JP4295872B2 - 直線・曲線自在テーブル移送装置及び曲線テーブル移送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、直線部及び曲線部を含む複数本の軌道レール上をテーブルが移動する直線・曲線自在テーブル移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
リニアガイド等の直線案内装置を工作機械等のテーブルに組み付けたテーブル移送装置が知られている。このテーブル移送装置は、テーブルを安定して案内するために、複数本、例えば2本の軌道レールを平行に配置し、夫々の軌道レールに例えば2個のスライドを配設し、合計4個のスライダにテーブルを架設している。
【0003】
このテーブル移送装置の工場内における配置の自由度を高めるために、直線・曲線が混在した軌道レールを用い、スライダを直線・曲線混在した軌跡に沿って連続的に移動可能にした直線・曲線自在案内装置(特開昭63−293319号公報、特開平6−50333号公報)や、円間状の軌跡に沿って連続的に案内することが可能な曲線案内装置(特開昭63−186028号公報)が従来から知られている。
【0004】
これらの直線・曲線自在案内装置又は曲線案内装置は、いずれも、長手方向に沿ってボールの転走溝が形成された軌道レールと、この軌道レールを跨ぐようにして配設されると共に、上記軌道レールの各転走溝に対向する負荷転走溝並びにこの負荷転走溝を含むボールの無限循環路が形成されたスライダと、このスライダの無限循環路内を転動すると共に、上記軌道レールの転走溝とスライダの負荷転走溝との間で荷重を負荷する多数のボールとから構成されており、ボールの転動に応じて上記スライダが軌道レールに沿って自在に移動し得るように構成されている。
【0005】
そして、前者の直線・曲線自在案内装置においては、スライダの負荷転走溝が直線状に形成された直線負荷域と、軌道レールの曲率に合わせて円弧状に形成された曲線負荷域とに区分して形成されており、軌道レールの直線部分においては直線負荷域を転走するボールによって、曲線部分においては曲線負荷域を転走するボールによって、スライダに作用する荷重を夫々負荷するように構成されている。その結果、軌道レール内に直線部と曲線部とが混在する場合であっても、スライダが軌道レールに沿って直線部及び曲線部を連続的に移動し得るようになっている。
【0006】
また、後者の曲線案内装置においては、軌道レールが所定曲率の円弧状に形成される一方、スライダの負荷転走溝が軌道レールの曲率に合わせた円弧状に形成されており、スライダの負荷転走溝と軌道レールの転走溝との間に介在する全てのボールが該スライダに作用する荷重を負荷しながら転走し、それによってスライダが軌道レールに沿った曲線運動をなし得るように構成されている。
【0007】
そして、このような直線・曲線案内装置を組み込んだテーブル移送装置として、異なる曲率半径の複数の軌道レール上をテーブルが移動する円弧ガイド装置(特開平7−180723号公報)が知られている。この円弧ガイド装置は、円弧状の軌道レール上を移動する複数のスライダ夫々に支軸を設け、1つのスライダの支軸と隣接する別のスライダの支軸とを、連結部材で回転自在に連結している。また、スライダに支軸を設ける代わりに、回転運動の機能を有するベアリングを組み込んだ転がり案内ユニット(特開平5−280539号公報)も知られている。
【0008】
この円弧ガイド装置によれば、直線レールは勿論のこと、曲率半径の異なる複数の軌道レールをテーブルが移動する場合でも、スライダが軌道レールの接線方向を向くように回転し、スライダのスムーズな移動が可能になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の直線・曲線自在テーブル移送装置に組み込まれる直線・曲線自在案内装置及ひ曲線案内装置にあっては、スライダの負荷転走溝を軌道レールの曲率に合わせて円弧状に形成することにより、かかるスライダが軌道レールの曲線部を移動し得るように構成されていたので、上記負荷転走溝は軌道レールの曲率に応じて加工する必要があり、従来から多数生産されて市場に出回っている直線案内装置のスライダをそのまま転用することもできず、生産コストが嵩むという問題点があった。また、軌道レールの曲率毎に異なったスライダが必要となることから、スライダの加工や製品管理に手間が掛かるといった問題点もあった。
【0010】
更に、スライダの負荷転走溝を円弧状に加工する場合、曲線部の曲がり方向は一方向にのみ限定され、環状にはテーブルを搬送し得るものの、曲がり方向の異なる互いに異なる二つの曲線部を含む軌跡、例えばS字状の軌跡等に沿ってはテーブルを搬送することができないといった問題点があった。
【0011】
一方、製造ライン中の各加工工程の間においてはテーブルを搬送することができれば問題なく、軌道レールの曲線部においては余り大きな荷重負荷能力は必要とされないと考えられるが、各加工工程の中ではテーブルに作用する加工力を案内装置によって確実に受け止める必要が生じ、軌道レールの直線部においては曲線部よりも大きな荷重負荷能力が要求される。しかしながら、前述した従来の直線・曲線案内装置においては、スライダに形成された負荷転走溝を直線負荷域と直線負荷域とに区分して形成しているので、軌道レールの直線部における荷重負荷能力が低減してしまい。テーブルに作用する加工力等を十分に負荷し得ないといった欠点があった。
【0012】
また、これらの直線案内装置を組み込んだ円弧ガイド装置等のテーブル移送装置にあっては、2個までのスライダを連結部材で連結してもスライダのスムーズな循環が可能になるが、テーブルを安定して支持するために2本の軌道レールを平行に配列し、4個以上のスライダでテーブルを支持し、夫々のスライダを連結部材で連結すると、各スライダ間の距離が一定に保たれてしまうので、軌道レールの直線部から曲線部に移動する場合等にスライダのスムーズな動きが阻害されてしまうことがある。
【0013】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、直線案内装置のスライダをそのまま転用することが可能であると共に、軌道レールの曲率毎に異なったスライダを必要とせず、従来に比較して低コストで生産することが可能な直線・曲線自在テーブル移送装置及び曲線テーブル移送装置を提供することにある。
【0014】
また、本発明の他の目的は、軌道レールが互いに異なる方向へ曲がる二つの曲線部を有する場合であっても、かかる軌道レールに沿ってスライダがこれら曲線部を連続的に移動することが可能であり、更には、軌道レール内に直線部及び曲線部が混在する場合であっても、軌道レールの直線部における荷重負荷能力を犠牲にすることなくスライダが直線部及び曲線部の間を連続的に移動することが可能な直線・曲線自在テーブル移送装置を提供することにある。
【0015】
さらに、本発明の他の目的は、軌道レールを平行に複数配列し、この軌道レールに複数のスライダを配設し、4個以上のスライダでテーブルを支持した場合であっても、スライダのスムーズな移動が確保できる直線・曲線自在テーブル移送装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の直線・曲線自在テーブル移送装置は、直線部及び所定の曲率半径で円弧状に形成された曲線部を含むと共に、両側面の長手方向に沿ってボールの転走溝が夫々形成された軌道レールと、断面略サドル状に形成され前記軌道レールを跨ぐようにして配設されると共に、前記軌道レールの各転走溝に対向する負荷転走溝並びにこの負荷転走溝を含むボールの無限循環路が形成されたスライダと、このスライダの無限循環路内を転動すると共に、前記軌道レールの転走溝と前記スライダの負荷転走溝との間で荷重を負荷する多数のボールとを備え、前記軌道レールを平行に複数配列し、前記軌道レール夫々に少なくとも一つの前記スライダを配設し、前記複数のスライダにテーブルを架設し、前記スライダに具備された各負荷転走溝を直線状に形成する一方、前記曲線部の軌道レールの幅寸法を直線部の幅寸法よりも小さく設定し、前記スライダが軌道レールの曲線部を移動する際、ボールは軌道レールの長手方向に沿って形成された円弧状の転走溝とスライダに具備された直線状の負荷転走溝との間で荷重を負荷することを特徴とするものである。
【0017】
このような本発明の直線・曲線テーブル移送装置によれば、スライダに具備された負荷転走溝は軌道レールの曲線部の曲率に対応した円弧状に形成されておらず、軌道レールの直線部の転走溝に対応した直線状に形成されている。しかし、本発明においては、軌道レールの曲線部の幅寸法は直線部のそれよりも小さく設定されているので、軌道レールの転走溝が円弧状、スライダの負荷転走溝が直線状であっても、かかるスライダは軌道レールの曲線部に係合することができ、この曲線部に沿って自在に移動することが可能となり、複数のスライダに取り付けられたテーブルも曲線部に沿って自在に移動する。
【0018】
スライダが軌道レールの曲線部を移動している際、ボールは軌道レールの長手方向に沿って形成された円弧状の転走溝とスライダに形成された直線状の負荷転走溝との間に挟み込まれ、荷重を負荷しながら上記負荷転走溝を転動する。従って、各負荷転走溝を同時に転走する多数のボールは、その一部のみが軌道レールの転走溝とスライダの負荷転走溝との間で荷重を負荷することになる。
【0019】
そして、このような本発明の直線・曲線自在テーブル移送装置によれば、スライダに具備された負荷転走溝は円弧状ではなく直線状に形成されていることから、直線案内装置のスライダをそのまま転用して使用することが可能であり、また、軌道レールの曲率に合わせて負荷転走溝を円弧状に加工する手間も不要となる。従って、極めて低コストで直線・曲線テーブル移送装置を提供することが可能となる。また、直線状に形成された負荷転走溝は何ら方向性を有していないことから、軌道レール内に互いに曲がり方向の異なる二つの曲線部が混在する場合であっても、スライダはこれら曲線部を連続して移動し得るものである。
【0020】
更に、このような本発明の直線・曲線自在テーブル移送装置によれば、軌道レールの直線部ではスライダの負荷転走溝を転走する全てのボールが軌道レールの転走溝に当接するので、一部のボールのみが当接している曲線部の如くスライダの荷重負荷能力が損なわれることもなく、スライダに対して大きな荷重が作用した場合であっても、これを十分に負荷することができるものである。
【0021】
このような本発明において、軌道レール側のボールの転走溝が該軌道レールの側面に形成されている限りにおいては、スライダの負荷転走溝を転走する一列のボールが同時に軌道レール側の円弧状転走溝に接触することはないため、かかる転走溝は何ら特別な加工を施すことなく従来の曲線テーブル移送装置の転走溝と同様に形成すればよく、また、軌道レールの側面とそこに形成された円弧状の転走溝は同時に研削することが可能なため、かかる軌道レールを簡単に製作することが可能である。しかし、軌道レールの上面に上向きの転走溝を形成する場合は、かかる転走溝に対して特別な加工が必要とされる。すなわち、軌道レール側の上向き転走溝と対向するスライダ側の下向き負荷転走溝が直線状に形成されることから、かかる上向き転走溝はスライダの下向き負荷転走溝を転走する一列のボールが同時に接触し得る幅寸法に形成する必要がある。
【0022】
一方、本発明の直線・曲線テーブル移送装置においては、スライダが軌道レールの直線部及び曲線部を自在に移動し得ることから、かかる軌道レールを曲線部のみで構成しても、スライダは円環状の軌道レールに沿って自在に移動することが可能である。すなわち、本発明の直線・曲線自在テーブル移送装置は軌道レールの曲線部のみに着目すれば、曲線テーブル移送装置として把握することができる。
【0023】
更に、本発明の直線・曲線自在テーブル移送装置によれば、第1の軌道レール及び第2の軌道レールを等距離開けて配列し、第1の軌道レール及び第2の軌道レールに複数の前記スライダを配設し、前記第1の軌道レール及び前記第2の軌道レールに配設された前記スライダ間に固定プレートを架け渡し、この固定プレートに対して相対的に回転可能に前記テーブルを取り付けたので、例えば、4個のスライダでテーブルを支持する場合にあっても、進行方向に対して先頭になる第1スライダ列に架け渡された第1の固定プレート、及び次の第2スライダ列に架け渡された第2の固定プレートは、各スライダが軌道レールの接線方向を向くように回転し、軌道レール上のスライダ間の距離を可変にするので、スライダのスムーズな移動が可能になる。
【0024】
また、本発明の直線・曲線自在テーブル移送装置によれば、第1の軌道レール及び第2の軌道レールを等距離開けて配列し、第1の軌道レール及び第2の軌道レールに複数の前記スライダを配設し、この複数のスライダに対して相対的に回転可能に前記テーブルを取り付けたので、例えば4個のスライダでテーブルの4隅を支持することができ、テーブルをバランスよく支持することができる。また、スライダが軌道レールの曲線部を移動する際、夫々のスライダが軌道レールの接線方向を向くように任意の方向に回転して、スライダのスムースな移動が可能になる。なお、軌道レールの直線部から曲線部へ移動する場合等、曲率半径の異なる部分へテーブルが移動する場合、各スライダ間の距離が一定に保たれていると、こじれてスライダのスムーズな移動が妨げられるが、軌道レールの幅寸法を小さくしているので、スライダと軌道レールの間にスライダのこじれを吸収する隙間ができ、スライダのスムーズな移動が確保される。
【0025】
更に、本発明の直線・曲線自在テーブル移送装置によれば、前記テーブルと前記第1の軌道レールに配設された複数の前記スライダとの間、または前記テーブルと前記第2の軌道レールに配設された複数の前記スライダとの間のいずれか一方には、前記テーブルに対する前記スライダの、前記第1の軌道レールまたは前記第2の軌道レールと交差する方向への変位を許す直線案内装置が設けられるので、軌道レールの直線部から曲線部へ移動する場合等、曲率半径の異なる部分へテーブルが移動する場合にも直線案内装置によってスライダ間の距離を変化させることができ、スライダのスムーズな移動が確保される。この直線・曲線自在案内装置は、特に、軌道レールの曲率半径の変化が激しい場合にもスライダをスムーズに移動させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施形態における直線・曲線自在テーブル移送装置を示すものである。同図において、符号1,1´はベッド等の固定部に配設される軌道レール、符号2は上記軌道レール1に沿って自在に移動可能なスライダであり、符号92は、スライダに架設されたテーブルである。
【0027】
かかる軌道レール1,1´は、略等距離を開けて2本並列して配置された第1の軌道レール1および第2の軌道レール1´とからなる。夫々の軌道レール1,1´は直線状に形成された直線案内レール1A,1´Aと、所定の曲率で円弧状に形成された曲線案内レール1B,1´Bと、これら直線案内レール1A,1´Aと曲線案内レール1B,1´Bとを連結する中間レール1C,1´Cとから構成されている。曲線案内レール1Bの曲率半径はR1に設定され、曲線案内レール1B´の曲率半径はR2に設定されていて、夫々の曲率半径の中心Oは一致している。
【0028】
スライダ2は、軌道レール1,1´夫々に複数例えば2個設けられ、合計4個のスライダでテーブルを支持している。各スライダ2は、これら第1のレール1A,1B,1C,及び第2のレール1A´,1B´,1C´上を制限なく自在に移動し得るようになっている。第1の軌道レール1及び第2の軌道レールに配設されるスライダ2の進行方向の第1列、及び次の第2列の間には一対の固定プレート91が架け渡される。この固定プレート91は細長い矩形状でねじ等の固定手段によってスライダ2の上面に固定される。
【0029】
テーブル92は、固定プレートに対して相対的に回転自在に取り付けられている。テーブル92の下面には支軸93が固定され、固定プレート91夫々の上面には支軸93を回転自在に支持する旋回軸受90が固定される。この旋回軸受90は、テーブル92からの荷重を受けながらテーブル92を固定プレートに対して回転自在にしている。旋回軸受90は、固定プレート91のに固定されたハウジング94内に収納されている。旋回軸受90の外輪90aがハウジングに固定され、旋回軸受90の内輪90bが支軸93に固定されている。
【0030】
図3は旋回軸受90を示すものである。外輪90a及び内輪90b夫々にはV字形転走面が形成され、この転走面の間で断面略四角形のローラ転走路を構成する。ローラ転走路には複数のローラ95がその傾斜方向を互い違いに交差させながら配列・収納されている。この複数のローラ95は、荷重を受けながらローラ転走路内を転がる。複数のローラ95間にはスペーサ96が介在され、ローラ95を所定の姿勢に保持している。
【0031】
ローラ転走路において、スペーサ96の左右に隣接するローラ95は、その軸線が互いに直交し、外向きローラ95aと内向きローラ95bとに分類される。外向きローラ95aは、スペーサ96によって、その軸線Cが前記外輪90a及び前記内輪90bの回転中心線上に位置する旋回中心点Bを向くような姿勢に保持されている。内向きローラ95bも、スペーサ9によって、その軸線Dが回転中心線上に位置する旋回中心点Aを向くような姿勢に保持されている。ローラ95a,95bがローラ転走路7を転走する際、ローラ95a,95bの軸線はリング状のローラ転走路7に対して常に直角を保ち、各ローラ8a,8b…は均等なすべりを保ちながら転走する。
【0032】
図4は、レール1A,1B,1Cおよびレール1A´,1B´,1C´からなる軌道レール1,1´をS字状に組み合わせ、このS字状のレール上を移動する固定プレート91及びテーブル92を示すものである。スライダ2は、曲線案内レール1B,1´Bを移動する際、曲線案内レール1B,1´Bの接線方向を向くので、スライダ2に固定された固定プレート91は曲率半径の中心Oを中心として回転運動する。これにより、内径側の軌道レール1上を移動するスライダ2間の距離は縮まり、外径側の軌道レール1´上を移動するスライダ2間の距離が広がる。固定プレート91はテーブル92に対して回転自在に取り付けられているので、このようなスライダ2間の距離の変化を許し、スライダ2のスムーズな移動を可能にする。
【0033】
図5及び図6は、本発明の第2の実施形態における直線・曲線自在テーブル移送装置を示したものである。この実施形態において、平行に第1の軌道レール1および第2の軌道レール1´を配列し、夫々の軌道レール1,1´に2個のスライダ2を配設し、テーブル92を支持する点では上記第1の実施形態と同様な構成であるが、合計4個のスライダ2の夫々に旋回軸受90を設け、この旋回軸受90で直接テーブル92を回転自在に支持している点で、上記第1の実施形態の構成と異なっている。旋回軸受90は、上記第1の実施形態の旋回軸受と同様な構成であり、テーブル92の4隅に設けた支軸を回転可能に支持している。
【0034】
この実施形態の直線・曲線自在テーブル移送装置によれば、テーブル92の4隅を支持しているので、テーブル92を安定して支持することができる。また、テーブルに対して4つのスライダ2夫々が相対的に回転自在に取り付けられているので、曲線案内レール1B,1´B上に移動したスライダ2が夫々任意に回転し、図6に示すような曲線案内レール1B,1´Bの接線方向θ1,θ2,θ3,θ4を向き、スライダ2のスムーズな移動が可能になる。なお、軌道レール1,1´の直線部1A,1´Aから曲線部1B,1´Bへ移動する場合等、曲率半径の異なる軌道レール1,1´間をテーブル92が移動する場合、各スライダ2間の距離が一定に保たれていると、スライダ2がこじれてスムーズな移動が妨げられることがあるが、後述するように軌道レール1,1´の幅寸法を小さくすることによって、スライダ2と軌道レール1,1´の間にスライダ2のこじれを吸収するように隙間ができ、スライダ2のスムーズな移動を可能にする。
【0035】
図7乃至図9は、本発明の第3の実施形態における直線・曲線自在テーブル移送装置を示したものである。この実施形態において、平行に第1の軌道レール1および第2の軌道レール1´を配列し、夫々の軌道レール1,1´に2個のスライダ2を配列し、合計4個のスライダ2それぞれに旋回軸受90を設け、この旋回軸受90でテーブル92を回転自在に支持している点では、上記第2の実施形態の構成と同様であるが、テーブル92と第1の軌道レール1上のスライダ2との間に直線案内装置101を設けている点で上記第2の実施形態の構成と異なる。直線案内装置101は、図9に示すように、ボール転走溝102aを有する変位吸収用軌道レール102と、ボール転走溝102aに対応する負荷転走溝を含むボール循環路を有して、変位吸収用レール102に相対的に直線運動自在に組み付けられた変位吸収用スライダ103と、前記ボール循環路内に配列収容されて、変位吸収用軌道レール102に対する変位吸収用スライダ103の相対運動に併せて循環する複数のボールとを備える周知の機構から構成される。テーブル92の下面には、変位吸収用軌道レール102が取り付けられ、変位吸収用スライダ103は、旋回軸受90に回転自在に支持されている。図8に示すように、変位吸収用軌道レール102は第1の軌道レール1と交差する方向に直線状に延びる。そして、直線案内装置101は、テーブル92に対するスライダ2の第1の軌道レール1と交差する方向への変位を許す。なお、第2の軌道レール1´のスライダ2とテーブル92との間には、高さを調整するためのスペーサ104が設けられる。
【0036】
図7に示すように、軌道レール1,1´の直線部1A,1´Aから曲線部1B,1´Bへ移動する場合等、曲率半径の異なる軌道レール1,1´間をテーブル92が移動する場合、各スライダ2間の距離が一定に保たれているとスライダ2がこじれてスムーズな移動が妨げられることがあるが、直線案内装置101によって、テーブル92に対して第1の軌道レール1上のスライダ2が該第1の軌道レール1と交差する方向へ変位してスライダ2間の距離が変化するので、スライダ2のスムーズな移動が確保される。この実施形態の直線・曲線自在案内装置は、特に、軌道レール1,1´の曲率半径の変化が激しい場合にもスライダ2をスムーズに移動させることができる。
【0037】
図10は、本発明の上記第1ないし第3実施形態の直線・曲線自在テーブル移送装置に組み込まれる直線・曲線案内装置を示すものである。同図において、符号1はベッド等の固定部に配設される軌道レール、符号2は上記軌道レール1に沿って自在に移動可能なスライダである。そして、上述のように軌道レール1は、直線状に形成された直線案内レール1Aと、所定の曲率で円弧状に形成された曲線案内レール1Bと、これら直線案内レール1Aと曲線案内レール1Bとを連結する中間レール1Cとから構成されており、上記スライダ2がこれらレール1A,1B,1C上を制限なく自在に移動し得るようになっている。
【0038】
図11は直線案内レール1Aとこれに組み付けられたスライダ2を示す斜視図、図12はこれを直線案内レール1Aの軸方向から見た正面断面図である。上記直線案内レール1Aは断面略矩形状に形成されており、ボール3が転走するボール転走溝10a,10bが長手方向に沿って計4条形成されている。これらボール転走溝10a,10bは直線案内レール1の両側面及び上面の両縁部に形成されており、両側面に位置するボール転走溝10aは図2の紙面左右方向から30°下向きに形成される一方、上面のボール転走溝10bは垂直方向上向きに形成されている。また、直線案内レール1Aにはその長手方向に適宜間隔をおいてボルト取付孔11が形成されており、直線案内レール1Aはこのボルト取付孔11に挿入される図示外の固定ボルトによって固定部に固定される。
【0039】
一方、上記スライダ2は、固定プレートまたは旋回軸受のハウジングの取付面41及び当該固定プレート等の固定ボルトが螺合するタップ孔42を有する移動ブロック4と、この移動ブロック4の前後両端面に対して固定される一対の蓋体5,5とから構成されており、かかる蓋体5を移動ブロック4に固定することで当該スライダ内にボール3の無限循環路が具備されるようになっている。また、上記蓋体5には軌道レール1に摺接するシール部材6が取り付けられており、軌道レール1に付着している塵芥等がスライダ2の移動に伴って当該スライダ2内に侵入するのを防止している。
【0040】
先ず、上記移動ブロック4は取付面41が形成された水平部4a及びこの水平部4aから垂れ下がる一対のスカート部4b,4bを備えて断面略サドル状に形成されており、これら水平部4aの下面側及び各スカート部4bの内面側には直線案内レール1Aのボール転走溝10a,10bに対向する4条の負荷転走溝43a,43bが直線状に形成されている。また、上記水平部4a及び各スカート部4bには各負荷転走溝43a,43bに夫々対応したボール戻し孔44a,44bが形成されており、蓋体5に形成されたU字状の方向転換路によって各負荷転走溝43a,43bとこれに対応するボール戻し孔44a,44bとが連結され、ボールの無限循環路が形成されるようになっている。
【0041】
これにより、直線案内レール1Aのボール転走溝10a,10bと移動ブロック4の負荷転走溝43a,43bとの間で荷重を負荷していたボール3は、スライダ2の移動に伴って上記負荷転走溝43a,43bを転走し終えると上記荷重から開放されて一方の蓋体5の方向転換路に入り込み、そのままの無負荷状態で負荷転走溝43a,43bにおける転走方向とは逆方向へ向かって移動ブロック4のボール戻し孔44a,44bを転走する。また、ボール戻し孔44a,44bを転走し終えたボール3は他方の蓋体5の方向転換路51を介して再度直線案内レール1Aと移動ブロック4との間に入り込み、荷重を負荷しながら上記負荷転走溝43a,43bを転走する。
【0042】
また、上記移動ブロック4の各袖部4bの下端並ひに水平部4aの下面には夫々ボール保持プレート45,46が取り付けられている。このボール保持プレート45,46は金属板のプレス成形や硬質合成樹脂の射出成形等により成形され、軌道レール1からスライダ3を取り外した際に各ボール転走溝41を転走するボール2がスライダ3から脱落するのを防止している。
【0043】
図13は、上記スライダ2が直線案内レール1Aに沿って移動している際の、ボール3の転走状態及び循環状態を示すものであり、直線案内レール1Aの両側面に形成された転走溝10aを転走するボール3について描かれている。尚、直線案内レール1Aの上面に形成された転走溝10bを転走するボール3についても、これと略同じ転走状態及び循環状態である。
【0044】
前述の通り、移動ブロック4の前後両端面に固定される一対の蓋体5には上記負荷転走溝43a,43bに対応した方向転換路51が夫々形成されており、かかる蓋体5を移動ブロック4に固定することにより、図示の如くスライダ2がボール3の無限循環路を具備するようになっている。ここで、転走溝10a,10bは直線案内レール1Aの長手方向に沿って一直線状に形成されており、また、かかる転走溝10a,10bに対向するスライダ2の負荷転走溝43a,43bも直線状に形成されていることから、図4に示すように、負荷転走溝43a,43bを同時に転走する全てのボール3は直線案内レール1Aの転走溝10a,10bにも接している。すなわち、スライダ2が直線案内レール1Aに沿って移動している最中は、軌道レール1側の転走溝10a,10bとスライダ4側の負荷転走溝43a,43bとの間で荷重を負荷せずに遊んでしまうボール3がなく、スライダ2に対して大きな荷重が作用した場合であっても、かかる荷重を確実に受け止めてスライダ2を円滑に移動させることができるものである。
【0045】
一方、図14は曲線案内レール1Bとこれに組み付けられたスライダ2を示す正面断面図である。かかる曲線案内レール1Bは上記直線案内レールと略同じ断面形状に形成されると共に長手方向には所定の曲率Rを有する円弧状に形成されており、その両側面には直線案内レール1Aの両側面に形成された転走溝10aと連続する転走溝12aが形成される一方、上面には直線案内レール1Aの上面に5形成された転走溝10bと連続する転走溝12bが形成されている。
【0046】
但し、曲線案内レール1Bは所定の曲率で形成されていることから、かかる曲線案内レール1Bの幅寸法L2を直線案内レール1Aの幅寸法L1と同一に設定した場合には、曲線案内レール1Bの内径側の側面がスライダ2のスカート部4bや蓋体.5と干渉してしまう懸念がある。このため、曲線案内レール1Bの幅寸法L2は直線案内レール1Aの幅寸法L1よりも小さく設定されている。比較のため、図5中には一点鎖線で直線案内レール1Aの断面を描いてあるが、曲線案内レール1Bの幅寸法L2を直線案内レール1Aの幅寸法L1よりも小さく形成するに当たっては、図5に示すように曲線案内レール1Bの内径側の側面のみを研削するようにしても良いし、図16に示すように、内径側及び外径側の両側面を研削するようにしても良い。
【0047】
図15は、上記スライダ2が曲線案内レール1Bに沿って移動している際の、ボール3の転走状態及び循環状態を示すものであり、曲線案内レール1Bの両側面に形成された転走溝12aを転走するボール3について描かれている。転走溝12aは曲線案内レール1Bの長手方向に沿って円弧状に形成される一方、かかる転走溝12aに対向するスライダ2の負荷転走溝43aは直線状に形成されていることから、図6に示すように、曲線案内レール1Bの内径側においては、負荷転走溝43aの両端近傍を転走するボール3のみが転走溝12aに当接する一方、かかる曲線案内レール1Bの外径側においては負荷転走溝43aの略中央を転走するボールのみが転走溝12aに当接している。すなわち、スライダ2が曲線案内レール1Bに沿って移動している最中は、スライダ2の負荷転走溝43aを転走するボール3はその一部のみが荷重を負荷しており、その他のボール3は荷重を負荷することなく遊んでいる。曲線案内レール1Bの曲率によっては、負荷転走溝43aを転走する全てのボール3が曲線案内レール1Bの転走溝12aに当接している場合も想定されるが、かかる場合であっても、一部のボール3は荷重を殆ど負荷することなく遊んでいる。尚、このように曲線案内レール1Bの転走溝12aに当接せずに遊んでしまうボール3が発生しても、スライダ2にはボ5ール保持プレート46が取り付けられていることから、かかるボール3が負荷転走溝43aと転走溝12との問から抜け落ちてしまうことはない。
【0048】
一方、図16はスライダ2の水平部4aに形成された負荷転走溝43bにおけるボール3の転走状態を示すものであり、曲線案内レール1Bの上からスライダ2を透視して観察した様子を示している。ここで、スライダ2の負荷転走溝43bは直線状に形成される一方、これに対向する曲線案内レール1Bの転走溝12bは円弧状に形成されていることから、かかる転走溝12bを曲線案内レールの側面に形成された転走溝12aや上記負荷転走溝43bと同一の幅寸法に形成した場合には、スライダ2側の負荷転走溝43bを転走するボールのうち、一部は転走溝12bの内部に当接する一方、その他は転走溝12bからはみ出して曲線案内レール1Bの上面に当接することとなり、ボール3をスライダ2の無限循環路内で円滑に循環させることが不可能となってしまう。
【0049】
このため、曲線案内レール1Bの上面に形成された転走溝12bは負荷転走溝43bを転走する全てのボール3が同時に当接し得るよう、図16に示す如く、かかる負荷転走溝43bよりも大きな溝幅dに形成されている。図17は、スライダ2側の負荷転走溝43bと曲線案内レール1B側の転走溝12bとの間におけるボール3の接触状態を示した拡大図である。図中の実線は図16の断面α−αにおける接触状態を、一点鎖線は断面β−βにおける接触状態を夫々示している。転走溝12bは負荷転走溝43bよりも幅広く形成されており、しかも図17の紙面左右方向に曲率を有する円弧状に形成されていることから、ボール3は直線状の負荷転走清43bを転走するにつれ、転走溝12bに対する接触位置が左右に変化することになるが、常にスライダと曲線案内レールとの間で荷重を負荷しながら負荷転走溝43bを転走することになる。
【0050】
このように本実施例の直線・曲線案内装置では、曲線案内レール1Bの幅寸法を直線案内レール1Aのそれよりも小さく設定すると共に、これら軌道レール1の上面にボール3の転走溝が必要とされる場合には、曲線案内レール1Bの上面における転走溝12bの幅のみをスライダ2側の負荷転走溝43bの幅よりも大きく形成することにより、スライダ2は従来の直線案内装置の構造のまま、かかるスライダ2を直線案内レール1A及び曲線案内レール1Bの間で自由に往来させることができるものである。
【0051】
但し、スライダ2が曲線案内レール1Bに沿って移動する際には、かかる曲線案内レール1Bの側面の転走溝12aに当接するボール3の数が、直線案内レール1Aの側面の転走溝10aに当接するボール3の数よりも減少することから、軌道レール1の曲線部におけるスライダ2の荷重負荷能力が低下することは否めないが、直線部における荷重負荷能力が曲線部のために犠牲になることはなく、直線部においてはスライダ2に対して大きな荷重が作用した場合であっても、これを十二分に負荷することが可能となる。
【0052】
そして、このような本実施例の直線・曲線案内装置によれば、スライダ2の負荷転走溝43a,43bは直線状に形成されており、何ら方向性を具備していないことから、曲線案内レール1Bの曲がり方向が左右いずれの方向であっても、スライダ2は障害なく曲線案内レール1Bに沿って移動することが可能となる。このため、図18に示すように、曲がり方向の互いに異なる二つの曲線案内レール1Bを組み合わせて構成したS字状の軌道レール1に沿ってスライダ2を自在に移動させることも可能となる。また、連続する軌道レール1内に存在する曲線案内レール1Bは全て同じ曲率で円弧状に形成されている必要はなく、曲率の異なる曲線レールを組み合わせた場合であっても、スライダを自在に移動させることが可能である。
【0053】
次に、図19は本発明の直線・曲線自在テーブル移送装置に組み込まれる直線・曲線案内装置の他の例を示すものである。同図において、符号7は軌道レール、符号8はスライダであり、これら軌道レール7及びスライダ8の基本的構造は前述の第1実施例と略同一である。但し、軌道レール7のボール転走溝71a,71bは該軌道レール7の両側面に上下2条ずつ形成されており、上側のボール転走溝71aは45°の傾斜角度で上向きに、下側のボール転走溝71bは45°の傾斜角度で下向きに形成されている。また、スライダ8の負荷転走溝81a,81bもこれらボール転走溝71a,71bに対応した角度で形成されている。
【0054】
この図19は軌道レール7の直線部、すなわち直線案内レール7Aにスライダ8が組み付けられた状態を示すものであるが、この直線案内レール7Aに連続する曲線案内レール7Bは前記第1実施例と同様に、その幅寸法が直線案内レール7Aよりも小さく設定されている。図20は曲線案内レール7Bの正面断面図に直線案内レール7Aの輪郭を重ねて描いたものであり、図中の一点鎖線が直線案内レール7Aの輪郭を示している。
【0055】
そして、このように構成された直線・曲線案内装置においても、曲線案内レール7Bの幅寸法を直線案内レール7Aのそれよりも小さく設定することにより、スライダ8は直線案内レール7A及び曲線案内レール7Bの間を自由に往来することができるものである。
【0056】
前記実施例では、本発明を適用した直線・曲線自在テーブル移送装置について説明してきたが、上記曲線案内レールを組み合わせて円環状の軌道レールを構成しても、上記スライダはこの軌道レールに沿って自在に移動可能であり、曲線テーブル移送装置を簡単に構成することができる。従って、ここでは本発明の曲線テーブル移送装置についてはその詳細な説明は省略する。
【0057】
また、本発明ではスライダ2に具備された負荷転走溝43a,43bは直線状に形成されていることから、既存の直線案内装置のスライダをそのまま活用して直線・曲線テーブル移送装置を製作することも可能となり、曲線案内レール1Bの幅寸法を直線案内レール1Aのそれに比して減じることにより、直線案内装置のスライダがそのまま曲線案内レール1Bに沿って移動し得るように構成した。しかし、曲線案内レール1Bの曲率によっては、かかる曲線案内レール1Bの幅寸法のサイズダウンのみでは対応することができず、スライダ2のスカート部4bや蓋体5と曲線案内レール1Bとが干渉を生じてしまう場合もある。従って、かかる場合には、軌道レール1の長手方向に沿ったスライダ2の長さ寸法を短くし、それによって曲線案内レール1Bとスライダ2との干渉を防止するのが有効である。
【0058】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の直線・曲線自在テーブル移送装置及び曲線テーブル移送装置によれば、スライダに具備された負荷転走溝は円弧状ではなく直線状に形成すれば足りるので、従来より市場に多数出回っている直線案内装置のスライダをそのまま転用することができると共に、かかる負荷転走溝を軌道レールの曲率に合わせて加工する必要がないので、簡易に且つ安価にこれを生産することができるものである。
【0059】
また、スライダに具備された負荷転走溝は何ら方向性を有していないことから、軌道レールが互いに異なる方向へ曲がる二つの曲線部を有する場合であっても、かかる軌道レールに沿ってスライダがこれら曲線部を連続的に移動することが可能となり、例えばS字状の軌跡等、直線及び曲線を組み合わせた自由度の高い軌跡に沿ってテーブルを自在に案内することが可能となる。
【0060】
更に、スライダに具備された負荷転走溝は直線状に形成されていることから、軌道レールの直線部においてはスライダの負荷転走溝を転走する全てのボールが軌道レールに当接して荷重を負荷するので、かかる直線部においては十二分な荷重負荷能力をスライダに与えることができ、軌道レール内に直線部及び曲線部が混在する場合であっても、軌道レールの直線部における荷重負荷能力を犠牲にすることなくスライダが直線部及ひ曲線部の間を連続的に移動することが可能ことが可能となる。
【0061】
さらに、本発明の直線・曲線自在テーブル移送装置によれば、例えば、4個のスライダでテーブルを支持する場合にあっても、進行方向に対して先頭になる第1スライダ列に架け渡された第1の固定プレート、及び次の第2スライダ列に架け渡された第2の固定プレートは、各スライダが軌道レールの接線方向を向くように回転し、軌道レール上のスライダ間の距離を可変にするので、スライダのスムーズな移動が可能になる。
【0062】
さらに、本発明の直線・曲線自在テーブル移送装置によれば、前記軌道レールを等距離開けて2本配列し、第1の軌道レール及び第2の軌道レールに複数の前記スライダを配設し、この複数のスライダに対して相対的に回転可能に前記テーブルを取り付けたので、例えば4個のスライダでテーブルの4隅を支持することができ、テーブルをバランスよく支持することができる。また、スライダが軌道レールの曲線部を移動する際、夫々のスライダが軌道レールの接線方向を向くように任意の方向に回転して、スライダのスムースな移動が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における直線・曲線自在テーブル移送装置を示す平面図である。
【図2】上記図1のA−A線断面図である。
【図3】直線・曲線自在テーブル移送装置に用いられる旋回軸受を示す斜視図である(部分断面図を含む)。
【図4】上記直線・曲線自在テーブル移送装置のテーブルが移動した状態を示す平面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における直線・曲線自在テーブル移送装置を示す平面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における直線・曲線自在テーブル移送装置のスライダの傾きを示す概略図。
【図7】本発明の第3の実施形態における直線・曲線自在テーブル移送装置を示す平面図である。
【図8】上記第3の実施形態における直線・曲線自在テーブル移送装置の直線案内装置を示す平面図である。
【図9】上記第3の実施形態における直線・曲線自在テーブル移送装置を示す断面図である。
【図10】本発明の直線・曲線自在テーブル移送装置に組み込まれる直線・曲線案内装置の例を示す平面図である。
【図11】上記直線・曲線案内装置のスライダ及び直線案内レールを示す斜視図である。
【図12】 上記直線・曲線案内装置のスライダが直線案内レールに組み付けられた状態を示す正面断面図である。
【図13】上記直線・曲線案内装置のスライダが直線案内レールに沿って移動している際のボールの転走状態及び循環状態を示す平面断面図である。
【図14】上記直線・曲線案内装置のスライダが曲線案内レールに組み付けられた状態を示す正面断面図である。
【図15】上記直線・曲線案内装置のスライダが曲線案内レールに沿って移動している際のボールの転走状態及び循環状態を示す平面断面図である。
【図16】曲線案内レールの上面に形成した転走溝におけるボールの転走状態を示す平面図である。
【図17】 曲線案内レールの上面に形成した転走溝とスライダの負荷転走溝との間におけるボールの転走状態を示す拡大断面図である。
【図18】上記直線・曲線案内装置の直線案内レール及び曲線案内レールを組み合わせて構成することが可能な直線・曲線案内装置の一例を示す平面図である。
【図19】直線・曲線案内装置の他の例を示す正面断面図である。
【図20】上記直線・曲線案内装置の他の例の曲線案内レールの要部を示した拡大断面図である。
【符号の説明】
1 第1の軌道レール(軌道レール)
1´ 第2の軌道レール(軌道レール)
1A 直線案内レール
1B 曲線案内レール
1C 中間レール
2 スライダ
3 ボール
10a,10b 転走溝
43a,43b 負荷転走溝
91 固定プレート
92 テーブル
101 直線案内装置
Claims (14)
- 直線部及び所定の曲率半径で円弧状に形成された曲線部を含むと共に、両側面の長手方向に沿ってボールの転走溝が夫々形成された軌道レールと、断面略サドル状に形成され前記軌道レールを跨ぐようにして配設されると共に、前記軌道レールの各転走溝に対向する負荷転走溝並びにこの負荷転走溝を含むボールの無限循環路が形成されたスライダと、このスライダの無限循環路内を転動すると共に、前記軌道レールの転走溝と前記スライダの負荷転走溝との間で荷重を負荷する多数のボールとを備え、
前記軌道レールを平行に複数配列し、
前記軌道レール夫々に少なくとも一つの前記スライダを配設し、
前記複数のスライダにテーブルを架設し、
前記スライダに具備された各負荷転走溝を直線状に形成する一方、
前記曲線部の軌道レールの幅寸法を直線部の幅寸法よりも小さく設定し、
前記スライダが軌道レールの曲線部を移動する際、ボールは軌道レールの長手方向に沿って形成された円弧状の転走溝とスライダに具備された直線状の負荷転走溝との間で荷重を負荷することを特徴とする直線・曲線自在テーブル移送装置。 - 前記スライダが軌道レールの曲線部を移動する際、かかるスライダの各負荷転走溝を転走する多数のボールは、その一部のボールのみが軌道レールの転走溝とスライダの負荷転走溝との間で荷重を負荷していることを特徴とする請求項1に記載の直線・曲線自在テーブル移送装置。
- 前記軌道レールの上面には長手方向に沿ってボールの上向き転走溝が形成される一方、前記スライダには軌道レールの上面と対向するボールの下向き負荷転走溝が直線状に形成され、
前記軌道レールの曲線部における上向き転走溝は、スライダの下向き負荷転走溝を転走する全てのボールが同時に接触し得る幅に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の直線・曲線自在テーブル移送装置。 - 前記軌道レールは、曲がり方向の互いに異なる二つの曲線部を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の直線・曲線自在テーブル移送装置。
- 前記軌道レールは、直線部を構成する直線案内レールと、曲線部を構成する曲線案内レールとを組み合わせて構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の直線・曲線自在テーブル移送装置。
- 所定の曲率半径で円弧状に形成されると共に、両側面の長手方向に沿ってボールの転走溝が夫々形成された曲線案内レールと、断面略サドル状に形成され前記曲線案内レールを跨ぐようにして配設されると共に、前記曲線案内レールの各転走溝に対向する負荷転走溝並びにこの負荷転走溝を含むボールの無限循環路が形成されたスライダと、このスライダの無限循環路内を転動すると共に、前記曲線案内レールの転走溝とスライダの負荷転走溝との間で荷重を負荷する多数のボールとを備え、
前記軌道レールを平行に複数配列し、
前記軌道レール夫々に少なくとも一つの前記スライダを配設し、
前記複数のスライダ間にテーブルを架設し、
前記スライダに具備された各負荷転走溝を直線状に形成し、
前記ボールは前記曲線案内レールの長手方向に沿って形成された円弧状の転走溝と前記スライダに具備された直線状の負荷転走溝との間で荷重を負荷することを特徴とする曲線テーブル移送装置。 - 前記スライダの各負荷転走溝を転走する多数のボールは、その一部のボールのみが曲線案内レールの転走溝とスライダの負荷転走溝との間で荷重を負荷していることを特徴とする請求項6に記載の曲線テーブル移送装置。
- 第1の軌道レール及び第2の軌道レールを平行に配列し、前記第1の軌道レール及び前記第2の軌道レールに複数の前記スライダを配設し、前記第1の軌道レール及び前記第2の軌道レールに配設された前記スライダ間に固定プレートを架け渡し、この固定プレートに対して相対的に回転可能に前記テーブルを取り付けたことを特徴とする請求項1ないし5いずかに記載の直線・曲線自在テーブル移送装置。
- 第1の軌道レール及び第2の軌道レールを平行に配列し、前記第1の軌道レール及び前記第2の軌道レールに複数の前記スライダを配設し、前記第1の軌道レール及び前記第2の軌道レールに配設された前記スライダ間に固定プレートを架け渡し、この固定プレートに対して相対的に回転可能に前記テーブルを取り付けたことを特徴とする請求項6または7に記載の曲線テーブル移送装置。
- 直線部及び所定の曲率半径で円弧状に形成された曲線部を含むと共に、両側面の長手方向に沿ってボールの転走溝が夫々形成された軌道レールと、断面略サドル状に形成され前記軌道レールを跨ぐようにして配設されると共に、前記軌道レールの各転走溝に対向する負荷転走溝並びにこの負荷転走溝を含むボールの無限循環路が形成されたスライダと、このスライダの無限循環路内を転動すると共に、前記軌道レールの転走溝と前記スライダの負荷転走溝との間で荷重を負荷する多数のボールとを備え、
第1の軌道レール及び第2の軌道レールを平行に配列し、前記第1の軌道レール及び前記第2の軌道レール夫々に複数の前記スライダを配設し、前記第1の軌道レール及び前記第2の軌道レールに配設された前記スライダ間に固定プレートを架け渡し、この固定プレートに対して相対的に回転可能にテーブルを取り付け、前記スライダが軌道レールの曲線部を移動する際、ボールは軌道レールの長手方向に沿って形成された円弧状の転走溝とスライダに具備された直線状の負荷転走溝との間で荷重を負荷することを特徴とする直線・曲線自在テーブル移送装置。 - 第1の軌道レール及び第2の軌道レールを平行に配列し、前記第1の軌道レール及び前記第2の軌道レールに複数の前記スライダを配設し、この複数のスライダに対して相対的に回転可能に前記テーブルを取り付けたことを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載の直線・曲線自在テーブル移送装置。
- 前記テーブルと前記第1の軌道レールに配設された複数の前記スライダとの間、または前記テーブルと前記第2の軌道レールに配設された複数の前記スライダとの間のいずれか一方には、前記テーブルに対する前記スライダの、前記第1の軌道レールまたは前記第2の軌道レールと交差する方向への変位を許す直線案内装置が設けられることを特徴とする請求項11に記載の直線・曲線自在テーブル移送装置。
- 第1の軌道レール及び第2の軌道レールを略平行に配列し、前記第1の軌道レール及び前記第2の軌道レールに複数の前記スライダを配設し、この複数のスライダに対して相対的に回転可能に前記テーブルを取り付けたことを特徴とする請求項6または7に記載の曲線テーブル移送装置。
- 前記テーブルと前記第1の軌道レールに配設された複数の前記スライダとの間、または前記テーブルと前記第2の軌道レールに配設された複数の前記スライダとの間のいずれか一方には、前記テーブルに対する前記スライダの、前記第1の軌道レールまたは前記第2の軌道レールと交差する方向への変位を許す直線案内装置が設けられることを特徴とする請求項13に記載の曲線テーブル移送装置。
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