JP4296925B2 - 始動装置を備えた内燃機関 - Google Patents
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Description
所定の停止条件が成立したときに機関を自動的に停止させ、所定の再始動条件が成立したときに機関を再始動させるアイドリング・ストップ制御が行われ、且つ、イグニッションスイッチがオンにされたときにはスタータモータによる機関始動が行われる内燃機関であって、
機関の自動停止時に燃焼室内に燃料を供給しておき、次に機関を再始動する際に、前記燃焼室内に溜められていた燃料を燃焼させることにより得られる燃焼圧を機関の再始動に利用可能な始動装置を備えた内燃機関において、
機関の自動停止時に燃焼室内に燃料が供給されてから前記所定の再始動条件が成立するまでにイグニッションスイッチがオフにされた場合には、その後に該イグニッションスイッチがオンにされることによって機関を始動する際に燃焼室内に溜められていた燃料が燃焼されないまま燃焼室の外に排出されると予測する予測手段と、
該予測手段によって、燃料が燃焼されないまま燃焼室の外に排出されると予測された場合に、燃焼室内の燃料を含む混合気を吸気側に掃気させる制御手段と、を備えることを特徴とするものが挙げられる。
この場合、その後、イグニションスイッチがオンにされ、スタータモータのみによる機関始動がなされる。すると、燃焼室内に溜められていた燃料が燃焼されないまま燃焼室の外に排出される。従って、イグニションスイッチがオフにされた場合には、その後に燃焼室内に溜められていた燃料が燃焼されないまま燃焼室の外に排出されると予測される。
所定の停止条件が成立したときに機関を自動的に停止させ、所定の再始動条件が成立したときに機関を再始動させるアイドリング・ストップ制御が行われ、且つ、イグニッションスイッチがオンにされたときにはスタータモータによる機関始動が行われる内燃機関であって、
機関の自動停止時に燃焼室内に燃料を供給しておき、次に機関を再始動する際に、前記燃焼室内に溜められていた燃料を燃焼させることにより得られる燃焼圧を機関の再始動に利用可能な始動装置を備えた内燃機関において、
機関から排出された排気を浄化する浄化手段と、
機関の自動停止時に燃焼室内に燃料が供給されてから前記所定の再始動条件が成立するまでにイグニッションスイッチがオフにされた場合には、その後に該イグニッションスイッチがオンにされることによって機関を始動する際に、燃焼室内に溜められていた燃料が燃焼されないまま燃焼室の外に排出されると予測する予測手段と、
該予測手段によって、燃料が燃焼されないまま燃焼室の外に排出されると予測された場合であって、かつ、前記浄化手段による浄化機能が所定以上発揮される場合に、燃焼室内の燃料を含む混合気を排気側に掃気させる制御手段と、を備えることを特徴とするものが挙げられる。
所定の停止条件が成立したときに機関を自動的に停止させ、所定の再始動条件が成立したときに機関を再始動させるアイドリング・ストップ制御が行われ、且つ、イグニッションスイッチがオンにされたときにはスタータモータによる機関始動が行われる内燃機関であって、
機関の自動停止時に燃焼室内に燃料を供給しておき、次に機関を再始動する際に、前記燃焼室内に溜められていた燃料を燃焼させることにより得られる燃焼圧を機関の再始動に利用可能な始動装置を備えた内燃機関において、
機関から排出された排気を浄化する浄化手段と、
機関の自動停止時に燃焼室内に燃料が供給されてから前記所定の再始動条件が成立するまでにイグニッションスイッチがオフにされた場合には、その後に該イグニッションスイッチがオンにされることによって機関を始動する際に、燃焼室内に溜められていた燃料が燃焼されないまま燃焼室の外に排出されると予測する予測手段と、
該予測手段によって、燃料が燃焼されないまま燃焼室の外に排出されると予測された場合であって、かつ、前記浄化手段による浄化機能が所定以上発揮される場合には、燃焼室内の燃料を含む混合気を排気側に掃気させ、
該予測手段によって、燃料が燃焼されないまま燃焼室の外に排出されると予測された場合であって、かつ、前記浄化手段による浄化機能が所定以上発揮されない場合には、燃焼室内の燃料を含む混合気を吸気側に掃気させる制御手段と、を備えることを特徴とするものが挙げられる。
クランク軸を回転駆動させる電動機を備え、
機関の自動停止時には、圧縮行程の途中の状態で燃焼室内に燃料を溜めておき、
機関を再始動する際には、前記電動機によってピストンが上死点近傍に至るまでクラン
ク軸を回転させた時点で、前記燃料を燃焼させると好適である。
特に、図1を参照して、始動装置を備えた内燃機関の全体構成について説明する。なお、図1においては、各部のシステムを制御するECU(制御手段),各種センサ,電源(バッテリ)、及びこれらを電気的に接続する配線については省略している。
本実施例に係る内燃機関は、例えば、信号待ちで自動車を停止させている間、機関を停止させておき、自動車を発進させる際に機関を再始動させる、いわゆるアイドリング・ストップシステムを採用している。図2を参照して、アイドリング・ストップ制御が行われる際における、内燃機関の動作の一例を説明する。図中、1は燃焼室、2はピストン、3はシリンダ、4は吸気弁、5は排気弁、6はクランク軸、7はモータジェネレータ20の回転軸、8は点火プラグ、9は排気を浄化する浄化手段としての触媒である。なお、11,50は、上記の通り、それぞれ燃料噴射弁,ベルトである。
始動条件としては、例えば、以下に列挙するものの中から、適宜、単独であるいは2以上の組み合わせで選択することができる。すなわち、変速レバーが前進位置や後退位置になったこと,ブレーキの踏み込みが解除されたこと,サイドブレーキが解除されたことなどである。
上記の通り、機関が停止される場合には、機関の停止直前に、燃焼室1内に燃料が供給される。この燃焼室1への燃料供給は、その後の機関の運転状況に拘わらず行われる。従って、機関停止後の運転状況によっては、燃焼室1へ供給された燃料が燃焼されずに大気に放出される可能性が生じ得る。その代表例が、車両を駐車するときなど、イグニションスイッチがオフにされた場合である。この場合、その後、イグニションスイッチがオンにされると、スタータモータのみによる機関始動がなされる。そのため、燃焼室1内に溜められていた燃料は、燃焼されずに燃焼室1外へと排出される。従って、この燃料は、未燃のまま大気に放出されてしまうおそれがある。そこで、本実施例では、機関始動の際に、機関停止時に燃焼室1に供給しておいた燃料が燃焼されずに大気に放出してしまうおそれがある場合には、燃焼室1内の混合気を掃気することによって、未燃燃料の大気への放出を防止する制御を行うようにした。
図3を参照して、アイドリング・ストップ制御を行う場合において、未燃燃料の大気への放出を防止する制御の制御手順について説明する。なお、図3に示すフローチャートは、機関運転中、常時実行されている。
図4を参照して、未燃混合気処理制御について、更に詳しく説明する。なお、未燃混合気処理制御は、イグニションスイッチがオフにされた直後,イグニションスイッチがオフにされてから適当な時間をおいた後、あるいは、次にイグニションスイッチがオンにされたときに開始される。
気させるようにしても良い。
機関停止時に燃焼室1内に供給した燃料が燃焼されることなく燃焼室1の外に排出されてしまうことが予測される場合としては、イグニションスイッチがオフにされる場合には限られない。イグニションスイッチがオンのままであっても、長時間、機関が停止された状態が続いた後に、機関が再始動される場合には、点火プラグ8による点火を行っても、混合気が十分に燃焼されない場合がある。何故ならば、時間の経過とともに、ピストン2とシリンダ3との間の隙間からクランクケースに燃料が漏れ落ちることで、燃焼室内の燃料の量が減少し、また、燃焼室内の温度が低下するからである。従って、このような場合にも、燃焼室内の混合気を掃気する制御を行うと好適である。例えば、機関停止時に燃焼室内に燃料を供給してからの経過時間,サイドブレーキが効いてからの経過時間,あるい
は変速機における変速レバーが駐車位置に入れられてからの経過時間が、所定時間を越えた場合に、上述したように吸気側あるいは排気側に掃気する制御を行うと良い。
2 ピストン
3 シリンダ
4 吸気弁
5 排気弁
6 クランク軸
7 モータジェネレータの回転軸
8 点火プラグ
9 触媒
10 機関本体
11 燃料噴射弁
12 イグナイタ
20 モータジェネレータ
30 スタータ
40 変速機
50 ベルト
Claims (4)
- 所定の停止条件が成立したときに機関を自動的に停止させ、所定の再始動条件が成立したときに機関を再始動させるアイドリング・ストップ制御が行われ、且つ、イグニッションスイッチがオンにされたときにはスタータモータによる機関始動が行われる内燃機関であって、
機関の自動停止時に燃焼室内に燃料を供給しておき、次に機関を再始動する際に、前記燃焼室内に溜められていた燃料を燃焼させることにより得られる燃焼圧を機関の再始動に利用可能な始動装置を備えた内燃機関において、
機関の自動停止時に燃焼室内に燃料が供給されてから前記所定の再始動条件が成立するまでにイグニッションスイッチがオフにされた場合には、その後に該イグニッションスイッチがオンにされることによって機関を始動する際に燃焼室内に溜められていた燃料が燃焼されないまま燃焼室の外に排出されると予測する予測手段と、
該予測手段によって、燃料が燃焼されないまま燃焼室の外に排出されると予測された場合に、燃焼室内の燃料を含む混合気を吸気側に掃気させる制御手段と、を備えることを特徴とする始動装置を備えた内燃機関。 - 所定の停止条件が成立したときに機関を自動的に停止させ、所定の再始動条件が成立したときに機関を再始動させるアイドリング・ストップ制御が行われ、且つ、イグニッションスイッチがオンにされたときにはスタータモータによる機関始動が行われる内燃機関であって、
機関の自動停止時に燃焼室内に燃料を供給しておき、次に機関を再始動する際に、前記燃焼室内に溜められていた燃料を燃焼させることにより得られる燃焼圧を機関の再始動に利用可能な始動装置を備えた内燃機関において、
機関から排出された排気を浄化する浄化手段と、
機関の自動停止時に燃焼室内に燃料が供給されてから前記所定の再始動条件が成立するまでにイグニッションスイッチがオフにされた場合には、その後に該イグニッションスイッチがオンにされることによって機関を始動する際に、燃焼室内に溜められていた燃料が燃焼されないまま燃焼室の外に排出されると予測する予測手段と、
該予測手段によって、燃料が燃焼されないまま燃焼室の外に排出されると予測された場合であって、かつ、前記浄化手段による浄化機能が所定以上発揮される場合に、燃焼室内の燃料を含む混合気を排気側に掃気させる制御手段と、を備えることを特徴とする始動装
置を備えた内燃機関。 - 所定の停止条件が成立したときに機関を自動的に停止させ、所定の再始動条件が成立したときに機関を再始動させるアイドリング・ストップ制御が行われ、且つ、イグニッションスイッチがオンにされたときにはスタータモータによる機関始動が行われる内燃機関であって、
機関の自動停止時に燃焼室内に燃料を供給しておき、次に機関を再始動する際に、前記燃焼室内に溜められていた燃料を燃焼させることにより得られる燃焼圧を機関の再始動に利用可能な始動装置を備えた内燃機関において、
機関から排出された排気を浄化する浄化手段と、
機関の自動停止時に燃焼室内に燃料が供給されてから前記所定の再始動条件が成立するまでにイグニッションスイッチがオフにされた場合には、その後に該イグニッションスイッチがオンにされることによって機関を始動する際に、燃焼室内に溜められていた燃料が燃焼されないまま燃焼室の外に排出されると予測する予測手段と、
該予測手段によって、燃料が燃焼されないまま燃焼室の外に排出されると予測された場合であって、かつ、前記浄化手段による浄化機能が所定以上発揮される場合には、燃焼室内の燃料を含む混合気を排気側に掃気させ、
該予測手段によって、燃料が燃焼されないまま燃焼室の外に排出されると予測された場合であって、かつ、前記浄化手段による浄化機能が所定以上発揮されない場合には、燃焼室内の燃料を含む混合気を吸気側に掃気させる制御手段と、を備えることを特徴とする始動装置を備えた内燃機関。 - クランク軸を回転駆動させる電動機を備え、
機関の自動停止時には、圧縮行程の途中の状態で燃焼室内に燃料を溜めておき、
機関を再始動する際には、前記電動機によってピストンが上死点近傍に至るまでクランク軸を回転させた時点で、前記燃料を燃焼させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の始動装置を備えた内燃機関。
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