知出力を割込み信号とする大入賞口1011への入賞カウンタのための割込み制御処理S1080によって行わる。
【0028】
図37の上記割り込み制御処理S1080では、S1081で大入賞口カウントスイッチ1011aの検知出力が発生された時点で大入賞口1011への入賞カウンタが+1されて終わる。
図36の割込制御処理S1060のS1070に戻って、ラウンドカウンタが16となっていたときはS1071に進んでラウンドカウンタがゼロにリセットされ、次いでS1072で権利状態記憶を権利なしに書き換えて権利状態を終結させた後、又S1061に戻ってこの割込み制御処理S1060が繰り返される。なお、何等かの原因で特別装置の作動中に重ねて権利の発生が生じたときは、S1040(図34)で権利状態記憶が反転されて権利無しとされるため、処理S1061で次の権利発生まで待機することとなり、現に終了したラウンドまでで特別装置の使用可能状態が終えられる。
【0029】
以上に説明した形式Aの代表的なぱちんこ遊技機の場合、電動チューリップ1021の先の開放(当該開放)の、保留始動入賞記憶があって最も早く生じ得る次の開放の開始は、該先の開放で権利が発生するに至らない場合であっても、権利が発生されるに至る場合と同様に該先の開放の終結時点から少なくとも判定図柄の変動継続時間3秒と更に次の普通図柄変動の継続時間10秒が加算された時間13秒の経過後とされている。
【0030】
〈形式Bのぱちんこ遊技機〉
次に形式Bは、普通図柄変動の停止結果が当たりとなることによって開放された特定入賞口に入賞した遊技球が到達し得る上記特定領域は、該遊技球を一旦停留させる形式のものであり、かつ該遊技球の停留以外に更にもう一つの遊技上の要件即ち、特定入賞口の開放が終結される時点で該遊技球の停留が解除されて再び自由落下を始めそれがたまたま特別装置作動領域に通ずる入り口部に達することが満たされた場合に、初めて該停留遊技球が上記特別装置作動領域に誘導されるようにする形式のものである。なおこの形式Bを、端的に略して「権利発生が停留解除後の遊技球の流れ方次第とされる形式」と称することとする。
【0031】
図38は形式Bの代表的な第3種ぱちんこ遊技機の遊技盤の正面図であり、図39から図42まではその遊技盤に設けられた特定入賞口装置の基本構造と動作を説明するための要部を一部破断して示した一連の正面図であり、図43はこのぱちんこ遊技機の制御装置の構成を示すブロック図であり、図44と図45とは図43に示した制御装置の動作を示すフローチャートである。
【0032】
なお、上記各図中において、前記形式Aの説明に用いた図23から図27までの図中で示した符号と同一の符号を付した部分は同一機能部分を示すので特別の場合以外には説明を省略する。
図38に示された上記形式Bの第3種ぱちんこ遊技機の遊技盤1002の中央上方位置に取り付けられた液晶表示装置1003には、普通図柄の表示器1004a、1004b、1004cが横方向に並べて設けられており、該普通図柄の変動は遊技球が始動入賞口1062に入賞し得たときに開始される。遊技盤1002の中央下方の位置には特定入賞口装置1063が取り付けられている。該特定入賞口装置1063は、上記普通図柄変動の停止結果が当たり図柄になったときに開放される特定入賞口としての電動チューリップ1064を備える。電動チューリップ1064の下方位置には仕切壁1065が設けられておりその頂部に形成された開口部には停留センサ1066としての電磁型通過センサがその頂面を該開口の頂面とほぼ一致させて設けられている。上記電磁型通過センサの検知用ゲート部の上下方向を向くゲート孔は上記電動チューリップ1064の開口部のほぼ直下に位置されている。上記電磁型通過センサ(停留センサ1066)のゲート孔の直下には断面が半円筒形の樋型受け具1067が遊技盤1002の後方側から前方に突き出して、かつ前後に摺動可能となして設けられている。この樋型受け部1067は前方に突き出した状態で上記電磁型通過センサ(停留センサ1066)と協働して停留凹所1068(特定領域に該当)が形成されるようにしている。又該樋型受け部1067は、遊技盤の後方側に設けられた図示しない停留解除装置駆動ソレノイド1072によって後方へ引き込み自由にされていて、該停留凹所1068の停留解除装置が形成されるようにしている。上記停留凹所1068の直ぐ下の位置には断面がほぼ半円形をなす振り分け板1069が遊技盤1002から前方に向かって延びて設けられている。又上記振り分け板1069の下方位置の中央には特別装置作動領域への入り口孔部1070が、そしてその左右両側には各1つずつの外れ孔1071、1071が設けられている。上記入り口孔部1070には断面がほぼ半円筒形の案内1070aが備えられている。打ち出された遊技球Pは、図39に示されたように特定入賞口装置1063の電動チューリップ1064が閉じられている間は特定入賞口装置1063内に入賞し得ないが、普通図柄が当たりになって電動チューリップ1064が開放されると入賞可能となる。図40は開放された電動チューリップ1064から入賞する遊技球Pの入賞状況を示し、最初に入賞し得た遊技球Pは先ず停留凹所1068に入り易く、遊技球が該停留凹所1068に停留した後は、追って後から入賞してきた遊技球は停留中の遊技球にぶつかって最早該停留凹所には停留し得ず、左右の仕切壁1065と特定入賞口装置1063内の案内壁1074との間の通路を通って左右の外れ孔1071、1071に誘導される。所定の開放時間が経過して電動チューリップ1064が閉じられたときは、その後間もなく図41に示したように停留凹所1068に停留した遊技球Pだけが残る状態になり、直ちに図42に示したように停留解除装置をなす樋型受け部1067が、樋型受け部駆動ソレノイド1072(図示しない)によって後方に引き込まれ、遊技球が自由落下を始めるようにする。自由落下を始めた遊技球Pは、矢印1073が示すように、最初に上記振り分け板1069にぶつかって右もしくは左方向に偶発的に振られて落下するとともに更に上記入り口部1070の案内1070aの右側又は左側の縁にぶつかって更に右又は左に偶発的に振られて落下し、その結果入賞遊技球Pは大凡確率2分の1で特定装置作動領域の入り口孔部1070に達し得るようにされている。上記入り口孔部1070に達し得た入賞遊技球Pはそのまま特別装置作動領域に誘導されて特別装置作動スイッチ1035をオンさせ、権利が発生されるようにする。
【0033】
図43に示された制御装置1080の構成を示すブロック図で、上記形式Aの制御装置1050の場合の図27と異なるところは、この形式Bのぱちんこ遊技機が判定図柄とストッパーとを備えないことに対応した部分だけである。即ち、入力回路1081には停留センサ1029に代えて停留センサ1066が接続され、出力回路1086には回転体シンクロナスモータ1031に代えて停留解除装置駆動ソレノイド1072が接続されている。そして当然にストッパーオンオフソレノイドは備えない。その他の部分は前記形式Aの場合の図27と変わらないので説明は省略する。
【0034】
このように構成された制御装置1080において、CPU1082は基本遊技制御処理及びこれに関連して行う各種割込み制御処理を実行することにより、ぱちんこ遊技機の遊技全体の制御を行うようにされる。以下、CPU1082が実行する基本遊技制御処理及び関連して行われる割込み制御処理のうち、基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートを図44に、電動チューリップ(電チュー)1064関連の制御処理の内容を表すフローチャートを図45にそれぞれ示した。
【0035】
なお、この形式Bの場合の、基本遊技制御処理の一部をなすところの、保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図29と、普通図柄始動ゲート信号を割込み開始信号とする保留始動入賞記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図30と、普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図31と、特別装置作動スイッチ1035のオン信号を割込信号とする権利状態記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図34と、特別装置のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図36と、大入賞口用カウントスイッチ1011aの検知出力を割込み開始信号とする大入賞口1011用入賞カウンタのための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図37とそれぞれ同じであるので図示と説明を省略する。
【0036】
図44に示したように、この形式Bの場合の基本遊技制御処理S1090の内容は、前記形式Aの場合の基本遊技制御処理S1010(図28)の内容を表すフローチャートにおける処理過程cとdとの間の処理S1015とS1016とに代えて、S1095を置いたフローチャートと同じであるので、重複する部分の図示と説明は省略する。直前の処理(S1010(図28)のS1013に該当する処理)で普通図柄変動の停止結果が当たりであると判断されたときは、S1095に進んで電動チューリップ(1064)関連の制御処理が行われる。
【0037】
図45に示した電動チューリップ1064関連の制御処理S1095の内容を表すフローチャートにおいて、先ずS1095ー1でタイマカウンタT2 をクリアし、次いでS1095ー2で電動チューリップ1064の開放を開始する。次いでS1095ー3に進み上記タイマカウンタT2が電動チューリップ1064の開放を継続すべき時間6秒を計時したか否かを判断し、否のときはS1095ー2に戻って繰り返し、上記6秒の計時を待つ。上記S1095ー3で上記タイマカウンタT2が6秒を計時したら、S1095ー4に進み電動チューリップ1064の開放を終結させる。次いでS1095ー5で停留センサ1066がオンか否かを判断し、オンでないときはS1095ー6に進み上記タイマカウンタT2が7秒を計時したか否かを判断する。上記タイマカウンタT2が計時する7秒経過時点は次の意味を有する。即ち、電動チューリップ1064の開放中に最も遅く入賞し得た遊技球は該開放の終結時点からαB(約0.5秒)だけ遅れて停留凹所1068に到達し停留センサ1066をオンとし得るが、このオンを見落とすことがないように電動チューリップ1064の開放終結時点(6秒経過時点)から更に1秒の余裕時間を追加した時点、即ち上記タイマカウンタT2が7秒を計時する時点まで待って上記S1095ー5における判断を確実に行うようにしている。上記S1095ー5で停留センサ1066のオンがないまま次のS1095ー6で上記タイマカウンタT2が7秒を計時したらそのまま元の処理過程に戻る。即ち図44の基本遊技制御処理S1090の最初の処理(即ち、S1010(図28)のS1011に該当する処理)に戻り、この時点で保留始動入賞記憶がある場合に次の10秒間にわたる普通図柄変動の開始が行われるようにされている。上記S1095ー5における判断結果が、停留センサ1066オンであるときは上記開放に係わって遊技球が停留凹所1068に停留し得たことが確認されるので直ちにS1095ー7に進んで、停留凹所1068の停留解除装置を形成する樋型受け部1067を駆動するための停留解除装置駆動ソレノイド1072に約1秒間の通電を開始し遊技球の停留が解除されるようにした後に元の処理過程に戻る。
【0038】
以上に説明した形式Bのぱちんこ遊技機の場合、電動チューリップ1064の先の開放(当該開放)の、保留始動入賞記憶があって最も早く生じ得る次の開放の開始は、該先の開放で権利が発生するに至らない場合であっても、権利が発生されるに至る場合と同様に該先の開放の終結時点から少なくとも次の普通図柄変動の継続時間10秒を経過した後とされている。
【0039】
〈形式Cのぱちんこ遊技機〉
次に形式Cは、普通図柄変動の停止結果が当たりとなることによって開放された特定入賞口に入賞した遊技球が到達し得る上記特定領域は、該遊技球を一旦停留させる形式のものであり、かつ該遊技球の上記特定領域における停留が権利発生の唯一の実際上の要件とされる形式のものである。なおこの形式Cを、端的に略して「権利発生が遊技球の停留次第とされる形式」と称することとする。
【0040】
図46は形式Cの代表的な第3種ぱちんこ遊技機の遊技盤の正面図であり、図47から図51まではその遊技盤に設けられた特定入賞口装置の基本構造と動作を説明するための要部を一部破断して示した一連の正面図であり、図52はこのぱちんこ遊技機の制御装置の構成を示すブロック図であり、図53から図55までは図52に示した制御装置の動作内容を示すフローチャートである。
【0041】
なお、上記各図中において、前記形式Aの説明に用いた図23から図27までの図中で示した符号と同一の符号を付した部分は同一機能部分を示すので特別の場合以外には説明を省略する。
図46に示された形式Cの第3種ぱちんこ遊技機の遊技盤1002の中央上方位置に取り付けられた液晶表示装置1003には、普通図柄の表示器1004a、1004b、1004cが横方向に並べて設けられており、該普通図柄の変動は遊技球が始動入賞口1062に入賞し得たときに開始される。遊技盤1002の中央下方の位置には特定入賞口装置1095が取り付けられている。該特定入賞口装置1095は、上記普通図柄変動の停止結果が当たり図柄になったときに開放される特定入賞口としての電動チューリップ1096を備える。電動チューリップ1096の開口部の下方位置には断面が扁平形状の長板型のストッパー1097が遊技盤1002の後方側から前方に突き出して、かつ前後に摺動可能となして設けられている。その又下方にはストッパー作動ゲート1098としての電磁型通過センサが、その上下方向を向くゲート孔を上記電動チューリップ1096の開口部のほぼ直下に位置せしめて設けられている。なお、上記ストッパー1097は常時は遊技盤から前方に突き出していて上記ストッパー作動ゲート1098のゲート孔に入賞遊技球が到達するのを阻止するようにしているが、遊技盤の後方側に設けられた図示しないストッパーオンオフソレノイド1099への通電によって遊技盤後方へ引き込まれ、ストッパーオフの状態とされる。上記ストッパー作動ゲート1098の下方位置の中央には特別装置作動領域への入り口孔部1100が、又その左右両側に各1つの外れ孔1101、1101が設けられている。上記入り口孔部1100には断面がほぼ半円筒形で奥に向かうほど下るように傾斜させて設けた案内1100aが備えられている。又上記入り口孔部1100には遊技球が該入り口部1100に達したときにここで一旦停留可能とするために、ここでは常時は表面が遊技盤の背面にほぼ一致する面に常時は表面が配されて該入り口部1100と協働して停留凹所1103(特定領域に該当)を形成する遮蔽板1102が設けられている。又該遮蔽板1102は、図示しないが遮蔽板駆動ソレノイド1104によって下方に引き下げ可能とされていて、上記停留凹所1103の停留解除装置の一部をも形成するようにされている。 打ち出された遊技球Pは、図47に示したように、特定入賞口装置1095の電動チューリップ1096が閉じられている間は該特定入賞口装置1095内に入賞し得ないが、図48に示したように、普通図柄が当たりになって電動チューリップ1096が開放されると入賞可能となる。そして開放された電動チューリップ1096に入賞し得た遊技球Pは、ストッパー1097が電動チューリップ1096の開放と同時に奥に引っ込んでオフ状態になっているため、ストッパー作動ゲート1098を通過可能となる。そしてもし遊技球がストッパー作動ゲート1098を通過し得たときは確実に停留凹所1103に達して停留することができるようになっている。図49に示したように、遊技球が上記ストッパー作動ゲート1098を通過したときは上記ストッパー1097は直ちに前方に突き出てオン状態となり、図50に示したように、後から入賞してきた遊技球は矢印1105が示すようにオンとなったストッパー1097にぶつかって最早該停留凹所1103には停留し得ず、左右の外れ孔1101、1101へ誘導される。所定の開放時間が経過して図51に示したように電動チューリップ1096が閉じられたときは、直ちに上記停留解除装置としての遮蔽板1102も下方に引き下げられて停留を解除するので停留していた遊技球は後方の特別装置作動領域に誘導され、権利が発生されるようにする。
【0042】
図52に示された制御装置1110の構成を示すブロック図で、前記形式Aの制御装置1050の場合の図27と異なるところは、この形式Cのぱちんこ遊技機が判定図柄を備えないことに対応した部分だけである。即ち、入力回路1111は停留センサ1029に代えて類似機能のセンサとしてストッパー作動ゲートスイッチ1098が接続され、出力回路1116には回転体シンクロナスモータ1031に代えて停留解除装置駆動ソレノイド1104が接続されている。その他の部分は形式Aの場合の図27と変わらないので説明は省略する。
【0043】
このように構成された制御装置1110において、CPU1112は基本遊技制御処理及びこれに関連して行う各種割込み制御処理を実行することにより、ぱちんこ遊技機の遊技全体の制御を行うようにされる。以下、CPU1112が実行する基本遊技制御処理及び関連して行われる割込み制御処理のうち、基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートは図53に、電動チューリップ1096関連の制御処理の内容を表すフローチャートを図54に、ストッパー割込制御処理の内容を表すフローチャートを図55にそれぞれ示した。
【0044】
なお、この形式Cの場合の、基本遊技制御処理の一部をなすところの、保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図29と、普通図柄始動ゲート信号を割込み開始信号とする保留始動入賞記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図30と、普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図31と、特別装置作動スイッチ1035のオン信号を割込信号とする権利状態記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図34と、特別装置のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図36と、大入賞口用カウントスイッチ1011aの検知出力を割込み開始信号とする大入賞口1011用入賞カウンタのための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図37とそれぞれ同じであるので図示と説明を省略する。
【0045】
図53に示したように、この形式Cの場合の基本遊技制御処理S1120の内容は、前記形式Aの場合の基本遊技制御処理S1010(図28)の内容を表すフローチャートにおける処理過程cとdとの間の処理S1015とS1016とに代えて、S1125とS1126とを置いたフローチャートと同じであるので、重複する部分の図示と説明は省略する。直前の処理(S1010(図28)のS1013に該当する処理)で普通図柄変動の停止結果が当たりであると判断されたときは、S1125に進んでストッパーのための割込制御処理の開始処理を行い、次いでS1126で電動チューリップ1096関連の制御処理が行われる。
【0046】
図54に電動チューリップ1096関連の制御処理S1126の内容を表すフローチャートを示したが、先ずS1126ー1でストッパー作動ゲートスイッチ1098のオン記憶がリセットされ、次いでS1126ー2でタイマカウンタT2 がクリアされ、次いでS1126ー3に進んで電動チューリップ1096が開放される。次いでS1126ー4でタイマカウンタT2 で電動チューリップ1096の開放を継続すべき時間6秒が計時されたか否かが判断され、未だ6秒に達しないときはS1126ー3に戻って繰り返し、上記6秒の計時を待つ。タイマカウンタT2 で上記6秒が計時されたときは、S1126ー5に進んで電動チューリップ1096の開放が終結される。次いでS1126ー6では、開放中に遊技球がストッパー作動ゲートスイッチ1098を通過して該ゲートスイッチのオン出力が発生されたときにその発生が記憶されるようにするストッパー作動ゲートスイッチのオン記憶があるか否かが判断される。もし否のときはS1126ー7に進んでタイマカウンタT2が7秒を計時したか否かが判断され、否のときはS1126ー6に戻って繰り返し上記時間7秒の経過を待つ。なお、上記S1126ー7でタイマカウンタT2 が計時する7秒経過時点は次の意味を有する。即ち、電動チューリップ1096の開放中に最も遅く入賞し得た遊技球は該開放の終結時点からαC(1秒未満)だけ遅れてストッパー作動ゲートスイッチ1098をオンとし得るが、このオンを見落とすことがないように電動チューリップ1096の開放終結時点(6秒経過時点)から更に1秒の余裕時間を追加した時点、即ちタイマカウンタT2 が7秒を計時する時点まで待って上記S1126における判断を確実に行うようにしている。S1126ー7でタイマカウンタT2 が、ストッパー作動ゲートスイッチ1098のオン記憶がないまま上記7秒を計時したときは元の処理過程に戻る。即ち図53の基本遊技制御処理S1120の最初の処理(即ち、S1010(図28)のS1011に該当する処理)に戻り、この時点で保留始動入賞記憶があった場合に直ちに次の10秒間にわたる普通図柄変動の開始が行われるようにされている。上記S1126ー6でストッパー作動ゲートスイッチ1098のオン記憶があったときは、電動チューリップ1096の当該開放に係わって遊技球が停留凹所1103に停留し得たこと(即ち権利発生)が確認されるのでS1126ー8に進み、停留解除装置としての遮蔽板1102の駆動ソレノイド1104に約1秒間の通電の開始をして遊技球の停留を解除し、該遊技球が特別装置作動領域に誘導されるようにする。その後元の処理過程に戻る。
【0047】
図55には、基本遊技制御処理S1120中のS1125で開始処理されるストッパー割込制御処理S1135の内容を表すフローチャートを示したが、前記形式Aの場合の同処理S1050の場合の図35と異なるところは、S1138で停留センサ1029に代えてストッパー作動ゲートスイッチ1098を用いてオン出力があるか否かを判断している点だけであり、該ストッパー作動ゲートスイッチ1098のオン出力ありのときは停留凹所1103に遊技球の停留があったことが確認されるのでS1140でストッパー1097をオン(遮断)とすること等、S1136からS1140までの各処理は上記処理S1050(図35)の対応する各処理と同様である。
【0048】
以上に説明した形式Cのぱちんこ遊技機の場合、電動チューリップ1096の先の開放(当該開放)の、保留始動入賞記憶があって最も早く生じ得る次の開放の開始は、該先の開放で権利が発生されない場合であっても該先の開放の終結時点から少なくとも次の普通図柄変動の継続時間10秒を経た後とされている。
【0049】
〈形式Dのぱちんこ遊技機〉
次に形式Dは、普通図柄変動の停止結果が当たりとなることによって開放された特定入賞口に入賞した遊技球が到達し得る上記特定領域は、複数個の遊技球を一旦停留させ得る形式のものであり、かつ上記特定領域における遊技球の停留数が所定数を越えることが権利発生の実際上の要件とされる形式のものである。なおこの形式Dを、端的に略して「権利発生が停留遊技球の数次第とされる形式」と称することとする。
【0050】
図56は形式Dの第3種ぱちんこ遊技機の遊技盤の正面図であり、図57から図61まではその遊技盤に設けられた特定入賞口装置1125の基本構造と動作を説明するための、要部を一部破断して示した一連の正面図であり、図62はこのぱちんこ遊技機の制御装置の構成を示すブロック図であり、図63から図65までは図62に示した制御装置の動作内容を示すフローチャートである。
【0051】
なお又、上記各図中において、前記形式Aの説明に用いた図23から図27までの図中で示した符号と同一の符号を付した部分は同一機能部分を示すので特別の場合以外には説明を省略する。
図56に示された形式Dのぱちんこ遊技機の遊技盤1002の中央上方位置に取り付けられた液晶表示装置1003には普通図柄の表示器1004a,1004b、1004cが設けられており、該普通図柄の変動は遊技球が始動入賞口1062に入賞し得たときに開始される。又遊技盤1002の中央下方の位置には特定入賞口装置1125が取り付けられている。該特定入賞口装置1125は、普通図柄の各表示器1004a,1004b,1004cに表示される図柄の変動停止結果が当たりの図柄組み合わせになったときに開放される特定入賞口としての電動チューリップ1126を備える。図57に示したように、電動チューリップ1126の開口部の直下の位置からは入賞遊技球誘導路1127が左右両側へ、かつそれぞれ後記する停留解除装置としての回転体(1133)に沿って緩くカーブして漸次下方に向かうように延びて設けられている。上記入賞遊技球誘導路1127の、該電動チューリップ1126の開口部の直下の中央位置よりやや左側に偏った位置に偏向突起1128が形成されている。図面に向かって右側の入賞遊技球誘導路は、入賞遊技球を6個まで停留可能な停留凹所129(特定領域)をなし、開放された電動チューリップ1126に入賞した遊技球が落下してきたときに該偏向突起1128にぶつかって順次停留凹所1129側に誘導されるようにされている。上記停留凹所1129の入り口部には停留球カウントスイッチ1130(電磁型通過センサ)が設けられている。左側の入賞遊技球通路は先側が外れ孔1131に至る外れ入賞遊技球誘導路1132をなしている。上記入賞遊技球誘導路1127にほぼ取り巻かれる形になって、停留解除装置としての回転体1133が設けられている。回転体1133は全体として軸方向厚みが大凡遊技球の径の2倍強の円筒形状をなし、図60に示したようにその円周角を5等分する円周面位置に中心に向かう切り欠きが設けられ、そのうち4つの各切り欠きには回転体の一側の表面から遊技球が丁度収納され得る深さで壁1134(斜線が施された部分)が設けられて、4つの外れ停留球処理口1135〜1138とされている。残る1つは切り欠きのままとされて、当たり停留球処理口1139とされる。この回転体1133は通常状態では、図57に示した位置に停止しており、該回転体1133の上記処理口1135と処置口1136の間の部分は、停留球を上記各処理口1135〜1139へ誘導するために上記停留凹所1129の先側に設けられた孔部分1129aを、塞ぐようになっている。上記外れ入賞遊技球誘導路1132の一部には、回転体1133の4つの外れ停留球処理口1135〜1138と連通する排出孔1140が設けられている。又図57に示した位置にある回転体1133の外れ停留球処理口1138の裏側に当たる遊技盤の部位には当たり停留球を誘導する誘導通路(特別装置作動領域)の入り口1141(図61(イ)のクロス斜線を施した部分)が開口されている。
【0052】
打ち出された遊技球Pは、図57に示したように、特定入賞口装置1125の電動チューリップ1126が閉じられている間は該特定入賞口装置1125内に入賞し得ないが、図58に示したように、普通図柄が当たりになって電動チューリップ1126が開放されると入賞可能となる。そして図示しない電動チューリップ駆動ソレノイド1023によって開放駆動された電動チューリップ1126から入賞し得た遊技球Pは、最大6個まで停留凹所1129内に停留し、7個目からは6個めの停留球にはじかれて外れ入賞遊技球誘導路1132に流れ外れ孔1131から排出される。電動チューリップ1126の開放時間が終結して該電動チューリップ1126が閉じられる(図59参照)とほぼ同時に、停留解除装置としての回転体1133が、回転体用シンクロナスモータ1143によって、図57の位置から時計方向に比較的ゆっくりした回転速度(一回転に要する時間が約6秒の速度)で回転を開始し、丁度1回転又は2回転して停止するようにされる。停留凹所に最大6個の遊技球が停留し得た特定入賞口装置1125では、図61に示したように、回転体1131が回転を始めると(イ)から(ホ)までの各回転過程で外れ停留球が4個まで排出孔1140を経て外れ入賞遊技球誘導路1132内に排出される。そして(ヘ)の回転過程で最後の1つの外れ停留球が排出孔1140を経て外れ入賞遊技球誘導路1132内へ、当たり停留球が当たり停留球誘導通路の入り口部1141を経て該通路内へ、それぞれまさに排出されようとする状態となる。回転体1131は引き続き回転して丁度2回転したところで停止し、次の電動チューリップ1126の開放の開始に備える。なお停留遊技球の数が4個までのときは回転体1133は1回転するだけとされる。
【0053】
図62の制御装置1150の構成を示すブロック図は、上記形式Aに制御装置1050の場合の図27と異なるところは、この形式Dのぱちんこ遊技機が判定図柄とストッパーを備えないことに対応した部分だけである。即ち、入力回路1151には停留センサ1129に代えて停留球カウントスイッチ1130が接続され、出力回路1156には回転体シンクロナスモータ1031に代えて回転体シンクロナスモータ1143が接続されている。その他の部分は形式Aの場合の図27と変わらないので説明は省略する。
【0054】
このように構成された制御装置1150において,CPU1152は基本遊技制御処理及びこれに関連して行う各種割込み制御処理を実行することにより、上記形式Dのぱちんこ遊技機の遊技全体の制御を行うようにされる。以下、CPU1152が実行する基本遊技制御処理及び関連して行われる割込み制御処理のうち、基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートを図63に、電動チューリップ(電チュー)1126関連の制御処理の内容を表すフローチャートを図64に、停留球カウントスイッチ1130の出力を割込み開始信号とする停留球カウンタのための割込制御処理(停留球カウントスイッチの出力を割込信号とする割込制御処理)の内容を表すフローチャートを図65それぞれ示した。
【0055】
なお、この形式の場合の、基本遊技制御処理の一部をなすところの、保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図29と、普通図柄始動ゲート信号を割込み開始信号とする保留始動入賞記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図30と、普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図31と、特別装置作動スイッチ1035のオン信号を割込信号とする権利状態記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図34と、特別装置のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図36と、大入賞口用カウントスイッチ1011aの検知出力を割込み開始信号とする大入賞口1011用入賞カウンタのための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図37とそれぞれ同じであるので、図示と説明を省略する。
【0056】
図63に示したように、この形式Dの場合の基本遊技制御処理1140の内容は、前記形式Aの場合の基本遊技制御処理S1010(図28)の内容を表すフローチャートにおける処理過程cとdとの間の処理S1015とS1016とに代えて、S1145を置いたフローチャートと同じであるので、重複する部分の図示と説明は省略する。直前の処理(S1010(図28)のS1013に該当する処理)で普通図柄変動の停止結果が当たりであると判断されたときは、S1145に進んで電動チューリップ1126関連の制御処理を行う。
【0057】
図64に示した電動チューリップ(電チュー)1126関連の制御処理S1145おいて、S1145ー1で先ず停留球カウンタをゼロにリセットし、次いでS1145ー2でタイマカウンタT2 がクリアされ、次いでS1145ー3で電動チューリップ1126が開放される。次いでS1145ー4でタイマカウンタT2 で電動チューリップ1126の開放継続時間6秒が計時されたか否かが判断され、未だ6秒に達しないときはS1145ー3に戻って繰り返し6秒の計時を待つ。タイマカウンタT2 で上記6秒が計時されたときは、S1145ー5に進んで電動チューリップ1126の開放が終結される。S1145ー6においては、上記タイマカウンタT2が7秒を計時するのを待った上で次のS1145ー7に進み、保留球カウンタのカウント値がゼロであるか否か判断される。上記S1145ー6でタイマカウンタT2 が計時する7秒経過時点は次の意味を有する。即ち、電動チューリップ1126の開放中に最も遅く入賞し得た遊技球は該開放の終結時点からαD (約0.5秒)だけ遅れて停留凹所1129に到達し停留球カウントスイッチ1130をオンとし得るが、このオンを見落とすことがないように電動チューリップ1126の開放終結時点(6秒経過時点)から更に1秒の余裕時間を追加した時点、即ち上記タイマカウンタT2が7秒を計時する時点まで待って次のS1145ー7における判断を確実に行うようにしている。上記S1145ー7で上記カウント値がゼロであったときは上記開放中に遊技球が停留凹所1129に入らなかったことが確認されるので、直ちに元の処理過程に戻る。上記S1145ー7でカウント値が1以上であると判断されたときはS1145ー8に進んで停留球カウンタのカウント値が権利発生に必要な数5以上であるか否かが判断され、もし4以下でしかなかったときはS1145ー9に進んで回転体1133の1回転を開始させ、次いでS1145ー10では、上記タイマカウンタT2(電動チューリップ1126の開放開始時点で計時が開始されたタイマカウンタ)が、上記回転体の1回転によって停留凹所1129が完全に空にされ、かつ元の状態に復するのを待つために、13秒を計時するの待ってから、元の処理過程に戻るようにされる。即ち図63の基本遊技制御処理S1140の最初の処理(S1011(図28)に該当)に戻り、この時点で保留始動入賞記憶があった場合に直ちに次の10秒間にわたる普通図柄変動の開始が行われるようにされている。上記S1145ー8でカウント値が5以上(権利発生)と判断されたときはS1145ー11に進んで回転体1133の2回転を開始させ、次いでS1145ー12では、上記タイマカウンタT2が、上記回転体の2回転によって停留凹所1129が完全に空にされ、かつ元の状態に復するのを待つために、19秒を計時するのを待ってから、元の処理過程に戻るようにされる。即ち図63の基本遊技制御処理S1140の最初の処理(S1010(図28)のS1011に該当する処理)に戻り、この時点で保留始動入賞記憶があった場合に直ちに次の10秒間にわたる普通図柄変動の開始が行われるようにされている。
【0058】
図65に示した停留球カウントスイッチの出力を割込信号とする割込制御処理S1160では、S1161で停留球カウントスイッチ1130のオン出力が発生したときに停留球カウンタを+1して終わる。
以上に説明した形式Dのぱちんこ遊技機の場合、電動チューリップ1126の先の開放(当該開放)の、保留始動入賞記憶があって最も早く生じ得る次の開放の開始は、該先の開放で権利が発生に至らない場合であっても該先の開放の終結時点から1秒間の上記余裕時間と更に回転体1133の1回転に要する時間6秒と更に又次の変動の継続時間10秒とが加算された時間17秒の経過後とされている。
【0059】
【発明が解決しようとする課題】
以上に説明した4つの形式(形式A〜D)の第3種ぱちんこ遊技機では、普通図柄の変動継続時間は遊技中常に一定とされるとともに遊技者の変動停止結果に対する期待感を長く持続させるためにおよそ10秒と言う長い時間とされていた。又、停止結果が当たりとなって直ちに電動チューリップの先の開放をもたらした先の普通図柄変動の、最も早く生じ得る次の普通図柄変動の開始時点はぱちんこ遊技機の上記形式によって異なり、上記先の開放の終結時点から0〜6秒を経過した時点とされていた。従って形式A〜Dの第3種ぱちんこ遊技機では電動チューリップの上記先の開放(当該開放)の、最も早く生じ得る次の開放の開始時点は、該先の開放の終結時点から10〜16秒を経過する時点とされていた。係る遅い上記次の開放の開始時期は、上記先の開放に係わって発生してき得る権利の該発生時点よりも充分に遅い時点となっているため、上記先の開放に係わって権利が発生するに至った場合でも、遊技者が権利発生を知って遊技球の打ち球を専ら遊技者に有利な特別装置を使用して行う遊技の遊技領域に打ち込む打ち方に変更するようにする限りは、電動チューリップの上記次の開放の開始後に該電動チューリップに遊技球を入賞させてしまいその結果として権利を2重に発生させてしまうこと(いわゆる権利のパンクを起こさせてしまうこと)は容易に避けることができた。因みに電動チューリップの上記次の開放を、遊技者が遊技球のコントロールができない程の余りに早い時期に開始させると、幾ら注意深い遊技者であっても該次の開放の開始後の該電動チューリップに遊技球を入賞させてしまい得るのであり、その入賞遊技球がたまたま権利の発生につながってしまうことも又当然に起こり得る。即ち、そのような早すぎる電動チューリップの次の開放の開始は、遊技者にとって避け難い権利の2重発生の可能性を内在させることになる。
【0060】
しかしながら形式A〜Dの第3種ぱちんこ遊技機の場合の、係る遅い上記次の開放の開始は、上記先の開(当該開放)に係わっては権利の発生に至らなかったときであってしかも保留始動入賞記憶があるときにおいて速やかな上記次の開放の開始を望む遊技者に対して間怠っこい感じを抱かせ、遊技のゲーム性を殺ぐと言う不満があった。
【0061】
本発明の課題は、権利のより速やかな次の発生を狙うために、保留始動入賞記憶がある場合の特定入賞口(普通電動役物、通常電動チューリップ)の次の開放の開始を、権利の避けがたい2重発生を防止しつつ、できるだけ速やかに行うようにする、第3種ぱちんこ遊技機もしくはこれに類するぱちんこ遊技機の制御方法及び制御装置を提供することである。
【0062】
【課題を解決するための手段及び発明の作用・効果】
上記課題を解決するための請求項1に記載の本発明のぱちんこ遊技機の制御方法は、普通図柄の変動の停止結果が当たりになることによって開放される特定入賞口と、開放された上記特定入賞口に入賞した遊技球が達し得る特定領域とを備え、しかして上記入賞遊技球が上記特定領域に達し得ることを少なくとも一つの要件として遊技者が特別装置を使用して有利な遊技を行うことができる権利を発生するとともに上記権利が発生中に重ねて上記権利を発生させてしまうと全て上記権利が消滅するようにするぱちんこ遊技機の制御方法であって、上記入賞遊技球が上記特定領域に達し得ているか権利発生無しかを判断する権利発生有無判断手段を備えしめ、しかして特定入賞口の上記当該開放が行われた後の次の開放の開始を、上記権利発生有無判断手段によって権利発生無しと判断されるかもしくは上記入賞遊技球が上記特定領域に達し得ているかによって区別して行うとともに上記権利発生無しの判断が得られたときには上記入賞遊技球が上記特定領域に達し得ている場合に比べて早く行うことを特徴とするぱちんこ遊技機の制御方法。ことを特徴とする。
【0063】
この請求項1に記載の発明のぱちんこ遊技機の制御方法は、入賞遊技球が特定領域に達し得ているか権利発生無しかを判断する権利発生有無判断手段を備えしめ、しかして特定入賞口の開放が行われた後の次の開放の開始を、上記権利発生有無判断手段によって権利発生無しと判断されるかもしくは入賞遊技球が特定領域に達し得ているかによって区別して行うとともに上記権利発生無しの判断が得られたときには入賞遊技球が特定領域に達し得ている場合に比べて早く行うようにするので、保留始動入賞記憶があるときに、上記形式A〜Dの第3種ぱちんこ遊技機の場合に比べて格段に速やかな上記次の開放の開始を、権利の2重発生を防止しつつ実現することができる。
従って遊技者は保留始動入賞記憶を貯めた後で上記次の開放を連続的に生じさせるようにして早い権利発生を、権利の2重発生を回避しつつ狙うことができて、ぱちんこ遊技機の遊技のゲーム性が高められる。なお、前記いわゆる2回権利ものや3回権利ものと称される遊技方法、即ち権利が発生したのち次の権利が発生するに至るまでの間の普通図柄変動の当たり確率を通常の場合の10倍にしたり(2回権利もの)、権利が発生したのち次の権利のその又次の権利が発生するに至るまでの間の普通図柄変動の当たり確率を通常の場合の10倍にしたり(3回権利もの)して、一旦権利が発生した後は所定の期間特定入賞口の開放確率を高めるようにする遊技方法も併用して本発明を実施するときは一層効率的に早い次の権利発生を狙うことが可能となる。
【0064】
請求項2に記載の本発明のぱちんこ遊技機の制御方法は、普通図柄変動の停止結果が当たりとなったとき直ちに特定入賞口の開放を行うことを特徴とする。
この請求項2に記載の発明の制御方法は、普通図柄変動の停止結果が当たりとなったときに、特定入賞口、即ち電動チューリップ等の普通電動役物の開放の開始を、普通図柄変動の停止時点で直ちに行うようにするので、該停止時点から時間を置いて上記次の開放の開始を行うようにする場合に比べて遊技に締まりがついて好ましい。
【0065】
請求項3に記載の本発明のぱちんこ遊技機の制御方法は、請求項2に記載のぱちんこ遊技機の制御方法において、停止結果が当たりとなって特定入賞口の上記当該開放を開始せしめた先の普通図柄変動の保留始動入賞記憶があって最も早く生じ得る次の普通図柄変動の変動継続時間が、上記権利発生有無判断手段によって上記権利発生無しの判断が得られたときには上記入賞遊技球が上記特定領域に達し得ている場合に比べて短いことを特徴とする。
【0066】
この請求項3に記載の発明の制御方法によれば、普通図柄変動の変動継続時間が、上記権利発生有無判断手段によって上記権利発生無しの判断が得られたときには上記入賞遊技球が上記特定領域に達し得ている場合に比べて短いので、上記次の開放の開始時点をより直接的に、従ってより速やかな時期に行うことができる。なお、普通図柄変動の最大継続時間が協約によれば最大30秒に制限されているため、上記権利発生有無判断手段によって権利発生ありの判断が得られた場合に特定入賞口の上記次の開放の開始時点を自由に遅らせるようにしたいときには制約を受ける。
【0088】
【発明の実施の形態】
〈第1実施形態〉
本発明の第1実施形態を図1から図3までに主として基づいて説明する。この第1実施形態は、形式A(「権利発生が判定図柄の結果次第とされる形式」)に本発明(請求項1に記載のぱちんこ遊技機の制御方法の発明)が実施される1つの形態を示す。
【0089】
この第1実施形態の形式Aのぱちんこ遊技機が前記形式Aと相違する点は、基本遊技制御処理と、普通図柄の始動・変動・停止処理と、電動チューリップ関連の割込制御処理だけである。
図1にこの第1実施形態の形式Aのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートを、図2に電動チューリップ関連の割込制御処理の内容を表すフローチャートを、図3に普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートをそれぞれ示す。
【0090】
なお、このぱちんこ遊技機の機械的な構造は前記形式Aの場合の図23から図26までと、制御装置の構成を示すブロック図は前記形式Aの場合の図27と、保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図29と、普通図柄始動ゲート信号を割込み開始信号とする保留始動入賞記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図30と、ストッパー割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図35と、判定図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図33と、特別装置作動スイッチのオン信号を割込信号とする権利状態記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図34と、特別装置のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図36と、大入賞口用カウントスイッチの検知信号を割込み開始信号とする割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図37とそれぞれ同じであるので図示と説明は省略する。
【0091】
図1の基本遊技制御処理S10では、先ずこの制御処理を開始するに際してS11で直前の普通図柄変動の停止結果記憶を外れにリセットし、次いでS12に進み保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理(S1011(図29)と同じ処理)を行う。次いでS13に進み普通図柄の始動・変動・停止処理に入る。この処理の内容は図3に示すがその説明は後にまわす。次のS14では、上記S13の処理における普通図柄変動の停止結果を記憶する。次いでS15に進み改めて直前の変動の停止結果は当たりか否かを判断する。もし外れであるときはS18に進み、ここでマイクロコンピュータ内に形成した適当なタイマカウンタを用いた時間比較処理を繰り返して3秒間の時間待ちを行い、少なくともその間は上記直前の普通図柄変動の停止図柄が表示器(1004a〜1004c)に表示されるようにした後にS12に戻る。上記S15における判断でもし直前の変動停止結果が当たりであったときはS16に進んで電動チューリップ関連の割込制御処理の開始処理を行うとともに引き続いてS17でストッパーの割込制御処理の開始処理を行う。その後に上記S18で3秒間の時間待ちを行い、少なくともその間は普通図柄の当たり図柄が表示器1004a〜1004cに表示され続けるようにする。そして3秒間の時間待ちの後にS12に戻り、この時点で保留始動入賞記憶があるときは次の普通図柄変動が直ちに行われるようにされる。
【0092】
図2は上記S16で開始処理される電動チューリップ(1021)関連の割込制御処理S30であり、先ずS31で停留センサ(1029)のオン記憶をリセットし、次いでS32では判定図柄の停止結果記憶をリセットし、次いでS33ではタイマカウンタT2 をクリアする。次いでS34に進み電動チューリップ(1021)の開放を開始した後、S35でタイマカウンタT2が電動チューリップ(1021)の開放を継続すべき時間6秒を計時したか否かを判断し、否のときはS34に戻って繰り返して上記6秒の計時を待つ。S35でタイマカウンタT2が6秒を計時したらS36に進んで電動チューリップ(1021)の開放を終結し、次いでS37で停留センサ(1029)の出力はオンか否かを判断する。もし否のときは特定入賞口装置(1007)内の停留凹所(1032)に未だ遊技球の停留が行われていないことを意味するので、引き続いてS38に進んでタイマカウンタT2が電動チューリップ(1021)の開放時間6秒に更に1秒の余裕時間をとった時間7秒を計時したか否かを判断し、否のときはS37に戻って繰り返す。なお、上記S38でタイマカウンタT2の比較時間が電動チューリップ(1021)の開放時間6秒より1秒だけ長い時間に設定されるのは、形式Aの場合のS1016ー6(図32)の説明中で既に記載した理由によるものであり、開放中の電動チューリップ(1021)に最も遅く入賞し得た遊技球が該電動チューリップの閉時点からなお遅れて停留凹所(1032)へ到達し得る場合を見落とすことがないようにしている。上記S38でタイマカウンタT2が、停留センサ(1029)のオンがないまま上記7秒を計時したときは当該開放で結局遊技球が停留凹所(1032)に停留することはなかったことが確認されるので、直ちにこの割込制御処理を終える。上記S37で停留センサ(1029)がオンと判断されたときはS39に進んで停留センサのオン記憶にありと書き込み、次いでS40では停止表示すべき判定図柄の設定処理を行う。この設定処理は形式Aの場合の普通図柄始動ゲート信号を割込み開始信号とする保留始動入賞記憶のための割込制御処理S1030(図30)のS1031における普通図柄の設定の場合と同様に乱数を用いて所定の当たり確率(ここでは3分の1の確率)を保持して行われる。次いでS41では判定図柄の始動・変動・停止処理(変動継続時間は3秒)を行い、次いでS42で判定図柄の変動停止結果を記憶する。次いでS43で改めて判定図柄の変動停止結果が当たりであるか否かを判断し、もし外れであるときはS44に進んで回転体(1030)の左回り1回転を開始させ、もし当たりであるときは回転体(1030)の右回り1回転を開始させてこの割込制御処理を終えるようにする。なお、停留解除装置としての回転体(1030)の回転速度は約1回転約6秒とされている。
【0093】
図3は普通図柄の始動・変動・停止処理S13の内容を表すフローチャートである。先ずS13ー1でタイマカウンタTC1をクリアし、次いでS13ー2で普通図柄Za〜Zcの変動を開始させる。次いでS13ー3で直前の変動の停止結果は当たりであったか否かを判断し、外れであったときはS13ー4に進んで上記タイマカウンタTC1 が4秒を計時するまで時間待ちした後、S13ー5に進んで普通図柄の変動を可及的短時間としての1秒をかけて順次かつ所定の図柄配置が最終的に表示されるように停止させる。即ち直前の普通図柄変動の停止結果が外れであった場合は該変動は5秒間行われる。上記S13ー3における判断結果が当たりであったときはS13ー6に進み、以降S13ー6からS13ー9までの処理で普通図柄変動の停止時期の調整を行うようにする。S13ー6では停留センサ(1029)のオン記憶があるか否かを判断し、否のときはS13ー7に進みここで、電動チューリップ(1021)の開放と同時に計時が開始されたタイマカウンタT2が7秒(上記S38(図2)の場合と同じ理由で電動チューリップの開放時間6秒に、最も遅れて入賞してきた遊技球のための1秒の余裕時間を追加した時間)を計時したか否かを判断し、もし否のときにはS13ー6に戻って繰り返す。上記S13ー6で停留センサ(1029)のオンが無いままS13ー7で上記タイマカウンタT2が7秒を計時するに至ったか、もしくは該S13ー7に進んだとき既に7秒を計時していたときは電動チューリップ(1021)の当該開放(即ち先の基本遊技制御処理S10(図1)におけるS16の時点で開始された直前の開放)において結局遊技球が停留凹所(1032)に停留することは無かったことが確認されるので、S13ー4に進み、以後S13ー4とS13ー5とを経て先と同様の処理を行って普通図柄の変動を停止させる。そして上記変動停止結果が当たりであった場合には直ちに電動チューリップの次の開放が開始されるようにする。なお、S13ー6で停留センサ(1029)のオン記憶がないままS13ー7でタイマカウンタT2が7秒を計時した場合の普通図柄の変動継続時間は5秒となる。上記S13ー6で停留センサ(1029)のオン記憶がありと判断されたときは、電動チューリップ(1021)の上記当該開放で停留凹所(1032)に遊技球が停留していたことが確認されるので、直ちに次のS13ー8に進んで電動チューリップ(1021)の上記当該開放(直前の開放)の開始時点で計時が開始された上記タイマカウンタT2が時間10秒を計時したか否かを判断する。上記タイマカウンタT2 によって計時される10秒経過時点は次の意味を有する。即ち、電動チューリップ関連の割込制御処理S30のS37において電動チューリップ(1021)の6秒間の開放の終結時点から更に余裕時間1秒を経過する時点までの間に停留センサ(1029)のオン出力が検知されたときにS41において直ちに開始された判定図柄の3秒間の変動が確実に終結され、そして該変動の停止結果の記憶も確実に済んでいる最も早い時点としての意味を有する。上記S13ー8で上記タイマカウンタT2が上記10秒を計時するに至ったかもしくは既に計時していたときには直ちにS13ー9に進んで判定図柄の停止結果記憶が当たりであるか否かを判断する。もし外れのときはS13ー10に進み、ここでは停留凹所(1032)に未だ遊技球が停留しているか否かを知るために停留センサ(1029)のオン出力があるか否かの判断を行う。もしオン出力があるときはこの判断を繰り返してオン出力無しとなるのを待ってから、又はもし既にオン出力が無しとなっていたら直ちに、次のS13ー4、更に次のS13ー5と進めて変動を停止される。なお、この場合の普通図柄変動の継続時間は、最大約11秒(電動チューリップの変動継続時間6秒+上記遅れ期間αAに対してとる余裕時間1秒+判定図柄の変動継続時間3秒+停留解除装置としての回転体(1030)の回転が開始されてから停留遊技球が該回転体の凹所(1030a)内に取り込まれるまでに要する時間3秒+S13ー5で普通図柄変動を順次停止させるのに要する時間1秒−S18での待ち時間3秒=11秒)から最小5秒までの範囲となる。そして基本遊技制御処理のS10に戻り、もしこの変動の停止結果が当たりであったときはS16で直ちに次の開放が開始されるようにする。上記S13ー9で判定図柄の停止結果記憶は当たりと判断されたときは、直ちにS13ー11に進んで電動チューリップの上記当該開放(直前の開放)の開始時点で計時が開始された上記タイマカウンタT2が時間18秒を計時したか否かを判断する。上記タイマカウンタT2によって計時される18秒経過時点は次の意味を有する。即ち、電動チューリップの当該開放の開始時点から起算して、該開放が終結し(6秒経過時点)、開始された上記判定図柄の3秒間の変動が停止された時点(9〜10秒経過時点)で直ちに回転体(1030)の右回り回転を開始し、該回転体がやがて停留凹所(1032)に停留していた遊技球を取り込み(12〜13秒)更に回転して特別装置作動領域へ向けて放出し(14〜15秒経過)、そして放出された遊技球が間もなく特別装置作動スイッチ(1035)を作動させ(15〜17秒経過)、その結果権利発生状態記憶が権利ありと書き込まれるのに確実に至る時点(15秒〜17経過時点)を確実に越えて発生すべき権利は確実に発生されている時点としての意味を持つ。S13ー11で上記タイマカウンタT2が上記時間18秒を計時するに至ったか、もしくは既に上記18秒を計時していたときは、直ちにS13ー12に進み、権利状態記憶が権利ありか否かを判断する。もし権利ありのときはS13ー13に進んで、この普通図柄始動・変動・停止処理S13の開始と同時に計時が開始された上記タイマカウンタTC1が、時間29秒(次のS13ー5の処理で必要な1秒を加算して得られる普通図柄変動の継続時間が、協約で定められた限度30秒となるように設定されている)を計時したか否かを判断し、否のときはS13ー12に戻って繰り返す。そして権利発生ありのままS13ー13で上記29秒を計時したときには直ちにS13ー5に進み1秒をかけて変動を停止させる。S13ー13でタイマカウンタTC1が29秒を計時する前に権利状態記憶が権利無しに変わったときは、もしくは上記S13ー12に進んだときに既に権利状態記憶が権利無しに変わっていて権利無しと判断されたときは、直ちにS13ー4に進み以下先と同じ処理を行う。なお、S13ー5の処理を経ることによって普通図柄の変動は少なくとも5秒間は継続するようにされる。
【0094】
なお、図3において符号1を付して示した、S13ー6からS13ー9までの処理部分が、本発明(請求項1に記載の発明)における権利発生有無判断手段に該当する。
以上に説明した通りに第1実施形態の形式Aのぱちんこ遊技機では、電動チューリップ(1021)の上記当該開放の最も早く生じ得る次の開放の開始時点は、上記当該開放で遊技球の停留があっても権利発生に至らなかった場合には、停留凹所(1032)が確実に空にされるに至る時点、即ち電動チューリップの上記当該開放の終結時点から起算して6秒を経過する時点から、更に普通図柄の変動の停止に要する時間1秒を経た時点、即ち計7秒を経過する時点とされている。前記形式Aでは、上記当該開放の最も早く生じ得る次の開放の開始時点は、上記当該開放の終結時点から起算して13〜14秒を経過する時点であったのに対して大幅に早くなる。又、形式Aのぱちんこ遊技機の当該開放に係わって発生してき得る権利の該発生時点は、当該開放の終結時点から起算して約9〜11秒経過時点であるので、この第1実施形態の場合の上記次の開放の開始時点である上記7秒経過時点はそれよりも早い。
【0095】
〈第2実施形態〉
次に本発明の第2実施形態を図4から図6までに主として基づいて説明する。この第2実施形態は、形式A(「権利発生が判定図柄の結果次第とされる形式」)に本発明(請求項1に記載の発明)が実施される他の1つの形態を示す。
【0096】
この第2実施形態の形式Aのぱちんこ遊技機が前記形式Aと相違する点は、基本遊技制御処理と、普通図柄始動ゲート信号を割込み開始信号とする保留始動入賞記憶のための割込制御処理と、普通図柄の始動・変動・停止処理だけである。 図4にこの第2実施形態の形式Aのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートを、図5に普通図柄始動ゲート信号を割込信号とする保留始動入賞記憶の割込制御処理の内容を表すフローチャートを、図6に普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートをそれぞれ示す。
【0097】
なお、このぱちんこ遊技機の機械的な構造は前記形式Aの場合の図23から図26までと、制御装置の構成を示すブロック図は前記形式Aの場合の図27と、保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理の内容を表すフローチャートは形式Aの場合の図29と、電動チューリップ関連の割込制御処理の内容を表すフローチャートは形式Aの場合の図32と、ストッパー割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図35と、判定図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図33と、特別装置作動スイッチのオン信号を割込信号とする権利状態記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図34と、特別装置のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図36と、大入賞口用カウントスイッチの検知信号を割込み開始信号とする割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図37とそれぞれ同じであるので図示と説明は省略する。
【0098】
図4の基本遊技制御処理S50の内容を表すフローチャートにおいて、先ずこの制御処理を開始するに際しS51で直前の普通図柄変動の停止結果記憶を外れにリセットする。次いでS52に進み保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理(S1011(図29)と同じ処理)を行うが、ここで該制御処理に関連した制御処理として図5に示した普通図柄始動ゲート信号を割込信号とする保留始動入賞記憶の割込み制御処理S80について先ず説明する。
【0099】
図5に示した普通図柄始動ゲート信号を割込信号とする保留始動入賞記憶の割込み制御処理S80の内容を表すフローチャートにおけるS81からS86までの各処理は、前記形式Aの同処理S1030(図30)の場合におけるS1031からS1036までの各処理と対応する。そして異なる点はS84とS86とにおいてそれぞれ記憶する保留始動入賞と始動入賞は、設定した図柄だけでなく、設定時点(始動入賞があった時点)での時刻(現時刻)をも読み取って記憶しておくようにする点である。この記憶された時刻は、後に保留始動入賞記憶又は始動入賞記憶が普通図柄変動に移されたときの該変動の停止時期を決めるためのデータとされる。その他の部分の各処理は上記形式Aの同処理S1030(図30)の対応する各処理と同じであるので重複する説明を省略する。
【0100】
図4に戻って、S53では普通図柄の始動・変動・停止処理が行われ、その内容を表すフローチャートは図6に示したがこの説明は後にまわす。次にS54では直前のS53で行われた普通図柄変動の停止結果を記憶し、次いでS55で改めて直前の普通図柄変動は当たりであるか否かを判断する。もし外れであったときはS56に進み、ここで例えば3秒間の時間待ちを行い、少なくともその間は上記直前の普通図柄変動の停止図柄が表示器(1004a〜1004c)に表示されるようにした後にS52に戻る。上記S55において直前の変動停止結果は当たりであると判断されたときはS57に進んで電動チューリップ関連の割込制御処理の開始処理を行うとともに引き続いてS58でストッパーの割込制御処理の開始処理を行う。その後にS59に進み、以降S59からS62までの処理で次の、保留始動入賞記憶があって最も早く開始される普通図柄変動の該開始時点までの待ち時間を調整するようにする。先ずS59では停留センサ(1029)のオン出力はあるか否かを判断し、もし否のときはS60に進みここで、電動チューリップ(1021)の開放と同時に計時が開始されたタイマカウンタT2が7秒を計時したか否かを判断し、もし否のときにはS59に戻って繰り返す。ここで上記タイマカウンタT2が計時する7秒の経過時点は、第1実施形態(形式A)の場合のS30(図2)のS38で既に記載した通りに、電動チューリップ(1021)の当該開放で最も遅く入賞し得る遊技球による停留センサのオン出力発生も見逃すことがないようにするために当該開放の終結時点である6秒経過時点から更に1秒の余裕時間を追加した経過時点を意味する。上記S59で停留センサ(1029)のオンが無いままS60で上記タイマカウンタT2が7秒を計時するに至ったときは電動チューリップ(1021)の当該開放(先の処理S57の時点で開始された直前の開放)において結局遊技球が停留凹所(1032)に停留することは無かったことが確認されるので、直ちにS52に戻る。上記S59で停留センサ(1029)のオン出力はありと判断されたときは電動チューリップ(1021)の上記当該開放で停留凹所(1032)に遊技球が停留していたことが確認されるので、直ちに次のS61に進み、電動チューリップの上記当該開放の開始時点で計時が開始された上記タイマカウンタT2が時間10秒を計時したか否かを判断する。上記タイマカウンタT2によって計時される10秒経過時点は次の意味を有する。即ち、電動チューリップ関連の割込制御処理(前記形式Aの同処理S1016(図32)と同じ)において電動チューリップ(1021)の6秒間の開放の終結時点から更に余裕時間1秒を経過する時点までの間に停留センサ(1029)のオン出力が検知されて直ちに開始された判定図柄変動の3秒間の変動が確実に終結され、そして該変動の停止結果の記憶も確実に済んでいる時点(10秒経過時点)としての意味を有する。S61でタイマカウンタT2が上記10秒を計時するに至ったときには直ちにS62に進んで直前の判定図柄変動の停止結果記憶が当たりであるか否かを判断する。もし外れのときはS63に進み、ここでは停留凹所(1032)に未だ遊技球が停留しているか否かを知るために停留センサ(1029)のオン出力があるか否かの判断を行う。もしオン出力があるときはこの判断を繰り返してオン出力無しとなるのを待ってからS52に戻り、もしこの時点で保留始動入賞記憶があったときは直ちに次の普通図柄変動が開始される。上記S62で判定図柄の停止結果記憶は当たりと判断されたときは権利発生が必然と判断されたことを意味し、直ちにS64に進んで電動チューリップの上記当該開放(直前の開放)の開始時点で計時が開始された上記タイマカウンタT2が時間18秒を計時したか否かを判断する。上記タイマカウンタT2が計時する18秒経過時点は次の意味を有する。即ち、電動チューリップ(1021)の当該開放の開始時点から起算して、該開放が終結し(6秒経過)、開始された上記判定図柄の3秒間の変動が停止された時点(9〜10秒経過)で直ちに回転体(1030)の右回り回転を開始し、該回転体がやがて停留凹所(1032)に停留していた遊技球を取り込んだ後(12〜13秒経過時点)更に回転して特別装置作動領域へ向けて放出し(14〜15秒経過)、そして放出された遊技球が間もなく特別装置作動スイッチ(1035)を作動させ(15〜17秒経過)、その結果権利発生状態記憶が権利ありと書き込まれるのに確実に至る時点(15〜17秒経過)を充分に越えた、確実に権利が発生されている時点としての意味を持つ。S64で上記タイマカウンタT2が上記時間18秒を計時するに至ったときは、直ちにS65に進み、ここで権利状態記憶が権利無しか否かを判断し、権利ありのときはこの判断を繰り返して権利無しとなるのを待つ。そしてS65で権利無しと判断されるに至ったときはS52に戻り、保留始動入賞記憶があるときに直ちに次の普通図柄変動の開始が行われるようにする。
【0101】
図6に示した普通図柄始動・変動・停止処理S53では、先ずS53ー1でタイマカウンタTC1をクリアし、次いでS53ー2で普通図柄Za〜Zcの変動を開始させる。次いでS53ー3で直前の変動の停止結果記憶は当たりであるか否かを判断し、外れであるときはS53ー4に進んで上記タイマカウンタTC1が4秒を計時したか否かの判断を繰り返して4秒の計時を待つ。4秒を計時したらS53ー5に進んで可及的短時間としての1秒をかけて普通図柄変動を順次かつ最終的には設定された図柄配置が表示されるようにして停止させる。この場合普通図柄の変動は5秒間となる。上記S53ー3で直前の変動の停止結果記憶は当たりと判断されたときはS53ー6に進んで上記タイマカウンタTC1が所定速度の変動を継続するべき可及的短時間としての1秒を計時したか否かの判断を繰り返して1秒の計時を待つ。1秒を計時したら次にS53ー7に進み、時刻差が4秒を越えたか否かの判断を繰り返す。ここで時刻差とは保留始動入賞記憶又は始動入賞記憶として記憶されてあった始動入賞時の時刻とS53ー7における判断時点の時刻との差を意味する。上記時刻差が4秒以上となるに至ったとき、又はS53ー7に進んだときには上記時刻差が既に4秒以上になっていたときには、直ちにS53ー5に進みここで、上記1秒をかけて普通図柄の変動を順次かつ所定の図柄配列が最終的に表示されるように停止させる。この処理S53では普通図柄の変動は2秒(可及的短時間)から5秒とされ、かつ普通図柄の始動入賞があった時点から該始動入賞の記憶が変動に移されそして該変動が停止される時点までの時間が協約で定められた最小値5秒を少なくとも切らないようにしている。
【0102】
なお、図4において符号2を付して示した、S59からS62までの処理部分が、本発明(請求項1に記載の発明)における権利発生有無判断手段に該当する。
以上に説明した通りに第2実施形態の形式Aのぱちんこ遊技機では、上記当該開放で遊技球の停留があっても権利発生に至らなかった場合には、電動チューリップ(1021)の上記当該開放の最も早く生じ得る次の開放の開始時点は、停留凹所が空にされるに至る時点即ち電動チューリップの上記当該開放の終結時点から起算して6秒を経過する時点から、更に普通図柄の最小変動継続時間2秒を経た時点、即ち上記当該開放の終結時点から起算して計8秒を経過する時点とされた。前記形式Aでは、上記当該開放の最も早く生じ得る上記次の開放の開始時点は、上記当該開放の終結時点から起算して13〜14秒を経過する時点であったのに対して大幅に早くなる。又、形式Aのぱちんこ遊技機の当該開放に係わって発生してき得る権利の該発生時点は当該開放の終結時点から起算して約9〜11秒経過時点であるので、この第2実施形態の場合の上記次の開放の開始時点である上記8秒経過時点はそれよりも遅くはない。又この第2実施形態では、当該開放に係わって権利が発生してくる場合には上記最も早く生じ得る次の開放の開始は、該発生し得た権利が終結するまで行われないため、権利の2重発生が防止されるとともに蓄えた保留始動入賞記憶を無駄なく有効に使用することができる。
【0103】
〈第3実施形態〉
次に本発明の第3実施形態を図7から図9までに主として基づいて説明する。この第3実施形態は、形式B(「権利発生が停留解除後の遊技球の流れ方次第とされる形式」)に本発明(請求項1に記載の発明)が実施される1つの形態を示す。
【0104】
この第3実施形態の形式Bのぱちんこ遊技機が前記形式Bと相違する点は、基本遊技制御処理と、普通図柄の始動・変動・停止処理と、電動チューリップ関連の割込制御処理だけである。
図7にこの第3実施形態の形式Bのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートを、図8に電動チューリップ関連の割込制御処理の内容を表すフローチャートを、図9に普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートをそれぞれ示す。
【0105】
なお、このぱちんこ遊技機の機械的な構造は前記形式Bの場合の図38から図42までと、制御装置の構成を示すブロック図は前記形式Bの場合の図43と、保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図29と、普通図柄始動ゲート信号を割込み開始信号とする保留始動入賞記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図30と、特別装置作動スイッチのオン信号を割込信号とする権利状態記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図34と、特別装置のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図36と、大入賞口用カウントスイッチの検知信号を割込み開始信号とする割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図37とそれぞれ同じであるので図示と説明は省略する。
【0106】
図7の基本遊技制御処理S90では、先ずこの制御処理を開始するに際しS91で直前の普通図柄変動の停止結果記憶を外れにリセットし、次いでS92に進み保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理(S1011(図29)と同じ処理)を行う。次いでS93に進み普通図柄の始動・変動・停止処理に入る。その内容を表すフローチャートは図9に示したがこの説明は後にまわす。次のS94では、上記直前の処理S93における普通図柄変動の停止結果を記憶する。次いでS95に進み改めて直前の変動の停止結果は当たりか否かを判断する。もし外れであるときはS97に進み、ここで3秒間の時間待ちを行い、少なくともその間は上記直前の普通図柄変動の停止図柄が表示器(1004a〜1004c)に表示されるようにした後にS92に戻る。上記S95における判断でもし直前の変動停止結果が当たりであったときはS96に進んで電動チューリップ関連の割込制御処理の開始処理を行い、その後に上記S97で3秒間の時間待ちを行い、少なくともその間は普通図柄の当たり図柄が表示器1004a〜1004cに表示され続けるようにする。そして3秒間の時間待ちの後にS92に戻る。S96で割込みが開始される電動チューリップ関連の割込制御処理S110の内容を図8に示す。
【0107】
図8の電動チューリップ関連の割込制御処理S110では、先ずS111で停留センサ(1066)のオン記憶をリセットし、次いでS112でタイマカウンタT2をリセットする。次いでS113に進んで電動チューリップ(1064)の開放を開始し、次いでS114では上記タイマカウンタT2が開放を継続すべき時間6秒を計時したか否かを判断する。否ときはS113に戻って繰り返し、上記6秒の計時を待つ。6秒を計時したらS115に進み、電動チューリップ(1064)の開放を終結させる。次いでS116で停留センサ(1066)がオン出力を出しているか否かを判断し、もし否のときはS117に進んでタイマカウンタT2が7秒を計時したか否かを判断し、否のときはS116に戻って繰り返す。なお、上記S117でタイマカウンタT2の比較時間が電動チューリップ(1064)の開放時間6秒より1秒だけ長い時間7秒に設定されるのは、形式Bの場合のS1095ー6(図45)の説明中で既に記載した理由によるものであり、開放中の電動チューリップ(1064)に最も遅く入賞し得た遊技球が該電動チューリップの閉時点からなお遅れて停留凹所(1068)へ到達し得る場合を見落とすことがないようにしている。上記S116で停留センサのオンの無いままS117でタイマカウンタT2が上記7秒を計時したときは、電動チューリップの当該開放では結局遊技球が停留凹所(1068)に停留することは無かったことが確認されるため、直ちにこの割込制御処理を終える。上記S116で停留センサのオン出力があると判断されたときは、当該開放で遊技球の停留があったことが確認されるため、S118に進んで停留センサのオン記憶にありと書き込んだ後、続くS119で停留解除装置としての樋型受け部(1067)駆動ソレノイド(1072)に約1秒間の通電を開始する処理を行って停留を解除し、この割込制御処理を終える。
【0108】
図9の普通図柄始動・変動・停止処理S93では、先ずS93ー1でタイマカウンタTC1をクリアし、次いでS93ー2で普通図柄Za〜Zcの変動を開始させる。次いでS93ー3で直前の変動の停止結果記憶は当たりであるか否かを判断し、外れであるときはS93ー4に進んで上記タイマカウンタTC1が4秒を計時したか否かの判断を繰り返して4秒の計時を待つ。4秒を計時したらS93ー5に進んで可及的短時間としての1秒をかけて普通図柄変動を順次かつ最終的には設定された図柄配置が表示されるようにして停止させる。この場合普通図柄の変動は5秒間となる。上記S93ー3の判断で直前の変動の停止結果記憶が当たりであるときはS93ー6に進み、以降S93ー6からS93ー9までの処理を介して普通図柄変動の停止時期の調整を行うようにする。S93ー6では停留センサ(1066)のオン記憶があるか否かを判断し、否のときはS93ー7に進みここで、電動チューリップ(1064)の開放と同時に計時が開始されたタイマカウンタT2が7秒(上記S117(図8)の場合と同じ理由で、電動チューリップの開放時間6秒に1秒の余裕時間を追加した時間)を計時したか否かを判断し、もし否のときにはS93ー6に戻って繰り返す。上記S93ー6で停留センサ(1066)のオンが無いままS93ー7で上記タイマカウンタT2が7秒を計時するに至ったか、もしくは該S93ー7に進んだとき既に7秒を計時していたときは電動チューリップの当該開放、即ち先の処理S96で開始された電動チューリップ(1064)の直前の開放において結局遊技球が停留凹所(1068)に停留することは無かったことが確認されるので、S93ー4に進み、以後S93ー4とS93ー5とを経て先と同様の処理を行って普通図柄の変動を停止させる。そして上記普通図柄変動の停止結果が当たりであったときは直ちに電動チューリップ(1064)の次の開放が行われるようにする。この場合の普通図柄の変動時間は5秒となる。上記S93ー6で停留センサ(1066)のオン記憶がありと判断されたときは、電動チューリップの上記当該開放で停留凹所(1068)に遊技球が停留していたことが確認されるので、直ちに次のS93ー8に進みここで、権利状態記憶が権利ありであるか否かを判断する。もし権利無しであるときはS93ー9に進み、上記タイマカウンタT2 が時間11秒を計時したか否かを判断する。上記タイマカウンタT2 が計時する11秒経過時点は次の意味を有する。即ち、電動チューリップ(1064)の開放の開始から6秒後に該開放は終結され、該終結時点から更に少なくとも1秒を経過する時点までの間で上記S119の処理によって停留が解除され、停留が解除された遊技球は更に少なくとも4秒を経過する時点までには、特別装置作動スイッチを作動させるとともに特別装置作動スイッチオン信号を割込み開始信号とする権利状態記憶のための割込制御処理において権利状態記憶に権利ありと書き換えることを確実に終える。即ち該開放の開始時点から少なくとも上記時間11秒を経過する時点までには該開放に係わって最も遅く権利が発生する場合でも権利状態記憶は権利ありとされる。S93ー8で権利状態記憶が権利ありとならないままS93ー9でタイマカウンタT2が上記時間11秒を計時したときは、結局当該開放で遊技球が停留凹所(1068)に停留したにも係わらず権利の発生に至らなかったことが確認されることになるので、直ちにS93ー4に進む。S93ー4ではこの制御処理S93の開始と同時に計時を開始した上記タイマカウンタTC1がもしも4秒を計時していなかったときは上記4秒の計時を待ってから、そしてもし既に4秒が計時された後なら直ちに、次のS93ー5に進む。S93ー5では上記1秒をかけて変動図柄が順次かつ所定の図柄配列が最終的に表示されるように停止させる。なお、この場合の普通図柄の変動の継続時間は9〜5秒となる。そして基本遊技制御処理に戻り上記変動停止結果が当たりであった場合には直ちに電動チューリップを開放するようにする。上記S93ー8で権利状態記憶が権利ありと判断されたときはS93ー10に進み、改めて権利状態記憶が権利ありであるか否かを判断し、権利ありのときはS93ー11に進む。ここでこの普通図柄始動・変動・停止処理S93の開始と同時に計時が開始された上記タイマカウンタTC1が、時間29秒(後のS93ー5の処理で要する1秒を加算して得られる普通図柄変動の継続時間が、協約で定められた限度30秒となるように設定されている)を計時したか否かを判断し、否のときはS93ー10に戻って繰り返す。そして権利発生ありのままS93ー11で上記29秒を計時したときには直ちにS93ー5に進み1秒をかけて変動を停止させる。S93ー11でタイマカウンタTC1が29秒を計時する前に権利状態記憶が権利無しに変わったとき、もしくは上記S93ー10に進んだときに既に権利状態記憶が権利無しに変わっていて権利無しと判断されたときは、直ちにS93ー4に進み以下先と同じ処理を行う。なお、S93ー4の処理を経ることによって普通図柄の変動は少なくとも5秒間は継続するようにされる。
【0109】
なお、図9において符号3を付して示した、S93ー6からS93ー9までの処理部分が、本発明(請求項1に記載の発明)における権利発生有無判断手段に該当する。
以上に説明した通りに第3実施形態の形式Bのぱちんこ遊技機では、上記当該開放で遊技球の停留があっても権利発生に至らなかった場合には、電動チューリップ(1064)の上記当該開放の最も早く生じ得る次の開放の開始時点は、上記S93ー3で上記タイマカウンタT2が11秒を計時した時点から更に1秒を経過した時点、即ち上記当該開放の終結時点から起算して6秒を経過する時点とされた。前記形式Bでは、上記当該開放の最も早く生じ得る上記次の開放の開始時点は、上記当該開放の終結時点から起算して10〜11秒を経過する時点であったのに対して大幅に早くなる。
【0110】
〈第4実施形態〉
次に本発明の第4実施形態を図10に主として基づいて説明する。この第4実施形態は、形式B(「権利発生が停留解除後の遊技球の流れ方次第とされる形式」)に本発明(請求項1に記載の発明)が実施される他の1つの形態を示す。
【0111】
この第4実施形態の形式Bのぱちんこ遊技機が前記形式Bと相違する点は、基本遊技制御処理と、普通図柄始動ゲート信号を割込み開始信号とする保留始動入賞記憶のための割込制御処理と、普通図柄の始動・変動・停止処理だけである。 図10にこの第4実施形態の形式Bのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートを示す。なお、普通図柄始動ゲート信号を割込信号とする保留始動入賞記憶の割込み制御処理の内容を表すフローチャートは上記第2実施形態(形式A)での同処理の図5と、普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートは上記第2実施形態(形式A)での同処理の図6とそれぞれ同じであるので、図示と説明を省略する。
【0112】
なお、このぱちんこ遊技機の機械的な構造は前記形式Bの場合の図38から図42までと、制御装置の構成を示すブロック図は前記形式Bの場合の図43と、電動チューリップ関連の割込制御処理の内容を表すフローチャートは形式Bの場合の図45と、保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図29と、特別装置作動スイッチのオン信号を割込信号とする権利状態記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図34と、特別装置のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図36と、大入賞口用カウントスイッチの検知信号を割込み開始信号とする割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図37とそれぞれ同じであるので図示と説明は省略する。
【0113】
図10の基本遊技制御処理S120の内容を表すフローチャートにおいて、先ずこの制御処理を開始するに際してS121で直前の普通図柄変動の停止結果記憶を外れにリセットする。次いでS122に進み保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理(S1011(図29)と同じ処理)を行う。次いでS123では普通図柄の始動・変動・停止処理(上記第2実施形態の同処理S53(図6)と同じ処理)が行われ、直前の普通図柄変動の停止結果記憶が当たりであったときの該変動の継続時間は2秒(可及的短時間)から5秒に制御され、かつその際始動入賞の記憶の時点から該記憶された始動入賞が変動に移されてそれが停止する時点までの時間が協約で決められた5秒以上になるように制御される。次にS124では、直前のS123で行われた普通図柄変動の停止結果を記憶し、次いでS125で改めて直前の普通図柄変動は当たりであるか否かを判断する。もし外れであったときはS126に進み、ここで例えば3秒間の時間待ちを行い、少なくともその間は上記直前の普通図柄変動の停止図柄が表示器(1004a〜1004c)に表示されるようにした後にS122に戻る。上記S125における判断でもし直前の変動停止結果が当たりであったときはS127に進んで電動チューリップ関連の割込制御処理の開始処理を行った後にS128に進み、以降S128からS131までの処理で次の、保留始動入賞記憶があって最も早い普通図柄変動の開始時点までの待ち時間を調整するようにする。S128では停留センサ(1066)のオン出力はあるか否かを判断し、もし否のときはS129に進みここで、電動チューリップの開放と同時に計時が開始されたタイマカウンタT2が7秒を計時したか否かを判断し、もし否のときにはS128に戻って繰り返す。ここで上記タイマカウンタT2が計時する7秒経過時点は、第3実施形態(形式B)の場合のS110(図8)のS117で既に記載した通りに、電動チューリップ(1064)の当該開放で最も遅く入賞し得る遊技球による停留センサ(1066)のオン出力発生も見逃すことがないようにするために、当該開放の終結時点である6秒経過時点から更に1秒の余裕時間を追加した経過時点を意味する。上記S128で停留センサ(1066)のオンが無いままS129で上記タイマカウンタT2が上記7秒を計時するに至ったときは電動チューリップの当該開放、即ち先の処理S127で開始された直前の開放において結局遊技球が停留凹所(1068)に停留することは無かったことが確認されるので、直ちにS122に戻る。上記S128で停留センサ(1066)のオン出力はありと判断されたときは電動チューリップの上記当該開放で停留凹所(1068)に遊技球が停留していたことが確認されるので、直ちに次のS130に進みここで、権利状態記憶が権利ありであるか否かを判断する。もし権利無しであるときはS131に進み、上記タイマカウンタT2 が時間11秒を計時したか否かを判断する。ここで上記タイマカウンタT2 によって計時される11秒経過時点は次の意味を有する。即ち、電動チューリップ(1064)の開放の開始から6秒後に該開放は終結され、該終結時点から更に少なくとも1秒を経過する時点までの間で停留が解除され(図8のS119の処理)、停留が解除された遊技球は更に少なくとも4秒を経過する時点までには、特別装置作動スイッチを作動させるとともに特別装置作動スイッチオン信号を割込み開始信号とする権利状態記憶のための割込制御処理において権利状態記憶に権利ありと書き換えることを確実に終える。即ち該開放の開始時点から少なくとも上記時間11秒を経過する時点までには該開放に係わって最も遅く権利が発生する場合でも権利状態記憶は確実に権利ありとされている。S130で権利状態記憶が権利ありとならないままS131でタイマカウンタT2が上記時間11秒を計時したときは、結局当該開放で遊技球が停留凹所(1068)に停留したにも係わらず権利の発生に至らなかったことが確認されることになるので、直ちにS122に戻り、この時点で保留始動入賞記憶があったときは直ちに次の普通図柄変動を開始するようにする。上記S130で権利状態記憶が権利ありと判断されたときはS132に進み、改めて権利状態記憶が権利なしであるか否かを判断し、権利ありのときは上記判断を繰り返して権利無しとなるのを待つ。そして権利が終結したら直ちにS122に戻り、この時点で保留始動入賞記憶があるときは直ちに次の普通図柄変動を開始するようにする。
【0114】
なお、図10において符号4を付して示した、S128からS131までの処理部分が、本発明(請求項1に記載の発明)における権利発生有無判断手段に該当する。
以上に説明した通りに第4実施形態の形式Bのぱちんこ遊技機では、上記当該開放で遊技球の停留があっても権利発生に至らなかった場合には、電動チューリップ(1064)の上記当該開放の最も早く生じ得る次の開放の開始時点は、上記S131で上記タイマカウンタT2が11秒を計時した時点から更に普通図柄変動の最小継続時間2秒を経過した時点、即ち上記当該開放の終結時点から起算して7秒を経過する時点とされた。前記形式Bでは、上記当該開放の最も早く生じ得る上記次の開放の開始時点は、上記当該開放の終結時点から起算して10〜11秒を経過する時点であったのに対して大幅に早くなる。又この実施形態では、当該開放に係わって権利が発生してくる場合には上記最も早く生じ得る次の開放の開始は、該発生し得た権利が終結するまで行われないため、権利の2重発生が防止されるとともに蓄えた保留始動入賞記憶を無駄なく有効に使用することができる。
【0115】
〈第5実施形態〉
次に本発明の第5実施形態を図11と図12に主として基づいて説明する。この第5実施形態は、形式C(「権利発生が遊技球の停留次第とされる形式」)に本発明(請求項1に記載の発明)が実施される1つの形態を示す。
【0116】
この第5実施形態の形式Cのぱちんこ遊技機が前記形式Cと相違する点は、基本遊技制御処理と、普通図柄の始動・変動・停止処理だけである。
図11にこの第5実施形態の形式Cのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートを、図12に普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートをそれぞれ示す。
【0117】
なお、このぱちんこ遊技機の機械的な構造は前記形式Cの場合の図46から図51までと、制御装置の構成を示すブロック図は前記形式Cの場合の図52と、保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図29と、普通図柄始動ゲート信号を割込み開始信号とする保留始動入賞記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図30と、電動チューリップ関連の割込制御処理の内容を表すフローチャートは形式Cの場合の図54と、ストッパー割込制御処理の内容を表すフローチャートは形式Cの場合の図55と、特別装置作動スイッチのオン信号を割込信号とする権利状態記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図34と、特別装置のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図36と、大入賞口用カウントスイッチの検知信号を割込み開始信号とする割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図37とそれぞれ同じであるので図示と説明は省略する。
【0118】
図11に示す、基本遊技制御処理S140の内容を表すフローチャートにおいて、先ずこの制御処理を開始するに際しS141で直前の普通図柄変動の停止結果記憶を外れにリセットし、次いでS142に進み保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理(S1011(図29)と同じ処理)を行う。次いでS143に進み普通図柄の始動・変動・停止処理に入る。その内容を表すフローチャートは図12に示したがこの説明は後にまわす。次のS144では、上記直前の処理S143における普通図柄変動の停止結果を記憶する。次いでS145に進み改めて直前の変動の停止結果は当たりか否かを判断する。もし外れであるときはS148に進み、ここで3秒間の時間待ちを行い、少なくともその間は上記直前の普通図柄変動の停止図柄が表示器(1004a〜1004c)に表示されるようにした後にS92に戻る。上記S145における判断でもし直前の変動停止結果が当たりであったときはS146に進んで電動チューリップ関連の割込制御処理の開始処理を行い、続いてS147でストッパー割込制御処理の開始処理を行った後、上記S148で3秒間の時間待ちを行い、少なくともその間は普通図柄の当たり図柄が表示器1004a〜1004cに表示され続けるようにする。そして3秒間の時間待ちの後にS142に戻り、この時点で保留始動入賞記憶があるときは直ちに次の普通図柄変動の開放を行うようにする。
【0119】
図12に示した普通図柄始動・変動・停止処理S143の内容を表すフローチャートでは、先ずS143ー1でタイマカウンタTC1をクリアし、次いでS143ー2で普通図柄Za〜Zcの変動を開始させる。次いでS143ー3で直前の変動の停止結果記憶は当たりであるか否かを判断し、外れであるときはS143ー4に進んで上記タイマカウンタTC1が4秒を計時したか否かの判断を繰り返して4秒の計時を待つ。4秒を計時したらS143ー5に進んで可及的短時間としての1秒をかけて普通図柄変動を順次かつ最終的には設定された図柄配置が表示されるようにして停止させる。この場合普通図柄の変動は5秒間となる。上記S143ー3における判断で直前の変動の停止結果記憶が当たりであったときはS143ー6に進み、以降S143ー6とS143ー7との処理を介して普通図柄変動の停止時期の調整を行うようにする。即ち、S143ー6ではストッパー作動ゲートスイッチ(1098)のオン記憶があるか否かを判断し、否のときはS143ー7に進みここで、電動チューリップ(1096)の開放と同時に計時が開始されたタイマカウンタT2が7秒を計時したか否かを判断し、もし否のときにはS143ー6に戻って繰り返す。なお、上記S143ー7でタイマカウンタT2の比較時間が電動チューリップ(1096)の開放時間6秒より1秒だけ長い時間7秒に設定されるのは、形式Cの場合のS1126ー7(図54)の説明中で既に記載した理由によるものであり、開放中の電動チューリップ(1096)に最も遅く入賞し得た遊技球が該電動チューリップの閉時点からなお遅れてストッパー作動ゲートスイッチ(1098)をオンとし得る場合を見落とすことがないようにしている。上記S143ー6でストッパー作動ゲートスイッチ(1098)のオンが無いままS143ー7で上記タイマカウンタT2が上記7秒を計時するに至ったか、もしくは該S143ー7に進んだとき既に上記7秒を計時していたときは電動チューリップの当該開放、即ち先の処理S146の時点で開始された直前の開放に係わっては結局遊技球を停留凹所(1103)に停留させ得ず従って権利を発生させ得なかったことが確認されるので直ちにS143ー4に進む。S143ー4ではこの制御処理S143と同時に計時を開始した上記タイマカウンタTC1がもし4秒を計時していなかったときには上記4秒の計時を待ってから、そして既に4秒が計時された後なら直ちに、次のS143ー5に進み、普通図柄変動を可及的短時間としての1秒をかけて順次かつ所定の図柄配置が最終的に表示されるようにして停止させる。なお、この場合の普通図柄変動の継続時間は5秒となる。上記S143ー6でストッパー作動ゲートスイッチ(1098)のオン記憶がありと判断されたときは、電動チューリップの上記当該開放で停留凹所(1103)に遊技球が停留し得たことが確認されるので、直ちに次のS143ー8に進みここで、上記タイマカウンタT2 が時間9秒を計時したか否かを判断する。上記タイマカウンタT2 が計時する9秒経過時点は次の意味を有する。即ち、電動チューリップ(1096)の当該開放(即ち先のS146の処理の時点で開始された直前の開放)は6秒間継続して終結された時点から更に1秒を経過する時点までの間に停留解除が行われ、停留解除された遊技球はその時点から更に2秒を経過するまでには特別装置作動スイッチ(1035)を作動させるとともに権利状態記憶は権利ありと書き換えられる。即ち、当該開放に係わって権利が発生してくる場合には当該開放の開始時点から起算して少なくとも9秒経過する時点までには発生してくる。上記S143ー8で上記タイマカウンタT2 が時間9秒を計時したことが確認された後にS143ー9に進んで権利状態記憶は権利ありであるか否かを判断し、権利ありのときはS143ー10に進む。ここでこの普通図柄始動・変動・停止処理S143の開始と同時に計時が開始された上記タイマカウンタTC1が、時間29秒(次のS143ー5の処理で必要とする1秒を加算して得られる普通図柄変動の継続時間が、協約で定められた限度30秒となるように設定されている)を計時したか否かを判断し、否のときはS143ー9に戻って繰り返す。そして権利発生ありのままS143ー10で上記29秒を計時したときには直ちにS143ー5に進み1秒をかけて継続時間30秒の変動を停止させる。S143ー10でタイマカウンタTC1が29秒を計時する前にS143ー9で権利状態記憶が権利無しに変わったとき、もしくは上記S143ー9に進んだときに既に権利状態記憶が権利無しに変わっていて権利無しと判断されたときは、直ちにS143ー4に進み以下先と同じ処理を行う。なお、S143ー4の処理を経ることによって普通図柄の変動は少なくとも5秒間は継続するようにされる。
【0120】
なお、図12において符号5を付して示した、S143ー6とS143ー7の処理部分が、本発明(請求項1に記載の発明)における権利発生有無判断手段に該当する。
以上に説明した通りに第5実施形態の形式Cのぱちんこ遊技機では、上記当該開放で遊技球の停留が起こり得ず権利発生に至らなかった場合には、電動チューリップ(1096)の上記当該開放の最も早く生じ得る次の開放の開始時点は、上S143ー7でタイマカウンタT2が計時する7秒経過時点から更に上記S143ー5の処理に要する時間1秒を経過する時点、即ち上記当該開放の終結時点から起算して2秒を経過する時点とされた。前記形式Cでは、上記当該開放の最も早く生じ得る上記次の開放の開始時点は、上記当該開放の終結時点から起算して11秒を経過する時点であったのに対して大幅に早くなる。又形式Cのぱちんこ遊技機の当該開放に係わって発生してき得る権利の該発生時点は当該開放の終結時点から2〜3秒経過時点であるので、上記第5実施形態の場合の上記次の開放の開始時点である上記2秒経過時点はそれよりも遅くない。
【0121】
なお、上記形式Cのぱちんこ遊技機の変形形式C’として、特別作動領域への入り口孔部1100(特定領域)は、案内1100aを備えるだけで遮蔽板1102は備えず、従って該特定領域は停留凹所を形成しない構造のもの(従って電動チューリップ関連の制御処理S1126(図54)も停留解除のための処理は要しないものとなる)が知られている。係る形式C’を、端的に略して「権利発生が遊技球の特定領域通過次第とされる形式」と称することとする。この形式C’のぱちんこ遊技機に本発明(請求項1に記載の発明)が実施されるときの1つの好ましい形態も、上記第5実施形態と同じとすることができる。
【0122】
〈第6実施形態〉
次に本発明の第6実施形態を図13に主として基づいて説明する。この第6実施形態は、形式C(「権利発生が遊技球の停留次第とされる形式」)に本発明(請求項1に記載の発明)が実施される他の1つの形態を示す。
【0123】
この第6実施形態の形式Cのぱちんこ遊技機が前記形式Cと相違する点は、基本遊技制御処理と、普通図柄始動ゲート信号を割込み開始信号とする保留始動入賞記憶のための割込制御処理と、普通図柄の始動・変動・停止処理だけである。 図13にこの第6実施形態の形式Cのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートを示す。なお、普通図柄始動ゲート信号を割込信号とする保留始動入賞記憶の割込み制御処理の内容を表すフローチャートは上記第2実施形態(形式A)での同処理の図5と、普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートは上記第2実施形態(形式A)での同処理の図6とそれぞれ同じであるので、図示と説明を省略する。
【0124】
なお、ぱちんこ遊技機の機械的な構造は前記形式Cの場合の図46から図51までと、制御装置の構成を示すブロック図は前記形式Cの場合の図52と、保留始動入賞記憶の有無判断関連制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図29と、電動チューリップ関連の割込制御処理の内容を表すフローチャートは形式Cの場合の図54と、ストッパー割込制御処理の内容を表すフローチャートは形式Cの場合の図55と、特別装置作動スイッチのオン信号を割込信号とする権利状態記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図34と、特別装置のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図36と、大入賞口用カウントスイッチの検知信号を割込み開始信号とする割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図37とそれぞれ同じであるので図示と説明を省略する。
【0125】
図13の基本遊技制御処理S180の内容を表すフローチャートにおいて、先ずこの制御処理を開始するに際してS181で直前の普通図柄変動の停止結果記憶を外れにリセットする。次いでS182に進み保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理(S1011(図29)と同じ処理)を行う。次いでS183では普通図柄の始動・変動・停止処理(上記第2実施形態の同処理S53(図6)と同じ処理)が行われ、直前の普通図柄変動の停止結果記憶が当たりであったときの該変動の継続時間は2秒(可及的短時間)から5秒に制御され、かつその際始動入賞の記憶の時点から該記憶された始動入賞が変動に移されてそれが停止する時点までの時間が協約で決められた5秒以上になるように制御される。次にS184では直前のS183で行われた普通図柄変動の停止結果を記憶し、次いでS185で改めて直前の普通図柄変動の停止結果は当たりであるか否かを判断する。もし外れであったときはS186に進み、ここで例えば3秒間の時間待ちを行い、少なくともその間は上記直前の普通図柄変動の停止図柄が表示器(1004a〜1004c)に表示されるようにした後にS182に戻る。上記S185における判断でもし直前の変動停止結果が当たりであったときはS187に進んで電動チューリップ関連の割込制御処理の開始処理を行うとともに次のS188でストッパーの割込制御処理の開始処理を行ってS189に進む。以降S189とS190との処理を介して、保留始動入賞記憶があって最も早く開始され得る普通図柄変動の開始時点までの待ち時間を調整するようにする。S189ではストッパー作動ゲートスイッチ(1098)のオン記憶があるか否かを判断し、もし否のときはS190に進みここで、電動チューリップの開放と同時に計時が開始されたタイマカウンタT2が7秒を計時したか否かを判断し、もし否のときにはS189に戻って繰り返す。ここで上記タイマカウンタT2が計時する7秒経過時点は、第5実施形態(形式C)の場合のS143(図12)のS143ー7で既に記載した通りに、電動チューリップ(1096)の当該開放で最も遅く入賞し得る遊技球によるストッパー作動ゲートスイッチ(1098)のオン出力発生も見逃すことがないようにするために、当該開放の終結時点である6秒経過時点から更に1秒の余裕時間を追加した経過時点を意味する。上記S189でストッパー作動ゲートスイッチ(1098)のオン記憶が無いままS190で上記タイマカウンタT2が上記7秒を計時するに至ったときは、電動チューリップの当該開放、即ち先の処理S187の時点で開始された電動チューリップ(1096)の直前の開放において結局遊技球を停留凹所(1103)に停留させ得ず従って権利は発生されないことが確認されるので、直ちにS182に戻り、ここで保留始動入賞記憶があるときは直ちに次の普通図柄変動の開始が行われるようにする。上記S189でストッパー作動スイッチ(1098)のオン記憶があると判断されたときはS191に進みここで、上記タイマカウンタT2 が時間9秒を計時したか否かを判断する。上記タイマカウンタT2によって計時される9秒経過時点は次の意味を有する。即ち、電動チューリップ(1096)の当該開放、即ち先のS187の処理の時点で開始された開放が6秒間で終結された時点から更に1秒を経過する時点(7秒経過時点)までの間に停留解除が行われ、停留解除された遊技球はその時点から更に2秒を経過する時点(9秒経過時点)までには特別装置作動スイッチ(1035)を作動させるとともに権利状態記憶は権利ありと書き換えられる。即ち、当該開放に係わって権利が発生してくる場合は当該開放の開始時点から起算して少なくとも9秒経過する時点までには発生してくる。上記S191でタイマカウンタT2 が9秒を計時したと判断されたときはS192に進み、権利状態記憶が権利無しであるか否かを判断する。そして権利ありのときはこの判断を繰り返して権利無しとなるまで待ってからS182に戻り、この時点で保留始動入賞記憶があるときに次の普通図柄変動の開始が直ちに行われるようにする。
【0126】
なお、図13において符号6を付して示した、S189とS190との処理部分が、本発明(請求項1に記載の発明)における権利発生有無判断手段に該当する。
以上に説明した通りに第6実施形態の形式Cのぱちんこ遊技機では、上記当該開放で遊技球の停留が起こり得ず権利発生に至らなかった場合には、電動チューリップ(1096)の上記当該開放の最も早く生じ得る次の開放の開始時点は、上記S190でタイマカウンタT2が7秒を計時する時点から、更にS183において行われる普通図柄変動の最小継続時間2秒が経過した時点、即ち上記当該開放の終結時点から起算して計3秒を経過する時点とされる。前記形式Cでは、上記当該開放の最も早く生じ得る上記次の開放の開始時点は、上記当該開放の終結時点から起算して11秒を経過する時点であったのに対して大幅に早くなる。又形式Cのぱちんこ遊技機の当該開放に係わって発生してき得る権利の該発生時期は、当該開放の終結時点から2〜3秒後であるので、上記第6実施形態の上記次の開放の開始時点である上記3秒経過時点はそれとほぼ同時点となっている。又この実施形態では、当該開放に係わって権利が発生してくる場合には、上記最も早く生じ得る次の開放の開始は、該発生し得た権利が終結するまで行われないため、権利の2重発生が確実に防止されるとともに蓄えた保留始動入賞記憶を無駄なく有効に使用することができる。
【0127】
なお、形式Cの変形としての前記形式C’(「権利発生が遊技球の特定領域通過次第とされる形式」)に本発明(請求項1に記載の発明)が実施されるときの他の1つの好ましい形態も、上記第6実施形態と同じとすることができる。
〈第7実施形態〉
次に本発明の第7実施形態を図14から図16までに主として基づいて説明する。この第7実施形態は、形式D(「権利発生が停留遊技球の数次第とされる形式」)に本発明(請求項1に記載の発明)が実施される1つの形態を示す。
【0128】
この第7実施形態の形式Dのぱちんこ遊技機が前記形式Dと相違する点は、基本遊技制御処理と、普通図柄の始動・変動・停止処理と、電動チューリップ関連の割込制御処理だけである。
図14にこの第7実施形態の形式Dのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートを、図15に電動チューリップ関連の割込制御処理の内容を表すフローチャートを、図16に普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートをそれぞれ示す。
【0129】
なお、このぱちんこ遊技機の機械的な構造は前記形式Dの場合の図56から図61までと、制御装置の構成を示すブロック図は前記形式Dの場合の図62と、保留始動入賞記憶の有無判断関連制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図29と、普通図柄始動ゲート信号を割込み開始信号とする保留始動入賞記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図30と、停留球カウントスイッチの出力を割込信号とする割込制御処理の内容を表すフローチャートは形式Dの場合の図65と、特別装置作動スイッチのオン信号を割込信号とする権利状態記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図34と、特別装置のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図36と、大入賞口用カウントスイッチの検知信号を割込み開始信号とする割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図37とそれぞれ同じであるので図示と説明は省略する。
【0130】
図14に示す、基本遊技制御処理S200の内容を表すフローチャートにおいて、先ずこの制御処理を開始するに際しS201で直前の普通図柄変動の停止結果記憶を外れにリセットし、次いでS202に進み保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理(S1011(図29)と同じ処理)を行う。次いでS203に進み普通図柄の始動・変動・停止処理に入る。その内容を表すフローチャートは図16に示したがこの説明は後にまわす。次のS204では直前のS203における普通図柄変動の停止結果を記憶する。次いでS205では改て直前の変動の停止結果記憶は当たりであるか否かを判断し、外れのときはS207に進み、ここで3秒間の時間待ちを行い、少なくともその間は上記直前の普通図柄変動の停止図柄が表示器(1004a〜1004c)に表示されるようにした後にS202に戻る。上記S205における判断で、もし直前の変動停止結果記憶が当たりであったときは、S206に進んで電動チューリップ関連の割込制御処理の開始処理を行った後に、S207に進んで3秒間の時間待ちを行う。その後S202に戻り、この時点で保留始動入賞記憶があるときは直ちに次の普通図柄変動の開始を行うようにする。
【0131】
図15に上記S206で割込み開始処理が行われた電動チューリップ関連の割込制御処理S220の内容を表すフローチャートを示す。先ずS221で停留球カウンタをゼロにリセットし、次いでS222でタイマカウンタT2をクリアする。次いでS223で電動チューリップ(1126)の開放を開始し、次いでS224に進んで上記タイマカウンタT2が電動チューリップ(1126)の開放を継続すべき時間6秒を計時したか否かを判断し、否のときはS223に戻って繰り返し上記6秒の計時を待つ。6秒が計時されたらS225に進んで電動チューリップ(1126)の開放を終結させる。次いでS226に進んで上記タイマカウンタT2が7秒を計時するのを待った上で次のS227に進み、保留球カウンタのカウント値がゼロであるか否かを判断する。なお、上記S226でタイマカウンタT2の比較時間が電動チューリップ(1126)の開放時間6秒より1秒だけ長い時間7秒に設定されるのは、形式Dの場合のS1145ー6(図64)の説明中で既に記載した理由によるものであり、開放中の電動チューリップ(1126)に最も遅く入賞し得た遊技球が該電動チューリップの閉時点からなお遅れて停留凹所(1129)へ到達し得る場合を見落とすことがないようにしている。上記停留球カウンタでは、停留球カウントスイッチ(1130)の出力を割込信号とする割込制御処理(図65)によって、当該開放中に停留凹所(1129)に停留した遊技球の数がカウントされている。上記S227において停留球カウンタはゼロと判断されたらそのままこの割込制御処理を終える。上記S227で、停留球カウンタが1以上をカウントしていると判断されたらS228に進んで次に停留球カウンタが権利発生のための必要数5以上か否かを判断する。もし5に満たないとき(即ち1から4までであるとき)は、当該開放に係わっては権利が発生されないことが確認されるのでS229に進んで回転体(1133)の1回転(1回転6秒)を開始させ、この割込制御処理を終える。もし5以上であるときは、当該開放に係わって権利が発生されることが確認されるのでS230に進んで回転体(1133)の2回転(2回転12秒)を開始させ、この割込制御処理を終える。
【0132】
図16は普通図柄始動・変動・停止処理S203の内容を表すフローチャートである。先ずS203ー1でタイマカウンタTC1をクリアし、次いでS203ー2で普通図柄Za〜Zcの変動を開始させる。次いでS203ー3で直前の普通図柄変動の停止結果記憶は当たりであるか否かを判断し、外れであるときはS203ー4に進んで上記タイマカウンタTC1が4秒を計時したか否かの判断を繰り返して4秒の計時を待つ。4秒を計時したらS203ー5に進んで可及的短時間としての1秒をかけて普通図柄変動を順次かつ最終的には設定された図柄配置が表示されるようにして停止させる。この場合普通図柄の変動は5秒間となる。上記S203ー3における判断で直前の変動の停止結果記憶が当たりであったときはS203ー6に進み、以降S203ー6からS203ー8までの処理を介して普通図柄変動の停止時期の調整を行うようにする。即ち、S203ー6では電動チューリップ(1126)の開放と同時に計時が開始された前記タイマカウンタT2が7秒(上記S226(図15)の場合と同じ理由で、電動チューリップ(1126)の開放継続時間6秒に更に、最も遅く入賞してき得る遊技球のための1秒間の余裕時間を追加した時間)を計時したか否かを判断する。上記S203ー6で上記タイマカウンタT2が上記時間7秒を計時するに至ったときは、又は既に上記7秒を計時していたときは、次のS203ー7に進み停留球カウンタはゼロであるか否かを判断し、ゼロであるときは電動チューリップ(1126)の当該開放、即ち先の処理S206(図14)の時点で開始された直前の開放に係わっては結局遊技球が停留凹所(1129)に停留しなかったことが確認されるので、S203ー4に進む。S203ー4でこの割込制御処理S203の開始と同時に計時を開始した上記タイマカウンタTC1がもしも4秒を計時していなかったときは上記4秒の計時を待ってから、そしてもし既に4秒が計時された後なら直ちに、次のS203ー5に進む。S203ー5では上記1秒をかけて変動図柄を順次かつ所定の図柄配列が最終的に表示されるように停止させる。なお、この場合の普通図柄変動の継続時間は5秒となる。そして上記変動停止結果が当たりであった場合には直ちに電動チューリップの次の開放が開始されるようにする。上記S203ー7で停留球カウンタが1以上であったときはS203ー8に進み今度は停留球カウンタが権利発生のための必要数5以上か否かを判断する。もし5に満たないとき(即ち1から4までであるとき)は、当該開放に係わっては権利が発生されないことが確認されるのでS203ー9に進む。ここでは上記タイマカウンタT2が時間12秒を計時したか否かを判断する。上記タイマカウンタT2が計時する12秒経過時点は次の意味を有する。即ち、電動チューリップ(1126)の当該開放が開始されてから6秒で該開放が終結され、該終結時点から更に上記余裕時間1秒が経過した時点で停留解除装置としての回転体(1133)の1回転が開始され、6秒後に該一回転を終える。即ち、当該開放の開始時点からは13秒経過時点で停留凹所(1129)は再び遊技球による停留が可能な状態に復帰する。今この時点に合わせて、保留始動入賞記憶がある場合の次の開放の開始を行うようにするため、このS203ー9における時間は、上記13秒経過時点より後のS203ー5の処理で必要な1秒だけ早い時点、即ち上記12秒経過時点とされる。上記S203ー9で上記タイマカウンタT2が上記時間12秒を計時するに至ったか、もしくは既に計時していたときはS203ー4に進み、上記タイマカウンタTC1がもしも4秒を計時していなかったときは上記4秒の計時を待ってから、そしてもし既に4秒が計時された後なら直ちに、次のS203ー5に進む。S203ー5では可及的短時間としての1秒をかけて変動図柄を順次かつ所定の図柄配列が最終的に表示されるように停止させる。そして上記変動停止結果が当たりであった場合には直ちに電動チューリップの次の開放が開始されるようにする。この場合の普通図柄変動の継続時間は10〜5秒となる。上記S203ー8で停留球カウンタが5以上であったときはS203ー10に進みここで、上記タイマカウンタT2 が時間19秒を計時したか否かを判断する。上記タイマカウンタT2 が計時する19秒経過時点は次の意味を有する。即ち、電動チューリップ(1126)の当該開放が6秒間で終結された時点から更に上記1秒を経過した時点で回転体(1133)の2回転が開始され、その2回転目で当たり球が特別装置作動領域に誘導され、そして該当たり球が特別装置作動スイッチ(1035)を作動させ、そして権利が発生されるまでに要する時点(当該開放の開始時点から起算した時点)を確実に越えかつ該時点に近い時点が19秒経過時点である。上記S203ー10で上記タイマカウンタT2が上記19秒を計時するに至ったかもしくは既に計時しているときは次のS203ー11に進みここで、改めて権利状態記憶は権利ありか否かを判断し、権利ありのときはS203ー12に進み、タイマカウンタTC1が29秒(S203ー5の処理に要する時間1秒を加算して得られる普通図柄変動の継続時間が、協約で定められた限度値30秒となるように設定された時間)を計時したか否かを判断し、否のときはこの判断を繰り返して時間待ちした後、S203ー5に進み上記1秒間で普通図柄変動を順次停止させる。なお、S203ー11の時点で既に権利が消滅していて権利状態記憶が権利無しと判断されたときはS203ー4に進み以下先に説明したと同じ処理を行う。
【0133】
なお、図16において符号7を付して示した、S203ー6からS203ー8までの処理部分が、本発明(請求項1に記載の発明)における権利発生有無判断手段に該当する。
以上に説明した通りに第7実施形態の形式Dのぱちんこ遊技機では、上記当該開放で遊技球が停留凹所(1129)に停留したにもかかわらず権利発生に至らなかった場合には、電動チューリップ(1126)の上記当該開放の最も早く生じ得る次の開放の開始時点は、上記当該開放の終結時点から7秒経過時点(当該開放の開始時点からは上記13秒経過時点)とされる。前記形式Dでは、上記当該開放の最も早く生じ得る上記次の開放の開始時点は、上記当該開放の終結時点から起算して17秒を経過する時点であったのに対して大幅に早くなる。又上記形式Dのぱちんこ遊技機では、当該開放に係わって発生してき得る権利の該発生時点は、当該開放の終結時点から12秒経過時点であるので、上記第7実施形態の場合の上記次の開放の開始時点である上記7秒経過時点はそれよりも早い。
【0134】
〈第8実施形態〉
次に本発明の第8実施形態を図17に主として基づいて説明する。この第8実施形態は、形式D(「権利発生が停留遊技球の数次第とされる形式」)に本発明(請求項1に記載の発明)が実施される他の1つの形態を示す。
【0135】
この第8実施形態の形式Dのぱちんこ遊技機が前記形式Dと相違する点は、基本遊技制御処理と、普通図柄始動ゲート信号を割込み開始信号とする保留始動入賞記憶のための割込制御処理と、普通図柄の始動・変動・停止処理と、電動チューリップ関連の割込制御処理だけである。
【0136】
図17にこの第8実施形態の形式Dのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートを示す。なお、普通図柄始動ゲート信号を割込信号とする保留始動入賞記憶の割込み制御処理の内容を表すフローチャートは第2実施形態(形式A)の場合の同処理S80の図5と、普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートは第2実施形態(形式A)の場合の同処理S53の図6と、電動チューリップ関連の割込制御処理の内容を表すフローチャートは第7実施形態(形式D)の場合の同処理S220の図15とそれぞれ同じであるので図示と説明を省略する。
【0137】
なお、このぱちんこ遊技機の機械的な構造は前記形式Dの場合の図56から図61までと、制御装置の構成を示すブロック図は前記形式Dの場合の図62と、保留始動入賞記憶の有無判断関連制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図29と、停留球カウントスイッチの出力を割込信号とする割込制御処理の内容を表すフローチャートは形式Dの場合の図65と、特別装置作動スイッチのオン信号を割込信号とする権利状態記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図34と、特別装置のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図36と、大入賞口用カウントスイッチの検知信号を割込み開始信号とする割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図37とそれぞれ同じであるので図示と説明は省略する。
【0138】
図17の基本遊技制御処理S240の内容を表すフローチャートにおいて、先ずこの制御処理を開始するに際してS241で直前の普通図柄変動の停止結果記憶を外れにリセットする。次いでS242に進み保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理(S1011(図29)と同じ処理)を行う。次いでS243では普通図柄の始動・変動・停止処理(上記第2実施形態の同処理S53(図6)と同じ処理)が行われ、直前の普通図柄変動の停止結果記憶が当たりであったときの該変動の継続時間は2秒(可及的短時間)から5秒に制御され、かつその際始動入賞の記憶の時点から該記憶された始動入賞が変動に移されてそれが停止する時点までの時間が協約で決められた5秒以上になるように制御される。次にS244では直前の普通図柄変動の停止結果を記憶し、次いでS245で改めて直前の普通図柄変動は当たりであるか否かを判断する。もし外れであったときはS246に進み、ここで例えば3秒間の時間待ちを行い、少なくともその間は上記直前の普通図柄変動の停止図柄が表示器(1004a〜1004c)に表示されるようにした後にS242に戻る。上記S245における判断でもし直前の変動停止結果が当たりであったときはS247に進んで電動チューリップ関連の割込制御処理の開始処理を行って次のS248に進む。以降S248からS250までの処理を介して、保留始動入賞記憶があって最も早く開始され得る普通図柄変動の開始時点までの待ち時間を調整するようにする。即ち、S248では電動チューリップ(1126)の開放と同時に計時が開始された前記タイマカウンタT2が7秒を計時したか否かを判断する。ここで上記タイマカウンタT2が計時する7秒経過時点は、第7実施形態(形式D)の場合のS220(図15)のS226で既に記載した通りに、電動チューリップ(1126)の当該開放で最も遅く入賞し得る遊技球による停留球カウントスイッチ(1130)のオン出力発生も見逃すことがないようにするために、当該開放の終結時点である6秒経過時点から更に1秒の余裕時間を追加した経過時点を意味する。上記S248で上記タイマカウンタT2が上記7秒を計時するに至ったときは次のS249に進み停留球カウンタはゼロであるか否かを判断し、ゼロであるときは電動チューリップ(1126)の当該開放、即ち先の処理S247の時点で開始された電動チューリップの(1126)直前の開放に係わっては結局遊技球が停留凹所(1129)に停留しなかったことが確認されるので、S242に戻り、この時点で保留始動入賞記憶があるときに直ちに次の普通図柄変動が開始されるようにする。上記S249で停留球カウンタが1以上であったときはS250に進み今度は停留球カウンタが権利発生のための必要数5以上か否かを判断する。もし5に満たないとき(即ち1から4までであるとき)は、当該開放に係わっては権利が発生されないことが確認されるのでS251に進む。ここでは上記タイマカウンタT2が時間11秒を計時したか否かを判断する。上記タイマカウンタT2が計時する11秒経過時点は次の意味を有する。即ち、電動チューリップの当該6秒間の開放の終結時点から更に1秒の余裕時間をとった時点で停留解除装置としての回転体(1133)の1回転が開始され、そして更に6秒を経過する時点で該一回転を終える。即ち、当該開放の開始時点から13秒経過時点で停留凹所(1129)は再び遊技球による停留が可能な状態に復帰する。今この時点に合わせて、保留始動入賞記憶がある場合の次の開放の開始を行うようにするため、このS251における比較時間は、上記13秒経過時点より上記普通図柄始動・変動・停止処理S243(上記第2実施形態の同処理S53(図6)と同じ処理)において行われる普通図柄変動の最小継続時間2秒だけ早い時点、即ち上記11秒経過時点とされている。上記S251でタイマカウンタT2が上記時間11秒を計時するに至ったときはS242に戻り、この時点で保留始動入賞記憶があるときに直ちに次の普通図柄変動(最小変動継続時間2秒)が開始されるようにする。上記S250で停留球カウンタが5以上であったときはS252に進みここで、上記タイマカウンタT2が19秒を計時したか否かを判断する。なお上記19秒は権利が発生するときは該権利が確実に発生してくる時間である。上記19秒を計時したらS253に進んで権利状態記憶が権利無しか否かを判断し、権利ありのときはこの判断を繰り返し権利が消滅するのを待ってから242に戻る。そしてこの時点で保留始動入賞記憶があるときは直ちに次の普通図柄変動(最小変動継続時間2秒)が開始される。
【0139】
なお、図17において符号8を付して示した、S248からS250までの処理部分が、本発明(請求項1に記載の発明)における権利発生有無判断手段に該当する。
以上に説明した通りに第8実施形態の形式Dのぱちんこ遊技機では、上記当該開放で遊技球が停留凹所に停留したにもかかわらず権利発生に至らなかった場合には、電動チューリップ(1126)の上記当該開放の最も早く生じ得る次の開放の開始時点は、上記当該開放の終結時点から7秒を経過する時点(上記当該開放の開始時点からは上記13秒経過時点)とされる。前記形式Dでは、上記当該開放の最も早く生じ得る上記次の開放の開始時点は、上記当該開放の終結時点から起算して17秒を経過する時点であったのに対して大幅に早くなる。又上記形式Dのぱちんこ遊技機の当該開放に係わって発生してき得る権利の該発生時点は、当該開放の終結時点から起算して約12秒経過の時点であるので、この第8実施形態の場合の上記次の開放の開始時点である上記7秒経過時点はそれよりも早い。又この実施形態では、当該開放に係わって権利が発生してくる場合には、上記最も早く生じ得る次の開放の開始は、該発生し得た権利が終結するまで行われないため、権利の2重発生が確実に防止されるとともに蓄えた保留始動入賞記憶を無駄なく有効に使用することができる。
【0140】
〈第9実施形態〉
次に本発明の第9実施形態を図18に主として基づいて説明する。この第9実施形態は、形式A(「権利発生が判定図柄の結果次第とされる形式」)に本発明(請求項7に記載のぱちんこ遊技機の制御方法の発明)が実施される1つの形態を示す。
【0141】
この第9実施形態の形式Aのぱちんこ遊技機が前記形式Aと相違する点は、基本遊技制御処理と、普通図柄始動ゲート信号を割込み開始信号とする保留始動入賞記憶のための割込制御処理と、普通図柄の始動・変動・停止処理だけである。 図18にこの第9実施形態の形式Aのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートを示す。なお、普通図柄始動ゲート信号を割込信号とする保留始動入賞記憶の割込み制御処理の内容を表すフローチャートは第2実施形態(形式A)での処理S80の場合の図5と、普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートは第2実施形態(形式A)の場合の同処理S53の図6とそれぞれ同じであるので図示と説明を省略する。
【0142】
なお、このぱちんこ遊技機の機械的な構造は前記形式Aの場合の図23から図26までと、制御装置の構成を示すブロック図は前記形式Aの場合の図27と、保留始動入賞記憶の有無判断関連制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図29と、電動チューリップ関連の割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図32と、ストッパー割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図35と、判定図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図33と、特別装置作動スイッチのオン信号を割込信号とする権利状態記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図34と、特別装置のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図36と、大入賞口用カウントスイッチの検知信号を割込み開始信号とする割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図37とそれぞれ同じであるので図示と説明は省略する。
【0143】
図18の基本遊技制御処理S260の内容を表すフローチャートにおいて、先ずこの制御処理を開始するに際してS261で直前の普通図柄変動の停止結果記憶を外れにリセットする。次いでS262に進み保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理(S1011(図29)と同じ処理)を行う。次いでS263では普通図柄の始動・変動・停止処理(上記第2実施形態の同処理S53(図6)と同じ処理)が行われ、直前の普通図柄変動の停止結果記憶が当たりであったときの該変動の継続時間は2秒(可及的短時間)から5秒に制御され、かつその際始動入賞の記憶の時点から該記憶された始動入賞が変動に移されてそれが停止する時点までの時間が協約で決められた5秒以上になるように制御される。次いでS264で直前の普通図柄変動の停止結果を記憶する。次いでS265で改めて直前の普通図柄変動の停止結果が当たりか否かを判断し、否のときはS266に進んで3秒間の時間待ちを行い、少なくともその間は上記直前の普通図柄変動の停止図柄が表示器(1004a〜1004c)に表示されるようにした後にS262に戻る。上記S265における判断でもし直前の変動停止結果が当たりであったときはS267に進んで電動チューリップ関連の割込制御処理の開始処理を行うとともに引き続いてS268でストッパーの割込制御処理の開始処理を行う。次いでS269に進むが、このS269とこれに続くS270の処理とによって、保留始動入賞記憶があって最も早く生じ得る次の普通図柄変動(変動継続時間は最小2秒)の開始時期、従って電動チューリップの当該開放(先の処理S267の時点で開始された開放)の最も早く生じ得る次の開放の開始時期を本発明(請求項7に記載の発明)に従って決めるようにしている。即ち、S269では電動チューリップ(1021)の当該開放と同時に計時が開始されたタイマカウンタT2が7秒を計時したか否かの判断を繰り返して7秒の経過を待つ。ここでタイマカウンタT2が計時する7秒経過時点は次の意味を有する。即ち、電動チューリップ(1021)の開放中に最も遅く入賞し得た遊技球は該電動チューリップの6秒間の開放を終結した時点からなお遅れ時間αA(約0.5秒)だけ遅れた時点(即ち、上記タイマカウンタT2が約6.5秒を計時する時点)で停留凹所(1032)に達し停留センサ(1029)をオンとし得るがこのオンを見落とすことなく次のS270で行われる停留センサのオンの有無の判断が確実に行われ得るようにする時点としての意味と、同時にもし該電動チューリップの当該開放で遊技球が入賞し得なかった場合はその事実を遊技者が見極め得るに充分な時点としての意味とをもつ。又更には当該開放で遊技球の入賞がなかったときに上記7秒経過時点で保留始動入賞記憶があったときに直ちに普通図柄変動が開始されそして更にその最小2秒間の変動が終結した時点(上記タイマカウンタT2が9秒を計時する時点)で該変動の停止結果が当たりであったときに該電動チューリップ(1021)の次の開放が開始されるが、その開始時点が本発明(請求項7に記載の発明)で特定するところの、「特定入賞口(電動チューリップ)の開放終結時点から更に特定入賞口を狙う打ち方から該入賞を避ける打ち方への操作変更後実際に遊技球の流れが変わるまでに要する遅れ時間τ(約2秒)に相当する時間が経過された時点(開放終結時点から8秒経過時点)以降の早期」に当たると言う意味をもつ。上記S269で上記タイマカウンタT2が上記7秒を計時したらS270に進み、停留センサ(1029)はオンか否かを判断する。ここでは当該開放で遊技球の停留があれば必ずオンとなり無ければオンでない。もしオンでなければ直ちにS262に戻り、この時点で保留始動入賞記憶がありさえすれば直ちに次の最小2秒間の普通図柄変動が開始される。従ってこの場合には該次の変動が当たりとなって次の開放が最も早く開始され得る時点は上記した通りに、タイマカウンタT2が計時する上記7秒の経過時点から更に普通図柄変動の最小継続時間2秒を経過した計9秒の経過時点、即ち当該開放の終結後時点からは3秒経過時点となる。一方上記S270で停留センサ(1029)のオンがあるときは停留凹所(1032)が遊技球によって占拠されている状態となるので、より好ましく本発明(請求項5に記載の発明)に従ってこれが空になるとき、即ち停留センサ(1029)のオンがなくなるときまで待ってからS262に戻るようにする。S262に戻った時点で保留始動入賞記憶があるときは直ちに次の最小2秒間の普通図柄変動が開始される。即ちこの場合には、上記次の変動が当たりとなって次の開放が最も早く開始され得る時点は、当該開放の終結時点から0〜1秒を経過して判定図柄の変動が開始され(0〜1秒経過時点)、該判定図柄の3秒間の変動が終結し(3〜4秒経過時点、この時点で権利が発生してき得るか発生してき得ないかが見極められる)、該終結時点で開始された回転体(1030)の回転によって停留凹所(1032)に停留中の遊技球が該回転体(1030)の凹所(1030a)内に取り込まれて該停留凹所(1032)が空になり(6〜7秒経過時点)、更に該停留凹所(1032)が空になった時点でS262に戻りこの時点で保留入賞記憶があるときに開始される次の普通図柄変動の最小継続時間2秒が経過する時点、即ち当該開放の終結時点から8〜9秒の経過時点となる。なお、この時点はより好ましく既に遊技者において当該開放で権利が発生してき得るか発生してき得ないかの見極めが見分け付いている時点となっている。
【0144】
以上に説明した通りに第9実施形態の形式Aのぱちんこ遊技機では、電動チューリップ(1021)の当該開放の最も早く生じ得る次の開放を、当該開放の終結時点から更に上記遅れ時間τ(特定入賞口を狙う打ち方から該入賞を避ける打ち方への操作変更後実際に遊技球の流れが変わるまでに要する遅れ時間、ここでは約2秒)に相当する時間が経過した時点以降であってかつ又ここではより好ましく当該開放に係わって権利が発生し得るか発生し得ないかが見極め得る時点以降の、ここでは可及的早期とされた。即ちここでは、電動チューリップ(1021)の当該開放の最も早く生じ得る次の開放は、遊技球が停留凹所(1032)に停留することがなかったときは電動チューリップ(1021)の当該開放の終結時点から3秒経過時点、即ちより好ましく権利が発生し得るか発生し得ないことの見極めが付く時点(即ち当該開放の終結時点から上記遅れ時間αA(約0.5秒)を経過する時点)以降の時点で行われ、そして遊技球が停留凹所(1032)に停留する場合には当該開放に係わって権利が発生するかしないかには関係なく当該開放の終結時点から8〜9秒経過時点、即ちより好ましく権利が発生し得るか発生し得ないかの見極めが付く時点(即ち当該開放の終結時点から3〜4秒経過時点)以降の、より好ましく停留凹所(1032)が空となって再び遊技球の停留が可能となる時点で行われる。前記形式Aの場合では、当該開放の最も早く生じ得る次の開放は、当該開放の終結時点から13秒経過後に行われているのに対して格段に早くなっている。従って遊技者が電動チューリップの開放が終結した時点で遊技球の打ち方を電動チューリップへの入賞を狙う打ち方から外す打ち方に変更するとともに当該開放に係わって権利が発生してき得るか否かを見極めてから次に開放され得た電動チューリップ(1021)への入賞を狙うようにする限り、保留始動入賞記憶を貯めているときに権利の2重発生を防ぎながら早い次の権利発生を狙うようにすることができる。
【0145】
〈第10実施形態〉
第10実施形態は、形式A(「権利発生が判定図柄の結果次第とされる形式」)に本発明(請求項7に記載の発明)が実施される他の1つの形態であり、第9実施形態の基本遊技制御処理S260(図18)のaからbまでの処理を図19に示したS289からS291までの処理に置き換えて得られる基本遊技制御処理280を用いる外は該第9実施形態と変わらない実施形態である。
【0146】
先の処理(図18のS265に該当する処理)で普通図柄変動の停止結果が当たりであると判断されたときは、電動チューリップ関連の割込制御処理の開始処理(S267に該当する処理)とストッパーの割込制御処理の開始処理(S268に該当する処理)とが行われた後、S289に進んで停留センサ(1029)のオンがあるか否かを判断する。そしてオンがないときは次のS290で電動チューリップ(1021)の開放の開始と同時に計時を開始したタイマカウンタT2が時間7秒を計時したか否かを判断し、上記7秒を計時するに至っていないときはS289に戻り繰り返す。なお、上記S290において上記タイマカウンタT2の計時する7秒経過時点の意味は先の第9実施形態の場合のS269(図18)におけるタイマカウンタT2の計時する7秒経過時点のもつ意味と同じである。上記S289で停留センサ(1029)のオンがないまま、上記S290で上記7秒が計時されたときは、S262(図18)に該当する処理に戻って保留始動入賞記憶があるときに直ちに次の普通図柄変動(最小変動継続時間2秒)が開始されるようにする。上記S289で停留センサ(1029)のオンありと判断されたときはS291に進んで、上記タイマカウンタT2が時間11秒を計時するのを待ち該11秒を計時したら権利発生の有無に係わらずS262(図18)に該当する処理に戻り、この時点で保留始動入賞記憶があるときは直ちに次の普通図柄変動(最小継続時間2秒)の開始が行われるようにする。なお上記S291におけるタイマカウンタT2の計時する11秒経過時点は次の意味を有する。即ち、当該開放に係わって停留凹所(1029)に停留した遊技球の該停留が解除されて該停留凹所が確実に空になる時点である上記タイマカウンタT2による13秒経過時点に合わせて次の開放が開始され得るようにするために、該13秒経過時点より普通図柄変動の最小継続時間2秒だけ早い時点が上記タイマカウンタT2による11秒経過時点である。従って、上記S291から図18のS262に該当する処理へ戻りこの時点で保留始動入賞記憶があって直ちに普通図柄変動(最小変動継続時間2秒)が開始されるときは、次の開放は、上記停留凹所(1029)が丁度確実に空になった時点(上記タイマカウンタによる13秒経過時点)で開始され得る。
【0147】
以上に説明した通りに第10実施形態の形式Aのぱちんこ遊技機では、停留があったときの上記次の開放の開始時点を当該開放の終結時点から7秒経過時点(当該開放の開始時点からは上記13秒経過時点)とすることができ、第9実施形態の場合よりも若干早くなっている。
【0148】
〈第11実施形態〉
次に本発明の第11実施形態を図20と図21に主として基づいて説明する。この第11実施形態は、形式B(「権利発生が停留解除後の遊技球の流れ方次第とされる形式」)に本発明(請求項7に記載のぱちんこ遊技機の制御方法の発明)が実施される1つの形態を示す。
【0149】
この第11実施形態の形式Bのぱちんこ遊技機が前記形式Bと相違する点は、基本遊技制御処理と、普通図柄の始動・変動・停止処理だけである。
図20にこの第11実施形態の形式Bのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートを、図21に普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートをそれぞれ示す。
【0150】
なお、このぱちんこ遊技機の機械的な構造は前記形式Bの場合の図38から図42までと、制御装置の構成を示すブロック図は前記形式Bの場合の図43と、保留始動入賞記憶の有無判断関連制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図29と、普通図柄始動ゲート信号を割込み開始信号とする保留始動入賞記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図30と、電動チューリップ関連の割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Bの場合の図45と、特別装置作動スイッチのオン信号を割込信号とする権利状態記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図34と、特別装置のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図36と、大入賞口用カウントスイッチの検知信号を割込み開始信号とする割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図37とそれぞれ同じであるので図示と説明は省略する。
【0151】
図20の基本遊技制御処理S290の内容を表すフローチャートにおいて、先ずこの制御処理を開始するに際してS291で直前の普通図柄変動の停止結果記憶を外れにリセットする。次いでS292に進み保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理(S1011(図29)と同じ処理)を行う。次いでS293では普通図柄の始動・変動・停止処理が行われが、その内容を表すフローチャートは図21に示されている。
【0152】
図21の上記普通図柄の始動・変動・停止処理では、先ずS293ー1でタイマカウンタTC1をクリアし、次いでS293ー2で普通図柄Za〜Zcの変動を開始する。次いでS293ー3で上記タイマカウンタTC1が4秒を計時したか否かを判断し、否のときは該判断を繰り返して上記4秒の経過を待つ。そして上記4秒が計時されたら次のS293ー4に進み、ここで可及的短時間としての1秒をかけて図柄Za〜Zcを順次にかつ最終的に所定の図柄配置となるようにして停止させ、次いで元の処理過程に戻る。この場合、普通図柄の変動継続時間は5秒一定とされる。
【0153】
図20のS294に戻り、ここで直前の普通図柄変動の停止結果を記憶し、次いでS295で改めて直前の普通図柄変動の停止結果が当たりか否かを判断し、否のときはS296に進んで例えば3秒間の時間待ちを行い、少なくともその間は上記直前の普通図柄変動の停止図柄が表示器(1004a〜1004c)に表示されるようにした後にS292に戻る。上記S295において、直前の変動停止結果は当たりと判断されたときはS297に進んで電動チューリップ関連の割込制御処理の開始処理を行う。次いでS298に進みここで、保留始動入賞記憶があるときに直ちに開始される次の5秒間の普通図柄変動の開始時期、引いてはその終結時期を本発明(請求項7に記載の発明)に従って調整するようにする。即ちこのS298では電動チューリップ(1064)の開放開始と同時に計時が開始されたタイマカウンタT2が4秒の待ち時間を計時したか否かの判断を繰り返し、上記4秒の経過を待つ。上記タイマカウンタT2が計時する4秒経過時点は次の意味を有する。即ち、この形式Bのぱちんこ遊技機では当該開放の終結時点から0〜1秒経過した時点で停留凹所(1068)の停留解除装置をなす樋型受け部(1067)が停留解除装置駆動ソレノイド(1072)の1秒間の通電駆動の開始によって1秒間だけ遊技盤後方に引き込まれた後元に戻されると、その間に停留遊技球が下方に確実に落下して上記停留凹所(1068)は元の状態に復帰される。即ち、この形式Bのぱちんこ遊技機では当該開放の終結時点から少なくとも2秒を経過する時点までには停留凹所(1068)が元の状態に復帰するので、これに本発明(請求項7に記載の発明)を実施する場合、停留球による停留凹所(1068)の占拠に伴って次の開放の開始時期を調整する必要が実際上なくなる。従って上記タイマカウンタT2による4秒の待ち時間を経過する時点は、該時点で保留始動入賞記憶があるときに直ちに開始され得る次の5秒間の普通図柄変動の終結時点(即ち当該開放の最も早く生じ得る次の開放の開始時点)を当該開放の終結時点から3秒経過時点(タイマカウンタT2が9秒を計時する時点)としながらなお該開放の始めから停留凹所(1068)を元の空の状態としておくことができる時点としての意味をもつ。即ち当該開放の最も早く生じ得る次の開放の上記開始時点を本発明(請求項7に記載の発明)に従って、当該開放の終結時点から上記遅れ時間τ(特定入賞口を狙う打ち方から該入賞を避ける打ち方への操作変更後実際に遊技球の流れが変わるまでに要する遅れ時間)に相当する時間約2秒が経過する時点以降の可及的早期とする意味をもつ。なお、上記次の開放の開始時点は、より好ましく当該開放に係わって遊技球の停留があった場合の、権利が発生してき得るか発生してき得ないかの見極めが付く時点(形式Bのぱちんこ遊技機の場合において該時点は当該開放の終結時点から約3秒が経過して停留解除された遊技球が特別装置作動領域への入り口孔部(1070)に到達し得ることが確認できるようになる時点)以降となっている。
【0154】
以上に説明した通りに、この第11実施形態の形式Bのぱちんこ遊技機では、当該開放の最も早く生じ得る次の開放は、本発明に従って当該開放の終結時点から上記遅れ時間上記遅れ時間τ(約2秒)に相当する時間2秒が経過する時点以降であってかつここではより好ましく当該開放に係わって権利が権利が発生してき得るか又は発生してき得ないかの見極めが付き得る時点以降の可及的早期に、即ちここでは当該開放の終結時点から3秒経過時点で行われている。前記形式Bの場合では、当該開放の最も早く生じ得る次の開放は、当該開放の終結時点から10秒経過後に行われているのに対して格段に早くなっている。従って遊技者が保留始動入賞記憶を貯めているときに電動チューリップの開放が終結した時点で遊技球の打ち方を電動チューリップへの入賞を狙う打ち方から外す打ち方に変更するとともに当該開放に係わって権利が発生してき得るか否かを見極めてから次に開放され得た電動チューリップ(1021)への入賞を狙うようにする限り、保留始動入賞記憶を貯めているときに権利の2重発生を防ぎながら早い次の権利発生を狙うようにすることができる。
【0155】
なお、形式C(「権利発生が遊技球の停留次第とされる形式」)に本発明(請求項7に記載のぱちんこ遊技機の制御方法の発明)が実施されるときの1つの好ましい形態も、上記形式Bに本発明(請求項7に記載のぱちんこ遊技機の制御方法の発明)を実施した場合の上記第11実施形態と同様とすることができる。なおその場合、第11実施例の基本遊技制御処理S290(図20)のS298における待ち時間を4秒から3秒に変更して当該開放の最も早く生じ得る次の開放の開始時点を、当該開放の終結時点から更に上記遅れ時間τに相当する時間2秒を経過する時点としても当該開放に係わって権利発生があるか否かの見極めが付き得る時点以降となる。
【0156】
又形式Cの変形としての前記形式C’(「権利発生が遊技球の特定領域通過次第とされる形式」)に本発明(請求項7に記載の発明)が実施されるときの1つの好ましい形態も、上記形式Cの場合と同じとすることができる。
〈第12実施形態〉
次に本発明の第12実施形態を図22に主として基づいて説明する。この第12実施形態は、形式D(「権利発生が停留遊技球の数次第とされる形式」)に本発明(請求項7に記載のぱちんこ遊技機の制御方法の発明)が実施される1つの形態を示す。
【0157】
この第12実施形態の形式Dのぱちんこ遊技機が前記形式Dと相違する点は、基本遊技制御処理と、普通図柄始動ゲート信号を割込み開始信号とする保留始動入賞記憶のための割込制御処理と、普通図柄の始動・変動・停止処理と、電動チューリップ関連の割込制御処理だけである。
【0158】
図22にこの第12実施形態の形式Dのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートを示す。なお、普通図柄始動ゲート信号を割込信号とする保留始動入賞記憶の割込み制御処理の内容を表すフローチャートは第2実施形態(形式A)での処理S80の場合の図5と、普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートは第2実施形態の同処理S53の場合の図6と、電動チューリップ関連の割込制御処理の内容を表すフローチャートは第7実施形態(形式D)の同処理S220の場合の図15とそれぞれ同じであるので図示と説明を省略する。
【0159】
なお、このぱちんこ遊技機の機械的な構造は前記形式Dの場合の図56から図61までと、制御装置の構成を示すブロック図は前記形式Dの場合の図62と、保留始動入賞記憶の有無判断関連制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図29と、停留球カウントスイッチの出力を割込信号とする割込制御装置の内容を表すフローチャートは前記形式Dの場合の図65と、特別装置作動スイッチのオン信号を割込信号とする権利状態記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図34と、特別装置のための割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図36と、大入賞口用カウントスイッチの検知信号を割込み開始信号とする割込制御処理の内容を表すフローチャートは前記形式Aの場合の図37とそれぞれ同じであるので図示と説明は省略する。
【0160】
図22の基本遊技制御処理S300の内容を表すフローチャートにおいて、先ずこの制御処理を開始するに際してS301で直前の普通図柄変動の停止結果記憶を外れにリセットする。次いでS302に進み保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理(S1011(図29)と同じ処理)を行う。次いでS303では普通図柄の始動・変動・停止処理(上記第2実施形態の同処理S53(図6)と同じ処理)が行われ、直前の普通図柄変動の停止結果記憶が当たりであったときの該変動の継続時間は2秒(可及的短時間)から5秒に制御され、かつその際始動入賞の記憶の時点から該記憶された始動入賞が変動に移されてそれが停止する時点までの時間が協約で決められた5秒以上になるように制御される。次いでS304で直前の普通図柄変動の停止結果を記憶する。次いでS305で改めて直前の普通図柄変動の停止結果が当たりか否かを判断し、否のときはS306に進んで例えば3秒間の時間待ちを行い、少なくともその間は上記直前の普通図柄変動の停止図柄が表示器(1004a〜1004c)に表示されるようにした後にS302に戻る。上記S305において直前の変動停止結果は当たりと判断されたときはS307に進んで電動チューリップ関連の割込制御処理の開始処理を行う。次いでS308に進むが、このS308からS310までの処理によって、保留始動入賞記憶があって最も早く生じ得る次の普通図柄変動(変動継続時間は最小2秒)の開始時期、ひいては電動チューリップ(1126)の当該開放の最も早く生じ得る次の開放の開始時期を本発明(請求項7に記載の発明)に従って決めるようにしている。S308では電動チューリップの当該開放の開始と同時に計時が開始されたタイマカウンタT2が7秒を計時したか否かの判断を繰り返し、上記7秒の経過を待つ。ここでタイマカウンタT2が計時する7秒経過時点は次の意味を有する。即ち、電動チューリップ(1126)の当該開放中に最も遅れて入賞し得た遊技球は該開放の終結時点からなお遅れ時間αD(約0.5秒)だけ遅れて停留球カウントスイッチ(1130)を通過し得るが係る時点(タイマカウンタT2による約6.5秒経過時点)を確実に経た時点(次のS309で行う停留球カウンタはゼロか否かの判断が正しく行われ得る時点)としての意味を有すると同時に、上記7秒経過時点から更に最小2秒間の普通図柄変動継続時間が経過(加算)された時点(タイマカウンタT2による9秒経過時点。当該開放に係わって遊技球が停留凹所(1129)に達し得なかったときはこの時点が当該開放の最も早く生じ得る次の電動チューリップの開放の開始時点となる)が本発明(請求項7に記載の発明)で特定するところの、「特定入賞口(電動チューリップ)の開放終結時点から更に特定入賞口を狙う打ち方から該入賞を避ける打ち方への操作変更後実際に遊技球の流れが変わるまでに要する遅れ時間τ(約2秒)に相当する時間が経過された時点(タイマカウンタT2による8秒経過時点)以降の早期」、ここでは可及的早期に当たると言う意味をもつ。なお、該早期時点(タイマカウンタT2による上記9秒経過時点)はより好ましく当該開放に係わって権利が発生してき得るか発生してき得ないかの見極めが付く時点(電動チューリップ(1126)の当該開放の終結時点から更に上記遅れ時間αD(約0.5秒)が経過する時点)以降の時点となっている。上記S308でタイマカウンタT2が7秒を計時したらS309に進んで停留球カウンタはゼロであるか否かの判断を行い、ゼロのときは電動チューリップ(1126)の当該開放、即ち先の処理S307の時点で開始された直前の開放において結局遊技球が停留凹所(1129)に停留することは無かったことが確認されるので、直ちにS302に戻る。この戻った時点で保留始動入賞記憶があったときは直ちに次の普通図柄変動が開始され、最小2秒間の変動を行って停止し、該停止結果が当たりであったときは直ちに次の開放が開始される。即ち当該開放(先の開放)の最も早く生じ得る次の開放は、当該開放の開始時点から上記7秒と更に上記普通図柄変動の最小継続時間2秒を経過した計9秒の経過時点、即ち該先の開放の終結時点からは3秒を経過した時点となる。即ち、上記先の開放の終結時点からは上記遅れ時間τに相当する時間2秒が経過された時点以降の可及的早期となっている。上記S309で停留球カウンタはゼロでないと判断されたときは、電動チューリップ(1126)の上記当該開放で遊技球が停留凹所(1129)に停留したことが確認されるのでより好ましく次のS310に進み、上記タイマカウンタT2が時間11秒を計時したか否かの判断を繰り返し、11秒が経過するのを待つ。タイマカウンタT2 が計時する11秒経過時点は次の意味を有する。即ち、上記先の開放(当該開放)の開始時点から13秒を経過する時点(上記先の開放の終結時点からは7秒経過時点)は、この実施形態の形式Dのぱちんこ遊技機において遊技球の停留が解除されて該停留凹所(1129)が空となり再び入賞遊技球の停留を可能とする状態に確実になる時点であるが、当該開放に係わって権利が発生するかしないかに係わりなく該時点で当該開放の最も早く生じ得る次の開放の開始が行われるようにするために上記13秒経過時点より普通図柄変動の最小継続時間2秒だけ早い時点とした意味を持つ。上記S310でタイマカウンタT2が上記時間11秒を経過したときはS302に戻り、この時点で保留始動入賞記憶があるときは直ちに次の、最小2秒間の普通図柄変動が行われた後、その変動停止結果が当たりであったときに直ちに電動チューリップ(1126)の次の最も早い開放が開始される。このとき停留凹所(1129)は再び入賞遊技球の停留を可能とする状態に復帰している。
【0161】
以上に説明した通りにこの第12実施形態の形式Dのぱちんこ遊技機では、当該開放の最も早く生じ得る次の開放の開始は、当該開放の終結時点から上記遅れ時間τに相当する時間2秒が経過した時点以降の可及的早期とした。即ち、当該開放で遊技球が停留凹所(1129)に停留することがなかった場合には、当該開放の最も早く生じ得る次の開放の開始は、当該開放の終結時点から3秒を経過する時点(より好ましく当該開放に係わって権利が発生されないことの見極めが付く時点以降の時点でもある)とされ、一方当該開放で遊技球が停留凹所(1129)に停留した場合は、当該開放の最も早く生じ得る次の開放の開始は、より好ましく当該開放の終結時点から7秒を経過して停留凹所(1129)が元の状態に復帰する時点(同時により好ましく当該開放に係わって権利が発生されてき得るか発生してき得ないかの見極めが付く時点以降の時点でもある)で権利発生の有無に関係なく行われる。前記形式Dの場合では、当該開放の最も早く生じ得る次の開放は、当該開放で遊技球の停留があった場合に当該開放の終結時点から17秒経過後に行われているのに対して格段に早くなっている。従って遊技者が保留始動入賞記憶を貯めているときに電動チューリップの開放が終結した時点で遊技球の打ち方を電動チューリップへの入賞を狙う打ち方から外す打ち方に変更するとともに当該開放に係わって権利が発生してき得るか否かを見極めてから次に開放され得た電動チューリップ(1126)への入賞を狙うようにする限り、保留始動入賞記憶を貯めているときに権利の2重発生を防ぎながら早い次の権利発生を狙うようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の形式Aのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図2】その電動チューリップ関連の割込制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図3】その普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートである。
【図4】第2実施形態の形式Aのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図5】その普通図柄始動ゲート信号を割込信号とする保留始動入賞記憶の割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図6】その普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートである。
【図7】第3実施形態の形式Bのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図8】その電動チューリップ関連の割込制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図9】その普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートである。
【図10】第4実施形態の形式Bのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図11】第5実施形態の形式Cのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図12】その普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートである。
【図13】第6実施形態の形式Cのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図14】第7実施形態の形式Dのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図15】その電動チューリップ関連の割込制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図16】その普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートである。
【図17】第8実施形態の形式Dのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図18】第9実施形態の形式Aのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図19】第10実施形態の形式Aのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートの一部である。
【図20】第11実施形態の形式Bのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図21】その普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートである。
【図22】第12実施形態の形式Dのぱちんこ遊技機における基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図23】形式Aの第3種ぱちんこ遊技機の正面図である。
【図24】その遊技盤に設けられた特定入賞口装置の要部を一部破断して示した正面図である。
【図25】その開放状態の特定入賞口装置の要部を一部破断して示した斜視図である。
【図26】停留凹所に入賞遊技球が停留中の、その特定入賞口装置の要部を一部破断して示した斜視図である。
【図27】その遊技機の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図28】その制御装置によって制御される基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図29】その保留始動入賞記憶の有無の判断に関連する制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図30】その普通図柄始動ゲート信号を割込信号とする保留始動入賞記憶の割込制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図31】その基本遊技制御処理のうちの普通図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートである。
【図32】その基本遊技制御処理のうちの電動チューリップ(電チュー)関連の制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図33】その電動チューリップ関連の制御処理中の上記判定図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートである。
【図34】その特別装置作動スイッチのオン信号を割込開始信号とする、権利状態記憶のための割込制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図35】その基本遊技制御処理の過程で4ms毎の割込み制御処理が開始される上記ストッパーのための割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図36】その特別装置の、常時4ms毎に割込みながら進める特別装置割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図37】その大入賞口用カウントスイッチの検知出力を割込み開始信号とする、大入賞口への入賞カウンタのための割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図38】形式Bの第3種ぱちんこ遊技機の遊技盤の正面図である。
【図39】その特定入賞口装置の基本構造と動作を説明するための要部を一部破断して示した一連(図39から図42まで)の正面図の1つである。
【図40】その特定入賞口装置の基本構造と動作を説明するための要部を一部破断して示した一連(図39から図42まで)の正面図の1つである。
【図41】その特定入賞口装置の基本構造と動作を説明するための要部を一部破断して示した一連(図39から図42まで)の正面図の1つである。
【図42】その特定入賞口装置の基本構造と動作を説明するための要部を一部破断して示した一連(図39から図42まで)の正面図の1つである。
【図43】その制御装置の構成を示すブロック図である。
【図44】その基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図45】その電動チューリップ(電チュー)関連の制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図46】形式Cの第3種ぱちんこ遊技機の遊技盤の正面図である。
【図47】その特定入賞口装置の基本構造と動作を説明するための要部を一部破断して示した一連(図47から図51まで)の正面図の1つである。
【図48】その特定入賞口装置の基本構造と動作を説明するための要部を一部破断して示した一連(図47から図51まで)の正面図の1つである。
【図49】その特定入賞口装置の基本構造と動作を説明するための要部を一部破断して示した一連(図47から図51まで)の正面図の1つである。
【図50】その特定入賞口装置の基本構造と動作を説明するための要部を一部破断して示した一連(図47から図51まで)の正面図の1つである。
【図51】その特定入賞口装置の基本構造と動作を説明するための要部を一部破断して示した一連(図47から図51まで)の正面図の1つである。
【図52】その制御装置の構成を示すブロック図である。
【図53】その制御装置によって行われる基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図54】その電動チューリップ関連の制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図55】その基本遊技制御処理中で割込み開始処理が行われるストッパー割込制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図56】形式Dの第3種ぱちんこ遊技機の遊技盤の正面図である。
【図57】その特定入賞口装置1125の基本構造と動作を説明するための要部を一部破断して示した一連(図57から図61まで)の正面図の1つである。
【図58】その特定入賞口装置1125の基本構造と動作を説明するための要部を一部破断して示した一連(図57から図61まで)の正面図の1つである。
【図59】その特定入賞口装置1125の基本構造と動作を説明するための要部を一部破断して示した一連(図57から図61まで)の正面図の1つである。
【図60】その特定入賞口装置1125の基本構造と動作を説明するための要部を一部破断して示した一連(図57から図61まで)の正面図の1つである。
【図61】その特定入賞口装置1125の基本構造と動作を説明するための要部を一部破断して示した一連(図57から図61まで)の正面図の1つである。
【図62】その制御装置の構成を示すブロック図である。
【図63】その基本遊技制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図64】その電動チューリップ(電チュー)関連の制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図65】その停留球カウントスイッチの出力を割込信号とする割込制御処理の内容を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1、2、3、4、5、6、7、8…権利発生有無判断手段
1021、1064、1096、1126…電動チューリップ(特定入賞口)
1032、1068、1103、1129…停留凹所

Claims (3)

  1. 普通図柄の変動の停止結果が当たりになることによって開放される特定入賞口と、開放された上記特定入賞口に入賞した遊技球が達し得る特定領域とを備え、しかして上記入賞遊技球が上記特定領域に達し得ることを少なくとも一つの要件として遊技者が特別装置を使用して有利な遊技を行うことができる権利を発生するとともに上記権利が発生中に重ねて上記権利を発生させてしまうと全て上記権利が消滅するようにするぱちんこ遊技機の制御方法であって、
    上記入賞遊技球が上記特定領域に達し得ているか権利発生無しかを判断する権利発生有無判断手段を備えしめ、
    しかして特定入賞口の上記当該開放が行われた後の次の開放の開始を、上記権利発生有無判断手段によって権利発生無しと判断されるかもしくは上記入賞遊技球が上記特定領域に達し得ているかによって区別して行うとともに上記権利発生無しの判断が得られたときには上記入賞遊技球が上記特定領域に達し得ている場合に比べて早く行うことを特徴とするぱちんこ遊技機の制御方法。
  2. 請求項1に記載のぱちんこ遊技機の制御方法において、普通図柄変動の停止結果が当たりとなったとき直ちに特定入賞口の開放を行うことを特徴とするぱちんこ遊技機の制御方法。
  3. 請求項2に記載のぱちんこ遊技機の制御方法において、
    停止結果が当たりとなって特定入賞口の上記当該開放を開始せしめた先の普通図柄変動の保留始動入賞記憶があって最も早く生じ得る次の普通図柄変動の変動継続時間が、上記権利発生有無判断手段によって上記権利発生無しの判断が得られたときには上記入賞遊技球が上記特定領域に達し得ている場合に比べて短いことを特徴とするぱちんこ遊技機の制御方法。
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