JP4302676B2 - 平行2線式アンテナ - Google Patents

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本発明は、携帯端末等に内蔵して使用する小型の平行2線式アンテナに関するものである。
携帯電話に搭載されるアンテナは、これまでも小型化、軽量化または内蔵化が進められてきているが、携帯電話に対する機能の高度化やより一層の小型化等のニーズが今後とも増大すると考えられる。特に、内蔵アンテナについてもさらに小型化を図る必要がある。
従来の携帯端末用内蔵アンテナとしては、例えば図11に示すような面状逆Fアンテナ101を用いたものがある(特許文献1)。面状逆Fアンテナ101は、地板102とその上方に設けられた放射導体103から構成されている。このように構成された面状逆Fアンテナ101では、地板102と放射導体103との間に磁流スロット104が発生し、これが放射源として作用する。
従来の携帯端末用内蔵アンテナの別の形態として、図12(a)に示すような平行2線式アンテナ111がある(特許文献2)。平行2線式アンテナ111は、放射導体である平行2線路112の一方の端が給電端に接続され、他方の端が地板113に接続された構造となっている。
また、平行2線式アンテナ111との比較のために、図12(b)に放射導体が1本の線路からなる1線式アンテナ114を示す。平行2線式アンテナ111は、1線式アンテナ114と比較して広帯域かつ低姿勢で動作させることが可能となる。平行2線式アンテナ111と1線式アンテナ114のアンテナ特性(VSWR)の例を、それぞれ図12(c)、(d)に示す。同図から、平行2線式アンテナ111が、1線式アンテナ114に比べて広帯域化されていることがわかる。
平行2線路からなるアンテナは、非平衡モード(同相)で放射、平衡モード(逆相)で非放射となる。図13は、平行2線式アンテナの非平衡モードと平衡モードにおけるアンテナ動作を説明する図である。図13(a)及び(b)は、それぞれ非平衡モード及び平衡モードにおけるアンテナ動作を示している。
平行2線式アンテナでは、非平衡モードと平衡モードの重ね合わせにより広帯域でインピーダンス整合がとれる一方で、 帯域端部で放射効率の著しく低下する特異点を含む(内部損失−周波数特性を有する)という問題があった。図13(c)は、平行2線式アンテナの周波数特性の1例を示しており、同図下部に示す内部損失−周波数特性で損失特異点115が見られる。
上記損失特異点の問題を解決するためには、アンテナ内部の素子上の電流分布を修正する必要がある。そこで、アンテナに分波器、合波器、平衡線路などの電子部品を搭載し、これらを用いることで損失の周波数特性を制御する方法が提案されている(特許文献3)。
特開2003−124730号 特開2003−87043号 特開2005−027184号
しかしながら、上記従来の方法では以下のような問題がある。
特許文献1に記載の面状逆Fアンテナ101では、帯域幅がアンテナ空間に強く依存するため、所定の帯域幅を確保しようとすると、アンテナを小型化するのが困難であった。
また、特許文献2に記載の平行2線式アンテナ111では、所定の帯域幅を確保するための設計が複雑となり、広帯域特性を保持したまま小型化を実現するのが極めて困難であった。そのため、これまで大幅な小型化を達成した実施例は見られない。
さらに、特許文献3に記載の方法では、電子部品の点数が多くなるため、製造工程が複雑となり、コストも高くなるといった問題があった。また、多周波共用アンテナに適用しようとした場合には、帯域幅の制御が一層困難となった。
そこで、本発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、小型化が容易でかつ内部損失周波数特性を調整して所望のアンテナ特性が容易に得られる平行2線式アンテナを提供することを目的とする。
この発明の平行2線式アンテナの第1の態様は、携帯電話に内蔵される小型の平行2線式アンテナであって、回路基板に備えられた地板の外部に配設され、略直方体の形状を有する誘電体と、平板状導体であって基端が給電点に接続された給電用導体と、別の平板状導体であって基端が接地点に接続された接地用導体とを備え、前記2つの平板状導体は、相互に略平行でかつ前記誘電体の所定の面とも略平行となるよう配設され、前記2つの平板状導体の基端を除く全体が前記誘電体に内包され、前記誘電体は、内包する前記2つの平板状導体のうち前記給電用導体が前記接地用導体より前記地板の所定の地板端に近くなるように配設されることを特徴とする平行2線式アンテナである。
第2の態様は、前記誘電体が、前記2つの平板状導体の長手方向が前記所定の地板端と垂直となるよう配置され、前記所定の地板端と前記誘電体の最近接部とが所定の距離以内にあることを特徴とする平行2線式アンテナである。
第3の態様は、前記誘電体が、内包する前記2つの平板状導体の各面が前記地板と略垂直となるように配設されることを特徴とする平行2線式アンテナである。
第4の態様は、前記誘電体が、内包する前記2つの平板状導体の長手方向が前記地板の長手方向と略垂直となるように配設されることを特徴とする平行2線式アンテナである。
の態様は、前記2つの平板状導体が、異なる形状により形成されることを特徴とする平行2線式アンテナである。
の態様は、前記誘電体が、前記2つの平板状導体のそれぞれを含む2つの平面に挟まれた領域の誘電体が低誘電材料で形成され、前記平面より外側の領域の誘電体が高誘電材料で形成されることを特徴とする平行2線式アンテナである。
の態様は、前記2つの平板状導体が、前記地板に対して垂直な面内でそれぞれの終端を含む導体の一部を前記地板の方向に180度折り返した折り返し部をそれぞれ少なくとも1つずつ有することを特徴とする平行2線式アンテナである。
の態様は、前記誘電体と前記所定の地板端との間に位置する前記回路基板の一部に貫通部が設けられていることを特徴とする平行2線式アンテナである。
の態様は、前記貫通部が、前記誘電体の長手方向の全長にわたって設けられていることを特徴とする平行2線式アンテナである。
10の態様は、前記貫通部が、前記誘電体の長手方向に2以上に分けて設けられていることを特徴とする平行2線式アンテナである。
以上説明したように本発明によれば、従来に比べて極めて小型化された携帯端末用内蔵アンテナに好適な平行2線式アンテナを提供することができる。
また、平行2線式アンテナで問題となる損失周波数特性についても、2つの平板状導体の配置が非対称となることにより、損失特異点の調整が容易に行えることから、広帯域にわたって良好な放射特性が実現できる。
さらに、2つの平板状導体を内包する誘電体と地板端との間に位置する回路基板に貫通部を設けた本発明の平行2線式アンテナでは、該回路基板による誘電体損を低減して高い放射効率を実現できる。
図面を参照して本発明の好ましい実施の形態における平行2線式アンテナの構成について詳細に説明する。なお、同一機能を有する各構成部については、図示及び説明簡略化のため、同一符号を付して示す。
図1は、本発明の実施の形態に係る携帯端末用内蔵アンテナの概略の構成を示す図である。図1(a)は本発明の携帯端末用内蔵アンテナ1の斜視図であり、図1(b)はA方向から見たときの断面図、図1(c)はB方向から見たときの平面図である。
平行2線式アンテナ1は、略平行に配置された2つの平板状導体2と3、及び平板状導体2と3を電気的に短絡する短絡導体4から構成されるアンテナ素子が、略直方体の形状を有する誘電体5に内包される構造を有している。平板状導体2、3は、誘電体5の上下の面に略平行となるように配置されている。平板状導体2は、基端2aが給電点に接続されて給電用導体となり、平板状導体3は、基端3aが接地されて接地用導体となる。
誘電体5は、空気に比して高い誘電率をもつ樹脂で構成されており、誘電率の高い誘電体5の内部に前記アンテナ素子を設置することにより、平行2線式アンテナ1の一層の小型化が図られている。
アンテナ素子を誘電体の内部に設けることによる効果を、図2を用いて説明する。図2は、所定の平行2線式アンテナのアンテナ素子を空気中に置いたときと、本発明の平行2線式アンテナ1のように誘電体の内部に設けたときのアンテナ特性(VSWR)の1例を示している。
同図において、グラフ11は前記アンテナ素子を空気中に置いたときのVSWRを示しており、グラフ12、13は前記アンテナ素子を誘電体に内包したときのVSWRを示している。また、グラフ12とグラフ13とは外層の誘電体の誘電率が異なっており、グラフ13の方が誘電率が高い誘電体を用いた場合である(グラフ12の内層比誘電率;5/外層比誘電率;5、グラフ13の内層比誘電率;5/外層比誘電率;25)。
空気中に構成された平行2線式アンテナは、2本の導体上電流を調整することによって、グラフ11に示されるように2ピークからなる広帯域な特性を示す。しかし、一般に広帯域条件は狭く、例えば単純に線路長を長くする等の方法により、小型化を図った場合にはこの広帯域条件から逸脱する。つまり、広帯域条件を保持した状態での小型化が困難であった。グラフ12及びグラフ13は、誘電体に内包することにより、上記平行2線式アンテナを小型化した例であるが、平行2線特有の広帯域特性を保持した状態で低周波化(小型化)を達成している。
本発明の平行2線式アンテナ1では、図1に示す通り2つの平板状導体2、3を誘電体5に内包させたことにより、図2に示すような広帯域なアンテナ特性を実現できている。尚、若干の広帯域条件からのずれは、外部整合回路によって、調整可能である。
また本実施形態では、誘電体5が誘電率の異なる2種類の誘電体5aと5bから構成されるものとしている。すなわち、平板状導体2を含む平面と平板状導体3を含む平面で誘電体5を分割しており、各々の平面より外側の領域の誘電体を5a、前記両平面で挟まれた領域の誘電体を5bとしている。短絡導体4は、誘電体5bを貫通して設置されている。このように、平板状導体2、3より外側の誘電体5aの誘電率のみを高くすることで、広帯域条件を損なうことなく、平行2線式アンテナ1をより一層小型化することが可能となる。
平行2線式アンテナ1が、携帯端末内の回路基板上に設置されたときの概略図を図3に示す。図3(a)は回路基板21上に設置された携帯端末用内蔵アンテナ1の斜視図、図3(b)は回路基板21上に設置された携帯端末用内蔵アンテナ1の平面図、図3(c)は回路基板21上に設置された携帯端末用内蔵アンテナ1の断面図をそれぞれ示す。
平行2線式アンテナ1は、回路基板21上の一角(図3(b)の右上)に設置されており、回路基板21には平行2線式アンテナ1が設置されている位置を除いて地板22が備えられている。また、誘電体5に内包されている平板状導体2、3の長手方向が地板22の長手方向と略垂直となるように配置されており、平板状導体2、3のそれぞれの平面が地板22面と垂直となるように設置されている。
本発明の平行2線式アンテナ1を上記の通り構成することにより、誘電体5の端部24と地板端23との間に磁流源が形成される。これによって、平行2線式アンテナ1は磁流アンテナとして動作することになり、携帯端末の筐体に内蔵されても十分な放射特性が得られる。
さらに、平板状導体2、3の長手方向が地板22の地板端23と平行となっており、地板端23に最も近接している誘電体5の端部24と地板端23とは、所定の距離以内になるように配置されている。平板状導体2,3と地板22間には電界強度の高い領域ができ、生じる電束の大部分が比誘電率の高い誘電体5及び回路基板21の内部を通過する。そのため、アンテナの共振周波数は平板状導体2,3と地板端23との間に存在する領域の比誘電率に強く依存する。ここで、比誘電率とは外側の誘電体(誘電体5及び回路基板21)と空気からなる実効的な比誘電率をさす。
そのため、誘電体5の端部24と地板端23間の距離を調整することによって、電界強度の高い領域で比誘電率を変化させることができ、共振周波数を制御可能である。このとき、前記所定の距離は0mmから3mm間であることが好ましい。例えば、距離が0mmの場合、素子体積及び占有空間がともに最小となるが、アンテナ素子の実装ばらつき等の要因によって、周波数変動が大きくなる。距離をとった場合、素子体積及び占有空間は増えるが、集中していた電界がある程度分散することによって、ばらつき耐性の向上、及び帯域幅の向上が達成される。
平行2線式アンテナ1のアンテナ動作を、図4を用いて詳細に説明する。図4(a)に示す通り、誘電体5は内部に平板状導体2、3を内包して誘電体ブロック31を構成しており、これが地板22の端部23に近接して配置されている。図4(b)は、平行2線式アンテナ1を図4(a)に示すAA’断面で見たときのアンテナ動作を示している。
誘電体ブロック31と地板端23を近接して配置することにより、両者が強く結合されて電界32が形成される。そして、電界32の変動に応じて誘電体ブロック31と地板22の間に放射源となる等価磁流スロット33が形成される。
本発明の平行2線式アンテナ1を図4(a)に示すような構成とすることにより、携帯端末の筐体内部でのアンテナ動作に必要な空間を大幅に小さくすることが可能となる。また、誘電体ブロック31と地板端23とを強く結合させることにより、地板端23以外の周囲からの影響を軽減することができる。さらに、アンテナ近傍のみに放射源を構成することが可能なことから、通話時の手の影響による通話品質の低下を回避することができる。
次に、従来の平行2線式アンテナで問題となった内部損失−周波数特性の改善方法について以下に説明する。前述のように、平行2線式アンテナでは、2線上の電流が完全に逆相となった場合(平衡モード)、系は外部に電磁波を放出しない。このとき、アンテナに与えられたエネルギーは素子内部で熱損(内部損失)となる。この現象は共振周波数付近に生じるが、使用する周波数帯外にあれば問題はない。
内部損失−周波数特性を改善するためには、内部の電流分布を一部修正する必要がある。第一の方法として、図5に示すように、第一の導体41と第二の導体42の2本の線路を地板22に対して非対称な位置に配置する方法がある。図5では、第一の導体41と地板端23との距離をd1、及び第二の導体42と地板端23との距離をd2としており、d1とd2の大きさが異なるように平板状導体41、42を配置している。
導体素子はそれぞれ地板に近接した場合には、地板との電磁結合を生じ、内部の電流分布は変化する。そのため、平行2線の各導体に流れる電流は、周囲が全て自由空間である場合と異なり、内部の電流分布に非対称性が生じる。このように非対称性をもった配置を選択することにより、2線上の電流が完全に逆相となる周波数を変化させることができる。
図5において、第一の導体41を給電用導体2とし、第二の導体42を接地用導体3とすることにより、地板22に対する給電用導体2と接地用導体3の配置関係は非対称となる。あるいは、第一の導体41を接地用導体3とし、第二の導体42を給電用導体2としてもよい。このような位置関係の選択によって、アンテナ内部の電流分布を選択しうる。つまり、所望の内部損失−周波数特性を選択できる。
また、損失周波数特性を改善する第二の方法として、給電用導体2と接地用導体3を異なる形状に形成する方法がある。給電用導体2と接地用導体3の形状として、例えば図6に示すような形状を採用することができる。ここで、図6(a)はミアンダ線路43を示しており、図6(b)は直線状の線路44を示している。直線状の線路に比して、図6(a)のミアンダ線路43は同一面積内でも線路長が長く、また電流分布も複雑となる。つまり、一方の導体形状を変化させることによって、内部電流分布を変化させ、両導体上の電流が逆相となる周波数を変化させることができる。
給電用導体2として図6(a)のミアンダ線路43を選択し、接地用導体3として図6(b)の直線状線路44を選択することにより、給電用導体2と接地用導体3の形状を非対称とする。あるいは、給電用導体2を図6(b)の直線状線路44とし、接地用導体3として図6(a)のミアンダ線路43としてもよい。さらには、ともに図6(a)のミアンダ線路43、あるいは図6(b)の直線状線路44とし、それぞれを異なる形状とすることも可能である。
上記の第一の方法あるいは/及び第二の方法により、給電用導体2及び接地用導体3の配置あるいは/及び形状を非対称とすることによって、非放射である平衡モードが現れるのを不明瞭にし、特異点をインピーダンス整合のとれる周波数外に移動させ、さらに広帯域で動作させるようにすることが可能となる。
このことは、多周波共用アンテナに適用した場合であっても同じであり、前記第一の方法と前記第二の方法による非対称性の組み合わせにより、複数の周波数帯でも特異点を適切に移動させる組み合わせを選ぶことができる。
給電用導体2と接地用導体3の配置及び形状を非対称とすることによる損失周波数特性の改善効果を、図7を用いて説明する。ここでは、給電用導体2を図6(a)のミアンダ線路43とし、接地用導体3を図6(b)の直線状線路44としている。
図7(a)は、給電用導体2を地板22に近い側(図5の第一の導体41)に配置したケースの損失周波数特性を示しており、図7(b)は、給電用導体2を地板22から遠い側(図5の第二の導体42)に配置したケースの損失周波数特性を示している。各図とも、内部損51、反射損52、及び内部損51と反射損52を合計した総合損53を表示している。
図7において、(a)、(b)の間には反射損52(52a、52b)に大きな差が見られないにもかかわらず、(b)のケースでは960MHz付近に内部損が急激に変化する特異点を持っている。この特異点は、給電用導体2及び接地用導体3上の電流分布に起因するものであり、電流分布をわずかに変更することで、特異点の傾きを改善できると考えられる。
これに対し、図7(a)のケースにおける給電用導体2と接地用導体3の配置及び形状の非対称性の組み合わせでは、特異点の問題が解消されており、(b)のケースに比べて平坦な損失周波数特性が実現されている。よって、給電用導体2を接地用導体3より接地端23に近い位置に配置するのが好ましい。
なお、本実施形態では平板状導体2、3のそれぞれの平面が地板22と垂直となるように設置するものとしたが、それぞれの平面が地板22と略平行となるように設置してもよい。この場合には、平板状導体2、3のそれぞれと地板端23との距離の差が小さくなり、平板状導体2、3の配置の非対称性による効果が小さくなる。
但し、平板状導体2、3のそれぞれの平面が地板22と略平行となるように設置した場合でも、平板状導体2、3のそれぞれと地板端23との距離が異なるよう、平板状導体2、3の一方または両方を地板22の面方向に所定の幅だけずらすことによって、平板状導体2、3の配置の非対称性を調整することが可能である。
本発明の平行2線式アンテナの別の実施形態を図8を用いて説明する。図8は、単周波の平行2線式アンテナの具体例である。図8(a)に示す平行2線式アンテナ61は、給電用導体62と接地用導体63が同じ形状を有している。また、誘電体64は、64a、64b及び64cの3層構造からなっており、中央の誘電体64bの誘電率が低く(比誘電率5)、両側の誘電体64a、64cの誘電率が高く(比誘電率25)なるように構成されている。
平行2線式アンテナ61では、接地用導体63を誘電体64aと64bの間に配設し、給電用導体62を誘電体64bと64cの間に配設している。そして、誘電体64aと64b及び64cは、給電用導体62と接地用導体63を挟んで相互に密着されている。本実施形態では、接地用導体63の方が給電用導体62より地板65に近い方に配置する構成としている。
本実施形態の平行2線式アンテナ61は、長さ19.5mm、幅3mm、高さ3mmの寸法を有している。また、地板65は、長さ80mm、幅40mmとしている。このように構成された小型の平行2線式アンテナ61のアンテナ特性を図8(b)に示す。同図より、平行2線式アンテナ61は広い帯域が得られることがわかる。
本発明の平行2線式アンテナのさらに別の実施形態を図9に示す。図9は、本発明の平行2線式アンテナを多周波共用アンテナとしたときの具体例である。平行2線式アンテナ71は、GSM、DCS及びPCSの3周波で動作する携帯電話用アンテナである。平行2線式アンテナ71の寸法及び誘電体の誘電率は表1の通りである。
Figure 0004302676
小型の平行2線式アンテナ71は、多周波共用アンテナとして動作させるために、給電用導体72及び接地用導体73が誘電体74の端部近くで地板75方向に曲げられた後、再び地板75に平行となるよう曲げられている。つまり、地板75に対して垂直な面内で、給電用導体72及び接地用導体73の終端を含む各導体の一部を地板75の方向に180度折り返した折り返し部72a及び73aを1つずつ有している。
多周波共用アンテナである本発明の小型の平行2線式アンテナ71においても、地板75に対する給電用導体72と接地用導体73との設置位置の非対称性、及び給電用導体72と接地用導体73の形状の非対称性の組み合わせにより、複数の周波数帯における特異点を所定の周波数帯から移動させることが可能である。
平行2線式アンテナ71のVSWR特性と放射効率の測定結果を図10に示す。なお、係る測定に際しては、平行2線式アンテナ71の前段にインピーダンスを完全に整合させるための外部整合回路を付加した。
図10(a)は、平行2線式アンテナ71のVSWR特性を示すが、同図から明らかなように、GSM、DCS及びPCSの動作周波数帯である900MHz帯及び1800〜1900MHz帯で広帯域な特性が得られている。
また、図10(b)〜(d)は、それぞれ900MHz帯、1800MHz帯及び1900MHz帯における放射効率を示しているが、各周波数帯においてほぼ40%以上の放射効率が達成できている。
上記の通り、本発明の平行2線式アンテナは、多周波共用アンテナに適用した場合でも、優れたアンテナ特性を実現することが可能となる。
本発明の平行2線式アンテナのさらに別の実施形態を、図14を用いて以下に説明する。図14は、本実施形態の平行2線式アンテナの概略構成を示す図であり、図14(a)は本実施形態の平行2線式アンテナ81の斜視図、図14(b)は本実施形態の平行2線式アンテナ81の平面図、をそれぞれ示す。
携帯電話に用いられる回路基板21には、通常、FR4(ガラス―エポキシ基板)等の安価な材質の誘電体が使用されており、高周波特性に優れたものではない。典型的には、その誘電正接が0.02程度のものである。このような回路基板上で、図4を用いて説明したような強い電界を形成すると、誘電体である回路基板21により大きな誘電体損が生じる。その結果、アンテナの放射効率が低下してしまう。
特に、地板22の長手方向の長さが共振周波数の4分の1波長よりも短い場合には、地板端23付近に局在する電界強度が高くなり、その結果回路基板21による誘電体損も大きくなる。例えば、共振周波数900MHz、地板22の長手方向の長さが80mmの場合、回路基板21による誘電体損は約1dB程度になるというシミュレーション結果が得られており、全体の放射損失の約半分を占めている。
そこで、本発明の平行2線式アンテナ81では、誘電体5の端部24と地板端23との間に位置する回路基板21に、貫通部82を設けている。すなわち、貫通部82を設けることにより、誘電体端部24と地板端23との間に存在する誘電体である回路基板21の体積を減らしている。
図14に示す本発明の平行2線式アンテナ81では、誘電体端部24と地板端23との間に存在する誘電体が大部分刳り貫かれて貫通部82を形成しており、回路基板21による誘電体損を大幅に低減している。
貫通部82を有する本発明の平行2線式アンテナ81の放射効率を、貫通部82を有しない別の平行2線式アンテナ(例えば、図3の平行2線式アンテナ1)と比較した結果を図15に示す。同図は、共振周波数の異なる複数の平行2線式アンテナの放射効率を比較したものである。
グラフ83は、貫通部82を有する本発明の平行2線式アンテナ81の放射効率を示しており、いずれの共振周波数においても、貫通部82を有しない場合の放射効率を示すグラフ84よりも高くなっていることから、貫通部82を設けることにより放射効率を向上できることがわかる。
放射効率を向上させる別の方法として、アンテナの占有空間を大きくする方法がある。ここでアンテナの占有空間とは、平板状導体2、3を内包する誘電体5から地板端23までの空間としている。
前記アンテナの占有空間と放射効率との関係を図16に示す。同図において、グラフ85は、平板状導体2、3及び誘電体5等からなるアンテナ素子の体積を大きくすることで前記占有空間を大きくしたときの放射効率を示している。前記占有空間を大きくすることで、放射効率を高くすることが可能であることがわかる。
一方、グラフ86は、本実施形態のの平行2線式アンテナ81の放射効率を示している。本実施形態では、誘電体5の端部24と地板端23との間隔を大きくすることで前記占有空間を大きくし、それと同時に、誘電体5の端部24と地板端23との間に貫通部82を形成している。
グラフ86では、グラフ85に比して放射効率が大幅に改善されている。このことから、本発明の平行2線式アンテナ81では、貫通部82を設けることで放射効率を大幅に改善できることがわかる。
図14では、貫通部82として、2つの細長いスリット状のものを設けている。貫通部82の別の実施例を図17に示す。図17では、断面が円形の貫通部82を複数設けている。貫通部82の形状は、円形、矩形など任意の形状とすることができ、回路基板21の強度や加工の容易さ等を考慮して選択することができる。
図14に示す本発明の平行2線式アンテナ81では、放射効率を改善するために、誘電体5の端部24と地板端23との間隔を大きくして貫通部82を形成している。このように、誘電体5の端部24と地板端23との間隔を大きくした場合には、インピーダンス特性が変化してしまう可能性がある。
そこで、インピーダンス調整が容易な本発明の平行2線式アンテナの別の実施形態を図18を用いて説明する。本実施形態の平行2線式アンテナは、2つの平板状導体2、3のいずれかに接続された周波数調整スタブ87を有している。
周波数調整スタブ87は、それ自身はアンテナ放射に直接寄与しないが、共振周波数の調整によりインピーダンスを調整可能とするものである。図18では、周波数調整スタブ87を接地用導体3に接続しており、接地用導体3の長手方向と平行となるように設けている。
インピーダンス調整が容易な本発明の平行2線式アンテナのさらに別の実施形態を、図19を用いて以下に説明する。図19(a)は本実施形態の平行2線式アンテナ91の斜視図、図19(b)は平面図、をそれぞれ示す。
図19に示す本実施形態の平行2線式アンテナ91は、回路基板21に対して表面実装された場合を示している。2つの平板状導体2、3、及びこれを内包する誘電体5からなるアンテナ素子には、給電用端子92aと接地用端子93aがそれぞれ1つずつ備えられているのに加え、該アンテナ素子の中央付近に4つの固定用端子94が設けられている。
一方、回路基板21側には、給電用パッド92bと接地用パッド93bがそれぞれ1つずつ備えられているのに加え、4つの固定用パッド95が設けられている。前記アンテナ素子側に設けられた固定用端子94と回路基板21側に設けられた固定用パッド95とを、それぞれ1つずつ半田付けにより接続すると同時に、回路基板21に固定している。
ここで、固定用端子94は、前記アンテナ素子内部の平板状導体2または3を延長して形成させるようにしている。また、回路基板21の裏面には、表面に形成された4組の固定用パッド95のうちの2つにスルーホールを介して接続した2つの調整素子装荷用パッド96A、96Bを設けている。
調整素子装荷用パッド96A、96Bは、LC回路素子等のチップ部品を実装可能な構成としている。このような構成とすることにより、共振系の内部に任意のLまたはCを追加することができ、インピーダンス調整の自由度を向上させることが可能となっている。
本実施形態において、インピーダンス調整を行った一実施例を、図20に示すスミスチャートを用いて説明する。同図においてグラフ97aは、調整素子装荷用パッド96A,96Bをともに開放とした場合のインピーダンスをスミスチャート上にプロットしたものである。
これに対し、調整素子装荷用パッド96Aを短絡、96Bを開放とした場合のインピーダンスをグラフ97bで示す。調整素子装荷用パッド96Aを開放としたときと短絡としたときとでは、主に位相が変化しており、スミスチャート上の円形軌跡の開始点が変化している。
調整素子装荷用パッド96AにLまたはCを装荷した場合、その定数によって、開放と短絡の中間状態を連続的にとることができる。共振の始点・終点に注目すると、Lを装荷した場合には反時計回りに移動し、Cを装荷した場合には時計周りに移動する。また、共振の始点・終点の移動の仕方には周波数依存性があるため、位相差(角度差)をつけることも可能である。さらに、調整素子装荷用パッド96Bを加えて考えると、さらに自由度の高い位相調整が可能となる
特に、調整素子装荷用パッド96Aまたは96Bに装荷された整合回路を用いて多周波を広帯域化する場合には、スミスチャート上の位相(角度)差は重要であり、複数の共振の角度が揃った状態では、前記整合回路の1つの素子により、両周波数軌跡を中央へ移動させ、W型の広帯域特性を得ることができる。
図1は、図1は、本発明の平行2線式アンテナの概略の構成を示す図である。図1(a)は本発明の平行2線式アンテナの斜視図、図1(b)はA方向から見たときの断面図、図1(c)はB方向から見たときの平面図である。 図2は、平行2線式アンテナのアンテナ素子を空気中に置いたときと誘電体の内部に設けたときのアンテナ特性(VSWR)の比較図である。 図3は、平行2線式アンテナ1が、携帯端末内の回路基板上に設置されたときの概略図を示す。図3(a)は平行2線式アンテナ1の斜視図、図3(b)は平面図、図3(c)は断面図をそれぞれ示す。 図4は、平行2線式アンテナ1のアンテナ動作を説明する図である。図4(a)は誘電体ブロックと地板との関係を示す図であり、図4(b)は平行2線式アンテナ1の断面で見たときのアンテナ動作を説明する図である。 図5は、2本の線路を地板に対して非対称な位置に配置する方法を説明する図である。 図6は、平板状導体の形状の実施例である。図6(a)はミアンダ線路を示しており、図6(b)は直線状の線路を示している。 図7は、本発明の平行2線式アンテナ1の損失周波数特性を説明する図である。図7(a)は給電用導体2を地板22に近い側に配置したときの損失周波数特性、図7(b)は給電用導体2を地板22から遠い側に配置したときの損失周波数特性を示す。 図8は、単周波を対象とする本発明の別の実施形態の平行2線式アンテナを説明する図である。図8(a)は平行2線式アンテナ61の概略構成を示す図であり、図8(b)は平行2線式アンテナ61のアンテナ特性を示す図である。 図9は、GSM、DCS及びPCSの3周波を対象とする本発明のさらに別の実施形態の平行2線式アンテナを説明する図である。図9(a)は平行2線式アンテナ71の平面図、図9(b)は平行2線式アンテナ71の断面図、図9(c)は給電用導体及び接地用導体を示す図である。 図10は、平行2線式アンテナ71のVSWR特性と放射効率の測定結果を示す。図10(a)は平行2線式アンテナ71のVSWR特性、図10(b)は900MHz帯における放射効率、図10(c)は1800MHz帯における放射効率、図10(d)は1900MHz帯における放射効率をそれぞれ示す。 図11は、従来の面状逆Fアンテナを説明する概略図である。 図12は、従来のアンテナの動作を説明するための図である。図12(a)は、平行2線式アンテナの概略図、図12(b)は1線式アンテナの概略図、図12(c)は平行2線式アンテナのアンテナ特性(VSWR)、及び図12(d)は1線式アンテナのアンテナ特性を示す。 図13は、平行2線式アンテナの非平衡モードと平衡モードにおけるアンテナ動作を説明する図である。図13(a)は非平衡モードにおけるアンテナ動作、図13(b)は平衡モードにおけるアンテナ動作、図13(c)は平行2線式アンテナの周波数特性を示す。 図14は、本発明の平行2線式アンテナ81のさらに別の実施形態の平行2線式アンテナの概略構成を示す図である。図14(a)は本実施形態の平行2線式アンテナ81の斜視図、図14(b)は平面図、をそれぞれ示す。 図15は、本発明の平行2線式アンテナの放射効率を、貫通部82を有する場合と有しない場合とで比較したグラフである。 図16は、アンテナの占有空間と放射効率との関係を示すグラフである。 図17は、断面が円形の貫通部82を複数設けた実施例を示す平面図である。 図18は、インピーダンス調整が容易な本発明の平行2線式アンテナの別の実施形態を示す概略図である。 図19は、インピーダンス調整が容易な本発明の平行2線式アンテナのさらに別の実施形態を示す図である。図19(a)は本実施形態の平行2線式アンテナ91の斜視図、図19(b)は平面図、をそれぞれ示す。 図20は、インピーダンス調整を行ったときの一実施例を示すスミスチャートである。
符号の説明
1、61、71、81、91・・・平行2線式アンテナ
2、62、72・・・平板状導体(給電用導体)
2a・・・平板状導体2の基端
3、63、73・・・平板状導体(接地用導体)
3a・・・平板状導体3の基端
4・・・短絡導体
5、64、74・・・誘電体
5a・・・外側領域の誘電体
5b・・・中間領域の誘電体
11・・・アンテナ素子を空気中に置いたときのVSWR
12・・・アンテナ素子を低誘電率の誘電体に内包したときのVSWR
13・・・アンテナ素子を高誘電率の誘電体に内包したときのVSWR
21・・・回路基板
22、65、75・・・地板
23・・・地板端
24・・・誘電体5の端部
31・・・誘電体ブロック
32・・・電界
41・・・第一の導体
42・・・第二の導体
43・・・ミアンダ線路
44・・・直線状線路
51・・・内部損
52・・・反射損
53・・・総合損
76・・・給電ピン
72a、73a・・・折り返し部
77・・・接地ピン
78・・・スリット
82・・・貫通部
83、84、85、86・・・放射効率
87・・・周波数調整スタブ
92a・・・給電用端子
92b・・・給電用パッド
93a・・・接地用端子
93b・・・接地用パッド
94・・・固定用端子
95・・・固定用パッド
96A、96B・・・調整素子装荷用パッド
97a、97b・・・インピーダンス軌跡
101・・・面状逆Fアンテナ
102・・・地板
103・・・放射導体
104・・・磁流スロット
111・・・平行2線式アンテナ
112・・・平行2線路
113・・・地板
114・・・1線式アンテナ
115・・・損失特異点

Claims (10)

  1. 携帯電話に内蔵される小型の平行2線式アンテナであって、
    回路基板に備えられた地板の外部に配設され、略直方体の形状を有する誘電体と、
    平板状導体であって基端が給電点に接続された給電用導体と、
    別の平板状導体であって基端が接地点に接続された接地用導体とを備え、
    前記2つの平板状導体は、相互に略平行でかつ前記誘電体の所定の面とも略平行となるよう配設され、
    前記2つの平板状導体の基端を除く全体が前記誘電体に内包され
    前記誘電体は、内包する前記2つの平板状導体のうち前記給電用導体が前記接地用導体より前記地板の所定の地板端に近くなるように配設され
    ことを特徴とする平行2線式アンテナ。
  2. 前記誘電体は、前記2つの平板状導体の長手方向が前記所定の地板端と平行となるよう配置され、前記所定の地板端と前記誘電体の最近接部とが所定の距離以内にある、
    ことを特徴とする請求項1に記載の平行2線式アンテナ。
  3. 前記誘電体は、内包する前記2つの平板状導体の各面が前記地板と略垂直となるように配設される
    ことを特徴とする請求項2に記載の平行2線式アンテナ。
  4. 前記誘電体は、内包する前記2つの平板状導体の長手方向が前記地板の長手方向と略垂直となるように配設される
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の平行2線式アンテナ。
  5. 前記2つの平板状導体は、異なる形状により形成される
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の平行2線式アンテナ。
  6. 前記誘電体は、前記2つの平板状導体のそれぞれを含む2つの平面に挟まれた領域の誘電体が低誘電材料で形成され、
    前記平面より外側の領域の誘電体が高誘電材料で形成される
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の平行2線式アンテナ。
  7. 前記2つの平板状導体は、前記地板に対して垂直な面内でそれぞれの終端を含む導体の一部を前記地板の方向に180度折り返した折り返し部をそれぞれ少なくとも1つずつ有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の平行2線式アンテナ。
  8. 前記誘電体と前記所定の地板端との間に位置する前記回路基板の一部に貫通部が設けられている
    ことを特徴とする請求項2から請求項のいずれか1項に記載の平行2線式アンテナ。
  9. 前記貫通部は、前記誘電体の長手方向の全長にわたって設けられている
    ことを特徴とする請求項に記載の平行2線式アンテナ。
  10. 前記貫通部は、前記誘電体の長手方向に2以上に分けて設けられている
    ことを特徴とする請求項に記載の平行2線式アンテナ。
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