JP4298063B2 - 立坑内における吊荷下の危険表示・監視装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、立坑内の夜間作業においてクレーンの吊荷下に作業員が入るのを有効に防止できるようにした、立坑内における吊荷下の安全を図るための危険表示・監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
クレーンの吊荷下に作業員が立ち入ることは重大災害につながる危険行為であり、今までもこれが立坑内での人身事故発生の要因の一つとなっている。このような事故を防止するため、従来においては、クレーンが荷を吊る際にクレーンの吊荷フックに警報装置を付け、作業員に吊荷の接近を警報音にて知らせ、吊荷下に作業員が立ち入らないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の方法では、夜間の場合作業員がクレーンの吊荷を確認しづらく且つ周囲の騒音によって警報音が聞こえにくい等の理由により、吊荷が接近してくるのに気付かない場合が多々生じている。さらに、警報ブザーを鳴らさなかったり、作業員が吊荷の下であることを認識しているにも拘わらず自ずから吊荷下に入ったりすることもあるので、従来の方法によっては、吊荷下に作業員が入ることを確実に防止することは困難であった。
【0004】
本発明の目的は、したがって、従来技術における上述の問題点を解決することができるようにした、立坑内における吊荷下の安全を図るための危険表示・監視装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明によれば、立坑の夜間作業においてクレーンの吊荷下におりる作業員の安全を図るための危険表示・監視装置であって、前記立坑内の下床の所望の場所を照明することができるスポットライト装置と、前記立坑内の下床の所望の場所を監視するためのカメラ装置と、前記クレーンの吊荷位置の座標データを得るための座標データ出力手段と、前記座標データに応答し前記立坑内の下床のうち前記吊荷位置に相応した部分を照射するよう前記スポットライト装置の照射方向を制御するための第1制御手段と、前記座標データに応答し前記スポットライト装置によって照射される下床部分を監視できるよう前記カメラ装置の撮影方向を制御するための第2制御手段とを備えて成る装置が提案される。
【0006】
スポットライト装置は座標データに応答して第1制御手段により吊荷の直下の立坑内の下床を照射し、カメラ装置は座標データに応答して撮影方向が制御され、スポットライト装置によって照射された下床をカメラ装置によって監視することができる。したがって、吊荷が移動しても、常に吊荷直下の下床にスポットライトをあて、作業者に吊荷の直下となる領域を夜間でもはっきりと認識させることができ、且つ、吊荷直下の様子をカメラ装置によって監視することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例につき詳細に説明する。
【0008】
図1は、本発明による危険表示・監視装置が設置される立坑、及びこの立坑内に荷降ろしし、又は立坑内が荷揚げをするための橋型クレーンを示す図であり、図2は図1の橋型クレーンの立面図である。
【0009】
図1及び図2を参照すると、1は地盤に掘られた立坑で、立坑1の入口近くに橋型クレーン2が設置されている。橋型クレーン2は、立坑1内への荷の揚げ降ろしを行うための公知の構成のものであり、立坑1を挟むようにして配設された一対のレール2A、2B上をガイド2C、2Dによって移動レール2Eがレール2A、2Bの軸方向(Y軸方向)に移動可能となっている。移動レール2Eの下面には、鋼車2Fが移動レール2Eの軸方向(X軸方向)に沿って移動自在に取り付けられている。
【00010】
橋型クレーン2は以上のように構成されているので、鋼車2Fに取り付けられているフック2Gに荷を吊るして立坑1内の下床の所望の位置へ吊り降ろしたり、又は荷を吊り揚げたりすることができる。
【00011】
図3は、立坑1内の吊荷下に作業員が立ち入るのを防止するための、本発明による危険表示・監視装置の実施の形態の一例を示す構成図である。
【00012】
危険表示・監視装置11は、立坑1の下床にスポットライトをあてるためのスポットライト装置12と、立坑1の下床の様子を監視するためのカメラ装置13とを有している。カメラ装置13は、下床の様子を撮影するための撮像装置13Aと、撮像装置13Aからの撮像信号Gに基づき監視画像を表示するためのモニターテレビ13Bから成っている。
【00013】
図4に示されるように、スポットライト装置12及び撮像装置13Aは立坑1の壁面1Aに取り付けられ、スポットライト装置12は下床1Bを直径約1m程度の範囲で照らし出すと共に、下床1Bの任意の部分を選んで照射できる首振り機構が(図示せず)が設けられている。一方、撮像装置13Aは、下床1Bのうちスポットライト装置12により照らし出された部分を撮影することができるよう、スポットライト装置12と同様に首振り機構(図示せず)を備えている。
【00014】
図3に戻ると、符号14は、橋型クレーン2のフック2Gの位置を示すX−Y座標データを得るための座標検出部であり、本実施の形態では、橋型クレーン2のクレーン制御装置2Hから移動レール2E及び鋼車2Fの位置を示す位置信号SE、SFを受け取り、フック2Gのその時々の位置を示すX−Y座標データDを出力する構成となっている。
【00015】
X−Y座標データDは照明位置制御部15に入力され、照明位置制御部15は、スポットライト装置12からのスポットライトが下床1BのうちX−Y座標データDによって示される吊荷直下部分にあたるよう、スポットライト装置12の首振り機構を制御する。したがって、クレーン制御装置2Hによってフック2Gが立坑1の上方で移動すると、スポットライト装置12のスポットライトがフック2Gの座標を追い掛け、吊荷下の直径約1m程度の円形の領域がスポットライト装置12のスポットライトによって照射される。
【00016】
X−Y座標データDは、また、カメラ位置制御部16にも入力されており、カメラ位置制御部16は、撮像装置13Aがスポットライト装置12で照射されている下床1Bの領域を撮影するよう、カメラ装置13の首振り機構を制御する。
【00017】
危険表示・監視装置11は以上のように構成されているので、図4において、吊荷Lが図示の位置にあると、スポットライト装置12は吊荷Lの直下の下床の直径約1m程の円形の領域をスポットライトで照らし出し、この領域を撮像装置13Aによって撮影することができる。撮像装置13Aからの撮像信号Gは、図示しない管理室内に設置されるモニターテレビ13Bに入力され、モニターテレビ13Bにより吊荷Lの直下の下床1Bの状況を監視することができる。
【00018】
このように、立坑1の下床1Bのうち、吊荷Lの直下の部分がスポットライト装置12によって照射されるので、立坑1内の作業者はこれによって吊荷Lの直下の領域を容易に認識することができる。この結果、騒音等のために作業員が吊荷Lの直下にいることに気付かないという事態を確実に回避することができ、作業員の安全を確保するのに役立つ。さらに、カメラ装置13によって吊荷Lの直下の状況を別の場所で容易に監視できるので、吊荷Lの直下に作業員が立ち入った場合、警告音を出すなどして作業員を吊荷Lの直下から立ち退かせ、作業の安全確保をより一層確実に図ることができる。
【00019】
【発明の効果】
本発明によれば、立坑の下床のうち、吊荷の直下の部分がスポットライト装置によって照射されるので、立坑内の作業者はこれによって吊荷の直下の領域を容易に認識することができる。この結果、騒音等のために作業員が吊荷の直下にいることに気付かないという事態を確実に回避することができ、作業員の安全を確保するのに役立つ。さらに、カメラ装置によって吊荷の直下の状況を別の場所で容易に監視できるので、吊荷の直下に作業員が立ち入った場合、警告音を出すなどして作業員を吊荷の直下から立ち退かせ、作業の安全確保をより一層確実に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による危険表示・監視装置が設置される立坑付近の様子を橋型クレーンと共に示す図。
【図2】図1に示した橋型クレーンの立面図。
【図3】本発明による危険表示・監視装置の実施の形態の一例を示す構成図。
【図4】図3に示した危険表示・監視装置を立坑に設置して使用している状態を説明するための説明図。
【符号の説明】
1 立坑
2 橋型クレーン
2E 移動レール
2F 鋼車
2G フック
11 危険表示・監視装置
12 スポットライト装置
13 カメラ装置
13A 撮像装置
13B モニターテレビ
14 座標検出部
15 照明位置制御部
16 カメラ位置制御部
D X−Y座標データ
G 撮像信号
Claims (1)
- 立坑の夜間作業においてクレーンの吊荷下におりる作業員の安全を図るための危険表示・監視装置であって、
前記立坑内の下床の所望の場所を照明することができるスポットライト装置と、
前記立坑内の下床の所望の場所を監視するためのカメラ装置と、
前記クレーンの吊荷位置の座標データを得るための座標データ出力手段と、
前記座標データに応答し前記立坑内の下床のうち前記吊荷位置に相応した部分を照射するよう前記スポットライト装置の照射方向を制御するための第1制御手段と、
前記座標データに応答し前記スポットライト装置によって照射される下床部分を監視できるよう前記カメラ装置の撮影方向を制御するための第2制御手段と
を備えて成ることを特徴とする立坑内における吊荷下の危険表示・監視装置。
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JP15706399A Expired - Fee Related JP4298063B2 (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | 立坑内における吊荷下の危険表示・監視装置 |
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1999
- 1999-06-03 JP JP15706399A patent/JP4298063B2/ja not_active Expired - Fee Related
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