JP4300495B2 - 気体の除湿装置 - Google Patents

気体の除湿装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4300495B2
JP4300495B2 JP34097498A JP34097498A JP4300495B2 JP 4300495 B2 JP4300495 B2 JP 4300495B2 JP 34097498 A JP34097498 A JP 34097498A JP 34097498 A JP34097498 A JP 34097498A JP 4300495 B2 JP4300495 B2 JP 4300495B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
module
hollow fiber
fiber membrane
gas
path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP34097498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000140560A (ja
Inventor
猛 香川
完司 川野
敏文 若松
俊一 芳賀
力 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Plant Systems and Services Corp
Original Assignee
Toshiba Plant Systems and Services Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Plant Systems and Services Corp filed Critical Toshiba Plant Systems and Services Corp
Priority to JP34097498A priority Critical patent/JP4300495B2/ja
Publication of JP2000140560A publication Critical patent/JP2000140560A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4300495B2 publication Critical patent/JP4300495B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は圧縮空気などの気体中の湿分を除去して負荷設備に供給するために使用される気体の除湿装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に空気圧機器の操作用等に使用する加圧空気は、空気圧縮機で圧縮された後、塵埃や湿分を除去してから空気圧機器等への負荷路に供給される。湿分を除去するものとして最近注目されているのは、多数の中空糸膜を束ねて容器内に収容した中空糸膜モジュールを使用する方法である。湿分除去用の中空糸膜モジュールとしては、例えばドイツのBEKO社製の4020型、宇部興産製のC10V型などが知られている。
図6は従来から使用されている中空糸膜モジュールの例を示す一部破断正面図であり、図7はその中空糸膜モジュールを湿分除去装置として気体の供給路と負荷路の間に接続したプロセスフロー図の一例である。
【0003】
これらの図において、中空糸膜モジュール1は筒状の容器2と、その容器2内に収容された多数の中空糸膜3を備えており、中空糸膜3の両端部は容器2内の支持部材4に支持されて入口側5と出口側6にそれぞれ開口している。
中空糸膜3はいわゆるフォローファイバーと呼ばれている極めて直径の小さい中空繊維であって、その壁面には無数の微細な孔が設けられている。気体の供給路7から入口側5を通って供給される加圧気体は中空糸膜3の一次側(内部)に導入され、気体中に含まれている気相の水分が水蒸気分圧差により生じる浸透力によって孔を通過し二次側(外部)に分離除去される。そして湿分除去された加圧気体は出口側6から乾燥気体として負荷路8に排出され、図示しない負荷設備に供給される。
【0004】
中空糸膜3の二次側には乾燥気体の通路が形成され、出口側6に近い供給口9からパージ気体として供給される乾燥気体が該通路を通過して入口側5に近い排出口10から外部に排出される。このように中空糸膜3の二次側に乾燥気体を通過させることによって、中空糸膜3の一次側より二次側の湿度を低い値に保持し、その水蒸気分圧差で気相の水分を一次側から二次側に浸透させるようになっている。
なお乾燥気体は負荷路8から分岐したパージ路11およびそれに設けた手動開閉弁12により一定量供給される。
図8は中空糸膜3による湿分の浸透状態を模式的に示す図で、一次側を通過する気体が空気の場合、気体中には酸素O2 、窒素N2 ,および気相の水分H2 Oが含まれ、その気相の水分H2 Oが浸透により膜を通過して二次側に分離除去される。
【0005】
しかし中空糸膜モジュール1に供給される気体中に錆や塵などの微小な固形物またはオイルミストなどが混入していると、中空糸膜3の内部に詰まりを起こして気体の通過できる中空糸膜3の数が減少し、モジュールとしての気体通過面積が減って残りの正常な中空糸膜3内を通過する気体の流速が増加する。
市販されている中空糸膜モジュールは湿分を除去するために適した気体の流速、すなわち有効流速(例えばドイツのBEKO社製の中空糸膜モジュール4020型の場合は2m/秒)があり、それを越えると図9に示すように気相の水分が膜に接触する頻度が減少して除湿効率が低下する。
そこで一般には図7に示すように、気体の供給路7に例えば5μm以上の固形物を除去する固形物フィルタ13やオイルミストセパレータ14を設ける。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこのように固形物やオイルミストを予め除去しても、気体中に含まれている液相の微細な水分は除去されずに中空糸膜3の一次側に侵入することが多い。図10に示すように、侵入した液相の水分は中空糸膜3の膜を通過できないのでその一次側の壁面に付着して水膜を形成する。するとその水膜がバリアとなって気相の水分(H2 O)の膜の通過を妨げ除湿効率が低下する。除湿効率の低下が起こると、負荷路8の乾燥気体の乾燥度が低下(湿度が上昇)するので、その気体を供給される負荷機器に悪影響を及ぼすことになる。
中空糸膜3の一次側の壁面に水膜が形成された中空糸膜モジュール1を再生するには、運転を一時中断して乾燥装置などに入れて乾燥させる必要がある。そのため従来の除湿装置では、除湿効率が低下したときにそれを回避しながら正常運転を続けることは困難であった。
そこで本発明はこのような問題を解決する気体の除湿装置を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する請求項1に記載の発明は、気体の供給路と負荷路の間に中空糸膜モジュールを接続し、その中空糸膜の一次側に供給される気体中の湿分を膜の浸透によって二次側に分離するようにした気体の除湿装置である。そしてこの装置は供給路と負荷路の間に並列に接続された複数の中空糸膜モジュールと、負荷路側の乾燥気体の一部を中空糸膜の二次側に供給するパージ路と、前記中空糸膜モジュールを運転モジュールまたは待機モジュールに切り換える切換手段を備えている。さらに、運転モジュールはその入口側が供給路に出口側が負荷路にそれぞれ連通され、待機モジュールはその入口側が供給路に非連通とされるが出口側が負荷路に連通され、且つ待機モジュールの中空糸膜の二次側にパージ路から乾燥気体を供給できるようにきるように構成され、
運転モジュールと待機モジュールとを切り換える際、両モジュールの二次側を共に負荷路に接続状態で、運転モジュールを待機モジュールに、待機モジュールを運転モジュールに切換手段29により切り換えることにより、切り替え時に、乾燥空気の圧力を一定に維持すると共に、乾燥度の低下を防止することを特徴とするものである。
【0008】
このように構成される気体の除湿装置は、複数の中空糸膜モジュールの一部を運転モジュールとして運転し、残りの中空糸膜モジュールを待機モジュールとして待機させることができる。そして運転モジュールによる除湿効率が何らかの原因で大きく低下したときには、切換手段によりそれまでの待機モジュールを新しい運転モジュールとして運転し、それまでの運転モジュールを新しい待機モジュールとして待機させる。それによって除湿装置を停止することなく継続して運転することができる。また、除湿効率が低下して待機モジュールとなったものは、その待機中にパージ空気が供給され、除湿性能が回復される。
しかも、それまでの待機モジュールはその出口側が負荷路に連通され、且つその待機モジュールの中空糸膜の二次側にパージ路から乾燥気体を供給できるように構成されていたので、出口側圧力は負荷路の圧力に保持され、さらにその中空糸膜の二次側は乾燥気体により乾燥された状態になっている。従って、切り換えに際しての圧力変動および乾燥度低下等を運転に差し支えない程度に押さえることができる。そして、運転モジュールと待機モジュールとを切り換える際、両モジュールの二次側を共に負荷路に接続状態で、運転モジュールを待機モジュールに、待機モジュールを運転モジュールに切換手段29により切り換えるので、切り替え時に、乾燥空気の圧力を一定に維持すると共に、乾燥度の低下を防止することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は,請求項1に記載の除湿装置の好ましい実施の形態であって、負荷路側の乾燥気体の乾燥度を検出する検出装置が設けられ、該乾燥度の検出値を受けてそれが予め設定された値より低下しないように、運転モジュールの中空糸膜の二次側に供給される乾燥気体の流量を制御する制御装置が設けられることを特徴とするものである。このように構成すると、浸透力が落ちて除湿効率が低下したときそれを検出し、自動的に中空糸膜の二次側の湿度をより低くして浸透力を回復させることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は,請求項2に記載の除湿装置のさらに好ましい実施の形態であって、乾燥度の検出値が異常に低下したとき、運転モジュールから待機モジュールに切り換えるように制御装置から切換手段に制御信号が出されることを特徴とするものである。このように構成すると、負荷路における乾燥度が異常に低下したときそれを検出し、自動的に運転モジュールから待機モジュールに切り換えて乾燥度を維持することができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は,請求項1〜請求項3のいずれかに記載の除湿装置の他の好ましい実施の形態であって、気体の供給路に液相の水分を除去する水分除去手段が設けられることを特徴とするものである。このように構成すると、運転モジュールへの液相の水分の侵入を著しく減少させることができ、それによって運転モジュールから待機モジュールへの切り換え期間を大幅に延長することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面により説明する。
図1は本発明の除湿装置を使用して気体の除湿を行っている状態を示すプロセスフロー図であり、図6および図7と同じ部分には同一符号が付されている。この例では供給路7と負荷路8との間に図6と同様な2つの中空糸膜モジュール1が並列に接続される。すなわち供給路7から供給分岐路7a,7bが分かれ、それぞれに中空糸膜モジュール1の入口側5が連通され、各中空糸膜モジュール1の出口側6に連通された負荷分岐路8a,8bが負荷路8に合流する。また供給分岐路7a,7bにはそれぞれ電磁弁等の遠隔操作可能な開閉弁15、16が設けられ、負荷分岐路8a,8bにはそれぞれ手動式の開閉弁17、18が設けられる。
上記2つの中空糸膜モジュール1の一方は運転モジュ−ルとされ、他方は待機モジュールとされる。そしてその切り換えは後述する切換手段により開閉弁15、16を開閉操作することにより成される。
【0013】
負荷分岐路8a,8bからそれぞれ開度を変化できる電動弁等の遠隔操作可能な開閉弁19、20を設けたパージ路11が分岐され、各中空糸膜モジュール1の供給口9にそれぞれ連通される。また負荷路8には乾燥度を検出する検出装置21が設けられる。なお乾燥度は湿度に逆比例するので、検出装置21を湿度計により構成することができる。
供給路7は図示しない空気圧縮機に接続され、その上流側から順に遠心力式等のドレンセパレータ22、減圧弁を有する減圧装置23、固形物フィルタ13およびオイルミストセパレータ14が設けられる。そしてドレンセパレータ22と減圧装置23により水分除去手段24が構成される。
なお前記開閉弁15、16の下流側、ドレンセパレータ22および固形物フィルタ13の上流側にはそれぞれドレン抜用の開閉弁25が設けられる。
【0014】
図2は中空糸膜モジュール1を運転モジュールまたは待機モジュールに切り換える切換手段とそれを制御する制御装置のブロック図である。
制御装置26は例えばシーケンサやマイクロコンピュータにより構成することができ、検出装置21からの検出信号、運転時の正常な乾燥度を設定する設定器27、許容される乾燥度の上限、すなわち乾燥度の異常値を設定する設定器28からの各設定値がそれぞれ入力される。
制御装置26から第1の制御信号が切換手段29に出力され、第2の制御出力がサイリスタ装置等の駆動回路30に出力される。なお検出装置21からの検出信号を指示装置や記録装置に入力して運転者の監視に供することもできる。
【0015】
切換手段29は例えば半導体装置からなるパワースイッチにより構成され、制御装置26からの第1の制御信号により開閉弁15または16を開閉制御する。なお切換手段29には手動により開閉弁15または16を開閉制御する手段も付加されている。駆動回路30は制御装置26からの第2の制御信号により開閉弁19または20の開度を制御(絞り制御)する。
なお開閉弁19または20の開度を一定に固定しておいてもよい。また、好ましくは、各モジュールの二次側湿度の出力信号に応じて、開閉弁19または20の少なくとも一方を絞り制御する。そして、待機モジュールであっても、除湿性能が低下している場合にのみ、その開閉弁を一部開放してパージ気体を供給する。
【0016】
次に図1および図2を参照して上記除湿装置の作用を説明する。先ず切換手段29を手動操作し、図1の左右どちらか一方の中空糸膜モジュール1を運転モジュールとして選択し、他方を待機モジュールとする。以下の説明は左側の中空糸膜モジュール1を最初に運転モジュールとして選択した場合であって、開閉弁15が開とされ、開閉弁16が閉とされる。なお負荷分岐路8aに設けた開閉弁17および負荷分岐路8bに設けた開閉弁18は共に開とされる。
【0017】
気体源から供給される加圧気体は、含まれる水分をできるだけ水相側に移行させるように高い圧力に調整されて水分除去手段24を構成するドレンセパレータ22に供給される。ドレンセパレータ22で気体中の水相の水分を除去された加圧気体は次に減圧装置23に導入されて、そこで設定された所定圧に圧力降下される。この状態の加圧気体には実質的に水相の水分は存在しない。
次に減圧装置23から流出する加圧気体は、固形物フィルタ13で錆などの微細な固形物を除去され、さらに浮遊するオイルミストがオイルミストセパレータ14で取り除かれる。
【0018】
次にこのようにして浄化された加圧気体は、供給路7から開閉弁15が開となっている供給分岐路7aを経て運転モジュールとして選択された左側の中空糸膜モジュール1の入口側5に供給される。そして加圧気体中の気相の水分はその中空糸膜を通過する間に分離され、出口側6から排出される乾燥気体は負荷分岐路8aを経て負荷路8に流出する。
負荷分岐路8aにおける乾燥気体の一部はパージ気体としてパージ路11を経て左側の中空糸膜モジュール1に供給され、その中空糸膜3の二次側に形成された乾燥気体の通路を通過させることにより該部分の湿度を下げる。
【0019】
一方、開閉弁16が閉じているので加圧気体は待機モジュールとしての右側の中空糸膜モジュール1へは供給されない。しかし開閉弁18が開となっているので負荷路8側の乾燥気体がその中空糸膜の一次側に充填され、その内部の圧力は左側の中空糸膜モジュール1における中空糸膜の一次側圧力と同じ値になっている。
さらに、負荷分岐路8aから負荷路8に流出する乾燥気体の一部は、負荷分岐路8bを経て右側の中空糸膜モジュール1にパージ気体として供給され、その中空糸膜3の二次側に形成された乾燥気体の通路を通過することにより該部分の湿度を下げる。また、待機モジュールにおいては、除湿性能が低下している場合にのみ、その開閉弁を一部開放してパージ気体を供給する。
【0020】
負荷路8の乾燥度は検出装置21により監視され、その検出値が設定器27で設定された値より下がると、制御装置26から制御信号が出力されて開閉弁19の開度を大きくする。すると運転モジュールである左側の中空糸膜モジュール1における中空糸膜3の二次側にはより多くの乾燥気体が流れ、それによって該部分の湿分が低下し気相の水分の除去効率を大きくする。このようにして負荷路8の乾燥度は自動的に所定の値に回復する。なお負荷路8の乾燥度が設定器27で設定された値より上がった場合は、上記と逆に開閉弁19の開度が小さくされ、気相の水分の除去効率を低下させて所定の乾燥度に戻す。
図3はこのような制御形態を示すもので、横軸は時間、縦軸は負荷路8の乾燥度またはパージ流量(乾燥気体流量)であり、実線で示す乾燥度変化Aにパージ流量Bが追従することが分かる。
【0021】
例えば運転モジュールの中空糸膜の一次側に液相の水分が付着して水膜を生じるなど、不測の事態が生じ負荷路8の乾燥度が甚だしく低下した場合には、検出装置21による検出値が設定器28の設定値より低下する。その検出信号を受けて制御装置26は切換手段29に切換制御信号を出力し、それによって切換手段29は開閉弁15を閉じ開閉弁16を開け、左側の中空糸膜モジュール1を運転モジュールから待機モジュールにすると共に、右側の中空糸膜モジュール1を待機モジュールから運転モジュールに切り換える。
【0022】
その切り換えの際、右側の中空糸膜モジュール1における中空糸膜の一次側圧力は前述のように左側のそれと同じ値に維持されているので、負荷路8に実質的な圧力変動を起こすことはない。さらに右側の中空糸膜モジュール1における中空糸膜の二次側は、前述のように乾燥気体により乾燥状態に維持されているので、切り換え後の負荷路8の乾燥度が一時的に低下することもない。
上記のような切り換え時における負荷路8の圧力変動と乾燥度変動の関係を図4、図5に示す。図4の横軸は時間、縦軸は負荷路8の圧力変化であり、点線は本発明における圧力変動を表し、実線は切換前の待機モジュールにおける中空糸膜の一次側圧力を大気圧力状態とした場合の圧力変動を表わしている。
図4から分かるように、本発明では負荷路8に実質的な圧力変動が起こらないのに対し、比較として示した実線の場合は切換時に大きな圧力変動を起こしている。
【0023】
次いで、図5の横軸は時間、縦軸は負荷路8における乾燥度の変化であり、点線は本発明における乾燥度変化を表し、実線は切換前の待機モジュールにおける中空糸膜の二次側を大気開放のままとした場合の乾燥度変化を表している。
図5から分かるように、本発明では負荷路8における乾燥度低下が起こらないのに対し、比較として示した実線の場合は切換時に大きな乾燥度低下を起こしている。
次に、除湿効率が下がり待機モジュールに切り換えた左側の中空糸膜モジュール1は、手動により開閉弁19の開度を大きくした状態で負荷路8側からの乾燥気体を中空糸膜3の二次側に通過させて乾燥する。そして所定の乾燥度に達したら開閉弁19の開度を初期の値に戻し、次の運転モジュールへの切り換えのために待機させる。このようにして2つの中空糸膜モジュール1を運転モジュールと待機モジュールに交互に切換使用することができる。
【0024】
以上の例では中空糸膜モジュール1を2つ並列に接続したが、3つ以上複数の中空糸膜モジュール1を並列接続して使用することもできる。例えば4つの中空糸膜モジュール1を並列接続し、2つを運転モジュール、残りの2つを待機モジュールとして交互に使用することができる。さらに、乾燥度が幾分下がったとき、2つの待機モジュールのうちの1つを運転モジュールに切り換えるようにすることもできる。
なお、並列接続した中空糸膜モジュール1の1つ、例えば図1の右側の中空糸膜モジュール1を除湿装置から取り外す場合は、開閉弁16および開閉弁18を閉じることにより系統から除外した後に取り外せばよい。
【0025】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載の気体の除湿装置によれば、複数の中空糸膜モジュールの一部を運転モジュールとして運転し、残りの中空糸膜モジュールを待機モジュールとして待機させることができる。そして運転モジュールによる除湿効率が何らかの原因で大きく低下したときには、切換手段によりそれまでの待機モジュールを新しい運転モジュールとして運転し、それまでの運転モジュールを新しい待機モジュールとして待機させる。それによって除湿装置を停止することなく継続して運転することができる。
しかも、それまでの待機モジュールはその出口側が負荷路に接続され、且つその待機モジュールの中空糸膜の二次側にパージ路から乾燥気体を供給できるように構成されていたので、出口側圧力は負荷路の圧力に保持され、さらにその中空糸膜の二次側は乾燥気体により乾燥された状態になっている。従って、切り換えに際しての圧力変動および乾燥度低下等を運転に差し支えない程度に押さえることができる。そして、運転モジュールと待機モジュールとを切り換える際、両モジュールの二次側を共に負荷路に接続状態で、運転モジュールを待機モジュールに、待機モジュールを運転モジュールに切換手段29により切り換えるので、切り替え時に、図4の点線および図5の点線の如く、乾燥空気の圧力を一定に維持すると共に、乾燥度の低下を防止することができる。
【0026】
また請求項2に記載の気体の除湿装置によれば、浸透力が下がって除湿効率が低下したときそれを検出し、自動的に中空糸膜の二次側の湿度をより低くして浸透力を回復させることができる。
さらに請求項3に記載の気体の除湿装置によれば、負荷路における乾燥度が異常に低下したときそれを検出し、自動的に運転モジュールから待機モジュールに切り換えて乾燥度を維持することができる。
さらに請求項4に記載の除湿装置によれば、運転モジュールへの液相の水分の侵入を著しく減少させることができ、それによって運転モジュールから待機モジュールへの切り換え期間を大幅に延長できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の除湿装置を使用して気体の除湿を行っている状態を示すプロセスフロー図。
【図2】図1における中空糸膜モジュール1を運転モジュールまたは待機モジュールに切り換える切換手段とそれを制御する制御装置のブロック図。
【図3】図1の除湿装置における乾燥度変化Aと中空糸膜の二次側へのパージ流量Bの関係を示す図。
【図4】図1の除湿装置における切り換え時に生じる負荷路8の圧力変動を示す図。
【図5】図1の除湿装置における切り換え時に生じる負荷路8の乾燥度変動を示す図。
【図6】中空糸膜モジュールの例を示す一部破断正面図。
【図7】中空糸膜モジュールを使用する従来の除湿装置のプロセスフロー図。
【図8】中空糸膜3による湿分の浸透状態を模式的に示す図。
【図9】中空糸膜3による湿分の浸透状態を模式的に示す図。
【図10】中空糸膜3による湿分の浸透状態を模式的に示す図。
【符号の説明】
1 中空糸膜モジュール
2 容器
3 中空糸膜
4 支持部材
5 入口側
6 出口側
7 供給路
7a 供給分岐路
7b 供給分岐路
8 負荷路
8a 負荷分岐路
8b 負荷分岐路
9 供給口
10 排出口
11 パージ路
12 手動開閉弁
13 固形物フィルタ
14 オイルミストセパレータ
15 開閉弁
16 開閉弁
17 開閉弁
18 開閉弁
19 開閉弁
20 開閉弁
21 検出装置
22 ドレンセパレータ
23 減圧装置
24 水分除去手段
25 開閉弁
26 制御装置
27 設定器
28 設定器
29 切換手段
30 駆動回路

Claims (4)

  1. 気体の供給路7と負荷路8の間に中空糸膜モジュール1を接続し、その中空糸膜3の一次側に供給される気体中の湿分を膜の浸透によって二次側に分離するようにした気体の除湿装置において、
    前記供給路7と負荷路8の間に並列に接続された複数の中空糸膜モジュール1と、
    負荷路8側の乾燥気体の一部を中空糸膜3の二次側に供給するパージ路11と、
    前記中空糸膜モジュール1を運転モジュールまたは待機モジュールに切り換える切換手段29を備え、
    運転モジュールは、その入口側5が前記供給路7に、出口側6が前記負荷路8にそれぞれ連通され、
    待機モジュールは、その入口側5が前記供給路7に非連通とされ、出口側6が前記負荷路8に連通され、且つ待機モジュールにおける中空糸膜3の二次側にパージ路11から乾燥気体を供給できるように構成され、
    運転モジュールと待機モジュールとを切り換える際、両モジュールの二次側を共に負荷路に接続状態で、運転モジュールを待機モジュールに、待機モジュールを運転モジュールに切換手段29により切り換えることにより、切り替え時に、乾燥空気の圧力を一定に維持すると共に乾燥度の低下を防止することを特徴とする気体の除湿装置。
  2. 負荷路8側の乾燥気体の乾燥度を検出する検出装置21が設けられ、該乾燥度の検出値を受けてそれが予め設定された値より低下しないように、運転モジュールの中空糸膜3の二次側に供給される乾燥気体の流量を制御する制御装置26が設けられる請求項1に記載の気体の除湿装置。
  3. 乾燥度の検出値が異常に低下したとき、運転モジュールから待機モジュールに切り換えるように制御装置26から切換手段29に制御信号が出される請求項2に記載の気体の除湿装置。
  4. 気体の供給路7に液相の水分を除去する水分除去手段24が設けられる請求項1〜請求項3のいずれかに記載の気体の除湿装置。
JP34097498A 1998-11-13 1998-11-13 気体の除湿装置 Expired - Lifetime JP4300495B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34097498A JP4300495B2 (ja) 1998-11-13 1998-11-13 気体の除湿装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34097498A JP4300495B2 (ja) 1998-11-13 1998-11-13 気体の除湿装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000140560A JP2000140560A (ja) 2000-05-23
JP4300495B2 true JP4300495B2 (ja) 2009-07-22

Family

ID=18342041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34097498A Expired - Lifetime JP4300495B2 (ja) 1998-11-13 1998-11-13 気体の除湿装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4300495B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4529285B2 (ja) * 2000-12-26 2010-08-25 宇部興産株式会社 ガス分離膜装置および運転休止方法
JP4718037B2 (ja) * 2001-04-26 2011-07-06 東芝プラントシステム株式会社 パージ用気体分配装置
JP2010120016A (ja) * 2010-03-08 2010-06-03 Ube Ind Ltd ガス分離膜装置の運転休止方法
JP5811749B2 (ja) * 2011-09-30 2015-11-11 株式会社Ihi オゾン発生装置
WO2021245477A1 (en) * 2020-06-02 2021-12-09 3M Innovative Properties Company Contactor system and method of operating contactor system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000140560A (ja) 2000-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2674717B2 (ja) ガス供給装置及びガス除湿方法
AU749819B2 (en) Membrane air dryer with scheme to reduce air lost as sweep air
CA2390474C (en) Compressed gas systems utilizing a variable pressure membrane air drier, and method of operation thereof
US6004383A (en) Membrane dryer for drying moist air with valved scavenger duct
JP2001524867A (ja) 圧縮空気用のドライヤー
JP4300495B2 (ja) 気体の除湿装置
JP2622058B2 (ja) 膜式気体ドライヤ
US6099620A (en) Heat regenerated desiccant gas dryer and method of use
JPH0822365B2 (ja) 除湿装置
JP2003245516A (ja) 除湿装置の除湿性能回復方法および回復システム
JPH11226345A (ja) 除湿装置
JP2008030001A (ja) 湿潤ガスの除湿方法及びその除湿システム
JP2000334253A (ja) 所内用の圧縮空気供給装置
JPS63119834A (ja) 空気除湿装置
JP4351174B2 (ja) 圧縮気体の除湿における継続供給方法及び圧縮気体の除湿装置
JP2623434B2 (ja) 空気圧縮装置
JP4174349B2 (ja) 気体分離装置
JPH1114788A (ja) 計装用圧縮空気系除湿装置
JP4323024B2 (ja) 窒素ガス発生方法及びその装置
JP2003212516A (ja) オゾン発生装置
JP3628390B2 (ja) 空気圧縮機内蔵形窒素ガス発生装置
JPH10196900A (ja) 圧縮空気発生装置
JPH10277351A (ja) 圧縮空気除湿システム
JP4398610B2 (ja) 沸騰水型原子力発電プラント
JP2002253920A (ja) 圧縮空気供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040319

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090331

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090409

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term