JP4303053B2 - カプセル内視鏡誘導システム - Google Patents
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Description
この構成によれば、カプセル内視鏡を、内視鏡によって所望の適用部位まで誘導することができるので、カプセル内視鏡を適用したい部位まで、またはその近傍まで迅速に、しかも使用者が望む状態で誘導することができる。加えて、カプセル内視鏡保持手段に電源供給手段、撮像素子駆動信号出力手段を備えれば、カプセル内視鏡保持手段で保持している間はカプセル内視鏡内蔵の電源を使用しなくてすむ。
カプセル内視鏡保持手段は、前記カプセル内視鏡を保持しているときに、該カプセル内視鏡から出力される映像信号の伝達を受ける映像信号伝達手段も備えるのが好ましい。
カプセル内視鏡保持手段に映像信号伝達手段を備えていれば、カプセル内視鏡が内蔵する撮像手段が撮像した映像信号をこの映像信号伝達手段によって、例えば電子内視鏡で使用するモニタテレビで映像化できるので、目的の部位に、より正確にカプセル内視鏡を誘導できる。
このカプセル内視鏡10は、CMOSイメージセンサ13、光源19が設けられた端部側を前にして体腔内に挿入される。
鉗子121とカプセル内視鏡10との把持構造は、例えば、鉗子121に爪を設け、密閉カプセル容器11に爪が係合する窪みとする機械的な係合構造、あるいは、鉗子121の先端部に電磁石を設け、密閉カプセル容器11の後端面に電磁石に吸着される磁性材を設けて磁力により吸着する磁力吸着構造などの構造が適用できる。
なお、鉗子121によるカプセル内視鏡10の把持、解放操作は、体外部のハンドル123操作によってなされる。
カプセル内視鏡10がその適用部位に到達したことを確認したら、ハンドル123を操作して、鉗子121からカプセル内視鏡10を解放し、カプセル内視鏡10をその適用部位に放置する。その後操作者は、電子カメラ107で撮像され、モニタテレビTV2の画面に映し出された体腔内を見ることができるので、モニタテレビTV2を見ながら操作部103を操作してスコープ101を被験者の体内から安全に抜き出すことができる。
以後、カプセル内視鏡10は、小腸等の蠕動運動によって移動しながらCMOSイメージセンサ13で撮像した管腔内面の映像を信号送信部17を介してカプセル観察用プロセッサ50に送信し続ける。
そこで本発明の第2の実施形態は、カプセル内視鏡10を目的の部位まで誘導する間、できるだけカプセル内視鏡10の内蔵電源を使わなくて済むカプセル内視鏡誘導システムを提供する。この第2の実施形態について、図3乃至6を参照して説明する。第1の実施形態と同一の部材、同様の機能を有する部材には同一の符号を付してある。
このカプセル内視鏡10は、内蔵回路の動作電源を内蔵電源21とするか外部電源とするかを切替える電源切替回路23と、内蔵回路の動作モードを内蔵電源モードか外部電源モードかに切替える動作切替回路25を備えている。
このカプセル内視鏡10は、鉗子121に把持されると、駆動電源ライン125を介して駆動電力(外部電源)の供給、撮像素子駆動信号ライン127を介して撮像素子駆動信号の供給を受け、外部電源モードで動作を開始し、CMOSイメージセンサ13が撮像した映像信号を、映像信号ライン129を介してカプセル観察用プロセッサ50に出力する。
カプセル内視鏡10を放置したら、使用者は画像切替機301に切替動作させて電子カメラ107が撮像した映像をモニタテレビTV2の画面に映し出させる。これにより使用者は、モニタテレビTV2の画面に映し出された体腔内を見ながら操作部103を操作してスコープ101を被験者の体腔内から安全に抜き出すことができる。
使用者は、スコープ101を被験者の体腔内から引き出したら、画像切替機301に切替動作させて、カプセル内視鏡10が撮像した映像をモニタテレビTV2の画面に映し出させる。
電源伝達系は、コイルの電磁誘導作用を利用する構成であり、例えば、駆動電源ライン125の先端部に内蔵した一次コイルC1と、カプセル内視鏡10に内蔵した二次コイルC2を接近させ、一次コイルC1に流した交流によって二次コイルC2に誘導起電流を発生させる構成である。本実施形態では、駆動電力、撮像素子駆動信号を伝達する絶縁構造として利用する。
映像信号伝達系は、出力側に発光ダイオードLEDを、入力側にフォトトランジスタTrを用いた光通信を利用する構成である。本実施形態では、発光ダイオードLEDをカプセル内視鏡10に内蔵させて映像信号出力切替回路29が出力する映像信号を映像信号ライン129に伝達する絶縁構造として利用する。
11 密閉カプセル容器
13 CMOSイメージセンサ(撮像手段)
15 撮像素子駆動回路
17 信号送信部
19 光源(照明手段)
21 内蔵電源
23 電源切替回路
25 動作切替回路
27 撮像素子駆動信号切替回路
29 映像信号出力切替回路
50 カプセル観察用プロセッサ
51 プロセッサキャビネット
53 信号受信部
55 カプセル観察画像処理回路
57 システムコントローラ
59 タイミングコントローラ(撮像素子駆動信号出力手段)
61 カプセル駆動電源(電源供給手段)
100 スコープ部
101 スコープ
103 操作部
105 接続ケーブル部
107 電子カメラ
109 ライトガイド
111a 鉗子口
111b 鉗子挿入口
113 撮像素子駆動信号ライン
115 映像信号ライン
120 カプセル把持鉗子(カプセル内視鏡保持手段)
121 鉗子(カプセル内視鏡保持手段)
123 ハンドル
125 駆動電源ライン(電源供給手段)
127 撮像素子駆動信号ライン(撮像素子駆動信号出力手段)
129 映像信号ライン(映像信号伝達手段)
200 内視鏡用プロセッサ部
203 システムコントローラ
205 タイミングコントローラ
207 映像信号処理回路
209 光源
211 電源部
TV1 モニタテレビ
TV2 モニタテレビ
Claims (8)
- 他端部から先端部を湾曲操作して体腔内の所望位置まで誘導操作可能な細長い可撓部を有する部材であって、
密閉カプセル内に、撮像手段と、該撮像手段を駆動する撮像素子駆動信号を出力する撮像素子駆動信号出力手段と、該撮像手段の撮像対象を照明する照明手段と、撮像手段が撮像して出力する映像信号をカプセル外にワイヤレス送信する送信手段と、これらの各手段に駆動電力を供給する電源を内蔵するカプセル内視鏡を、前記可撓管の体内挿入部先端外に着脱自在に保持するカプセル内視鏡保持手段を備えていて、
このカプセル内視鏡保持手段は、前記カプセル内視鏡を保持しているときに、該カプセル内視鏡に電源を供給する電源供給手段、及び撮像素子駆動信号を供給する撮像素子駆動信号出力手段を備えていることを特徴とするカプセル内視鏡誘導システム。 - 前記カプセル内視鏡保持手段は、前記可撓管の体外部から挿入され、体内挿入部先端から突出してカプセル内視鏡を保持する鉗子である請求項1記載のカプセル内視鏡誘導システム。
- 前記他端部から先端部を湾曲操作して体腔内の所望位置まで誘導操作可能な細長い可撓部を有する部材は、内視鏡である請求項1または2記載のカプセル内視鏡誘導システム。
- 前記カプセル内視鏡保持手段は、前記カプセル内視鏡を保持しているときに、該カプセル内視鏡から出力される映像信号の伝達を受ける映像信号伝達手段を備えている請求項1から3のいずれか一項記載のカプセル内視鏡誘導システム。
- 前記カプセル内視鏡は、前記カプセル内視鏡保持手段により保持されているときは、前記電源供給手段から供給される外部電源による動作に切り替える切替手段を備えている請求項1から4のいずれか一項記載のカプセル内視鏡誘導システム。
- 前記カプセル内視鏡は、前記カプセル内視鏡保持手段により保持されているときは、内蔵の撮像手段を前記カプセル内視鏡保持手段から入力される撮像素子駆動信号による駆動に切り替える切替手段を備えている請求項1から5のいずれか一項記載のカプセル内視鏡誘導システム。
- 前記カプセル内視鏡は、前記カプセル内視鏡保持手段に保持されていることを検知する検知手段を備え、この検知手段によりカプセル内視鏡保持手段に保持されていることを検知しているときに前記切り替え手段は、前記電源供給手段から供給される外部電源による動作に切り替える請求項5記載のカプセル内視鏡誘導システム。
- 前記カプセル内視鏡は、前記カプセル内視鏡保持手段に保持されていることを検知する検知手段を備え、この検知手段によりカプセル内視鏡保持手段に保持されていることを検知しているときに前記切り替え手段は、内蔵の撮像手段を前記カプセル内視鏡保持手段から入力される撮像素子駆動信号による駆動に切り替える請求項7記載のカプセル内視鏡誘導システム。
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