JP4301758B2 - 閉回路用補充装置 - Google Patents

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    • F16K17/18Safety valves; Equalising valves, e.g. pressure relief valves opening on surplus pressure on either side
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
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    • F04B53/08Cooling; Heating; Preventing freezing

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部空間を画定し且つシリンダーブロックが配置されたケーシングを有する少なくとも1つの油圧モータと、ポンプに接続され且つ油圧モータへの主給油管及び主排油管をそれぞれ構成する少なくとも2つの主管とを備えた閉回路用補充装置(replenishing device)であって、無圧リザーバに連通する弁と低圧状態にある主管とを連通させるのに適した(又は連通させるようになっている)補充セレクタを備えた閉回路用補充装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような公知の補充装置において、補充セレクタは、液体をこれが油圧モータの給油回路内に再注入される前に冷却する目的で当該液体を無圧リザーバに誘導するべく、低圧状態にある複数の管の1つから液体を放出することを可能にする。補充回路内において、交互に配置された2つの別体の要素によって構成された補充セレクタ及び弁を使用可能であることが知られている。例えば、それら2つの要素は、油圧モータのケーシングに固定されるか、あるいはその中に組み込まれる。このような構成は、文書DE−195 22 448に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなタイプの補充装置は、油圧モータ内に設置するにはかなり複雑であるため、完全に満足できるものではない。さらに、すべての補充装置は、これを保持するように特別に作成された油圧モータ(すなわち、最初に補充セレクタ、次に弁を保持する凹部を有する)用に調整されるべきである。
【0004】
従って、本発明の1つの目的は、特に油圧モータのケーシングに直接固定することにより補充回路内に容易に設置することができ、且つ、所定の特徴を有する1つの補充装置から他の特徴を有する別の類似した補充装置までを使用可能とするために油圧モータの形状を調整する必要なく同系統の油圧モータ内の様々な油圧モータ用の調整を容易に行うことができる補充装置を提供することである。
【0005】
さらに本出願人は、油圧モータのある運転状況下において、補充を目的として油圧モータの給油回路から液体を放出させるのが不都合となり得ることを見出した。例えば、油圧モータ運転開始時において、低圧状態である場合、及び、液体の放出が動力上昇を遅延させる可能性のある場合がこれに該当する。
【0006】
従って、本発明の1つの目的は、油圧モータのある運転状況下において補充を目的として液体が放出されるのを防ぐことのできる補充装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的は、弁及び補充セレクタは、可動部材をそれぞれ有しており、これらの可動部材は、一方が他方の内部に位置していると共に、一方が他方に関して移動可能であり、低圧状態にある主管に連結されるのに適した(又は連結されるようになっている)入口及び無圧リザーバと常に連通した出口を有する1つの補充弁ユニット内で補充セレクタ及び弁が一体化され、弁は低圧状態にある主管内の圧力が所定の圧力しきい値に達したときに入口と出口とを連通させるのに適している(又は連通するようになっている)という構成によって達成される。
【0008】
このように、本発明に係る補充弁ユニットは、特に油圧モータのケーシングに固定することによって閉回路内に設置するのが容易な油圧部品となっている。そのため、補充弁ユニットの入口が低圧状態にある主管と連通可能である。閉回路内の圧力が不十分なときに補充液が放出されるのを防ぐため、弁は圧力しきい値に達してからのみ開くようになっている。弁は、補充弁ユニットの入口と出口との間に配置され、低圧状態にある主管内圧力が十分であるときのみ入口と出口とを互いに連通可能にし、これにより補充弁ユニットの出口は冷却すべき液体が注入される筐体と常に連通可能となる。
【0009】
補充弁ユニットは、単品として使用できるカートリッジのような油圧部品を構成している。
【0010】
つまり、所定の閉回路に適用可能な条件に合わせて補充モードを調整するには、カートリッジを変更又は取り替える必要があるだけで、閉回路内の他の油圧部品を操作する必要はない。
【0011】
補充弁ユニットは、入口と出口とが弁を介して互いに連結されているときに補充弁ユニットの入口と出口との間に配置されるのに適した(又は配置されるようになっている)絞りをさらに有することが好ましい。
【0012】
弁と絞りとにより形成された組立体は、補充装置により放出される液体の流速を制御するレギュレータを構成する。従って、放出された液体の流速は、低圧状態にある主管の圧力が圧力しきい値に達するまでゼロである。その後流速は上昇し、絞りの通過断面領域により制限される限界流速に達する。よって、このように流速が上昇する段階では、回路の冷却は徐々に促進される。
【0013】
補充弁ユニットの出口は、油圧モータの内部空間を介して無圧リザーバに連結されるのが好ましい。
【0014】
この場合、補充のために放出された液体は、油圧モータのケーシングの内部空間を洗い流す(フラッシング)という役目を果たす。補充弁ユニットによって放出された液体がケーシング内に注入される一方、油圧モータのケーシング内に存在する液体はそこから通常の漏れ帰還オリフィスを介して除去される。絞りの通過断面領域によって放出流速を制限することは、望ましくない超過圧力が油圧モータのケーシング内で発生するのを防止することができるという利点がある。
【0015】
好ましくは、補充弁ユニットがフラッシングという役目をも果たすとき、補充弁ユニットが油圧モータのケーシングに直接固定されるカートリッジを構成する。これにより、標準的な“油圧モータ本体”を用い、単に補充弁ユニットを形成するカートリッジを変更するだけで、問題となる使用状態に最適な補充モード及びフラッシングモードを選択することが可能となる。
【0016】
従って、例えば、ケーシング全てに上記のような補充弁ユニットを保持するのに適した(又は保持するようになっている)穴が設けられている点で共通しているが、最大容積、最大トルク、活性動作容積数などのパラメータによって各々区別される同系統の油圧モータを設計することが可能となる。そして、本発明に係る補充弁ユニットは、この同系統の油圧モータのいずれか1つにおける、保持目的のために設けられた穴に設置されてよい。同系統内で異種の油圧モータに対して(特に弁の校正に関する)異なる動作パラメータを有する補充弁ユニットを使用する必要がある場合、油圧モータを変える必要はなく、所望の動作パラメータが得られるようにするには補充弁ユニットに(特に弁の形状の変更及び/又はその復帰手段の校正によって)外的な変更をせずにむしろ単に補充弁ユニットを調整すればよい。
【0017】
好ましい実施形態において、補充弁ユニットは弁本体と補充スライドとを備え、弁本体が2つの主管のそれぞれと常に連通した2つの入口ポートと無圧リザーバに連通した1つの出口ポートとを有し、補充スライドがこれを復帰させるための復帰手段に対して作用する入口ポートでの液圧で制御されて弁本体内でスライドするように取り付けられることによって、入口ポートと出口ポートとを補充スライドが分離する中立位置と、低圧状態にある主管に連結された第1及び第2の入口ポートの1つが連通手段を介して出口ポートと連通可能となった2つの補充位置との間を補充スライドが動作するようになっており、補充弁ユニットは、低圧状態にある主管に連結する入口ポートにおける液圧が所定の圧力しきい値に達していないのであれば、補充スライドが補充位置にあるときに連通手段を閉鎖させるように動作する手段をさらに有している。
【0018】
この補充スライドは2つの主管の圧力差によって制御され、補充弁ユニットの出口を低圧状態にある2つの主管のうちの1つに連結させるための単純な手段を構成している。補充弁ユニット内の入口と出口との間の連通手段を閉鎖することにより、液圧が所定の圧力しきい値に達していない限りにおいて、弁によって、補充目的で液体が放出されるのを防止することができる。
【0019】
好ましくは、弁は、補充弁ユニットの入口が第1の主管に連結しているときに弁が補充弁ユニットの入口及び出口を連通させる第1の圧力しきい値と、補充弁ユニットの入口が第2の主管に連結しているときに弁が補充弁ユニットの入口及び出口を連通させる、第1の圧力しきい値とは異なる第2の圧力しきい値とを有している。
【0020】
この変形例における補充弁ユニットは可逆油圧モータを備えた回路に適用でき、それぞれのポンプへの接続の仕方に応じて、その回路において2つの主管は給油目的又は排油目的に使用されてよい。実際に弁が2つの異なる圧力しきい値を持つことで、油圧モータの運転方向に依存して、油圧モータの運転状況に適した補充方法を採用できる。特に、油圧モータは例えば他の方向よりもある一方向において効率がよいなど、その油圧モータ固有の動作パラメータに関連した、好ましい運転方向を有してよい。例えば、特許願FR−A−2 588 616及びFR−A−2 780 850に記載されている種類の、2つの作用容積を有する油圧モータであってもよい。このような油圧モータにおいて、低い容積モードでは、運転トルクを与えるのに寄与しない複数の配管が好適な運転方向では排油管に連結され、それら配管は運転トルクと反対の抵抗トルクが生じる好適でない方向では給油管に連結される。
【0021】
補充弁ユニットは、補充弁ユニットの入口が第1の主管に連結されているときに補充弁ユニットの入口と出口との間に配置されるのに適した(又は配置されるようになっている)第1の絞りと、入口が第2の主管に連結されているときに補充弁ユニットの入口と出口との間に配置されるのに適した(又は配置されるようになっている)第2の絞りとを有するのが好ましい。
【0022】
この場合、油圧モータの運転方向によって異なるのは放出される流体の流速である。
【0023】
【発明の実施の形態】
限定されない例として示される実施形態に関する詳細な記述によって、本発明はより理解され、本発明の効果はより明確となるであろう。
【0024】
図1は一つの閉回路を示し、この回路における主ポンプ10は複数のオリフィスを有しており、そのオリフィスはそれぞれそれらが接続されている油圧モータ16に対する給油管及び排油管として機能する2つの主管12、14に別個に接続されている。
【0025】
この回路において、補充回路18は補充セレクタ20を含み、この補充セレクタ20は、2つの主管12、14の各々に連結する2つの入口ポートと、補充セレクタ20により放出された液体を移送管を介して無圧リザーバ22へと移動させる1つの出口ポートとを有する。より正確には、移送管は、補充セレクタ20の出口と油圧モータ16のケーシング内に開口しているオリフィスとの間に設置された連結部24を含む。絞りが設けられて流速レギュレータを形成する弁26が、この連結部に設置されている。従って、所定の運転条件下において、補充セレクタ20により放出された液体は、油圧モータのケーシング内に注入される。ケーシング内ではフラッシングが行われ、その液体は、移送管の末端部を構成する漏れ帰還管28を介して移送される。弁20は、図1に示す中立位置から(低圧状態にある)管14又は管12を管24に連結させる補充位置のいずれかへと移動するように、制御手段30、32により制御される。
【0026】
本発明において、セレクタ20及び弁26は、“補充弁ユニット”と称される単一の補充弁ユニット内で一体となっている。
【0027】
油圧モータ16は詳細に示されていないが、例えば、ラジアルピストンを持つ油圧モータや、FR−A−2 780 450に記載されている油圧モータと同種の油圧モータであってよい。
【0028】
補充弁ユニットは、補充のためだけに機能するよう直接的に、又は、セレクタ20及び弁26に関して図1に示すように油圧モータの内部空間をフラッシングするためにも機能するよう、油圧モータの内部空間を介して、無圧リザーバ22に連結されてよい。
【0029】
本発明に係る補充弁ユニットの第1の実施形態について、図2〜図4を参照しつつ、以下に説明する。この補充弁ユニット50は、弁本体52と、弁本体の中で軸方向に動くよう取り付けられた補充スライド54とを備えている。弁本体には2つの別個の入口ポート56、58が設けられ、それらは主管12、14の各々と常に連通している。また補充弁ユニットには、好ましくは油圧モータ16のケーシングの内部空間に接続された管66を介して無圧リザーバ22に連通する出口ポートも設けられているのが好ましい。弁本体は、補充スライド54に加えて、補充弁ユニットの様々な構成要素を含んでいる。これにより、補充弁ユニットはカートリッジを形成し、油圧モータのケーシングにこれを取り付ける目的で施された凹部に、単品として設置されている。以上のように、この補充弁ユニットは油圧モータに組み込まれる単一品として構成され、組立品は単純に製造され、小型化が達成される。また、補充弁ユニットは、油圧モータ中に設置される前に、油圧モータの外側で試験可能な作動部品として構成されている。
【0030】
例えば、補充弁ユニットを取り付けるための凹部は、油圧モータのケーシングの一部を形成する部分61に設けられた止まり穴62によって構成されてよく、その穴は弁本体がその中に挿入されるよう外側に開口され、且つ、例えばねじ64のような補充弁ユニットを固定するための固定手段を備えている。主管12、14及び管66は、この穴に向けて開口している。
【0031】
従って、補充弁ユニットにより構成される油圧部品にはアクセスしやすく、且つ必要なときにこれを除去しやすい。
【0032】
以下に説明するように、補充弁ユニットは、例えば動作パラメータを決定するバネなど、様々な要素をさらに備えている。本発明に係る補充弁ユニットは、例えば剛性やバネの校正などのパラメータによって各々区別される、同系統の異なる数値をもつ補充弁ユニットのいずれか1つの形状であってよい。補充弁ユニット全てが同様の弁本体を有し、これにより、適当な凹部62を有する油圧モータのケーシングにおける同様の部分のいずれか1つにおいて、補充弁ユニットのいずれかを設置することができ、そのため、油圧モータのフラッシングモードを所望の用途に調整するのが非常に容易になる。
【0033】
さらに、例えばバネが壊れた場合など、補充弁ユニットの構成要素の1つが損傷した場合に、補充弁ユニットが単一の油圧部品として形成されているという事実により、油圧モータの修理が容易で、且つ、損傷した要素から油圧モータが連結されている油圧回路中に有機堆積物が漏れ出すという危険性が制限される。
【0034】
補充弁ユニットには精密な機械加工が施されること、及び、このような機械加工は油圧モータのケーシングのような大きな部分よりも、弁や補充スライドのような小さな部分に行うことの方がより容易であることには留意すべきである。補充弁ユニットに連結されて補充弁ユニットの入口56、58と出口60とを形成するケーシングのオリフィスは、校正する必要が無いため、実質的にコストを抑えることができる。
【0035】
図2の補充弁ユニットの補充スライド54を移動させるには、入口ポート56、58における復帰手段に対して作用する液圧を制御する。図2は補充スライドが中立位置にある状態を示しており、入口ポート56、58及び出口ポート60が互いに分離されている。補充スライドは、末端において襟部70、72のそれぞれと共働する復帰バネ68によって、この中立位置に連続的に戻るようになっている。復帰バネは、弁本体52の内側周縁に形成された肩部74に対して、そして、肩部とは反対側の弁本体の端部に位置するストッパー76に対して、襟部をそれぞれ当接させることによって襟部を離れる方向に付勢しようとする。
【0036】
補充スライド54に対する襟部70、72の端部の位置は、補充スライド上の各肩部78、80に対して襟部が当接することによって襟部自体によって画定される。この例では、肩部78、80は、ネジ止めによって補充スライドに固定されるロッド状部82に形成されている。
【0037】
補充スライド54は、図2に示す中立位置から、矢印F1で示す右方向に移動可能であるということが理解されるであろう。この場合、襟部70は肩部78によって動かされてストッパー76に向かって移動し、バネ68を圧縮する。その間、襟部72は静止した状態で、補充スライドが襟部72に対して滑動する。また、補充スライドは、図の左方向、つまりF2の方向にも移動可能である。この場合、襟部72がバネを圧縮するように肩部80によって動かされる一方、襟部70は静止状態となる。
【0038】
図3は、矢印F1により示される方向に、襟部70が襟部72に当接することによって制限される最大ストロークにわたって移動された状態の補充位置における補充スライドを示している。この移動は、管12内の液圧により制御される。補充弁ユニット50は、第1の入口ポート56と常に連通している第1の制御室84を有し、その第1の入口ポート56は主管12と連通している。この例では、制御室は単に補充スライドの端部54Aに設けられ、この補充スライドの端部54Aは第1の入口ポート56を画定する本体52の開口端部52Aにある。
【0039】
補充弁ユニット50はさらに弁本体52の第2の入口ポート58と常に連通した第2の制御室86を有している。第2の制御室は、補充スライドのもう一端54Bに位置し、これにより2つの制御室は補充スライドの各端部に設けられていることになる。
【0040】
制御室86は、第2の入口ポート58領域において弁本体52に施された一又は複数のオリフィス88を備えた連通溝を介して第2の入口ポート58と常に連通し、また、補充スライド54の外側周縁と弁本体の内側周縁との間に形成されてこの制御室86及び一又は複数のオリフィスとを連結させる軸方向通路90と連通している。ここで、襟部70、72が分離しており、そこに液体が流れるようになっていることに留意すべきである。
【0041】
制御室84内の圧力によって補充スライドの端部54Aにかかる応力が、制御室86内の圧力及び復帰バネ68に抗する力の和である補充スライドのもう一端にかかる応力よりも大きくなると、補充スライドは図3に示す補充位置をとることができる。また、制御室86内の圧力によって補充スライドの他端54Bにかかる応力が、制御室84及び復帰バネ68によってかかる応力の和よりも大きくなると、補充スライドは反対方向に移動する。
【0042】
図3に示す位置関係において、低圧状態にある管14と連通する入口ポート58は、上記一又は複数のオリフィス88、補充スライドに施された一又は複数のオリフィス、及び、出口ポート60領域において弁本体52に設けられた一又は複数のオリフィス92を備えた連通手段を介し、出口ポート60と連通している。入口ポート56と出口ポート60との間において、補充スライド54の外側周縁部54’Aと弁本体52の内側周縁部とが接触することで、入口ポート56は入口ポート58及び出口ポート60と隔離されている。
【0043】
この例において、補充スライドは、全体的に円筒状であり、且つ、図3に示す第1の補充位置において一又は複数のオリフィス88が内部空間96と連通するのに適するように(又は連通するように)、一又は複数のオリフィス94が施された中空体に形成されている。補充スライドはまた、同じ補充位置において、補充スライドの外側周縁と弁本体52の内側周縁との間にある環状空間100を内部空間96と連通可能にする一又は複数のオフィス98を備えており、この環状空間は一又は複数のオリフィス92と連通している。好ましくは、これら連通手段は絞りを有し、この例において絞りは校正された一又は複数のオリフィス98により構成されている。
【0044】
補充スライド54は、連通手段を閉鎖する中立位置と、少なくとも1つの連通手段を開放する連通位置との間において、それと相対的に移動するよう取り付けられたピストン102と共働する。この例において、ピストン102は補充スライドの内部空間96に配置されている。
【0045】
図2には中立位置にあるピストン102が示されており、当該ピストンは複数のオリフィス98を閉鎖し、また、図3ではピストンがそのオリフィスを開放するよう左側に移動されている。この位置において、補充スライド54が図3に示すその第1の補充位置にあるとき、ピストンは補充スライドの内部空間96を弁ユニットの出口ポート60と連通可能にする。補充スライドが図3に示す補充位置にあって、ピストン102が図2と同じ位置にある場合は、連通手段が閉鎖されて、補充液体が放出されることはない。
【0046】
ピストン102は、この例では補充スライドの内部空間96に形成され且つ補充スライドが補充位置にあるとき低圧状態にある主管と連通する、ピストン制御室を備えた制御手段によって様々な位置に移動するよう制御されている。
【0047】
図3では、内部空間96が複数のオリフィス88、94を介して主管14と連通していることがわかる。ピストン102は、これが連通手段を閉鎖する位置へ戻される方向に復帰手段によって常に付勢されている。この例において、補充スライド54はそれぞれピストン102の両端に位置する2つの別個の復帰バネ104、106と共働する。復帰バネ104は補充スライドの端部54Aに取り付けられたストッパーによって、復帰バネ106は上記のロッド状部82によって、それぞれ補充スライド内に保持されており、またそのロッド状部にはストッパー82Aが施されている。
【0048】
ピストン102がその中立位置にあるとき、その移動は復帰バネ104及び復帰バネ106と共働する各端部によって制限される。補充スライドが図3に示す補充位置にある場合、管14内の圧力、即ち入口58における圧力は、補充スライドの内部空間96における圧力に対して十分な大きさを持たねばならない、つまり、復帰バネ104による応力よりも大きな応力がピストン102に作用するように十分な大きさを持たねばならない、ということが理解されるであろう。
【0049】
図2及び図3に示す実施形態において、ピストン102は、復帰バネ104により構成された第1のピストン復帰手段に抗して第1のピストン制御室に、また、復帰バネ106により構成された第2のピストン復帰手段に抗して第2のピストン制御室に、それぞれ液体を供給することによって、第1及び第2の連通位置をとるのに適している(又は連通位置をとるようになっている)。第1の制御室96Aは、補充スライドの内部空間96内において、ピストンの端部102Aとそれに対面する復帰バネ106の頭部106Aとの間の形成されている。第2のピストン制御室96Bは、ピストンのもう一端102Bとそれに対面する復帰バネ104の頭部104Aとの間に形成されている。
【0050】
補充スライド54における複数のオリフィス94は、複数のオリフィス88領域において補充スライドの外側周縁と弁本体52の内側周縁との間に形成されている環状空間100’と当該オリフィスにより連通可能となっている第1の制御室96Aと常に連通している。補充スライドには、オリフィス94と同様であるが、当該オリフィスによって環状空間100と連通している第2の制御室96Bと常に連通する他の複数のオリフィス94’が設けられている。校正絞りを形成するオリフィス98は、オリフィス94及びオリフィス94’の間に配置されている。
【0051】
ピストン102が図3に示す第1の補充位置にあるとき、ピストンはオリフィス94’を閉鎖し、補充スライド54周縁の突出部55Aと入口ポート58及び出口ポート60間における弁本体52の内側周縁とが接触することによって、環状空間100及び環状空間100’は連通しないようになっている。従って、液体はオリフィス98により形成された絞りを介して弁ユニットの第2の入口ポート58と出口ポート60との間を通過する。補充スライド54が図2に示す中立位置から図3に示す第1の補充位置まで進行するとき、ピストン102が最初中立位置に留まることにより、オリフィス98で構成された弁ユニットが閉鎖される。入口ポート58における圧力が復帰バネ104により決定される圧力しきい値に達すると、ピストン102は第1の補充位置をとり、弁ユニットを開放して補充可能とする。
【0052】
補充スライド54が中立位置から第2の補充位置(図示せず)まで進行するとき、入口ポート56及び出口ポート60間における弁本体52の突出ゾーン55Bと内側周縁との接触によって環状空間100及び環状空間100’を隔離する一方で、補充スライドは環状空間100を入口ポート56と連通させ、また同時に、入口ポート58及び出口ポート60間において補充スライド54の外側周縁部54’Bと弁本体52の内側周縁との接触によって、入口ポート58は入口ポート56及び出口ポート60と隔離される。第1段階において、ピストン102はオリフィス98を閉鎖することで中立位置をとる。入口ポート56における圧力が復帰バネ106により決定される圧力しきい値に達すると、ピストンは復帰バネを圧縮して、(入口ポート56と連通する)環状空間100及び出口ポート60を連通させることで第2の補充位置に至る。そして、補充液体は複数のオリフィス98により形成された絞りを介して放出される。
【0053】
このように、ピストン102は、入口ポートにおける圧力が復帰バネ104又は106に抗する抵抗力に十分打ち勝つようにピストンに作用する場合のみ、低圧状態にある入口ポート56又は58と出口ポート60との間の連通手段を開放させる弁を構成している。
【0054】
オリフィス94、98、94’はそれぞれ、突出部54’B、55A、突出部55A、55B、及び突出部55B、54’Aの間に、補充スライドの外側周縁に溝に施すことで形成されている。
【0055】
図示された実施の形態において、復帰バネ104、106が解放されたとき、ピストン頭部104A、106Aは、補充スライド54の内側周縁に形成されている各肩部と当接する。つまりピストン102は、最初、2つの頭部の間に拘束されずに設置されている。
【0056】
本実施形態において、ピストンは第1及び第2のピストン復帰手段に対して設置されて2つの異なる連通位置をとることができ、第1及び第2の復帰手段は、異なる圧力に校正されているのが好ましい。これにより、上述の第1及び第2の圧力しきい値が異なるものとなる。
【0057】
図2及び図3に示されている実施形態において、通路98によって形成される絞りは、補充スライド54の単一の軸領域にある。しかしながら、入口が第1の主管に連通しているときに入口と出口との間に配置されるのに適した(又は配置されるようになっている)第1の絞りと、入口が第2の主管に連通しているときに入口と出口との間に配置されるのに適した(又は配置されるようになっている)第2の絞りとを有するように補充弁ユニットを用意することも可能である。
【0058】
従って、図2及び図3に示された異なる実施形態において、補充スライドの2つの異なる軸領域に位置する少なくとも2つの校正されたオリフィスによって形成される第1及び第2の絞りを用意することが可能であり、これにより、ピストンが中立位置にあるときピストンによってそれらオリフィスが同時に閉鎖され、また、ピストンが第1の位置及び第2の位置にあるときそれら複数のオリフィスのうち1つのみが閉鎖される。
【0059】
少なくとも第1の校正された通路によって形成された第1の絞りは、第1の入口ポートを出口ポートと連通させるのに適しており(又は連通させるようになっている)、また一方で、第2の通路によって形成された第2の絞りは、第2の入口ポートを出口ポートと連通させるのに適している(又は連通させるようになっている)。
【0060】
図2及び図3に示された本実施形態において、補充スライドを移動させるための制御室84、86は、補充スライド両端にそれぞれ設けられており、弁本体52には、補充スライドが移動する方向(本実施形態ではF1の方向)に、第1の入口ポート56、出口ポート60及び第2の入口ポート58が順に形成されている。
【0061】
図5(A)は第2の実施形態を示しており、第2の入口ポートが第1の入口ポートと出口ポートとの間に位置していることが、特に第1の実施形態と異なる点である。弁本体152は、例えば油圧モータのケーシングなどの部分161に設けられた凹部162に設置され、そこには第1の主管12、第2の主管14及び管66が順に開口している。弁本体は、例えばネジ164によって、凹部162に固定されている。補充スライド154は、弁本体内側において中立位置と2つの補充位置を定義する2つの終了位置との間を移動するよう設置されている。管12に連通した弁ユニットの入口ポート156と常に連通している第1の制御室184は、加圧された液体が供給されたとき、復帰バネ168によって構成された復帰手段に抗して補充スライドをF1方向に移動させる。この制御室184は弁本体の端部152Aにある補充スライドの端部154A近傍に形成され、そこには第1の入口ポート156が位置している。補充スライドのもう一端154Bには第2の制御室186が位置しており、この第2の制御室186は、弁本体152に設けられた制御溝185を介して、弁ユニット150の第2の入口ポート158と常に連通している。従って、第2の入口ポート158が弁本体の端部に位置しないにも関わらず、補充スライドの各端部にある2つの制御室184、186それぞれに、第1の主管12と第2の主管14とを介して液体を供給することが可能である。復帰バネ168は、襟部170、172と共働し、図2及び図3に示した復帰バネ68と同様に動作する。
【0062】
図5(A)において、溝部185は入口ポート158及び溝186の間に大きなヘッドロスをもたらすものではない。図5(A)の詳細図である図5(B)に示されている変形例では、補充スライド154の移動を抑制するため、校正された絞り185’が溝部185に設置され、これにより補充スライドの安定が保たれる。
【0063】
図5(A)には、中立位置にある補充スライド154が示されている。第1の制御室184内の圧力が十分であると、補充スライドによって移動させられる襟部170が襟部172に当接してストッパー176に当接保持されるまで、補充スライドはF1方向に右側に移動する。この第1の補充位置において、補充スライドに形成された連通ダクト196は、補充スライドの軸方向周縁表面に開口している一又は複数のオリフィス194を介して、弁ユニットの第2の入口ポート158と連通してよい。
【0064】
図2及び図3に示した弁ユニットのように、図5(A)の弁ユニット150には、低圧状態にある入口ポートの圧力が圧力しきい値に達しない限りは連通手段を閉鎖する手段が備えられている。ダクト196は、複数のオリフィス194とは反対側の端部を介し、一又は複数のオリフィス194’を経て補充スライドの外側周縁表面に開口しており、そのオリフィス194’自体が、補充スライド154の外側周縁と弁本体152の内側周縁との間に形成された環状空間200に向けて開口され、環状空間200は、弁本体152に施された一又は複数のオリフィス192を介して弁ユニット150の出口ポート160と連通している。ダクト196内の圧力が十分でないとき、移動ニードル202によって構成された閉鎖部材によって、ダクト196とオリフィス194’とが連通しないようになっている。このニードルは、ガイドロッド203上で滑動するように設置され、復帰バネ204によって連続的に閉鎖位置へと戻り、閉鎖位置において、ニードルは複数のオリフィス194と反対側のダクト196の端部と共働する。ダクト196内の圧力が、ニードル上の復帰バネ204による応力よりも大きな圧力をニードル202の頭部に作用させるのに十分な大きさを持つ場合、ニードルは右側にF1方向に移動可能となって、ダクト196がオリフィス194’と連通可能になる。
【0065】
ガイドロッド203は、例えば捻じ込みなどによって補充スライドのもう一端154Bに固定されたストッパー182の自由端に形成される。
【0066】
主管14が高圧の場合や、室156内の圧力が図5(A)におけるF2方向(左方向)に補充スライドを移動させるのに十分である場合、補充スライドは第2の補充位置を取ることができ、このとき補充スライドに動かされた襟部172は襟部170に当接する。この場合、上述したオリフィス194は第1の入口ポート156と連通する。従って、連通ダクト196には同じ入口ポートを介して給油されるが、ニードル202は液体を放出可能としない、つまり、連通ダクト196内の圧力が復帰バネ204による抵抗力に打ち勝つのに十分である場合にのみ、液体が出口ポート160に移動することを可能とする。これにより、図5(A)に示す本実施形態において、復帰バネ204により復帰するニードル202はオリフィス194’と共働して補充弁ユニットの弁を構成する。この実施形態において、連通手段は、ニードルの位置によって閉鎖又は開放される絞りを含んでいる。例えばこの絞りは、ニードル202とその基部との間における通過断面領域によって形成されてよく、この断面領域は、ニードルがストッパー182に当接するとき最大値をとる。従って、ニードルのストロークは絞りの大きさを決定する。また、溝部196内に絞りを形成することもできる。ニードル202は1つのピストンを構成し、そしてダクト196はそのピストンに対する制御室を構成する。
【0067】
上述した両方の実施形態において、弁本体に凹部62、162が施された部分61、161は、油圧モータのケーシング又はケーシングの一部分によって構成されるのが好ましい。2つの主管12、14のそれぞれに接続している2つの主要ダクトはその凹部に向けて開放されており、ケーシングの内部空間に連通する移送ダクト66もまたその凹部に向けて開放されている。弁本体52、152はその凹部に設置するのに適した(又は設置されるような)形状を一部に有し、これにより2つの入口ポート56、58又は156、158及び出口ポート60、160が2つの主要ダクトのそれぞれと移送ダクトとに連通可能となっている。本装置は、弁本体及びケーシングと共働するのに適した(又は共働するようになっている)シーリング手段(ガスケット53、153)を有し、このシーリング手段は、主要ダクト及び移送ダクトを弁本体の入口ポート及び出口ポートを介してではなく凹部内で互いに連通するのを防止するためのものである。
【0068】
図4は、補充弁ユニット50を示した図であり、補充スライド54は、3つの位置、つまり中間地点での中立位置及び2つの端部での補充位置をとる弁要素を形成している。弁要素の入口は入口ポート56、58によって構成されている。弁要素の出口はピストン102により構成されているもう1つの弁要素の入口と連通しており、このピストンもまた3つの位置、つまり入口ポート56、58と出口ポート60との間の連通を防止する中立位置、及び入口ポートの各一つと出口ポートとを連通可能とする2つの端部位置をとる。
【0069】
2つの弁ユニットは、補充弁ユニット50を形成する単一の共通弁ユニットに一体化されている。
【0070】
図6は図5(A)を組み込んだ具体例を示す図である。補充スライド154は、3つの位置、つまり中間地点での中立位置及び2つの端部での補充位置をとる弁要素を形成している。弁要素の出口は、出口における圧力がニードル202により構成された弁を開放するのに十分な場合にのみ、出口ポート60と連結される。
【0071】
弁202及び弁ユニット150は、単一の補充弁ユニット150に一体化されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 補充装置を含む油圧モータの運転回路を示す図である。
【図2】 第1の実施形態における本発明の補充弁ユニットの縦断面図であり、補充スライドが中立位置にある場合が示されている。
【図3】 図2の補充弁ユニットを示し、補充スライドが液体を放出可能な位置にある。
【図4】 補充弁ユニットがどのように動作するかを示す説明図である。
【図5】 図5(A)は補充弁ユニットの別の実施形態における図2と同様の図である。図5(B)は図5(A)の変形例の詳細図である。
【図6】 図5(A)の補充弁ユニットがどのように動作するかを示す説明図である。
【符号の説明】
10 ポンプ
16 油圧モータ
12、14 主管
22 無圧リザーバ
50 補充弁ユニット
52 弁本体
54 補充スライド
56、58 入口(入口ポート)
60 出口(出口ポート)
62 凹部
66 移送ダクト
68 復帰バネ
84、86 制御室
88、94、94’、98、92 オリフィス
98 絞り
102 ピストン
104、106 復帰バネ

Claims (14)

  1. 内部空間を画定し且つシリンダーブロックが配置されたケーシングを有する少なくとも1つの油圧モータ(16)と、ポンプ(10)に接続され且つ前記油圧モータへの主給油管及び主排油管をそれぞれ構成する少なくとも2つの主管(12、14)とを備え、無圧リザーバ(22)に連通する弁と低圧状態にある前記主管とを連通させるのに適した補充セレクタを備えた閉回路用補充装置において、
    前記弁及び前記補充セレクタは、可動部材(54、102;154、202)をそれぞれ有しており、
    これらの前記可動部材(54、102;154、202)は、一方が他方の内部に位置していると共に、一方が他方に関して移動可能であり、
    低圧状態にある前記主管(12、14)に連結されるのに適した入口(56、58;156、158)及び前記無圧リザーバ(22)と常に連通した出口(60;160)を有する1つの補充弁ユニット(50;150)内で前記補充セレクタ及び前記弁が一体化され、前記弁は低圧状態にある前記主管内の圧力が所定の圧力しきい値に達したときに前記入口と前記出口とを連通させるのに適したものになっていることを特徴とする閉回路用補充装置。
  2. 前記補充弁ユニット(50;150)は、前記入口(56、58;156、158)と前記出口(60;160)とが前記弁を介して互いに連結されているときに前記補充弁ユニットの前記入口と前記出口との間に配置されるのに適した絞り(98;196、202)をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の閉回路用補充装置。
  3. 前記補充弁ユニット(50;150)の前記出口(60、160)が前記油圧モータ(16)の内部空間を介して前記無圧リザーバ(22)と連結していることを特徴とする請求項1又は2に記載の閉回路用補充装置。
  4. 弁本体(52;152)と補充スライド(54、154)とを備え、前記弁本体は2つの主管(12、14)のそれぞれと常に連通した2つの入口ポート(56、58;156、158)と前記無圧リザーバ(22)に連通した1つの出口ポート(60、160)とを有し、前記補充スライドはこれを復帰させるための復帰手段(68;168)に対して作用する入口ポート(56、58;156、158)での液圧で制御されて前記弁本体内でスライドするように取り付けられることによって、前記入口ポートと前記出口ポートとを前記補充スライドが分離する中立位置と、低圧状態にある前記主管に連結された前記第1及び第2の入口ポート(56、58;156、158)の1つが連通手段を介して前記出口ポート(60;160)と連通可能となった2つの補充位置との間を前記補充スライドが動作するようになっており、前記補充弁ユニット(50;150)は、低圧状態にある前記主管に連結する前記入口ポートにおける液圧が所定の圧力しきい値に達していないのであれば、前記補充スライドが補充位置にあるときに前記連通手段を閉鎖させるように動作する手段をさらに有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の閉回路用補充装置。
  5. 前記弁本体(52)の前記第1及び第2の入口ポート(56、58)のそれぞれと常に連通した第1及び第2の制御室(84、86)が前記補充スライド(54)の各端部に設けられており、前記補充スライドが配置された一方向(F1)について、前記第1の入口ポート(56)、前記出口ポート(60)及び前記第2の入口ポート(58)が順に前記弁本体(52)に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の閉回路用補充装置。
  6. 前記弁本体(152)の前記第1及び第2の入口ポート(156、158)のそれぞれと常に連通した第1及び第2の制御室(184、186)が前記補充スライド(54)の各端部に設けられており、前記補充スライドが配置された一方向(F1)について、前記第1の入口ポート(156)、前記第2の入口ポート(158)及び前記出口ポート(160)が順に前記弁本体に形成されており、前記第1の制御室(184)は前記第1の入口ポート(156)近傍端部にあり、前記第2の制御室(186)はその反対側端部にあって前記弁本体(152)に設けられた制御溝(185)を介して前記第2の入口ポート(158)と連通していることを特徴とする請求項4に記載の閉回路用補充装置。
  7. 前記油圧モータ(16)の前記ケーシングに凹部(62;162)が設けられ、前記2つの主管(12、14)のそれぞれに連通する2つの主要ダクト及び前記ケーシングの前記内部空間に連通する移送ダクト(66)がこの凹部に向けて開口しており、前記弁本体(52、152)は前記2つの入口ポート(56、58;156、158)及び前記出口ポート(60;160)がそれぞれ前記2つの主要ダクト及び前記移送ダクトのそれぞれと連通可能となるよう前記凹部に配置されるのに適した部分を形成しており、前記主要ダクト及び前記移送ダクトが前記弁本体の前記入口ポート及び前記出口ポートを介してではなく前記凹部内で互いに連通するのを防止するため、前記弁本体及び前記ケーシングとそれぞれ共働するのに適したシーリング手段(53;153)を含むことを特徴とする請求項3に記載の又は請求項4〜6のいずれか一項に記載の閉回路用補充装置。
  8. 前記補充スライド(54;154)は、前記連通手段を閉鎖する中立位置と前記連通手段を開放する少なくとも1つの連通位置との間においてこの補充スライドに対して移動するよう設置されたピストン(102;202)と共働し、前記ピストンは、前記補充スライド(54;154)が補充位置にあるとき低圧状態にある前記主管(12、14)と連通するピストン制御室を備えた制御手段によって前記位置間を移動するよう制御されるのに適していることを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記載の閉回路用補充装置。
  9. 前記ピストン(102;202)は、前記補充スライド(54;154)の内部に位置していることを特徴とする請求項8に記載の閉回路用補充装置。
  10. 前記弁は、前記入口が前記第1の主管(12)に連結しているときに前記補充弁ユニット(50)の前記入口(56)及び前記出口(60)を連通させる第1の圧力しきい値と、前記入口が第2の主管(14)に連結しているときに前記弁が前記補充弁ユニットの前記入口(58)及び前記出口(60)を連通させる前記第1の圧力しきい値とは異なる第2の圧力しきい値とを有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の閉回路用補充装置。
  11. 前記ピストン(102)は、第1のピストン復帰手段(104)に抗して第1のピストン制御室(96A)に液体を供給すること、及び、第2のピストン復帰手段(106)に抗して第2のピストン制御室(96B)に液体を供給することによってそれぞれ移動させられて第1及び第2の連通位置をとるのに適しており、前記第1及び第2のピストン復帰手段(104、106)は異なった圧力に校正されていることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の閉回路用補充装置。
  12. 前記連通手段が校正された通路(98)を備えていることを特徴とする請求項4又は請求項1〜11のいずれか一項に記載の閉回路用補充装置。
  13. 前記補充弁ユニット(50)は、前記入口が前記第1の主管(12)に連結しているとき前記補充弁ユニットの前記入口(56、58)と前記出口(60)との間に配置されるのに適した第1の絞り(98)と、前記入口が前記第2の主管(14)に連結しているとき前記補充弁ユニットの前記入口(56、58)と前記出口(60)との間に配置されるのに適した第2の絞りとを有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の閉回路用補充装置。
  14. 前記連通手段は、前記第1の入口ポートと前記出口ポートとを連通させるのに適した第1の校正された通路と、前記第2の入口ポートと前記出口ポートとを連通させるのに適した第2の構成された通路とを備えていることを特徴とする請求項12又は13に記載の閉回路用補充装置。
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