JP4300154B2 - イオントラップ/飛行時間質量分析計およびイオンの精密質量測定方法 - Google Patents

イオントラップ/飛行時間質量分析計およびイオンの精密質量測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、イオントラップ質量分析計と飛行時間型質量分析計を組み合わせたイオントラップ/飛行時間質量分析計に関する。
精密質量測定は、質量分析計によりイオンの質量を1/106の精度、即ちppmレベルの精度で測定し、この精密質量を基にイオンの元素組成を求める手法である。求められたイオンの元素組成から試料分子の構造解析が進められる。また、未知の成分においては、分子式が直接求められることから、正確な同定や分子構造の解析への大きな力となる。精密質量測定を行うことの出来る質量分析計は、二重収束扇形磁場型質量分析計(double-
focusing magnetic sector mass spectrometer)や飛行時間型質量分析計(Time-of-
flight Mass Spectrometer, 所謂TOF)等がある。
特に、TOFは、イオン源とTOFの間に、2つの四重極MS(Quadrupole Mass
Spectrometer, QMS)を配置したQ−TOFや、リング電極と一対のエンドキャップ電極から構成されるイオントラップとTOFが結合したイオントラップ−TOFなどが開発されており、通常のマススペクトル測定において精密質量測定が行えるようになっている。
Q−TOFの例としては、特開平11−154486号公報(特許文献1)があり、イオントラップ−TOFの例としては、特開2003−123685号公報(特許文献2)がある。
TOFにおける精密質量測定においては、精度の向上のために、装置で得られる測定値を校正(質量キャリブレーション)する作業が必要となる。
今、質量Mの一価のイオンを加速電圧Uにより加速するとイオンは速度vで真空中を飛行する。速度vは次式のように求められる。
v=1.39*104√(U/M) …(1)
今、長さL(メートル)のTOFの飛行空間をイオンが飛行するに要する時間をt(秒)とすると、tは(2)式のように求められる。
t=L/v=L/(1.39*104√(U/M))=k√(M) …(2)
ここで、kは装置固有の定数である。即ち、イオンの飛行時間tは質量の平方根に比例する。実際のTOF装置では、イオンの飛行時間即ちイオンの検出時間tとMとの関係は次式のように近似される。
M=at2+bt+c …(3)
a,b,cは定数である。即ち、イオンの質量Mと検出時間tとの間には2次の関係式が成立する。この関係式(3)を求める過程が質量キャリブレーションである。
質量キャリブレーションでは、複数の質量既知のイオンを与える標準物質をTOFに導入して質量スペクトルを測定する。出現したイオンの検出時間tと既知の質量値Mを用いることにより、(3)式の定数a,b,cを求めることができる。そのため、標準物質は質量既知のイオンを広範な質量領域に与えるものが用いられる。
質量キャリブレーションが完了した後、実際の試料を測定し、(3)式によりイオンの検出時間t0から試料イオンの質量M0を求めることができる。この標準物質による質量キャリブレーションと実試料の測定が独立に、時間経過後に行われる方式が外部標準法である。外部標準法の例としては、例えば特開2001−74697号公報(特許文献3)に開示されている。
しかし一般に、この外部標準法によって求まる質量測定の精度は、高々100〜30
ppm(ppm=10-6)程度に過ぎない。この精度の悪さは装置周辺の温度変化等に起因するTOF飛行空間Lの伸び縮みや加速電圧Uや静電レンズ電圧などのドリフトなどに起因する。この程度の精度では、求められた精密質量Mから元素組成を一義的に求めることは出来ない。
可能性をできるだけ絞り込んで元素組成を求めるためには、5ppm以下の測定精度が要求される。このレベルの精度を確保するためには、試料イオンと共に標準物質のイオンをTOFに送り込み同時に測定することが必要である。標準物質によって得られるイオンは質量既知であり、このイオンをロック質量(Lock Mass) イオンと呼ぶ。一般にこの手法は内部標準法と呼ばれている。この内部標準法は、温度ドリフト等を相殺することができ、常に高精度の測定を可能にする。また、試料と共にTOFのイオン源に導入する内部標準物質は、広範な質量領域にイオンを与える必要がないため、標準物質の選択が容易になる。内部標準法の例としては、例えば特開2001−28252号公報(特許文献4)に開示されている。
このように内部標準法は、測定精度の向上に不可欠な手法である。しかし、TOFの前段に四重極質量分析計(QMS)を配置したQ−TOFのように、MS/MS測定を行う機能があるTOFでは、MS/MS測定によって得られた生成物イオンの精密質量に、内部標準法による質量キャリブレーションは適用できない。これは第1のQMSで前駆イオンを単離する際に、試料と共に導入した標準試料のロック質量イオンが第1のQMSにより排除され、生成物イオンと同時にTOFに導入されないためである。生成物イオンの質量スペクトル中にロック質量イオンが欠如しているため、内部標準法による精密測定は不可能になる。
この問題に対して、Journal of American Society for Mass Spectrometry,10
(1999),1305−1314(非特許文献1)には、MS/MSの際の前駆イオンに着目することで対応しようとした例が開示されている。具体的には、以下の手順で行う。
あらかじめ未知試料の精密質量測定を通常の方法(MS/MS測定を行わない測定)で行い、前駆イオンとして選ばれるべきイオンの精密質量を求めておく。その後、選択した前駆イオンに対してMS/MS測定を行い(イオンの単離,CID,生成物イオンの測定)、生成物イオンの質量スペクトル上にわずかに残存した前駆イオンをロック質量イオンとして、生成物イオンの質量キャリブレーションを行う。
特開平11−154486号公報 特開2003−123685号公報 特開2001−74697号公報 特開2001−28252号公報 Journal of American Society for Mass Spectrometry,10 (1999),1305−1314
しかし、上記非特許文献1の手法では、まず通常のMSモードによって未知試料の精密質量測定を行わなければならない。その後に、Q−TOFの諸パラメータを変更し、MS/MSモードに切り替えた後、MS/MS測定に移る。即ち、通常の精密質量測定とMS/MS測定とを時間を置いて2度行う必要がある。これは一種の外部標準法であるため、誤差が重複して高い精度の測定は困難である。また、LC/MS分析など、短時間の間に複数の未知成分が次々に質量分析計に送り込まれるような場合には、この非特許文献1の方法を適用することは困難である。
Q−TOFではMS/MS測定が可能であるが、MS/MS測定における生成物イオンの精密測定は非特許文献1の方式以外は報告されていない。また、Q−TOFではMS/MSが可能であるが、更に高次の構造情報が得られるMSnは不可能である。当然MSn による精密質量の測定は不可能である。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、その主たる目的は、MS/MSさらにMSn における生成物イオンの精密質量測定とその精度向上が可能なイオントラップ/飛行時間質量分析計を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明では、試料をイオン化するイオン源と、イオンを一時的にトラップ可能なイオントラップと、飛行時間型質量分析計を備えたイオントラップ/飛行時間型質量分析計を用い、前記イオン源で測定対象試料と質量数既知の標準試料のイオンを生成し、前記測定対象試料のイオンの中から前駆イオンを選択し、前記イオントラップ内で前記前駆イオンを励起,開裂させて生成物イオンを生成させた後に、前記イオントラップに、前記標準試料のイオンを導入しトラップし、トラップされた前記生成物イオンと標準試料のイオンとをイオントラップから排出し、前記飛行時間質量分析計に導き、質量スペクトルを得る。これにより、生成物イオンと標準試料のイオンを同時に検出する。更に測定された標準試料のイオンを基に生成物イオンの精密質量の補正を行う。
本発明によれば、内部標準法によってMSn 生成物イオンの精密質量測定が可能となるのと同時に、LC/MS分析など短時間の間に複数の未知成分が次々に質量分析計に送り込まれるような場合においても、内部標準法によってMSn 生成物イオンの精密質量測定が可能となる。
(実施例1)
本実施例の装置構成を図1に示す。
液体クロマトグラフ(LC)1において、インジェクター58から注入された試料は、送液ポンプ59によって送液される溶離液と共にカラム2に送られ、成分毎に分離される。分離された試料成分はUV検出器57に導かれ、試料成分毎に起こるUV吸収を検出することによってUVクロマトグラムを得る。UV検出器57を通過した試料は、大気圧イオン化室5に導入される(ここでは試料をイオン化するイオン源をESI(Electro sprayionization) イオン源の例で説明する)。ESIイオン源3においては、試料成分をイオン化し、生成された試料イオンは、第1細孔電極6,中間圧力部7,第2細孔電極8を通り、イオン加速電極10にて加速される。加速された試料イオンは、多重極イオンガイド49,イオンゲート電極13,イオントラップ47のエンドキャップ電極36の細孔53を通り、イオントラップ47内の空間にトラップされる。試料イオンは、イオントラップ47でトラップされた後、イオントラップ47に直流の高電圧を印加することによって、一気に試料イオンをTOF(Time of flight - Mass Spectrometer)24に向けて排出する。イオントラップ47より排出された試料イオンは、イオンストップ電極15,多重極イオンガイド50を通り、イオンフォーカス電極17でフォーカスされ、細孔18を通ってTOF24に導入される。TOF24に導入された試料イオンは、イオン押し出し電極19とイオン引き出し電極21によって試料イオン導入方向に対して直角方向に引き出され、イオン加速電極22によって加速される。加速された試料イオンはイオンリフレクタ23に向かって飛行し、イオンリフレクタ23においては、イオンの飛行方向は反転させると共に、検出器25に向って飛行させ、検出器25にて試料イオンを検出しマススペクトルを得る。
本発明の特徴の一つは、内部標準試料を導入するための内部標準試料導入ポンプ56が装着されていることである。内部標準試料導入ポンプ56は、UV検出器57とESIイオン源3を接続する流路間に三方ジョイント48を設け、内部標準となる試料を導入し
ESIイオン源3にてイオン化を行う。
内部標準試料導入ポンプ56は、連続して内部標準試料をESIイオン源3に導入する必要はなく、UV検出器57で試料成分が検出され、その後ESIイオン源3にその試料成分が導入される時に、内部標準試料を導入するか、或いはその直前、直後に数秒〜数分間、導入する。また、MS/MSモードで精密質量測定を行う目的試料成分がUV検出器57で検出される時に、内部標準試料の導入を行うことが望ましい。これは内部標準試料として、測定する試料成分と比較し、濃度が数百ppb〜数ppm程度の濃い内部標準試料を用いることから、連続してESIイオン源3に導入することはESIイオン源3を汚染する原因となり、ESIイオン源3のイオン化効率の低下、所謂、感度低下を招くこととなり、得策ではないからである。
本実施例では、内部標準試料としてポリエチレングリコール(以下、PEGと略称する)を用いる。PEGはESIイオン源3で測定した場合、イオンピークがm/z44毎に出現し、しかもこれらイオンピークの精密質量数は既知であることから、精密質量測定の内部標準試料とするのに都合が良い。但し、精密質量を測定しようとする試料のイオンピークが出現する領域(質量数)によってPEG600,PEG800,PEG1000を使い分ける必要がある。例えばPEG600のイオンピークはm/z300〜m/z700、PEG800はm/z500〜1000、PEG1000はm/z700〜m/z1200の領域にそれぞれ出現する。したがって精密質量を測定しようとする試料のイオンピークがm/z1100に出現するのであればPEG1000を内部標準試料とする。
次に図1の構成において、MSn モードの精密質量測定を行う場合の装置の動作について説明をする。
図2に、ESIイオン源3の動作,UV検出器57の検出信号,内部標準試料導入ポンプ56の動作のタイミングチャート、図3に、イオントラップ47の各部とTOF24のタイミングチャートをそれぞれ示す。
図2において試料注入t1から測定終了t5までの時間は、通常30分〜90分程度である。
インジェクター58より注入された試料は、カラム2で分離され、UV検出器57において検出される。これがUVクロマトグラムである。UVクロマトグラムは横軸に時間、縦軸には分離された試料成分の濃度がピークの高さとしてそれぞれ表示される。図2の
UV検出器57の検出信号がこれに相当する。UV検出器57を通った後、試料成分は
ESIイオン源3に導入されイオン化される。図2のt1〜t5の期間が相当する。
内部標準試料導入ポンプ56は、本実施例においては分離された試料成分がUV検出器57にて検出された時のみ作動し、内部標準試料を導入するものとする。内部標準試料導入ポンプ56を動作させる方法は、UVクロマトグラムのピークの高さが設定レベルを超えた時点で内部標準試料導入ポンプ56をONさせる信号をUV検出器57より自動的に送り、試料成分と共に内部標準試料をESIイオン源3に導入する。設定レベルより低くなった時点で内部標準試料導入ポンプ56をOFFとする。この様に内部標準試料導入ポンプ56はUV検出器57より送られる信号により自動的にON/OFFが行われる。これにより内部標準試料は、測定を目的とする試料成分と共にESIイオン源3に導入される。
図3において、イオンゲート電極13がONのときはゲートが閉じてイオントラップ
47内へのイオン導入を遮断し、イオンゲート電極13がOFFのときはゲートが開いてイオントラップ47内へイオンが導入される。図3のイオン導入t10からイオン検出
t16までの時間は、約100msec〜1000msecである。図3の動作は、主として、図2におけるUV検出器57の検出信号が検出される時間に行われる。以下、図3の動作について説明する。
1)ESIイオン源3でイオン化された試料成分イオンと内部標準試料イオンは、第1細孔電極6より導入され、エンドキャップ電極細孔53を経由してイオントラップ47の3次元空間に蓄積(トラップ) される(t11−t12)。通常このトラップ時間は数十msec〜数百msecで行われる。
2)この後、イオントラップ47ではエンドキャップ電極36,37に対し、周波数帯域の一部にノッチを設けた補助交流電圧を印加することで、試料成分イオンである(M+H)+イオンのみを前駆イオンとしてイオントラップ47内に残し、それ以外のイオンは共鳴出射によって全て排除する(t12−t13)。これよりイオントラップ47内には前駆イオンのみが存在することになる。
3)続いて、エンドキャップ電極36,37に前駆イオンのみが共鳴する補助交流電圧を印加し、前駆イオンを共振させ、イオントラップ47内のHeガスとの衝突により前駆イオンにエネルギーを加え、前駆イオンの解離(Collision-induced Dissociation ;CID)を起こさせる(t13−t14)。これによって試料成分イオンのMS2 生成物イオンをイオントラップ47内に生成する。
4)次に、イオンゲート電極13をOFFし、イオントラップ47内にESIイオン源3からのイオンの導入を数msec〜数百msec行う(t14−t15)。図3のt12〜t14間は数十msec 程度であるため、図2のUV検出器57の検出信号で示された一つの成分がイオン化されている間に、再びトラップすることが可能である。この再イオン導入によって、イオントラップ47内にCIDによって生成されたMSn 生成物イオンと、イオン源からの試料成分イオン及び内部標準試料イオンが閉じ込められることになる。
5)この後、イオントラップ47の各電極に印加する高周波電圧を遮断すると同時に、直流高電圧を印加し、エンドキャップ電極36,リング電極35,エンドキャップ電極37の各電極間の電位差により、MSn 生成物イオンと内部標準試料イオンを一気に加速・排出し、TOF24に導入する(t15)。TOF24に導入された試料成分イオンのMSn 生成物イオンと内部標準試料イオンは、イオン押し出し電極19,イオン引き出し電極
21,イオン加速電極22によってTOFイオン飛行領域に向かって加速され、イオンリフレクタ23到達する。イオンリフレクタ23到達した試料成分イオンのMSn 生成物イオンと内部標準試料イオンは、検出器25に向かって再加速し、質量の軽いイオンから次々とμsec のオーダで検出器にて検出される(t15−t16)。
本実施例では、試料成分イオン(M+H)+ をMS2 生成物イオンとした後、再度イオントラップ47内にESIイオン源3からイオンを導入することから、試料成分イオンも内部標準イオンと共に閉じ込められることになるが、これはTOF24で検出される試料成分イオンピークの強度が高くなるだけであって何ら問題とはならない。むしろ測定者にとってはMS/MSモードにおいて試料成分イオンのピーク強度が高くなることは、試料成分イオンのピークが明確となり都合が良い。
本実施例の特徴は、図3のt14〜t15においてイオントラップ47にイオンの再導入を行うことである。この操作を行うことによってイオントラップ47にはMSn 生成物イオンと内部標準試料イオンを同時に蓄積することが可能となり、イオントラップ47よりTOF24に対し、MSn 生成物イオンと内部標準試料イオンの同時排出と加速が可能となる。
図3のt11〜t12においてイオントラップ47に試料を導入し、t15においてイオントラップ47からイオンの排出とTOF24への導入までのトータル時間は1秒以下(通常は数百msec) である。一方、図2のカラム2より試料が成分毎に溶出する時間は、1成分当たり約10〜20秒であり、したがって1成分に対し少なくとも10〜20回のMSn 生成物イオンの精密質量測定が可能となる。即ち、本実施例を用いることにより、オンラインでMSn 生成物イオンの精密質量測定が可能となる。
次に、上記図3の動作によって、データが得られた後の処理について説明する。
カラム2より試料成分が溶出している時点において、TOF24で検出されるイオンは、試料成分のMSn 成物イオン,内部標準試料イオン,試料成分イオンがそれぞれ同時に検出される。検出されたイオンは検出器25において電気信号に変換され、データ処理装置28に取り込まれる。データ処理装置28はディスプレイなどの表示部に、これらの電気信号をマススペクトルとして表示する。マススペクトルは、横軸に質量(正確にはm/z値:質量と電荷の比)、縦軸にはイオンの強度をそれぞれ表す。
図4に、試料成分として生薬の1つであるレセルピンを用いて測定した例を示す。内部標準試料にはPEG600を用いている。m/z609は試料成分イオンピーク(分子量は608であるが、(M+H)+ イオンとして検出されることから、m/z609にイオンピークが検出される)であり、m/z448とm/z397はm/z609のMS2 の生成イオンピークである。このように、本実施例によって得られるマススペクトルでは、試料成分のMSn 生成物のイオンピーク,内部標準試料イオンのイオンピーク,試料成分イオンのピークが同時に表示される。
測定者はこのマススペクトルを表示した後、精密質量測定を行うイオンピークを指定する。
ここでは測定者がm/z397のイオンピークを指定するものとする。ピークの指定は、データ処理装置28に備えられたマウスなどのポインティングデバイスを用いて、画面上に指定したカーソルにより指定する方法や、別途、文字入力用のウインドウを表示させ、指定するm/zの数値を入力することにより指定しても良い。
精密質量測定を行うイオンピークが指定されることにより、図5が表示される。m/z371.22783,m/z415.25408のイオンピークは、m/z397を指定することで自動的に検索された内部標準試料であるPEG600のイオンピークであり、これらは質量数既知であるため、データ処理装置28に予め登録されている(データ処理装置28には、測定で使用される可能性のある複数の内部標準試料の精密質量を予め登録させておく)。精密質量測定を行うイオンピークが指定されることにより、その近傍(片側または両側)に内部標準試料の既知イオンピークが存在する場合に、自動的にその精密質量値が表示される。これらの既知イオンピークは、m/z397の精密質量数を計算するために用いられる。
精密質量数の計算に用いる既知イオンピークの指定は、上記のように指定したイオンピークの近傍のものを自動検索するだけでなく、測定を行うイオンピークの両側に検出される内部標準試料であるPEGのイオンピークを測定者自身が指定し、データ処理装置28によって自動的にその指定ピークの精密質量が表示されるようにしても良い。
また、図5のように、精密質量測定を行うイオンピークと既知イオンピークを表示する場合、試料イオンピーク,MSn生成物イオンピーク,内部標準試料イオンピークは、それぞれ測定者にとって分りやすくするために異なった色を用いて表示することが望ましい。
精密質量が既知のイオンピークが定義されることにより、精密測定を目的とするイオンピークの精密質量値が計算される。図5においては、この2つの既知イオンピークの値を基に指定したm/z397の精密質量数が計算され、画面上に表示される。m/z
397.2137がその計算結果であり、上記の内部標準試料のイオンピークの精密質量値を基に計算されたMS2生成物イオンピーク結果である。
更にその計算結果より求められたイオンピークの分子式が表示される。本測定結果では、測定者が想定した分子式が得られ、その分子式の理論的な質量(397.2120amu)と測定による精密質量値との差は、僅かに0.0017amu(1.7ミリamu)である。このように計算された精密質量値はイオンピークの左右、或いは上部などに表示される。
本実施例では、上記のように、測定者が指定したイオンピークについて、同じマススペクトル上に存在する質量数既知のイオンピークを用いて、容易に精密質量測定を行うことが可能となる。
(実施例2)
図6に第2の実施例の装置構成を示す。
本実施例の装置構成の特徴は、実施例1のイオントラップ47がリニアイオントラップ61に、主高周波電源41がリニアイオントラップ電源60に変更されていることである。その他の構成は、実施例1と同じである。リニアイオントラップ61は、4本の柱状
(ポール状)の電極から成る。
イオンをトラップするための動作は、実施例1のイオントラップ47とほぼ同様で、イオントラップ47のリング電極35に印加する主高周波電圧(メインRF電圧)はリニアイオントラップ61の4本の電極に印加し、エンドキャップ電極36,37に印加する補助交流電圧は主高周波電圧に重畳し、リニアイオントラップ61の4本の電極に主高周波電圧と共に印加される。主高周波電圧,主高周波電圧に重畳される補助交流電圧の目的は、イオントラップ47に用いられる目的と同一であり、したがってリニアイオントラップ電源60は、これらの仕様を満足する電源となる。
次に、図7を用いてリニアイオントラップ61へのイオン導入からTOF24でのイオン検出まで(t10〜t16)の動作について説明する。尚、t16以降は、t10〜
t16の動作と同様の処理が繰返される。
1)イオンゲート電極13は、イオン導入時はイオントラップ47の場合と同様に電圧を制御しリニアイオントラップ61へのイオン導入を行う(t11〜t12)。
2)イオンをトラップするために、リニアイオントラップ61へ主高周波電圧とそれに重畳した補助交流電圧の印加を行う(t11〜t12)。補助交流電圧を印加するのは、ある一定の質量範囲内のイオンをトラップし、それ以外を共鳴によって排出するためである。
3)次に、MS/MSを行うために、先ず特定イオンのアイソレーション(前駆イオンの単離)を行う(t12〜t13)。これは、特定イオンのみが非共鳴となる周波数成分を持った補助交流電圧を数十msec 間印加し、特定イオン以外のイオンをリニアイオントッラップ61より排出することで行われる。これによって前駆イオンの単離が確立される。
4)次に特定イオンを解離させる(t13〜t14)。この場合は、特定イオンのみが共鳴する周波数の補助交流電圧を数十msec間印加し、特定イオンの振幅を増幅させ、Heガスとの衝突によって特定イオンを解離(CID)させる。
5)この後、イオンゲート電極13の印加電圧を制御し、精密質量が既知の内部標準試料イオンをリニアイオントラップ61に導入する(t14〜t15)。
6)最後に、トラップされている解離した特定イオンと内部標準試料イオンを同時にリニアイオントラップ61より一気に排出し、TOF24に導入させる(t15)。イオンを排出させるための押し出し電圧は、イオンゲート電極13に印加される。この時、主高周波電圧と補助交流電圧は、イオンをトラップしている時と同様の電圧が維持される。押し出された特定イオンと内部標準試料イオンは、TOF24内のイオン押し出し電極19により押し出され、検出器25によってイオン検知される。
この後のMS/MSを行った後の特定イオンに対する精密質量数の計算は実施例1と同様に行う。
これにより、リニアイオントラップを用いた装置においても、MS/MSを行った後の特定イオンと内部標準試料イオンをTOFにおいて同時に検出することが出来るため、容易に精密質量測定を行うことが出来る。
実施例1の概略構成図である。 実施例1の試料注入と内部標準試料導入のタイミングチャートである。 実施例1のイオントラップのイオン導入からTOFでのイオン検出までのタイミングチャートである。 実施例1によって得られるマススペクトルである。 実施例1のMSn イオンピークの精密質量測定結果である。 実施例2の概略構成図である。 実施例2のイオントラップのイオン導入からTOFでのイオン検出までのタイミングチャートである。
符号の説明
1…LC、2…カラム、3…ESIイオン源、5…大気圧イオン化室、6…第1細孔電極、7…中間圧力部、8…第2細孔電極、9…スクロールポンプ、10…イオン加速電極、11…QMS部、13…イオンゲート電極、15…イオンストップ電極、17…イオンフォーカス電極、18…細孔、19…イオン押し出し電極、20…イオン出射部、21…イオン引き出し電極、22…イオン加速電極、23…イオンリフレクタ、24…TOF、25…検出器、27…ターボ分子ポンプ、28…データ処理装置、35…リング電極、
36,37…エンドキャップ電極、41…主高周波電源、43…補助交流電源、47…イオントラップ、48…三方ジョイント、49,50…多重極イオンガイド、51,52…多重極イオンガイド電源、53,54…エンドキャップ電極細孔、55…制御信号、56…内部標準試料導入ポンプ、57…UV検出器、58…インジェクター、59…送液ポンプ。

Claims (7)

  1. 試料分離するカラムを備えた液体クロマトグラフと、当該液体クロマトグラフから溶出した試料をイオン化するイオン源と、イオンを一時的にトラップ可能なイオントラップと、飛行時間型質量分析計と、当該飛行時間質量分析計の検出結果を収集するデータ処理部を備えたイオントラップ/飛行時間型質量分析計において、
    前記液体クロマトグラフからの試料の溶出に合わせて、前記イオン源に質量数既知の標準試料を導入する手段を備え、
    前記データ処理部は、
    前記イオントラップにおいて、測定対象試料のイオンの中から前駆イオンを選択的に残し、当該前駆イオンを励起,開裂させて生成物イオンを生成した後に、前記標準試料のイオンを当該イオントラップ内に導入し、前記イオントラップ内にトラップされた生成物イオンと標準試料のイオンとをイオントラップから排出することで、前記飛行時間質量分析計において得られる検出データを収集し、測定された標準試料のイオンを基に前記生成物イオンの精密質量の補正を行うことを特徴とするイオントラップ/飛行時間型質量分析計。
  2. 請求項1において、
    前記イオントラップは、リング電極と、一対のエンドキャップ電極から成ることを特徴とするイオントラップ/飛行時間型質量分析計。
  3. 請求項1において、
    前記イオントラップは、4本の柱状電極から成ることを特徴とするイオントラップ/飛行時間型質量分析計。
  4. 請求項1において、
    前記データ処理部は、表示部を備え、当該表示部に前記測定によって得られた生成物イオンと標準試料のイオンを含むマススペクトルを表示することを特徴とするイオントラップ/飛行時間型質量分析計。
  5. 請求項4において、
    前記データ処理部は、予め複数の標準試料の精密質量数が記憶され、前記表示された生成物イオンの内、測定者によって指定されたイオンの質量の近傍の標準試料を検索し、表示することを特徴とするイオントラップ/飛行時間型質量分析計。
  6. 請求項4において、
    生成物イオンと標準試料のイオンのピークをそれぞれ異なった色で表示することを特徴とするイオントラップ/飛行時間型質量分析計。
  7. 試料をイオン化するイオン源と、イオンを一時的にトラップ可能なイオントラップと、飛行時間型質量分析計を備えたイオントラップ/飛行時間型質量分析計によるイオンの精密質量測定方法であって、
    前記イオン源で測定対象試料と質量数既知の標準試料のイオンを生成するステップと、
    前記測定対象試料を前記イオントラップ内に導きトラップするステップと、
    前記測定対象試料のイオンの中から前駆イオンを選択し、前記イオントラップ内に前記前駆イオンを残し、他のイオンを排除するステップと、
    前記前駆イオンを励起,開裂させて生成物イオンを生成するステップと、
    前記イオントラップに、前記標準試料のイオンを導入しトラップするステップと、
    前記イオントラップ内にトラップされた前記生成物イオンと標準試料のイオンとをイオントラップから排出し、前記飛行時間質量分析計に導くステップと、
    前記飛行時間質量分析計において質量スペクトルを得るステップとを有し、
    測定された標準試料のイオンを基に生成物イオンの精密質量の補正を行うことを特徴とするイオントラップ/飛行時間型質量分析計によるイオンの精密質量測定方法。
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