JP4298457B2 - 走査型画像表示装置およびそれを有する映像撮影装置 - Google Patents

走査型画像表示装置およびそれを有する映像撮影装置 Download PDF

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Description

本発明は光束を2次元方向に走査することで画像を形成する走査型表示装置に関し、特に複数の走査面を有する走査型表示装置に関する。また、当該走査型表示装置を電子ビューファインダとして有するデジタルスチルカメラやデジタルビデオカムコーダなどの映像撮影装置に関する。
電荷連結素子(CCD)に代表されるような撮像素子により得られた画像を記録する装置として、所謂デジタルスチルカメラ(以下DSC)やデジタルビデオカムコーダ(以下DVC)などがある。これらDSCやDVCには通常、使用者に対し撮影範囲を示すファインダが装備されている。
ファインダとしては、CCDなどの撮像を行う光学系とは別に、専用の光学系を有する光学ビューファインダが装備されていることが多い。しかしこのような、撮像に利用するものとは別個の光学系を用いた光学ビューファインダシステムの場合、特に至近距離での撮影において所謂パララックス(視差)により、ファインダ内で観察される撮影範囲と、実際に撮影される画像の撮影範囲が異なってしまうという問題がある。
これに対し、CCDなどの撮像素子からの信号を小型の液晶パネル等の表示素子に表示し、その画像を光学系を通して拡大観察する電子ビューファインダがある。これら電子ビューファインダでは、撮像素子からの信号をそのまま利用するため、実際に撮像される画像と同じ画角を有する画像を観察することができ、視差を生じることなく撮影範囲を決定することができる。
また、解像度の高い画像の得られる電子ビューファインダシステムとして、特開平11−84291のような走査型表示装置を用いた電子ビューファインダシステムが提案されている。走査型の画像表示装置は、従来の表示素子を利用しないファインダシステムであり、解像度の高い画像が得られる。また、表示素子として液晶パネルなどを利用しないため、画素欠陥などの製造上の問題が生じ難いなどの特徴を有する。
一方、DSCやDVCには、従来の覗き込み型のビューファインダシステムとは別に、本体側面や背面に数インチサイズの直視型の表示素子を装備していることが多い。これらの直視型表示素子には、電子ビューファインダと同様に撮像素子からの信号をそのまま表示してファインダシステムの代わりとして利用されるが、その際に従来のビューファインダと比較して、撮影の姿勢の自由度を向上させるなどの効果が得られる。また、当該直視型表示素子は撮影条件やバッテリ残量、撮影枚数などを表示する用途にも使用され、DSCやDVCを使用する際の利便性の向上の効果が大きい。
しかし、直視型表示素子では、晴れた日の屋外などの周囲が明るい環境下では表示が見えにくくなってしまう等の欠点があり、常にビューファインダの役割を果たすことができない。
このため、DSCやDVCでは、周囲の明暗等の状況に関わらず撮影を行う範囲を確認でき、かつ現在の撮影条件等の情報表示も行う等の利便性を確保することを可能にするために、電子ビューファインダと共に、側面や背面に直視型表示素子を両方装備することが好ましい。
特開平11−84291
しかし、電子ビューファインダと直視型表示素子の2つの表示方式をともに装備すると、液晶パネルなどの表示素子を少なくとも2つ装備することが必要になり、撮影装置の小型化や軽量化が困難になり、コストの増大にも繋がる問題点を生じる。
以上の問題点を解決するために、本発明の目的は、走査型表示装置の特徴を生かして、1つの走査型の表示機構により複数の表示画面に表示を行うことができる走査型画像表示装置を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、前記1つの走査型の表示機構により複数の表示画面に表示を行うことができる走査型画像表示装置を有する映像撮影装置を提供し、特に覗き込み型の電子ビューファインダと側面や背面の直視型表示素子を持つ映像撮影装置において、1つの走査型の表示機構により、当該電子ビューファインダと、直視型表示素子の2つの表示形態を利用することが可能で、かつ高解像度な表示が可能な映像撮影装置を提供することにある。
以上の問題点を解決するため、本発明に係る走査型画像表示装置は、光源と、該光源からの光束を二次元的に走査する走査手段と、前記光源と前記走査手段を同期して制御する制御手段とを有する走査型画像表示装置において、前記走査手段により偏向された光束を観察者の眼球へ導くための接眼光学系と、前記走査手段により偏向された光束をスクリーンへ導くための投影光学系とを有する。
また、本発明に係る撮影装置は、被写体からの光を結像する撮像光学系と、該撮像光学系からの光を電気信号に変換する撮像素子と、該撮像素子からの電気信号を処理する信号処理手段と、上記の走査型画像表示装置とを有する撮影装置において、前記走査型画像表示装置は前記信号処理手段から出力された信号に基づいて撮影画像を表示する
以上説明したように、2次元方向に光束を走査し、画像を表示する走査型画像表示装置において、走査手段により走査される走査対象を複数設けることで、単一の走査手段により複数の箇所に画像を表示することが可能となる。また当該走査型画像表示装置を映像撮影装置に適用することで、例えばビューファインダ表示と背面の直視型表示装置の表示とを、1つの走査手段により構成することが可能になる。2種類の表示方法を1つのデバイスで表示することで、システムの構成を簡単にできる。
以下、本発明に係る走査型画像表示装置、及び映像撮影装置について実施例に基づいて具体的に説明する。
図1を用いて本発明の第1の実施例を説明する。図1は第1の実施例における走査型画像表示装置の概略図である。光源11から射出した光束12は、反射ミラー13により光路を曲げられ、反射型の走査手段14に入射する。走査手段14に入射した光束12は、走査手段14により2次元方向に走査される。光源11から射出される光束12の階調と走査手段14により走査される光束12の角度は、制御手段113により制御され、所定の像を描画することが可能となる。また、光源11として波長の異なる複数の光源を用いることにより、フルカラー画像を達成することができる。
光源11としては、例えばレーザダイオード(半導体レーザ)などのレーザ光を発生する光源を用いることが可能である。また、LEDや通常の散乱光を発生する光源を用いる場合には、それらを十分に細いビームにするための光学系を付加することが有効である。
以下に説明するように、図1においては、走査手段14により偏向された光束は、接眼光学系15所定の光学系(投影光学系)111のいずれか一方、又は両方に入射する。接眼光学系15に入射した光束は観察者の眼球に導かれ、投影光学系111に入射した光束は拡散板の効果を持つ背面スクリーン18へ導かれる
走査手段14が光束12を走査する対象を変えるためには、いずれの走査対象も走査手段14の走査可能な範囲内に含まれる場合には、制御手段113により走査手段14の走査範囲を選択することで、複数の走査対象を走査可能である。
一方、複数の走査対象が走査範囲内にない場合には、後に説明するように走査手段14を設置する角度自体を変更する手段により変更してもよい。
また、走査手段14の走査角度や設置角度等は変えないままに、例えば反射ミラー13の位置を変えることで、走査手段14に入射する光束12の入射角を変更することによっても走査対象を変更することが可能である。
更に、走査手段14から射出した光束の光路を、光の偏光状態を選択することによって光を透過又は反射させる偏光ビームスプリッタ等を使用したり、又は当該射出光路内に設置角度を変更可能な反射鏡を設置して角度を変更することにより、異なる方向に切替えることによっても走査対象を変更することが可能である。
本実施例では、特に複数の走査対象が走査手段14の走査可能な範囲内に含まれる場合に、制御手段113により走査手段14の走査範囲を選択することで複数の走査対象をそれぞれ走査する場合について以下に説明する。
図1において、走査手段14の走査中心が、光束12の入射方向に対しある角度θ1をなしている場合(以下状態1とする)であって、接眼光学系15の光軸である第1の光軸19を中心としている場合、走査手段14により光束12は接眼光学系15を構成する光学素子上に走査されることで、接眼光学系15に入射する。ここで、光束12の走査される範囲は、走査手段14の走査角に依存する。接眼光学系15は走査手段14の偏向原点位置と観察者の瞳16とを共役な位置とすることにより、走査された光束12は観察者の瞳16の位置で略一点を通過し、網膜17上に所望の像を描画する。以上のようにして、光束12が走査手段14により2次元方向に走査されることで、網膜17上に2次元の画像が形成される。
一方、走査手段14の走査中心が、光束12の入射方向に対し上記状態1とは異なる角度θ2をなしている場合(以下状態2とする)であって、直視型表示素子である背面スクリーン18を走査するための第2の光軸110を中心としている場合、光束12は走査手段14により投影光学系111を介して背面スクリーン18上に走査される。このとき、背面スクリーン18を光拡散効果のある透過型の拡散板とすることで、走査手段14により光束12が2次元方向に走査された背面スクリーン18上に2次元画像が形成され、当該形成された画像を観察者112が観察することができる。
投影光学系111には、走査手段14が背面スクリーン18を走査する範囲を決定したり、走査手段14と背面スクリーン18の位置関係により生じるひずみを補正したりなどの機能を持たせることができる。
本実施例では、走査手段14の一例としてMEMS技術により作成された偏向ミラーデバイスを用いており、その概要図を図2に示している。偏向ミラーデバイス24は、Si基板をMEMS技術により加工してできた走査機能を有するミラーである。入射した光線を反射するミラー23は2本のトーションバー21、22により保持されている。ここで、2本のトーションバー21、22は互いに直交している。走査手段14に入射した入射光束は、ミラー23により反射される。ここで、トーションバー21、22が各々ミラー23の反射面を中心に外部からの力を受けることによりねじれ、これによりミラー23の反射面の向きを変化させ、ミラーに入射した光束を2次元方向に走査することが可能となる。
走査手段14の走査対象を変更する手段の一例として、走査手段14の静止位置を変える機構について以下に説明する。上記状態1と状態2における走査中心の切替えは、例えば走査手段14の一例である前記偏向ミラーデバイスのミラーの静止位置を切替えることで行うことが可能である。
図3に、前記偏向ミラーデバイスのミラーの回転方向の振動運動の発生と、静止位置(走査中心)の切替え手段の一例についての概要を示す。図3(a),(b)に示すように、ミラー23の近傍の相対する位置に電極31、32が配置されている。図3(a),(b)はトーションバー21と平行な方向から観察した場合を示しているが、トーションバー22と平行な方向から観察した場合にも同様に電極33、34が配置されている。電極31、32に異なる電圧を印加することで、ミラー23と電極31、32の間に異なる大きさの静電気力を発生させてミラー23をトーションバー21を中心に回転させることができる。このとき、ミラー23の電位は一定に保たれるようにされている。
図3(a)は、上記の状態1における偏向ミラーデバイス24の状態を表す。ミラー23は水平状態を原点として回転方向に振動を生じている。
図3(a)の状態において、電極31、32に対し夫々印加される電圧は以下のように示される。
電極31:V31=−A(t)
電極32:V32=A(t)
このように、大きさが等しく、正負が反対の電圧を印加することで、ミラー23がトーションバー21を中心に回転し、入射した光束を走査する。ここで、tは時間、A(t)は時間tに対し周期的に変動する印加電圧成分を表す。
図3(a)の状態に対し、図3(b)は、上記の状態2における偏向ミラーデバイス24の状態を表す。ミラー23は水平状態からずれた位置を原点として回転方向に振動を生じている。図3(b)の状態は例えば電極32にのみバイアス電圧を印加することで、図3(b)のようにミラー23の片側にのみ静電引力が発生してミラー23が傾いた状態を原点として振動させることで実現される。
図3(b)の状態において、電極31、32に印加される電圧はそれぞれ以下のように示される。
電極31:V31=−A(t)
電極32:V32=A(t)+V
このような電圧を印加することで、図3(b)に示すような、ミラー23が傾いた状態を走査中心として、ミラー23が振動し、上記の状態1とは異なる走査対象に入射光束の走査を行うことが可能となる。ここで、Vは電極32にのみ印加されたバイアス電圧である。バイアス電圧は片方の電極だけでなく、両方の電極にそれぞれ大きさの異なる電圧をかけることで走査中心の調整が可能である。
以上は、トーションバー21を中心した運動についてのみ説明したが、トーションバー22を中心とした運動についても同様である。
図4は、走査手段14の走査特性を示す模式図である。図4は、走査手段14の走査特性のうちの特に、走査中心の切替えに用いる走査方向が再現される像の垂直方向に対応する場合の、垂直方向の走査特性について示している。
ライン41は、走査手段14の垂直走査方向の走査特性の一例である。図4中、縦軸は振れ角、横軸は時間を表す。走査手段14は垂直走査方向の走査特性としてライン41のような線形部分を持つ鋸歯状の走査特性を持つことが可能である。図4においてライン41の直線で描かれた各部分の内の右上がりの部分において、以下に説明するように各振れ角の位置に対応した水平方向の走査が行なわれる。
この時、走査手段14は、垂直方向の走査振幅46を持つことが可能であるが、実際には46の振幅分を以って単一の走査対象を走査する必要はなく、夫々異なる走査中心43、45を持つ2つの領域47、48に分割し、夫々42、44のような振幅の小さい走査振幅を持った走査を行うことも可能である。例えば、領域47をビューファインダの光路51に、領域48を直視型表示素子の光路52に割り当て、2つの表示形態を切替えることが可能である。以上説明したような機構により、例えば、上下方向に隣接して配置されるビューファインダの光路51と直視型表示素子の光路52を介してSVGA(横800×縦600)の画像を両画面に走査手段14による走査によって再現するには、走査手段14の持つ走査振幅46は少なくとも600の2倍である1200Line分の走査振幅が必要となる。ここで、ビューファインダに表示を行う場合は、走査手段14は1200Line分の走査振幅46のうち、振幅47にあたる600Line分でのみ振動するように制御手段113から走査手段14に信号が入力され、他の部分では走査を行わない。また、直視型表示素子に表示を行う場合は、当該制御手段113からの信号に一定のバイアスが付加することで振幅48にあたる600Line分でのみ振動するようにすることで1つの走査型表示装置で複数の画面に像を再現することができる。
図6は走査手段14により光束12を走査する際の走査方法について示している。本実施例における走査型画像表示装置では、走査手段14により1つのビームを縦横に走査することで画像を生成する。具体的には、水平方向に1ライン分の走査をした後、その1つ下のラインの走査を行い、その繰り返しによって画面全体の走査を行う。その際の水平走査の方向に関して、図6(b)のように一段毎に走査方向を逆にして描画を行うことが描画速度の観点から有効である。但しこの場合には、図6(a)に示されるような、撮像素子等により通常生成される画像形式に従った走査方法を行う場合と比較して、復路にあたる斜線部の画素を描画するライン(64)の画像信号は、撮像素子により生成されるデータの向き(63)とは反転された画像データとしなければならない点に注意が必要である。
なお、本実施例中では、表示手段の切替えに用いる垂直方向走査の走査特性を、線形部分を含む鋸波駆動としたが、図5で示すような正弦波駆動でもかまわない。この場合、走査手段自体は51で示される走査特性と56で示される走査振幅を持ち、状態1において走査特性52、走査中心54、走査振幅57を持った垂直方向走査で、状態2においては走査特性53、走査中心55、走査振幅58を持った垂直方向走査により描画を行うことができる。
また、本実施例中では、走査手段として、単独で2次元方向に走査可能な2次元偏向ミラーデバイスを用いる例について説明したが、図7に示すような、1次元方向にのみ走査可能な偏向ミラーデバイス71と、垂直方向走査を行う走査ミラー72を組み合わせた、2次元走査ユニット73を用いても同様の効果を得ることができる。
図8は、本発明の第2の実施例を説明するための図である。第2の実施例では、第1の実施例と同様の構成を持つが、走査手段14による走査対象である表示手段の切替え手段が異なる。尚、以下の説明において、実施例1の説明において用いた符号と同じ符号を持つものは、同様の機能を持つものとして、詳細な説明は省く。
図9は第2の実施例における走査手段14の走査特性のうち、特に垂直方向の走査特性を示す。第1の実施例においては、表示装置を切替えるために走査手段14による走査対象を切替える際に、走査手段14に含まれるミラー23が回転振動する領域を変更して走査対象の切替えをおこなった。これに対し第2の実施例では、図9に示すように、垂直方向走査において、走査手段は常に走査可能な範囲全てである範囲96で往復動作をしている。この往復動作の範囲96の中に、ビューファインダ用の光路97と直視型表示素子の光路98が上下方向に隣接して配置される。このようにすることで、各々覗き込み型のビューファインダに相当する範囲97、および直視型表示素子に相当する範囲98において、両画面に同時に表示を行うことができる。
例えば、ビューファインダ及び背面パネルの両者の解像度が、SVGA(800×600)の解像度である場合、走査手段14は1200Line分以上の走査振幅を持つものが用意される。ここで、範囲97にあたる600Line分において、800Pixel×600Lineの画像をビューファインダに表示させ、同時に範囲98に相当する600Line分において、800Pixel×600Lineの画像を直視型表示素子に表示させることが可能となる。
一方、いずれか一方にのみ表示を行う場合には、指定された表示部に対応する範囲においてのみ光源11から光束12を射出することで、それ以外の範囲では描画を行わないことも可能である。この場合にも、走査手段14は範囲96にあたる走査振幅全体にて振動していることで制御が容易となる。
一方、ビューファインダと直視型表示素子のいずれかでのみ表示を行う際の切替えは、ファインダシステムの下部に設けられたセンサ81により自動で行ってもよい。センサ81は、赤外光を照射する光源と反射赤外光を検知するディテクタから構成される。観察者が覗き込みのファインダを覗き込んでいる場合、光源からの赤外光は観察者の顔面で反射され、ディテクタによりその反射光が検知される。反射光が検知された場合、観察者がビューファインダを覗き込んでいると判断し、電子ファインダ側に画像の表示を行う。逆に、反射光が検知されない場合には、観察者はビューファインダを覗き込んでいないと判断し、直視型表示素子側に自動的に切替えを行う。もちろん、表示の切替えを手動で行う形式でも構わない。
以上説明したように、本実施例の構成によれば、ビューファインダと直視型表示素子の2つの表示手段に同時に表示すること、及びいずれか一方に表示させることも可能である。しかし、実際にビューファインダシステムと、背面のパネルを同時に観察する可能性は低く、また消費電力の増大にも繋がるため、2つの表示手段のどちらか一方に表示を行い、もう一方の表示手段を用いるときには、表示を切替え、もう一方には表示を行わない方が望ましい。もちろん、2つの表示手段に同時に画像出力を行っても構わない。
図10を用いて第3の実施例の説明を行う。第3の実施例では、第1の実施例の変形例として、走査手段14の全体を、走査手段のミラー偏向原点を中心に回転させることで、2つの表示方法の切替えを行う方法について説明する。この機構により、振れ角の振幅の小さな走査手段14を用いた場合であっても、角度的に隔たった複数の走査対象を切り替えて走査可能とすることができる。表示方法切替え手段以外の構成は、第1の実施例の構成と同じであるため、切替え手段以外の詳細な説明は省略する。
図10は本実施例において走査手段14による走査対象を変更する機構を説明するための図である。走査手段14は図10のように偏向ミラー23の垂直走査方向の回転中心1005を軸として、紙面内平行な方向に機械的に回転することができる。走査手段が回転することで偏向ミラーへの光束12の入射角を変化させ、走査範囲を1004aから1004bへ切替えることができる。
図11は本実施例における垂直走査方向の走査特性を表した図である。垂直走査方向の走査は、1101のように線形部分を含む鋸波状の走査特性を持つ。第1の実施例の状態1においては、1102を走査中心とし、1004aで表される範囲にて走査を行う。ここで、表示方法を切替える(第1の実施例の状態2にする)と、当初1102であった走査中心が1103の位置に移動し、1004bの範囲を走査することになる。このように、走査手段全体を回転させることで、各々の状態における走査中心を移動させ、表示手段を切替えることが可能になる。
第4の実施例においては、上記で説明した走査型画像表示装置を用いた映像撮影装置について説明する。図12は本発明に係る映像撮影装置の概略を示す図である。
図12において、撮像光学系101は外部からの光束を撮像素子102に結像する。撮像素子102は入射した光束を電気信号に変換して信号処理手段103に信号を出力する。信号処理手段103は、入力した信号をそれぞれ記憶手段104に適する形式に変換し、また走査型画像表示装置の制御手段113に適する形式に変換した後にそれぞれに出力する。
制御手段113は上記で説明したような機構により、走査型画像表示装置によって撮影されている画像をビューファインダと直視型表示素子の両方、又はいずれかに表示することで観察者に提示して撮影内容を確認させる。また、記憶手段104は信号処理手段103からの信号を磁気テープや半導体装置からなるメモリーに記憶することで、映像の記憶を行う。
本発明の第1の実施例にかかる走査型画像表示装置の構成概略図である。 走査型画像表示装置に用いる偏向ミラーデバイス(MEMSスキャナ)を用いた2次元走査手段の例を示す図である。 第1の実施例における、偏向ミラーデバイスの走査中心の切替え手段の説明図である。 第1の実施例における、偏向ミラーデバイスの走査振幅に関する説明図の一例である。 第1の実施例における、偏向ミラーデバイスの走査振幅に関する説明図の他の一例である。 走査型画像表示装置における、走査手段による走査方法の説明図である。 走査型画像表示装置に用いる、2次元走査手段の一例を示す図である。 本発明の第2の実施例にかかる走査型画像表示装置の構成概略図である。 第2の実施例における、偏向ミラーデバイスの走査振幅に関する説明図の一例である。 本発明の第3の実施例にかかる走査型画像表示装置に用いる走査中心の切替え方法の説明図である。 第3の実施例における、偏向ミラーデバイスの走査振幅に関する説明図である。 本発明の第4の実施例にかかる画像撮影装置の構成概略図である。
符号の説明
11 光源
12 光束
13 反射ミラー
14 走査手段
15 接眼光学系
16 観察者の瞳
17 観察者の網膜
18 背面スクリーン
19 第1の光軸
110 第2の光軸
111 投影光学系
112 観察者の眼球
113 制御手段
21 トーションバー
22 トーションバー
23 ミラー
24 偏向ミラーデバイス(2次元走査)
31 電極
32 電極
41 走査手段の垂直方向の走査特性
42 第1の状態における垂直方向の走査特性
43 第1の状態における走査中心
44 第2の状態における垂直方向の走査特性
45 第2の状態における走査中心
46 走査手段のもつ本来の走査振幅
47 第1の状態における走査振幅
48 第2の状態における走査振幅
51 走査手段の垂直方向の走査特性
52 第1の状態における垂直方向の走査特性
53 第1の状態における走査中心
54 第2の状態における垂直方向の走査特性
55 第2の状態における走査中心
56 走査手段のもつ本来の走査振幅
57 第1の状態における走査振幅
58 第2の状態における走査振幅
61 画素
62 撮像手段における画素の読み出し方向
63 走査型画像表示装置における画素の走査方向(ODD)
64 走査型画像表示装置における画素の走査方向(EVEN)
71 偏向ミラーデバイス(1次元走査)
72 垂直方向走査ミラー
81 センサ
91 走査手段の垂直方向走査特性
92 第1の状態における描画範囲
93 第1の状態における走査中心
94 第2の状態における描画範囲
95 第2の状態における走査中心
96 走査手段のもつ垂直方向走査振幅
97 第1の状態における走査振幅
98 第2の状態における走査振幅
101 撮像光学系
102 撮像素子
103 信号処理手段
104 記憶手段
1001 走査手段のパッケージ
1002 平板ガラス
1003 回転手段
1004a 第1の状態における走査範囲
1004b 第2の状態における走査範囲
1005 ミラーの偏向原点
1101 走査手段の垂直方向走査特性
1102 第1の状態における走査中心
1103 第2の状態における走査中心

Claims (6)

  1. 光源と、該光源からの光束を二次元的に走査する走査手段と、前記光源と前記走査手段を同期して制御する制御手段とを有する走査型画像表示装置において、前記走査手段により偏向された光束を観察者の眼球へ導くための接眼光学系と、前記走査手段により偏向された光束をスクリーンへ導くための投影光学系とを有することを特徴とする走査型画像表示装置。
  2. 前記走査手段は、前記接眼光学系と前記投影光学系の両方の光学系に前記光源からの光束を入射させるように光束を偏向することを特徴とする請求項1に記載の走査型画像表示装置。
  3. 前記走査手段は、前記接眼光学系および前記投影光学系から選択された一方の光学系に前記光源からの光束を入射させるように光束を偏向することを特徴とする請求項1に記載の走査型画像表示装置。
  4. 前記走査手段は、前記光源からの光束を二次元的に走査する微小ミラーを有することを特徴とする請求項1乃至に記載の走査型画像表示装置。
  5. 前記走査手段は、前記光源からの光束を一次元的に走査する微小ミラーと、微小ミラーの走査方向に対して直交する方向に前記光源からの光束を走査する走査ミラーとを有することを特徴とする請求項1乃至に記載の走査型画像表示装置。
  6. 被写体からの光を結像する撮像光学系と、該撮像光学系からの光を電気信号に変換する撮像素子と、該撮像素子からの電気信号を処理する信号処理手段と、請求項1乃至5に記載の走査型画像表示装置とを有する撮影装置において、前記走査型画像表示装置は前記信号処理手段から出力された信号に基づいて撮影画像を表示することを特徴とする撮影装置。
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