JP4301776B2 - ノズル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はノズルに関し、特に、鉄鋼の連続鋳造機等に用いて高温の鋼板の冷却を均一に行うことができるものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、鋼板製造の連続鋳造機では、国際競争の激化に伴い、コストダウンと高品質が同時に求められている。従来は、その連続鋳造機で高温の鋼板を冷却する際には、2流体スプレーノズルによりミストを噴霧して冷却を行っているのが通常である。
このようなノズルとして図14に示すようなノズル1が使用されている。
ノズル1は、中心軸線上に穿設された独立孔2の先端にオリフィス3を形成し、該オリフィス3に連通する切欠部4を噴射側より設けることで、噴口を形成している。
【0003】
あるいは、図15に示す特公平3−15493号公報に開示されたノズル5は、液体と気体とが混合して流入するアダプタ9の先端にノズルチップ6を取り付けている。
ノズルチップ6は、断面円形の撹拌室7を設けると共に、該撹拌室7の前面開口で離反方向に傾斜する噴口ソワセ部6aを設け、撹拌室7の側壁には、対向して2つの流入孔8を穿設している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、1台の連続鋳造機により、噴射流量を変化させて急冷却から緩冷却までの幅の広い冷却範囲が求められているにも関わらず、図14に示すノズル1では、流量が変化すると、噴霧厚さ方向の噴角θnも変動してしまい、冷却ムラができて鋼板の品質低下に繋がる恐れがあり、特に、液体に対する気体の流量比を下げて液体のみの噴射とすると、図7の従来例1に示すように噴霧厚さ方向Tの噴角θnは小さくなってしまう問題がある。
また、図15に示すノズル5でも、流量が変化すると、噴霧幅方向の噴角θwが変動し、冷却ムラができてしまう恐れがある。特に、液体に対する気体の流量比を下げて液体のみの噴射とすると、図7の従来例2に示すように噴霧幅方向の流量分布形状が不安定となってしまう問題がある。
【0005】
コストダウンの要請より、気体を供給するコンプレッサーの電力消費量を押えて省エネ化を図るために、液体に対する気体の流量比を下げる(あるいは液体のみにする)ことが望まれているが、そのためには、気体の流量比を下げても安定した噴霧パターンが得られることが必要となり、ノズル1、5ではそのニーズに十分に応えることができない。
【0006】
また、連続鋳造機の高速化の要請より、ノズルによる冷却能力の向上が所望されており、そのためには、噴射面積の拡大および液体流量の増大に対応できるノズルが必要となる。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、流量を変化させても噴射厚さおよび噴射幅の変動量が小さく安定した噴射パターンをもち、さらに、噴射面積および噴射流量の大きいノズルを提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ボディの中心軸線に沿った大径の流入孔を設け、該流入孔の先端複数の独立孔連通させ、これら複数の独立孔は上記中心軸線に位置する隔壁を介して対称位置に形成し、2個または中心軸線を挟んで点対称の位置に4つ設けており、各独立孔の噴射側は流路面積を漸次縮小して先端を閉鎖している一方、
ボディの噴射側端面に直径方向に切込部を設け、該切込部は、その底面を曲率半径4〜50mmの円弧形状あるいはテーパ状の所要幅を有するものとし、かつ、該底面を挟む両側面を前記中心軸線と平行または開口先端が離反方向に拡がるように傾斜させ
上記切込部により上記各独立孔の先端閉鎖部より離れた中心軸線側の側面を切り欠いて上記切込部の側面と底面に開口する直角方向のL字状の噴口を設け、各独立孔の先端閉鎖部から上記噴口へと流体が戻るようにし、
上記切込部の両側に対向して形成される各噴口より噴出する流体同士衝突で噴霧厚さを拡げていると共に、この切込部の内部で上記各噴口から噴射される流体を上記切込部によりガイドして噴霧幅を規制し、供給する液体流量を1〜25L/minの範囲で調節しても噴霧幅を均一に出来ることを特徴とするノズルを提供している。
【0009】
上記構成とすると、上記各独立孔の対向する噴口より流出した流体が衝突して拡散することにより、噴霧厚さを厚くすることができる。また、該厚さ方向の噴霧は、上記切込部の側面にガイドされて噴射するので、流量が変動しても安定した噴霧厚さを提供することを可能としている。
さらに、上記独立孔には噴口の手前位置に流路面積が縮小された先端閉鎖部を設けているので、上記流体の衝突が高速・高圧で行われ、噴霧の拡散効果が高められている。
【0010】
また、上記切込部の底面を噴射側に開いた円弧状あるいはテーパー状に凹設していることで、噴射される流体の噴霧幅方向が、上記切込部の底面にガイドされるので、流量が変動しても安定した噴霧幅を提供することを可能としている。特に、円弧状とした場合には噴霧が滑らかにガイドされ損失の少ない噴霧を可能としている。しかも、上述のように噴霧の拡散は十分に行われているので、流量が変動しても噴霧幅方向の流量分布を均一に保つこともできる。
【0011】
さらに、上記噴口は、切込部の底面と側面とが直交する断面L形状としているので、例えば断面を直線状や曲線状とした場合に比べ、噴口の開口を大きくすることができ、流量の上限値を拡げることができる。また、ボディサイズを変えずに噴口が大きくできることで、ノズルの小型化を図ることも可能となる。
【0012】
上記した事項より、本発明のノズルによると、流量の変動があっても噴射パターンが安定しているので、例えば、液体と気体の2流体を供給している場合に、液体に対する気体の流量比(気水比)を下げても、ノズルを交換することなく上記ノズルを用いることができる。よって、上記ボディの流入孔の流入口に、1流体あるいは2流体を供給する流体供給管を連通させ、上記噴口より1流体あるいは2流体を噴霧できる構成とすることができる。
また、安定した噴射パターンを維持しながら気水比を下げることができるので、気体供給用のコンプレッサーの電力消費量も抑制され、省エネ化を図ることもできる。
【0013】
上記各独立孔の噴口は、各独立孔の先端閉鎖部より離れた中心軸線側の側面が切り欠かれて形成され、各独立の先端閉鎖部から上記隔壁側へと流体が戻る構成としている
【0014】
上記構成とすると、対向する各噴口から噴出する流体が若干Uターンして戻り方向に流れることで、流れの撹拌が行われると共に、2つの流れの衝突を増進でき、流量が小さい場合でも噴霧面積を十分に確保することができる。
【0015】
また、上記のように、切込部の両側面は、上記中心軸線と平行または開口先端が離反方向に拡がるように傾斜させている。
【0016】
上記構成とすると、流量の大小に関わらず上記切込部の側面間で安定化された噴霧厚さを、上記傾斜したテーパー部分でガイドして拡大させることができる。
【0017】
上記独立孔は、中心軸線を挟んで対称位置に2個設け、あるいは中心軸線を挟んで点対称の位置に4つ設けている。
【0018】
特に、中心軸線を挟んで点対称位置に計4つの独立孔を形成した場合には、ノズル全体として流量の上限値を増大することができると共に、対向する各独立孔の上記噴口より噴出する流体の衝突が2箇所で行われ、噴霧厚さおよび噴霧幅を増大させることができる。
【0019】
さらに、上記複数の独立孔の中心軸線はボディの中心軸線と平行あるいは、切込部の一側面に2個の独立孔を並設している場合には、これら独立孔の中心軸線をボディの中心軸線を挟んで先端を離反方向に傾斜させれば、噴霧幅方向に拡散するように流れを形成することができるので、噴霧幅を増大することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図6は第1実施形態を示す。
図1(A)(B)はノズル10の接続態様を示し、アダプタ11の先端にノズル10を外嵌羅着すると共に、アダプタ11の側面に液パイプ12を取り付け、該液パイプ12とL形状のエルボー13を介してチェックバルブ14を取り付けており、チェックバルブ14を液体の供給口とする一方、アダプタ11の後端を気体の供給口としている。
【0021】
ノズル10は、図2乃至図5に示すように、ボディ15の後端側に円筒状の流入孔16を凹設し、該流入孔16の先端面よりノズル10の軸芯上の隔壁19を介して夫々独立した独立孔17、18をノズル10軸芯に沿って設けている。
各独立孔17、18の先端部は流路面積を漸次縮小する先細りの先端閉鎖部17a、18aを形成すると共に、ボディ15の噴射側の先端より切込部22を凹設し、各先端閉鎖部17a、18aの対向する一側部に連通させている。そして、切込部22により連通された先端閉鎖部17a、18aの開口を噴口20、21としている。
【0022】
切込部22は、その底面22aを噴射側に開いた円弧状に凹設していると共に、その側面22bはノズル10軸芯方向に平行としている。なお、底面22aの円弧の曲率半径Rは4〜50mmの範囲で、ボディサイズや要求される噴霧幅に応じて決定されている。
【0023】
噴口20、21は、切込部22の底面22aと側面22bとが直交する断面L形状としている。
先端閉鎖部17a、18aは、図6(A)に示すように、独立孔17、18の先端から噴口20、21にかけて流体を隔壁19側にUターンして戻す形状となるU字部17b、18bを設けている。
また、切込部22の側面22bの噴射側先端に連続して、離反方向に拡がるテーパー部23を設けている。
【0024】
次に、ノズル10での流体の噴射プロセスについて説明する。
図6(A)(B)に示すように、アダプタ11でミキシングされた気液2相流(以下、流体と称す)が、ノズル10の流入孔16に供給され、2つの独立孔17、18に夫々分かれて流入する。
独立孔17、18へ流入した流体は、先端閉鎖部17a、18aでの流路面積の縮小に伴って流速を上昇させながら、対向する噴口20、21より夫々流出する流体同士が切込部22内で衝突する。
【0025】
この衝突により、噴霧厚さ方向Tと噴霧幅方向Wへの流体の拡散を促進している。この際、独立孔17、18の先端から噴口20、21にかけて流体を隔壁19側に戻す形状となるU字部17b、18bを若干設けているので、各噴口20、21から噴出する流体が若干戻り方向に流れて、流れの撹拌が行われると共に、2つの流れの衝突を増進でき、流量が小さい場合でも噴霧厚さ方向Tの噴角θnおよび噴霧幅方向Wの噴角θwを十分に確保することができる。
【0026】
そして、上記衝突した流体は、噴霧厚さ方向Tが切込部22の側面22bでガイドされると共に、噴霧幅方向Wが切込部22の円弧状の底面22aで滑らかにガイドされる。したがって、流量が変動しても安定した噴霧厚さ方向Tの噴角θnと噴霧幅方向Wの噴角θwを提供することを可能としている。
特に、噴霧幅方向Wに関しては、ガイド壁となる切込部22の底面22aが円弧状となっているので、エネルギー損失の少ない噴霧を可能としている。
【0027】
最後に、流量の大小に関わらず切込部22の側面22b間で安定化された噴霧厚さ方向Tの噴霧を、切込部22の側面22bより先端側に連続したテーパー部23によりガイドして噴角θnを拡大させている。
【0028】
上記のように噴霧の拡散は十分に行われているので、流量が変動しても噴霧幅方向Wの流量分布も均一に保つことができる。
さらに、噴口20、21は、切込部22の底面22aと側面22bとが直交する断面L形状としているので、噴口20、21の開口を大きくすることができ、流量の上限値を上げることが可能となり、また、ボディ15のサイズを変えずに噴口20、21を大きくできることから、ノズル10の小型化を図ることもできる。
【0029】
しかも、本発明のノズル10によると、流量の変動があっても噴射パターンが安定しているので、液体に対する気体の流量比(気水比)を下げることができ、気体供給用のコンプレッサーの電力消費量も抑制され、省エネ化を図ることもできる。
例えば、噴射パターンを維持したまま液体流量を増減できる範囲であるターンダウン比は、従来の2流体ノズルで1:15(ex.液流量1〜15L/min)程度、従来の1流体ノズルで1:3程度であるところ、本発明の1流体・2流体兼用のノズル10では1:25とターンダウン比を大きくすることができる。
【0030】
また、液体に対する気体の流量比(気水比)を下げても噴射パターンが安定しているので、ノズルを交換することなく本ノズル10だけで対応することができ、1流体用ノズル(液体のみ)として兼用できる。
【0031】
次に、本発明の第1実施形態のノズル10と従来例1(図14)・従来例2(図15)のノズル1、5との噴射パターンを比較考察する。
図7は本発明の第1実施形態のノズル10と従来例1、2との流量分布を比較した表である。
【0032】
従来例1のノズル1による噴射厚さ方向Tの噴角θnは、水と空気の2流体とした場合にはθn=20°であるが、水のみの1流体とした場合に、θn=6°と変動し、気水比を大きく変動させた場合に安定した噴射パターンが得られない。
従来例2のノズル5による噴射幅方向Wの噴角θwは、水と空気の2流体とした場合にはθw=78°であるが、水のみの1流体とした場合に、θn=90°と変動すると共に、流量分布形状も波型の不均一な分布を示し、気水比を大きく変動させた場合に安定した噴射パターンが得られない。
【0033】
本発明のノズル10によれば、水と空気の2流体とした場合の噴射厚さ方向Tの噴角θnは60°で、水のみの1流体とした場合の噴角θnも60°となり、気水比が変動しても流量分布の変動が少なく安定している。
また、水と空気の2流体とした場合の噴射幅方向Wの噴角θwは115°で、水のみの1流体とした場合の噴角θwも115°となり、変動が少なく安定していると共に、流量分布形状も気水比を下げて水のみとした場合でも均一な分布形状を得ることができる。
【0034】
図8は第2実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、切込部22’の底面22a’を円弧形状とする代わりに、噴射側に拡がるテーパー状としている点である。
上記構成とすると、第1実施形態と同様に、噴口20、21を流出して衝突した流体が、切込部22’の傾斜した底面22a’でガイドされるので、流量が変動しても安定した噴霧幅方向Wの噴角θwを提供することができる。
なお、他の構成は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0035】
図9は第3実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、隔壁19’の先端部分に断面円弧状の凹部19a’を設けている点である。
上記構成とすると、凹部19a’の空間が噴口20、21より流出した流体の撹拌室の役割を果たし、噴霧の拡散を増進することができる。
なお、他の構成は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0036】
図10は第4実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、隔壁19”の先端部分に断面円弧状の凸部19a”を突出している。
上記構成とすると、噴口20、21を下流側の流路が狭められて、対向する噴口20、21より流出した流体の衝突圧が高まり、噴霧の拡散を増進することができる。
なお、他の構成は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0037】
図11は第5実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、各独立孔17’の先端閉鎖部17a’、18a’となる先端がU字部を設けていない点である。つまり、先端閉鎖部17a’、18a’は、そのまま滑らかに切込部22へと連通している。
なお、他の構成は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0038】
図12は第6実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、中心軸線を挟んで点対称位置に独立孔17−1、17−2、18−1、18−2を4つ配置している点である。
上記構成とすると、合計4つの独立孔17−1、17−2、18−1、18−2が形成されるので、ノズル10全体として流量の上限値を増大することができると共に、対向する独立孔17−1と18−1および17−2と18−2の噴口20−1、21−1、20−2、21−2より噴出する流体の衝突が2箇所で行われ、噴霧厚さおよび噴霧幅を増大させることができる。
なお、他の構成は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0039】
図13は第7実施形態を示す。
第6実施形態との相違点は、隔壁19に対して一側に配置された各2つの独立孔17−1’、17−2’の中心軸線がボディ15の中心軸線を挟んで先端を離反方向に傾斜させている点である。
上記構成とすると、噴霧幅方向Tに拡散するように流体の流れを形成することができるので、噴霧幅を増大することができる。
なお、他の構成は第6実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明のノズルによれば、上記各独立孔の対向する噴口より流出した流体が衝突して拡散することにより、噴霧厚さおよび噴霧幅を厚くすることができる。また、該噴霧は、上記切込部の側面および円弧状の底面にガイドされて噴射するので、流量が変動しても安定した噴霧厚さおよび噴霧幅を得ることができると共に、流量分布も均一に保つことができる。
さらに、上記独立孔には噴口の手前位置に流路面積が縮小された先端閉鎖部を設けているので、上記流体の衝突が高速・高圧で行われ、噴霧の拡散効果を高めることができる。
【0041】
また、上記噴口は、切込部の底面と側面とが直交する断面L形状としているので、開口面積が増大し流量の上限値を拡大できると共に、ノズルの小型化も図ることができる。
さらに、流量の変動があっても噴射パターンが安定しているので、液体に対する気体の流量比(気水比)を下げても、ノズルを交換することなく使用することができ、1流体用と2流体用との兼用ノズルとすることができる。
加えて、気水比を下げることができることで、気体供給用のコンプレッサーの電力消費量も抑制され、省エネ化を図ることもできる。
【0042】
また、上記独立孔の先端から上記噴口にかけて上記U字部を設けることで、対向する各噴口から噴出する流体が若干戻り方向に流れて撹拌が行われると共に、2つの流れの衝突を増進でき、流量が小さい場合でも噴霧面積を十分に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明に係る第1実施形態のノズルの使用態様を示す側面図、(B)は正面図である。
【図2】 第1実施形態のノズルの断面図である。
【図3】 図2と直交方向の断面図である。
【図4】 第1実施形態のノズルの噴射側の正面図である。
【図5】 第1実施形態のノズルの流入口側の背面図である。
【図6】 (A)は図2の要部拡大断面図、(B)は図3の要部拡大断面図である。
【図7】 第1実施形態のノズルと従来例との流量分布の比較を示す表である。
【図8】 第2実施形態のノズルの断面図である。
【図9】 第3実施形態のノズルの要部断面図である。
【図10】 第4実施形態のノズルの要部断面図である。
【図11】 第5実施形態のノズルの要部断面図である。
【図12】 (A)は第6実施形態のノズルの断面図、(B)は正面図である。
【図13】 第7実施形態のノズルの断面図である。
【図14】 従来例1のノズルの断面図である。
【図15】 従来例2のノズルの断面図である。
【符号の説明】
10 ノズル
11 アダプタ
12 液パイプ
13 エルボー
14 チェックバルブ
15 ボディ
16 流入孔
17、18 独立孔
17a、18a 先端閉鎖部
17b、18b U字部
19 隔壁
20、21 噴口
22 切込部
22a 底面
22b 側面
23 テーパー部

Claims (4)

  1. ボディの中心軸線に沿った大径の流入孔を設け、該流入孔の先端複数の独立孔連通させ、これら複数の独立孔は上記中心軸線に位置する隔壁を介して対称位置に形成し、2個または中心軸線を挟んで点対称の位置に4つ設けており、各独立孔の噴射側は流路面積を漸次縮小して先端を閉鎖している一方、
    ボディの噴射側端面に直径方向の切込部を設け、該切込部は、その底面を曲率半径4〜50mmの円弧形状あるいはテーパー状の所要幅を有するものとし、かつ、該底面を挟む両側面を前記中心軸線と平行または開口先端が離反方向に拡がるように傾斜させ
    上記切込部により上記各独立孔の先端閉鎖部より離れた中心軸線側の側面を切り欠いて上記切込部の側面と底面に開口する直角方向のL字状の噴口を設け、各独立孔の先端閉鎖部から上記噴口へと流体が戻るようにし、
    上記切込部の両側に対向して形成される各噴口より噴出する流体同士衝突で噴霧厚さを拡げていると共に、この切込部の内部で上記各噴口から噴射される流体を上記切込部によりガイドして噴霧幅を規制し、供給する液体流量を1〜25L/minの範囲で調節しても噴霧幅を均一に出来ることを特徴とするノズル。
  2. 上記複数の独立孔の中心軸線はボディの中心軸線と平行あるいは、切込部の一側面に2個の独立孔を並設している場合には、これら独立孔の中心軸線をボディの中心軸線を挟んで先端を離反方向に傾斜させている請求項1に記載のノズル。
  3. 前記隔壁の先端は断面円弧状の凹部、断面円弧状の凸部あるいは平坦面としている請求項1または請求項2に記載のノズル。
  4. 上記ボディの流入孔の流入口に、1流体あるいは2流体を供給する流体供給管を連通させ、上記噴口より1流体あるいは2流体を噴霧できる構成としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のノズル。
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