JP4299986B2 - Rll符号復調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD、CD−ROM、DVD等の光ディスクを再生する装置におけるRLLの復調に関する技術に属する。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来のRLL符号復調について、図19を用いて説明を行う。
【0003】
図19はCD等の光ディスクシステムの構成を示す。ここでは特にRLLデータ信号の信号処理に必要な部分について説明する。
【0004】
図19のシステムにおいて、光ピックアップ171が、光ディスク170に当てたレーザー等の反射信号からRF信号を取り出す。アナログ回路から構成されたヘッドアンプブロック172が、光ピックアップ171の出力を一定レベルまで増幅し、RF信号SRFとしてRLL符号変換回路127に入力する。RLL符号変換回路127は、RF信号SRFに対して符号化を行い、RLLデータDRLLを出力する。デコーダ112は、mビットのRLLデータDRLLをnビットのデコードデータDDCに変換し、記録データの抽出を行い、エラー訂正回路115に伝える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、デコーダ112は、入力されたRLLデータDRLLがRLLの規約に違反しているか否かについて判断を行わない。また、RLLの規約に違反したRLLデータDRLLに対しても、エラー訂正は行わない。したがって、RLLの規約に違反したRLLデータは、全て、エラー訂正回路15において処理を行うことになる。エラー訂正回路15では、訂正可能なエラー数が決まっているため、エラー数が処理能力を超えると、エラーは訂正されない。
【0006】
すなわち、図19のシステムにおいて、RLL規約に違反しているような比較的精度が要求されないエラーに対しても、エラー訂正回路115に伝達されるまでは、エラーの訂正が行われないので、エラー訂正回路115の処理の負担は極めて大きい。ところが、現状のシステム構成において、エラー訂正回路の訂正能力の向上を図った場合、回路規模が非常に増大する。また、光ディスクシステムの高速化を図った場合、RLL符号がビットスリップを起こしやすいといった問題がある。
【0007】
前記の問題に鑑み、本発明は、RLL符号復調において、エラー訂正回路の負担を軽減し、かつ、システム全体としてエラー訂正能力の向上を図り、記録データの高速再生を可能にすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1の発明が講じた解決手段は、RLL符号復調装置として、入力されたRF信号をNRZI形式のRLLデータに変換するRLL符号変換回路と、前記RLL符号変換回路から出力されたRLLデータをデコードするRLLデコード部と、前記RLLデコード部から出力されたデコードデータに対し、エラー訂正を行うエラー訂正回路とを備え、前記RLLデコード部は、RLL符号の規約を表す所定の関係において、正常なRLLデータにおいて「1」となっているビットである変化ビット、およびこの変化ビットの時間的に前および後の少なくともいずれか一方のビットを、デコード非対象ビットとし、このデコード非対象ビットについてケアしないで、前記RLLデータをデコードする不正規デコーダと、RLL符号の規約を表す所定の関係に基づいて、前記RLLデータをデコードする正規デコーダとを備えており、前記正規デコーダおよび不正規デコーダは、デコードが正常に実行されたとき、デコードフラグをセットするものとし、前記RLLデコード部は、前記正規デコーダおよび不正規デコーダから出力されたデコード結果の中から、前記デコードフラグを参照して、いずれか1つを選択するプライオリティ回路を備えているものである。
【0009】
請求項1の発明によると、RLLデコード部が、デコード非対象ビットについてケアしない不正規デコーダを備えているので、RLLデータが誤っていた場合でも、そのエラーの内容によっては、デコードを行うことが可能になる。これにより、後段のエラー訂正回路の負荷が軽減される。
【0010】
そして、請求項2の発明では、前記請求項1のRLL符号復調装置における不正規デコーダは、連続するデコード非対象ビットを入力とするOR回路を備え、デコード非対象ビット以外のビットのデータと、前記OR回路の出力とを用いてデコードを行うものとする。
【0011】
また、請求項3の発明では、前記請求項1のRLL符号復調装置における不正規デコーダは、連続するデコード非対象ビットを入力とするXOR回路を備え、デコード非対象ビット以外のビットのデータと、前記XOR回路の出力とを用いて、デコードを行うものとする。
【0012】
また、請求項4の発明では、前記請求項1のRLL符号復調装置におけるRLLデコード部は、前記不正規デコーダから複数のデコード結果が出力されたとき、そのそれぞれをRLL符号に再び変調して元のRLLデータと比較し、最も誤りが少ないものを選択する選択回路を備えたものとする。
【0013】
また、請求項5の発明では、前記請求項1のRLL符号復調装置における不正規デコーダは、マージングビットを含めてデコードを行うものであり、正常なマージングビットにおいて「1」となっているビットである変化ビット、およびこの変化ビットの時間的に前および後の少なくともいずれか一方のビットについても、デコード非対象ビットとする。
【0014】
そして、請求項6の発明では、前記請求項1のRLL符号復調装置において、前記RLLデコード部は、前記RLLデータから傷成分を除去し、傷訂正データとして一時保持するとともに、除去したとき、傷訂正フラグをセットする傷訂正制御ブロックを備え、前記プライオリティ回路は、前記デコードフラグがいずれもセットされておらず、かつ、前記傷訂正フラグがセットされているとき、前記傷訂正制御ブロックに、前記傷訂正データを前記正規デコードおよび不正規デコードに出力するよう指示するものとする。
【0015】
また、請求項7の発明では、前記請求項6のRLL符号復調装置において、前記プライオリティ回路は、前記デコードフラグおよび傷訂正フラグがいずれもセットされていないとき、訂正不能と判断してリクエスト信号を出力するものとし、当該RLL符号復調装置は、前記プライオリティー回路からリクエスト信号が出力されたとき、デコード結果を補完するための代替データを前記プライオリティ回路に出力する代替データジェネレータを備えているものとする。
【0016】
そして、請求項8の発明では、前記請求項7のRLL符号復調装置における代替データジェネレータは、前記代替データとして、ランダムなデータを出力するものとする。
【0017】
また、請求項9の発明では、前記請求項7のRLL符号復調装置における代替データジェネレータは、前記代替データとして、シンドローム演算において確実にエラーとなるデータ系列を出力するものとする。
【0018】
さらに、請求項10の発明では、前記請求項7のRLL符号復調装置は、前記プライオリティ回路から出力されたリクエスト信号をカウントし、このカウント値が所定値よりも大きいとき、システムが異常であることを示すステータス信号を出力するエラーカウンタを備えているものとする。
【0019】
そして、請求項11の発明では、前記請求項1のRLL符号復調装置は、前記RLLデータにおけるビット成分が所定個数以上連続して“0”であるとき、バーストエラーであることを示すALLゼロ信号を出力するALLゼロ検出回路と、前記ALLゼロ検出回路からALLゼロ信号を受けたとき、デコード結果を補完するための代替データを前記プライオリティ回路に出力する代替データジェネレータとを備えているものとする。
【0020】
さらに、請求項12の発明では、前記請求項11のRLL符号復調装置におけるALLゼロ信号は、前記エラー訂正回路に入力されるものとする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0022】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。図1において、10は入力されたアナログRF信号SRFをNRZI形式のRLLデータDRLLに変換するRLL符号変換回路、20はRLL符号変換回路10から出力されたRLLデータDRLLをデコードするRLLデコード部、30はRLLデコード部20から出力されたデコードデータDDCに対し、エラー訂正を行うエラー訂正回路30である。
【0023】
RLL符号変換回路10は、アナログRF信号SRFを2値化されたRFデータに変換するアナログ−ディジタル(A/D)変換回路11と、A/D変換回路11から出力された2値化されたRFデータをNRZI形式のRLLデータDRLLに変換するNRZ−NRZI変換回路12とを備えている。また、RLLデコード部20は、RLL符号の規約を表す所定の関係に基づいてRLLデータをデコードする正規デコーダ21と、RLLデータにおける一部のビットをデコード非対象ビットとし、このデコード非対象ビットについてケアしないで、RLLデータをデコードする不正規デコーダ22とを備えている。
【0024】
図1のRLL符号復調装置の動作について説明する。
【0025】
例えば光ディスクから読み出されたアナログRF信号SRFは、RLL符号変換回路10に入力される。入力されたアナログRF信号SRFは、RLL符号変換回路10において、A/D変換されるとともにNRZ形式からNRZI形式に変換されて、RLLデータDRLLとなる。RLLデータDRLLはRLLデコード部20に入力される。入力されたRLLデータDRLLは、RLLデコード部20において、正規デコーダ21および不正規デコーダ22にそれぞれ与えられ、デコードされる。RLLデコード部20から出力されたデコードデータDDCは、エラー訂正回路15に伝達され、エラー訂正が施される。
【0026】
図2は本実施形態におけるデコード論理の特徴を示す図であり、(a)は正規デコーダ21のデコード論理、(b)は不正規デコーダ22のデコード論理である。図2では、16ビットのRLLデータDRLLを2ビットのデコードデータDDCに変換するものとしている。
【0027】
図2(a)から分かるように、正規デコーダ21のデコード論理は、通常のデコードと同様である。これに対して図2(b)に示すように、不正規デコーダ22のデコード論理では、RLLデータDRLLにおける変化ビット(“1”)と、時間的にその後のビットをデコード非対象ビット(“X”と図示)としており、これらのデコード非対象ビットについてはケアしないようになっている。
【0028】
図3はアナログRF信号SRFに特性劣化が生じた場合における,RLLデータDRLLの変化を示す図である。図3(a)に破線で示すように、アナログRF信号SRFの信号波形が特性劣化に起因して変化したとき、RLLデータDRLLは、図3(b)に示す正常時のものから図3(c)に示すものに変化する。すなわち、第3および第4番目のビットにエラーを含むことになる。このとき、正規デコーダ21では、そのデコード論理において変換の対象とならないので、デコードはなされない。これに対して、不正規デコーダ22では、そのデコード論理において、第3および第4番目のビットはデコード非対象ビットに該当するので、正常にデコードがなされ、この場合には、デコードデータDDCとして“01”が出力される。
【0029】
このように、不正規デコーダ22では、例えばビットスリップ等が生じて、RLLデータの変化ビットが後ろにシフトしたようなエラーデータが入力された場合であっても、エラーのビットがデコード非対象ビットに該当するため、デコードが可能になる。なお、正規デコーダ21でも不正規デコーダ22でもデコードができなかった場合には、デコードデータDDCはRLLデコード部20から出力されない。
【0030】
したがって、正規デコーダ21と、不正規RLLデコーダ22とを組み合わせることによって、RLLデータが誤っていた場合でも、そのエラーの内容によっては、デコードを行うことが可能になる。
【0031】
なお、上述の例では、不正規デコーダ22のデコード論理において、RLLデータにおける変化ビットとその時間的に後のビットをデコード非対象ビットとしたが、これ以外のビットを、デコード非対象ビットとしてもかまわない。
【0032】
図4は不正規デコーダ22のデコード論理の他の例を示す図である。同図中、(a)は変化ビットとその時間的に前のビットをデコード非対象ビットとした例、(b)は変化ビットとその時間的に前および後のビットをデコード非対象ビットとした例である。
【0033】
図5はアナログRF信号SRFがジッタなどの影響によってシフトした場合における,RLLデータDRLLの変化を示す図である。図5(a)に破線で示すように、アナログRF信号SRFはジッタなどの影響によって、時間的に前にシフトしたり、後にシフトしたりする。この場合、RLLデータDRLLも同様にジッタ成分を持った状態で符号化される。例えば時間的に前にシフトした場合には、RLLデータDRLLは、図5(b)に示す理想的なものから図5(c)に示すものに変化する。すなわち、第2,3ビット、第11,12ビットおよび第14,15ビットにエラーを含むことになる。
【0034】
このとき、正規デコーダ21では、そのデコード論理において変換の対象とならないので、デコードはなされない。これに対して、図4(a)に示すようなデコード論理、すなわち変化ビットとその前のビットをデコード非対象ビットとする不正規デコーダ22では、そのデコード論理において、第2,3ビット、第11,12ビットおよび第14,15ビットがデコード非対象ビットに該当するので、正常にデコードがなされ、この場合には、デコードデータDDCとして“01”が出力される。
【0035】
図6はA/D変換のためのDSL(Data Slice)基準電圧がシフトした場合における,RLLデータDRLLの変化を示す図である。RLL符号変換回路10におけるA/D変換回路11において、DSL方式が用いられる場合があるが、その際にDSL基準電圧が適正であるか否かが問題となる。DSL基準電圧が適正である場合には、図6(b)に示すような正常なRLLデータDRLLが生成されるので、正規デコーダ21におけるデコードが可能である。ところが、図6(a)に破線で示すように、DSL基準電圧がシフトした場合には、図6(c)に示すような誤ったRLLデータDRLLが生成される。すなわち、第2,3ビット、第12,13ビットおよび第14,15ビットにエラーを含むことになる。
【0036】
このとき、正規デコーダ21では、そのデコード論理において変換の対象とならないので、デコードはなされない。これに対して、図4(b)に示すようなデコード論理、すなわち変化ビットとその前後のビットをデコード非対象ビットとする不正規デコーダ22では、そのデコード論理において、第2,3ビット、第12,13ビットおよび第14,15ビットがデコード非対象ビットに該当するので、正常にデコードがなされ、この場合には、デコードデータDDCとして“01”が出力される。
【0037】
したがって、正規デコーダ21と、図4に示すようなデコード論理を有する不正規RLLデコーダ22とを組み合わせることによっても、RLLデータが誤っていた場合でも、そのエラーの内容によっては、デコードを行うことが可能になる。
【0038】
なお、ここでは、不正規デコーダは1個としたが、不正規デコーダを複数種類設けてもかまわない。例えば、図2(b)および図4(a),(b)に示すデコード論理をそれぞれ有する3種類の不正規デコーダを、正規デコーダと併せて設けてもよい。
【0039】
図7は不正規デコーダの構成例を示す図である。まず、図7(a)の構成では、デコード非対象ビットをデコーダ221に入力させないようにしている。すなわち、デコード非対象ビットである第2,3ビット、第12,13ビットおよび第15,16ビットを入力から外している。
【0040】
これに対して、図7(b)の構成では、デコーダ221Aの入力側に、連続するデコード非対象ビットを入力とするORゲート222を設けている。各ORゲート222の出力によって、入力となる連続するデコード非対象ビットに変化点(すなわち“1”)が含まれているか否かを判断することができる。デコーダ221Aは、デコード非対象ビット以外のビットのデータと、各ORゲートの出力とを用いてデコードを行う。これにより、デコードの対象となるビット数が増えるので、図7(a)の構成よりも訂正精度が高まる。
【0041】
また図7(c)の構成では、デコーダ221Bの入力側に、連続するデコード非対象ビットを入力とするXORゲート223を設けている。各XORゲート223の出力によって、入力となる連続するデコード非対象ビットに変化点が含まれ、かつ、その変化点が連続していない状態か、そうでないかを判断することができる。すなわち、図7(b)の構成よりも、入力条件に厳密さが増す。例えば図6のような、2T(「T」はビット周期)以下の成分が発生した場合のような、変化点が連続した状態においても、誤変換を起こすことがなくなる。したがって、図7(b)の構成よりもさらに訂正精度が高まる。
【0042】
なお、デコーダの論理構造を変えることによって、OR回路222やXOR回路223の代わりに、NOR回路などの他の論理回路を用いることも、可能になる。
【0043】
<変形例>
図8は本実施形態の変形例に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。図8において、図1と共通の構成要素には、図1と同一の符号を付しており、ここではその詳細な説明を省略する。図8の構成では、不正規デコーダ22の代わりに、複数のデコード結果を出力可能な不正規デコーダ23と、この不正規デコーダ23から出力された複数のデコード結果の中からいずれか1つをデコードデータDDCとして選択出力する選択回路24とを備えている。
【0044】
デコード非対象ビットについてケアしないでデコードを行う場合、デコード結果として、複数の候補が存在するときがある。
【0045】
選択回路24は、不正規デコーダ23から出力された第1のデコード結果候補をRLL符号に再び変調する第1の変調回路24aと、不正規デコーダ23から出力された第2のデコード結果候補をRLL符号に再び変調する第2の変調回路24bと、第1および第2の変調回路24a,24bの出力と元のRLLデータDRLLとの比較を行う比較回路24cとを備えている。第1および第2の変調回路24a,24bはそれぞれ変調テーブルを有しており、これを用いることによって、第1および第2のデコード結果候補をRLL符号に変調することが可能になる。
【0046】
比較回路24cにおいて、第1のデコード結果候補に係る誤りの個数と、第2のデコード結果候補に係る誤りの個数とが得られる。そして、最も誤りが少ない方のデコード結果候補を、デコードデータDDCとして選択する。
【0047】
本変形例によると、不正規デコーダ23の訂正処理に対して検証が行われることになるので、RLLデータの誤訂正を防ぐことができ、訂正精度が向上する。
【0048】
また、本実施形態に係る不正規デコーダを、マージングビットをデコード対象範囲に含めて、デコードを行うように構成してもよい。
【0049】
図9はCDのデータフォーマットを示す図である。図9に示すように、CDのデータフォーマットの特徴の1つは、マージングビットが結合ビットとして付与されている点である。マージングビットとしては、DSVに基づいて、「000」「100」「010」「001」の4種類のデータが与えられている。
【0050】
図10はマージングビットを含めた不正規デコーダにおけるデコード論理を示す図である。同図中、(a)は正規デコーダのデコード論理におけるRLLデータの例、(b)は不正規デコーダのデコード論理におけるRLLデータであって(a)に対応するものである。
【0051】
そして、図10(c)は(b)のRLLデータに4種類のマージングビットが付加された例である。このように、4種類のマージングビットが付加された変換テーブルをそれぞれ準備する。これによって、デコードの対象となるビット数が1〜3ビット増えるので、誤訂正を起こす確率が減り、訂正精度が向上する。
【0052】
また、RLL符号の制約を考慮して、付加するマージングビットの種類を限定することも可能である。すなわち、信号の変化点は、3Tから11Tの間に必ずあることを利用すると、図10(a)に示すRLLデータ「0100010000010」に付加される可能性があるマージングビットは、「0XX」のみに特定される。したがって、図10(d)に示す変換テーブルのみを準備すればよい。これにより、デコーダの変換テーブルの個数が減るので、回路規模を削減することができる。
【0053】
また図10(e)はマージングビットをRLLデータの時間的に後に付加するだけでなく、時間的に前にも付加する場合を示している。前に付加するマージングビットは、RLL符号の制約から、「XX0」のみに特定されている。時間的に前後に付加することによって、デコードの対象となるビット数がさらに増えるので、誤訂正を起こす確率が減り、訂正精度がさらに向上する。
【0054】
(第2の実施形態)
図11は本発明の第2の実施形態に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。図11において、図1と共通の構成要素には図1と同一の符号を付している。図11では、RLL符号変換回路10とデコーダ26との間に、RLLデータDRLLから傷データ成分を除去する傷訂正回路25が設けられている。ここでは傷訂正回路25は、RLLデータDRLLから2T以下の成分を検知し、検知した2T以下の成分を傷データ成分としてRLLデータDRLLから除去するものとする。
【0055】
CDのEFMフォーマットは、3Tから11Tの間と定められており、したがって、2T以下の成分は、EFMフォーマットの規格外となる。そこで、傷訂正回路25は2T以下の成分を強制的に除去する。具体的には、2T以下を示すNRZI符号の「11」を検出し、これを「00」に置き換える。
【0056】
例えば、RF信号SRFが記録されたディスクに傷がある場合、従来の構成のエラー訂正回路においてランダムエラーとして検出される誤りは、そのほとんどが2T以下の成分である。したがって、本実施形態のように、2T以下の成分を傷データ成分として除去する傷訂正回路25を、デコーダ26の前段に設けることによって、傷のあるディスクから読み出されたRF信号SRFであっても、デコード可能になる。
【0057】
(第3の実施形態)
図12は本発明の第3の実施形態に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。図12において、図1と共通の構成要素には図1と同一の符号を付している。図12では、RLLデコード部40が、1個の正規デコーダ41と、3個の不正規デコーダ42,43,44とを備えている。不正規デコーダ42,43,44は、図2(b)、図4(a)および(b)に示すようなデコード論理をそれぞれ有するものとする。また、正規デコーダ41および不正規デコーダ42,43,44は、デコードが正常に実行されたとき、デコード結果DDC1〜DDC4を出力するとともに、デコードフラグDFL1〜DFL4をセットする。
【0058】
さらに、RLLデコード部40は、正規デコーダ41および不正規デコーダ42,43,44から出力されたデコード結果DDC1〜DDC4の中から、いずれか1つを選択するプライオリティ回路45を備えている。プライオリティ回路45は、デコードフラグDFL1〜DFL4を参照して、予め決められた優先順位に基づいて、デコード結果DDC1〜DDC4の中のいずれか1つをデコードデータDDCとして選択する。
【0059】
図1の構成では、エラーのないRLLデータDRLLがRLLデコード部20に入力された際に、正規デコーダ21と不正規デコーダ22とから同一のデコードデータDCCが出力される。このとき、デコードデータDCCをエラー訂正回路30に伝達するデータバスが競合を起こすおそれがある。
【0060】
しかしながら、本実施形態では、RLLデコード部40内に設けられたプライオリティ回路45が、デコードフラグDFL1〜DFL4を参照して、予め決められた優先順位に基づいて、デコード結果DDC1〜DDC4の中のいずれか1つをデコードデータDDCとして選択するので、デコードデータDCCをエラー訂正回路30に伝達するデータバスが競合を起こすことを防止することができる。また、エラーを含むRLLデータDRLLが入力された場合であっても、不正規デコーダ42,43,44間でのデータバスの競合が、回避される。
【0061】
(第4の実施形態)
図13は本発明の第4の実施形態に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。図13において、図12と共通の構成要素には図12と同一の符号が付してある。図13の構成では、RLLデコード部40Aは、バッファ46と、傷訂正回路47とを有する傷訂正制御ブロック48を備えている。この傷訂正制御ブロック48はフィードバックループ構成をとっている。
【0062】
RLLデコード部40Aに入力されたRLLデータDRLLは、バッファ46を通過し、正規デコーダ41および不正規デコーダ42,43,44に伝達されるとともに、傷訂正回路47に伝達される。傷訂正回路47は、第2の実施形態と同様に、RLLデータDRLLに対して傷データ成分を除去し、傷訂正データDCRとしてバッファ46に供給する。すなわち、2T以下の傷データ成分を検出し、それを除去したデータを傷訂正データDCRとして出力する。また訂正を実施した際に、傷訂正フラグCFLをセットする。この傷訂正フラグCFLはプライオリティ回路45Aに供給される。
【0063】
プライオリティ回路45Aは、第3の実施形態と同様に、デコードフラグDFL1〜DFL4を参照して、予め決められた優先順位に基づいて、デコード結果DDC1〜DDC4の中のいずれか1つをデコードデータDDCとして選択する。さらに、デコードフラグDFL1〜DFL4がいずれもセットされておらず、かつ、傷訂正フラグCFLがセットされているときは、バッファ46に対して、一時的に保存している傷訂正データDCRを正規デコーダ41および不正規デコーダ42,43,44に出力するよう指示する。
【0064】
すなわち、本実施形態では、RLLデータDRLLに対して、まず、正規デコーダ41および不正規デコーダ42,43,44のいずれかによって正常にデコードされるか否かを判定する。そして、いずれのデコーダでも正常にデコードされないときに、傷訂正回路47による傷訂正が行われる。例えば、ディスクの傷以外の要因(上述したRF信号の特性劣化など)でRLLデータDRLLに2T以下の成分が生じた場合、デコードの前に予め傷訂正を行うと、誤訂正になるおそれがある。これに対して本実施形態では、このような誤訂正を防ぐことが可能になる。
【0065】
(第5の実施形態)
図14は本発明の第5の実施形態に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。図14において、図13と共通の構成要素には図13と同一の符号を付している。図14の構成では、代替データジェネレータ50と、エラーカウンタ51と、システム制御ブロック52とを新たに備えている。
【0066】
図14の構成において、プライオリティ回路45Bは、各デコードフラグDFL1〜DFL4および傷訂正フラグCFLがいずれもセットされていないとき、訂正不能と判断して、リクエスト信号SRQを出力する。代替データジェネレータ50はプライオリティ回路45Bから出力されたリクエスト信号SRQを受けて、代替データDRPLをプライオリティ回路45Bに伝達する。これにより、RLLデータDRLLが訂正不能であっても、エラー訂正回路30にデータを連続して伝達することが可能になる。
【0067】
代替データDPRLは「00」以外のデータであるのが好ましい。これにより、エラー訂正回路30のシンドローム演算において誤った訂正をする可能性が低くなる。
【0068】
また、代替データジェネレータ50を、代替データDRPLとしてランダムなデータを生成するように構成してもよい。これにより、エラー訂正回路30のシンドローム演算において誤った訂正をする可能性がさらに低くなる。あるいは、シンドローム演算において確実にエラーとなるデータ系列を生成するように、代替データジェネレータ50を構成してもかまわない。これにより、例えばバーストエラーのような長時間エラー信号が入力されているような状態でも、エラー訂正回路30のシンドローム演算において誤った訂正をすることは起こり得ない。
【0069】
また、プライオリティ回路45Bから出力されたリクエスト信号SRQは、エラーカウンタ51にも伝達される。エラーカウンタ51は、ある一定周期で入力されるクロック信号CKを用いてリクエスト信号SRQをカウントする。そして、そのカウント値が所定値よりも大きいとき、システムが異常であると判断し、システムが異常であることを示すステータス信号SSTを出力する。このステータス信号SSTは例えばシステム制御ブロック52に伝達される。
【0070】
システム制御ブロック52では、システムコントローラ53がステータス信号SSTを受けて、現在のサーボ状態を判断し、サーボ回路54を制御する。例えば、明らかにRF信号SRFが乱れる処理(トラバースなど)の命令が、システムコントローラ53からサーボ回路54に発行されていないにもかかわらず、RLLデータDRLLが正しく読めない場合においては、何らかのサーボ異常の可能性がある。このため、システム制御ブロック52によって、サーボ動作異常の検出および処理を行うことにより、エラー訂正回路30の結果を受けて処理を行うよりも、事前に対策が打てるため、プレイアビリティー等の特性向上を得ることが可能となる。
【0071】
なお、図12〜図14の構成において、第1の実施形態で述べたように、各不正規デコーダ42〜44を、複数のデコード結果候補を出力可能なように構成するとともに、その後段に、図8に示すような選択回路をそれぞれ設けてもよい。これにより、訂正能力がさらに向上することになる。
【0072】
(第6の実施形態)
図15は本発明の第6の実施形態に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。図15において、図1と共通の構成要素には、図1と同一の符号を付している。60はRLL符号変換回路10から出力されたRLLデータDRLLをデコードする第1のRLLデコード部としてのRLLデコード部である。RLLデコード部60は、RLL符号の規約を表す所定の関係に基づいてRLLデータDRLLをデコードするデコーダ61と、デコーダ61から出力されたデコード結果DDCAをそれぞれ異なるタイミングでラッチする複数のラッチ62a,62b,62cと、各ラッチ62a,62b,62cによってラッチされたデコード結果DDCAのうちのいずれかをデコードデータDDCとして選択回路64とを備えている。
【0073】
デコーダ61は、データクロックDCKのタイミングに同期して、RLLデータDRLLに対して逐次デコードを行い、かつ、デコードが正常に実行されたとき、デコードフラグDFLAをセットする。ここで、データクロックDCKは、RLLデータDRLLの1ビットに相当する周期を有するクロック信号である。
【0074】
また、各ラッチ62a,62b,62cの動作タイミングは、遅延回路63a,63bおよびラッチタイミング生成回路71によって制御される。ラッチタイミング生成回路71はRLLデータDRLLとデータクロックDCKを受け、RLLデータDRLLの同期パターンを基準点としてデータクロックDCKをカウントし、所定のタイミングでラッチタイミングLTMを生成する。ここでは、RLLデータDRLLの(m−1)ビット目のタイミングで、データクロックDCKに同期したラッチタイミングLTMを生成するものとする。
【0075】
遅延回路63a,63bはそれぞれデータクロックDCKの1クロック分の遅延を持つ。このため、図15の構成では、ラッチ62aはRLLデータDRLLの(m+1)ビット目のタイミングで、ラッチ62bはmビット目のタイミングで、ラッチ62cは(m−1)ビット目のタイミングで、デコード結果DDCAおよびデコードフラグDFLAをラッチする。
【0076】
選択回路64は、各ラッチ62a,62b,62cから出力されたデコードフラグDFLAを参照し、このうちセットされているデコードフラグDFLAに対応するデコード結果DDCAを、デコードデータDDCとして選択する。
【0077】
本実施形態によると、RLLデータDRLLのデコードが、本来のタイミングに加えて、その前後のタイミングにおいても行われる。このため、ジッタなどに起因するビットシフトによるエラーについては、訂正可能となる。例えば、あるRLLデータにおいてビットシフトが生じたとき、それ以降のRLLデータのデコードタイミングが狂うために、ビットシフトしている状態から復帰するまでの間のRLLデータが全てエラーと判断される場合がある。ところが本実施形態では、本来のタイミングとその前後のタイミングにおいてデコードが行われるので、ビットシフトによるエラーについては訂正可能となる。
【0078】
なお、RLLデータのビットシフトによるエラーに限って言えば、第1の実施形態における不正規デコーダが不要となるので、回路規模を簡素化することが可能になる。
【0079】
(第7の実施形態)
図16は本発明の第7の実施形態に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。図16において、図15と共通の構成要素には図15と同一の符号を付している。図16の構成では、タイミング生成ブロック70とシステム制御ブロック52とを新たに備えている。
【0080】
タイミング生成ブロック70は、ラッチタイミング生成回路71Aと、クロックカウンタ72とを備えている。ラッチタイミング生成回路71Aは、第6の実施形態におけるラッチタイミング生成回路71と同様に、データクロックDCKとRLLデータDRLLを入力し、ラッチタイミングLTMを生成してRLLデコード部60Aに送る。さらに、ラッチタイミング生成回路71Aは、リセット信号RSを、RLLデータDRLLの同期パターンを用いて生成し、データクロックDCKに同期して出力する。出力されたリセット信号RSはクロックカウンタ72に供給される。
【0081】
クロックカウンタ72はデータクロックDCKを、リセット信号RSが入力される毎に、カウントする。そして、そのカウント値に応じてラッチ選択信号LSLを生成し、選択回路64Aに伝達する。選択回路64Aは、クロックカウンタ72から出力されたラッチ選択信号LSLと、各ラッチ62a,62b,62cから出力されたデコードフラグDFLAを参照し、どのデコード結果をデコードデータDDCとして選択するかを判断する。
【0082】
例えば、CDフォーマットの場合、クロックカウンタ72は、SYNCパターンと次のSYNCパターンとの間のデータクロックDCKをカウントする。そして、そのカウント値が588よりも小さい場合は、ラッチ62cを選択するよう指示する信号(1ビット不足したデータに対して補間処理を行う命令に相当)をラッチ選択信号LSLとして出力する一方、カウント値が588よりも大きい場合は、ラッチ62aを選択するよう指示する信号(1ビット多いデータに対して間引き処理を行う命令に相当)をラッチ選択信号LSLとして出力する。このラッチ選択信号LSLによる指示は、クロックカウンタ72によってデータクロックDCKがカウントされたデータの次のデータに対して有効になる。
【0083】
ラッチ選択信号LSLを受けたときの、選択回路64Aのラッチ選択動作のタイミングとしては、いろいろなものが考えられる。例えば、デコード対象データの最初から、指定されたラッチを選択する(補正対象範囲は広いが、誤訂正する確率は高い)、デコード対象データの最後のデータのみ、指定されたラッチを選択する(補正対象範囲は狭いが、誤訂正する確率は低い)、デコード対象データの後半分に対して、指定されたラッチを選択する、あるいは、デコード対象データの任意のNビット目から、指定されたラッチを選択する、などが考えられる。
【0084】
また、RLLデコード部60Aの前段にバッファ回路を設けて、データ周期を遅らせることによって、リアルタイムに対応させることも可能である。
【0085】
本実施形態によると、第6の実施形態よりも、RLLデータの訂正精度が向上する。例えば、一般的に、データクロックDCKはRF信号SRFを基にしてPLLを用いて生成する。上述したように、ビットシフトが生じる要因としてRF信号のジッタ成分が挙げられるが、この場合、PLLの位相誤差成分が収束するまでには長い時間を要する。そこで本実施形態のように、クロックカウンタ72を設けることによって、PLLの状態が適正か否かをモニタすることが可能になり、このため、ビットシフトが生じているか否かの判断も可能になる。そして、ビットシフトの発生情報を基にラッチ選択信号LSLが出力されることにより、選択回路64Aは、どのラッチ62a,62b,62cの出力を用いればよいかを予め判断できる。
【0086】
また、本実施形態では、デコードフラグDFLAも、ラッチ選択の判断に用いられるので、PLLが再びロックした状態においても対応できるので、訂正精度がより一層向上する。
【0087】
また、クロックカウンタ72は、データクロックDCKのカウント値が所定の範囲にないとき、システムが異常であることを示すステータス信号SSTを出力する。このステータス信号SSTはシステム制御ブロック52に伝達される。これにより、サーボシステムのリカバリーを行うことが可能になる。
【0088】
(第8の実施形態)
図17は本発明の第8の実施形態に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。図17において、図16と共通の構成要素には図16と同一の符号を付している。図17の構成では、第2のRLLデコード部80とプライオリティ回路90とを新たに備えている。
【0089】
第2のRLLデコード部80の構成は、第1のRLLデコード部60Bとほぼ同様である。異なるのは、第1の実施形態で示したような不正規デコーダ81を有する点である。すなわち、不正規デコーダ81は、デコード非対象ビットについてケアしないで、RLLデータDRLLをデコードする。ここでは、デコード非対象ビットは、変化ビットとその後のビットであるものとする。そして、デコード結果DDCBを出力するとともに、正常にデコードできたとき、デコードフラグDFLBをセットする。
【0090】
また、第1および第2のRLLデコード部60B,80において、選択回路64B,84は、正常なデコード結果DDC,DDCXを出力するとき、選択フラグSFL,SFLXをセットする。プライオリティ回路90は、選択フラグSFL,SFLXを参照し、予め決められた優先順位に基づいて、デコード結果DDC,DDCXのいずれかを選択し、選択デコードデータSDDCとしてエラー訂正回路30に出力する。
【0091】
本実施形態によると、図15の構成では訂正しきれない,ビットシフト以外のエラー(特性劣化に伴うエラーなど)に対して、訂正を行うことが可能になる。また、第2のRLLデコード部80では、遅延回路83a,83bによってラッチタイミングを変えることによって、変化ビットとその前のビットをデコード非対象ビットとする不正規デコーダが、実質的に実現されている。したがって、回路規模が大幅に削減される。
【0092】
(第9の実施形態)
図18は本発明の第9の実施形態に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。図18において、図17と共通の構成要素には図17と同一の符号を付している。図18の構成では、代替データ生成ブロック91を新たに備えている。
【0093】
代替データ生成ブロック91は、RLLデータDRLLおよびデータクロックDCK、並びにラッチタイミング生成回路71Aから出力されたラッチタイミングLTMを受けて、ALLゼロ信号SZRを出力するALLゼロ検出回路93と、ALLゼロ信号SZRを受けて代替データDPRLをプライオリティ回路90に伝達する代替データジェネレータ92とを備えている。
【0094】
ALLゼロ検出回路93は、RLLデータDRLLにおけるビット成分が、所定個数以上連続して“0”であるとき、バーストエラーが生じていると判断し、ALLゼロ信号SZRを出力する。このALLゼロ信号SZRは、代替データジェネレータ92の他に、プライオリティ回路90およびエラー訂正回路30に伝達される。これにより、プライオリティ回路90およびエラー訂正回路30においても、バーストエラーの発生が認識される。
【0095】
代替データジェネレータ92はALLゼロ信号SZRを受けると、強制的に代替データDPRLを出力する。また、プライオリティ回路90からリクエスト信号SRQを受けたときも、代替データDPRLを出力する。プライオリティ回路90は、ALLゼロ信号SZRおよび選択フラグSFL,SFLXを参照して、デコードが正常にできないと判断したときにリクエスト信号SRQを出力する。
【0096】
本実施形態によると、RLLデータDRLLが変換不能な場合であっても、デコードデータSDDCを出力することが可能になる。また、エラー訂正回路30において、これから扱うデータの信頼性が分かるため、誤訂正を防止することができる。
【0097】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、デコード非対象ビットについてケアしない不正規デコーダを設けることによって、RLLデータが誤っていた場合でも、そのエラーの内容によっては、デコードを行うことが可能になる。これにより、後段のエラー訂正回路の負荷が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 正規デコーダおよび不正規デコーダのデコード論理を示す図である。
【図3】 特性劣化に起因するRLLデータの変化と、不正規デコーダの動作との関係を説明するための図である。
【図4】 不正規デコーダのデコード論理の他の例を示す図である。
【図5】 ジッタの影響に起因するRLLデータの変化と、不正規デコーダの動作との関係を説明するための図である。
【図6】 A/D変換の基準電圧のシフトに起因するRLLデータの変化と、不正規デコーダの動作との関係を説明するための図である。
【図7】 不正規デコーダの構成例を示す図である。
【図8】 本発明の第1の実施形態の変形例に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 CDのデータフォーマットである。
【図10】 マージングビットを含めた不正規デコーダにおけるデコード論理である。
【図11】 本発明の第2の実施形態に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図12】 本発明の第3の実施形態に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図13】 本発明の第4の実施形態に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図14】 本発明の第5の実施形態に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図15】 本発明の第6の実施形態に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図16】 本発明の第7の実施形態に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図17】 本発明の第8の実施形態に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図18】 本発明の第9の実施形態に係るRLL符号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図19】 光ディスクシステムの概略構成図である。
【符号の説明】
10 RLL符号変換回路
20 RLLデコード部
21 正規デコーダ
22,22A,22B,23 不正規デコーダ
24 選択回路
25 傷訂正回路
26 デコーダ
30 エラー訂正回路
40,40A,40B RLLデコード部
41 正規デコーダ
42,43,44 不正規デコーダ
45,45A,45B プライオリティ回路
48 傷訂正制御ブロック
50 代替データジェネレータ
51 エラーカウンタ
60,60A,60B RLLデコード部(第1のRLLデコード部)
61 デコーダ
62a,62b,62c ラッチ
64,64A 選択回路
70 タイミング生成ブロック
71A ラッチタイミング生成回路
72 クロックカウンタ
80 第2のRLLデコード部
81 不正規デコーダ
82a,82b ラッチ
84 選択回路
90 プライオリティ回路
92 代替データジェネレータ
93 ALLゼロ検出回路
222 OR回路
223 XOR回路
SRF RF信号
DRLL RLLデータ
DDC デコードデータ
DDC1〜DDC4 デコード結果
DFL1〜DFL4 デコードフラグ
SRQ リクエスト信号
DRPL 代替データ
SST ステータス信号
DDCA デコード結果
DFLA デコードフラグ
SFL,SFLX 選択フラグ
SRQ リクエスト信号
SZR ALLゼロ信号

Claims (12)

  1. 入力されたRF信号を、NRZI形式のRLLデータに変換するRLL符号変換回路と、
    前記RLL符号変換回路から出力されたRLLデータを、デコードするRLLデコード部と、
    前記RLLデコード部から出力されたデコードデータに対し、エラー訂正を行うエラー訂正回路とを備え、
    前記RLLデコード部は、
    RLL符号の規約を表す所定の関係において、正常なRLLデータにおいて「1」となっているビットである変化ビット、およびこの変化ビットの時間的に前および後の少なくともいずれか一方のビットを、デコード非対象ビットとし、このデコード非対象ビットについてケアしないで、前記RLLデータをデコードする不正規デコーダと、
    RLL符号の規約を表す所定の関係に基づいて、前記RLLデータをデコードする正規デコーダとを備えており、
    前記正規デコーダおよび不正規デコーダは、デコードが正常に実行されたとき、デコードフラグをセットするものであり、
    前記RLLデコード部は、
    前記正規デコーダおよび不正規デコーダから出力されたデコード結果の中から、前記デコードフラグを参照して、いずれか1つを選択するプライオリティ回路を備えている
    ことを特徴とするRLL符号復調装置。
  2. 請求項1記載のRLL符号復調装置において、
    前記不正規デコーダは、
    連続するデコード非対象ビットを入力とするOR回路を備え、
    デコード非対象ビット以外のビットのデータと、前記OR回路の出力とを用いて、デコードを行うものである
    ことを特徴とするRLL符号復調装置。
  3. 請求項1記載のRLL符号復調装置において、
    前記不正規デコーダは、
    連続するデコード非対象ビットを入力とするXOR回路を備え、
    デコード非対象ビット以外のビットのデータと、前記XOR回路の出力とを用いて、デコードを行うものである
    ことを特徴とするRLL符号復調装置。
  4. 請求項1記載のRLL符号復調装置において、
    前記RLLデコード部は、
    前記不正規デコーダから複数のデコード結果が出力されたとき、そのそれぞれをRLL符号に再び変調して元のRLLデータと比較し、最も誤りが少ないものを、選択する選択回路を備えたものである
    ことを特徴とするRLL符号復調装置。
  5. 請求項1記載のRLL符号復調装置において、
    前記不正規デコーダは、
    マージングビットを含めて、デコードを行うものであり、
    正常なマージングビットにおいて「1」となっているビットである変化ビット、およびこの変化ビットの時間的に前および後の少なくともいずれか一方のビットについても、デコード非対象ビットとする
    ことを特徴とするRLL符号復調装置。
  6. 請求項1記載のRLL符号復調装置において、
    前記RLLデコード部は、
    前記RLLデータから傷成分を除去し、傷訂正データとして一時保持するとともに、除去したとき、傷訂正フラグをセットする傷訂正制御ブロックを備え、
    前記プライオリティ回路は、
    前記デコードフラグがいずれもセットされておらず、かつ、前記傷訂正フラグがセットされているとき、前記傷訂正制御ブロックに、前記傷訂正データを前記正規デコードおよび不正規デコードに出力するよう指示するものである
    ことを特徴とするRLL符号復調装置。
  7. 請求項6記載のRLL符号復調装置において、
    前記プライオリティ回路は、前記デコードフラグおよび傷訂正フラグがいずれもセットされていないとき、訂正不能と判断して、リクエスト信号を出力するものであり、
    当該RLL符号復調装置は、
    前記プライオリティー回路からリクエスト信号が出力されたとき、デコード結果を補完するための代替データを前記プライオリティ回路に出力する代替データジェネレータを備えている
    ことを特徴とするRLL符号復調装置。
  8. 請求項7記載のRLL符号復調装置において、
    前記代替データジェネレータは、
    前記代替データとして、ランダムなデータを出力するものである
    ことを特徴とするRLL符号復調装置。
  9. 請求項7記載のRLL符号復調装置において、
    前記代替データジェネレータは、
    前記代替データとして、シンドローム演算において確実にエラーとなるデータ系列を出力するものである
    ことを特徴とするRLL符号復調装置。
  10. 請求項7記載のRLL符号復調装置において、
    前記プライオリティ回路から出力されたリクエスト信号をカウントし、このカウント値が所定値よりも大きいとき、システムが異常であることを示すステータス信号を出力するエラーカウンタを備えている
    ことを特徴とするRLL符号復調装置。
  11. 請求項1記載のRLL符号復調装置において、
    前記RLLデータにおけるビット成分が、所定個数以上連続して“0”であるとき、バーストエラーであることを示すALLゼロ信号を出力するALLゼロ検出回路と、
    前記ALLゼロ検出回路からALLゼロ信号を受けたとき、デコード結果を補完するための代替データを前記プライオリティ回路に出力する代替データジェネレータとを備えている
    ことを特徴とするRLL符号復調装置。
  12. 請求項11記載のRLL符号復調装置において、
    前記ALLゼロ信号は、前記エラー訂正回路に入力される
    ことを特徴とするRLL符号復調装置。
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