JP4299563B2 - プログラマブル・ロジック・コントロール装置の表示設定プログラム - Google Patents

プログラマブル・ロジック・コントロール装置の表示設定プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、表示部を備えたプログラマブル・ロジック・コントロール装置(以下、PLCという)に関し、より詳しくは、表示付きPLC用の表示設定プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
工場設備の制御にPLCが用いられているが、従来は、図1に示すように、PLC100とは独立した表示器101を用い、外部PC102によりシーケンスプログラムと表示プログラムとを作成して、シーケンスプログラムをPLC100にインストールし、表示プログラムを表示器101にインストールして、ユーザが操作することにより表示器101の表示を切り換えて、PLC及び周辺機器のデバイスデータを表示したり、工場設備の稼働状況を知らせるメッセージを表示するのが一般的であり、このような表示器101の制御画面は、比較的豊富なソフトウエア(作画エディタ)によってユーザが作成できるようになっている。
【0003】
しかし、PLC100と表示器101とが別体であることから、シーケンスプログラムをPLC100に転送してこれを保存し、また、表示設定プログラムは表示器101に転送してこれを保存する必要があり、このため、例えばデバッグ時のターンアラウンドタイムが大きくなるなどの供給の立ち上げが煩雑であった。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−23810号公報
【0005】
この特許文献1は、表示部を備えたPLCを開示している。この表示付きPLCは、正面パネルを上下に区分し、上方領域に表示部を配置し、下方領域に各列が横並びに上下2列のスイッチ群からなる操作部が配置されている。また、同公報は、PLCの正面パネルに配置した表示部で、PLCが動作中であること、動作中断中であること、エラーが発生したことを点灯表示する他、この表示部でタイマ値、カウンタ値、データ値などを数値表示することを開示している。
【0006】
【特許文献2】
特開2001−282326号公報
【0007】
この特許文献2は、PLC制御機能を備えたプログラマブル表示器に関連して、作画ソフトを用いて、このソフトが提供するスイッチ、ランプ、テンキー、メータ表示器、グラフ表示器などを画像としてデザイン化した部品でユーザ画面を作成した後に、PLCを動作させることなく、ユーザ画面を実際に動作しているのと同じ状態にシミュレートすることを提案している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
表示付きPLCを提供する場合に、表示設定の作業を容易化して欲しいという当然の要請がある。また、設定した事項が所望の通りに表示されるか否かを、表示設定の作業中に、この作業を中断することなく直ちに確認できることは望ましいことである。
【0009】
そこで、本発明の目的は、上述した要請に応じることのできる表示付きPLC用の表示設定プログラムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題は、本発明によれば、
操作部を備え、また、ページ単位で複数のページを切り替えて表示可能な表示部を備えたプログラマブル・ロジック・コントロール装置の前記表示部の表示を制御する表示制御プログラムを作成するための表示設定プログラムであって、
前記表示制御プログラムを作成するのに必要な設定項目である、文字データ、前記プログラマブル・ロジック・コントロール装置のシーケンスプログラムで制御可能なリレー、タイマ、カウンタ、データメモリのいずれか一つのデバイスのデバイス番号、表示属性を少なくとも含む設定項目をページ単位で複数ページ分を表形式で一覧表示すると共に該表形式での一覧表示に対して一覧表示された各設定項目についての入力を受け付け可能に表示する第1画面表示手段と、
前記プログラマブル・ロジック・コントロール装置の前記表示部を模擬して画像化したプレビュー画像であって、前記第1画面表示手段で一覧表示された設定項目のうち一のページに含まれる設定項目に基づいて前記文字データと前記デバイス番号で特定されるデバイスとに関する表示を前記表示属性に従って表示した模擬画像を前記表示部にプレビュー画像として表示する第2画面表示手段と、
前記第1画面表示手段により表形式で一覧表示された前記一のページに対応する設定項目が前記表形式での一覧表示に対して該設定項目の変更をするための入力を受け付けることで変更されると、前記プレビュー画像の表示内容を変更する表示内容変更手段と、
前記第1画面表示手段により表形式で一覧表示された前記一のページとは異なる他のページを指定することで、前記プレビュー画像を前記他のページに対応する設定項目に基づいて前記文字データと前記デバイス番号で特定されるデバイスとに関する表示を前記表示属性に従って表示した画像に切り換える表示ページ切替手段と、
前記設定項目を前記表示制御プログラムとして出力する手段とをコンピュータに機能させ
前記プレビュー画像には、前記プログラマブル・ロジック・コントロール装置に含まれる前記操作部が含まれており、該操作部に関する設定項目を表形式で表示すると共に各設定項目について入力を受け付け可能に表示する第3画面表示手段を更にコンピュータに機能させ、
前記プレビュー画像に表示された操作部を操作することにより、該操作部に与えられている機能に従って前記プレビュー画像が変化することを特徴とするプログラマブル・ロジック・コントロール装置の表示設定プログラムを提供することにより達成される。
【0011】
すなわち、本発明によれば、設定項目を表形式で表示することから、表示設定作業を容易化することができるだけでなく、その設定をプレビュー画像で視覚的に直ちに確認することができ、所望の表示が得られないのであれば、直ちに、表示設定を変更し、これを再度プレビュー画像で確認することができる。したがって、作成した表示制御プログラムをPLCに送信して、このPLCを実際に動作させて表示制御プログラムのデバッグを行う必要性を低減し、また、デバッグ作業に要する時間を短縮することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態では、第1画面表示手段により表示される表の中に、表示する色情報を設定する項目、表示のネガ又はポジを設定する項目、表示をスクロールするか否かを設定する項目など表示に付随する様々な項目を含めるのが好ましい。
【0013】
また、PLCは表示部の他に操作部を含むのが通例であるが、この操作部に関する設定項目を表形式で表示するようにするのが、設定作業を軽減するうえで、更に好ましい。
【0014】
【実施例】
添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を以下に詳しく説明する。
【0015】
図2、図3は、実施例の表示画面付きPLCを示し、図2は、制御盤の取付パネルに装着した状態のPLCの平面図であり、図3はPLCの正面図である。
【0016】
実施例のPLC1は、正面又は背面から見たときに矩形形状のケース2を有し、このケース2の前面には、このケース2よりも若干大きな正面パネル3が取付けられ、この正面パネル3には、その全周に亘ってケース2よりも外方に突出したフランジ部3aが形成されている。
【0017】
PLC1は、典型的には制御盤の取付パネルPに形成された矩形開口(図面には作図上の理由から現れていない)に装着され、PLCケース2の上面、下面、両側面の各々に形成された一対の矩形切欠き4に対して着脱可能な取付具5を基本的には2つ用いて取付パネルPに固定される。すなわち、PLCケース2の両側面の各々に取付具5が装着され、又は、PLCケース2の上面及び下面に夫々取付具5が装着され、これら2つ取付具5を用いてPLC1が取付パネルPに固定される。
【0018】
具体的には、取付具5は、その本体6のネジ孔(図面には作図上の理由から現れていない)に螺合されたボルト7を有し、このボルト7を操作して、ボルト7の先端に取り付けられた拡大円板8を取付パネルPに押し付けることにより、PLC1が取付パネルPに固定される。なお、PLC1は、その背面に従来から既知のDINレール取付用の溝及び爪を備えている。
【0019】
PLC1の正面パネル3は略正方形の形状を有する。PLC1の正面パネル3は、同一平面上で、上方表示領域10と下方表示領域11とに2分割され、図3から分かるように、各領域10、11に、上方表示画面12、下方表示画面13が配置されており、これにより、一つの表示画面を備えたPLCを上下に隣接して2台配置したような外観を有している。これら2つの表示画面12、13は同じサイズの横長の液晶ディスプレイで構成され、これらの液晶ディスプレイは個々に独立して制御される。
【0020】
正面パネル3の上方表示領域10には、上方操作部として、その横幅一杯に、上方表示画面12の下方に隣接して横並びに一列に配置された5つのキースイッチ15〜19からなる上方スイッチ群が設けられている。同様に、正面パネル3の下方表示領域11には、下方操作部として、その横幅一杯に、下方表示画面13の下方に隣接して横並びに一列に配置された5つのキースイッチ20〜24からなる下方スイッチ群が設けられている。これら上下のスイッチ群15〜24は、上下の表示画面12、13と実質的に同一平面に配置されている。
【0021】
上方表示画面12及び下方表示画面13の横方向寸法は、上方スイッチ群及び下方スイッチ群の中央に位置する3つのキースイッチ16〜18、21〜23の合計横方向寸法と実質的に同一である。換言すれば、正面パネル3は、上方表示画面12及び下方表示画面13の左側に、上方スイッチ群及び下方スイッチ群の左端のキースイッチ15、20と実質的に同じ横方向寸法を有する左ブランクエリア26、27を有し、また、上方表示画面12及び下方表示画面13の右側に、上方スイッチ群及び下方スイッチ群の左端のキースイッチ19、24と実質的に同じ横方向寸法を有する右ブランクエリア28、29を有する。
【0022】
以上の説明から理解できるように、PLC1は、表示画面12、13及びキースイッチ15〜19、20〜24の大きさ、配列などが全く同一であり、表示画面12及びキースイッチ15〜19を含む上方表示領域10と、表示画面13及びキースイッチ20〜24を含む下方表示領域11とは、全く同じ大きさであり且つ全く同じ構成である。
【0023】
PLC1の表示に関する基本設定では、特に限定されるものではないが、上方表示画面12には、後に詳しく説明するように、PLC1に関連した内部メモリ、タイマ、カウンタ、リレーなどのデバイスを直接又は間接的に識別することのできる名称又は表記及び当該デバイス値が表示される。すなわち、上方表示画面12には、工場設備の管理者が得たい情報である、PLC1の内部のデバイスやPLC1に接続された外部機器に設定されるデバイスを直接的又は間接的に識別できる名称又は表記が表示され、また、当該デバイスのデバイス値、例えばカウンタ値や数量や時間が表示される。
【0024】
他方、下方表示画面13には、PLC1の表示に関する基本設定では、工場作業者が得たい情報である、PLC1の制御対象又はこの制御対象の動作状態と、当該制御対象に対する実行指令の指令内容が表示される。すなわち、下方表示画面13には、工場設備の稼働状況とこれに関連した指令を意味する文字又は表記が表示される。
【0025】
このように、上方表示画面12と下方表示画面13とを用いて異なる種類の情報を視覚的に提供できるため、工場設備の管理者と作業者とで表示画面を切り替える必要のないPLC1を提供することができる。
【0026】
以上のことに関連して、上方表示領域10の5つのキースイッチ15〜19には、その操作面に、左から順に、「NEXT」、「RESET」、「△」、「▽」、「ENTER」の文字又は印が付されている。また、この上方スイッチ群のキースイッチ15〜19の各々の真下には、左から順に、「F1」、「F2」、「F3」、「F4」、「F5」の文字が正面パネル3に付されている。
【0027】
同様に、下方表示領域11の5つのキースイッチ20〜24には、その操作面に、左から順に、「F1」、「F2」、「F3」、「F4」、「F5」の文字が付されている。また、この下方スイッチ群のキースイッチ20〜24の各々の真下には、左から順に、「NEXT、「RESET」、「△」、「▽」、「ENTER」の文字又は印が正面パネル3に付されている。
【0028】
以上の説明から理解できるように、上方表示領域10に設けられた上方キースイッチ15〜19を識別する表記と、下方表示領域11に設けられた下方キースイッチ20〜24を識別する表記とはリバーシブルの関係である。このことは、PLC1の表示に関する基本設定をユーザが変更することができることに関係しており、例えば上方表示画面12に「工場設備の稼働状況とこれに関連した指令を意味する文字又は表記(基本設定では下方表示画面13に表示される事項)」を表示させ、下方表示画面13に「デバイスを直接又は間接的に識別することのできる名称又は表記及び当該デバイス値(基本設定では上方表示画面12に表示される事項)」を表示させたときに、全く同じ大きさ及び配列の上方キースイッチ15〜19及び下方キースイッチ20〜24の各々の真下に表記した文字又は印を利用することにより、ユーザがキースイッチの操作で混乱を招かないようにしてある。
【0029】
上述のように、上方表示画面12と下方表示画面13は、これに表示される項目の性質が異なっており、PLC1の表示に関する基本設定では、上方表示画面12に主に工場設備の管理者が必要とする情報を表示し、他方、下方表示画面13には、作業者が必要とする情報を表示するように設定されていることから、任意であるが、これをユーザに認識させるための文字、例えば「DATA ACCESS PANEL」(データアクセスパネル)を上方表示領域10の例えば左上部分に付し、「MESSAGE PANEL」(メッセージパネル)を下方表示領域11の例えば左上部分に付するようにするのが好ましい。
【0030】
図4は、PLC1のブロック図である。PLC1は、各種センサや周辺機器との信号の授受を行う入出力部30と、PLC1の動作を制御する制御手段としてのCPU31と、ROMやデータメモリなどの記憶部32とを含み、外部PC33でシーケンスプログラム(典型的にはラダー図から作成される)と、後述する表示設定プログラムとが一体的に作成されて、これらのプログラムがシリアル通信部34を通じてPLC1に一括してインストールされる。
【0031】
PLC1は、上方表示画面12及び下方表示画面13を制御するための表示制御CPU35を更に含む。この表示制御CPU35は上述した動作制御CPU31と一体であってもよい。これら表示制御CPU35及び動作制御CPU31からなる制御部は、例えば上方キースイッチ群15〜19を監視し、上方キースイッチ群15〜19に含まれる「RESET」キースイッチ16、「△」キースイッチ17、「▽」キースイッチ18が押し下げられると、上方表示画面12に表示されているデバイス値に対応するデバイスに書き込みを実行して、数値のリセット又は増減を行う。また、「NEXT」スイッチ15は、上方表示画面12に表示するページを強制的に変更する機能が割り付けられており、「NEXT」スイッチ15を押し下げる毎に、上方表示画面12に表示するページが次々と変更され、これにより、表示したいデバイスを選択することができる。このような上方及び下方のキースイッチ群15〜19、20〜24に割り付ける機能は、後に説明する表示設定プログラムで設定される。
【0032】
表示設定プログラムは外部PC33でシーケンスプログラムに関連付けてユーザが必要な入力作業を行うことにより完成し、上記シリアル通信部34を通じてPLC1にシーケンスプログラムと共にインストールされる。同図に示す「操作部」は、前述したキースイッチ15〜19、20〜24を意味する。
【0033】
上方表示画面12及び下方表示画面13は予め設定された所定の表示フォーマットに従って表示される。図5は、データアクセスパネル表示用に設定された表示フォーマットを示す。同図から分かるように、表示の基本設定に従えば、上方表示画面12は、その上段に、「生産個数」というように工場設備の管理に関連したデバイスを識別することのできる表記が表示され、このデバイスのデバイス値、つまりシーケンスプログラムで制御可能なデバイスである、データメモリ、カウンタ、タイマ、リレーのデバイス値が下段に数値表示される。なお、現在までに生産した数量に加えて、表示設定プログラムでユーザの設定作業を行うことにより、設定値を併せて表示するようにしてもよい。
【0034】
また、図6は、メッセージパネル表示用に設定された表示フォーマットを示す。同図から分かるように、表示の基本設定に従えば、下方表示画面13は、その上段に、「研磨加工中」などPLC1の制御対象の動作状態つまり工場設備の作業に関連したメッセージが表示され、下段に、PLC1の制御対象に対する3つの指令31〜33が横並びに文字で表示される。
【0035】
上述したデータアクセスパネルつまり上方表示画面12は、上方スイッチ群15〜19のうち、最も左に位置する「NEXT」キースイッチ15を押すことにより、ユーザの設定に従い次の表示ページに表示を切り替えることができる。また、その右隣の「RESET」キースイッチ16を押すことにより、下段に表示されている数値を「0」にクリアすることができる。また、次の「△」キースイッチ17を押すことにより、下段に表示されている数値のインクリメントすることができる。また、「▽」キースイッチ18を押すことにより、下段に表示されている数値をデクリメントすることができる。また、最も右に位置する「ENTER」キースイッチ19を押すことにより、変更された数値のデバイスにアクセスして、例えば該当するカウンタを変更後の値に確定することができ、上方表示画面12には変更後の値が表示される。上記の具体例であれば、基本設定では上方表示画面12に表示される表示及びこれに関連したキースイッチ15〜19の機能は、外部PC33を用いた表示設定プログラムへの登録及び設定に関連して自動的に割り付けられる。
【0036】
上述したメッセージアクセスパネルつまり下方表示画面13は、その下段に表示される3つの指令文字31〜33が、下方スイッチ群20〜24のうち、左から2〜4番目に位置するファンクションキースイッチ21〜23に対応している。
【0037】
すなわち、下方表示画面13の下段の左部分に表示される「開始」指令31は、左から2番目のファンクションキースイッチ21の、丁度、真上に位置して表示され、中央部分に表示される「停止」指令32は、中央のファンクションキースイッチ22の、丁度、真上に位置して表示され、右部分に表示される「復帰」指令33は、右から2番目のファンクションキースイッチ23の、丁度、真上に位置して表示され、表示された各指令31〜33に対応するキースイッチ21〜23を押し下げることにより、PLC1から制御対象に対して実行指令を供給することができる。
【0038】
「開始」などの3つの指令文字31〜33は、下方キースイッチ20〜24と実質的に同じサイズのセル(表示枠)を設定して、この表示枠の中に指令文字31〜33を表示するのが、下方キースイッチ20〜24との関連付けを強める上で好ましい。
【0039】
横並びの下方スイッチ群20〜24の中央に位置する3つのファンクションキースイッチ21〜23は、これに対応する位置に横並びに表示される3つの指令文字「開始」「停止」「復帰」に関連しており、図示の例であれば、研磨加工を開始するのであれば、作業者が表示文字「開始」31の真下に位置する「F2」ファンクションキースイッチ21を押せばよく、同様に、研磨加工を停止するのであれば、作業者が表示文字「停止」32の真下に位置する「F3」ファンクションキースイッチ22を押せばよく、更に、切削加工を再開するのであれば、作業者が表示文字「再開」33の真下に位置する「F4」ファンクションキースイッチ22を押せばよい。
【0040】
上記の例から理解できるように、上述の具体例で説明すれば、下方表示画面13の下段の表示指令31〜33の文字は、この表示される位置に対応して配置されているキースイッチ、つまり下方スイッチ群20〜24の中央に位置する3つのキースイッチ21〜23に割り当てる機能を指し示しており、この表示指令31〜33などを登録することにより、表示される位置に対応して配置されているキースイッチに該当する機能が割り付けられる。したがって、上記の例で説明すれば、表示指令31〜33に対応するキースイッチ21〜23を作業者が押すことにより、表示された指令31〜33に従うシーケンスへ移行させることができる。
【0041】
キースイッチ21〜23の機能は、表示設定プログラムでユーザが任意に登録することができる。このような対応関係を視覚的に示すために、図3に図示したように、下方スイッチ群の中央の3つのキースイッチ21〜23と下方表示画面13とで挟まれた幅狭のエリアの各キースイッチ21〜23に対応した位置に、例えば「▽」印のように相互に関連付ける符号を正面パネル3に付すのが好ましい。
【0042】
また、この3つのファンクションキースイッチ21〜23のいずれかを作業者が押したときに、PLC1が、この指令を受け付けたことを表示するのに、表示指令31〜33のうち該当する指令文字を反転表示又は点滅表示に切り換えるようにするのが好ましく、また、作業者が3つのファンクションキースイッチ21〜23のいずれかを押したときに、PLC1が、この指令を受け付けたこと、例えば「ピッ」というような確認音で作業者に知らせるようにしてもよい。
【0043】
2つの画面12、13を備えたPLC1の表示動作は、前述したように、表示設定プログラムを用いて外部PC33を用いて作成される。この表示設定プログラムは、PLC1のシーケンス制御プログラムを作成するラダー図作成プログラム(ラダーエディタ)とデバイスを介してプラグインされ、外部PC33を用いてラダー図を作成する過程で、表示設定及び表示の確認を行うことができるようになっている。
【0044】
表示設定プログラムは、▲1▼表示設定モードと、▲2▼表示確認モードと、▲3▼ラダー図と同時に編集することのできるラダー図及び表示設定の同時編集モードとを有する。
【0045】
▲1▼表示設定モード
ラダーエディタが起動している状態で、このラダーエディタの画面中に存在するボタン又はメニューから「表示エディタ(表示設定プログラム)」を選択することにより、表示設定プログラムを起動させることができ、外部PC33の表示画面には、ラダー編集画面の上に表示設定画面40(図7又は図8)が重畳表示される。
【0046】
表示設定画面40は、マウスを操作することにより、左右及び上下に移動させることができ、また、その大きさも調節することができる。表示設定画面40は、ツールバーの横並びに配置された複数のコマンドボタン41〜51が設けられている。このボタン41〜51の機能については後に必要に応じて説明する。
【0047】
表示設定画面40は、左上に位置する第1領域53と、その右隣の第2領域54と、下半分の第3領域55とに区分された3つの領域を有する。第1領域53には、実機であるPLC1の正面(図3)と実質的に同じプレビュー画像が表示される。第2領域54は、上方第2領域56と下方第2領域57と区分されている。上方第2領域56は、PLC1の上方表示画面12に関連した設定項目を表示した表で構成されている。下方第2領域57は、PLC1の上方表示画面12に関連した設定項目を表示した表で構成されている。
【0048】
表示設定画面40の下半分を占める第3領域55は、表示設定に関する表で構成され、縦スクロール58を操作することにより表示されている表を上下にスクロールすることができる。同様の方法で、横スクロールも可能である。
【0049】
図7は「データアクセスパネル」(上方表示画面12)に関連した表形式の表示設定用ウィンドウを示し、このウィンドウは、表示設定画面40の第2番目のボタン42を押し下げることにより表示させることができる。設定ウィンドウを用いてユーザが設定した表示設定データは、PLC1に組み込まれた後、データアクセスパネル表示データベースとしてPLC1の一般的にはROM又はRAMなどのメモリに格納される。
【0050】
「データアクセスパネル」の表示設定用ウィンドウは、図9、図10に拡大して示すように、複数の列及び行を備えた表形式であり、各列毎にページ番号が割り付けられ、各列に設けられた横並びの複数のセルを用いて、各ページ毎に割り付けるDMアドレス、デバイス番号、データ名の他に、表示属性として、文字色、文字反転、表示点灯/点滅、スクロール速度、NEXTキー設定、表示デバイス属性(小数点、データ長、データ変更、設定値表示)を設定することができ、また、表示する文字の大きさ(フォント)を設定するようにしてもよい。
【0051】
すなわち、データアクセスパネルの表示設定ウィンドウ(図7、図9)の最も左の欄のセルに見られる数字はページ番号を示す。その右隣の欄「ページ呼び出しデバイスアドレス」のセルは、当該ページが格納されるデータメモリに割り付けたアドレスである。
【0052】
上方表示画面12の下段に表示されるデータ値は、「表示データデバイス番号」入力セルに、該当するデバイスを特定することにより、上方表示画面12の表示フォーマットに従い上方表示画面12の下段にデバイス値が表示される。入力セルへの書き込みは、キーボードを用いて行ってもよいが、この作業を軽減するために、該当する入力セルをクリックすると、図11に示す入力支援ウィンドウ60が表示設定画面40の上に重畳表示され、この入力支援ウィンドウに設けられた各種のボタンを押し下げることで、カウンタ、タイマ、データメモリ(DM)のデバイスの種別及びデバイス番号を入力することができる。
【0053】
次の、「データ名」の欄は、データアクセスパネルの表示に関する、ユーザが登録可能な、例えば「稼働前」「トータル生産数」「回転速度rpm」などのように文字で登録することが可能であり、このデータ名登録欄のセルに登録された名称は上方表示画面12の上段に表示される(図5)。この「データ名」欄の表示は、上方表示部12の横幅寸法との関係で、全角文字で6文字、半角文字で12文字を常時表示することができるが、これを超える文字はスクロール表示が可能である。
【0054】
なお、表示設定プログラムは、「表示データデバイス番号」入力セル及び「データ名」入力セルへの入力及び登録は、ラダー図から流用して、これを行うことができる機能を有する。すなわち、ラダー図の該当するデバイスに付記されたデバイスコメントおよびデバイス番号をそのまま流用するときには、表示設定画面40のコマンドボタン「デバイスコメント読み出し」44を押し下げることで、ラダー編集プログラムのデータを流用して、「表示データデバイス番号」の設定及び「データ名」の登録を行うことができる。
【0055】
また、予め表示に必要な「表示データデバイス番号」を入力しておき、コマンドボタン「デバイスコメント読み出し」44を押し下げることで、ラダー編集プログラムのデータの中から流用して、入力した「表示データデバイス番号」に対応する「データ名」の登録を行えるようにしてもよい。
【0056】
「稼働前」「トータル生産数」などの文字表示の色は、次の「文字色」欄の該当するセルをクリックすることで、赤、橙、緑から選択可能である。また登録した「データ名」つまり「稼働前」「トータル生産数」などの文字をネガ又はポジで表示させることができ、その設定は、次の「文字反転」の欄の該当するセルをクリックすることで選択的に設定可能である。また、上述したスクロールの速度は、「スクロール速度」欄の該当するセルをクリックすることで、スクロールをしない(固定表示)、低速、高速を選択的に設定することができる。また、「データ名」の表示を選択的に点滅又は点灯表示することが可能であり、この選択は、「表示」欄の該当するセルをクリックすることで、「する(点滅)」「しない(点灯)」を選択的に設定することができる。
【0057】
データアクセスパネルの表示設定用ウィンドウは、また、上方表示領域10に含まれる「NEXT」キースイッチ15に関連して、このキースイッチ15を押すことにより次の表示ページに移行するか否かを設定するための欄「NEXT設定」を含み、この「NEXT設定」入力欄により、次ページへの表示ページの移行を禁止又は許可する設定の他に、これを許可する場合に、キースイッチ15を押し下げることで機能する「通常ページ送り」と、所定の時間継続して押し続けたとき(長押ししたとき)に、ページ送りの対象なる「長押し」とを選択的に設定することができる。キースイッチ15を押す毎に、「通常」が設定されている中でページ番号の若い方から順次ページ表示され、また最初のページに戻るループを画く。キースイッチ15を所定の時間継続して押し続けると、「長押し」が設定されている中でページ番号の若いページが表示去れ、キースイッチ15を押す毎に、「長押し」が設定されるなかで順次ページ送りがなされ、ループを画く。再度キースイッチ15を所定の時間継続して押し続けることで、再び「通常」が設定されているページが表示される。
【0058】
「データアクセスパネル」の表示設定ウィンドウ(図7)に関し、この設定ウィンドウを用いて設定可能な他の項目として、表示デバイス属性を含む(図10)。すなわち、数値の小数点、データ長、符号の有無、表示を現在値だけでなく設定値を加えて表示するか否かの設定をページ毎(各列の横並びのセルを用いて)に行うことができ、また、先に上方キースイッチ群に関連して説明したキースイッチ16〜18による数値変更(つまりデバイスの各種データ値の変更)を許容するか又は禁止するかの設定は「データ変更」欄によってページ毎に行うことができ、また、表示文字又は数字の大きさ(フォント)を設定することができるようにしてもよい。
【0059】
なお、図9のページ番号128に「メッセージパネルデータ表示エリアDM2000」とあるが、これは、該当するデバイス番号のデータメモリに格納されているメッセージパネルのページを表示することを例示的に示している。
【0060】
図8は、表示プログラム中のメッセージパネル(下方表示画面13)の設定用ウィンドウを示し、このウィンドウは、表示設定画面40の第3番目のボタン43を押し下げることにより表示させることができる。
【0061】
「メッセージパネル」の表示設定ウィンドウは、上述した「データアクセス」表示設定用ウィンドウを同様に、複数の列及び行を備えた表形式で設定されており、最も左の欄(図8、図12)のセルに見られる数字はページ番号を示す。その右隣の「ページ呼び出しアドレス」は、該当ページが格納されているメモリに割り付けたアドレス番号を示す。
【0062】
「メッセージパネル」の表示に関してユーザが設定可能な「メッセージ」登録欄は、第1、第2の分割セルで構成され、第1の分割セルに登録した文字は常時表示され、第2の分割セルに登録した文字はスクロール表示される。このメッセージ入力欄の登録例として、例えば「稼働前」「自動運転モード」「手動運転モード」などのように工場設備の稼働状況を示す文字を登録することができ、この欄の各セルで登録されたメッセージ文字は下方表示画面13の上段に表示される(図6)。この「メッセージ」欄の第1分割セルは、下方表示部13の横幅寸法との関係で、全角文字で6文字、半角文字で12文字まで登録が可能である。これを超える文字を第2分割セルに登録することによりスクロール表示される。この「メッセージ」欄には、図12から理解できるように「緊急停止」「ワーク供給部異常」のような作業者に注意を促す警報文字や、「テープを供給して下さい」「ワークトレーがありません」「タップを交換して下さい」のような工場設備の正常運転に支障が発生する虞のある旨の注意や正常運転を維持するための作業の指示を作業者に通知する警告又は通知文字を登録して、これを下方表示画面13の上段に表示させることができる。
【0063】
「メッセージ」の登録文字の表示は等倍、縦倍、四倍角で行うことが可能であり、この選択は、「倍角」欄の該当するセルをクリックすることにより行うことができる。また、「メッセージ」の登録文字の表示の色は、赤、橙、緑から選択可能であり、この選択は、「文字色」欄の該当するセルをクリックすることにより行うことができる。
【0064】
「メッセージ」の表示文字をネガ又はポジで選択的に表示させることも可能であり、この設定は、「表示モード」欄の該当するセルをクリックすることにより行うことができる。また、上述したメッセージ表示のスクロールの速度は、「スクロール速度」欄の該当するセルをクリックすることにより、「(スクロールを)しない」「低速」「高速」から選択することで設定することができる。また、「メッセージ」の表示を選択的に点滅又は点灯表示することが可能であり、この選択は、「点滅」欄の該当するセルをクリックすることにより設定することができる。
【0065】
前述したように下方表示画面13の下段には3つの指令文字31〜33(図6)が表示されるが、この下方表示画面13の下段に表示する文字及びこれに関連する機能は、メッセージパネルの設定ウィンドウの「ファンクションSW銘板」欄(図8、図13)を使ってページ毎に設定することができる。図6に図示の例であれば、「F2」セルに「開始」を登録して、F2キースイッチ21に関する表示指令31である「開始」を表示させることができ、「F3」セルに「停止」を登録して、F3キースイッチ22に関する表示指令32である「停止」を表示させることができ、「F4」セルに「復帰」を登録して、F4キースイッチ23に関する表示指令33である「復帰」を表示させることができる。
【0066】
「データアクセスパネル」表示設定及び「メッセージパネル」表示設定の各ウィンドウ(図7、図8)はヘルプ機能を有し、チェックボックス62をオフすることによりヘルプ表示を行うことができる。すなわち、「データアクセスパネル」表示設定及び「メッセージパネル」表示設定の各ウィンドウの上段には、横方向に延びるヘルプ表示ボックス63が設けられ、「データアクセスパネル」表示設定及び「メッセージパネル」表示設定の表の任意のセルにカーソルを当てると、当該セルが所属する欄に関し、この欄の設定項目に関する説明がヘルプ表示ボックス63に表示される。
【0067】
PLC1の正面をイメージ化したプレビュー画像を表示する第1領域53の右隣りの第2領域54の上部つまりPLC1の上方表示画面(データアクセスパネル)26に対応した上方第2領域56には、データアクセスパネルのシステム設定に関する項目が表形式で表示され、上方第2領域56の右側に位置する表によって、NESTキースイッチ15、RESETキースイッチ16などの上方表示画面12に関連した操作部の設定を行うことができる。
【0068】
同様に、第2領域54の下部つまりPLC1の下方表示画面(メッセージパネル)27に対応した下方第2領域57には、メッセージパネルのシステム設定に関する項目が表形式で表示され、下方第2領域57の右側に位置する表によって、F1キースイッチ20、F2キースイッチ21などの下方表示画面13に関連した操作部の設定を行うことができる。
【0069】
これらのシステム設定に関し、データアクセスパネル用として、項目「ページ呼び出しデバイス先頭リレー/DM」「ページ呼び出しデバイス最終リレー/DM」「アスキー文字表示エリア」「メッセージパネル呼び出しデバイス番号」「表示中ページDM番号」を含み、他方、メッセージパネル用として、項目「ページ呼び出しデバイス先頭リレー/DM」「ページ呼び出しデバイス最終リレー/DM」「アスキー文字表示エリア」「データアクセスパネル呼び出しデバイス番号」「表示中ページDM番号」を含む。
【0070】
例えば、データアクセスパネル用の設定項目「ページ呼び出しデバイス先頭リレー/DM」をユーザが決定すると、他のページも自動的に割り付けられるようになっている。リレー番号を選択したときには、ページ番号が1つ大きくなるに従い1つ番号の大きいリレー番号のリレーが該当ページに割り付けられるようになっている。データメモリ番号を選択したときには、全てのページに先頭番号と同じデータメモリに割り付けられ、該当するデータメモリに該当するページ番号と同じ数字が書き込まれる。
【0071】
「ページ呼び出しデバイス最終リレー/DM」は、ユーザが設定することができず、主に割付デバイスとしてリレーを選択したときに有用性がある。すなわち、割付デバイスとしてリレーを選択した場合、この実施例では、リレー番号の連続した128個のリレーを自動的に占有することになることから、どのリレー番号からどのリレー番号まで占有されたかを確認のために表示することを目的した項目である。したがって、上記の「ページ呼び出しデバイス先頭リレー/DM」を入力すると自動的に割り付けられたデバイスの一番大きな番号が、この「ページ呼び出しデバイス最終リレー/DM」に表示される。なお、割付デバイスがデータメモリの場合には、上述した「ページ呼び出しデバイス先頭リレー/DM割付デバイス先頭番号」で入力したデータメモリ番号がそのまま表示される。
【0072】
「メッセージパネル呼び出しデバイス番号」欄及び「データアクセスパネル呼び出しデバイス番号」欄は、データアクセスデータを上方表示画面12に表示し、メッセージを下方表示画面13に表示することを原則として、例えば、これを逆に表示する場合には、上記「メッセージパネル呼び出しデバイス番号」の設定欄及び「データアクセスパネル呼び出しデバイス番号」設定欄に、他方のデータメモリ番号を書き込むことにより設定すればよい。これにより、表示ページとして図9の128ページ或いは図12の128頁が選択されると、該当するデータメモリに記憶されている表示ページに従って、データアクセスデータを下方表示画面13に表示し、メッセージを上方表示画面12に表示することができ、また、これに合わせて上方キースイッチ群15〜19、下方キースイッチ群20〜24に割り付けられる機能も変更される。
【0073】
同様の設定を行うことにより、例えば、上方表示画面12及び下方表示画面13の双方に、図14の図示のようにデータアクセスデータを表示させることができ、或いは、双方の画面12、13に上述のメッセージを表示させることができる。これによれば、例えば、上方表示画面12に現在の生産個数(現在値)を表示し、下方表示画面13に生産予定個数(設定値)を表示するというように、上下2つの表示画面12、13を使って、工場作業者が知りたい工場設備の稼働状況に関する異なる情報を表示させることができ、或いは、上下2つの画面12、13及びスイッチ15〜19、20〜24を使って工場設備の制御を行うことができる。
【0074】
なお、データメモリ(DM)番号を入力する項目では、その入力セルをクリックすると、先に説明した図11の入力支援ウィンドウ60が重畳表示され、この入力支援ウィンドウ60を使って設定作業を行うことができる。
【0075】
上述したシステム設定に関し、ラダーエディタから「表示エディタ(表示設定プログラム)」を選択して、表示設定プログラムを起動させて表示プログラムを新規作成するときに、図16に示す初期画面65が表示されるようになっており、この初期画面65は、実機と同じプレビュー画像などの他に自動割付ボタン66を押し下げることにより、システム設定に関する項目、例えば「ページ呼び出しデバイス先頭リレー/DM」などのデバイスが自動的に割付けられ、「OK」ボタン67を押し下げることで、図7の表示設定画面40に切り替わる。なお、この初期画面65は、表示設定画面40のコマンドボタン「システム設定」46を押し下げることで、何時でも起動させることができる。
【0076】
システム設定に関し、項目「表示中ページDM番号」は、「割付デバイス」がリレーのときに有用性がある。すなわち、「表示中ページDM番号」として指定されたデータメモリには、現在表示されているページ番号が書かれており、データメモリの中の値を読み込みに行くと、現在表示されているページ番号を読み出すことができる。つまり、この「表示ページ番号」によって、表示ページ番号を記憶するデータメモリ番号を指定することができる。割付デバイスとしてデータメモリが選択されているときには、このデータメモリ表示ページ番号を記憶するデータメモリの記憶内容とが一致することになる。「割付デバイス」がリレーである場合に、複数の同時に割り付けられたリレーがONした場合には、表示画面は交互表示になる。つまり、複数のリレーはONが継続されても表示は交互表示するようになっており、データメモリの場合のように、リレーを全部見ても、どのページが表示されているかを把握することができないことになる。
【0077】
「表示中ページDM番号」項目にデータメモリ番号を入力することにより、指定されたデータメモリに、現在表示されているページ番号が保存されるので、複数のリレーがONした場合に、PLC1の下方表示画面13が交互表示になったとしても、作業者がキースイッチ21〜23を押し下げたときに表示されていた表示ページを指定データメモリから特定することができ、PLC1は、指定データメモリから特定したページ番号に従って制御対象に対して、作業者が押し下げたキースイッチ21〜23に割り当てた機能つまり指令内容に従う指令を制御対象に供給することができる。
【0078】
▲2▼表示確認モード
表示設定画面40及び初期画面65を用いた表示設定の途中又は設定後に、例えば、図7のデータアクセス用の設定であれば、コマンドボタン「パネルプレビュー」47を押し下げることにより、第1領域53には、実機であるPLC1の正面(図3)と実質的に同じプレビュー画像の上方表示画面12に表示させることができる。このプレビュー機能は、表示したいページ番号の行をクリックしてコマンドボタン「パネルプレビュー」47を押し下げることで、当該ページで設定したデータをプレビュー画像の該当する表示部に表示させることができる。このプレビュー機能は、下方表示画面13に表示するメッセージに関しても同様である。プレビュー機能を動作させたときには、プレビュー画像に含まれるNEXTキー、△キーなどを操作も、これをクリックすることで確認することができる。
【0079】
▲3▼ラダー図及び表示設定の同時編集モード(図17)
表示設定画面40の左端に位置するコマンドボタン「ラダーエディトビュー」41を押し下げると、ラダー編集画面70の右脇に、表示設定画面40で設定されたデータに関する表示設定データー覧画面72が表示される。すなわち、PC33の表示画面の右側部を除いた領域にラダー編集画面70が一杯に表示されるようにラダー編集画面70の大きさが調節され、その右隣りの領域に表示できるように表示設定データー覧画面72の大きさが調節された状態で表示が行われる。ラダー編集画面70と表示設定データー一覧画面72はポインタを動かしてクリックすることにより、ラダー編集画面70と表示設定データー覧画面72とが選択的に起動する。
【0080】
表示設定データー覧画面72は、表示設定画面40で設定した項目のうち、例えば割付デバイスや表示デバイスなどのラダー図編集に関連した項目に限定して表形式で表示される。これにより、ラダー図の確認や、ラダー図によるPLC1のシーケンス制御に関連した表示の確認を同時に行うことができ、必要であれば、表示設定データー覧画面72の左上の「戻る」ボタン71を押し下げることにより、表示設定画面40に戻ることができる。
【0081】
なお、ラダー編集プログラムは、ラダープログラムの動作をシミュレーションできるシミュレータを有し、ラダープログラムの動作をシミュレーションするときには、シミュレータで呼び出したデバイスがONしたことを表示設定プログラムに通知し、当該デバイスがONしたときの表示状態をプレビュー画像に表示してシミュレートする機能を有する。
【0082】
上述した実施例によれば、2つの表示画面12、13を設置したPLC1に関して、PLC1のシーケンスプログラム(ラダープログラム)に関連して作成した表示設定プログラムは、シーケンスプログラムと一括したPLC1への転送及び保存を行い、また、デバッグを行うことができる。
【0083】
デバッグ作業に関し、上述したシミュレーション機能を備えることにより、ラダープログラムの運転状況と表示設定プログラムによる表示状況とを同時に確認することができるためデバッグ工数を大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】PLCとこれに接続した表示器の従来の一般的なレイアウトを説明するための図である。
【図2】実施例の2画面付きPLCを制御盤の取付パネルに設置した場合の平面図である。
【図3】実施例の上下2画面付きPLCの正面図である。
【図4】実施例の2画面付きPLC及び周辺機器のブロック図である。
【図5】実施例の上下2画面のうち上方表示画面(データアクセスパネル)の表示例を示す図である。
【図6】実施例の上下2画面のうち下方表示画面(メッセージパネル)の表示例を示す図である。
【図7】PCで設定作業を行う表示設定プログラムの表示画面のうちデータアクセス設定に関連した画面を示す図である。
【図8】PCで設定作業を行う表示設定プログラムの表示画面のうちメッセージ設定に関連した画面を示す図である。
【図9】図7のデータアクセスに関する設定項目を含む表形式の表示を拡大して示す図である。
【図10】図7のデータアクセスに関する設定項目のうち、表示属性に関する設定項目を含む表形式の表示を拡大して示す図である。
【図11】設定項目のうちデバイス番号の入力を支援するために重畳表示されるサポートウインドを示す図である。
【図12】図8のメッセージに関する設定項目を含む表形式の表示を拡大して示す図である。
【図13】図8のメッセージに関する設定項目のうち、表示属性に関する設定項目を含む表形式の表示を拡大して示す図である。
【図14】PLCの2画面表示部の別の表示態様を説明するための図3に関連した図である。
【図15】PLCの表示部のシステム設定に関連した設定項目を含む表形式の表示を拡大して示す図である。
【図16】ラダー編集画面に重畳表示される表示設定プログラムの初期画面を拡大して示す図である。
【図17】ラダー編集画面の隣に表示設定画面が同時に表示される同時編集モードでの画面表示を示す図である。
【符号の説明】
1 PLC
12 上方表示画面
13 下方表示画面
15〜19 上方キースイッチ群(上方表示画面に関連した操作部)
20〜24 下方キースイッチ群(下方表示画面に関連した操作部)
33 外部PC
47 「パネルプレビュー」コマンドボタン
53 プレビュー画像(第1表示画面)
55 上方表示画面又は下方表示画面の表示に関する設定項目を含む表(第2表示画面)
56 PLCの表示部の基本的なシステム設定に関する設定項目を含む表(第3表示画面)

Claims (3)

  1. 操作部を備え、また、ページ単位で複数のページを切り替えて表示可能な表示部を備えたプログラマブル・ロジック・コントロール装置の前記表示部の表示を制御する表示制御プログラムを作成するための表示設定プログラムであって、
    前記表示制御プログラムを作成するのに必要な設定項目である、文字データ、前記プログラマブル・ロジック・コントロール装置のシーケンスプログラムで制御可能なリレー、タイマ、カウンタ、データメモリのいずれか一つのデバイスのデバイス番号、表示属性を少なくとも含む設定項目をページ単位で複数ページ分を表形式で一覧表示すると共に該表形式での一覧表示に対して一覧表示された各設定項目についての入力を受け付け可能に表示する第1画面表示手段と、
    前記プログラマブル・ロジック・コントロール装置の前記表示部を模擬して画像化したプレビュー画像であって、前記第1画面表示手段で一覧表示された設定項目のうち一のページに含まれる設定項目に基づいて前記文字データと前記デバイス番号で特定されるデバイスとに関する表示を前記表示属性に従って表示した模擬画像を前記表示部にプレビュー画像として表示する第2画面表示手段と、
    前記第1画面表示手段により表形式で一覧表示された前記一のページに対応する設定項目が前記表形式での一覧表示に対して該設定項目の変更をするための入力を受け付けることで変更されると、前記プレビュー画像の表示内容を変更する表示内容変更手段と、
    前記第1画面表示手段により表形式で一覧表示された前記一のページとは異なる他のページを指定することで、前記プレビュー画像を前記他のページに対応する設定項目に基づいて前記文字データと前記デバイス番号で特定されるデバイスとに関する表示を前記表示属性に従って表示した画像に切り換える表示ページ切替手段と、
    前記設定項目を前記表示制御プログラムとして出力する手段とをコンピュータに機能させ
    前記プレビュー画像には、前記プログラマブル・ロジック・コントロール装置に含まれる前記操作部が含まれており、該操作部に関する設定項目を表形式で表示すると共に各設定項目について入力を受け付け可能に表示する第3画面表示手段を更にコンピュータに機能させ、
    前記プレビュー画像に表示された操作部を操作することにより、該操作部に与えられている機能に従って前記プレビュー画像が変化することを特徴とするプログラマブル・ロジック・コントロール装置の表示設定プログラム。
  2. 前記第1画面表示手段による表形式の一覧表示の中に、表示する色情報を設定する項目、表示のネガ又はポジを設定する項目、表示をスクロールするか否かを設定する項目を含む、請求項1に記載のプログラマブル・ロジック・コントロール装置の表示設定プログラム。
  3. 前記コンピュータにインストールされたラダー編集プログラムにプラグインする手段と、
    前記ラダー編集プログラムにより作成したラダープログラムの動作をシミュレーションするときに、前記プレビュー画像の表示をシミュレートする手段と、を更にコンピュータに機能させる、請求項1又は2に記載のプログラマブル・ロジック・コントロール装置の表示設定プログラム。
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