JP4303691B2 - ホースバンド - Google Patents

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Description

本発明は、ホースとパイプとの接続部において液漏れや気体漏れ等を防止するホースバンドに関するものである。
近年、合成樹脂製等のホースと金属製等のパイプとの接続部において液漏れや気体漏れ等を防止するために、ホースの外周部を締め付けてパイプに密着させるホースバンドが用いられている。
従来のホースバンドとしては、特許文献1に「略環状に形成され一端部が折曲された板巻クランプと、く字状に折曲され前記板巻クランプの他端部に固着されたボルトと、前記ボルトが挿通されるボルト挿通部を有し前記板巻クランプの前記一端部に固着された締付金具と、前記ボルト挿通部のボルトとの当接部に形成された勾配と、上記ボルトに座金を介して締付金具の外側から螺合するナットと、を備えたクランプ金具」が開示されている。
また、他の従来のホースバンドとしては、特許文献2乃至4に開示されたものがある。
特許文献2には「ワイヤーの略中央部に形成された折り返し部と前記折り返し部を両側に対称状に形成された一対のループ部と前記ループ部の自由端部に形成されたフック部と有するワイヤーバンドと、前記フック部に掛止されたナット部材と、前記ナット部材に螺合する締め付けボルトと、前記締め付けボルトに挿通され前記折り返し部が掛止されるスペーサと、を備え、前記ワイヤーバンドの前記折り返し部に形成され前記ループ部の径方向外側に開口し前記締め付けボルトの軸部を出し入れ可能とする受け入れ部を備えたホースバンド」が開示されている。
特許文献3には「ねじ軸と、前記ねじ軸を介して間隔調節自在に対設された一対のブラケットと、一方の前記ブラケットに折り返して装着されたワイヤロープと、を備え、前記ワイヤロープの折り返し部は、他方の前記ブラケットに形成された掛止部に掛止されるホースクランプ」が開示されている。
特許文献4には「弾性薄板材よりなる円環状のクランプ部と、両端部に前記クランプ部が挿通される透孔を有する調節板体と、前記調節板体と前記クランプ部との間に装着される押圧体と、を備えたホース締結具であって、前記押圧体は、各々傾斜面とネジ孔とを有する一対の傾斜ブロック体と、各々の前記傾斜面に当接する基板と、を備え、ネジを前記傾斜ブロック体に挿着し回動することによって基板が従動し前記クランプ部の内径を縮小拡大するホース締結具」が開示されている。
実開平3−84495号公報 特開平8−75066号公報 特開平7−110090号公報 実開昭58−146187号公報
しかしながら、上記従来の技術では以下のような課題を有していた。
(1)特許文献1のクランプ金具では、ナットをボルトに締め付ける際に締付金具の勾配にボルトが圧接するため、ナットを締め付けるにつれボルトが締付金具やナットに対して傾き、ボルトとナットの螺合部分にボルトに直交する方向に負荷がかかり、過大な締め付けトルクが必要になり十分にパイプを締め付けることが困難になると共に、ナットを無理に締め付けると螺子山がつぶれ易く安定性に欠けるという課題を有していた。
(2)また、ボルトの折曲部の長さ分しか板巻クランプを縮小させることができないので、折曲部が短いと十分にパイプを締め付けることできないと共に、折曲部が長いと上述したボルトの傾きが大きくなり締め付け力が低下し安定性に欠けるという課題を有していた。
(3)さらに、製造時にボルトをく字状に折り曲げる工程や締付金具に勾配を形成する工程等が必要になり製造工数が増加し生産性に欠けるという課題を有していた。
(4)特許文献2のホースバンドでは、締め付けボルトをナット部材に締め付けるにつれナット部材がワイヤーバンドに引っ張られ、締め付けボルトとナット部材の螺合部分に締め付けボルトに直交する方向に負荷がかかり、過大な締め付けトルクが必要になり十分にホースを締め付けることが困難になると共に、締め付けボルトを無理に締め付けると螺子山がつぶれ易く安定性に欠けるという課題を有していた。
(5)特許文献3のホースクランプでは、長尺のねじ軸を有しブラケット間の間隔がホースの外径より大きいため、ホースの周囲のスペースが狭い場合に取り付けることが困難であったり締め付け作業ができなかったりして使用性に欠けると共に、ブラケット同士を連結するガイドロッドが必要であるので部品点数が増加し生産性に欠けるという課題を有していた。
(6)特許文献4のホース締結具では、ネジを締め付けることにより傾斜ブロック体同士を近接させ傾斜面上の基板を上昇させることでクランプ部をホースに圧接させているので、傾斜面の傾斜角が小さいとクランプ部をホースに十分に圧接させることができず、傾斜角が大きいと過大な締め付けトルクが必要になり十分にホースを締め付けることが困難であるという課題を有していた。
(7)また、一対の傾斜ブロック体や基板が必要であるため部品点数が増加し生産性に欠けるという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、ボルト部とナット部の螺合部分にボルト部に直交する方向に負荷がかからないため、小さい締め付けトルクで確実にホースとパイプの接続部を締め付けることができると共に、部品点数が少なく構造が簡単で生産性に優れ、小型で取り付け性に優れたホースバンドを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明のホースバンドは、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載のホースバンドは、a.貫通孔が形成された基部と、前記基部の両側部から垂下され下端部がホースに当接される一対の側部と、各々の前記側部に形成された上下方向に延びる長孔部と、を有する本体部と、b.前記貫通孔に挿通されたボルト部と、c.前記ボルト部の下端部に形成されたリング部と、中間部が前記リング部に挿通されると共に両端部が各々前記長孔部に摺動自在に挿通された摺動棒部と、を有する止着部と、.両端部の各々が前記止着部の前記摺動棒部に止着され前記ホースを締め付ける緊締部材と、.前記ボルト部に上端部側から螺着され前記基部の上面側に配設されたナット部と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)ナット部を締め付けることによりボルト部が上方へ移動し、緊締部材の一端部と他端部を引っ張るので、緊締部材のループ部の内径が縮小してホースとパイプの接続部を締め付けることができる。
(2)本体部の側部の下端部でホースを押えながらボルト部により緊締部材を引っ張ることでホースを締め付けるので、強い締め付け力を得ることができる。
(3)ナット部の締め付けにより、緊締部材の一端部と他端部を均等に引っ張ることができるので、ボルト部とナット部の螺合部分にボルト部に直交する方向の負荷がかからず、小さい締め付けトルクで確実にホースを締め付けることができる。
(4)ボルト部がホースに対して略直交方向に配設されているので、ナット部の締め付け作業においてレンチ等の工具の動きがホースにより阻害されることがなく容易に締め付け作業を行うことができる。
(5)本体部とボルト部とナット部と緊締部材とにより構成されているので、部品点数が少なく構造が簡単であると共に小型化が容易で狭いスペースでも取り付けることができる。
(6)本体部の側部に形成された長孔部を備え、止着部が長孔部に沿って摺動するので、緊締部材の引っ張り方向が常に一定になり、安定して締め付け作業を行うことができる。
(7)摺動棒部が長孔部に摺動自在に挿通されているので、ホースバンドの組み立て後は各部品がばらばらにならず取り扱い性及び保管性に優れる。
(8)ボルト部の下端部に形成されたリング部と、リング部及び長孔部に挿通された摺動棒部と、を備えているので、ナット部を締め付ける際にナット部に連動してボルト部が回転することがなく、円滑に締め付け作業を行うことができる。
ここで、本体部としては、ステンレス鋼等からなる金属板を略コ字形状に曲げ加工して基部と両側部を形成したもの等が用いられる。側部は略矩形状や略台形状に形成することができ、略台形状に形成した場合はその下端部とホースとの当接部を大きくして安定性を向上できる。
緊締部材としては、ステンレス鋼等の金属製等のワイヤや帯状薄板等が用いられる。緊締部材はホースに少なくとも1周以上周回されるループ部を有する。これにより、緊締部材の両端部を引っ張ることでホースの外周部を全周に渡って締め付けることができる。なお、緊締部材は、その中間部で折り曲げられた二重のワイヤ等を用いて、その折り曲げ部分及びその反対側の端部を各々止着部に止着してもよく、或いは1本乃至複数本のワイヤ等を用いて、各々のワイヤ等の両端部を各々止着部に止着してもよい。
止着部としては、ボルト部の頭部を止着部とし、該頭部やボルト部の軸等にワイヤの両端部を巻着又は掛着、溶着等により止着するか、或いは帯状薄板の両端部に各々孔部を形成し該孔部をボルト部の軸に挿着又は溶着等により止着する。または、ボルト部の下端部にリング部を形成して止着部とし、該リング部にワイヤを巻着、或いは帯状薄板の孔部を挿着する。この場合、ボルト部としてはアイボルトを用いることができる。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のホースバンドであって、前記止着部は、前記緊締部材の少なくとも一端部を前記摺動棒部に止着するための止着部材を備え、前記止着部材は、前記摺動棒部が挿通される挿通孔部と、前記挿通孔部の背部に形成され前記緊締部材の一端部が掛止される緊締部材掛止部と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)緊締部材の一端部が止着部材を介して摺動棒部に止着されるので、止着部分が緩み難く確実に締め付けることができる。
(2)挿通孔部を備えているので、止着部材を摺動棒部に回動自在に止着でき、ナット部の締め付けによる引っ張り力が止着部材を介して緊締部材に円滑に伝達され確実に締め付けることができる。
ここで、緊締部材としてその中間部で折り曲げられた二重のワイヤ等を用いた場合は、止着部材として2つの止着板等を用いて、二重のワイヤの一端側の各々の端部を止着板により止着することができる。この場合、2つの止着板を連結部で連結してもよい。
緊締部材掛止部としては、フック状に折り曲げられた緊締部材の端部が掛止される掛止孔等が用いられる。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のホースバンドであって、前記本体部は、前記側部の下端部に前記ホースに沿って当接する湾曲状に形成されたホース当接部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1又は2の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)ホース当接部をホースに沿って当接させることができるので、ナット部を締め付ける際にホース当接部で確実にホースを押えることができ、強い締め付け力を得ることができると共に円滑に締め付け作業を行うことができる。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載のホースバンドであって、前記本体部は、前記側部同士を連結する補強連結部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)ナット部を締め付けた際に本体部の基部や側部に大きな負荷がかかる場合であっても補強連結部により基部や側部の変形を防止することができる。
以上説明したように本発明によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、
(1)本体部の側部の下端部でホースを押えながらボルト部により緊締部材を引っ張ることでホースを締め付けるので、強い締め付け力を得ることができ、液体や気体の漏れを確実に防止できるホースバンドを提供することができる。
(2)ナット部の締め付けにより、緊締部材の一端部と他端部を均等に引っ張ることができるので、小さい締め付けトルクで確実にホースを締め付けることができる確実性及び安定性に優れたホースバンドを提供することができる。
(3)ボルト部がホースに対して略直交方向に配設されているので、ナット部の締め付け作業においてレンチ等の工具の動きがホースにより阻害されることがなく締め付け作業性に優れたホースバンドを提供することができる。
(4)本体部とボルト部とナット部と緊締部材とにより構成されているので、部品点数が少なく構造が簡単で生産性に優れると共に、小型化が容易で狭いスペースでも取り付けることができる取り付け性に優れたホースバンドを提供することができる。
(5)本体部の側部に形成された長孔部を備え、止着部が長孔部に沿って摺動するので、緊締部材の引っ張り方向が常に一定になり、安定して締め付け作業を行うことができるホースバンドを提供することができる。
(6)摺動棒部が長孔部に摺動自在に挿通されているので、ホースバンドの組み立て後は各部品がばらばらにならず、取り扱い性及び保管性に優れたホースバンドを提供することができる。
(7)ボルト部の下端部に形成されたリング部と、リング部及び長孔部に挿通された摺動棒部と、を備えているので、ナット部を締め付ける際にナット部に連動してボルト部が回転することがなく、ボルト部を指や工具等で押えておく必要がないので、円滑に締め付け作業を行うことができる締め付け作業性に優れたホースバンドを提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、
(1)緊締部材の一端部が止着部材を介して摺動棒部に止着されるので、止着部分が緩み難く確実に締め付けることができる確実性に優れたホースバンドを提供することができる。
(2)挿通孔部を備えているので、ナット部の締め付けによる引っ張り力が止着部材を介して緊締部材に円滑に伝達され確実に締め付けることができる確実性に優れたホースバンドを提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、
(1)ホース当接部をホースに沿って当接させることができるので、確実にホースを押えることができ、強い締め付け力を得ることができると共に円滑に締め付け作業を行うことができるホースバンドを提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1項の効果に加え、
(1)補強連結部により基部や側部の変形を防止することができる強度の高いホースバンドを提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図1乃至図5を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態1におけるホースバンドの一部破断全体斜視図であり、図2は本実施の形態1におけるホースバンドの要部側面断面図である。
図中、1は本実施の形態1におけるホースバンド、2は断面略コ字形状に形成された本体部、3は本体部2の基部、4は基部3の略中央部に形成された貫通孔(図2参照)、5a,5bは基部3の両側部から下方に折り曲げられて延設された略刺股状の一対の側部、6は側部5aと側部5bとを連結する補強連結部、7a,7bは各々の側部5a,5bの中央部に上下方向に長尺に形成された長孔部、8a,8bは側部5a,5bの下端部に湾曲状に形成されたホース当接部、9は貫通孔4に挿通されたボルト部、10はボルト部9の下端部に一体に形成されたリング部、11は中間部がリング部10に挿通されると共に両端部が各々長孔部7a,7bに挿通された摺動棒部であり、リング部10と摺動棒部11により止着部12が構成されている。11aは摺動棒頭部(図2参照)、11bは摺動棒部11の端部に止着されたストッパ部、13はボルト部9に上端部側から螺着されたナット部、14はナット部13と基部3の上面との間に挿設された座金、15は緊締部材としてのワイヤ、Xは可撓性を有する合成樹脂製等のホース、Yは金属製等のパイプ、ZはパイプYの表面に周設された複数の凹溝、LはホースXとパイプYが重なり合った接続部である。
ここで、本体部2は貫通孔4を中心として側部5aと側部5bとが対称形状に形成されている。補強連結部6は側部5a,5bの各々に一体形成された連結片を突き合わせて溶接等により接合して形成されている。
摺動棒部11は、長孔部7a,7b及びリング部10に挿通した後、端部にストッパ部11bがかしめ等により止着されている。摺動棒頭部11aとストッパ部11bにより摺動棒部11の軸方向の移動を防止している。
図3はワイヤ15の全体斜視図である。
図3において、15aはワイヤ15の中間部に形成された折り曲げ掛止部、15b,15cはワイヤ15の両端部に各々形成された端部掛止部、15d,15eはワイヤ15のループ部である。
ワイヤ15は、その中間部で折り曲げられた二重のワイヤ15であり、中間部にループ状のループ部15d,15eが形成され、該ループ部15d,15eでホースXを緊締する。ループ部15d,15eはホースXを略2周周回している。二重のワイヤ15の一端側の折り曲げ部分には折り曲げ掛止部15aが形成され、ボルト部9の下端部側に掛止されている。二重のワイヤ15の他端側には各々環状の端部掛止部15b,15cが形成され、リング部10の前後において摺動棒部11に掛止されている。
なお、ボルト部9はその軸中心線が二重のワイヤ15のループ部15d,15eの中心、即ちホースX及びパイプYの中心軸と直交するように配設される。これにより、ナット部13の締め付けにより、二重のワイヤ15の一端部と他端部を均等に引っ張ることができる。
以上のように構成された本実施の形態1におけるホースバンド1について、以下その使用方法を図1乃至図3を用いて説明する。
まず、ナット部13を緩めて摺動棒部11を長孔部7a,7bの下端部側へ摺動させワイヤ15のループ部15d,15eの内径を拡大する。次に、拡げたループ部15d,15eにホースXの端部を挿入し、続いてホースXの端部にパイプYの端部を挿入する。次に、ホースXの表面に本体部2のホース当接部8a,8bを当接させ、レンチ等の工具を用いてナット部13を締め付けていく。これにより、ボルト部9と摺動棒部11が上方へ移動し、二重のワイヤ15の一端部と他端部を引っ張るので、ループ部15d,15eの内径が縮小して接続部Lを締め付け、ホースXの内周面をパイプYの外周面に密着させる。ナット部13が所定の締め付けトルクで回転しなくなったところで、ナット部13の締め付けを終了する。これにより、ホースXとパイプYが水密又は気密に接続される。
以上のように本実施の形態1におけるホースバンド1は構成されているので、以下のような作用を有する。
(1)ホース当接部8a,8bでホースXを押えながらボルト部9の上方への移動によりワイヤ(緊締部材)15の両端部を引っ張ることでホースXを締め付けるので、強い締め付け力を得ることができると共に円滑に締め付け作業を行うことができる。
(2)ナット部13の締め付けにより、ワイヤ15の一端部と他端部を均等に引っ張ることができるので、ボルト部9とナット部13の螺合部分にボルト部9に直交する方向の負荷がかからず、小さい締め付けトルクで確実にホースXを締め付けることができる。
(3)ボルト部9がホースXに対して直交方向に配設されているので、ナット部13の締め付け作業においてレンチ等の工具の動きがホースXにより阻害されることがなく容易に締め付け作業を行うことができる。
(4)ホースバンド1が本体部2とボルト部9とナット部13とワイヤ15とにより構成されているので、部品点数が少なく構造が簡単であると共に小型化が容易で狭いスペースでも取り付けることができる。
(5)止着部12が長孔部7a,7bに沿って上下に摺動するのでワイヤ15の引っ張り方向が常に一定になり、安定して締め付け作業を行うことができる。
(6)摺動棒部11が長孔部7a,7bに摺動自在に挿通されているので、ホースバンド1の組み立て後は各部品がばらばらにならず取り扱い性及び保管性に優れる。
(7)止着部12がリング部10と摺動棒部11とを備えているので、ナット部13を締め付ける際にナット部13に連動してボルト部9が回転することがなく、円滑に締め付け作業を行うことができる。
(8)補強連結部6を備えているので、ナット部13を締め付けた際に本体部2の基部3や側部5a,5bに大きな負荷がかかる場合であっても基部3や側部5a,5bの変形を防止することができる。
(9)中間部で折り曲げられた二重のワイヤ15を用いているので、ホースXとパイプYの接続部Lの2箇所を締め付けることができると共に、パイプYに複数の凹溝Zが形成されているので、気体や液体の漏れを確実に防止できる。
(実施の形態2)
図4は本実施の形態2におけるホースバンドのワイヤと止着部材の全体斜視図である。
図4において、9はボルト部、10はリング部、11は摺動棒部、15は二重のワイヤ(緊締部材)、15aは二重のワイヤ15の一端側に形成された折り曲げ掛止部、15d,15eはループ部であり、これらは実施の形態1において説明したものと同様のものであるので同一の符号を付けて説明を省略する。20は止着部材、21a,21bは二重のワイヤ15の他端側を各々フック状に折り曲げて形成されたフック部、22a,22bはリング部10の前後に配設された一対の止着板、23は止着板22a,22bを連結する連結部であり、止着板22a,22bは連結部の両側部に直交して配設されている。24は各々の止着板22a,22bに形成され摺動棒部11が挿通される挿通孔部、25は止着板22a,22bの挿通孔部24の背部に長孔状に形成されワイヤ15のフック部21a,21bが掛止される掛止孔(緊締部材掛止部)である。
ワイヤ15は、実施の形態1と同様にその中間部で折り曲げられた二重のワイヤ15である。二重のワイヤ15の一端側の折り曲げ掛止部15aはボルト部9の下端部側に掛止され、二重のワイヤ15の他端側のフック部21a,21bは掛止孔25に掛止され止着板22a,22bを介して摺動棒部11に止着されている。
なお、本実施の形態2におけるホースバンドは、止着部材20を備えた点以外は実施の形態1と同様の構成を有している。
以上のように本実施の形態2におけるホースバンドは構成されているので、実施の形態1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)止着部材20が連結部23で連結された一対の止着板22a,22bを有し、止着板22a,22bが、摺動棒部11が挿通される挿通孔部24と、ワイヤ(緊締部材)15のフック部21a,21bが掛止される掛止孔(緊締部材掛止部)25と、を備え、ワイヤ15の他端側が止着部材20を介して摺動棒部11に止着されるので、ホースXの締め付け時にワイヤ15に大きな張力が生じても止着部分が緩み難く、確実にホースXの締め付けを行うことができる。
(2)挿通孔部24により止着部材20が摺動棒部に回動自在に止着されるので、ナット部13の締め付けによる引っ張り力が止着部材20を介してワイヤ15に円滑に伝達されホースXを確実に締め付けることができる。
(実施の形態3)
図5は本実施の形態3におけるホースバンドのワイヤの全体斜視図である。
図5において、9はボルト部、10はリング部、11は摺動棒部であり、これらは実施の形態1において説明したものと同様のものであるので同一の符号を付けて説明を省略する。30,31はホースXを緊締する緊締部材としてのワイヤ、30a,30b,31a,31bはワイヤ30,31の各々の両端部に形成された環状の端部掛止部、30c,31cはワイヤ30,31のループ部である。
ワイヤ30,31はリング部10の前後に配設され、ループ部30c,31cがホースXに略2周周回されると共に、端部掛止部30a,30b,31a,31bが摺動棒部11に掛止されている。
なお、本実施の形態3におけるホースバンドは、二重のワイヤ15に替えて2本のワイヤ30,31を用いた点以外は実施の形態1と同様の構成を有している。
以上のように本実施の形態3におけるホースバンドは構成されているので、実施の形態1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)2本(乃至複数本)のワイヤ(緊締部材)30,31によりホースXを締め付けることができるので、例えば一方のワイヤ30の止着部分等が緩んだ場合であっても他方のワイヤ31でホースXを締め付けることができ、液漏れや気体漏れを確実に防止することができる。
以上説明したように、本発明は、ホースとパイプとの接続部において液漏れや気体漏れ等を防止するホースバンドに関し、特に本発明によれば、ボルト部とナット部の螺合部分にボルト部に直交する方向に負荷がかからないため、小さい締め付けトルクで確実にホースとパイプの接続部を締め付けることができると共に、部品点数が少なく構造が簡単で生産性に優れ、小型で取り付け性に優れたホースバンドを提供することができる。
実施の形態1におけるホースバンドの一部破断全体斜視図 実施の形態1におけるホースバンドの要部側面断面図 ワイヤの全体斜視図 実施の形態2におけるホースバンドのワイヤと止着部材の全体斜視図 実施の形態3におけるホースバンドのワイヤの全体斜視図
符号の説明
1 ホースバンド
2 本体部
3 基部
4 貫通孔
5a,5b 側部
6 補強連結部
7a,7b 長孔部
8a,8b ホース当接部
9 ボルト部
10 リング部
11 摺動棒部
11a 摺動棒頭部
11b ストッパ部
12 止着部
13 ナット部
14 座金
15 ワイヤ(緊締部材)
15a 折り曲げ掛止部
15b,15c 端部掛止部
15d,15e ループ部
20 止着部材
21a,21b フック部
22a,22b 止着板
23 連結部
24 挿通孔部
25 掛止孔(緊締部材掛止部)
30,31 ワイヤ(緊締部材)
30a,30b,31a,31b 端部掛止部
30c,31c ループ部
X ホース
Y パイプ
Z 凹溝
L 接続部

Claims (4)

  1. a.貫通孔が形成された基部と、前記基部の両側部から垂下され下端部がホースに当接される一対の側部と、各々の前記側部に形成された上下方向に延びる長孔部と、を有する本体部と、
    b.前記貫通孔に挿通されたボルト部と、
    c.前記ボルト部の下端部に形成されたリング部と、中間部が前記リング部に挿通されると共に両端部が各々前記長孔部に摺動自在に挿通された摺動棒部と、を有する止着部と、
    .両端部の各々が前記止着部の前記摺動棒部に止着され前記ホースを締め付ける緊締部材と、
    .前記ボルト部に上端部側から螺着され前記基部の上面側に配設されたナット部と、
    を備えていることを特徴とするホースバンド。
  2. 前記止着部は、前記緊締部材の少なくとも一端部を前記摺動棒部に止着するための止着部材を備え、前記止着部材は、前記摺動棒部が挿通される挿通孔部と、前記挿通孔部の背部に形成され前記緊締部材の一端部が掛止される緊締部材掛止部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のホースバンド。
  3. 前記本体部は、前記側部の下端部に前記ホースに沿って当接する湾曲状に形成されたホース当接部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のホースバンド。
  4. 前記本体部は、前記側部同士を連結する補強連結部を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載のホースバンド。
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